dogfight高松の長すぎるひとり言
2005年12月 |
エッセイ&コラム |
■東京発■冬が来る前に■過ぎ行く秋を追いかけて■リコール■調理と片付け■総合検証機関の創設■ガリバー君旅行この1年■賞味期限■カメラが危ない■全棟検査■大阪破産■お犬様■耐震強度不足?■管理組合の顧問■民間検査機関■パニック状態のマンションデベ■アメリカ産牛肉の解禁■反省と出直し■不名誉の排除■冬の夜長■中仙道■煙草の煙■空中戦■あまの街道の幽霊■前夜祭■似て非なるもの■修理に出したのに■バカだな〜■木曜の楽しみ■愛する「野菜」たち
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東京発 |
■051201(木) |
dogfight |
姉歯建築事務所による「強度不足の建物」は、捜査の進展とともに拡大の一途を辿っている。
大阪などと言う「地方」に住んでいると、これが「東京発の事件」であることが分る。
姉歯建築事務所の企業規模はさして大きくはないと思うのですが、被害は全国化している。これだけ、全国に渡って受注できるなら「不正などする必要はない」と思うのですが、それゆえに「東京発」なのであろう。経済の「一極集中化」が進み、企業の発注権(本社機能)も東京に集まった。例え、大阪の物件でも「東京本社」の企業物件は、私には縁がない。東京を商圏にしてこその「全国ネット」であり、それだけに生存競争もキツかったのであろう。
※被害物件は圧倒的に「東京本社の企業発注」が多い
最初は「競争に勝つ手段=ローコスト設計(不正)」であったであろうが、何時しか快感に変わったのではなかろうか?
建築基準法の第1条は「国民の生命財産と地域の安全」を謳いあげている。建築士の資格に関して言えば、この手の違反行為(強度の捏造)を一つ行えば、それだけで致命傷です。二つ目からは、もうブレーキはなかったと思います。
※打合せで、無理な注文をつけると「姉歯さんもビックリやな」と言う言葉が出ます。
構造計算はコンピュータで行われます。その過程は「入力設定⇒ブッラクボックス(計算過程)⇒計算結果の出力」となります。行政及び民間検査機関を問わず、ブラックボックス部分は検証できません。検査機関がチェックするのは
・入力条件
・計算結果と「構造図面の整合性」
これしかありません。
2種類の計算を行い、プリントアウトで両者を合成すれば「改竄」できることは、建築関係者では分かっていました。何時かは誰かがするだろうと思いながら、一方で「命に関わることをするはずがない」という思いもありました。まことに残念です。
シチュエーションは変われど、東京一極集中化が招く事件は今後も続くだろう・・・
追記
強度不足の建物購入者への救済は、結局は「政府」になるだろう。関係者は「倒産」で免責を受ければ、それで終わりです。おそらく、今頃は資産隠しに躍起であろう。
「小さな政府」を求めながら、一方でこのような不祥事の賠償を政府に求める。私は、なんとも割り切れないものを感じている。
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冬が来る前に |
■050424(金) |
dogfight |
寒くなりましたね…近畿地方も、来週は「雪予報」です。 そこで「冬が来る前に」最後の旅行をしてきます。行き先は・・・ ・12月2日 滋賀県豊郷町(小学校保存問題で揺れた町です) http://www.town.toyosato.shiga.jp/ ・12月3日 滋賀県大津市阪本(明智光秀ゆかりの地です)
http://www.biwa.ne.jp/~seichi-m/sakamoto2/sakamoto/ともに、歴史あるところで、私は初めての訪問です。
そうです、本当に最後の旅行になるかもしれません! あはは…何せ「先行きは真っ暗」ですから、でもこんな時は「今できる最高の方法で楽しむ」のが私の価値観です。1泊2日の旅行予算は15000円です。通常勤務でも、生活費の最低は4000円/日(交通費を含む)は必要な分けで、今更「どうやネン」といった心境です。
家から豊郷町まで往復(南海-地下鉄-JR-近江鉄道)の交通費は5900円です。琵琶湖畔に3ヵ所のユースホステルがあり、1泊2食付で5850円。つまり、2日間往復するより、泊り込みでいくのほうが食事代分安く付くし、片道3時間の節約になります。ガリバー君も磨きがかかると、楽しみ方も上手くなるのです!
