dogfight高松の長すぎるひとり言
2007年6月
エッセイ&コラム

旅の道草ふるさと納税制度飲料不適亡者地鎮祭亡者2亡者31/20脱力感ユビキタス尖兵マイバッグ運動奇奇怪怪データ化マイ箸運動ヘンな国終の棲家とっておきの焼酎三斜計算外資系投資ファンド39歳のルーキー国家的損失悲しくて集団自決作家「風野真知雄」が面白い改善された肩こり


旅の道草
070601(金) dogfight
鳥取で設計したビジネスホテル。来週の着工を控え「工事費の詰め」をするため、昨夜、鳥取へ向かいました。ホテルへチェックインしたのが夜の10時前。バックパックを置いて、一人で呑みに出ました。

初めて入ったスナック。きれいなママさん相手に呑みながら四方山話。
面白い偶然ですね!今日の交渉相手のクライアント、いまや鳥取では立志伝中の人物ですが、若い頃はそれなりの苦労があったようで、資金ショートをしてはママに都合を頼んだとか。 
 「きっと彼は成功する」
それがママの評価だったそうです。そして「こんなに成功するとは!」とも。さて二人の心の通い合いはどうだったんだろ。きっと素敵な関係だったのでしょうね…
  一夜が明けて
無事に交渉も済み、大阪へ帰るバスの時間まで1時間40分ある。おなかもすいた!
ちょっと、一人でお祝いがしたくなって…
鳥取の『食』は最高!
  美味いのだ
  酒も肴も
注文したのは、まんぷく座楽定食。これで1500円です
 ・焼き魚(鯖)
 ・小魚の南蛮漬け
 ・お造り
 ・てんぷら
 ・焚き合せ
 ・茶碗蒸し
 ・肉と野菜の鉄板焼き
 ・香の物
 ・ごはん
 ・味噌汁
思わずビールを2杯!

この店の目玉商品は『船桶御膳』800円です。1日限定15食。これは凄いぞ!

なあ〜一緒に行こうよ


ふるさと納税制度
070602(土) dogfight
政府が提唱している『ふるさと納税制度』
住民税の一定割合を、居住している自治体のほかに−−−生まれ育ったふるさとに「本人の意思」で払うことが出来る−−−というものです。大都市の知事は反対し、地方の知事は歓迎してる。まさに利害が対立する改正案といえよう。

私は、高校を卒業するまで愛知県で育ちました。
教育を始め、育つ過程を愛知県の税負担で恩恵を受け、稼ぐようになって「大阪へ納税」している。
つまり、負担する自治体と恩恵を受ける自治体が違うのです。ふるさと納税制度は、この不合理を解決する「名案」だと、田舎育ちの私は思う。

このようなアンバランスは老人福祉ではもっと酷い。
特別養護老人ホームの費用負担は、納税した自治体が負担することになっている。これを少し説明しよう
 ・dogfight氏は、A市で生まれ育ち
 ・B市で就職。そこで納税をしてきた
 ・C市で老後を暮らすことにしたdogfight氏は、C市にある特別養護老人ホームに入った
このようなケースでは、C市にある特別養護老人ホームに入ったdogfight氏の経費をB市が負担します。ところが、特別養護老人ホーム以外の老人福祉施設の経費は、居住している自治体が負担することになっています。
  都会で壮年期を暮らし、老後は田舎で暮らす
このケースでは、納税先と老後の負担をする自治体が異なってしまいます。多くの自治体が、特別養護老人ホーム以外の老人福祉施設整備に消極的な理由はここにあるのです。
納税と住民サービスはバランスをとるべきであろう
ふるさと納税制度だけではなく、老人福祉施設の負担も改善するべきと私は思う。


飲料不適
070705(火) dogfight
設計中の物件。クライアントからバスユットメーカーの指定があった。実名をあげれば、日本を代表する有名企業です。

で、CADデータが欲しいとメーカーに連絡を入れた。
その時、標準仕様から「サーモカランに変更」するようオーダーした。サーモカランとは、温水と水道水をミキシングする際「温度設定」が出来る水栓です。これであれば「熱湯が出て火傷」することも無い。

これに対し、メーカーからこんなコメントが出た。
「当社が組込むサーモカランからは『鉛が溶け出す』ので、飲料不適になります。ご承知おきください」
私はビックリした。これだけ環境が問題になり、先日も鉛が溶け出すことがわかって、中国製の土鍋が回収されたばかりです。それを、これから売り出す商品なのに、この「開き直り」は何だ!

