ちょっとそこまで
101030(土)曇り時々小雨/土木学会イベント(奈良)
大型台風14号が紀伊半島沖を通過中というのに、イベント決行ということで、土木学会「古代と現代の土木技術を体験しよう!!」へ参加してきました。

台風がどんな変化をするのか?分からないため、傘だけでは不安だと雨合羽を詰めての参加でした。
幸い、時折ぱらつく小雨程度で、強風もありませんでした。どうやら台風は、大きな被害もなく通り過ぎたようです。

早朝に家を出て、奈良県王寺駅に8:15集合です。大型バス3台に分乗して出発しました。

 ■第1会場「亀の瀬地すべり対策事業」見学
東西は大阪府と奈良県の県境、南北は生駒山系と金剛山系の隘路に亀の瀬はあります。太古から地すべりの記録があるそうで、昭和に入ってからも2度の大規模地滑りがあります。
安定地盤の上に火山灰が堆積し、地下水が溜まることで地滑りを起こします。対策事業は約95haを対象に行われており、対策方法は
 ・火山灰層の除去
 ・地すべり防止のくい打ち
 ・地下水の排水
この3方法を組み合わせて、地すべりの防止をしています。
さて?何時まで続くのだろう。壮大な工事で、技術の粋を集めていることは分かるのですが、これもスーパー堤防同様「永遠の公共事業」という印象を受けました。

まことに不思議ですが、太古から地すべりが続いているのに、
 ・地すべり地域に住宅地が広がっている
 ・国道25号線・JR関西線・大和川が集中している
僅か1km四方の土地で、このような膨大な費用と時間を費やすより、住宅は避難させ、社会資本を迂回させる方がずっと安くつくのではなかろうか?そんな疑問を感じました。
写真上:地すべり資料館で説明を受ける/ 写真下:排水トンネル入口と内部

■第2会場「馬見丘陵公園」見学

ナガレ山古墳(復元部分)

青いフェンスの中にダリアがある
奈良県下3大古墳群の一つ「馬見丘陵」です。約250基の古墳を取り込んだ近代的な公園で、古代と現代の組合せ地形を生かした素敵な公園です。ここの目玉は「ナガレ山古墳」です。100mを超える方円墳で、半分を往時の姿に再現して、見比べられるようになっています。

葛城氏系の豪族の墓ではないかとみられる、古墳時代中期のものだそうです。橿原考古学研究所の学芸員氏の説明がとても分かり易すく印象に残りました。

古墳時代は3〜5世紀。これに続く飛鳥時代や奈良時代は、古墳はあってもとても小型化している。
その理由は、古墳時代は「古墳がある場所が葬儀会場」であったため巨大だが、飛鳥時代以降は、葬儀は別の場所で行い「古墳は墓に過ぎない」そうな。

権力が行う巨大土木事業は「古墳から都作りに代わった」という説明は、とてもよく理解できた。

馬見丘陵公園では、奈良県緑化フェアが行われており、巨大なダリアがいっぱい咲いていた。ただ、あまりにも時間がなく、古墳見学後は弁当を食べるだけで精いっぱいであったことが、とても残念です。
 ■第3会場「京奈和道路架橋工事」見学
京都・奈良・和歌山を結ぶ高規格国道工事の見学です。半ば工業化されたPC製の橋桁を使う工法で、更に門型クレーンで工事の効率アップをした「現代技術の見学」です。
工事用地が潤沢で、このような工法が可能であった「優等生区間」と言えよう。あとは舗装が終われば完了という区間で、道路面にチョークで落書きもOKというおまけつきでした。

 ■第4会場「遷都1300年祭」平城京跡見学
会場到着で解散。あとは自由見学です。天候が悪いうえに、日没が早くなっているので、駆け足の見学です。

大極殿から平城宮を見る

大極殿

大極殿内部

大極殿の欄干擬宝珠

天平美人

流鏑馬

トレイン
この日は、爺様の付き添いで家内は参加できませんでした。
会場内を天平の衣装で歩きたかったのですが、どうも一人では気おくれしてしまいます。残念!

