dogfight高松の長すぎるひとり言
2006年03月
エッセイ&コラム

笑いの表記一人今年は春が早いらしいスーパー占い師農家の拘り5本指の靴下老人福祉の寡占化建託業務の寡占化またかよ天の鎖架空通貨阿吽の呼吸雨の日曜日わからん都心の公務員宿舎携帯電話見知らぬ我が子台湾国籍作れなかった記憶本の中へあやめ横丁の人々酢を使う料理広報担当聴力困った「正義の国」ロト6の脅迫WBCそれからどっちが不自由か原因が分った?祖国とは国語


笑いの表記
060301(水) dogfight
もう3月になりました。「春」ですね・・・
きっと「いいこと」がありますよう

笑いの表記には、その人を彷彿とさせるものがあります。
 ・あはは・・・
 ・わはは・・・
 ・うpu・・・
 ・(笑い)
 ・(爆)
本人は、案外気付かずに使っているのではなかろうか?
ある才女の笑いは「わはは・・・」です。趣味や見かけから想像できない豪快さです。でも、お話しをさせていただくと「豪快な性格が伝わってくる」人です。

先日は、ある人の日記が (核爆) で終わっていました。半端な笑いではなかったのでしょうね…
関係のない追記
昨日、民主党のお詫び会見がありました。ライブドア関連の「疑惑メール」に対してです。それにしてもあの会見は何であったのだろう?少なくとも喧嘩慣れしていたら、あんな歯切れの悪いお詫びはないあろう…所詮若手執行部というのは「お坊ちゃまの集まり」と言うことか


一人
060302(木) dogfight
1日の時間配分を見てみる。概ね1/3の割合で、睡眠・事務所・プライベートになる。
末っ子と同じ屋根の下に暮らしているが、生活時間がずれており「事実上の一人暮らし」です。でも、事務所へ行けば「かおり」がいる、それが普通の生活でした。ところが、先週の水曜日から風邪で休んでおり、おそらく「今週は無理だろう」と思われる酷い病状になっている。
  だからいまは、家も事務所でも「一人」の生活です。
これは想像以上に厳しいものがある!
ただ、秋にはかおりは「出産予定」があり、私は1年間の「産休」に耐える必要がある。その準備行動になる。でも…
  「これは大変だ」どないしょう・・・
関係のない追記
民主党が酷いことになっている。永田議員の「分けの分らぬお詫び」が火に油を注いだ結果となった。身内の援護はなく、前原代表は四面楚歌の「一人ぼっち」状態になっている。
元々、同じ党であることが不自然な民主党であるが、これでは空中分解になりそうだ。
あまりの「自民党一人勝ち」も困ったもんだと思うのは私だけではあるまい…


今年は春が早いらしい
060303(月) dogfight
 ひな祭り

3月に入っても、最高気温が10℃を超える日は珍しく、寒い日が続きます。今日も予報は「雪」の可能性を伝えています。まあ、なんだかんだ行っても「お水取り」がすんでいませんから…

それでも、昨日の気象庁の発表では「今年の春は早い」そうです。大阪の、桜の「開花予想」は3月20日だそうで、例年より随分早いとか。実はこれは、私達の体験予想でもありました。あまの街道の仲間内では、
 ・野鳥の鳴き声の変化
 ・樹木の新芽や花芽の出具合
から「今年の春は早い」と話題になっていました。こうした、自然の変化から「季節」を感じることができる自分を嬉しく思っています。


スーパー占い師
060304(土) dogfight
まるで「天下を取った」ような占い師がいる
それを「ヨイショ」するTV番組
これって「ナンヤネン」
最近では、政治経済まで「ご神託」を述べ、それを拝聴するキャスター達
それやったら、政府なんか要らへん。古代みたいに、全部占いで政治を決めたらエエやん。
お買い得の「株」まで口にする。こんなん風評被害にならヘンのか?
あの占い師は「卑弥呼」かいな!偉いンやな〜
 ・
 ・
 ・
アホラシ
追記1
自民党に全面降伏した民主党。このスーパー占い師を党首に迎えたらエエとちゃうか!
追記2
甲子園出場辞退の駒大苫小牧。いつまで高校野球に「理想像を求める」のか?アホだけ処分したらエエやん。チーム結成前にスーパー占い師の神託を仰いだら…


農家の拘り
060305(日) dogfight
三都神社脇の畑。丁寧に耕され、トマト・大根・白菜・赤カブ・カブラ・水菜などの様々な野菜が作られている。野菜不足の今冬は「畑のダイアモンド」となった。

なのに、次から次へと捨てられる野菜。それを見ながら、いつも私は「もったいない」と思う。

そう感じるのは私だけではなくて、ある人が「捨てるなら分けてください」と申し入れたそうです。
それに対して「大根1本500円!」と怒ったそうです。

丹精込めた野菜を、市場に出すことなく「捨てる」
それをもったいないと口に出したら「怒る農家」
何か拘りがあるのだろうが、私には分からない。

家内が亡くなり、否応なく「主婦」をする私は、至極単純に「もったいない」という気持ちを捨てられない。如何であろうか…
関係のない追記
WBCでは、中国に18:2/台湾に14:3のコールド勝ちでした。
国際試合を見ていると、血が沸き立ち「自分は日本人なのだ」と思います。


