ちょっとそこまで
11033〜310(水・木)晴れ/福塩線の旅
福塩線は、広島県福山市から中国山脈ど真ん中の三好を結ぶ。

三好の少し手前に「上下(じょうげ)」がある。
私は、20歳から7年間、この地に通った。若き日の「思い出の地」である。

3月30日、山口出張の帰り、家内と福山で落ち合った。
私よりはやく福山についた家内は、福山城を散策したそうだ。堀にはコブハクチョウがおり、桜の蕾を啄ばむスズメがとても可愛い。
私には、福山城を散策した記憶がない。どうも余裕のない「若い日」であったようだ。


シャコの活け造り
鯛茶漬けビフォーアフター
夜は、福山に住む長男夫婦と食事。
飛び込みで入った「魚の店」でしたが、とても美味しく食べられました。

お造り盛り合わせとは別に頼んだ「シャコの活け造り」
これはもう絶品です!

鯛のお茶漬けもとても美味しかったそうです。茶を掛ける前と後をご覧ください。

この日は息子相手に「ボヤキ」のオンパレードでした。
最近感じている出来事を、息子ならわかってもらえるとの思いがありました。
老いては子に従えと言う、そうなっていく自分がいる。

うふふ…もう一人の自分が「弱くなったなあ〜」って、笑っていました。

3月31日、息子の車で上下へ向かう。福塩線で2時間半かかった道のりを、車は1時間で到着。ひたすら山の中を走る。いまも変わらぬようだ。

まずは「湯が丘病院」へ。何せ、第1期工事は45年前です。
ネットで調べても「私の設計した建物は何処?」と言う思いがありました。

思い出の地へ着いて疑問が解けました。
7年かけ、3期にわたって作った建物は、すべて赤い瓦屋根を被っていました。それでも、そここに面影を見ることが出来ました。

上下の街に出ました。
江戸時代初期は福島正則の領地だったそうですが、紆余曲折があり、後期以降は幕府直轄領であったそうです。

ここには、瓦屋根・白壁の街並みが残っています。これは「裕福」の証です。
江戸時代、搾取の酷い地では街並みが残ることはありませんでした。
ところが、7年も通った私には記憶がありません。この訳もやっとわかりました。

上下の街は、長く「リトル東京」を目指して、映画のロケのような覆いで「瓦屋根・白壁」を隠していたそうです。平成になり、覆いを取って「町並み保存が始まった」そうです。ただ、政府の指定はあえて受けず「自費で自由な保存運動」を展開中だそうです。

門倉家の蔵は明治初期に寄贈されて協会になっている
岡田邸は「歴史文化資料館」になっている。

先週まで、町を挙げて雛祭りがあり、
10万人の来訪があったそうな

上下の蕎麦粉と上下牛を使った蕎麦

上下から10分ほどのところに「カタクリの里」があるという。行ってみましたが、どうやら「1週間早かった」そうです。水芭蕉は、遅霜で生育が遅いそうです。

カタクリ

水芭蕉

最後の目的地「府中」へ向かいます。
日帰りできなかったときに止まった旅籠「恋しき」を訪ねるためです。

恋しきは明治初期の建築物。平成2年まで営業していたそうです。19年に市が購入、いまは記念館となっています。
私が最後に止まったのは40年前。自分の年輪を感じ、懐かしさで、ちょっと涙が出ました。

玄関

中庭

2階大広間。いまも結婚式が行われている

部屋から庭園が見える

府中焼き
恋しきの訪問を終えて、〆は府中焼き
基本は広島焼きですが、肉にミンチを使っていることが違うそうです。
うむ〜でも、おいらは関西のお好み焼きの方が好きだなあ

こうして福塩線の旅は終わりました。

3月29日から「酒が欲しくない」と言う体調の悪さのまま、30日早朝から山口県まで出張。その日の夕方に家内と広島県福山市で落ち合い、福山に住む長男夫婦と会食。翌日は、37年ぶりに福塩線にある「上下町や府中」を訪ねました。
気持ちは高揚するのですが、体調の悪さは正直で、家に帰るとぐったりしていました。
でも、懐かしかったですねえ〜
110326(土)晴れ/紀ノ川

紀ノ川べり

ジロボウエンゴサク

ヒメオドリコソウ

イヌノフグり

カラシナ
爺様の快気祝いを届けるため、親戚周りをしました。
初めてのお宅も多く、私には馴染みがないのですが、それだけに家内と一緒に参りました。

良い天気です!
気温10度と低く、風は冷たいのですが、日差しは春のものです。

快気祝いを届けた帰り、岩出にある好きな寿司屋で昼食をとり、更に「紀ノ川べり」を歩きました。

出会った野鳥は、トビ・ツグミ・ホオジロ・カシラダカ・アオサギ・ダイサギ・ヒヨドリ・ハクセキレイなど、ありふれた種類でしたが、やはり自然はいいですねえ!

集団で帰るカシラダカ。
何処で集合するのか分かりませんが、数の多さから「案外ここが集合場所かな?」などと家内と話しながらの歩きです。

春の花も咲き出しています。
ジロボウエンゴサク・ヒメオドリコソウ・イヌノフグリ・カラシナ・タンポポなどです。
探せばきっと、土筆もあるだろうな!