阪本で一番有名な西教寺にYHがあるのですが、今は掻き入れ時で「料理旅館に変身中」だそうです。そこで、今夜は近江八幡泊まりです。登録文化財指定の建物ですが「寒そう〜」です。 http://www.jyh.or.jp/index2fr.html ガリバー君を楽しんできます! (どこかでコンピュータが使えるところが見つかれば「日記を更新」します)
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過ぎ行く秋を追いかけて |
■051203(土) |
dogfight |
過ぎ行く秋を追いかけて、琵琶湖畔を旅してきました。
051202 湖東・豊郷
051203 湖西・阪本
ここへ行きたいと思ったきっかけは、051129「音の風景」で書いた…
湖東・豊郷町「阿自岐神社庭園・弓池」 |
湖西・阪本「西教寺」 |
月1度のアプテック塾。
今年最後の講演会(11月)講師は、大阪芸大環境デザイン学科教授・福原先生でした。世界に「日本庭園」の心を伝えるため、国際的に活躍する先生のお話に、身を乗り出して聞き惚れました。
福原先生のお住まいが「阪本」で、その先生が修理を手懸けた1500年前の庭園「弓池」を見たかったのです。
綺麗でしたね!
素晴らしいです。
たくさん「庭園」を見たかったのですが、1泊2日の旅の予算は15000円、交通費と宿泊を除くと3000円しかありません。
今までも、随分ガリバー君旅行をしてきましたが、流石に今回はきつかった。
阪本は、比叡山の麓。天台仏教が花開いた町です。信長の命で「焼き討ち」がありましたが、見事な庭園が残っています。
拝観料で見学できる庭園はまだまして、最低2800円以上の料理」を注文しなければ見学できない庭園(国指定)は悔しかったですね…(いいさ、そのうち「行けるとき」が来るさ)
詳しくは「近畿探訪」で編集します
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リコール |
■051104(日) |
dogfight |
何時も、ニートの息子のことを嘆いています。でも、たまには「息子自慢」もしたくなりました。
私は、一応「末っ子と同居(実際は私が居候)」していますが、何時も「すれ違いの生活」です。
この末っ子は、生活の不安定さと引き換えに「好きな仕事」をしています。職種は違いますが、私の生き方を継いでいます。今は「乗って」おり、生き生きとしています。本来は「営業マン」に過ぎないのですが、次々と新分野を開拓しています。ただ、健康を心配するほどハードスケジュールです。
自分に資本を掛け、雑誌の写真に「カメラマン」として名が載るようになりました。カメラが趣味だった家内は、生前、末っ子の才能を褒めていましたが、ようやく私も分かるようになりました…
当然、使っているカメラもプロ仕様で、数台のカメラを持っています(ただし、自己負担で)。
ある日、あるカメラが故障しました。修理代が1万5千円ほど掛かったのですが…
つい先日、故障原因が欠陥商品であったとして、メーカーがリコールを発表したため「修理費を返還したい」と手紙が届きました。
末っ子は、一様サラリーマンです(不思議な会社で、機材や資料購入は個人負担。ちなみに、息子が会社で使っているコンピュータは私が提供している)。
「俺がヤメりゃあ、この会社は潰れる」と豪語するだけの実績を残しており、流石にこのカメラの修理費は「会社からでた」そうです。そこで、修理費の返還を「受けてもエエやろか?」と相談がありました。どうでしょうか?
