元dogfightのぼやき
2015年10月
エッセイ&コラム
格安旅行先生稼業ある住宅の思い出スパイ容疑で身柄拘束医療費マイナンバー始動パソコンのこと十年前おいらはヤマト沖縄独立?行動記録ユネスコ増える一方旧友訪問不正あれこれ誤解だらけの平和国家・日本歴史教科書国定化生石高原老い先万全都構想再びジーパンのサイズ基礎設計の話沈下の話東栄町へハンドサイン今年も杭記録流用奥三河の旅


格安旅行
151001(木) dogfight
家内が新聞広告で「沖縄3泊4日3万円」の格安旅行を見つけた。
  http://www.hankyu-travel.com/tour/detail_d.php?p_course_id=6B1504K&p_hei=30
 ・旅行社が阪急トラピックス
 (ちゃんとした企業です)
 ・航空機はJALまたはANAでLCCではない
 ・ホテルが毎日変わる変わるのが難点ですが、朝3食夜2食付)
 ・レンタカー代も入っている

どんなマジックを使えば「往復旅費+ホテル(食事つき)+レンタカー」で3万円で仕上がるのか?
オプションで市内観光がある。これに参加すれば少しは儲けを考えられるだろうが、私たちは「野鳥が目的」で、沖縄に到着すれば探鳥スポットに向かってしまう。とても旅行社にお返しできそうもない。

あんまり安いので、多少の難があることは覚悟して申し込んだ。
11月7日に亡妻の13回忌があるので、それを済ませて8日に出発することにした。13回忌では、東京と広島に住む息子家族を呼んでいる。大阪でホテルを確保したが、ツインルーム「1泊素泊まり(食事なし)3万円」でした。この金額と、沖縄4日間の旅が同額だと思うと、真に不思議です。


先生稼業
151002(金) dogfight
世に「士(サムライ)稼業」と呼ばれる職種があります。
 ・医師
 ・弁護士
 ・会計士
 ・司法書士
これらの職業では、周りから「先生」と呼ばれます。それも外部からだけではなく、社員からも「先生」と呼ばれる。
私は建築士で、やはり外部から「先生」と呼ばれてきた(流石に社内では先生ではなかった)。ただこの数年、元請仕事をやめて、下請けに徹するようになってからは「髙松さん」になりました。やっと、先生稼業から卒業です。

世には「先生と呼ばれるほどのアホでなし」という言葉があります。
さて、心から私を「先生」と呼んだ人がどれだけいたであろうか?やっと「アホから卒業できた」と思っている。


ある住宅の思い出
151003(土) dogfight
意地を張ったためにサラリーマンを辞めることになり、やむを得ず「独立」することになったのが30歳。勤務先から「回状」を出されたこともあり、サラリーマン時代の取引先は、いずこも「出入り禁止」でした。そんな分けで、私を援助して下さった方はホンの僅かでした。そんなお一人に外科医のM先生がいらっしゃいました。

独立後の最初の設計が「M邸」でした。
その後、M邸とは長いお付き合いになりました。
 ・竣工当時、リュウマチで寝たきりのご母堂がいらっしゃり「バリヤフリー
  設計」の走りとなった
 ・ご母堂を送った後、リビングに改造
 ・竣工時お子さんが小さく、2階はフリースペースだったが子供室に改造
  ⇒将来に備え、改造はパーテショと家具(北欧製)でレイアウト
 ・M先生が病に倒れ、長い療養生活となった。
  そのため、1階にサンルーム増設
 ・M先生が逝き、ご長男がドクターとして後を継ぐ
 ・ご長男の結婚で、2階を新居に改造
建物の寿命は長く、住む人の人生に追随できるべきだと考えていますが、実際にこんな機会は少ない。建築屋として、ありがたい経験をさせていただきました。
M先生のご令嬢は精神内科医になったそうです。
M先生は軽音楽、奥様は絵画の達人で、ご両親の感性を受け継がれたのでしょう。いまは、ジャズの音楽家としてもご活躍だそうです。
このことを知り、ふと懐かしくなり日記にしました。


スパイ容疑で身柄拘束
151004(日) dogfight
中国で、相次いで3人の「日本国籍所有者」が身柄を拘束された。
敢えて持って回った表現をしたが、拘束された1人以上は脱北者で、日本国籍を取得したそうだ。このことを、大手マスコミはなかなか公表しなかったが、ネットではあっというまに暴露されていた。

右表は、2014 年11 月1 日公布、同日施行された、中国の『反スパイ法』の、スパイの定義です。私は何度も読んでみたのですが、どうも明瞭ではない。注記では「拡大解釈のおそれ」が指摘されている。
 成立した反スパイ法は全40 か条から成り、2014 年11 月1 日公布、同日施行された。
 http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8896333_po_02620109.pdf?contentNo=1
   (3) スパイ行為の定義
 ①スパイ組織及びその代理人が行い、又は中国大陸内外の機関等が結託して行う中華人民共和国の安全に危害を及ぼす活動、
 ②スパイ組織への参加又はスパイ組織及びその代理人の任務引受け、
 ③スパイ組織及びその代理人以外の中国大陸外の機関等が行い、又は当該機関等と中国大陸内の機関等が結託して行う国家秘密若しくは情報を窃取、偵察、買収若しくは不法に提供する活動、又は公務従事者に国家を裏切るよう扇動、誘惑、買収する活動、
 ④敵に対する攻撃目標の指示、
 ⑤その他のスパイ活動、
の5 項目をスパイ行為として定義する(第38 条)
マスコミ報道でも「スパイの意志がなくても、機密施設(公表されているわけではない)にカメラを向けただけで逮捕理由になる」としており、どうやら拡大解釈どころではないようだ。

過去に、日中間で問題が起きると、誰かが拘束され「人質外交」がなされてきた実績がある。
一般観光客が「ある日突然拘束くされる」などと言ったことが起こり得るので、中国観光には注意が必要であろう。

ただ、今回拘束されたのは、全員「北朝鮮系帰化人」となると、やっぱり「スパイ目的」ではないかと疑ってしまう。そう考えると、脱北そのものも胡散臭く思えてくる。やっぱり、かの国は「魑魅魍魎」の住民と言うことか!


