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170601‐02

老い先短いと自覚している、姉二人と私。元気なうちに会っておこうと、中間地点の富士山裾野で落ち合うことにしました。平均年齢73歳の、ジジババ珍道中です。
 ■6月1日(木)晴れ
新幹線「新富士駅」に11時半集合。駅前に富士山が見えるはずですが「雲の中」です。とは言え「雨予報」でしたから、上々です。
駅前でレンタカーを借りて出発です。近場で昼食を済ませて、目指すは「国民休暇村富士」です。目的地まで35q、無料の高速道路(高規格国道)で、快適なもんです。



ネイチャーガイドを待つ姉たち
13時に国民休暇村富士に到着。チェックインは15時からですが、手続きだけは出来るということで先に済ませ、ネイチャーセンターへ。
14時からのネイチャーガイドを受ける予定です。

手続き完了を待っている姉たち

ガイドまでに30分ほどありました。
その間に色々と話を聴くことが出来ました。
 ・ここの標高は約700m
 ・年間に観察できる野鳥は60種。今は、キビタキ・オオルリ・コルリ・サンコウチョウがいるそうです(出会うことはありませんでしたが)

生石と標高が近いので、植生も良く似た感じです。ただ、花期は生石より2週間以上遅いようでした。

ネイチャーガイドは、ロッジが立ち並ぶエリアにある「池(写真)」の周りです。
この池の主役は、ウシガエル(食用ガエル)とモリアオガエルです。

ウシガエル(デカいぞー)

モリアオガエルの卵(いっぱいある)
ここのもう一つの主役は「ホオジロムササビ」
集合写真の背面にある巣箱がねぐらで、私が見ただけでも3ヶ所ありました。
その1ヶ所から、時折ムササビが顔を出していました。今は繁殖期(子育て中)で、人間が近づくと警戒して顔を出すようです。

やっと部屋へ案内されました。
5月の予約では上層階は無理ということで、6月で予約を入れました。
狙いはピタリで、真正面に田貫湖(何故か富士五湖から外れている)が広がる。
さらに言えば、真正面に富士山がある筈なのですが、ここでも雲の中です。

部屋は和室10畳+板の間で簡易な椅子テーブルがあります。部屋にトイレはありますが浴室はない。まあ、国民休暇村でもやや格下の印象です。
お風呂は『大浴場』ですが、残念ながら露天風呂はない。

昨年12月に、国民休暇村支笏湖で出会った方に「国民休暇村富士が最高!」と伺っていたのですが、ちょっとガッカリです。

夕食までの間に「田貫湖散策」に出かけました。周回道路は平坦で1周3.5qです。
長姉は足が悪く、車椅子を勧めたのですが「プライドが許さない」そうで、ゆっくりとしか歩けません。
普通なら1時間弱のコースですが、2時間半をかけての散策となりました。ただ、湖畔の植物観察(多くは私が案内役で)しながらで、楽しい時間となりました。

野良猫か飼い猫かは分かりませんが、猫がたくさんいて、どれも人懐こい可愛い猫でした。
田貫湖はヘラブナで有名らしく、釣り人が猫に魚をあげているようでした。

この後風呂に入り、夕食会場へ

夕食はバイキング!
ここでやっと「国民休暇村富士が最高!」の意味が分かった。バイキングの
 ・種類が多い
 ・豪華で新鮮
 (料理テーブル各所で板さんが調理)
 ・メチャ美味
私は「鯵のタタキ」を追加注文していたのですが、全く不要でした。料理は何度も取に行き、久しぶりにお酒を頂きました。

特にうまかったのが「寿司」です。
板さんが目の前でにぎっており、シャリもネタも抜群でした。

最後のアイスクリームを食べた頃は、食事開始から2時間後。御馳走様でした!
もう一度風呂に入り、10時就寝

 ■6月2日(金)晴れ
まあ、普段通りですが「旅行中は晴れ!」です。3人の出発地(群馬県・愛知県・和歌山県)からの連絡では「激しい雷雨」だそうですが、富士山周辺は「ピーカンの晴れ」です。
この日の日出は5時7分ですが、目が覚めたのが4時過ぎ。まだ明けやらぬ中で、素晴らしい風景が広がっていました。
あっという間に雲が湧き、まるで「龍」のように駆け抜ける風景をご覧ください。