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調理と片付け |
■051205(月) |
dogfight |
自分で料理をするようになって、調理をするより「片付が大変」と思うようになりました。
女房が生きている頃から、私は料理好きでした。ただ「片付け」をしたことがありません。自炊を初めて1年、実は作るより「片付けの方がずっと大変」なことを知りました。
料理自慢の殿方は結構いらっしゃいます。でも、今の私が尊敬できるのは「片付を手伝います」と、おっしゃる殿方です。如何でしょうか?奥様方…
追記
先週金曜日、あるユースホステルへとまりました。
あはは〜完璧な「セルフ」で、食事は自分で取りにいき、食後「自分で洗って」返します。今日は「後片付けから開放される」と思ったのですが、甘かった!ちなみに、料理も「私が作ったほうが美味い」と思いました…
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総合検証機関の創設 |
■051206(火) |
dogfight |
建設業界全体が、社会から信用を失墜している。言わずと知れた「構造計算改竄事件」に端を発しています。
マスコミ報道も、最近は少し冷静さもでてきたようで、私もここで振り返ってみたい。
■不正の方法
構造計算はコンピュータで行われます。その過程は「入力設定⇒ブッラクボックス(計算過程)⇒計算結果の出力」となります。2種類の計算を行い、プリントアウトで両者を合成すれば「改竄」できる。只、全国的に検証が進み、もう少し手の込んだ手法もあるようだ(プログラムソースそのものを書き換えたか?)。
■検査機関のチェック方
行政及び民間検査機関を問わず、ブラックボックス部分は検証できません。検査機関がチェックするのは
・入力条件 ・計算結果と「構造図面の整合性」
これしか出来ません
2種類の計算結果を合成されると、余程「疑って掛からない限り」チェック漏れを起こします。
■検査機関の数は
私もその数を知らないが、下記の組織総数で500ヶ所くらいではなかろうか。
・都道府県とその出先機関(地方土木事務所)
・人口25万人以上の市(特定行政庁)
・民間検査機関(50法人程度とその支店)
■確実な検証法
確実な検証をするには「ブラックボックスの排除」をしなければならない。
構造計算ソフトは乱立状態で、かつ互換性がない。つまりA社ソフトで計算されたものは、同一ソフトでしか検証できない。検査機関が「全てのソフトを持つ」ことは不可能で、これが事実上のブラックボックスを作っている。
■総合検証機関の創設
検査機関の多さとソフトの多さで分るように、個々で検証能力を持つのは不可能ではなかろうか。悪用は、ソフトメーカーにとっても迷惑であろうから、ソフトメーカーの共同出資で「構造計算検証センター」を創設しては如何であろう(独立採算は可能)。
・建築確認申請時に、設計図書だけではなくデータも提出する
・データは「構造計算検証センター」へ送られ(同一ソフトでの結果照合)検証される
時間が余分に掛かる(通信で行えば時間短縮可能)し、費用負担も必要です。しかし『安全を買う』のに、この程度は許されるのではないか。
■乱暴なマスコミの意見1
我国の耐震強度は法律で定められています。
然るに、入力条件で「強度の設定変更ができるようになっているのはケシカラン!」と某有名キャスターが叫んでいました。
これは「変更の必要がある」からこのようになっています。例えば
・災害時の「緊急避難場所」の設計には『耐震強度を強化する』
・免震構造の建物は『耐震強度を軽減できる』
更には、将来「耐震強度は自己責任」になる可能性がある(アメリカは昔からそうなっている)。
■乱暴なマスコミの意見2
被害にあった住民を「国が救済すべき」という意見に対し、私は「購入者にも自己責任があるのではないか」と述べたところ、大変評判が悪かった。
しかし、最近私の意見のような論調も増えてきました。
・異常に安いことへ警戒すべきであった
・保険未加入を軽視した
「家を買う」ことは一生の問題です。せめて、マイカーを買うときくらいの注意は必要であろう!
規模は大きいが、これは基本的に「詐欺と殺人未遂事件」です。これを「国が補償する」ことになれば、他の犯罪被害者との整合性に悩むことになるだろう。
国が助けることへの根拠として「国が許可した機関のチェック漏れ」を指摘しますが、およそ我国では国の関与なしにできることは少ない。巷に溢れる「株式会社」ですら、商法に従って「法人登記」している。どうもこれだけでは根拠は弱いだろう。
私は「助けるな」といっているわけではない、応分の自己責任を求めたいと思っている。
■乱暴なマスコミの意見3
民間検査機関を役人のOBが天下っているとして非難している。この非難には「内容の検証」がなされているのであろうか?