医療費
151005(月) dogfight
短命家系で「長生きするはずがない」と嘯きながら、私はとっても臆病です。
2014年10月 13,050円
11月 17,080円
12月 15,110円
2015年1月 18,460円
2月 (インフルエンザ)21,090円
3月 15,330円
4月 12,760円
5月 13,320円
6月 12,450円
7月 12,320円
8月 15,890円
9月 (感染症)23,360円
理想は「六病息災」で、持病は多い。ただしどれも「グレーゾーン」で、毎朝服用する薬は「予防目的」です。
 ・狭心症発作予防(内科:薬服用、15年来の持病/心臓外科から転院)
 ・通風予防(内科:薬服用、我慢せずにお酒が呑めるように)
 ・頻尿予防(泌尿器科:薬服用、定期的にエコー及び血液検査)
 ・アレルギー(耳鼻咽喉科:猫アレルギー)
 ・逆流性食道炎(内科:薬服用、15年来の持病)
 ・睡眠障害(内科:CPAP着装)
 ・糖尿病チェック(糖尿内科:毎月血液検査/まだ薬服用なし)
まあこれだけ毎月チェックして、薬も服用していれば、医療費も結構なものになる。
右表は、この1年の医療費(交通費は含まず)です。毎月12000~15000円程度が必要で、充分「医療控除の対象」なのですが、この数年は無収入だったので、差引の相手がない。最低の健康保険料で、こんなにお世話になっており、申し訳ない限りです。有難いのは、今もって「大病がない」ことで、この調子で「健康年齢」まで元気にいたいものです。


マイナンバー始動
151006(火) dogfight
10月5日から「マイナンバー」が始動しました。これからは、金の動きにマイナンバーがついてまいります。
所得とは「収入から経費を差し引いたもの」です。経費と支出はイコールではありませんが、支出が経費を割り出す根拠になります。
例えば、家計費は支出ですが経費ではありません。だから、食材を買うのにマイナンバーは必要ありません。
では、アルバイト代はどうなるのか?受け取る側は「収入」で、支払う側は「経費」になります。この経費となる支出には全てマイナンバーが必要になります。言い換えれば、マイナンバーの明記がない支出は経費になりません。経費にならないお金をいくら使っても、所得が減るわけではないので課税されます。だから雇用側は、経費となる支払いのウソがつけなくなります(嘘をつけば課税が増えるから)。

マイナンバーの脅威は、真っ先に雇用側を襲います。支払いは透明化され、全て税務署に申告され、マイナンバーで1元管理されます。こうなると、受取る側の収入も丸分かりになります。
我国は20万円以上の所得には「確定申告」が必要になっていますが、一方で、このような少額所得を、今までは把握する術がありませんでした。しかし、マイナンバーではすべて白日の下に晒されます。
 ・学生アルバイトだって、年間20万円くらいは簡単に超えるでしょう⇒課税される
 ・昼はOL、夜は水商売のアルバイト。これって、税務署にも会社にも把握されることになります⇒解雇理由になる
 ・65歳未満の年金受給者も所得が透明化される⇒年金減額になる人が多いだろう
 ・生活保護を受けながら「こっそりバイト」もバレます⇒保護費の減額や打切り
 ・失業保険を貰いながらバイト収入もバレます⇒懲罰の対象
 ・預金の把握も進みます。隠すならタンス預金ですが、盗難や消失のリスクが高まる。
 ・外国人で不正就労者もバレるので、国外追放も増えるでしょう⇒マイナンバーを持たぬ不正滞在者は失職する

恐らく数年は、大混乱でしょうね!
おそらく、夜の商売とバイト職員だけで賄ってきた業種は大打撃を受けると予想します。一方で地下銀行や経済犯が増えるだろう。
追記1
順次、ノーベル賞が発表されていきます。
今年もいきなり、ノーベル医学賞に北里大学名誉教授の大村智氏(80)ら3人が選ばれた。おめでとうございます
ノーベル賞は研究発表後10~20年後に受賞します。これは、スタップ細胞のような間違いを防ぐためです。言い換えれば、それだけ長年の研究が必要で、一発芸ではありえません。パクリで済ます中韓に受賞者が少ない理由がこれで分かります。
追記2
TPP大筋合意の速報が流れました。
世界のGDPの1/3以上を占める「経済ブロック」の誕生です。これはもう明らかに「経済戦争」です。さて、これに参加していない(参加できなかった)中韓がどうなるのか?興味津々ですね!


パソコンのこと
151007(水) dogfight
私のパソコンが二つの機能を失っていた。
私にはアレコレいじる能力はないので、結局。組立ててもらった人にメンテをお願いした。失った機能は
 1.ユーチューブ以外の動画が再生できない
  ⇒インターネットエクスプローラーでは再生できないが、ブラウザをクロームでやってみると再生できる
  ⇒インターネットエクスプローラーと動画の相性が悪い
 2.CADデータをwordに貼り付けできなくなった。報告書を作ることが多いのでこれは困った。
  ⇒wordには無理だがexcelなら貼り付けできる
  ⇒CADデータとwordの相性が悪くなっている
1については、インターネットエクスプローラーの動きを阻害すると思われるソフトを削除した。私にはインストールした記憶がないのに、何かについてきたものだろう。これは、削除したことで、あっさり解決できた。
2については原因が分からない。最後に、CADデータをwordに貼りつけたデータの日付を確認して、復元ディスクを使用して今年6月6日まで戻してみた。その結果、これもクリアできた。
結局、原因は分からないが「治った」ので良しとしました。
復元ディスクでの作業は時間が掛かる。その間に雑談をした。
まずはWindows10の評判です。私の周りは技術屋ばかりで、職業上のソフトが動かなくなったという理由でWindows7に戻した人が多い。だが、SE氏が否定した理由は「ビッグデータ収集機能」でした。Windows10では、作動内容が全て分析され、マイクロソフトに送られる。
 ・どんなニュースを何分読んでいたか
 ・facebookで誰と交信したか
 ・Amazonで何を買った
こんなことが全て吸い上げられる。これは公表されていることだが、公表されていない『闇』がどれだけあるか分からない。恐らく、メールの交信内容やネットバンキングだって覗かれているだろう。
Windows7のサポートはあと5年で打ち切られる。Windows10以降はバージョンアップしないとも公表されている。まあ、5年後は生きていないと思うからいいけど、長生きしたら大変だ!