5本指の靴下
060306(月) dogfight
5本指の靴下は快適です。でも「貧乏人向きではない」と思うようになりました。
左右同じに見えても、人間の足は違うようで、何故か「右足ばかりが破れる」のです。普通の靴下なら、左右がありませんから、知らぬうちに均等に履いているのでしょうが、5本指はそうはいきません。

私は同じ色の靴下を複数購入するので、普通の靴下なら、全滅するまで(破れたものを逐次処分しても)かなり使いまわしができます。その点、5本指は「左ばかり残って」も使い道がありません、左は痛んでいないのに、右に穴が明けば左右ともお払い箱です…
(ネタ不足で「ボヤキ」を書いています。ご容赦を!)


老人福祉の寡占化
060307(火) dogfight
5年前、ホームページ「激動の老人福祉」で、医療と福祉が別体系であるのは日本くらいで、両者はいづれ「一体化」するだろうと述べた。
http://www12.ocn.ne.jp/~m.a.c/rouzinhukusi/framepage2-fukusi-0.htm
結果は、かなり当った部分と「想像の他」である部分に大きく分かれた。
まず、老人福祉施設のカテゴリーが崩れるだろうと言う予測は見事に外れたが、
 ・カテゴリーが違っても施設の整備基準に差異がなくなった
 ・医療法人系と、社会福祉法人系に分かれていた「運営主体」の壁がなくなった
この意味では私の予想が当りました。だが、私の予想が最も外れた分野は「老人福祉施設のシステム化が進み新規参入の余地が減った」ことです。これは、日本の福祉の将来に暗雲をもたらすことになるだろう。
老人福祉には「介護が必要」なものと「治療が必要なもの」があります。
 ・通所介護(デイサービス)訪問介護(ヘルパー)・・・自宅に住みながら支援を受ける
 ・老人マンション・・・健常者または要支援程度
 ・有料老人ホーム・・・健常者または要支援・要介護
  (特定施設の指定を受ければ、特別擁護老人ホームと同じ活動ができる)
 ・療養型病床群・・・治療を受けながら介護が受けられる
 ・老健施設・・・介護を受けながら治療が受けられる
 ・ケアハウス・・・健常な老人が利用できる施設だったが、いまは特養と変わらない
 ・特別擁護老人ホーム・・・我国におけるターミナルケアの場となっている
これらの施設は「個別なもの」であるはずなのに、いまやラインナップの一部になってきた。ただ、それをPRすることは違反行為で、そんなものは「暗黙の了解」となっている。

デイサービス利用者が、支援だけでは対応できなくなった。
 ・治療が必要なら、病院(療養型病床群)や老健施設に入れる(暗黙に保証される)。
 ・介護度が上がれば、ケアハウスや特養に入れる(暗黙に保証される)。
 ・当然系列下で、医療施設と介護施設の往復も可能

如何ですか?医療と福祉が「逸早くビジネスで一体化」したわけです。
利用者にとっては、将来も保証されるわけで「良いことではないか!」と言う意見が出そうです。
これを、教育に置換えてみます。幼稚園から大学や研究室まで持つ「教育コングリマリット」に、途中から入学しようと思えば大変です。
これが福祉の世界でも起きています。「福祉コングリマリット」に、途中で受け入れてもらうのは至難の業です。親孝行な子供が、ギリギリまで「家で親の介護していて」最後に施設に頼ろうとしても、まず受入施設がないだろうということが問題です。つまり「親の介護をシステムに任す」ことを促しているのです。
一方、誰かが一念発起して「有料老人ホーム」を作り『理想の福祉を探求』しても、川下も川上も持たぬ単独施設の、存続基盤が少なくなっている。最早、福祉分野でのベンチャーや機会均等はかなり狭いと見るべきだろう。

医療と福祉の垣根が壊れて『寡占化が進んだ』
いかにも日本型の福祉と思わぬでもない。
私のマイミクさんの半数は同年代で『老人予備軍』です。今日のテーマは「他人事」ではありません。よ〜く考えたいものです。


建託業務の寡占化
060308(水) dogfight
もし、あなたに「遊休地」があったら、如何なさいますか?
土地に関わる税もバカになりませんし、遊休地のまま相続など迎えようなものなら、こちらの税も大変です。そこで「収益建物」を作り、日常の収入と併せて担税力をつける。これが「持てる者」の勤めです。ところが、収益建物を作ることは、そんなに容易ではありません。
 ・市場調査
 ・適切な用途の計画
 ・資金調達
 ・設計と施工
 ・完成後の長期テナント保証
どれが欠けても、収益どころか「損益」になりかねません。
そこで、建託業務が登場します。建託とは「建物を託す」と理解してください。この分野もコングリマリット化が進んでおり、グループ内で「全て面倒を見ます」風潮となってきました。

