元dogfightのぼやき
2009年11月
エッセイ&コラム

あまの街道のキノコ探検自然の中でラストワンマイル業務報酬基準約束ってただいま自由診療嬉しい出会い選択の巾逃避冠水満身創痍太陽光発電お母さん耳掻きで集めてスコップで捨てる舞台はふるさと22年生まれ理不尽な法ワンルームマンション考腰痛120歳の門出亀とポインセチアナラ枯れ定年理解不可能な政治手法慣れ13回忌検査済証

あまの街道のキノコ探検
091101(日) dogfight
10月31日に、第2回あまの街道キノコ探検をおこないました。
好天に恵まれたのはよいのですが、最近は雨が少なく、キノコの生育環境としては最悪です。「八百屋でキノコをこうてきて、植えた方がエエやろか」などと、冗談ともつかぬ言葉が出るほどで、講師の大原氏は随分やきもきされたようです。
西山霊園からあまの街道へ上がった「桜の公園」で9時集合。集まったのは13人(内NPOメンバーは6人)です。昨年より半減しましましたが、講師の説明を聞きながらじっくり観察するには良い規模でした。
参加者が思い思いにキノコを見つけては、講師に鑑定をしてもらいながら、あまの街道を歩きました。

按ずるより産むがやすしで、成果を並べてみれば「41種」の大豊作です!
上段が「食べられるキノコ」で、中段は「食べるに値しない」もの、下段が「有毒のキノコ」です。今年は、大型で食べられるキノコが半数を占め、「これなら鍋料理ができる」ほどです。特に、木の幹に生えた「ヒラタケ(写真上)」は大型で、見るから美味しそうです。
大変楽しいイベントで、毎月行えば「あまの街道の1年」をキノコで知ることができるのですが、コースの下見を含めて講師先生の準備も大変で、実現は無理です。それでも、もう少し機会を増やしていきたいものです。


自然の中で
091102(月) dogfight
2週間続けて「日曜の休み」を楽しんでいる。
週明けから臨戦態勢で、明日の祭日も出勤予定です。これからは年末まで「休日返上」の予定です。
新しい安住の地には自然が多い!「ノゴマが来た」と連絡をいただき、出かけました。
山間地のミカン畑。小さなテントにこもり、餌を置いてノゴマを待つ。胸の赤い模様がきれいなノゴマがすぐにやってきた。

正直に言えば、私は餌付けは好きではない。テントに籠るのはすぐに飽きて、歩きはじめた。
藪でウグイスが鳴いている。暫くジッと待っていたら、ほんの1mくらいのところに出てきた。綺麗なウグイスでした。

歩きながら野鳥たちと出会っていく。ヒヨドリ、モズ、カワラヒワ、ホオジロ、ジョウビタキ…これは楽しいですね


ラストワンマイル
091103(火) dogfight

   楡周平著『ラストワンマイル』新潮文庫
ハードボイルドが得意な楡周平氏が、知的暴力に対抗する作品を書いた。あまりの楽し さで一気読みをしました。

暁星運輸営業部の横沢が、ネット市場を席巻するIT企業「蚤の市」から要求されたの は、あり得ない額の値引きだった。取引先を容赦なく切り捨てる一方、TV局買収とい う果てない拡大路線を突き進む「蚤の市」に、横沢は自らの進退を賭けた「戦争」を仕 掛ける。勝つのはどっちだ?!

明日の日本を予見するスリリングな経済小説! 宅配企業とIT企業の戦いを描いたもので、これは
 ・実業と虚業
 ・アナログとデジタル
こんな闘いと置き換えることができる作品です。 ラストワンマイルとは「最後の1マイルを制する者が勝者」という意味です。クリック 一つで億単位の利益をあげるIT企業でも、最後は「人」の力がなければ完結しないと著 者は叫んでいる。まったくの同感です!
ITやデジタルを否定しているわけではない、 ただ「それが全てではない」と私も思う。

設計の世界も、ネットの活用で「全てコントロールできる」と考える人が増えている。 それに対し、私は何時も違和感を持っている。実業(汗を伴う作業)なしで、設計が完結することなどあり得ない!


業務報酬基準
091104(水) dogfight
姉葉事件を踏まえて、業務報酬基準の見直しが行われました。
それが、今年1月に発表 された国土交通省告示第15号です。構造の待遇が厚くなっており「構造の不正を防ぐ」目的 があるのでしょうか?