次が、SSD(ソリッドステートドライブ)です。
スピードが速く、発熱しないので冷却ファンがない。そのため軽くて静かといいことづくめです。ところが…
一番信頼性の高い東芝製SSDで「一般的な使用で5年(耐用年数)」と寿命が短い。SSDには許容ダウンロード回数が決まっているそうで、ダウンロード回数をカウントするソフトの別売りもある。キャパの5割を越えたら要注意だそうだ。動画をよく見る人なら2年が目安と聞いて、引いてしまった。

最後がスマホです。企業のメディアでも、スマホやタブレットが増え、確実にPCの利用が減っているそうです。
どの話も、ロートルにはキツものばかりです。やっぱ、長生きはアカンなあ~


十年前
151008(木) dogfight
68歳8ヶ月になりました。
10年前、50代の私は「60歳代は考えられない」と思い込んでいた。先祖代々「短命家系」で、60代まで生きたのは、髙松家150年の歴史で、長兄と父だけである。それも、60代は入退院の繰り返しで、とても「健康な晩年」ではなかった。
そのため、60代を保証する保険は断り、お金を遣いきる生活でした。

うふふ…皮肉なもんです。
髙松家の歴史で最長老の年代を生きています。想定外は家内の早死にで、先に逝くはずだった私が、再婚後も六病息災で元気にしている。いまは「70歳を目標に生きてみよう」と思うようになった。残り1年と4ヶ月です。
もし達成できたら、次は我国の健康年齢例71.3歳に挑戦しようかな。寝たきりの老後はまっぴらですが、さて?どうなりますやら。


おいらはヤマト
151009(金) dogfight
おいらはヤマト
 ・名前:中野ヤマト(黒猫・雑種)
 ・性別:オス
 ・生年月日:H20年9月23日(満7歳)
 ・体重:6㎏(ちょっとメタボ)
 ・性格:マイペースで甘えた
 ・好物:本マグロ赤身(これは拘り)
      釘煮・ワカメ・おかか
毎朝、散歩に出ます。ウッドデッキに通じる窓際に座って、お父さんがサッシを開けてくれるのを待ちます。帰りたくなるとサッシの前まで行きます。
散歩のコースは、敷地内にマーキングをして、裏の田んぼにも時々行きます。でも車が怖いので道路に合出ません。

今は気候が良いの、デッキでゴロゴロ。
お母さんやお父さんにモフモフしてもらうのが大好きです。

昼の間は、リビングでゴロゴロしています。
間もなく寒くなったら、暖房器が入ります。この前は24時間温かい。暖房器の前にベッドを置いてもらい、ここで温まります。今年は新しいベッドを買ってもらいました。
夜は2階へあがって、お父さんとお母さんの間に入り「川の字」で休みます。

お父さんもお母さんもとても優しくて、おいらは幸せなのですが、旅行鞄が出てくると寂しくなります。年に数回、お父さんお母さんは、おいらを一人ぼっちにして旅行に行ってしまいます。旅行がなかったら、おいらはもっと幸せなのにな。
沖縄独立?
151010(土) dogfight
翁長雄志知事が9月21日、スイス・ジュネーブの国連人権理事会で演説をした。なにか特別なことと思ってしまうが、
「人権理事会で、NGO関係者らの演説者は1日に100人近くに及ぶ。持ち時間は全員が2分間。演説を開始すると前方の大型スクリーンに演説者の姿が映し出され、画面右上で時計表示が1秒ずつ時を刻む。タイムアウトになるとマイクの音声が落ちる仕組みだ」
このようにシステマチックに「様々な意見」が陳述される。むしろ、沖縄県知事の肩書をひけらかしての登場の方が奇異に映ったようだ。翁長雄志知事が「沖縄の米軍基地は人権侵害」と訴えたが、。その中で
スピーチで知事は「自己決定権」を、「right to self-determination」と英訳しているが、これを和訳すると「民族自決」となる。「民族自決」は国際的に言えば国の独立に連動して用いられる文言だ。翁長知事が国連の場で「先住民族」の代わりに、公然と「right to self-determination」、つまり「民族自決」と発言したのだ。
日本語では「自己決定権」」と言い、国連の場では「沖縄独立」を訴えるという、ダブルスタンダードである。だが、続いて行われた我那覇さんのスピーチで
知事の「人権侵害」発言は「真実ではない。プロパガンダ(政治宣伝)を信じないでください」と呼びかけ、「沖縄が先住民の土地だと主張することで沖縄を独立に導こうとする人たち、それを支持する中国こそが地域の平和と安定を脅かし、人権への脅威だ」と訴えた。さらに我那覇さんは「沖縄は紛れもない日本の一部であり、『先住民』ではない」と主張し、同じ扱いを知事の「独立宣言」を虚構だと切り捨てた。

沖縄県知事選以降、保守系候補を破って、翁長系の人物が当選しているのは認めるが、首長選挙で「沖縄独立」を掲げて選挙戦を戦った人物は一人もいない。翁長氏が国連の場で唐突に「沖縄独立」を掲げることの方が無茶である。翁長氏には中国が付いているようであるが、沖縄独立を主テーマに選挙戦をして、さて?結果はどうであろうか。

私は、沖縄独立を頭から否定するものではない。
それが民意で、日本政府との負債を清算してからなら独立もやむを得ないと考える。だが、沖縄独立=中国沖縄自治区と思えて仕方がない。果たして、沖縄県民はチベットや新疆ウイグル地区と同じ扱いを望んでいるであろうか。これが、翁長氏の個人的な野望なら、もう悲劇である。自治区と思えて仕方がない。果たして、沖縄県民はチベットや新疆ウイグル地区と同じ扱いを望んでいるであろうか。