コングリマリットが、クライアントの「利益擁護」をしてくれれば、私が文句を言う筋合いもないのですが、どうも「?」としか思えない。
 ・コングリマリットが設計と施工を差配する(クライアントの選択権は殆んどない)
  ⇒企業グループ各々の利益が優先するため、工事費が高くつく(競争原理は全く働かない)
 ・完成後の長期保証のウソ
  ⇒2年毎の「家賃見直し」は事業者の利益を保証していない
この結果、建設費(初期投資)は個別に発注するケースに比べ、2割ほどは上がるだろう。更に、完成後を担保する「家賃」が、2年ごとに見直し(現実は下方修正)になるため、全く将来の保証がない。

それでも、現実はコングリマリットの寡占化が非常な勢いで進んでいます。
クライアントから見れば、大手企業グループが「融資を含めて全ての面倒を見てくれる」という安心感があるのでしょう。そのくせ、長期保障の面でトラブルも急増していることは、あまり知られていない。コングリマリットは、
−−−テナント確保は保証しても、収益の保証などしない−−−からです。簡単に言えば、2年ごとに「世間相場より安く家賃をダウン」させていけば、いくらでも「テナントの確保ができる」からです。テナント確保のデメリット(売上減)を負うのは事業者であって「売上の一定割合を手数料として受取る」コングリマリットのふところは痛まないシステムになっています。10年とか、20年の長期契約を結びながら、2年目の家賃改定で「契約解消⇒テナントの退去⇒事業の破綻」こんな事例が多いことを知ってください。
これを言えば「曳かれ者の小唄」に聞こえるでしょうね…
昨日ご紹介した「老人福祉の寡占化」同様、コングリマリットの系列下に入らないと、建設業務(設計や施工)の受注が困難な時代になりました。2日間に渡る日記は、私のような小さな設計事務所が、いくらポリシーを持ってクライアント利益擁護を提案しても、コングリマリットには適わない悔しさを書きました。


またかよ
060309(木) dogfight
札幌で「新たな耐震偽装」が発覚しました。もう「いい加減にしてくれ」です。計算上はアウトだが、耐震壁があるので耐震性は充分と、自信満々で開き直っている。

彼は、阪神淡路大震災で、神戸・三宮地区のビル群が壊滅的な被害を受けたことを知らないのだろうか?
三宮の崩壊したビル群は、某スーパーゼネコンの設計施工した建物に集中していた。それこそ「姉葉さんもビックリの壊れ方」でした。これらに共通したことは、過度に「耐震壁に頼った経済設計(コストダウン)」だった。当時の構造基準では、主フレーム(梁柱)と耐震壁の「応力負担割合」は設計者の裁量に任されいた。倒壊したビル群は、耐震壁に8〜9割の応力を負担させ『スレンダーな柱』が売りで、建築雑誌にも華々しく紹介されていたものです。

阪神淡路大震災の反省から、
 ・耐震壁のバランスよい配置(図芯と剛芯のズレの制限)
 ・耐震壁の負担割合の制限
これらが改正されています。更に言えば、私は、阪神淡路大震災のような『直下型地震』では、耐震壁は有効な壁ではなく「負担に過ぎないのでは?」と思っている。

札幌の事例は、阪神淡路大震災の痛い教訓を無視している。もう、こういう「独りよがり」で、大切な財産を台無しにしないでくれ!
この件では、元請事務所の責任が問われている。
私のような、事実上の「一人事務所」では、辛いことですね。でも、法的にいえばそうなるのだろう。私はリスクヘッジとして、
 ・日本でも有数の構造事務所に依頼している(外注料は高いよ!)
 ・契約書や申請書類にも構造事務所を明記している
このようにして、責任の重さを分担してもらっています。だからと言って、構造に不正があった場合、私が免責されるわけではない…


天の鎖
060310(金) dogfight
澤田ふじ子氏の「天の鎖」3部作(中公文庫)を読みました。
 天の鎖・第一部「延暦少年記」/第二部「応天門炎上」/第三部「けものみち」
真言密教の祖「空海」に生涯を翻弄された、3人の「牛」と呼ばれた男の物語です。空海と、同じ時代を生きたのは、初代の「牛」だけで、後の二人は「空海に託されたママ」に、抗うこともできずに流されていく。「平安遷都」を時代背景に、当時の庶民(良民や奴)の生活を描いています。

  空海と並び賞される「最澄」
この二人の確執や差異を描いており、なかなか興味がわきました。
才能は、空海のほうが「緻密」であったようです。ただ、最澄のチャランポランな性格ゆえに、自由闊達に発展(法然や親鸞、日蓮へと繋がっていく)した『天台密教』
それに対し、空海の緻密さゆえに閉塞していく真言密教。果ては高野山と東寺と言う真言密教の二大拠点が対立していく。

そのことを予想した空海は「牛」達に、解決するよう呪いをかけ(そうとしか表現できない)て、入滅していく。そんなストーリーゆえに、澤田ふじ子氏には珍しく「ややオカルトめいて」います。ただ、空海の---天の鎖---に縛られた「牛」達を描くには避けられないことであったと思っています。
司馬遼太郎氏が新聞記者であった頃「東寺」担当の宗教記者だったそうです。
東寺は、空海が築いた「京都における真言密教の拠点」です。ここの担当記者であった司馬氏は、真言密教の儀式で「不可思議な現象を何度も目撃した」と、何かの本に書いていました。私には、密教そのものからオカルトの臭いがする。
宗教文化の知識がないのですが、私は「密教は仏教の一部なのであろうか?」と疑っている。