審査技術者(現場での立ち会い検査も含む)には「建築主事」の資格が必要です。民間に開放される以前は、この資格を生かす職場は「役所」しかなかったわけで、規制緩和されたとしても「主事の供給源は役人OB」にならざるを得ない現実がある。ただ、この先もこの傾向が続くなら非難されるべきであろう。
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ガリーバー君旅行この1年 |
■051207(水) |
dogfight |
この1年、よく旅行をしました。
家内が亡くなった「淋しさを紛らわす」目的と「一人でも楽しめる方法」を見つける旅でした。宿泊を伴うもの、日帰り旅行、更には「ついでに立ち寄った」旅もありました。
・ 050217-19彦根を歩く /奥の細道むすびの地大垣を歩く /ふるさとの旅(2泊3日)
・ 050322-23早春の丹波地を行く(1泊2日)
・ 050403-4吉野紀行(1泊2日)
・ 050408旧藤田邸跡公園(ついで)
・ 050428大麻の里(日帰り)
・ 050502-04ゴールデンウイークの旅/岡山・高知(2泊3日)
・ 040514浄瑠璃寺・岩船寺石仏めぐり(日帰り)
・ 050618室生寺(日帰り)
・ 050626鴻池新田会所(ついで)
・ 050703近江商人発祥の地「五箇荘」(日帰り)
・ 050716-17近畿の秘境「天川村」/みたらい渓谷/龍泉寺/天河神社祭礼(1泊2日)
・ 050806-07ふるさとの旅(豊橋でのオフ会)/ 亀山城址と東海道関宿(2泊3日)
・ 050917秋の開山「若草山」(ついで)
・ 051009赤目48滝(日帰り)
・051029-30青山リゾート・伊賀上野のオフ会(1泊2日)
・ 051112談山神社と冬野川(日帰り)
・ 051202-03過ぎ行く秋を追いかけて(湖東「豊郷」と湖西「阪本」の旅)(1泊2日)
この「旅」は、近畿探訪などhttp://mizikanasizen.web.infoseek.co.jp/でご紹介しています。
--- 051029-30青山リゾート・伊賀上野のオフ会---は、私からお願いして、きっと人生最後の「贅沢旅行」にお付き合いいただきました。
それ以外は「徹底的なガリバー君旅行」でした。
これだけの旅行回数ですが「青山リゾート・伊賀上野のオフ会」を除く、総旅行費用は「まだ勝ち組だった頃の1度の旅行費用」くらいです。我ながら、変身できるものだと感心しています。基本的に「歩く一人旅」ですが、それぞれ、楽しい思い出をいっぱい作ることができました。さて?来年は…あるかな〜
近畿探訪 過ぎ行く秋を追いかけて/湖東「豊郷」湖西「坂本」
http://mizikanasizen.web.infoseek.co.jp/kinki-tanbo/siga/tanbo-siga.htm
アップしました。是非ご覧ください!
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賞味期限 |
■051208(木) |
dogfight |
突然家内を亡くした1年前、私は「家事」に戸惑っていました。でも、今なら「ヘタな娘」より家事が達者になりました。
これから日1日と寒くなります。寒さは辛いけれど、食材管理を考えれば楽な季節です。作り置きも腐敗を気にしなくて済みます。そこでふと思いました。賞味期限の基準って「なんだろう?」と
・夏の賞味期限と、冬の期限は違うだろう
・冷蔵庫の保存でも庫内温度が違うだろう
こんな微妙な条件など、考慮できるはずもない。だからきっと「機械的」に賞味期限をつけていると思う。
今なら、期限より余裕があるだろう。最近は期限より「大胆」に使っています。どっかで、食中毒を起こすかな…
追記1
私の「賞味期限」も限界かな…と感ずるこの頃です。
追記2
写真は、先日の「過ぎ行く秋を追いかけて」の旅行で、坂本で出会った風景です。
・中央のツル性の実はおそらく「ヘクソカズラ」
・左はトウカエデ
・右はモミジ
です。どれも美しいですね!来年も「美しい秋」に出会いたいものです。
今は、何時もバックパックに「植物図鑑」が入っています。私の、新しい「賞味期限」の始まりかな…
関係のない追記
今夜は「かおり」とデートです。今年で3年目になる、大阪・中島で展開される「光のルネッサンス」の見学です。http://mizikanasizen.web.infoseek.co.jp/hubutusi/nakanosima/nakanosima.htm
あはは〜これなら貧乏人でも楽しめます!