では、講習会資料から具体的に お話ししましょう。
現在、診療所の設計が進行中です。報酬基準に基づいて、診療所の設計料をはじいてみます。
カテゴリーと規模が合致するのは、赤で囲ったもの です。これは、国土交通省が「標準的に必要」とするマンパワーで、単位は人・時間です。

なお、表は「Eランクの技術者」の作業時間としている。国交省の目安でいえば、私は Aランクの技術者になり、能力はEランクの1.98倍あるそうな!
日当は、国土交通省の目安としている「Eランク・1日8時間労働・26000円」と します。
  ・設計時間=総合960+構造370+設備330=1660時間  
  1660時間=207.5日
  ・事務所経費=設計時間に同じ=207.5時間(国交省の目安による)
  ・交通費等の雑費(任意)=仮に設計時間の2割とする=41.5日
  ・特殊経費(特殊な設計⇒ITや照明デザインなど)=計算不能
設計料合計=207.5+207.5+41.5=456.5日 456.5日×26000=1186.9千万円
建築費が1億円(それだけあるかな?)として、設計料が12%に相当します。さらに は監理料もいるわけで、随分現実と乖離していますね! でも、一度でいいからこれだけの設計料をいただいて、じっくり設計をしてみたいものです。


約束って
091105(木) dogfight
Vシネマのスーパースター・哀川翔(あいかわしょう)氏が、溢れんばかりの仕事の依頼を、どのような基準でセレクトしているのか?と質問されて
  〜依頼があった順番に請けています〜
と、答えていました。
これだけのスーパースターが、選ぶのではなく「依頼順を大切にしていることに感動しました。

仕事を「約束」と置き換えてもよい。
私は、仕事もプライベートなことも織り交ぜて「約束順」を守るようにしている。既にプライベートな約束があるところに「仕事の飛び入り」を依頼されても断っている。それで失った仕事もあるが、これは私のポリシーです。約束順を変えざるを得ないのは葬儀だけにしている。
追記1
何度も会う機会があったはずの人がいる。未だに会えないのは、いつも「仕事が入ったから」とキャンセルされるからです。今では「どうでもいいや」と思っている。

追記2
仕事の相談には丁重に乗ることにしている。
明らかに「他社に依頼している仕事」の電話相談にもきちんと応じています。相談の頻度が増してきて、ついに依頼に変ることがある。だが、このようなケースでは断るようにしている。
まず「依頼」があり、打ち合わせが進行する中で、波長が合わずに断られるのは一向に構わないが、逆に当方に乗り換えされるのは好きではありません。これも私のポリシーです!


ただいま
091107(土) dogfight
お母さん、5年が過ぎました。今日は命日
いろんな出来事がありましたね! 出会いと別れがあり、多くの人の心と触れ合いました。暖かな出来事ばかりではありませんが、助けられたことのなんと多いことか …

僕は、一人暮らしには不向きな人間で、一番辛かったのは「寂しさとの戦い」でした。
家へ帰ると、暗闇に向かって「ただいま」と声をかけます。でも、そこは温もりのない空間しかありません。
  「暗く冷たい部屋」
私が一番寂しさを感じるときでした。

お母さん、ゴメンね
いま再び「明るく温もりのある家」ができました。「ただいま」と言えば「おかえり」と返ってくる家が…
僕にはそんな家が必要なのです。


自由診療
091108(日) dogfight
この歳になっても「知らないこと」がたくさんある。

十数年前から、時折「痔の出血」があるようになった。たいしたことはないと放置していたのですが、数ヶ月前から酷くなってきて、最近は「毎朝凄い出血」です。当然、痛みを伴うようになって、座るのが辛いときもある。
そんな訳で、事務所の近くにある「痔の専門病院」を訪ねました。そこで始めて知ったことは「痔の治療は基本的に自由診療」ということでした。
 ・診察1回当たり 8000円
 ・手術 35万円から
こんな金額が目安だそうで、手術が必要なら完治まで「50万円くらい必要」となりそうです。

先日は体験目的に、21万円の検診を受けましたが、更なるこの医療費はキツイ。そこで、主治医を訪ねて「保険診療」をしてくださるドクターを紹介してもらおうと思ったのです。ところが…
「僕が診察します」と、下半身むき出しとなりました。うむ〜痛かった!
「まだ手術するほどではない」との判断で、軟膏2種類と便の硬さを調整する薬を処方されました。院外薬局の支払いを含めて、1750円。保険ってありがたいですね!