架空通過
060311(土) dogfight
2003年3月に読んだ本を思い出した。それは
  『架空通貨』池井戸 潤著(講談社文庫)
記憶が曖昧になっているが…
ある教師が教え子の相談に乗る。彼女の実家の家業が倒産しかかっていると言う。どうやら「陰謀に巻き込まれたのでは」との疑いが。様々な妨害を受けながらも調査が進展し、山岳地にある『企業城下町』に行き着いた。
ここでは、城下町だけで通用する「通貨」があり、町の経済はこの通貨によって成り立っていた。ところが、この企業は「倒産寸前」で、企業が発行した通貨を巡って陰謀が渦巻いていた。

読みながら「荒唐無稽な」と思う一方、妙にリアルなものを感じていました。
何故この本を思い出したのか?
ライブドアの株は上場廃止決定だそうな。このことを考えていたら「架空通貨」に行き着いたのです。自社株を不正な方法で引上げ、時価評価で資産を吊り上げる。まるで、架空通貨の発行ではないかと---と思い到ったのです。


阿吽の呼吸
060312(日) dogfight
大阪市営の公共交通機関は、毎週金曜日と20日は、ノーマイカーデーとして、市営交通機関が「終日乗り放題600円」となります。私は、出かける予定をこの日に集中させ、交通費の節約に心がけています。ところが、これだけで留まらないところが「大阪らしい」のです。

1日の予定をこなし帰路に着く。
地下鉄の駅を出て…目と目が会った人に「終日パスを渡す」まさに、阿吽の呼吸です!
このようにして、終日乗車券はヒューマンリレーションを続け、その日が終わるまで利用し続けられます。
市営交通にとって「被害甚大」でしょうが、なす術も無いといったところです。ホンマ、大阪はオモロイところや・・・


雨の日曜日
060313(月) dogfight
私にも「時代の寵児」であったことがある。あるスキー場、ゲレンデに響きか渡るラウドスピーカーで呼び出され、急いで大阪へ帰ったことがある。それからは、海外旅行に切り替えたが、ドイツのホテルで「すぐに来てほしい」と、某大手石油精製会社から連絡が入ったときは参った。

当時の労働日数は365日。明けても暮れても働く姿に、今もニートを続ける次男は私を批判した。
あの時代「雨の日曜日」はホッとしたもんだ。
私と、休日の食材を買いに行くのが楽しみな家内は、日曜日になると「一緒に行こう」といったものだ。きっと、私の好きなものを食べさせかったのだろう。なのに、仕事に明け暮れる私は、雨の日は「断る理由が出来た」とほっとした。何とバカな日常だったのか!
私が一番「自信に溢れていたとき」決して女房を大切にはしていなかった。こんなささやかな女房の願いさえ・・・
今日は朝から「雨」
作り置きの料理で「酒」を飲みながらこれを書いている。女房を懐かしみながら・・・
負け組みに落ちてやっと人間らしくなったかな
 (060312日曜日に書いたものです)
わからん
060314(火) dogfight
嫌な事件がありました。
〜〜〜東京、世田谷区で不登校の少年が自宅に放火。生後2か月の女の子が死亡し両親が重傷を負った〜〜〜少年は、不登校で親と揉めていたと言う。家庭にあっては「昼夜逆転・家庭内暴力」だったとか。

私は離婚していないが、この事件は我が家で起こったことと変わらない。
中学3年で不登校となった次男は、昼夜逆転で無気力なままニートとなり、30代半ばになっている。
気に入らなければ暴れる。末っ子に「火のついたままのストーブを投げつけた」こともあり、火事にならなかったのは偶然みたいなものです。阪神淡路大震災で、我が家でけが人が出なかったのは「家具がなかった」からです。家庭内暴力でとっくに壊れていましたから…

私は「尊敬される父親」であったとはいわないが、親のせいで「こんな息子が出来た」と言われるは辛い。このことをいくら書いても、理解してもらえると思わない。むしろ批判のほうが多いだろうな。
この手の事件では、必ず「子供が弱者」扱いされる。とんでもない!「弱者なんかであるものか」と思う。私は、世田谷で起きた事件の「親」が舐めたであろう辛酸に思い至ります。

このたびの事件でも「親子対話の欠如」を原因とする意見がマスコミでまかりとっている。更には、父親の理解不足を指摘する声が高い。ホンマはどうやったのやろか?
我が家では、会話とは「ニートの息子のご意見を拝聴すること」で異議を挟もうなら、テーブルがひっくり返っていた。私は今でも、ニートの息子「生き様や価値観」が理解できないでいる。
もし我が家で事件が起きれば、世田谷で起きた事件と同じことを言われるだろうな…


都心の公務員宿舎
060315(水) dogfight
都心にある公務員宿舎の存在について議論百出。
どうやら「政争の具」になっているようで、冷静な意見が出ていない。ごく普通の国民から言えば、もっと素直な答えが出るだろうに。
 ・危機管理要員は、政府中枢付近に住むべきである
 ・高密度の有効利用をするべきである
 ・上記2項目以外は、処分すべき
 ・家賃は適正に徴収すべし
これだけだろう。都心の1等地にある「低層の公務員宿舎=有効利用ではない」の家賃が、月額3万円では国民は納得しないだろう。逆に、冒頭に述べた「危機管理要員」は、高機能(通信やセキュリティー)で保護すべきと思う。現行のしょぼくれた宿舎に、高機能があるとは思えない。
阪神淡路大震災は、早朝(6時前)に起きたが、兵庫県の最高責任者・貝原兵庫県知事が登庁したのは午後3時。遅れた理由は「迎えが来なかった」と言うものです。空白の9時間(救援要請が出せなかった)で、犠牲者は飛躍的に増えた。
このような愚は繰り返すべきではない。危機管理要員は『指揮中枢』近くに住むべきである!