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カメラが危ない |
■051209(金) |
dogfight |
もう2年8ヶ月も愛用している「デジカメ」がおかしい!
時おりだが、ご覧のように「横縞」が入るようになってきた。おそらく、画像処理のCPUに不具合が生じているのだろう。
幸い、5年間の保証契約をしており、無料で修理は出来るのですが…
修理に出すにも予備のカメラはない。今やカメラは私の体の一部で、修理期間中はHPの更新もままならぬ。といって、新たなカメラを購入するなど、今の私には論外です。
「弱り目に祟り目」とはよく言ったもんだ!
さて?どうしよう・・・
大阪中之島「光ルネッサンス」会場へ向かう途中で、公会堂をバックに撮影
光ルネッサンスは「風物詩」で編集してお伝えします
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全棟検査 |
■051210(土) |
dogfight |
耐震強度偽装事件が世間を騒がせ、建設業界は「信用失墜」と言う大きな打撃を受けている。
現実に「ケシカラヌ輩」がいたわけで「俺はやっていない」と言うだけで済まされる問題ではない。業界内に存在した「儲けてナンボ」の風潮を払拭することは、私達業界人全ての責任であろう。
自民党・武部幹事長は、世間の不安を鎮めるため「政府の費用で全棟検査をしてはどうか」と発言した。これで、世間の不安が鎮まればよいですが、どうも私には「諸刃の剣」に思えてしかたない。
全棟検査をすれば、新耐震「現行基準」をクリアできる建物が酷く少ないことが分るだろう。
今のように、基準を満たさないものは「危険」とする風潮の中でこれをやれば、社会不安を増すだけではなかろうか?
以下に、その理由を述べます。例によって「天邪鬼な私」の発言と、呆れながらもお許しありたい。
耐震強度偽装事件で『安全基準』の物差となっているものが新耐震基準です(現在の耐震基準は1981年にできたもので、それ以前と区別するために「新耐震基準」と呼ばれている)。
新耐震では、強度基準を引き上げただけではなく『保有体力』と言う考え方が導入されたました。
少し「保有体力」を説明しましょう。
計算結果として、ある柱に必要な鉄筋本数が7.5本とでたとします。現実にはそんな半端はないわけで、鉄筋数は8本に設定することになります。このようにして「決定した断面」で、建物耐力がどれだけあるのか計算をしなおします。これが保有耐力で、その結果を係数化したものが「安全率」です。
安全率=1.00が限界です。
今回「必要強度の28%しかない」と報道されたりするのは、安全率=0.28のことと理解してください。
さらに、保有耐力では「破壊順序」のチェックもします。
新耐震で設計されていれば「何があっても大丈夫」みたいに報道されていますが、これはウソです!