嬉しい出会い
091109(月) dogfight
棲み処が遠くなって、通勤時間が長くなった。
お陰で読書量も増えて「次は何を読もうか…」と、本を探すために店を訪れる機会も増えまし た。そんな中で出会ったのがこの本です。
 第2回R−40本屋さん大賞(文学部門)
  ・八朔の雪
  ・花散らしの雨
 高田 郁著(時代小説文庫)


たいして期待もせずに購入したのですが…
「料理」を縦糸に、「人情」という横糸を織り込んだ時代小説で、久しぶりに泣かせてもらいました。私の涙腺も緩んでいるのですが、この小説は「ページ毎にうるうる」します。
心温まる物語でした。次作が楽しみです!


選択の巾
091110(火) dogfight
民主党が政権を取って2ヶ月になる。性急に政策を打ち出してくるが、案外「選択の巾がない」もんだとおもう。
 ・インド洋の給油中止⇒4500億円の援助に
 (金だけで済ませてどんな評価を受けるのか?)
 ・ソマリア沖の自衛隊派遣⇒自衛隊員を海上保安庁の身分に変える
 (こんな形式に何の意味があるのか?)
無条件で反対してたはずなのに、こんなこともある
 ・元官僚の起用
 ・タバコ税の大幅アップ
 ・石油暫定税率を廃止してエコ税に変える
 (なんや!これも名目を変えるだけやん)
国債発行は「史上最高額」になる。埋蔵金で「何でも出来る」筈やったと違うンかいな?
自民党と違うといいたいのやろが、結果は「違わへん!」やん。
いやむしろ、悪化していることが多い。
 ・アメリカとの関係はギクシャク
 ・中韓へ擦り寄っているが、我が国の利益は何もない
 ⇒外国人参政権の付与(韓国人は両国で参政権が持てる)
 ⇒日中韓共通教科書(本気かいな?)
 ⇒友愛の海(尖閣列島も竹島も領土権を放棄するつもりか)
 ⇒東アジア共同体構想(究極の属国化!)
国民の反対意見が強い、
 ・高速道路無料化
 ・夫婦別姓
 ・子供手当て
日本は大丈夫かいな?


逃避
091111(水) dogfight
2年7か月の逃亡の末、外国人女性遺体遺棄容疑で、市橋容疑者は逮捕されました。
  思えば不思議な犯人です。
親丸抱えで28近くまで過ごし、事件を起こして逃亡。 逃亡生活のすべてが明らかになった訳ではありませんが、直近の1年は大阪の建設会社に住み込みで働いていたそうです。金を貯めては「整形手術」を繰り返していたよ うです。
「働いて自立する」こんな当たり前のことをせずに生きてきた青年が、突然の逃亡生活 。これができるくらいなら、最初から「自立した生活」ができたはずなのに…
この報道を聞きながら、次男のことを思いだしました。
人一倍「文句たれ」のくせして、30半ばまで自立を拒否して「親に寄生」した生活で した。家内の死後も、生活態度を改めることもなく、今度は私に寄生してきました。 彼に自立を促すには「家を捨てるしかない」と決め、私は自己破産の道を選びました。

全てを失い、家族は離散を余儀なくされましたが、私は二男のくびきから逃れることができました。
私が家を捨てた後も、次男は電気ガス水道のない生活に耐え、1年にわたり居座りを続けました。想像を絶する生活だと思うので すが、それでも「働くのはイヤ」だったようです。
犯罪歴はありませんが、西成で暮らし(市橋容疑者と同じ)、この境遇から抜け出す努力は放棄しているようです 。私には理解の外としか言いようがありません。


冠水
091112(木) dogfight
記録的な豪雨だそうな!僅か1時間で122.5mmの雨が降り、辺り一帯見事に冠水した。

もともと低地で、過去に何度も冠水したことがあるとかで、家を建て替える時に床を40cmほど上げて作りました。お陰で新しい建物の被害は免れたのですが、建物基礎内は水浸しです。こんなこともあろうかと、基礎には入念に勾配が設けてあり、汲み出すための釜場と水中ポンプを用意しておいた。それでも、こんなに早く役に立つときが来るとは…

母屋の方は電気がショートして停電。車はエンジンがかかるうちに避難したのですが、オーディ系統はショートしてしまいました。
そんな分けで、突然「休む」羽目になりました。
しかし、電話はひっきりなしです。この日は会議予定が3件あったのですが、それを「メール(書面)と携帯電話のやりとり」に切り替えたため、パソコンの前に座りぱなしです。


