元dogfightのぼやき
2013年7月
エッセイ&コラム
一発肥料作業着近くて遠いダイニング無事だったヤマドリ和歌山事情イベント準備完了ご供養法事ひつまぶし田んぼの野鳥反射板信のおけない国作物の擬人化趣味を超えて日記に代えて婚外子脱法ハウスと基準法またも敗退闇の大陸初老探偵団七月大歌舞伎参院選終る選挙結果の不正操作前耕後読資格が必要な認定工法産経新聞よりアートと記録故障か欠陥か継承故障修理顛末

一発肥料
130701(月) dogfight
田植えから1月になろうとしています。
和歌山では「ジャンボタニシ」と呼ばれる生物で、田植え直後に苗が食われる被害がある。そのため、日々点検が行われるが、それ以外の作業が目に入らない。

そこで、よく教えをこう先達に「肥料はどうするのですか?」とお尋ねしたら『一発肥料』と返ってきた。
ネットで調べてみたら複数種あるが、田植と同時にトラクターで苗下に埋めこむ肥料のことであった。

カプセルまたがジェル状で、ゆっくり溶け出して、収穫するまで「肥料いらず」だそうな。
稲作技術はここまで進んでいるのかと驚いた次第です。
それだけに、手作業で行うMy畑は貴重なのだと言い聞かせている。


作業着
130702(火) dogfight
作業服って安価なイメージがありますが、それは大きな間違いです。作業が持つ危険から身を守るための、機能や素材が詰め込まれており、少なくとも「首吊りのスーツ」よりは高い。
写真は私の「作業服」です。個々に購入したもので私なりに「動きやすい」スタイルです。足元から順に説明していきます。

 ・ゴアテックのトレッキングシューズ(軽登山用)長靴よりフィットして動きやすい。勿論、防水です。
 ・オーバーズボン(スポーツ高橋で購入)これの下はジーパンです。虫除けのため、裾は靴下の中に入れています。
 ・腰ベルト(作業道具を吊るしている)
 ・白の速乾性シャツ。防虫(特にスズメ蜂除け)のため長袖。残念ながらUVカットではない(探しているが見つからない)。手首には虫除けバンド(薬)を巻いている。
 ・皮手袋(ゲガをしないために必須)
 ・首にはタオル(日焼け止めと虫除け)
 ・頭にタオルを巻いてから麦わら帽子
センスとは縁もゆかりもないが、私にはベストのスタイルです。


近くて遠いダイニング
130703(水) dogfight
料理は「美味しい時に食べてほしい」そう思って、息子たちに「食事だよ」と知らせる。なのに、簡単にはやってこない。30分かかることもざらである。その間に
 ・麺類はのびてしまう
 ・鍋物は煮詰まる
 ・天麩羅や焼き物は冷める
と、まあ「食べ時」を逸してしまう。我家のダイニングは「近くて遠い」のだ!

なのに子供たちは、折角の料理が冷めようが延びようがお構いなしである。
食べるときも、新聞に没頭して食べる長男(最近はスマホでゲームしながら)、スマホ片手にメールに夢中の末っ子。「味なんかどうでもよい」と言ったところである。これでは、単に「餌場」と変わらない。
私は、戦後の食糧難の中で育った。貧乏の子だくさんそのままに、よそ見するだけで「自分の食い扶持が盗られてしまう」競争社会であった。
食事の連絡をしても「いつ来るのか」なんて信じられない。もしタイムマシーンであの時代に送りこんだら、3日で飢死するだろう。

そのくせ早食いである。何の会話もない(二人ともスマホから目を離さないから)。食事時間は「無駄」だと言わんばかりである。
私の感性では、食事とは団欒であり、くつろき、憩いである。ゆっくり食べ、家内と話ながら「酒を飲む」のを楽しむ私は、いつもダイニングで取り残される。家内は話相手になってくれるが、とっくに「お皿はカラッポ」とである。


無事だったヤマドリ
130704(木) dogfight
野鳥荘に止まっている。梅雨の終わりの「嵐」は承知でやって来ました。今なら「畑の水遣り」を心配しなくてよい。

一晩中「嵐」であったが、3時半ごろに一旦小康となった。まだ外は暗いのに、キビタキやクロツグミの綺麗な声が聞こえてきた。野鳥たちも風雨が止むのを待っていたようだ。
ようやく明るくなった6時半、尾羽が1本しかないヤマドリがやって来た。無事で良かったと胸をなでおろす。先日、バードテーブルに尾羽が1本落ちていたので「襲われたのでは」と心配していました。勿論、落して行ったもう1本の尾羽は大切に預かっています。

7時半。再び風雨が強まってきた。こんな日は「野鳥荘害意や」とばかり、またヤマドリがやってきたり、カケスも来ている。
実は、今ある餌が「最後の餌」なのです。自動給餌を停止したので、次の冬まで餌はありません。今のうちにしっかり食べておいてください。