新耐震の目的は「人命を守る」ことで、大きな地震ではヒビも入るであろうし、未知の巨大地震では倒壊の可能性もあります。そんなときにでも
・倒壊までに「避難時間を稼ぐ」
・倒壊するときは上部階から破壊するように、下部階ほど「保有耐力を上げておく」
つまり「財産より人命を優先」した究極の選択をするものです。
●ネガティブ1
人類は、全て地震を研究し尽くしたわけではありません。現行の耐震基準は「既知の地震に対応」しているもので、今でも「地震による被害」がでるたびに、耐震基準が強化されています。
特に、10年前の「阪神淡路大震災」で膨大な被害(大型ビルの倒壊が相次いだ)がでたことで、大幅に基準が強化されています。
もう、お気づきと思いますが、マスコミが一括りにする「新耐震」も、24年前の改正当時と今では「中身が違う」ということです。だから、
・新耐震で設計され ・正規に検査を受け ・不正なく施工された建物でも、新耐震当初のものなら、現行基準で見直すと「ネガティブな答え」が出る可能性があるのです。
だからといって「新耐震基準をクリア出来ていなければ全て危険」といった報道スタンスは、社会不安を高めるだけです。「新耐震基準をクリアしたものはより安全」という報道はできないのであろうか。
●ネガティブ2
旧耐震基準で設計・施工された建物はどうであろうか?おそらく、新耐震の現行基準で置き換えると、安全率=0.7前後に相当すると思います。これは、今度の「耐震強度偽装事件」で、被害にあったホテルの強度に相当します。
鉄筋コンクリート造の建物の「法定償却年数は60〜65年」です。実際にはそれを越えるものも多く、この世に「旧耐震基準で作られた建物」は、現存建物の半数以上に及ぶだろう。
マスコミは---強度不足⇒明日にでも倒れるかも---といった報道で、強度不足を指摘されたホテルは「営業停止」に追い込まれています。ならば、旧基準で作られた、多くの建物も「危ない」ことになります。これこそ社会不安を煽る報道です。マスコミは、この報道姿勢の危険性に気付いているのであろうか?
現に、旧基準で作られたマンションから「大丈夫だろうか?」と相談があるが、返事に困ってしまう。幸い、関西は「阪神淡路大震災」と言う、強烈な洗礼を受けており「あれに耐えたのですから大丈夫」と答えるようにしています。
●ネガティブ3
別の機会に「民間検査機関擁護論」を書こうと思っています。
ERIやイーホームズは論外であるが、真面目にやっている検査機関も多いのです。
何よりも、民間検査機関の功績は、この4年ほどで「検査済証=合法建築物の証」発行率を20%前後から85%前後まで引き上げたことです。
言い換えれば、数年前まで「世の建築物の8割程度は違法建築物」だったわけで「耐震基準は大丈夫か?」と言う以前の代物が多いのです。仮に「政府が費用を負担するから」といっても、検証のしようもない建物が世に溢れている。
私は1級建築士の資格を得て、設計事務所を始めて29年になります。
喉から手が出るほど仕事が欲しいときでも「違法建築物の要求」には、仕事を断ってきました。勘違いしないで欲しいのは「違法建築を強要する事業主のなんと多かったことか!」
それを断った私は「あんた、変わってんな…」と言われたモンです。
●ネガティブ4
不正の方法を紹介してきました。 構造計算はコンピュータで行われます。その過程は「入力設定⇒ブッラクボックス(計算過程)⇒計算結果の出力」となります。2種類の計算を行い、プリントアウトで両者を合成すれば「改竄」できる。只、全国的に検証が進み、もう少し手の込んだ手法もあるようだ(プログラムソースそのものを書き換えたか?)。
このように、構造計算が「一環プログラム」で動くようになって、不正が可能になりました。その時期は15年前です。検証する必要があるとすれば、この15年間の建物ですが…
コンピュータで保有耐力が計算できるようになって、逆に「安全率を限りなく1.00に近づけた設計」が多くなりました。その結果「余力」が酷く少ないのです。
例えば、建設途中でクライアントの気が変わり「石張りの外装にしたい」といった場合(石は重い)、それだけでキャパスティーオーバーする物件も多かろう。
建築基準法で、建物用途ごとに「積載荷重」を定めています。
・住居系用途=180kg/u
・事務所系用途=300kg/u
・商業系用途=350kg/u
私はワンルームマンションを借り事務所にしています。実際にも「資料の山」を見て、積載荷重180kg/uで納まっているとは思えません。
最近は、マンションを事業所に使う人は多いわけで、これも再計算すればネガティブな結果が出る可能性が高くなる。
●ネガティブ4
この事件で、構造事務所に「検証依頼」が殺到しているそうです。2〜3ヶ月待ちで、検証費用は1棟当たり50万円前後と聞いています。実は、これが問題です。
巷には、「構造計算ソフト」が溢れています。正確に検証するなら「設計と同じソフトを使う」必要があります。考えてみれば分る筈ですが、どのソフトを使っても「同じ答えが出る」なら、ソフトは1種類でよいことになります。
いま、構造計算が問題になっていますが、構造計算は『構造計画』と言うプロセスがあって、始まります。つまり、ソフトが違うと言うことは、構造計画のプロセスが違うと言うことです。
前項で述べたように「安全率を限りなく1.00に近づけた設計」では、違うソフトで検証すると、ネガティブな答えが出やすくなります。
怖い話ばかりしてきましたが『震度5で倒壊の危険』があるはずの建物が、現実に「1棟も倒れていない」ことを不思議に思いませんか?