会場へは、工事中も行く機会がったのですが、大極殿だけは初めてです。時間の制約もあり、この日は大極殿へ駆けつけました。予算に糸目を付けず、約10年の歳月をかけて復元しただけに見事なものです。

会場をゆっくり回るトレイン。これにも乗りたかったのですが、こちらはハンディキャッパー用で、私は乗る資格なし。
何とも忙しい1日でした。回るのは3会場でもよかったかな…正直な感想です。
でも、土木学会の皆様には頭が下がる思いです。土木学会参加は3度目ですが、建築学会も身内の顕彰ばかりではなく、一般へのサービスも心がけてほしいものです。
   ありがとうございました!
101024(日)晴れ/和歌山市内
昨日に続いて安息日です。
朝から爺様の入院している病院へ。
爺様はいたって元気です。
3週間の入院で、きっとかなり後遺症も解消するだろう。

見舞いを済ませて、市内にある温泉へ向かう。
私の首肩がコチコチになって、血行不良で指先が痺れてきている。温泉とマッサージが目的です。

病院を出て、和歌山城内堀に沿って歩く。
途中、N弁護士から連絡が入る。唯一の懸念として残っていた「合意書」が纏まったという。合意金は130万円の減額。嬉しい連絡です。

堀川を渡る。これは外堀だったのだろう。
更に歩けば「ぶらくり丁」
かつては夜の街として歌にまでなったが、今はご覧通り、人影もまばらで往時のにぎわいもない。

  ふくろうの湯

地下1,500メートルからの恵み、日本有数の天然炭酸泉です。
当温泉は、遊離二酸化炭素を1リットル中に1,430ミリグラム、溶存物質を38,110ミリグラム含有する日本有数の天然炭酸泉です。
濃度が非常に濃く「療養泉」に分類されます。お湯に溶け込んだ高濃度の炭酸ガスが皮膚から吸収され血管を拡張し血行を促進します。
炭酸泉は、他の温泉にはない明確な作用があることから「心臓の湯」と呼ばれ、ドイツなどでは伝統的医療として活用されています。
その、ぶらくり丁の入り口に「ふくろうの湯」がある。

ふくろうの湯入り口に仕掛け時計がある。ちょうど11時で、人形が踊っていた。
倒産した百貨店の地下を掘ったところ、豊富な天然温泉がわき出た。源泉は32,3度でそのままでも入れるが、かなり「濃い」源泉で、肌への刺激は強い。

温泉〜マッサージ〜温泉と楽しみ、ここで、病院で付添い中の家内と合流して昼食。
この日もハンディカムを持っての散歩でした。
101023(土)晴れ/貴志川
今月12日に、私が監理中の物件のゼネコンが倒産。工事再開を目指して忙殺されましたが、それも昨日でようやく目途が立ち、今日は安息日です。

新築成った貴志川駅

貴志川河川敷のノビタキ

よってって

地産地消の「よってって」貴志川店に『高野山のマッタケ』があると聞いて出かけました。
近畿地方では、高野山のマッタケが最高級品です。その香りは、パックのシートを突き破って漂うと言われる。

途中、新築成った貴志川駅へ寄りました。
貴志川線のシンボル「タマ駅長」をモチーフにした貴志川駅。
何やらイベントがあるようで、大変な人だかり。車を近づけたらガードマンが飛んできた。急いで退散。

貴志川河川敷にノビタキが来ているということで寄りました。
まだ、ツバメの群れがいることに驚きです。
お目当てのノビタキも多く、車の中から撮影(車から降りると散ってしまう)。

道草をしてから、ようやく「よってって」へ到着。
残念ながらマッタケはなかった。
個々の食材は新鮮なうえにとても旨い。
目移りする食材を片端に籠へ入れて買い物。今夜の食事は何ができるやろ?
追記
今日の写真はハンディカムから取り出したもの。チビのデジカメよりよほど性能が良いのに驚いた。
101017(日)晴れ/大阪城公園
今日は、午後から弁護士事務へ行く用事があります。

町内会のイベント準備

先日来、大阪城公園で野鳥のニュースが飛び交っており、チャンスを狙っていた家内から「一緒に行こう」と誘われました。婦唱夫随は我家のモットーですから、しずしずとお供しました。

大阪城公園駅に降り立つとこんな列車が待っていました。
初めて出会ったのですが、私はこんなんが大好きです。本当は乗りたかったのですが、まあ、本日は婦唱夫随ですから我慢して、野鳥仲間のいる場所を目指します。

季節もよく、天候にも恵まれ、大阪城公園はイベント盛りです。
1000人規模の町内会もあれば、マーチングバンドのコンテストも行われているようです。
賑やかなことこの上もなく、これでは野鳥も落ち着かないだろう。