携帯電話
060316(木) dogfight
私は、携帯電話で「電話をする」ことしか知りません。そして「時計」として利用しています。
まあ、機能としてはメールもあるのですが、着信しか使えません。どうしても返事が必要な時はかおりに頼んでいます。因みにカメラはついていません。

最近の携帯電話は凄いみたいですね!
 ・動画の送信ができる(テレビ会議機能)
 ・地上デジタルTVが見れる
 ・音楽のダウンロード(HD内臓)
 ・インターネット端末
コンピュータと言うより「移動するメディア」といった趣です。
私は、必要に迫られコンピュータを使っていますが「これがないと困る」こと以外はとても操作不可能です。
いまや携帯電話が通じない地域ってあるのやろか?
地下鉄に乗っても、駅に着けば着信するし、山の中の温泉でも電波が届いています。まあ、私の場合は、めったに電話など入らないので「倒れたとき」のエマージェンシー用に持っていますが、バッテリーが1日持たない向きには「電波から開放されたい」だろうな…


見知らぬ我が子
060317(金) dogfight
PCをしながらTVドラマをつけていたら、信頼する夫に実は『隠し子がいた』というストーリーでした。
私には、同じ年の兄弟がいました。小学校の低学年で出会ったのが最後で、その後の消息は知りません。生きているのであろうか…

さて、男性諸君。あなたは「自分に隠し子いるかもしれない」と思ったことはありませんか。
私ですか?
見知らぬ我が子がいるのではないかと、ふと思うことがあります。もしいるなら、もう20代半ばになっているでしょう。
出会うことがあったら…何をどう話せばいいのだろう。知らぬこととはいえ、何の面倒も見ることがなかったことを如何に詫びればいいのだろう…等と根拠もなければ、否定も仕切れないことを思う。

何でこんなことを書くのだろう?
きっと、最近また情緒不安定になっているからだろう。もう一人の自分がいて、揺れ動く自分を見つめている。うふふ…こちらの方は多重人格かな。俺に近づくな〜怖いぞ!


台湾国籍
060318(土) dogfight
日本のパスポートの「格付け」ランキングは世界最高だそうです。それだけに、偽造の対象になりやすいとか!
一方、国連に加盟すらできない台湾のパスポートは、経済力とは関係なく「?」だそうです。勿論、中国の圧力大きいのでしょう…長年、日本に住む、金美麗さん(台湾のスポークスマンも兼ねている)の真摯な訴えに感動しました。彼女は『日本人が受けている幸せと、台湾が背負う受難を理解してほしい』と。私たちは、案外、幸せなことには鈍感なのでしょうね。
追記
今年なって、私のクライアントは「韓国国籍」「台湾国籍」の方で、まだ日本国籍がありません。私は、国籍に対する差別感はありません、普段通り「誠心誠意」で働いています


作れなかった記憶
060319(日) dogfight
5歳で家業が倒産。私は、お坊ちゃまから「働かざるもの喰うべからず」へ落ちた。赤貧で育った少年時代…、この年になって「作れなかった記憶」の大きさに気付くようになった。

私には「家族旅行」の記憶が全くない。友達とした旅行もない
家族の団欒も「ほんの点」でしかない。テレビを家族で囲んだ記憶もない(誰もが必死で働いていた)
高校時代は「忙しかった」
 ・4時に起きて「牛乳配達」
 ・6:05の電車で通学。朝練参加
 ・クラブ活動後バイトへ(帰宅は24:00)
寝る時間は1日3時間。勉強時間は授業中だけ(教科書を買う金に困っていたし、自習や予習時間は皆無だった)。何せ、自分の食い扶持を稼ぎ、かつ学費を捻出する必要があった。だから、普通の学生が持つ「時代の記憶」を持っていない。私には、アニメの主人公もビートルズもいなかった。

家庭に飢えていた私は20歳で結婚、またまた生活に追われた。家族の思い出は作れたと思うが、ここでも普通の青年がもつ「時代の記憶」を持っていない。私には、グループサウンドもテレビゲームもなかった。

最近、私と大して違わぬ年齢の方の、コミマやゲーム、更には深夜のアニメの話を耳にするようにようになった。私には「未知の世界」を聞き、そのことをとても羨ましく思う。
失った記憶なら取戻せるかもしれない、置き忘れた記憶なら探せるだろう。でも、ハナから作れなかった記憶は如何ともしがたい。
その代わり「俺にはこれがある」と言えるものはないか?
うむ〜残念ながら思いつかない…