満身創痍
091113(金) dogfight
わが体はボロボロになっている。
 ・肩こりは若いころだが、今年になって「五十肩」が加わった。
 ・最近、腰痛が新規参入を果たし、腰の重さやだるさに悩まされている。
 ・そこへ「痔の悪化 」とくれば、正常な部分を探すのがシンドイ。
脇腹の痛みは、相変わらずで原因がつかめない。そういえば、老眼の進行が早くなったようで、目がかすんで仕方がない。

現場へ出ようものなら、足場の上り下りが「えろうて」かなわん。友人が足場を上がる姿を見て「なんや!ヨボヨボやんか」と笑ったが、あれは私の姿でもあるのだろう…
気は若いが、体が着いて行かぬ!困ったことだ


太陽光発電
091114(土) dogfight
太陽光発電には、住宅用と産業用があります。設備コストは、
 ・住宅用: 70万円/kW程度
 ・産業用:100万円/kW程度
理由はパワーコンディショナーが産業用の場合、かなり容量の 大きなものしかないため、非常に高価なようです。

民主党の政策は「産業用に冷たい」と言われます。
個人的に太陽光発電を普及させるには、まだまだコストが高い。また、CO2削減に貢献したいのなら、大規模な産業用をもっと奨励し、誘導策をとるべきであろう。
上記以外に、補助金は出ませんが「太陽光発電システム」があります。
簡単に言うと、蓄電池を使用して昼間に発電した電力を溜めておき、非常時に使用するといったものです。 この使い方は、未来システムとして語られる「スマートグリッド」に近い。

政府は「CO2削減」の一手段として太陽光発電を語り過ぎている。
太陽光発電には「サバイバル能力」と言う側面を持っていることをもっとPRしても良いのではないか!

現行の消防法や建築基準法が、設置を義務付けている非常電源は「消防隊が駆け付けるまでの時間稼ぎ」です。だから、発電機やバッテリー装置の稼働時間はせいぜい1時間程度しかない。

ところが、太陽光発電システムなら、曇天や雨の日を考慮しても、非常時に必要な電力の3日分程度を蓄電できる能力を持たせれば、燃料の補給なしで「非常時対応」ができることになる。勿論、フル充電後の余剰発電量は、常用電源として使用できることが望ましい。政府は何故このシステムに補助金をつけないのだろうか?CO2削減だけではなく、危機管理面からも有効なはずである。
追記
写真は、個人用太陽光発電の監視モニターです。
使用中のエネルギー量と発電量が表示される。
これを見ると、無駄な灯りを消したくなる作用がある。
省エネの推奨に良きアイテムと思う。
太陽光発電がなくても、希望する家庭でこのようなモニターがあれば、有効ではなかろうか…


お母さん
091115(日) dogfight
1週間ぶりに「狭山の家」へ帰りました。
息子夫婦と食事をして、帰りにダイエーで買い物。保存食が少なくなったので・・・それから仏壇の花です。

私が「お母さん」と呼ぶのは亡妻だけです。いまは一緒に暮らす女性がいますが、彼女が「お父さん」と呼ぶのは、亡くなったご主人だけです。
お互い、亡くなった連あいを今も大切に思っています。そのことと「いま」を大事にすることは、少しも矛盾しません。
  〜死に別れには嫁ぐな〜
昔からこう言われるのは、この感情が理解できないからではなかろうか?

何時の日か、お互いを「お父さん・お母さん」と呼ぶ日が来るだろう。それにはもっと年輪を兼ねる必要がありそうだ!
追記
食事をしながら、息子から言われた。
「その歳になって、違う家族の中で暮らす勇気があるなあ〜」って
まだ、とても溶け込んでいるといえる状況ではないが、案外、私の図太さが可能にしているかも知れない…


耳かきで集めてスコップで捨てる
091116(月) dogfight
事業仕分けが行われています。 私には、政治パフォーマンスとしか見えない! 事業仕分けの風景を見ていると、最初に答えがあるようだ。

 ・スーパーコンピュータの開発費用凍結
その理由は「何故日本が世界一のコンピュータを作る必要があるのか?」であった。資源のない我が国が技術立国を目指すなら必要不可欠とお思うのだが、思想優先の民主党ではそうではないようだ。
 ・コストパフォーマンスが悪い
この理由でカットされた事業も多い。コストがあうことなら民間に任せればよい。必要だがコストがあわぬことこそ「税で行う」べきことであろうに!