 カメラを構える家内

大阪城公園に、ツツドリやムギマキが入っているという情報がありました。
私は、大阪城公園に居たのは1時間半ほどで、これらには会えなかったのですが、今年の大阪城公園は豊富です。
その理由は、季節の移ろいが遅いため、夏鳥と冬鳥が同居する現象が起きているからです。

遅くまで大阪城公園に残った家内によると、この日出会ったのは、夏鳥のキビタキ・オオルリ、冬鳥のシロハラ・マミチャジナイ・エゾビタキ・ムシクイ、移動中のツツドリ・ノゴマ・ムギマキ、留鳥のコゲラ・シジュウカラ・ハシブトカラス・ムクドリ・ヒヨドリだそうです。

シジュウカラ

エゾビタキ

ムシクイ(種類までわからない)

用事を終えて帰路
紀ノ川の夕日
101010(日)晴れ時折曇り/日高町笑祭り
和歌山県日高郡日高川町江川 丹生神社の五穀豊穣を祝う「笑い祭り」へいってきました。

川沿いの神事

練り歩きの前に獅子舞を披露
今年生まれた赤ちゃんを祝うが、赤ちゃんは大声で泣く

子供神輿

五穀豊穣の奉献を持つ長老

神社の神輿を担ぐのはヘベレケの舎人

これは禊の儀式か?

山野・和佐・江川・松瀬の4地区の産土神「丹生神社」の祭礼です。
そんなに大きな集落ではなく、おそらく「村総出のお祭り」だと思います。この数年で、すっかり有名になったようで、大型観光バスも数台やってきていました。
川沿いで、丹生神社神主様の神事ではじまります。
巫女による神楽舞、鬼踊りや獅子舞が奉納され、いよいよ祭りの始まりです。

笑い祭りの鈴振り(写真上)が「笑え〜笑え〜」と盛り上げて行く。

まずは、村人に獅子舞が披露される。ほれぼれする見事な獅子舞で、今年生まれた赤ちゃんが父親の膝に抱かれて「祝」を受けるが、赤ちゃんは怖くて大泣きです。

誠に激しい踊りで、獅子舞が終わると同時に数人が介護に駆けつける。舞を舞った二人は、息も絶え絶えで、極限の踊りであることが分かる。

獅子舞披露が終わると、丹生神社神主様を先頭に、子供神輿、五国豊穣の奉献品が続く。
この奉献は、神社に着くころは、すっかり「持ち去られてしまう」そうで、きっと縁起ものだろう。

これに続くのが、舎人に担がれた神社の神輿です。
「永楽(えいらく)じゃ〜永楽じゃ」と叫びながら、かなりの千鳥足。それもそのはず、もう開始時点でかなりご酩酊の様子です。練り歩く最中も、一升瓶をラッパ飲み。
禊?で川に入るころは「かなり怪しい」状況です。

神社神輿の後に、地区ごとの山車が続く。
地区五とで微妙に違うが、概ね
 ・鬼踊り(先導を兼ねる)
 ・幟
 ・神輿など
それはそれは見ごたえのあるお祭りです。
残念ながら、祭りの進行説明がなく(私が気付かなかっただけかもしれない)、想像するしかないのですが…
 1.鬼踊り:地区ごとに衣装が違い鬼の数も違う。進路を邪魔するものがいると、飛んできて尻を叩かれる。進行役も兼ねているようだ。
 2.幟が登場。地区ごとの「力自慢」が幟上げを披露する。
 3.幟に続いて山車が登場。ここでは何と呼ぶのだろう?大阪でいう「ふとん太鼓」に近い。誰も彼も酔いがまわっての「力技」で、山車を高く上げるのは圧巻です。
 4.5.地区ごとの山車。面白かったのは、5番の山車で、年代物の太鼓を酔ったリズムで敲く。何ともユーモラスです。

ユーチューブで映像をアップしています



3−1

3−2


この祭りは、ふんだんに「酔い」がテーマに使われており、「収穫の喜び」で溢れている!

地域を挙げて、子供から長老までが参加し、祭りから「全員参加」が伝わってくる。
祭りが「明日のエネルギー」を作る。
昔からあったはずの日本の姿が、連綿と息づいている。そんな楽しい日本を感じた1日でした。

帰りは大渋滞に巻き込まれた。
ちょっと疲れた車の中、向かいの山には、風力発電が並ぶ。伝統と最新技術、わが日本に栄光あれ!










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