ちなみに、このバスユニットメーカーは、サーモカランはアッセンブリしているに過ぎない。言い換えれば、鉛が溶け出すようなサーモカランなどチョイスしなければ良いだけの話である。当然私は声を荒げて「鉛が出ない他社製品を組込む」よう要求した。
いったい「企業モラル」はどこへ行ったのであろうか?


亡者
070706(水) dogfight
役人として出世する条件は「遅れず・休まず・仕事せず」だそうな!
  遅刻も欠勤も無いけど「成果もない」 
これが出世の秘訣な分けです。仕事をすれば、必ずその評価が生まれるが「何もしなければ」評価もない。減点主義の役人世界では「評価対象外」であることは最高のことなのだ!
ならば、社会保険庁は「出世亡者の住処」であったということか
社会保険庁は、年金管理のために設けられた役所。なのに、納付された保険料の記録漏れ(誰から受納したのか分からない)が5000万件を超え、その掛け金総額は「分からない」という。ようは「まったく仕事をしていない」という状態です。

納付者が分からない掛け金を解き明かす作業に「90億円が必要」という。
そのために税金投与をするそうであるが、これ保ほどアホな話はない。

考えてみれば分かるだろう
もし、私が業務上で重大なチョンボをしたとする。その対策を講ずるため「新たな出費」をクライアントに申し出たら、白い目で見られるだけであろう。己のミスを解決するのに、迷惑をかけた相手のその費用請求をする馬鹿が何処にいるというのか!

社会保険庁は、自らの責任において早急に解明すべきである。その費用は−−−彼らの給与を削減して捻出する−−−それが「民間なら当たり前」のことである。

アホな役人は要らない
ところで、社会保険庁は、この「呆れるほどの不祥事の責任」を誰が取るのであろうか?
なに!お前ら全員の責任や。原因究明が済むまで『全員減給』が当たり前やないか


地鎮祭
070607(木) dogfight
今日は、ビジネスホテルの地鎮祭。これから鳥取へ向かいます。

随分久しぶりだと考えたら、家内が亡くなってから、初めての地鎮祭。
約3年に及ぶ「苦境のトンネル」から、やっと抜け出してきたのかなと思う。

幸い、今年の見通しは明るい。こんな希望を持てるのも『3年ぶりか…』と、ちょっと嬉しい朝です
では、行ってきます!


亡者2
070708(金) dogfight
内紛続きのコムスン。結局は「老人を食い物」にしているに過ぎないということか?
コムスンは、ディスコの「ジュリアナ東京」や「ヴェルファーレ」を立ち上げたことで知られる折口雅博氏が会長を務めるグッドウィル・グループ企業。企業ポリシーをどのように構えれば、ディスコと老人福祉が並列できるのか?まか不思議である。

仕事をしないことで有名な社会保険庁
5000万軒を超える「掛け金支払い者不明」に加えて、新たに1400万件の未登録が見つかった。これでも、政府が関与する保険を一元管理するために設けられた「専門官庁」だそうな。この様は一体なんだ!
普段は政府よりの私ですが、年金問題ばかりは手ぬるいと思う。
社会保険庁の体質は、一部の人間の責任で済むことではあるまい。社会保険庁全体を譴責するべきで、全員減給による「調査費用捻出」を明言しなければ、国民は納得しないだろう


亡者3
070709(土) dogfight
昨日の続きです

コムスンは、混乱の責任を取って「社長が辞任」するそうな
これは笑うしかない。コムスンは、折口雅博氏会長のワンマン企業で、社長といえども「トカゲの尻尾」に過ぎない。全ての元凶は折口雅博氏会長なのに…こんなことで矛を収めてはいけない
あまりにもバカバカしい社会保険庁問題
コンピュータデータ化をするときに「初歩的なクロスチェック機能」すら付加していなかったことが分かる。年金は
 ・議員が加入する議員年金
 ・公務員用の共済年金
 ・一般サラリーマンの厚生年金
 ・上記カテゴリーに入らぬ国民年金
このように分かれる。
で、データ化するときに年金種別ごとに行い、クロスチェック機能を付加しなかった?らしい

