NPO法人「生石山の大草原保存会」に加入して、生石山ライフを楽しんでいる。ただ…
多くのNPOは発足の背景(事情)を抱えている。NPO法人「生石山の大草原保存会」の成り立ちは官主導の発足であったようで、
・外部参入が殆どない(私が例外なくらい)
・高齢化がすすんでいる
かつて、私もNPOを起ち上げた経験がある。こちらは主要メンバーは外部ばかりで「地元が参加しない」組織となり玉砕した。
事情は異なるがNPO法人「生石山の大草原保存会」も、じり貧の道をたどっている。
理由は「外部参入が殆どない」からです。では、新規加入者を募っているかと問えばNOである。その理由は〜〜
『自然を守るため』〜〜である。
何から自然を守るのか?それは『人』である。
・希少な動植物を持ち去る
・ゴミなどで汚す(自然破壊につながる)
こんな問題があるのは事実です。
では、どうして守るのか?それは大きく分けて二つある。
・秘して守る
・広く知ってもらうことで守る
NPOの動きは「秘して守る」に進んでいる。
希少な動植物の存在そのものを秘密にする分けだが、それでも生石高原から消失が続く。皮肉な見方だが、持ち去る人の知識は半端ではない(何が希少が良く知っている)。少なくとも私の知識では太刀打ちできない。
こんなところにも、NPOの方向性が見えている。
・NPOのホームページはあるが、数年前から『削除』が増えている。
・ネットを利用した広報などご法度である。
・守る自信もないのに『生石の魅力』など紹介するべきではない
私は同名のHPを持っている。上記は私のことかもしれない。
山の家「おいし」は、NPOが行政から運営委託されている。観光客が増えなければ運営が回らない。しかし、増えれば消失も増えるというジレンマを抱えている。
私のスタンスは「広く知ってもらうことで守る」である。秘して守れば特定少数が「自然を独占」してしまう。私は、誰もが「自然を楽しむ権利」があると思っている。
100人に一人の不心得者から隠すため、99人の「自然を楽しむ機会」を奪ってしまう。これは理不尽なことだと思っている。ただ、私の考え方は異端であり、理想に過ぎるのであろう。賛同してくれる人はごく少数に過ぎない。
「知らせることで守る」方法で日本で一番知られているのは「尾瀬のミズバショウ」であろう。ここまで有名になれば、破壊や持ち去りが防げる。でもまあ生石高原では、このレベルを求めるのはとても無理だろう。