5時から「朝風呂」を楽しみ、それから散歩に出ました。
ウグイス、ホトトギス、ツツドリ、オオルリ、ヤマガラなどの声を聴きながら「森林浴」です。

朝食もバイキングの予定だったのですが、前日に「田貫湖朝御膳(限定に20名)」を勧められ、変更していました。

まあ、これが凄いのなんのって!
「松花堂」だけで12品。お品書きにないもので、
 ・野菜サラダ
 ・納豆
 ・海苔
 ・生卵
 ・香の物
 ・ご飯(白ご飯と浅利ご飯が選べる)
 ・デザート
 ・フルーツ
 ・コーヒー、紅茶、ジュース、牛乳、ウーロン茶は自由に
朝からこれですから、当然「食べすぎ」です。これが「夜の御膳」でも文句なしです。
食後、今日の目的地へ向けて出発です。宿泊費ですが「1泊2食付き(入泉料込)13000円」
料理も富士山も最高でした!

今日の予定は、富士五湖巡りと五合目付近で「探鳥」です。

まずは本栖湖です。富士山が見える風景を探していたら、結局1周してしまった。
やっと、「富士が見えるスポット」に到着。ここは千円札裏側の『富士山』の撮影場所だそうです。

空はピーカンなのですが、富士山だけに雲がかかっている。ままならぬ富士山です!


富士五湖で一番小さな「精進湖」。ここも1周してしまったが、山頂は雲の中でした。

次が「西湖」です。ここも1周したのですが『何処からも富士が見えない』と分かりました。何故か写真がない。

4番目が「河口湖」ですが、この付近がナビで設定した「目的地」です。
ところが、いくら探しても「それらしいものがない」
電話を入れたら転送され「ネットに掲載している住所も電話番号も自宅」と分かりました。酷い話です。
富士山の五合目を目指すため「富士スバルライン」の入り口を探すが、これがまたわからない(実に道路標識がない)。
結局、これで1時間ロスしてしまい、河口湖が「見ただけ」に終わりました。

やっと探し当ててスバルライン(有料で登山専用道路:写真右)をひた走る。

五合目付近の「奥庭自然公園」駐車場で下車。まったくうっかりしていたが、ここは標高2200m、メッチャ寒い!
アノラックが必要な気温だが、今さら遅い。寒さをこらえて「探鳥で有名な奥庭荘」を目指して下る。
売店(奥庭荘)があり、更に300m下ると探鳥出来るのだが、寒さで苦しくて帰ることにした。ところが、普段歩き慣れている程度の登りがキツくて仕方がない。
そうか「空気が薄いんヤ」と今更気づいた。なんとも準備不足で、探鳥は断念でした。

写真下は、五合目から見る富士山頂


富士スバルラインを引返し、最後の目的地「中山湖」へ。
富士五湖最大の湖で、富士山は背にあります。湖越しに富士山を写すには、中山湖を1周する必要があり、断念。

レンタカー会社をナビに入れて新富士駅へ。ところがここでも間違った。1つの電話番号で7ヶ所の営業所が登録されており、それに気付かなかった。着いたところはまるで違う場所。ここでも1時間のロスでした。

これで「珍道中は終わりです。走行距離は225q、使用ガソリンは11g。これで、富士山の周りを1周したことになります。
次に集うときは「どんな時?」あまり考えたくないですね。
最後になりますが「出会った野鳥」を掲載します。多くはありませんが、記録しておきます。

ガビチョウ

カワウ

マガモ

ツバメ

カイツブリ

キジバト

コブハクチョウ
格別珍しい野鳥との出会いはありません。富士山五合目の探鳥は再挑戦します。








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