例えば、私は18歳で社会に出て、29歳で開業した。そこで、
 ・サラリーマン時代の「11年間の厚生年金」
 ・脱サラ後の国民年金
このように分かれる。ところが、11年間の厚生年金がまったく欠落していた。抗議と、証拠を突きつけることにより、社会保険庁のミスを証明できた。では、何故欠落していたのか?
−−−同姓同名で同じ住所だけど「生年月日が違う私が二人いた−−−
簡単なことである。
私の年金記録である、国民年金と厚生年金を別人が入力し、厚生年金を入力した人が、私の生年月日を「間違えて入力した」からです。
もし、システムに「クロスチェック機能」があれば「異常」を感知できるであろう。クロスチェックの項目としては
 ・性名(性と名前は個別にチェック)
 ・生年月日
 ・住所
 ・職歴
このれらの要素で、一つだけ異なる人物が存在知る可能性は過きりなく「0」に近いだろう。私の場合で言えば、生年月日だけが違い、後は「全部同じ」の別人がいたことになる。こんなチェックはコンピュータなら最も得意なことだろう

よほどの『馬鹿』がシステム構築を指揮したようだ!


1/20
070610(日) dogfight
ぼんやりとTVをつけていたら、NHKのローカル放送で、3組の『外国人の花嫁』が紹介されていた
なんと、いまや婚姻の1/20は国際結婚だそうな

紹介された事例は「苦労はしたけど今はハッピー」という家庭です。
面白い符合は、どれも「大家族の中の花嫁」であったことです。
私は、日本における「家庭」の原点は『大家族』であると唱えてきた(まことに不評ですが)。
  大家族
なあ〜
摩擦も多いだろうけど『助け合える』部分ってもっと多いのやないやろか?
さあ、これから
あまの街道「歴史と自然」子供教室も第1回イベントです
うふふ・・・これも「大家族」かな
上手くいきますように
(写真はバンの家族)


脱力感
070612(火) dogfight
文化庁外郭団体の補助金を受け「伝統文化子供教室」を開催しました。初めてのこととて、試行錯誤はあったのですが、自分なりに準備万端、その日を迎えました。
ウイークエンドの開催は、スポーツ少年は訓練で参加できません。でも、誰もがスポーツをしているわけではありません。それを期待したのですが、結果は惨憺たるものでした。

TVゲーム時代の子供たちに「歴史と自然」をどのようにすれば伝承できるのであろうか?
途方にくれるとともに、いま、脱力感に見舞われています。


ユビキタス尖兵
070613(水) dogfight
えらい時代になりました。私のように、携帯電話で「電話」しか出来ないものは、世間から取り残されるばかり。
最近は、携帯電話にGPS機能付加が義務付けられたとかで、110番や119番といった緊急電話をした場合、瞬時に「何処から掛かっている」か分かるようになったそうです。
せっかくの機能ですから、当然これの活用法も生まれます
 ・子供の居場所を常に把握する
 ・現在地を中心に「友達の所在」を調べる
 ・現在地を中心に「レストラン」を調べる
 ・現在地を中心に「バイト先」を調べる
メールやカメラなんて当たり前。新聞・音楽・小説のダウンロード。ワンセグTV…
携帯電話というより「携帯端末」というべき存在で、いまや『ユビキタス尖兵』となっている

私など…
必要がなければ電話も持ちたくないものにとって『えらい時代』としか言いようがない。
といっても、嘆いているわけではない。何でも出来る携帯電話が、新たな社会問題も起こしている。その最たるものが『ネット・イジメ』であろう。
  特定の人物を、誹謗中傷の嵐で傷めるける
私もそんな対象になっているのかもしれませんが、携帯電話で「電話」しか出来ないので気付くこともない。
尖兵ならぬ老兵には、案外住みづらい世の中かも知れぬと思わぬでもない。皆様は如何であろうか?