私が関与しているNPOが助成してもらっている「景観保護」もバッサリときられた。末端に渡る費用は年間10万円に過ぎない。問題になるとすれば「天下り理事が受取る数千万円の報酬」で、事業そのものは大切なはずなのに…
政府の目標は3兆円削減だそうだが、とてもそんな金額に到達しそうもない。その一方で、アフガン支援に4500億円が決められた。これだけ支出しても「汗をかかぬ国際貢献」が評価されるであろうか?
私には「耳掻きで集めて、スコップで捨てる」ようなアホなこととしか見えない


舞台はふるさと
091117(火) dogfight
私は、豊橋工業高校の出身です。
校舎は旧陸軍の連隊跡地にあり、私が学んだ頃はまだ「赤レンガの兵舎」が利用されていた。
同じ、連隊跡地にもう一つ高校があった。それが時習館高校です。隣同士の高校ですが、工業高校生徒からはコンプレックスを拭えない相手でした。ただ、部外から見れば「双璧」といえる存在であったことを後に知って驚いたことがあります。

ほとんど同時期に、時習館高校で学んでいた作家「宮城谷昌光氏」は中国を舞台にした歴史小説の第一人者です。
でも、最近は日本に舞台を移すようになった。本屋の店頭を飾るのは「風は山河より」です。徳川家康の2代前から始まる時代小説で、舞台は「我がふるさと三河」です。地名が分かるだけに風景が浮かぶ!
いま出ているのは第2巻まで。一体何時まで続くのか?氏の作品は素晴らしいのだが、終わりが見えないのが辛いね。
追記
小説を纏め買いしてきました
 ・山は山河より2『宮城谷昌光著』新潮文庫
 ・逆髪(土御門家・陰陽事件簿4)『澤田ふじ子著』光文社文庫
 ・特殊防諜班(諜報潜入)『今野敏著』講談社文庫
 ・夢の夢(鎌倉河岸捕り物控え15)『佐伯泰英著』時代小説文庫
 ・憂き世店(松前藩士物語)『宇江佐真理著』朝日文庫
 ・紅の露(梟与力吟味帳)『井川香四郎著』講談社文庫

これで1週間は大丈夫だろう…


22年生まれ
091118(水) dogfight
団塊の世代とは私たちのことです。
戦後生まれでも、22年生まれは「自立自存の気概が強い」
同年の友達には「自営業」が多い。理由は「腹いっぱい食べたかった!」という。自営業が多いが、誰もが上手くいっているわけではない。私の周りでも、半数が「破産」している。

破産は恥ずかしいことではない。
法律で認められた権利で、それなりに体力がいる!
また、再生を誓うには「法に基づいた処理」が必要で、安易な夜逃げではそれが出来ない。つまり、破産を選ぶということ自体が順法精神である。

破産は周りに迷惑をかけるが、出来る限りを尽くすのも「22年生まれの特徴」である。
親類縁者を巻き込まず、サラ金に追われることもなく「自分の限界」をきちんと判断して、法にゆだねる道を選ぶ。
私は「もう一度舞台に立つ」ことを果たしたと思っている。しかし、来年はピンチの様相です。
いま、久しぶりに「楽しい設計」に取り組んでいる。ただ、重複してしまった二物件を辞退しており、経営面から見れば来年の売り上げは半減コースを辿っている。
これも自己責任さ!うふふ…こんなところも「22年生まれ」かな


理不尽な法
091119(木) dogfight
我が国は法治国家です。良否の判断は法に照らして行われる。
ところが、実態を無視しているとしか思えぬ法もある。つまり「理不尽な法」です!
では、理不尽な法は守る必要はないのか?
それでは法治国家は成り立たない。悪法と言えども「法は法」と言われる所以です。
ある引き合いがありました。クライアントと話したのですが、要望されていることは順法でいくにはキツイことばかりです。クライアントは豪快な人で、
 ・理不尽な法は守る必要はない
 ・理不尽かどうかは「自分が決める」
と言うものでした。

クライアントの周りに集う人も「イケイケ」の人が多いようで、姉歯事件以後のキツイ縛りはご存じないようです。この物件は、私が手がけた建物の増築で、私の手でしたかったのですが…
辞退することにしました。きっと「勇気のないやっちゃ!」と思われたでしょうね。どうも私も歳を取ったようです。