本の中へ
060320(月) dogfight
小説を読みながら、以前と変わってきている自分に気がついた。

かつては、小説の主人公に成り代りヒーロー気分を味わっていました。
しかし、最近は「透明人間の自分」が物語の中に入り込み、気付かれずに傍観している。そこでは、小説の流れは「目の前の出来事」です。私はハラハラドキドキしながら、物語の証人として立ち会っている。

この頃めっきり涙もろくなって、通勤電車の中でも「泣いている」が、反面不自然な流れには辛らつな批判をしている。これも「臨場」故のなせる業であろうか・・・


あやめ横丁の人々
060321(火) dogfight
  あやめ横丁の人々/宇江佐真理著(講談社文庫)
時は元禄時代。主人公・紀藤慎之介は旗本三千石の三男坊。
婿入り先が決まったが、その婚礼の席で「花嫁は家臣と駆け落ち」した。面子を保つため、慎之介は駆け落ちの相手を切倒したが、花嫁をそれをはかなみ縊死。婚家は「お取り潰し」となり、義父となるべきであった人物から命を狙われることとなった。
  難を避けるため、用意されたのが「あやめ横丁」
なんと、あやめは「菖蒲」ではなく「殺め」であった!
世間では暮らせない連中を「隔離」目的で作られた「あやめ横丁」
そこでの半年は、慎之介を成長させ、後に幕府の要人となる。

作家・宇江佐真理氏自身が言うように、この小説は『ファンタジー』です。元禄(江戸時代)に、時計を置いてはいますが、殆んど時代考証をしていない。そのようなことに目くじらを立てれば「読めない」と言われそうだが、ファンタジー故の楽しさがある。これは面白いよ!
関係のない追記
学校で注意を受けた児童が自殺した。私は報道でしか知らないが、問題の根は深いと感じた。
この児童は『学級破壊型』ではなかったのか?
 ・クラス内で、紙で作った棒を振りました
 ・それが女子児童に当る
 ・クラス担任から注意を受けると同時に「謝る」ことを促され、それを拒否して学校を去る
 ・自宅に帰って自殺
我が子のことを棚に上げて言うが「人としてあるべきこと」を教育すするのは、家庭の責任だと思う。この児童に「あやめ横丁」があったなら、自殺しなくて済んだのではなかろうか…


酢を使う料理
060322(水) dogfight
必要に迫られて覚えてきた家事。
それでも「掃除」はどうもいまも苦手かな…私は、ピカピカに磨かれた環境が苦手です。雑然としていて、生活感があるほうが好きです。ホコリですか?うっすらホコリがあるほうが「生きてる」と思います。ただ、同居の末っ子はアトピーでホコリが大敵です。だからしょっちゅう叱られています。

洗濯は、遅く帰ってくる末っ子が洗濯機をセットします。私の朝一番は、
 ・PCのスイッチをいれる
 ・蒲団の片付け
 ・仏壇のお花と線香
 ・洗濯物を干す
 ・洗面を済ませシャワーを浴びる
これを済ませ、ホームページを更新、mixiへの転記、更にはメールのチェックとなります。

朝食はその後です。
家事の中で一番慣れたのが「炊事」です。ただ、それも最近はマンネリ化してきて、その打破のために「酢」に挑戦しています。
昔から「酢」が苦手だったのですが、調味料から酢を省くと、料理のレパートリーが酷く狭まります。そこで、様々な調理に酢を使うようにしているのですが「負け戦」が続き苦戦しています。それでも、
 ・甘酢あんかけは大成功
 ・カシワのピリ辛炒めの最後に甘酢を使うと「とっても美味い」
そんなことが分ってきました。まあ、ボチボチ覚えていきます・・・
関係の追記
身近な自然「あまの街道・新池の自然・狭山池周遊」を更新しました
http://mizikanasizen.web.infoseek.co.jp/


広報担当
060323(木) dogfight
毎週「あまの街道」の季節を、ホームページでご紹介しています。ご覧頂く方も多いようで、行きかう時に「見てますよ」と声をかけられるのは嬉しいものです。
 身近な自然 http://mizikanasizen.web.infoseek.co.jp/

基本的に「個人の楽しみ」なのですが、最近は少し「広報」の意味も持つようになってきたのかな…と感じています。
昨年秋に「樹木の実」に興味を持ったのですが、如何せん知識がない。ありがたいことに、周りに「知恵者」が多く、お陰で「あまの街道の植生」をかなりご紹介できてきたのではないかと思っている。
ただ趣味で言えば、私は野鳥ほど相性がよくないようで、植物に関して物覚えが悪い。毎週のページも一緒に歩く仲間たちが次々に見つけるものを、私が撮影しています。コメントも「受け売り」を載せています。まあ、観察と言うよりは「広報」に近いわけです。