マイバッグ運動
070615(金) dogfight
スーパーで出しているレジ袋。これを有料化しようという運動が広がっている。その目的は「省資源とゴミの削減」だそうです。レジ袋を有料化すれば、自分で袋を用意(マイバッグ)にするだろうという。

ここでも、環境問題の『大嘘』がまかり通っている。
まず、レジ袋。これをやめれば省資源化できるというウソ。なぜなら、石油精製の過程でかつては『不要なもの』として燃やしていた成分を利用している。つまり、使い捨てで燃やすことが前提の「廃棄物利用商品」なのです。レジ袋の無料配布をやめれば、製造過程で「無駄に燃やす」ことになるに過ぎない。
私は、レジで渡される袋を台所のゴミバケツに利用している。だから…

一方、レジ袋がなくなれば、ゴミをつめるために「有料の袋」を買うことになる。
商品としての袋は、廃棄物利用という分けにはいかないので、立派に原料として使える「石油製品」を使うことになる。これのほうが余程「資源の無駄使い」なのだ。
もっと素直に、環境問題・資源問題を見つめればよいのに…


奇奇怪怪
070616(土) dogfight
相変わらず「社会保険庁」がもめている。
野党は、現政権を攻めるが、昨日今日の問題ではない。今日の社会保険庁を有らしめている大きな原因は野党も担っている。

社会保険庁労組が結んだ労働協約は、厚さにして10cmを超える。官公労の「勝利のモデルケース」といえる社会保険庁であるが、その後押しをしたのが『野党』ではないか!
馬鹿げた労働協約の最たるものとして槍玉に上がっているのが
  『5000タッチ』
これは、1日の作業量を定めた協約で、コンピュータのキーボード操作の上限を定めたものです。
ワードで文章を打ってみれば分かるが、A4版なら1ページ程度。ゆっくり打っても1時間掛からない。これが1日の仕事の上限だというから、もう呆れて笑うしかない!
これだけ「働かない」ことを目標にしている社会保険庁が、正常な仕事をこなしていると思うほうがどうかしている。さっさと解体したほうが良い。間違いだらけの内容をチェックするより、手垢の付いていない人が「一から作り上げる」方が、余程早くて正確だろう。
さらに奇奇怪怪なのが「朝鮮総連本部ビル」
朝鮮総連が、日本の金融機関から踏み倒した借入額は数兆円。そのうちの僅か600億円を再生機構から追求され、朝鮮総連本部ビルの差押さえ必死の状況となった。それを避けるため、本部ビルを「他人名義」に書き換えた。現実に金が動いておらず、明らかに「脱法行為」
これに関与したのが、元公安調査庁長官と元日弁連会長というから恐れ入る。共に法曹界のトップに君臨した人物ではないか!
  本来なら「国の良心」であるべき人の『国を売る行為』である
これこそ、現政権の責任を追求してしかるべき行為である。
野党とは・・・マスコミとは、まことに奇奇怪怪な組織だ


データ化
070617(日) dogfight
社会保険庁が手書き台帳から「データ化」した手法が明らかにされた。
まずは、全ての文字を「4桁数字」に置き換えて、数字だけでコードを作ったそうです。その後、コードだけでは不自由を感じ、カタカナによる名前を付けたそうです。このとき「信じられない方法」がとられたという。
名前に使われる漢字には「読み方の制限はない」ので、なんと呼ぶかは名付け親の勝手なのですが
  カナ変換ソフトを作って「本人の読み」とは関係なく、カタカナ名に変えたという。
  例えば、
  島崎藤村⇒1234・2345・3456・4567(こんな風にコード化した)
  ⇒変換ソフトで画一的に シマ・サキ・フジ・ムラ
いつの間にか『しまざきとうそん』から−−−シマフジムラ−−−という別人が生まれる
勿論「本人確認」という手続きは一切踏まれなかった。
今まで、入力時のミスとか、クロスチェックがなかったと思われてきたが、それだけではなく「誰が考えてもおかしなソフト」で、間違いが量産されたというわけである。