和歌山事情
130705(金) dogfight
今や、柿の葉寿司は全国区になったが、和歌山にはまだまだ美味しい寿司がある。その一つに、あせ寿司があります。
  あせ葉寿司由来
紀州には古くから、鯖・サンマ・アジなど近海で捕れた魚と飯をアセやバショウ、バレンなど身近にある葉で包んだお寿司を作ってきました。その中でもアセの葉を使ったお寿司を「あせ寿司」と呼び、特に紀州の沿岸部で伝えられて来ました。アセの葉は暖竹(ダンチク)ともいい、その竹のような清々しい香りや自身の持つ殺菌作用、また身近にある手軽さで寿司作りに最適な素材でした。
最近、私は柿の葉寿司よりこちらが好みになってきた。珍しさもあるので、何軒かに「お中元」として送らせていただきました。この先の出来事が、まことに『和歌山事情』に溢れている。
あせ寿司の基本は「鯖」である。ただ、ネタの種類は7種類あるそうである。
私は、鯖をメインにして、少し違うネタもまぜようと思ったのですが、インターネット注文ではそんな自由が利かない。そこでお寿司屋さんに電話をし『こちらでチョイスしたい』と申し入れた。
 ・注文するネタの選択と数
 ・送り先の住所氏名電話番号
これをメールで入れた。ここからが大変である。

メールを入れたことを「電話で伝え」送料込の料金と振込先を知らせてほしいとお願いした。そうしたら翌日、電話でそれを告げてきた。私は移動中で、とても控え切れるものではないので「メール」でと願いした。

その日のうちにネットバンキングで振込んでおいたが…
銀行から「振込受付」のメールが入ったが、お寿司屋さんから何の連絡もない。またも電話をして「入金確認」をしてもらった。
あせ寿司は「賞味期限が短い」そうで、入金を確認したら「送り先の都合の良い日時を確認して発送する」とのことだった。

突然、知らないところから電話が入っても不審がるだろうと、当方から送り先に連絡を入れておいた。ところがである…
3日後に、送り先から電話があり「まだ問い合わせがない」という。そこで、すぐに寿司屋さんへ電話を入れたら「忘れていた」そうである。これではいつになったら『お中元』が届くやら。
これに類する話は「和歌山では珍しくない」
確実を期すには「当方の確認が必要」である。これが「和歌山事情」である。


イベント準備完了
130706(土) dogfight

もう三昼夜も強風が吹いている。そのくせ、この地では雨は少ない(降るところはドカ雨で被害を出している)。フェーン現象で、生暖かい風が吹き込み、かつ「蒸し暑い」朝なのに、気温は30℃を超えている。
特に昨夜の強風はきつく、畑が心配で仕方ない。早朝に点検に行ったが、昨日の補強が効いているようで、これと言った被害はなかった。
今日は、あるご家族をお招きして「スイカ狩り」を楽しんでもらう予定です。
天候は曇りで、雨の心配はなさそうです。ただ、風が止んでおらず畑に被害が出ては何にもなりません。これも何とかクリアできた。

今日は本命だけではなく、様々な収穫を経験してもらえるだろう。
 ・スイカ
 ・ナス
 ・キュウリ
 ・トマト
 ・ピーマン
 ・青唐辛子
 ・シシトウ
 ・ツルインゲン
 ・枝豆
 ・食用ホウズキ
 ・チンゲン菜
たくさん持ち帰ってもらえそうだ。
この他、パプリカ・オクラ・ズッキーニ・メロンの赤ちゃんをご覧いただける。楽しい一日になりそうである。


ご供養
130707(日) dogfight
流石の強風も止み、梅雨明けと言っても差し支えないような青空になりました。畑作業1時間で「熱中症」になりそうなくらい暑かった。
今日は「七夕さま」きっと、彦星も織姫も胸を撫で下ろしているでしょう。

昨日、家族連れにたくさん持ち帰ってもらったので、今日はあまりありません。
それでも、畑を使わせてもらっているK家本家の法事があるので、ご供養にと収穫してきました。
 ・スイカ ・ナス ・キュウリ ・シシトウ ・食用ホウズキ ・ツルインゲン ・枝豆
 ・お花(仏花)
スイカはこれで4個収穫です。
昨日は雌花が1個咲きましたが今日は「0」でした。スイカも季節を知っているようで、今から結実しても、季節内に収穫できないことを知っているのだろう。
それでも、希望した20個には達しそうです。


法事
130708(月) dogfight
ダブルって「こんなんや」と言ったところです。昨日、
 ・私は「NPO・ササユリ見学会(生石ガイドでデビューの予定であった)と法事
 ・家内は大学の退職教員OB会と法事
ということで、親族の法事へ行ってまいりました。。
今まで家内の父方の法事は何度か出席したのですが、母方の法事は初めてです。参列者の大半は初対面で、ちょっと緊張です。
法要は「浄土宗」で行われました。実はこれも初体験です。
仏壇も立派ですが、法要も「派手?」でした。参列者が卒塔婆を奉納しており、これが延々と読まれる。

25回忌法要は1時間掛けて終了。
参列者に渡される土産(これって何と言うのだろう?)の量も凄く、手提げ袋3袋もありました。

昔はこれに料理がついたそうですが、季節から「場所を変えて会食」となりました。
勿論、途中お寺によって「墓参り」もありました。
私は、一心寺を選んだお蔭で、法要は何時だって「2分で終わる」
これはこれで「ちと寂しい」が、大がかりな浄土宗の法要に「私のふところでは無理だ」と、つくづく思いました。