行動記録
151011(日) dogfight
もう数十年「行動記録」を付けている。
A4版用紙に1月分の欄を設け、左半分は日付と行動記録。右半分は使った費用(項目も)を記入する。つまり、日誌と現金出納帳になっている。行動記録には、打合せと外出を記入しており、空欄は外出も打合せ(会議)もなかったことを示す。空欄が目立つ月は「まったく暇」を示すことが多い。デスクワークが忙しいときは、打合せも頻繁になるので空欄は少ない。

行動記録は、予定表と実績表を兼ねている。ある日を基準に、過去は実績・未来は予定を示している。最近は「詰まった行動記録」が多い。つまり、まだ暇になっていないことを示す。
プライベートも忙しく、旅行や呑み会も多い。これらは私の稼ぎで賄うので、遊んでばかりいるわけではない。最近は、短期の「小銭稼ぎ」も請けている。お陰で、来月に予定している沖縄旅行の費用も無事に稼ぎました。相変わらず「必要な金を稼ぐ自転車操業」の日々を送っています。
関係のない追記
夜半に強い雨が降った。今日は「畑三昧」の予定であったが、いささか降りすぎなので畑はお休みにします。溜まっているHPの整理でもしましょうか…


ユネスコ
151012(月) dogfight
我国は、世界文化遺産に続いて「世界記憶遺産」でも、ユネスコに痛い目にあった。
ユネスコは、南京大虐殺を世界記憶遺産に認定した。南京城攻防戦があったのは事実だが『30万人虐殺』には根拠がない。中国政府提出の資料を鵜呑みにし、信憑性調査も反対するわが国からの意見聴取もなかった。つまり、中国の言い分「丸呑み」の認定である。

2014年度のユネスコ予算の日本の分担率は米国の22%に次ぐ10.83%で、金額は約37億1800万円。米国が支払い停止中のため、事実上のトップだ。これ以外の任意拠出金を合わせると関係予算は計約54億3270万円。一方、中国の分担率は6位の5.14%で日本のほぼ半分。任意拠出金も日本より少ない。
しかし中国の動きに詳しい関係者によると、中国は記憶遺産の周知を図る名目で関係者を中国に招待するなどしているという。 記憶遺産事業だけでなく、アフリカでの女子教育などにも中国は積極的に支援を行っており「様々な形でボコバ事務局長の思いに応えている」との指摘もある。

つまり中国は自国の利益ために、ユネスコのボコバ事務局長を抱き込む運動をした。ボコバ事務局長も『公平・公正』より、丸抱えされる心地良さを選んだとしか思えない。あるいは、先の世界文化遺産における「韓国の態度の容認」と考え合わせれば、ボコバ事務局長「日本に個人的恨み」があるのかもしれない。
また中国は、潘基文国連事務総長も抱え込んでおり、最早、国連トップに中立性はない。更には、次期国連事務総長の有力候補がボコバ氏だそうで、日本の未来は暗い。

これに対し「いつまで日本は金を払い続けるのか?」という声が上っており、まずはユネスコへの拠出金支払停止の動きが出ている。中国のためのユネスコなら、運営資金も「中国が丸抱え」すればよい。当然、国連の供出金見直しも併せて行うべきであろう。


増える一方
151013(火) dogfight
8月末から9月始めにかけて、ケアンズを1週間訪れた。この旅行では、野鳥ガイドをお願いした太田氏の案内が良く、約160種と出会った。恐らく、写真が写せたのはその内の60~70%くらいだと思う。

帰国後、家内は鳥名別にフォルダーを設け、写真を分類した。分類した写真から掲載する写真をピックアップして、facebookに掲載している(現在も進行形)。
私は、それをホームページで収録しようと、再編集中です。facebookとHPでは写真のサイズが違うので、簡単に再編集できるわけではない。それでもっやっと20種ほどを掲載したのですが、先は遠のくばかりです。
  何故か?
facebookに掲載すると、野鳥に詳しい方から「分類間違い」の指摘が相次ぎ、種類が増えるばかりです。

探鳥旅行は度々行いますが、きちんと最後まで分類したことがない。
  いったい何時まで掛かるのか?
もう私たちにも分かりませんが、今度ばかりは最後までやり遂げてみたい。恐らく、100種は優に超え、150種に近づくのではないかと思えるが、もう「乗りかかった船」でやるしかない。頑張るぞ~
関係のない追記
今日から旧友の「隠れ家」を訪ねます。65歳を過ぎてから、流石にリタイアが続き、生き様もそれぞれになって来た。さて?如何様な暮らしをしているのだろうか。楽しみである。


旧友訪問
151015(木) dogfight
山里で隠遁生活を始めた旧友を訪問しました(13日)。
工事用のプレハブ建物を、ポツリポツリと改造しながら「暇」を消化しているそうです。
電気は来ていますが、水道はなく「毎週買いに行く」そうです。25㍑ポリタンク12個を軽トラに積み300㍑の買出し。それをウインチで3階まで持ち上げ、3階に据えたタンクに移す。後は自由落下で使用しますが、水はとても貴重品で、なぜか「おさんどん」は私の役目になってしまい、節水に注意しました。

この日は、すき焼きです。何せ、三田牛の本場で専門店がいくつかあるのですが、この日はここしか開いておらず、100グラム950円(税別)というお肉でした。
鍋奉行は小うるさいM氏の出番です。
夜は9時過ぎに沈没。とても寒い朝を迎えました。
14日は、M氏も私も用事があり、午前中に大阪へ帰る必要がありました。
三田で一番人気の肉屋さんへ立ち寄り「土産購入」です。思い切って1枚2400円のステーキ肉を購入しました。これを保冷バッグに入れて帰路に着きました。「肉と酒」ばかりの訪問でした。
追記
恐らく「以前は里山だった」と思われるところでした。落葉の雑木林でコナラの木が多数派、次に桜でしたがこちらは枯れ木が目立った。あまり「実の成る樹」が多くないせいか、思ったより野鳥は少なかった。それでも、ヤマガラ・コゲラ・ホオジロ・イソヒヨドリ・キジバト・カラス・ヒヨドリ・スズメに出会ってきました。