110320(日)晴れから春の嵐/加太
昨日から「粗大ゴミ」を続けてる。気力がなく、昼寝と読書を繰り返している。今はつまらぬトラブルを抱えており、仕事は切替時にあることが、無気力を加速している。
天気がよければ「貴志川線走破」をして気分転換したかったのですが、予報は晴れから雨に変わるという。予報通り、昼前には空はすっかり重くなってきた。ただ、このままま私が粗大ゴミを続けていると、家内に申し訳ないので、加太の魚を食べようと誘った。
3月11日に東北関東大震災があったばかり、M9・高さ20mの津波に襲われ、数万人の死者を出している。

ここ、加太港は東南海沖地震が来れば、20分以内に津波にのまれる場所。揺れを感じたらと、逃げる場所を話しながら散歩。

空にはトビやセグロカモメが舞い、海にはウミアイサにカワウがいる。
岩にイソヒヨドリがいて、そうそう、今日は今季初のツバメにあった。
今日の食事は、加太港にある「いなさ」です。ここは旨い魚を食べさせてくれる。

お造りはどれも天然ものの鯛・マグロ・ハマチ・タコです。どれもプリプリの身で「さすが」と舌づつみ。特に、加太は鯛の産地で絶品です。

タコの柔らか煮。生で食べられるタコを実に柔らかく炊き込んでいる。ビールが旨い!
次は、腹ごしらえを兼ねて「ちゃりこ寿司」。ちゃりことは小鯛のことです。松前のネタをサバから小鯛に変えたと想像頂ければ分かりやすい。
甘酢で〆た小鯛をこねた寿司米に乗せ、浅いなれ寿司になっている。

添えられたガリが、これまた旨い。
いささか料理を注文しすぎて、ちゃりこ寿司の半分は持ち帰りました。勿論、ガリも全部持ち帰りました。
黒ハゲの薄造りです。
生簀のハゲを薄造り。これはポン酢で食べます。
海苔に巻いたものは「肝」です。今日一番の料理です。

飲み物はビールから酒に変えていただきました。
ああ〜幸せ!
これは家内の注文した寿司。
お酒の飲めない家内がいるので、私は安心して酒が飲める。
この寿司のネタも絶品揃いであることは言うまでもない。

こんな時は旨いものを食べて憂さ晴らしが最高です。

加太港を離れ、砲台跡に向かった。

紀淡海峡を見下ろす高台で、大阪湾突入を目指す米軍を迎え撃つためであったと言われる。

我が国は本土決戦前に降伏したため、使うことのなかった砲台です。
煉瓦で美しく積まれた砲台。いまは史跡として公開されている。

この砲台跡は、野鳥の会によって「鷹の渡り」の観測所として使われている。
砲台跡を引き上げるころから雨になり、家についてからは強風を伴うようになった。春の嵐である。さて、トラブルをどう切り上げるか…
110302(水)晴れ一時小雨/金屋・明恵

五目釜飯

金屋明恵温泉

修理川の渓谷

オシドリ
昨日は広島出張、ストレスの多い1日でした。家へ帰り、家内にボヤキながらの深酒となった。

朝起きて「出勤しない」と宣言。ストライキを決め込んだのですが、そこはそれ「貧乏性」で、メールを開けた。

結局、議事録の整理発送、図面修正などで午前中が潰れてしまった。
「もうイヤ!」と、ネットのない温泉へ行くことにした。
和歌山を出るとき、目的地近くの「釜飯の旨い店」へ電話で予約をいれた。
 嬉幸 0737324735
何せ、注文を受けて炊く釜飯なので、着いてからでは時間が掛かるのだ!
とても「山中の店」と思えない
絶品です。家内は「あさり」私は五目釜飯を予約しておきました。

予約はしておいても、少しは待たされます。
眼下の修理川を見ていたら、カワガラスを見つけました。
番(つがい)で、交互に潜っては魚を取っています。

修理川の透明度が高いので、潜水遊泳がよく見えます。まさに「水を得た魚」のように、長時間、自由自在に泳ぎます。

渓谷を泳ぐ水鳥を見つけました。双眼鏡で見ると、マガモにオシドリが混じっています。
ただ、とても臆病な群れで、川面に降りよ酔うとしたら飛んで行ってしまった。

目的の温泉へ。
山頂に作られた温泉で、ここの露天風呂からは360度ビューです。

ノンビリ湯につかった後、ビールを飲みながら渓谷を覗いたら、なんと「オシドリの数十羽の集団」ではないか!

これには驚いた!
渓谷でオシドリの大集団に出会えるなんて、想定外の嬉しいことです。

オシドリに交じって「潜水カモ」がいたのですが、種までは分からず仕舞でした。

カワガラス・マガモ・潜水カモ・オシドリ・メジロ・エナガ・ヒヨドリ・シロハラ?などと出会った、楽しい「ちょっとそこまで」でした。
反省
何があるかわからないのだから、ハンディカムを携帯すべきであった。あれがあればオシドリがバッチリ撮影できたはずです。










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