ひつまぶし
130709(火) dogfight
用事があり大阪へ出ました。うふふ…朝どりの「野菜」をいっぱい持って出かけました。
まずは用事を済ませ、友人(仕事仲間である)と会食です。何やら、TVで紹介のあった『ひつまぶし』を食べたいということで、グランフロントへ参りました。

GWにオープンした巨大商業施設で、まだまだ人出が多いと聞いていました。でも人が飽きるのも早いようで、ノースキッチンエリアは「近大マグロ」を除いて行列は無しでした。勿論予約もなしですんなり入りました。

友人の希望通り、ひつまぶしをメインにして「アテ」を頼んだのですが…
味は良いのですが、ここで普段のように飲み食いすればふところが持たないと分かり、注文も控えめでした。

絶滅危惧種に指定されかねない「鰻」ですが、値段もうなぎのぼりです。
ひつまぶしは、最初に名古屋で商品化されたうなぎ料理で、今では愛知県の代表料理にもなっています。私のふるさとはうなぎの産地で、ひつまぶしは大好きなのですが、出てきた「お櫃の大きさ」を見てガッカリしました。うなぎの不漁でコストが上がっているのは承知しているのですが、料金アップだけでは足りず「量も減らした」と言ったところでしょうか。
 追記
「酔うまで呑む」のに梯子となりました。2軒目では板さんから絡まれさんざんでした。結局この日は3軒回り、結構高い呑み代となりました。


田んぼの野鳥
130710(水) dogfight
日曜日が出かけることが多いので、期日前投票へ行ってきました。
投票所近くの田んぼには、毎年アマサギの集団がやって来ます。今年も注意してみているのですが、まだ出会っていません。そこで、投票ついでにカメラを担いでいったのですが…


ダイサギ

ケリ
田んぼに「白いサギの群れ」を見つけた時は期待したのですが、嘴の色が「夏の色」に代わる途中で、ダイサギと分りました。
どうやら今年はアマサギには出会えないみたいです。

更に、ケリを見つけました。この付近の田んぼでは毎年繁殖しており、これは親子かもしれません。
稲が生長しました。一面い広がる「緑」
日本中が緑に染まる季節です。私はとても好きな風景です。


反射板
130611(木) dogfight
梅雨明けと同時に一気に暑くなりました。
先日は、作業開始1時間後で体調に異常を感じました。日影で休みスポーツドリンクをしっかり補給したのですが、体に「熱が溜まる」感じがして、心臓も動悸が収まりません。
熱射病かもしれないと感じ家内に連絡、アイスパックを持ってきてもらい、体を冷やして事なきを得ましたが、やはり注意が必要です。

暑さ凌ぎに用意しているのが「反射板」です。写真のように着こむのですが、果たして効果があるのかどうか?疑問に感じています。

この反射板、知人から『ソーラーパネルにしては』と言う提案がありました。その時は「使い道」が見当つかず、無視していたのですが…

性能の良いコレクターパネルなら、100Wくらいの発電があるかもしれない。もし、熱交換できる触媒があれば「体温を下げる衣類」になるかもしれない。少なくとも「首筋や脇の下を冷やす」ことができれば、熱中症は大幅に減りそうです。但し、重いのはご法度です。誰か開発してくれないかなあ〜


信のおけない国
130712(金) dogfight
ソウル高裁は、新日鉄(住金)の戦時徴用について「補償する」よう命じた。
これに対し、菅官房長官は10日の記者会見で、ソウル高裁の判決について、「日韓間の財産請求権の問題は、(1965年の)日韓請求権協定により、完全に最終的に解決済みというのが日本の立場だ。日本の立場に相いれない判決であれば、容認することはできない」と語った。
我が国と韓国は、1965年6月22日に日韓基本条約が締結されている。この中で、日韓請求権協定もあり、日本国が個々の賠償に応ずるのではなく、国対国で補償を行い、韓国民への補償は韓国が行うこととなった。そのため、当時の国家予算に匹敵する額を支払っている。
 (この条約で、我が国が朝鮮で保有してた資産も放棄した)

当時の朴大統領はこの条約を秘密にし、賠償金は国民に配分(条約の趣旨からいえば「戦時の償い」として、韓国政府は国民分配をすべきであった)することなく『国家再建』に費やした。 それが〜漢江の奇跡〜と呼ばれる韓国の復興であった。
朝鮮は大東亜戦争の戦場にはなっていない。半島が荒廃したのへ「朝鮮戦争」であった。日韓基本条約によって支払われた賠償金は、その復興に活用された。

いま、韓国民は「個々の請求権」を行使しだした。それは構わないが、請求相手は日本ではなく「韓国政府」の筈である。
国と国が約束する、それが『条約』である。なのに韓国では、国家も国民もそれを守ろうとしない。信のおけない国としか言いようがない。


作物の擬人化
130613(土) dogfight
畑作業は、いつも「作物に話しかけながら」行っている。〜もうちょっと咲くぞ!ガンバレ〜こんな塩梅です。収穫の時は「ありがとう」と、感謝の気持ち伝えます。

一番つらいのは、撤収の決断です。
作物は、ある日突然「収穫が激減」します。まだ花をつけているのに、結実する割合が減り、葉が枯れてきます。
こうなれば次の作物に交代する目安なのでが、私はつい「まだ咲いてるやん」と同情してしまう。
これが「撤収の遅れ」となり、次の作付け遅れになる。