ワンルームマンション考
091120(金) dogfight
1998年7月に書いた論文「ワンルームマンション考」がある。
http://wildpig.web.fc2.com/Construction/1room.htm
11年経ったいまも、色あせたと思わない。それどころか、この中で
ワンルームマンション=若者の図式がある。しかし、この図式が崩れるかもしれないと思っている。老人ホームはかって、姥捨山よろしく、辺鄙な場所が相場であった。それがだんだん都心部に近づく傾向にある。人口の集積は環境の悪化を招きやすい反面、人と人の触合い、生活の便利さ等がある。この便利さが必要なものは、若者だけではあるまい。お年寄りにとっても「便利さ」は大いに魅力であり、人との触合いは刺激である。お年寄りの一人暮らしが増えている昨今、ワンルームマンションの便利さが「住家」の対象になるのではないかと予感している。
このように予測している。
時は流れて…
若年人口の減少は予測を超えて進み、経済の失速もあって、1ルームマンションの空き室が目立つようになった。経済の失速は、老人福祉施設整備に大きな影を落とし、こちらは不足が目立ちます。
大家族制度が崩れ、核家族化が進んだ今、年老いた親を引き取る余裕は若夫婦にありません。

需要と供給は、必然的に「1ルームマンションの老人ホーム化」に向かいました。
「高齢者専用賃貸住宅」と銘打って、デイサービスを併設して「老人の囲い込み」が始まったのです。そうなってみると、防災設備の不備が目立つようになりました。住人が、若者からお年寄りに代わり、特に火災に弱さを見せるようになりました。
まだ、法律は遅れていますが、自治体ごとに条例や規則などで、高齢者専用賃貸住宅の「防災設備強化」を打ち出すようになりました。行政は「安全性の向上」と言う大義名分で、防災設備強化を簡易に口にするが、経済的な負担能力は若者より劣る場合が多い。
  上に政策あれば下に対策あり
今度は、高齢者専用賃貸住宅を捨て「高齢者優遇マンション」と称しだした。ただ、空き室の目立つ1ルームマンションの有効利用に変わりはない。投資額が増えれば賃料も上がるのが当たり前ですが、それでは「福祉難民のお年寄りを救済」するすべがない。

本来なら、1ルームマンションの、安全な高齢者専用賃貸住宅への転用を促す助成制度の整備こそ、行政がすべきことであろう。
追記
11年たって論文を読み返している。そこには、今も最前線で活躍できる1ルームマンションの姿がありました。


腰痛
091121(土) dogfight
120戸のワンルームマンションが竣工を迎え、この2週間余りは検査の連続です。
検査の途中、ふと振り返った瞬間「腰に痛み」が走りました。これが世間でいう「ギックリ腰」であろうか?歩いている時の方が楽なのですが、座っている状態から立ち上がる時の痛さは、うむ〜「キツイ」ですね!

今年は「これでもか」と症状が押し寄せてきます。先日「満身創痍」で書いたばかりなのに、さらに腰痛が加わってしまった。そこで、ついに病院を訪ねました。
  専門は「整形外科と肛門科」
肩こりのほか、座っていると痛む腰痛と痔、私にぴったりの病院です。
院長先生自らの診断は「老化現象」です。脊椎や腰椎の異常はあまりないようですが、骨を囲む「じん帯の石化が進行」しているそうです。完全に石化すれば、不自由になる代わり痛みは無くなるとか。なんや、どっちも悲惨やなあ〜
痔の方は、まだ軽傷との診断で、こちらはホッとしました。
リハビリをして帰るようにとの指示で、物療室へ行きました。
入るなり呆然です。あふれんばかりのお年寄りで、勝手知ったるとばかり、次々自分で物療マシンを調整しています。俺はまだ「この仲間にはなりとうない」と思いました。かなわんなあ〜


120歳の門出
091122(日) dogfight
この歳になって、ゴケとヤモメが「共に暮らす」ことになりました。
二人足して120歳。自分なりにケジメを付けようと、一期一会の人々に披露宴の案内状を出しました。会場をお願いしました大成閣によれば「最高齢カップル」になるそうです。

披露宴は11月22日(いい夫婦)。残念ながら、幼友達の参加はいただけませんでしたが、
・高校時代の仲間たち
・元mixiの仲間たち
・元ライオンズクラブの仲間たち
・社会へ出てから知り合った仲間たち
・仕事で出会った老若男女
・お世話になった方々
そして子供を含む親族の皆様。
直前になって「新型インフルエンザ」という、今時の世相を反映するキャンセルが相次ぎましたが、それでも120人を超える人にお集まりいただきました。

披露宴の予定時間は2時間。司会者と入念に打合せをしたのですが「2時間も間が持つやろか?」と心配でした。

いざ、ふたを開けてみたら、スケジュールなどぶっ飛ぶドンちゃん騒ぎです。
イラつく進行係をよそに、何と3時間に及ぶ大宴会となりました。

宴会の感想は「おもろかった!」ばかりで、どうも趣旨がわかっていなかった人が多かったのではなかろうか(笑い)
親の披露宴に出席する息子」も、この希な体験を喜んでくれました。
〜一人暮らしをする親父の老後が心配でしたが、これで安心しました〜と息子のスピーチ。これが本音だろうと思いながら、なに、念願の「家庭ができた」と私自身が一番ほっとしている。