不正
151016(金) dogfight
三井不動産グループが販売した横浜市都筑区の大型マンションで、一部の建物が傾斜してきたことが分かり、大きな問題になっている。原因は、杭の一部が強固な地盤(支持層)に届いていないと判明した。建物が傾斜した問題で、杭の施工記録が支持層に届いている杭のデータと差し替えられていたことが、横浜市などへの取材でわかっている。
この問題で、杭の施工をした旭化成建材は、声明を発表して、全面的に非を認め、補償の意志を表明している。これは半世紀に渡り、建築に従事してきた私から見れば、まことに不思議です。

当物件の施工はこのように行われている。
 ・デベロッパー: 三井不動産レジデンシャル
 ・建設会社:三井住友建設
 ・杭施工:旭化成建材(二次下請け)
上記から発注関係をみると、三井不動産レジデンシャル⇒三井住友建設⇒1次下請け(おそらく商社)⇒旭化成建材。こんな流れだと思う。

杭の設計は特殊で、設計段階で杭メーカーが設計協力する。但し、あくまで設計協力で、杭設計に必要な資料は「主となる設計者」から提供されるはずです。

何が言いたいかと言うと、杭が支持地盤に到達しなかった最大の理由は「地盤調査の不備」としか思えないからです。
支持層が部分的に深くなっていることはままあることで、設計者が注意すべきです。普通は、主たる設計者が地質調査の責を追うもので、杭の施工者が地質調査の責任まで持つことは考え辛い。

次に、杭の施工中に「支持層に達していない」ことは直ぐに分かります。その時、二次下請けの判断だけで「書類改竄」でその場逃れを考えるであろうかと言うことです。少なくとも、事前の地盤調査と食い違っているわけで、全責任を負う立場にあると思えない。
このような事例では、杭設計を見直して、しかるべき手続きを踏んで杭の補強を行うのが普通です。ただし、杭の納期は1月以上で、相当な工事の遅れを伴う。工事遅れが生じれば困るのはデベとゼネコンです。書類改竄にはゼネコンも絡んでいると、私なら考えます。むしろ、三井系企業の信用維持のため、旭化成に因果を含めたと思えて仕方がない。設計者(杭業者ではない)には監理責任があり、ゼネコンには管理責任があります。杭業者だけが「全てを被る」のは全く不自然です。


あれこれ
151017(土) dogfight
大阪維新と橋下氏について書きたいのですが、どうにも無気力で「ネタをまとめる」元気がない。そこで日記代わりに「身近なこと」をメモ程度に…

事務所のホームページが消えていた(殆ど活動していないので実害はない)。
OCNがHPサービスを中止したのは知っていたが、私はFC2で作っていると思い込んでいたので、安心していた。ところが、URLを維持するため、トップページだけOCNで作っていたのを忘れていた。これをどっかに移し替えないと復活しない。面倒やなあ~

先月末でシャープを退職した長男。広島で面接を受けたという。45歳の再出発はキツイだろうが健闘を祈るしかない。東京で事業展開する三男。時流に乗った職業だが栄枯盛衰が激しいだけに上手く「安全弁」を作っておいて欲しいと願っている。こんな動静をfacebookで知る「ヘンな親子」です。来月は亡妻の13回忌、大阪で親子が集まります。
追記
二男とは縁を切ったままで音信不通です。それでもきっと携帯電話だけはつながるはずなので、次に連絡するときは、私の死亡通知だろう。


誤解だらけの平和国家・日本
11018(日) dogfight
  八幡和郎著『誤解だらけの平和国家・日本』イースト新書
ネトウヨのfacebookの投稿から、この本を知りAmazonへ注文した。八幡氏の本は初めてで経歴紹介では~~1951年生まれで東京大学法学部卒業、経済産業省、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官を歴任。在職中にフランス国立行政学院留学。現在、徳島文理大学大学院教授。作家、評論家としても活躍~~とある。

氏自身が「右翼でもサヨクもない」とおっしゃる通り、ニュートラルな印象ですが、最近の出来事から批判されている内容を私なりに採点すれば、7:3くらいでサヨクに批判的です。ただ、これは結果論で、評価の入り口に色はない。

安保法制の過程で、世論の流れを大きく変えたのは「憲法学者がみな違憲だ」と言ったことからです。
その後、朝日新聞が憲法学者209名からアンケートを取っている。それが右表です。
 ・安保法制は合憲と答えたのは僅か2名
 ・自衛隊は合憲と答えたのは僅か28名
 ・憲法9条は改正の必要ありが6名
自衛隊も日米安保も違憲とする学者が大半で、国際情勢を無視して「憲法を守る」ことを飯のタネにしている学者が多い。
欧米では、議会に憲法学者(いずこの国も同じらしい)を呼ぶことはまあないらしい。

安保法制を無条件で支持しているわけではない。
氏の持論も「9条保持」であるが、一方で解釈の変更を推奨していおり、解釈変更による国防強化に賛成している。但し、右寄りにも頭の痛い指摘も多々ある。サヨクが展開した反対論(戦争に駆り出される・死者が増える・徴兵制など)を統計を用いて論理的に論破している。左右を問わず、頭のクールダウンの意味からも一読の価値ありと思います。


歴史教科書国定化
151019(月) dogfight
韓国では、歴史教科書を国定化するという。韓国だけではなく中国を含めて、わが国に「歴史戦」を仕掛けてきており、70年前のことが、あたかも進行形のごとく国際社会へ発信され続けている。ここに至る機微が「在日朝鮮人から見た韓国の新聞」のブログで、とても分かりやすく書かれているので、丸ごとパクリます。
日本も自虐史観による歴史教育を長年行われてきました。いえ、今でも続いています。史実は一つであっても、その史実のどこを切り取るか、どうやって解釈するかで"歴史"は変わってしまいます。
ですから歴史家は、歴史を"過去との対話"と言い、偏った歴史観の排除をしようとします。本当は。
ところが、日中韓の歴史家の多くは、固定観念にガチガチに縛られてしまい、史料を見ず。もしくは歪曲理解することで、「日本絶対悪」を国民に植え付けています。この「日本絶対悪」がこの教科書問題や教師問題の根底にあるんですね。