写真はツルインゲンです。私の記憶に残るだろうと思うほどうまくできました。でも、もう決断の時になりました。ご苦労様…


趣味を超えて
130714(日) dogfight
毎日書くことの大半が「畑」になってきた。
酷暑の畑は楽ではないが、だからと言ってサボる気もない。今や大切なルーティンワークとなっている。そう「ワーク」であって趣味のレベルを脱してきたように思う。
畝面積25坪は、家庭菜園の規模ではない。かといって出荷するほど「安定した収穫に」なっていない。それでも「出荷したい」と言う気持ちは高まって来ている。

出荷を目指すなら、今の少量多品種を改めなければならない。そして「もっと畝が欲しい」と思っている。いま狙っているのが「水路沿い」の八朔である。一筋切って開墾すれば、条件の良い畝が生まれる。ただ、八朔の根を取るには私の体力では無理で、やはりユンボの助けがいる。

こうなると資金も必要で、私には家内の応援が不可欠です。その代り、家内が望む果樹園を作ろうと思う。
 ・イチジク
 ・ビワ
 ・スモモ
 ・サクランボ
 ・ブルーベリー
 ・柿
 ・桃
これらを1列植えても畝が出来る。

夢は膨らむばかりであるが、まだ誰の了解も受けていない。


日記に代えて
130715(月) dogfight
刺激のない日々で「昨日の日記」のネタが続かない。
その代り『農業日誌』や『生石高原・野鳥荘』は充実している。今日はこれをご覧ください。

 ・農業日誌(7月)
 ・生石の魅力(7月)
 ・生石高原野草観察会(7月)
 ・野鳥荘(7月)


婚外子
130717(水) dogfight
法律で婚外子の相続権は、嫡出子の1/となっている。これは、平等を認めた憲法に反するとして訴訟があり、最高裁は解釈の見直しに入ったという。
私にも「同じ年の弟」がいました。幸い、家運は没落しており「相続争い」になることは無かったのですが、全くの他人事ではありません。

「法の下の平等」という観点で言えば、婚外子の相続権を半分にするのはおかしいと思う。ただ、これを認めるなら「家族の在り方」を大きく見直す覚悟がいる。
 ・資産は「家族に引き継ぐ」ためにある
 ・家族とは婚姻で成り立っている。
勿論、上記は原則論である。
婚外子も平等に扱えば、原則を否定することに繋がり、結婚不要論にいきついてしまう。大げさにいうなら「国のあり方」を視野に入れて結論を出すべきだろう。
婚外子の問題は「男の身勝手」で起きる。こんな論争などなくても、遺言を残すなど、男がきちんとしていれば防げることが多いだろう。


脱法ハウスと基準法
130718(木) dogfight
いま、マスコミで「脱法ハウス」が取上げられることが多い。
脱法ハウスとは〜賃料が安いなどのメリットがあるが、極端に狭い部屋が密集し住環境が劣悪で危険性が高いシェアハウスのこと〜です。

一種の貧困ビジネスで、1室2畳程度の酷い住環境である。私ですら、TV報道を見ながら幾つも違法性を指摘でき、建築基準法を規範にすれば「とんでもない代物」になる。
では、この考えだけでよいのか?もし、脱法ハウスがなければこの人たちはどうなるのか?きっと、生活保護を受けることもできず、ホームレスになるしかないのだろう。建築基準法だけで、良否を判断すれば、見えないことが多すぎる。
話は変わりますが…
近未来に来るだろと言われるメガ地震。それに備えるために「耐震補強」が呼びかけられている。この耐震補強に用いる「耐震診断基準」は、建築基準法と全く別の法体系にある。ただ、このことを知らない建築士も少なくない。

ではなぜ、耐震補強を建築基準法と別の法体系にするのか?
建築基準法の根源は『合法建築=違反行為のない建物』です。違反建築物は、基準法による保護を受けることができない。
一方、耐震補強は昭和56年以前の建物を対象にしている。当時の検査済証(合法建築物の証明証)発行率はおそらく1割あるかないかであろう(公式発表されないので)。建築基準法をベースに「耐震補強」を推進すれば、ハナから「9割の建物が対象外」になってしまう。つまり、この分野も建築基準法に馴染まないと言える。

建築屋人生48年「基準法を守る」使命を果たしてきたが、隠遁してみれば「それだけでは見えない」ものが見えてきた。ただ、いささか「手遅れ」の感があるが…


またも敗退
130719(金) dogfight
公共工事の電子入札、北海道旅行から帰っても再開の意欲がわかず、しばらく放置していたのですが、後輩の電話で尻を叩かれた。で、13度目の挑戦をしたのですが、結果は今回も「ハズレ」でした。

電子入札と言っても、実態は「電子抽選」で、アテものである。
なにせ私は、からっきし抽選に弱い。年度初めの洪水のようにあった「入札物件」もめっきり減って(抽選チャンスも減る)きて、今後小まめに入札に参加しても「当る保証」はない。入札は「競争原理」が原則なので、応募者が私だけだと不成立(無抽選はない)になる。