誰もこのシステムに異論を唱えなかったのであろうか?
もしそうなら、社会保険庁とは『どうしようもないアホの集まり』ということになろう


マイ箸運動
070618(月) dogfight
スーパーで出しているレジ袋。これを有料化しようという、マイバッグ運動が広がっている。
大義名分は『省資源化』で、有料にすれば資源の無駄使いが減るというもです。しかし、これがナンセンスであることは、先に触れた。今日は、これと似た「マイ箸運動」について触れてみる。
なお、一連の論拠は『環境問題はなぜウソがまかり通るのか−−−武田邦彦著(洋泉社)』による。間違った引用があれば、それは私の責任です。
マイ箸運動も、マイバッグ運動と同根です。
使い捨ての割り箸を止めて『自分の箸』を使えば、森林資源を保護できるというものです。
でもな、少しでも経済をかじっていれば「こんな馬鹿なことはない」くらい分かるだろう!
割り箸を作るため、森に入って木を切り倒すとでも思うのであろうか?箸に使う木ならば「製材の残り」で充分なのだ。もし、箸に利用しなければ「廃材として燃やす」しかないものに過ぎない。

再生紙の利用は「熱帯雨林を守る」というキャンペーンがある。
つい乗ってしまいそうであるが「待てよ・・・」
紙は針葉樹から作るので、熱帯雨林とは関係ない。
ついでに言えば、古紙回収は、リサイクル運動の草分けで、昔から有効活用されている。針葉樹も、パルプ用に伐採されるものと、植林がバランス取れており、資源の枯渇を招いているわけではない。
熱帯雨林で伐採される材木の多くは、日本に輸入されるが、伐採地はすぐに植林され、資源のリサイクルはきちんと行われている。
熱帯雨林消滅の元凶は「焼畑農業」であることは言うまでもない。
最近では、バイオ燃料が「環境にやさしい」と喧伝され、焼き畑農業に拍車が掛かっている。トータルでものを考えれば、環境保護を声高に唱える連中の所業こそ「環境破壊」ではないのか?

妙に肌触りの良い言葉で騙されないように注意しようではないか!


ヘンな国
070619(火) dogfight
信号無視のバイクをパトカーが見つけた。
逃げるバイク、追いかけるパトカー。そしてバイクは事故を起こし、運転者は死亡。
事故を起こしたのはパトカーが追いかけたから、だから「事故の責任はパトカーにある」そうな

ホンマかいな?
だったら警察いらんやん
ヘンな国


終の棲家
070620(水) dogfight
かつての我が家は、あまの街道のスタート地点にあった。
あまの街道を歩けば、どうしても思い出がよみがえる。終の棲家と思い定めて購入し、17年間住んだ。もし、あのままいれば、還暦とともにローンも終わっていたはずである。僅か、3年弱のローンを残して自己破産。経済的なことだけなら、回避方法がいくらでもある、不思議な破産劇であった。それだけに、残念な思いもあるが、ではあれ以外に選択肢があったのか?と、自らに問えば、他になかったと今でも自信を持って言える。

突然逝った家内を、思い悩ませたニートの次男。それはそのまま私の最大の悩みとなった。30半ば、ニート歴20年の次男を容易な方法では自立させられない。「家」を維持すれば、家に寄生を続けるだろう。これを絶つには「家を捨てる」しかない。

家を捨てて2年以上、次男は信じられない粘りを見せた。電気ガス水道という文明を象徴するインフラを断ち切られた中で暮らし続けた。ろくに食べるものもない中で、働くことを拒み続けた。私が最後にあったとき、次男は痩せこけていた。

それでもついに、自殺ではなく「働いて活きる」ことを決めて、あの家を出て行った。
私以外の親族に寄生することを一番恐れていたがそれもなく、社会の底辺で労務者として働き出した。
   −−−働いて自分で活きていく−−−
こんな当たり前のことを我が子に教えるため、私の払った代償は大きかった。
もう、マイホームなど持つここともないだろう。この先、どのように私の生活が変わっていくのか?そんなことは分かるはずもない。ただ…「いま」が、終の棲家だろうと諦観している