そして、日本絶対悪を背景にした強烈な被害者意識を中韓は持っているのですが、日本は反対にこれまでの謝罪と補償の繰り返しを行うことで加害者意識は薄れてきた。この強烈な被害者意識と薄れた加害者意識の落差が、両国間の摩擦になっているんですね。

それでは、この落差を埋めるためにはどうすれば良いか。
答えは2つしかありません。被害者意識を薄めるか、もしくは、加害者意識を再び思い起こさせるかです。もちろん、中韓として加害者意識を思い起こさせた方が利益になる。それが、在日同胞が、今、血眼になって展開している一連の反安保法案運動や沖縄運動なのです。

先日、沖縄に短期出張してきた時にTAXIの運転手さんと話していましたが、基地問題や独立問題の首謀者は沖縄県人じゃありませんからね。ニュース映像には私の知る人物が映し出されているくらい、在日同胞がズブズブに関与しています。あなた方は、私たちのエゴの被害者となっているのです。

異説併記をするなら、慰安婦も、竹島も、いえ、任那に遡り、全てにおいて異説併記を行って欲しい。教科書と教師の両方に問題があり、ウソを教え、自分で考える能力を奪う教育をしているからこそ、私たちはノーベル賞から一番遠い民族と自虐的に言わざるをえないのですから。
  ※最近は緊張感のない生活が続いており、日記のネタがなくて困っているので、パクリでごめんなさい。


生石高原
151020(火) dogfight

キビタキ幼鳥(野鳥荘にて)

ゴイサギ(2年目若鳥?)
昨日は早朝から、3人の遠来のお客様でした。

お目当ては「野鳥荘の鳥たち」でしたが、こちらはあまり成果がありませんでした。
午後からは、生石高原のススキと山野草をご案内しました。ちょっと「足の悪い」方に無理強いをしたかもしれませんが、風景にご満足いただけたと思っています。

これで今年の秋は、6人の友人知人に「生石高原の秋」をご覧いただきました。
ススキの美しい風景を堪能していただけるのは嬉しいのですが、その足元に咲く「山野草」にも、少し目を向けて欲しいなあと思います。

まあ~押しかけガイドをしていますが、看板の「ススキの生石」の知名度も決して高くはないと感じます。もっともっとこの「自然」を多くの方に楽しんでほしいものです。
帰路では、水抜きした池にやってきていたゴイサギと出会いました。こちらは2年目の若鳥だと思います。


老い先万全
151021(水) dogfight
和歌山へ移り住んで7年。病院や診療所の多いのに驚いた。

我家から400m圏内で、右図のようにこれだけの診療所がある。内科で登録しているが、実は脳神経外科や産科もあり、診療科目を殆ど満たしている。

範囲を1㎞に広げれば、耳鼻咽喉科があり、病院も2ヶ所ある。恐らく「医療環境」としては最高に恵まれている。

あと1年で古希を迎える身にとって、これだけ医療施設があることはとても心強い。

更には400m圏内で、
 ・デーサービス2ヶ所
 ・特養1ヶ所
 ・お寺も2ヶ所
1㎞圏内なら「斎場」もあり、私の「老い先」は万全です。


都構想再び
151022(木) dogfight
大阪では、11月に大阪市長・大阪府知事のダブル選挙が行われる。そこでは再び「都構想」が争点になる。

2015年5月、大阪市民による住民投票は
 ・維新の「都構想」
 ・非維新(自民党から共産党まで)は「都構想以外でも改革できる」を主張
その結果、負担側の若者層は賛成したが、受益側の高齢者の反対で否決(1%未満の超僅差)されている。それも、都構想が実現すれば『老人の無料パスがなくなる』という、低レベルの現世利益を訴えて高齢者を引き込んだ。
ところが、非維新が掲げた「都構想以外の改革」が何一つ動かない。鳩山元首相が基地問題で「私には秘策がある」と言ったのとなんら変わらない『大ウソ』であった。
なりふり構わず「自民党から共産党までが結束」して維新を破ったが、誰が考えても水と油の「自民党と共産党」が共闘することは異常であった。両者に共通するものは『利権の温存』しかなかったことが、改革案不在で見てとれる。

ならばと、維新は11月のダブル選挙の争点に再度「都構想」を掲げてきた。
都構想を大阪市民の出来事とみれば見誤る。最近のアンケート調査では「大阪市民:賛成41%/反対42%」と出ているが、大阪府民が対象となると67%が賛成する。大阪府民には閉塞感があり改革を求める気持ちは強い。さらに言えば、近畿全体の経済地盤が沈下傾向にあり、その中心である大阪の活性化が必要と考える人が多い。

最早私は大阪市民ではないが、近畿に住む者として「都構想実現」を応援する。大阪維新にぜひ頑張ってほしいし、大阪市民には目先の現世利益ではなく「熟慮」をお願いしたい。


ジーパンのサイズ
151023(金) dogfight
冠婚葬祭以外では、起きている間はジーパンで過ごしています。勿論、畑作業も生石高原を歩くのもジーパンです。
これだけはきつぶすと、流石のジーパンも痛む。で、先日、ジーパンを2本調達しました。試着室で試してみると、
 ・31インチはややキツイ
 ・32インチはやや緩い
更には、長男(家内の)ジーパンが緩くなったというので、32インチのジーパンを貰い受け、寸法直し(裾を大胆にカット:要はおいらは足が短いのだ)した。

これで、暫く不自由しないので、ほころびが目立つ古いジーパンを処分した。
さらに、箪笥の底から出てきた古いジーパンを出してみて驚いた。何と、太いものでは36インチまである。32インチとは10㎝も違う。いま我家にある衣類は、一緒に暮らすようになってからのもので「幸せ太り」した頃のものであろうか?
でも、体重はほぼ横ばいで「デブのまま」である。
どうやら~畑作業と生石高原を歩く~で体が締まったのかもしれない。勿論、太いジーパンは処分した。
追記
糖尿病予備軍の私は、糖尿内科でヘモグロビンA1cのチェックをしている。
5月:6.8/6月:6.9/8月:7.0/9月:7.0と来ていた。7.0はデッドラインで「これ以上なら要治療」と言われていた。ところが、10月の数値は「6.6」となった。私は思わず「何で?」と言ってしまった。何の注意もなく「甘党の呑兵衛」を続けており、数値が改善された理由が分からない。強いて言えば~生石高原を頻繁に歩いている~からだろうか?