では、努力の甲斐なく「ついに当たらず」となったらどうなる?
そうなれば、今年度書類をいっぱい用意し、ヒアリングまで受けて得た「入札資格」が失効し、また来年「一から出直し」となる。
時間も掛けた、お金も掛けた(電子入札用の機器が必要)が1年で終わるわけです。実は「それでもいいか」と囁く自分がいる。どうなるかなあ〜


闇の大陸
130520(土) dogfight
  渡辺裕之著『闇の大陸(シックスコイン第3巻)』角川文庫
傭兵シリーズで世に出た渡辺氏の新シリーズです。傭兵シリーズは世界が舞台でしたが、シックスコイン(真田の六文銭のイメージかな?)は国内組織です。〜天皇家の守護と諜報を行ってきた組織で、先祖代々引き継がれてきた〜という設定です。

渡辺氏は「世界を股に掛けたビジネス」で、国際事情に詳しい。それが傭兵シリーズのバックボーンとなっていた。でも、国内組織では氏の知識が活かせないと思っていたら…
主人公は古武道の達人で、まあ「スーパーマン」である。祖父の陰謀に掛かり、中国へ行ってしまう。理不尽な中国の現実に鉄拳をふるう設定で、ストーリーはいささか荒唐無稽であるが「闇の大陸」では〜中国の実態〜を余すことなく暴いていた。

言うならば、小説として読むより「中国の暗部を暴くドキュメント」として、まことに読みごたえがあった。シリーズとは関係なく、ドキュメントして一読されては如何であろう


初老探偵団
130721(日) dogfight
40代に随分お世話になったクライアントがいらっしゃいます。
昨年奥様を亡くし、ご本人は一人暮らしで90歳になろうとしている。一人暮らしには広すぎる豪邸を手放したいと思い、仲介業者に依頼したが、1年たっても引き合いもない。ということで私にお呼びがかかった。

40年前に作られた高級住宅地の豪邸も、今では「住みづらい」造りである。何故なら当時の流行であった「山の手住宅」で、眺望は抜群だが玄関につくまでどれだけ階段があるやら。今時の必須要件であるバリアフリーに程遠い。厳選された建材で豪華な造りではあるが、ネット環境も揃っていない。ご本人には「思い入れのある住宅」だが、住むのもシンドイので、今では千里タワー最上階の住人となっている。

相談を受けたが、私だけでは荷が重い。また専門外でもある。そこで、同年の友人に声を掛けた。まあ「暇人」が集まって相談に乗っている。
とはいえ、とても「売れる」とも思えない。更地にして土地だけ売るには、御本人の思入れが許さない。そこで「現状保存しては」と言うことで検討に入っている。

豪邸に違いないが、なにせ40年前の建物である。セキュリティーシステムも付いていない。このまま無人にしておけば、いつの間にか「誰かが住んでいた」てなことになりかねない。更には〜時々使いたい〜と言うご希望で、良好な状況でのキープが必要です。こうなれば、ハウスキーパーしかないだろう。そこで、セキュリティー会社にハウスキーパーもできないかと相談を掛けている。
うふふ…こんなことをしても私の収入に繋がることは無い。
初老探偵団の暇つぶしと言ったところである。何より、クライアントご自身が「相談がある」と私を呼んで、寂しさを紛らしているようだ…


七月大歌舞伎
130722(月) dogfight

今日は「家内のお供」でした。
大阪・松竹座で行われている「七月大歌舞伎・柳影澤蛍火」を観賞してきました。看板俳優である、橋之助や扇雀が生の音曲で演技する通し狂言です。無粋な方ですが、最近は『おもしろさ』を感じるようにもなってきました。
ところが…
今日の狂言はストーリーが分かりやすく、とても面白いのに、睡魔に襲われ、それと闘うのが大変でした。難とも矛盾した話でした。
幕間弁当を買おうとデパ地下へ行ったのですが、今日は『土用の丑』で、うなぎ弁当(3200円)に長蛇の列です。これには恐れをなして敬遠。880円の幕の内弁当にしました。この弁当、とても美味しく「費用対効果」は抜群でした。
帰りは再度デパ地下へ。夕食の食材と「スイーツを山ほど買って」帰りました。


参院選挙終る
130723(火) dogfight
NHK資料より
議員数 投票率
政党 改選数 非改選数 合計
自民 65 50 115
民主 17 42 59
公明 11 9 20
みんな 8 10 18
共産 8 3 11
維新 8 1 9
社民 1 2 3
生活 0 2 2
改革 - 1 2
みどり 0 0 0
大地 0 0 0
諸派他 3 1 4
憲法改正を争点に戦ってほしかったのですが、最大の争点が「ネジレ解消」になってしまった。決められない政治が続き、参院の問責決議が優勢され「重要法案が流れる」事態が続いていただけに、それはそれでありがたいことである。
21日午後8時少し前、NHKの選挙速報はカウントダウンで始まった。8時丁度「自民当確61」と出た.。さらに各党の当確が続き「残りわずか」の状態であった。出口調査のアンケートで予測するそうですが、これがまず狂わない。選挙速報を10分みれば「概要の把握」が出来る。

16時段階で投票率27%と言うことで、心配していたのですが、最終投票率は約58%。まあ最近の平均値と言ったところである。それにしても、見事などんでん返しである。次の選挙で「民主党は消えるのではないか」とさえ思えてくる。

