(車椅子利用の環境・・・の続きです)
大阪狭山市長は、あまの街道に舗装が必要な理由として「車イスの利用」を挙げた。
あまの街道愛好者は多い。多くはご高齢で健康維持を兼ねて楽しんでいらっしゃいます。
なぜ、あまの街道ですか?
そう、お尋ねすると、決まって帰ってくる答えは「土の道だから」です。
あまの街道は片道3.5km。遊歩道整備された区間だけなら「3km弱」といったところです。あまの街道の標高差は50m。緩やかなアップダウンで構成され、膝に優しく適度な「有酸素運動」の場となっています。
私が、あまの街道を歩くようになって7年。
一度も車イスの方に出会ったことはありません。念のため、何人かの方にも伺いましたが、やはりないそうです。車イスで利用できない理由があるのだろうか?それは何か、考えてみます。
あまの街道は、緩やかとはいえ、アップダウンがあります。数ヶ所ですが写真で見るように「車イスにはキツイな」と思える勾配もあります。実験をしたわけではありませんが…
・ 道路勾配を見直さない限り「車イスでの自走」はきついのではないか
・ サポートがあれば、現況「土の道」でも、充分利用できると思う。おそらく、電動車イスなら問題ない
如何なる道も車イス対応するべし…これを突き詰めれば「富士山のてっぺんまで車イスで」と言うことになってしまう。私は「歩く人」を大切にする道が有ってもよいと思う。
確かに、舗装したほうが「車イスが利用しやすい」ことは否定しません。
では、あまの街道を舗装さえすれば「車イス」利用者が増えると言うのだろうか?それはないだろう。
車イス利用の条件は「舗装」だけで決まるわけではない。
あまの街道まで歩いてきて、あまの街道に着いてから車イスを利用するなど考えられない。常識的には、車であまの街道に来て「車イスで散策」するのだろう。こうなると、あまの街道と一般道の接道個所に「駐車場が必要」になる。
あまの街道付近で利用できそうな駐車場は西山霊園しかないが、ここからあまの街道へ登るには、健常者でもうんざりする「キツイ階段」がある。
市長が本気で、あまの街道の「車イス散策」を望むなら、舗装することではなく「条件整備」だと思う。
・ フラットな接道個所にトイレと駐車場を設ける
・ 舗装を考えるのではなく、車イス利用をサポートするボランティアを組織する。この分野なら,NPO法人も協力できると思う。
朝の3時間だけで300人以上が散策(アンケート調査結果)するあまの街道。歩く人を大切にしながら、車イスの利用をサポートすることは可能だと思うが、
さて?市長さん「如何でしょうか」
追記
机上の空論で出口のない議論をしても始まりません。あまの街道に車椅子を持ち込み、様々なケースで実験をしましょう。行政もNPOも、その結果を真摯に受け止め「よりよい方向」をみつけませんか!
関係のない追記
三笠フーズの「インチキ米事件」
こんなこと「何れ分かる」ことぐらい、分からんかったやろか?信用低下で操業縮小だそうな!従業員こそ「いい迷惑や」 今頃「犯人探し(内部告発)」の真っ最中やろな