とっておきの焼酎
070621(木) dogfight
あまの街道のお仲間から、とっておきの焼酎をいただきました。
 ・種子島むらさき芋使用・かめ壺仕込み「夢づる」種子島酒造
 ・種子島安納芋使用・黒麹造り「安納」種子島酒造
娘さんが、種子島に嫁がれていらっしゃるそうで、こんなレアな焼酎いただくことが出来ました。透き通った味で、和食と実に良く合う。
小さな設計事務所をやっていると、大きな仕事が動くたびに資金ショートを起こす。
今時は、設計もアウトソーシングで、外注費の支払いが先行します。分かりやすく言えば「現金で仕入れて、ツケで売る」商売です。入りより「出」が先に来るので資金ショートを起こすわけですが、そんな時はじっと我慢をするしかない。そんな辛い時期を乗り越え、設計料の入金(ツケの回収)がありました。併せて新規の仕事も順調にスタートしており、お祝いしたい気分です。

うふふ・・・
時間切れの3割引ではない「お造り」をたっぷり買いました。とっておきの焼酎で祝っています!
でもな、こんな時は「一人暮らし」は寂しい。一緒に祝ってくれる人が欲しいですね


三斜計算
070622(金) dogfight
お役人のやることは「よう分からん!」
建物を新築する場合、多くの自治体で「規模に応じた緑地面積の確保」を義務付けている。建物に緑地のあることは、景観や環境といった面からも必要ですから異存はないのですが…

問題は、緑地面積の計算方法。
これだけコンピュータ社会になっても、未だに計算式は「三斜で出せ」という。緑地の地形は変化に富んだものだと思うのですが、それを「多数の三角形」に置き換えて、面積計算をしろという。
  底辺×高さ/2
三角形の面積計算です。これを「図上で無数に組んで計算」するのを『三斜を組む』といいます。
今時、設計図はCADの時代。コンピュータで図を描きます。曲線だろうと何だろうと、たちどころに「面積は自動計算」出来ます。それを『三斜を組め』という。だから、曲線で庭造りがなかなか出来ない。理由はいうまでもない、曲線は三斜に不向きだからです。

コンピュータによる自動計算が許されれば、庭(緑地)の設計はもっと自由になるのに!
面積が「正確かどうか?」確かめたいなら、データ提出にすればよい。だって、構造計算は「データ提出」になっただろうに…


外資系投資ファンド
070624(日) dogfight
外資系投資ファンド会社が、次々と日本企業の株を買い占めている。
まあ、私のふところとは関係ないのですが、外野として眺めていると「日本的真情には馴染まない」と思う。

早い話が「金儲け」に特化した集団で、企業の発展を願って投資するわけではない。短期で食いつぶしてでも「儲ければよい」分けで、投資ファンドが去った後にはペンペン草も生えないことが多そうだ。最大株主になって
 ・内部留保を切り崩して「高配当」を求める
 ・乗っ取りが成功すれば「企業を切り売り」して一気に投資を回収する
このように、従来の日本投資家からみれば「乱暴」なのだ。

もう一つの特徴は、狙われるのは大企業に限らないことだ。地方企業や中堅企業で「資産内容が良く、堅実な経営だけど株価が安い」ところが狙われる。企業によれば「知らない」処もあり、外資系投資ファンドの研究の鋭さが分かる。日本側の不勉強や迂闊さが目立つのも特徴といえそうだ。

とはいえ、営々と続いてきた「小さないけれど堅実な企業」が、あっという間に食いつぶされるのを見るは辛い。やはり「企業防衛策」をきちんと持って身構えるしかないのであろう。
すごい世の中が来たもんだ・・・


39歳のルーキー
070625(月) dogfight
桑田真澄選手は嫌いな人物であった。
巨人に入団するときのダーティーさが消えなかったのです。「早稲田に進学する」として世間を騙し、競争相手を排除してのドラフトであった。
その結果、桑田が在籍していた常勝PL学園は、大学進学への道を閉ざされ、高校野球甲子園の常連から名を消した。また、プロと学生野球は今日に至るもギクシャクしたままである。言い換えれば、巨人と桑田選手の利益のために、野球界が払った代償はあまりにも大きかった。