基礎設計の話
151024(土) dogfight
横浜のマンションで「杭偽装」が世間を騒がせている。
思えば、姉歯事件の「耐震偽装」から、様々な「偽装問題」が発覚して、建築界の信用も地に落ちてきた。

建物を造るって、単品生産で試作品なしの本番です。設計者は、基本的に「認定品のパーツ」を組込んで設計し、それが試作品なしでも「建物の性能保証」に繋がっているし、「信頼」が成り立っている。今回の問題も「杭と言うパーツ」に問題があったわけではない。

今回の「杭(耐力)偽装」の報道を見ていて不思議で仕方がない。それは「設計者が登場しない」からです。更には、当該物件の「地質調査方法と調査ヶ所」が全く公表されていない。これも不思議です。

今回の事件では「杭の施工者がすべて悪い」ことになっているが、どんな建物でも設計者がおり、工事中の「監理者」がいなければ建築確認申請は出せないし、確認済証もでない。建築確認申請書には、杭施工会社の名前は決してでない。
半世紀にわたり、建築で飯を食ってきた私から見れば、今回の事件の最大原因は「設計サイドの地質調査不足」です。これだけの規模であれば設計予算も潤沢だっただろうから、電気信号を使った詳細な地質(支持地盤)調査が出来た筈です。そうすれば、地盤の局部的な変化もかなりの確率で調査できたと思う。

地質調査を指示するのは設計者です。調査結果に基づき「杭工法と杭長」が決定される。杭工法については、多くの場合、杭メーカーに相談することが多い。だが、杭メーカーは提示された「地質調査資料」以上のことは出来ない。やっぱり、最終責任は設計者にある。

それでも、現場で不都合(支持層に達しない)は起こり得る。その時は、対策に大幅な時間と費用が掛かる。
 ・継ぎ足せばよいと報道が言うが、杭長が変われば杭耐力も変わる
 ・杭の追加発注には、納品まで約1月掛かる
 ・1月の間に、杭は耐力不足なりに固定化してしまい「継ぎ足しなど不可能」になる
上記の理由により、杭長不足が明確になれば、増杭(周辺に杭を打ち増すこと)が現実的な解決策となる。以上のことから、大幅な「基礎設計の変更」が必要になる。

私は、杭の施工者を擁護するつもりはない。しかし、少なくとも、設計過程(杭長不足)のことは「孫請けには何の責任もない」のである。それだけに、これだけ重大なことを孫請けの「勝手な判断」で行ったとは、とても思えないのである。


沈下の話
151025(日) dogfight
先日に続き「不遜んな話」です。
私は、工業高校の建築科で学んだ。社会へ出てからの専攻は「意匠」で、構造は門外漢です。とは言え、建築科では一通りのことを学ぶ。その中で「沈下」についても学びます。

建築物は「不動」ではない。建物は地盤から見れば「荷重」です。荷重を支えるため作るのが「基礎」であり、強固な地盤(支持層)に荷重を伝える役目があります。
 A:支持層(強固な地盤)が浅い部分にあれば「直接基礎」
 B:支持層が耐力不足なら「地盤改良」をして直接基礎を作る
 C:支持層が深ければ、荷重を強固な地盤に伝えるため「杭」を使う
このように「地質調査」で地盤の深さと地耐力を調べます。それによって基礎の形式を選択して設計します。

どのような基礎で設計しようとも、建物と言う荷重が地盤に掛かるわけで、地盤は「圧密沈下」を起こします。普通は、建設後数年かけて数センチで収束します。但し、海上空港などでは、埋め立て後すぐに工事に入るため、圧密沈下の想定は半端ではありません。均等に沈下してくれれば問題はないのですが、不均等に沈下することを「不動沈下」と言います。いわゆる「傾く」と言うことです。

先に、基礎の支持形式を列記しましたが、AとBは併用しますが、直接基礎(A・B)と杭基礎(C)は不動沈下の元ですから、普通は併用しません。
では、杭基礎で全て支持層に達していれば不動沈下は起きないのか?それは嘘です。大きな建物になればなるほど広い範囲に基礎を作るわけで、その直下の支持地盤が均一である保証はありません。同じ杭を支持層まで打っても「杭ごとの耐力には微妙なバラつきがある」と考えた方がよい。建設後10年くらい経ったところで「調査」をすれば、数㎝の不動沈下が測定される建物は珍しくないと思う。
今回、事件になっている横浜のマンションですが、隣接する棟と「2㎝のズレ」から問題になっている。もし、隣接棟がなかったら「傾き」に気づいたであろうか?
マンションデベも杭施工者も「全て補償する」としているが、建替え費用だけではなく、仮住まいから慰謝料まで含めれば「3000億円を超える」と言う説もあるそうです。これを補償できる優良企業であったからよかったが…
世の建物をすべて調査し、2㎝で「傾いている」と騒いだら、どれだけの人が補償を受けることが出来るだろう?

横浜の物件ですが、報道通りに「支持層に杭が達していない」ことが原因なら、不動沈下は収束しない。むしろ、時間と共に沈下は加速する。もう「待ったなしの問題」になってしまったが、外野としては「経過観察をしてみたい」気持もあります。(やっぱり不遜やなあ~)


東栄町へ
151026(月) dogfight
横浜出張のついでに、浜松のSさんと邂逅しようと思った。
連絡をしたところ、Sさんはわざわざ休暇と取ってくださり、私のわがままを聞いてくださいました。ところが、突然出張の予定が変わった。大企業らしい理由だが、私には迷惑でしかない。で、出張変更はお断り(私は欠席)にして、浜松へ行くことにした。
昔から私はこうです。~約束を守る~これは私の信念です。約束の内容が、公私のいずれであっても関係ない。「約束」とはとても大切だと思う。ドタキャンが許されるのは「火事と葬儀」だけである。