年々、乱開発で「あまの街道」が減少しており、危機感を持つ愛好者は多い。いつの日か、保存運動が起きた時に少しでもお役に立てればと思っている。


聴力
060324(金) dogfight
今年は冬鳥の帰りが早く、もう野鳥シーズンも終わろうとしています。冬の間は「葉が落ちて」野鳥が見つけやすいのです。

普通の「野鳥観察」は双眼鏡で丹念に見つけていくのですが、あまの街道では、レンズの焦点距離内に入られてしまうことも多い、レアケースな場所です。ここでは、野鳥を早く見つけるために必要なことは「気配を感ずる」ことです。具体的には、遠い「群れのざわめき」を逸早く聞くことです。
幸い私は「歳の割りに聴力が良い」ようで、仲間が聞くことが出来ない、微かなざわめきを知ることができます。更には、あまの街道に限りですが「鳴き声」で種別がほぼ分ります。だから立ち止まり、その方向を指差して「○○がやってくる」と指摘できます。こんなところにも、私が野鳥に馴染んだ理由があるのかもしれません。


困った「正義の国」
060325(土) dogfight
アメリカは「我こそ正義」と思っている。
先般行われた「WBC」のルーなど、国際試合の常識と甚だしく違っていた。準決勝で「何で同一予選
組の1位2位で戦うの?」サッパリ分らん。まあ「アメリカが優勝するため」だけに作られ、一応参加国が合意したルールで、日本が世界一になったんヤからよしとするか!

それにしても、トーナメント形式で行われる優勝決定戦に、勝率を持ち出して「俺のほうが上だ」と叫ぶアジア某国にも困ったもんだ。ルールによって行われる試合は「ルールで決まる」分けで、そんなことも理解しないのか。更に言えば、ルールの有無を抜きにしても、最後に勝った者が『勝者』に決まっている。漢の高祖『劉邦』は項羽と100戦して99敗したが、最後1戦で勝利して『歴史を作った』

BSEに対するアメリカのスタンスにも困ったもんだ。
我国は、アメリカ国内で流通する牛肉を規制しろと言っているのでない。日本向けの牛には「全頭検査」をしてくれと言っているのに過ぎない。輸出国は「輸入国の仕様にあわせる」のが常識ではないのか!何故、アメリカの基準を我国に押し付けるのか?ホンマ困ったもんだ。
追記
昔々、ハワイへ行った。イミグレでいきなり両腕を掴まれ、取調室でスッポンポンにされた。どうやらヤクザと間違えられ、麻薬所持を疑われた。時期は、勝新太郎がハワイで拘束された1週間後で、3日前まで私はタイ(麻薬王国)にいた。取調べ中、10数人の社員は待ちぼうけ。とんだ社員旅行となった。
腹が立ったのは「帰り」である。入国では嫌な思いをしたのに、出国ではパスポートチェックもない。何と身勝手な国かと呆れた。つまり、犯罪者もノーチェックで出国できるわけだ!
いまも昔も「アメリカは正義の国」なのである。


ロト6の脅迫
060326(日) dogfight
まあ〜当らんもんだ!いまだ1000円すら稼いでいない。
数字は「決め打ち」で、5週分を買う。当るはずもないから「やめようか」と思うのだが、脅迫する自分がいる。買うのをやめた途端「その数字が当ったら後悔するデ〜」と・・・

こりゃ、悪女以上にたちが悪い。
左手が動きません。昨日こけたのが原因です。こんなショートショートでお茶を濁しておきます。

あまの街道をこ更新しました。http://mizikanasizen.web.infoseek.co.jp/


WBCそれから
060327(月) dogfight
分けの解らんルールでしたが、日本が「奇蹟の勝利」を収めたWBC。
日本チームの偏った編成を見れば分るように、とてもナショナルチームと言えたものではない。大リーガー15人中2名しか参加していないことでも分かるように、このイベントを企画した人たちの不純な動機がそのまま反映したかのようだった。ところが…

奇蹟の勝利を収め久々に「日本が燃えた」結果、参加選手と、要請を拒否した選手間での「明暗」がくっきり出たように思う。
我国は「名誉を顕彰する制度」が完備していない。しかしWBC優勝は、制度不備を補い、余りある名誉を参加選手へ与えることとなった。逆に拒否組みには、暗黙のブーイングとなった。彼らは、これほどの「国民的行事になる」とは想像の他で、読みが狂ったのであろう。

教育に「愛国心」を謳うことを拒否しているが、国民に愛国心がないわけではない。
イチローの爽やかさが目立った分、松井の影が薄くなった。彼の心境を聞いて見たいと思うのは私だけではあるまい。さて・・・


どっちが不自由か
060328(火) dogfight
小さなケガでも不自由なもんだ!気持ちと体の動きが食い違い、斜面を登るときに「思い切りコケた」
左手で体を支えたが、その手が腫れあがり診察を受けました。幸い、打ち身とのことで湿布をしています。
19年前(40歳のとき)、右手親指第二関節を割ってしまった。手術を受け、リハビリまで「全治3ヶ月」
その間、仕事を休むわけにも行かず、ほこりをかぶっていたコンピュータで図面を書き出した。それが、CADを使うきっかけとなった。あの時は、左手1本のオペレーションだったのに、それが今度は逆になった。両方あって「機能」することをつくづく知る・・・なあ〜

そこで「どっちが不自由か?」比較しています。私は
 ・文字は右で書く
 ・箸は左で持つ
 ・仕事で使うCADは「右手でマウス、左手でキーボード」
アハハ・・・3つの基本がバラバラです!