亀とポインセチア
091123(月) dogfight
棲みかを変える時に持ってきた荷物は僅かです。そんな中の一つがポインセチア。
昨年の今頃にいただいて、間もなく1年。よくも枯れずに生き延びたものです。

赤い葉が落ちて、青葉に代わって…
本当なら、今頃は赤くなるはずなのに、ほんの僅か色が変わっただけです。
どないしたら「赤くなるのやろか?」
こちらに居たのが亀。
ほんの数センチの時に拾ってきそうだが今では20cmを超えてきた。
すっかり人馴れしており、手から餌をもらう。

ずっと室内で暮らしており、室温はいつも20度前後。なのに季節がくれば「冬眠」に入る。いまでは全く餌を口にせず「立ったまま寝ている」変な亀だね!


ナラ枯れ
091124(火) dogfight
全国で、コナラやミズナラが集団で枯れる現象が起きているそうな。
   http://www.asahi.com/special/isan/TKY200607260368.html
国内の森林の3分の1を占める広葉樹林で、代表的なコナラ、ミズナラといったブナ科樹木が集団で枯死する「ナラ枯れ」の被害が、ここ数年で急速に拡大している。景勝地の森林にも飛び火し、効果的な対策が見つからないまま、景観などへの悪影響の懸念が被害とともに広がっている。
犯人は米粒ほどの虫だ。体長4、5ミリの甲虫カシノナガキクイムシ(カシナガ)。木1本に1000匹以上が侵入し、枯らしてしまう。
あまの街道では、まだ「ナラ枯れ」は起きていませんが、半数以上がコナラで構成されているあまの街道だけにとても心配です。今は効果的な対策がないそうで、ナラ枯れが起きれば、呆然と眺めるしかない。今は、祈るだけです。
追記
ゴミ捨てが増えだしたあまの街道。24日朝から、大阪狭山市の緑地公園課の方達と歩きました。

コンビニの袋やトレイから、電化製品(扇風機・コタツ)、ガスコンロ、傘、衣類までゴミは多様です。捨てられているものは非日常性のものばかり。これらを放置すれば、あまの街道は産廃場になってしまいます。

あまの街道は、市境にあるだけに、大阪狭山市と堺市で話し合っていただくようお願いしました。

清掃実施までには相当な準備が必要でしょうが、行って行きたいと思います。


定年
091125(水) dogfight
私のような、一匹狼の技術屋では「定年は世間が決める」と言われる。

私もまったくそうだと思う!
私の目標は「65歳までは現役で働きたい」と思っています。ただ、世間が不要とみなせば仕事が消えて、私の意思とは関係なしに「定年」に追い込まれる。それまで、技術屋としての「賞味期限」を維持するには、相当な努力が要求されるだろう。

健康面の維持も必要になる。
なにせ、今月末で兄の13回忌を迎えるほどの「短命な家系」です。自分の努力でなることもあるが、家系の宿命「癌」に侵されれば、どうにもなるまい。長生きに自信のない私には「1日も早く家庭が欲しかった」。それが、先日の「120歳の門出」に繋がっている。
人生の定年を迎えるその日まで、悔いなく精一杯生きて行きたいと思っている。
追記
診療所の設計は「基本設計の詰め段階」に来ている。香港のデザイン事務所とは頻繁にメールが飛び交い、今後は電話も増えるだろう。来月早々には来日していただき「総合会議」を開きます。
 ・意匠・構造・設備設計事務所
 ・デザイン事務所(空間・照明)
 ・造園事務所
 ・IT設計
クライアントと共に詰めていきます。良いものを作りたいですね!