昔から「奥三河」と言われた北設楽郡(旧宝飯郡)の東栄町へ連れて行っていただく予定です。
この地に詳しいわけではないのですが、三河の大動脈であった「矢作川」の河口で育った私には、興味が尽きない土地です。
26日は早朝の出発ですので、少しフライイングで日記更新をします。27日の「昨日の日記」はお休みになります。


ハンドサイン
151028(水) dogfight
二つの現場に関与しています。
横浜の物件は1年前に設計に着手し、予定通りなら今頃竣功している筈でした。しかし、何度も「プラント見直し」があって、着工は延期(併せて設計の見直し)がありました。それでも、10月27日に地鎮祭と決まり「やっと始まるのか」と思っていたのですが、直前になって「地鎮祭延期」が決まり、更には「着工延期」も出てきて、また「いつ着工するやら」に戻ってしまった。
もう一つの現場(和歌山)は、引き合いがあったのが2月。ドタバタと設計がすすみ、フライングを積み重ねて8月に着工。建築物は年内竣功(プラント始動は来春)を目指して驀進中です。
先日は、2棟目の建て方があり立会いに行ってきました。何時もながら、建築現場は理論的です。限られた場所で施工するため、法隆寺建立の昔から「ジャストインタイム」です。和歌山の現場も、本当に狭く、余分な資材搬入は自分の首を絞めることになります。

現場には組立てる順番にピース(鉄骨の部材)が運び込まれます。トラックからピースは吊上げられ、建て方する場所の近くに仮置きされていきます。ここでは、
 ・鉄骨部材を運んできた運転手
 ・トラックの上に立ち、レッカーの吊上げ能力に見合った部材を瞬時に判断して、重心に「玉掛け」をする
 ・オペレータが瞬時に吊上げていく

現場は恐ろしく静かです。重機がたてる音以外はありません。運転手・クレーンのオペレータ・玉掛け作業の鳶さんは、無言のまま「ハンドサイン」だけで、微妙な作業(一歩間違えれば大事故につながる)をこなしていきます。

荷降ろしが済むと次は建て方です。鳶さんのハンドサインに従い、何トンもある柱や梁が、ミリ単位の精度で指示された場所へ運ばれ行く。もう「芸術」の域です。
一見すれば「こわもて」に見えるとび職(凄い専門職です)が、とても緻密な頭脳の持ち主であることが分かります。数多い建築の職種ですが、最高の稼ぎをする理由が頷けます。
関係のない追記
特殊部隊もハンドサインだけで一糸乱れぬ行動をすると言う。彼らも、兵隊になったらとっても優秀だろうな。


今年も
151029(木) dogfight
今年も「喪中ハガキ」の季節がやってきました。
さて、私は来年かもしれませんね、もうそんな歳ですから…

喪中ハガキではありませんが、こんなハガキが届きました。
私の友人知人には「事業主」が多いのですが、事業を閉鎖するというものです。差出人は本人ではなく奥様からでした。

彼とは長い戦友でした。30代の初めに知り合い、ともにバブル期を過ごした仲間です。
ただ、10年前にある出来事から疎遠になり、それ以降は年賀状だけになっていました。
風の便りに「末期の肺がん」と聞いていましたが、いよいよ悪化したということでしょうか?

共通の友人に電話をしたところ、今年9月に亡くなったそうで、家族葬で済ませたそうです。晩年では親交を無くしておりましたが、ご冥福を祈るばかりです。
30代、暴れまくった戦友も、もう半数が世を去りました。常々「団塊の世代は長生きしない」と行ってきましたが、年末になると「間違っていない」と確認します。
残っているメンバーも「それぞれの晩年」に入っています。仲たがいなどしなくても、少しずつ疎遠になっていきます。
喪中ハガキと、年賀状だけがよすがを知る方法になってきました。
杭記録流用
151030(金) dogfight
横浜に続き、北海道でも杭の「記録流用」が見つかったという。更に、記録流用は他のメーカーを巻きこんで広がっている(杭施工そのものに不正があったかどうか?分かっていない)。これで、杭の業界も「記録方法の改善」に取り組むであろう。

マスコミはあまり報道しないが、記録方法はハイテクとはおよそかけ離れている。
杭の打設にはアースオーガで地盤に穴をうがち「杭を鎮める」方法をとる。アースオーガ(ドリル)は電動なので、地盤が固ければパワーアップする必要がある。そのトルクの記録が「打設記録」と言われる。
私は現場監理をする立場にあり、試験杭に立ちあうことが多い。打設前に、製品確認(仕様通りかどうか確認)を行い、次に「記録装置が正常に動くか?」立ちあう。これが、まま「正常ではない」ことがある。
 ・印字用紙のジャミング
 ・インク切れ
 ・用紙が濡れて滲んだり切れたり
このように、記録の確実性に不安があります。
杭は全数記録が義務つけられているが、上記のようなアクシデントが起きれば「無記録」になってしまう。この時「どうするのか?」想像出来ることはそんなに多くない。
姉歯事件以降「羹に懲りて膾を吹く」ように、記録提出が厳しくなった。私ですら「取り返しのつかない単一のアナログ記録」に不安を持っていたのに、このことを一番軽く見ていたのが杭メーカーではなかろうか。杭メーカーは、高い授業料を払うことになるであろう。

今は、上記のように「複数に同時記録」できるシステムが存在する。今後、このようなシステムに急速に移行するのではないだろうか。少なくとも、これならアクシデントでやむを得ず「データ流用」する必要はなくなるであろう。


奥三河の旅
151031(土) dogfight
出張を利用した「プラス1」の旅の筈でした。
横浜の物件がようやく「地鎮祭」に漕ぎつけ、それに便乗する形で計画したのですが、地鎮祭が直前で延期になりました。更には、この旅行中に「工事も延期」と言う連絡です。うふふ…おかげで、ゆっくりと旅行が出来ました。

奥三河の旅は、10月26~27日。
浜松にお住いの鈴木様に、大変お世話になった旅でした。改めてお礼申し上げます。

旅の様子はこちらで紹介しております。是非ご覧ください。
http://new.wildpig.web.fc2.com/nikki2015/okumikawa/151026okumikawa.html

























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