右手を骨折した時は女房がいました。今回は「私一人」です。サポートがないという意味では、今回のほうがキツイかな…
基本的にサウスポーなのに、妙に中途半端です。そのくせ、器用なところもあります。典型的な例が
CADのオペレーションです。
−−−仕事で使うCADは「右手でマウス、左手でキーボード」−−−
左右の手が、ぜんぜん違う作業を「同時に行う」ところに『速さ』の秘密があります。
いま、左がダメになり、オペレーション速度は1/3以下になりました。つい左を遣い、夕方には痛みがひどくなってきました。

結局『何が欠けても』人は不自由なものですね・・・


原因が分った?
060329(水) dogfight
長男はコンピュータのプロです。高校3年で2種情報処理士、大学で1種情報処理士の資格を取っています。大学卒業には些か時間が掛かりましたが、希望通りの職業に就きました。
私のコンピュータは、長男が設定をしてくれているのですが、どうやら「上手の手から水が漏れた」ようです。

朝起きると、最初にすることはPCのスイッチを入れる。何故って?
毎朝、HP(dogfight高松の長すぎるひとり言)を更新するのですが、それを立ち上げるの30分掛かっていたからです。実は、これが不思議だったのです!
昨年引越しをして、1ヶ月間「家にインターネットの環境がなかった」のです。その間、事務所で更新していたのでが、その時は「ほんの数分で立ち上がる」のです。

先日、家で仕事をしていて、MOドライブにディスクを入れたまま、私の---dogfight高松の長すぎるひとり言---立ち上げをしました。そうしたら何と「2分で立ち上がった」のです。そのくせ、MOドライブにディスクを入れたまま「パソコンの立ち上げ」を始めると、途中で止まってしまいます。これで、MOの認識に問題はあることが分りました。
ところが、まだ不思議なことがあるのです。それは、私が運用しているもう一つHP---身近な自然---では、このような症状がありません。更に、私以外のログインでも起こりません。

と言っても自分では解決できませんから、息子に調整してもらうまで『マニュアルで使い分け』します。何と原始的なんだろう   うふふ・・・


祖国とは国語
060330(木) dogfight
いま、脚光を浴びだした評論家がいる。その名は「藤原正彦氏」
ただ、本人は「俺は数学者」だと叫ぶだろう。数学は「美しくなければならない」と、彼は言う。最近評判を呼んだ『博士が愛した数式』と共通する。

ベストセラー『国家の品格』を読む前に「祖国とは国語」藤原正彦著(新潮文庫)を読んだ。その著書の中で『国語教育絶対論』(P12〜45)は言う
−−−読書は過去も現在もこれからも、深い知識、なかんずく教養を獲得するための殆んど唯一の手段である。世はIT時代で、インターネットを過大評価する向きも多いが、インターネットで深い知識が得られることはありえない。インターネットは切れ切れの情報、本で言えば題名や目次や検索を見せる程度のもである。ビジネスには必要としても、教養とは無関係のものである。テレビやアニメなどエイゾウを通じて得られる教養は、あまりに限定される。
読書は教養の土台だが、教養は大局観の土台である。文学、芸術、歴史、思想、科学といった、実用に役立たぬ教養なくして、健全な大局観をもつのは至難である。
  (途中略)
祖国とは国語である。ユダヤ民族は二千年以上も流浪しながら、ヘブライ語を失わなかったから、二十世紀になって再び建国することが出来た。私には英米にユダヤ人の友達が多くいるが、あるものは子供の頃、家庭でヘブライ語で育てられ、あるものはイスラエルの大学や大学院へ留学し、ヘブライ語を習得した。ユダヤ人の国語に対する覚悟には圧倒される。
それに比べ、言語を奪われた民族の運命は、琉球やアイヌを見れば明らかである。
祖国とは国語であるのは、国語の中に祖国たらしめる文化、伝統、情緒などの大部分が包含されているからである。血でも国土でもないとしたら、これ以外に祖国の最終的アイデンティティーとなるものがない
−−−

僅か33ページに詰められた「内容の濃さ」に私は驚愕した。これは私の至極個人的な「価値観」にすぐないが、優れた文章は「簡潔で美しい」と思っている。当に私の価値観にぴったり出会った。
更に、嬉しかったのは−−−読書は過去も現在もこれからも、深い知識、なかんずく教養を獲得するための殆んど唯一の手段である−−−と看破していることです。
インターネットを始めてから、読書量が減ってはいるが、今も年150冊ペースを続けている。ただ、藤原氏は「読書の要諦」を
 ・無抵抗(知識的に)な小学校から読書をするべし
 ・優れた文学に触れるべし
と、纏めていらっしゃる。私は結婚してから読書を始めた(お金に詰まってから図書館を利用し始めた)。更に、藤原氏の「読書の薦め」に、私の好みは入らぬようだ。どうも氏の価値観からは「論外の行動」のようだ…
関係のない追記
明日は「あまの街道の花見」です。天候はどうやら持ちそうですが、季節外れの「寒さ」のようです。寒さには「腹の中から温める」『酒が一番』です!
今日は5時から打ち合わせ、その後「飲み会」と続きます。でも、帰ったら「花見の弁当」を作っておきます。食材は買い揃えました。楽しみだね…




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