あれから20年、桑田選手も使い捨てられ、巨人を追われた。
これだけなら「自業自得」ザマアミロであったが、彼の凄さは「アメリカ・大リーグ」を目指したことである。
交渉人を仕立てることもなく、一介の無名選手として臨み、マイナーリーグから怪我を克服して這い上がった。

過去を忘れることは出来ないが、私は、この「39歳のルーキー」を見直している。
  がんばれ!桑田
  燃え尽きるその日まで


国家的損失
070626(火) dogfight
社会保険庁の不始末が拡大している。
責任を追及される安部内閣は気の毒としか言いようがない。なぜなら、この問題は昨日今日のことではない。もう30年近い年月が経っている。政府より早く「野党」が不始末をつかんだ理由について、官公労のリークが噂されている。おそらく事実であろう。このままでは、社会保険庁廃止は必死と見た官公労が、バックアップしてくれている野党に情報を流し、政府と共倒れを狙ったとされる。
国民の救済に二つの動きがある。
総務庁主催の第3社委員会が始動して、掛け金をかけたと証明できない人の救済に当たる。
もう一つは、納付記録のチェックである。間違いだらけの社会保険庁記録を精査するより、一からやり直したほうが早いということで「民間委託」されるそうな。私もそれのほうが早いと思うが、委託先が「天下り先」と符合するだけに『焼かにゃ治らんなあ』と思う。

問い合わせも殺到しており、社会保険庁職員が対応しているが「残業代で潤っている」話を聞くと、こいつも『焼かにゃ治らんなあ』とおもう。民間企業なら、己の不始末を解決するのに「残業代を請求する」豪傑はおるまい。所詮、価値観の違うアホの集団であろう。

第3者委員会は「国民の救済」を目的としており、そのためにチェックは甘くなるだろう。
本当は掛け金など支払ったことなどない人でも、便乗で申請するだろう。ここでも「救済」の名目で、国家的損失が起きることになる。
  社会保険庁の職員よ!お前たちの犯した罪の深さを反省せよ
  ボーナスの返上を呼びかけているそうであるが…さて?
追記
不明となっている「5000万件の記録」
しかし、消えたということではありません。名前や性別、生年月日の記録はあります。 この中には100歳以上の記録162万件が含まれている。あのなあ〜100歳以上の人は25000人やで。日本は幽霊だらけか!
これじゃ、次の選挙に与党は勝てんわなあ


悲しくて
070627(水) dogfight
正月二日は、家内の実家で一族が集まる。この行事は、家内が亡くなった後も続いていたが…
今年4月に爺様が亡くなった。その葬儀の席で息子が私に尋ねた「来年も集まるのやろか?」と
そのときは答えを出せなかったが、最近答えが出たように思う
爺様には子供(女)が二人。家内は妹であった。
婆様が亡くなって数年後に、爺様に介護が必要になった。子供二人が相談し、爺様の介護に当たることにした。ウイークデイは近所に住む姉様が、週末の二日は家内が介護に通いました。
土日は、家内と過ごすことにしていた私には辛いことでしたが「実父の介護」に反対も出来ない。いずれ「送ることになるだろうから、それまでは協力しよう」そんな気持ちでした。
  そんなことが6年続いて…
家内が先に逝ってしまった。

爺様が逝って相続が発生した。家内の相続権は、息子たちに引き継がれた。
ただ、爺様の介護の大半は姉様夫婦が行っており−−−全ての財産を姉様が引き継げばよい−−−というのが息子たちの気持ちであった。私もそれに異論があるわけもなく、もし相続の話があれば、この気持ちを伝えるつもりであった。

1週間遅れの父の日に、息子夫婦に食事に招待された。そのときに、相続について尋ねたら「叔母さんが全部相続することで終わった」という。
爺様は遺言を残しており、死後、弁護士により執行されたという。弁護士から「相続権放棄」に同意する書類が送られてきて、それに署名捺印するだけであったという。姉様夫婦から一言の説明もなかった。勿論、相続権のない私に何の連絡もある筈がない。
一連の手続きになんら齟齬があるわけではない。ただ、これで「縁が切れた」と感じました。
家内が通った6年を否定された気がしている。モノが欲しかったわけではない。一言「家内を労う言葉」が欲しかった。いま、とても悲しい気持ちになっている。
   誰にも理解されないかな・・・


