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200229(土)吉備津神社鳴釜神事鬼ノ城・200301しまなみ海道と今治城(日)

旅行も、+1から「+2」に代わってきました。
今日は、息子夫婦も同行してくれ、今治では「城友・鳥友のHさん」とも合流します。Hさんとの「城巡り」も3度目になりました。

朝食を済ませて、福山を出発。
本四架橋は3ルート、今日は「しまなみ海道」です。大三島までは行ったことがあるので、渡り切るのは初めてです。

走りながら思ったことは、
 ・四国と本州はとっても近い
 ・その割には「島民の役に立っているのか」
島々を縫うように高速道路が走っているのですが、案外「島内道路とのジャンクションがない」印象を受けました。~本四を繋ぐことに目が行き過ぎて、島の活性化には繋がっていない~これは私の勝手な印象であろうか?

しまなみ海道前半は「島を連ねて」で、ほとんど「海が見えない」状態でしたが、三連橋あたりから「海の道」になってきました。

三連橋手前でいったん休憩しました。
ここは、カメラスポットで、三連橋を歩いて渡る人も多かった。

しまなみ海はサイクリングのメッカでもある。とはいえ、並走するのは「橋」だけで、あとは「島内道路」になるので、高速道路よりずっと長距離になります。
因島で2度目の休憩です。
この前の海峡は、潮の流れで「船の航行が左右入れ替わる」世界で唯一の場所だそうな。ここでも「大きな渦」ができるそうで、観潮船もあるみたい。

因島は「造船の島」でもあります。ここはここで「ゆっくり訪れてみたい」と思いました。

2度の休憩で、はっさく大福やじゃこ天を食べました。キッチリ「旅の楽しみ」も食べています。

今治駅集合は11時半。30分ほど早くついて、観光案内書でパンプを入手。同時で「旨いもんは何処か?」をお尋ねしました。
教えていただいたのがこの店。今治のソウルフードは
 ・焼き豚卵焼き:たっぷりの焼き豚を敷き詰め、超甘いタレをかけたうえに半熟の卵焼きが2個。こってり味で「どこにもない食べ物」です。
 ・せんざんぎ:今治ご当地の唐揚げ(これは普通でした)
開店は11:45からで、早くに着いてしまったのですが、開店前に「行列が出来る」店でした。
ビールを飲みたかったのですが、「城巡り」の前なので我慢です。

今治城到着です。ボランティアガイドさんにお願いして、ご案内いただきました。

関ヶ原の戦いでの戦功により伊予半国20万石を領した藤堂高虎が、瀬戸内海に面した海岸に築いた大規模な平城で、別名吹揚城(ふきあげじょう)ともいいます。慶長7年(1602)に築城を始め、建造物も含めて完成したのは同13年頃と推測されます。海水が引かれた広大な堀や、城内の港として国内最大級の船入を備えた日本屈指の海城でした。寛永12年(1635)より松平(久松)氏の居城となりました。

明治維新後に建造物のほとんどが取り壊され、内堀と主郭部の石垣を残すのみとなりました。昭和28年(1953)に県指定史跡となり、昭和55年(1980)以降、主郭部跡に天守をはじめとする櫓、門などの再建が進み、雄大な城郭の姿を見せています。
 1980年 天守閣・多聞櫓・武具櫓などを再建
 1985年 御金櫓再建
 1990年 山里櫓再建
 2007年 鉄御門再建
HPから抜粋すると上記のようですが、城フェチのHさんと、ガイド氏のお話から、
 ・藤堂高虎は、完成前に「移封」を命ぜられ、完成間近の天守を解体し、任地へ持参
  ⇒つまり、今治城に「完成した天守はなかった」
  ⇒天守は合理化された「積層構造」で、簡単に解体移送が出来た
  ⇒移送中に、丹波亀山城城主に請われ寄贈。完成するはずであった天守は、亀山城で建立(写真下)
※天守を見比べて欲しい。まるで容が違うことが分かる。
有力者から、どうせ作るなら『格好よくしよう』と、史実とは関係なく作られたそうです(本来の天守は「中国の五重塔」を思わせるシンプルデザインです)。
※明治の廃城令で、今治城は神社に売られている。
 今も所有権は変わっておらず「間借りでの再建」

隅櫓は「史実」に基づいているそうですが、天守がパチモンだと全て「うさん臭く」見えた。

とはいえ、城としては美しいフォルムを有しています。
内堀を1周して写した写真をご覧ください。







藤堂高虎はとても合理主義者だったようですね。
「地産地消」を地でいく、石垣をご覧ください。白い石は石灰石、もろい石で普通は使わないものです。貝殻の混じった石もあって、付近で取れる石で賄ったことが分かります。

本来はシンプルで積層構造の天守。城全域の風景を見ると、隅櫓には何のデコレーションもありません。
全体のバランスを見ると、天守だけにあるデコレーションが不自然です。
やはり、高虎はト-タルデザインで天守を決めていたのだと思います。これで「城巡り」は終わりです。

今治駅で、皆とは別れ帰路につきます。
今治からJRで松山へ向かいました。松山駅構内のコンビニで、段ボールをいただき、家へ宅急便です。
何せ、出張のついでの旅行なので、ヘルメットから作業服まで持参しています。段ボールに、ヘルメット・作業服・打合せ資料など、重くて嵩張るものを発送。これで、peachの「7㎏制限」を気にしなくて済みます。
コンビニで、家への土産を買い、空港へ向かうリムジンに乗る。松山空港から、関空まで一飛びです。あっという間の帰宅でした。


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