理解不能な政治手法
091126(木) dogfight
「脱官僚」を目指したはずの民主党政権。
しかし、政治パフォーマンス劇場「事業仕分け」を見ていると、財務官僚のシナリオを「見事に踊った」人が目立つ。最も見事なダンサーは「蓮舫氏」(台湾人の貿易商であった父親・謝哲信と、日本人の母親・斉藤桂子とのあいだに生まれた) 。スーパーコンピュータの開発費を「何故日本が世界一である必要があるのか!」と言う名台詞で切り捨てた。この言葉は、蓮舫氏の名前と共に歴史に残るだろう。

しかしこれって、蓮舫氏は本気でそう思っていたのであろうか?
事業仕分けには賛否両論があるが、この発言だけは「総すかん」を食らっている。それほど酷い発言といえる。本気で思っているのなら、政治家をやめたほうがよい。もし「間違いであった」と思うなら、いいわけではなく「間違いを認め前言訂正と詫び」を入れるべきであろう。
スパコンと次世代ロケット開発の凍結は、財務官僚の罠を見抜けず、勉強不足な政治家が見事に引っかかったと言うべきであろう。

民主党の政治手法から現実が見えてこない。
無駄を省くと言って、デフレスパイラルを招いている。この経済状況では「無駄使い」こそがデフレからの脱却に繋がる。世界は、我が国の有様を「カントリーリスク」と見ており、だからこそ、株価低迷・円高と言う、一人負けが続いている。
追記
石油の暫定税率をやめて「エコ税」に切り替えると言う。
名前を変えるだけかと呆れていたら、事態はもっと深刻だ!エコ税とは「一般家庭の光熱費への課税」だそうな。石油暫定税率は基本的に受益者負担であったが、これでは車の税金を皆で負担することになる。
子供手当ても、基礎控除をなくしてその財源で子供へ支給するわけで、私のような子供も車も縁のない人間には「ただひたすら増税」になる。酷いもんだ!


慣れ
091127(金) dogfight
慣れとは恐ろしい!再び家庭が出来てまだ1月なのに、すっかり慣れてしまったようだ。
仕事の都合で、3日間狭山の家で一人暮らしとなった。
狭山の家を利用するのは、夜討ち朝駆けで、通勤に時間がかかる家からの出勤では間にあわぬ時です。当然「1人」ですから、自分でやらなけりゃ何も終わらない。酒をの呑めばグラスを洗わなけりゃいけない。着替えたら、その場で洗っておかなけりゃ汚れたまま放置になります。
5年間やってきたことなのに、僅か一月の生活変化で、時間の配分がバラバラになっている。ひどく効率の悪い動きしかできない。約束の時間に遅れそうになって朝食を抜いてしまう。

どうも「ぬるま湯」には、すぐに慣れてしまうようだ


13回忌
091129(日) dogfight
早いものです!次兄が亡くなって早13回忌です。
次兄に「癌が見つかった」と連絡を受けたのはドイツ滞在中でした。帰国して、すぐに見舞いに向かったのですが…宿命を淡々の語る兄の姿を思い出します。
その半年後に兄は逝きました。55歳の早すぎる死です。

法要には兄弟とその連れ合い全員が参加。
先週も、私の披露宴で全員集まっていたのですが、この時はゆっくり話す時間がありませんでした。法要前夜、酒を飲みながらゆっくり話しました。男兄弟では私は一人だけの生き残りだけに「いつまで生きるのか」そんな話題となりました。

今後の法要は「家族だけで行う」そうで、全員集合は来年11月の「家内の7回忌」になるだろう。そんな人生の黄昏時になったと言うことかな…


検査済証
091130(月) dogfight
「昨日の日記」で、建築確認申請のお話をする機会は多いのですが、竣工検査のお話はあまりしていません。
姉歯事件以降の「書類重視」で、竣工時の提出書類も半端ではありません。10cmのフォルダーに3〜4冊にもなります。それだけの書類を用意し、粛々と検査を受けて行きます。
行政によって検査を受ける数は異なりますが、比較的簡易な大阪市でも、緑地や福祉など複数の検査を経たうえで、メインエベントとなる消防検査と建築検査を受けます。
すべての検査に合格しことが行政サイドに集まり「意見書」と言う形で、検査済症を発行する検査機関へ通知されます。検査機関は、意見書を受領して「合法建築の証し」と検査済証を建築主に対し発行します。永久保存の重要な書類です。
今年は、3物件の検査済証を受けました。
物件 所在地 検査機関 遅延原因
某企業本社ビル 大阪市 大阪市 福祉書類
神戸の家 神戸市 CIAS 消防書類
某マンション 大阪市 ERI 緑地書類
ところが、3物件とも検査が完了しているのに、検査済証の発行が1週間ほど遅れました。
検査済証は銀行決済に絶対必要な書類で、設計事務所として期限厳守を約束させられます。なのに、行政の怠慢で遅れることが続いたのです。
右表で、消防書類は違う所轄に、福祉系緑地系は「書類を回すのを忘れていた」と言うのが理由でした。いつまでたっても「お役所仕事」は無責任ですね!























inserted by FC2 system