民主党が政権を取った時は「一度やらせてみたら」であったが、今度は「やっぱり安心できるのは自民党」と言ったところであろうか。選挙ごとに大きく揺れるが「二大政党制」には繋がっていない。『巨大政党+その他』にしかなっていない。これでは政策の継続性が難しいだろう。

安倍政権には是非「憲法改正」を目指してほしい。
アベノミクスも多くの評価を得たことであるから、経済政策もゆるぎないものにして欲しい。安倍政権に大いに期待をしている。将来をを見据え、自国に誇りが持てるようにして欲しいと願っている。


選挙結果の不正操作
130724(水) dogfight
あるサイトに、選挙の投票システムを操作して『選挙結果の不正操作』が行われていると載っている。それが、facebookでも紹介された。これは他国の話ではない、日本でのことである。
この「ムサシ」という会社は、投票用紙読取分類機のような投票機器だけでなく、開く投票用紙(ポリプロピレン樹脂でコーティングされた特殊用紙)、投票箱、投票記載台、投票システム等のソフト、選挙スタッフの派遣、機材・用品のレンタル、機器・機材の配送と会場設営・撤収、機器・機材の保管と点検まで、ぜーんぶこの「ムサシ」一社が独占しています。
株式会社ムサシという企業があり、選挙トータルシステムサポートを行っている。業務内容は
 ・選挙スタッフの派遣
 ・機材・用品のレンタル
 ・機器・機材の配送と会場設営・撤収
 ・機器・機材の保管と点検

ムサシが選挙サポートを独占することで「選挙結果の不正操作」をしていると言う。
ちなみに『選挙結果の不正操作』を訴える御仁の政治批判を読んでみた。一部だが抜き出してみた。
過去を知らない、憲法9条を読んでいない人間が、やたらとフジや日本テレビに多い。
軍拡をわめく輩は、自分の子弟を真っ先に自衛隊に送り込むことだ。自分は手を汚そうとしないで、自衛隊員に泥をかぶせようとする。自分の息子が自衛隊員として、戦火の人質救出作戦に引きずり出されることを考えろ、といいたい。
断片で判断をするのは良くないことは承知しているが、著者の思想傾向は読み取れるのではないか。久しぶりに「旧社会党の主張」を読んだような気持ちになった。少なくとも私とは対極の考えの持ち主らしい。
ムサシなる企業を初めて知ったのですが…ごく普通に考えてみます。
 1.我が国では、末端の地方選挙まですべてを含めても「毎日何処かで選挙が行われている」わけではない。その選挙システムを大手企業がひしめきあって争奪戦を繰り広げる「経済規模」があると思えない。いわば〜すきま産業〜に類すると考えた方が素直ではないか。
 2.総選挙で、自治体ごとに「選挙システムが違う」ことにことになったら如何であろうか?それの方が問題になると思う。仮に、選挙システムをトータルサポートする企業が10社あっても「採用は1社」であろう。
 3.開票集計作業中にマシントラブルが起きたらどうする?集計会場にヤマトのSEが張りつくのは当たり前である。選挙スタッフの派遣をもって「不正行為要員」と勘繰ればきりがない。
 4.NHKはじめ、殆どのマスコミが出口調査と事前アンケートで、99%以上の確率で当確を出している。もし、ムサシが不正操作をしているなら、全てマスコミを抱き込まないとできない。
 5.今回の参院選で、自民党は「僅かな得票率で圧勝」したことを、不正の証拠にしているが、民主党政権が誕生した時も、得票率は僅差であった。選挙制度そのものがそういう結果(政権故意鯛を促す)を出すように作られている。

以上の理由で〜我が国の選挙結果は『不正に操作』されている〜説には同意できない。但し、1社独占の陰に「汚職事件」があるかどうかは知らない。


前耕後読
130725(木) dogfight
『前耕後読』は、晴耕雨読をもじって私が作ったものです。意味は文字通りで〜午前中は畑作業・午後は読書〜です。
隠遁生活を始めてみると、晴耕雨読は現実的ではないと分かる。畑は、雨が降れば休める分けではない。
 ・どれだけ雨が降ったか?⇒少なければ追加の潅水が必要
 ・大雨なら被害確認が必要になる
 ・雨が降っても「開花確認」は必要で、作物によっては受粉作業も要る
 ・稲作期間以外では、用水の水がないので、纏まった雨は「汲置きのチャンス」
雨だからと言って作業が無くなるわけではない。逆に、雨の日にしかできない作業もある。晴耕雨読の言葉を作った人は、本当に農作業をしたことがあるのだろうか?疑問に思ってしまう。

家庭菜園と言うにはいささか大きすぎる畑であるが、1日中作業が必要なほど大きくはない。午後はどうしても時間が出来てしまう。冬なら「探鳥」に飛び出すところだが、今は読書で過ごすことが増えてきた。そんな分けで、まさに『前耕後読』の日々となっている。


資格が必要な認定工法
130726(金) dogfight
暇つぶしのつもりで「講習会」へ行ってきました。畑仕事で真っ黒に日焼けしたオッサンに、今更必要と思えないのですが…