集団自決
070628(木) dogfight
 沖縄縣民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ
これは沖縄戦を戦った大田中将の最後の電文です。

今年の教科書検定で、沖縄戦の最後に行われた『集団自決』に関し−−−軍の命令により−−−という文言が消えることになった。あたかも沖縄戦が行われたときでもあり、この検定がマスコミ批判にさらされている。
私は、政府の回し者ではないが、冷静さの欠けるマスコミ報道を見て、コメントを加えたくなった。

永く、集団自決は「軍の命令」で行われたとしてきた。それが、検定で削ることになった。それだけに根拠がある分けである。淡々と事実を羅列すれば
 ・軍トップからの命令はなかった
    ↓
 ・しかし、集団自決はあった
    ↓
 ・このままでは自殺扱いで「補償」の対象にならないため
  戦後、命令が『偽装』された
研究の結果、最近になってこの「偽装」が証明されたため、このたびの検定となっている。ただ「戦争被害者」としての補償の返還要求がなされているわけではない。
軍トップの系統だった命令はなかったが、当時の風潮は「生きて捕虜の辱めを受けず」であり、軍の末端で「集団自決」のささやきがあれば、容易に誘導されたと思う。
教科書検定で「軍の命令」が否定されても、状況認識については触れることが出来たのではなかろうか?それとも、マスコミを通じて非難するため、あえて従ったのであろうか…


作家「風野真知雄」が面白い
070629(金) dogfight
売れないハードボイルド作家・佐伯秦英が、作家生命をかけてイメチェン。それが初の時代小説「密命」であった。あれから、毎月1〜2冊を出稿する日本一のヒット作家となっている。佐伯氏のもう一つの功績は、単行本から数年して文庫本になるという常識を覆し、いきなり「文庫本として書いた」ことだろう!
自慢ではないが(実は自慢だね!)私は、密名を読んで以来の「古くからのファン」である。佐伯氏は、密名シリーズで最近「時代小説100冊」の記念塔を築いた。と、同時に健康を壊し「休筆」も宣言している。積年の多筆の疲れであろう。

佐伯氏の前に一世を風靡したのが藤沢周平氏であった。藤沢氏は、山本周平・海音寺潮五郎・池波正太郎・司馬遼太郎といった大御所の後を埋めた秀逸な作家であった。私は、藤沢氏の古いファンともいえる。

世代交代を伴う「時代小説」の分野ですが、こうして、私はいつも「本物」をいち早く見つけてきたと自負している。
ところで、最近注目している作家がいる。それは『風野真知雄』が面白い!まだ、作品は少ないが
 ・耳袋秘帖シリーズ・・・江戸町奉行『根岸肥前守鎮衛」を主人公にした作品
 ・大江戸定年組シリーズ…幼馴染3人の定年後の暮らしの中で
 ・手ほどき冬馬事件帖シリーズ・・・火盗改め定年後暮らしの中でふうらい指南
 ・同心 亀無剣之助シリーズ・・・一見ぼんくらに見える剣之助の活躍
どれも面白い。いま、作家・風野真知雄から、目が離せない。ご一読あれ


改善された肩こり
070630(土) dogfight
相変わらず肩こりに悩まされている。しかし、随分楽になってきた
ドクターと試行錯誤してたどり着いたのがこれ(写真)
湿布約の成分をスティック状にしたもので、肌に刷り込む。
筋弛緩剤と鎮痛消炎剤の組み合わせも効果があったが、常用するのは怖い。肩こりの酷いときは服用するが、普段はこのスティックで楽になっている。

気付いたことがある。
肩こりは「面」で起きるということである。大型の湿布薬といえども、スティックで塗る面と比べれば小さなものです。更年期の肩こりは、首から背筋まで広範囲なのです。さらに、スティックは「見えない」ので、ファッションに気遣うことなく利用できる。

肩こりに悩む紳士淑女の皆様、一度お試しあれ!



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