建築の世界は大変なことになってきましたね。
基本概念が、仕様基準から「性能基準」に変わりました。具体例で言えば、
  「木造」と言う仕様では『耐火構造』にはならない。これが、
  ⇒⇒性能を満たせば「木造でも耐火構造になる」
このように変化しました。

耐火構造が絶対必要で、木造では無理だった老人福祉施設や病院ですが、『木造耐火』が可能なように様々な「性能認定=工法」が出来てきました。但し、無条件の認定ではなく、設計者も施工者も『認定工法の受講済証』が必要という。

退屈やったら途中退場するつもりで出掛けたのですが、ことの重大さに気付き、居眠りする暇もなく受講しました。おかげで、おそらく最新工法の設計資格(二資格)を得ることができました。
でも、参加者がとっても少ないことが気になります。こんな年寄りが世の動きに追随するより、現役の人に知ってもらいたいものです。


産経新聞より
130727(土) dogfight
ネット時代を迎えて、政治的意見の裏付けとして「新聞の社説」を引用する人が多い。引用された新聞で、概ねその人の「政治思想」が想像できて分り易い。
我家では産経新聞である(たしか、以前は読売だったと思うか…)。これだけで、朝日や毎日系ではないことがわかる。

橋下市長の主張は分かりやすく、政治家が語らぬ(是非言って欲しいことでもある)ことをズバリと言うので、私は好感を持っている。ところが、産経新聞系(新聞やTV)は、橋下氏に批判的である。例の「慰安婦発言」でも、かなり橋下氏をバッシングした。ところが、 130726産経新聞「正論」に
  ジェームス・E・アワー 日韓の間の「真実の話」をしよう
これを掲載した。短くはありませんが是非お読みいただきたい。論旨は
 ≪慰安婦は韓国だけにあらず≫
 ≪靖国とアーリントンは同じ≫
 ≪日清、日露の韓国への貢献≫
上記3項目である。慰安婦と、靖国については橋下発言と大差ない。特に、慰安婦発言は、橋下発言より分り易く説得力がある。
あれだけ橋下氏を叩いた産経が、ジェームス・E・アワー氏を「正論欄の論客」にしているのが不思議である。単に知名度の差で、ジェームス・E・アワー氏なら「対して問題にはならない」と言うことであろうか?

更に関連記事で、130524産経新聞 「読者サービス室」より
  戦時の慰安婦 「朝鮮人業者も募集した」

この中では、橋下発言に賛同する意見を大量に載せている。なお正論は新聞(ペーパー)であるが、読者サービス室はネットだけである。〜紙面で叩いてネットで擁護する〜見事な使い分けである。
追記
安倍政権の内角参与・飯島勲氏の著書を読みました。
  〜飯島勲著『秘密ノート』(株)プレジデント社
この本の1/3を「橋下氏の評価」に費やしている。氏の将来性を買いながらも、辛口の評価である。ようは、橋下氏は「政治家としては拙くで幼い」という趣旨である。
ジェームス・E・アワー氏と飯島氏が対談したな「如何なる内容に」なるのであろう。架空の話であるが興味は尽きない。


アートと記録
130728(日) dogfight
センスが悪く、写真は上手くない。
私と家内は同じカメラを持っている。探鳥に行って同じ野鳥を撮っても、家内の方が何倍も美しく撮る。センスがないだけではなく、テクニックにも問題があるに違いない。

現役時代は、業務上「記録」が必要な生活を送ってきたせいか、写真を撮ることが多かった。私は写真を撮りながら「報告書の何処にこれを使うか」を考えていた。ようは「説明しやすいアングル」を選び、説明したい部分が写るように撮っていた。業務を離れた今なら、さしずめホームページの編集ページを頭に広げ、写真を撮っている。
クラウドの世界では「写真投稿」が増えている。
私にはため息が出るほど美しい写真が多い。勿論、機材がまるで違う(私は軽薄短小が基本)。更に「アート」が目的で撮影されている。

アート写真で「不思議に思う」ことがある。分り易い例が『花』である。花の写真を見ても殆ど種類が分からない。何故なら「美しい部分を切り取って」写しており、全体像にはこだわっていないからです。
このように、私が写す写真と真逆の目的になっている。
もっと驚くことは、アート目的の写真では、花は単なる被写体でしかない。多くの人が、写した花の名前を知らないし、調べる意思もない。
この傾向は野鳥でも言える。美しい野鳥写真を公開されるので、てっきり「野鳥ファン」と思ったのですが、まさに被写体に過ぎなかった。その方には「野鳥の名前は関心がない」と分かり驚いたことがある。

大きなお世話だと言われそうだが、あれだけ美しい写真を撮れるのだから、被写体にも興味を持ったら「もっと楽しいだろう」と思います。勿体ないなあ〜


故障か欠陥か
130729(月) dogfight
今年はクーラーが頻繁に故障する。
6月に入って暑い日が続いた。リビングのクーラーを入れたが冷えない。急ぎメーカーに連絡を取り、修理(冷媒ガスの補充)をしてもらった。

7月に入って、今度はキッチンのクーラーが冷えなくなった。台所は熱を使うだけに、ここが故障すると家内の負担が増える。3日後に修理に来てくれて「基盤交換」で取敢えず動き出したが、更に3日後に冷えなくなった。今度はポンプの交換という。

家を新築してまもなく4年になる。これらの機器は新築時のものだ。いくら家電製品の寿命が短くなったとはいえ、クーラーは耐久消費財である。4年で壊れ、それも繰り返すとなると、何時までも「良いユーザー」でいられない。

故障と欠陥は違うと考えている。これだけ頻繁に動かなくなれば機器の欠陥を疑ってしまう。もう「また故障ですか」と言われるままに費用を払っているわけにはいかない。そこでメーカーに抗議(修理マンはまことに誠実です)を入れたところ、今回の修理代は不要となった。こういう私は「クレーマー」になるのであろうか?
12年乗っているフィットが変である。
生石高原へ行くのに、坂道では、オートマの「D」でいくら吹かしても全く動かなくなった(Lに落とせば登る)。12年乗っていると言っても走行距離は7万kmである。もし営業車で使っているのなら「2年程度」であろう。
ディーラーの工場では「自動変速のベルトが延びたのでは」と言う推測で、ベルト調整(パソコン上の調整)を行った。その後、フィットでは生石山へ行っていないので、成果は分からない。ちなみに、今時のオートマは「ベルトは使っていない」そうである。

ここでも、故障か欠陥か?と見解が分かれる。
 ・僅か7万kmでこれでは「欠陥」だろう
 ・12年もすればベルトも劣化する
まだ「抗議」はしていない、如何であろうか?


継承
130730(火) dogfight
昨年末に亡くなった友人がいる。突然死で、運営する会社の引継も出来なかった。
彼の会社に私が設計した物件の管理を頼んでいたので、クライアントには彼の死を連絡をしておいた。
会社の方は、それなりに大変だったようですが、幸い継承者が出て「管理」は続けられた。ところが、半年後に「定期点検に来てくれない」という連絡がクライアントから入った。継承者と私には面識がなく、連絡を取るのに手間取ったのですが、会社経営が成り立たず「身売り」したとのことであった。

40代の頃に、友人がガンで逝った時も、よく似た経緯をたどった。事前に分かっていたことで、会社維持の手を打ち「俺が逝っても大丈夫」と言っていたが、やはり1年持たなかった。
上記2例の他にも友人を送っているが、誰も継承に成功していない。
私の場合は息子に継がす気もなかったので、自分一代と決めていた。
数年かけて会社の閉鎖手順を踏んできたが、それでも軟着陸できず「墜落」となった。ただ、クライアントへのご迷惑は出来るだけ抑えられたのではないかと思っている。

現役復帰の願望も、最近ではめっきり衰えてきた。
時間つぶしと健康維持で始めたMy畑も「面白くて」仕方がない。今では畑の拡大の計画を始めている。週末を生石で過ごすことも習慣になった。
「継承」を考えなかったことで、いまの気楽さがあると思っている。特にこんなご時世では、個人企業の維持は容易ではない。私たちは、ローテクで起業出来た最後の世代かもしれない。


故障修理顛末
130731(水) dogfight
キッチンは、調理で熱が出るのでクーラーが必須である。そのクーラーに「エラーメッセージ」が出るようになった。サインは『通信エラー』という。
クーラーの屋外機と室内機間が正常に連動するよう「情報のやり取り」をするのですが、そこにエラーが生じて、機器の安全のために停止してしまう(ようは動かない)。

という診断で修理は、屋外機に設置されている基盤(コントロール用のCPU)を交換した(これだけで修理費は約2万円であった)。
ところが、3日後にまたエラー表示が出て停止してしまった。今度は、屋外機の基盤とポンプ、更に室内機の基盤も交換した。これで治る筈なのにまだおかしい。
このクーラー、普通とちょっと違うところがある。
冷房時に結露するため、クーラーには結露水を流すドレインと言う機能がある。
ところがキッチンではレイアウトの都合で結露水を流す場所がない。そのため、ドレインポンプ(写真左側のBOX)をつけて、機械的に流している。

今回の故障は、ドレインポンプから異常な音が出るようになってから起こった。
修理マンにはそのことを伝えたのですが「関係ない」と言うことで、先に述べたように基盤やポンプを取り換えた。

こうなるとドレインポンプを疑うしかない。その結果、
 ・ドレインパン内部にバクテリアが繁殖してポンプの吸い込み口を塞いでいた
 ・ドレインポンプの異常を知らせる回路が「通信線」に直結されていた
そのため、ドレインポンプの異常でクーラーが止まっていた。

本来なら、ドレインポンプが原因の故障なら、メーカーに修理責任はない。ところがありがたいことに、ドレインポンプはクーラーメーカーの純正品を使用しており、仕様書通りに施工されていた。そのため、メーカー側としては「関係ない」と言えなくなってしまった。
ドレインポンプを清掃し、バクテリアの繁殖防止剤も入れた。これで修理完了!
でも、その2時間後にまた「エラーメッセージ」が出た。
こうなるとドレインポンプそのものに故障(能力がスペック通りに出ていない)の可能性が出てきた。そこで、ポンプの取換をするためにポンプを注文した。
修理マンは本当によくやってくれるのですが、何時なおるのか?ちょっと心配である。やはり、自然の摂理に逆らって、このような施工はするべきではないという教訓に思えてきた。でも、修理費の請求はどれだけ来るのだろう、こちらも怖くなってきた。

























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