建物の特徴を、他の産業分野と比較して言えば
・単品製品で注文生産
・試作品ナシの生産
であることです。更には、現場作業で行われるため、施工上の信頼性が「工場で量産される製品」ほど保てません。だから、構造計算で使用される「許容応力度(強度)」は試験値の1/3程度に抑えられています。つまり、酷くアロアランスが大きいのです。
「現行基準」で全棟検査をすれば『計算上は倒壊する建物が続出』するように思えて仕方ありません。本当に必要なのであろうか?社会不安を高めるだけに思うのですが…
最後に、税金で救済をするなら「悪人は厳罰に処すべき」です。つまり「悪事は見合わない」と思わせて欲しいものです!
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大阪破産 |
■051211(日) |
dogfight |
古富有冶著(光文社)『大阪破産』を読みました。
財政悪化が急速に進み、ドラスチックな方法なしでは「再建団体指定必至」でありながら、遅々として進まぬ改革を克明に書いています。
まず、人口1万人当りの職員数を見てみよう
・大阪市 185人
・名古屋市 140人
・横浜市 95人
・福岡市 80人
大阪は、驚くほどの職員数です。更には「正規の給与」だけで、ラスパイレス指数(給与の高さ)全国2位です。もっと怖いのは、正規の給与以外に「ヤミ給与・ヤミ年金・ヤミ退職金・空残業等々」の『厚遇問題』が別にあることです。
・サラリーマン平均年収 444万円
・大阪市一般職平均所得 712万円(ヤミ厚遇分は除く)
ゴミ収集係りや市バスの運転手の最高額は1千数百万、給食係りで800万円に達するとか。もし民営化すれば半額になるだろうな…
誰のための「お役所」であろうか?
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お犬様 |
■051212(月) |
dogfight |
イヌ社会も長寿社会になったそうです。
長寿化の最大要因は「ドッグフード」で、完全栄養食品といえるそうです。ドッグフードで育てるだけで長寿になり、更には「ストレスのない環境」で、犬の寿命は「20年時代」になったそうです。
長寿になれば病気も多くなり、人と同じ病気になるそうです。老化は後ろ足からくるそうで、犬用の車椅子(ハンドメイド)は注文して2年待ちだとか。
葬儀社では「犬の葬儀」も扱うようになり、立派な墓石も登場です。
この話を聞いて、私など「イヌ以下」ではないかと思ってしまった。まあ〜余り長生きをしたくもないので、それもいいか…
追記
生類憐みの令を出し「犬公方」と言われた徳川綱吉。彼も、現代の「お犬様」にはビックリするだろうな!
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耐震強度不足? |
■051213(火) |
dogfight |
相変わらず「スパムメールやHメール」の多いこと!
送る側も、あの手この手と考えるモンです(それにして日本語がヘタやな)。
私は●●43歳。妻は○○子28歳です。
私共の夫婦には問題があります。
問題といいますのは、お恥ずかしながら私が男性として機能できないということなのです。
しかも先日、私の海外赴任が決まりました。この機に、その間妻の相手をして頂きたいと思いまして、勝手ながら、貴方に連絡させて頂いたのです。経緯を話せば長くなる上、ご迷惑でしたら
誠に失礼なメールですので経緯についてはご返信をいただけたら・・という事で。
今は関係を持っていただけるかどうかお返事いただけますか?イエスかノーで結構です。イエスであれば、○○子の写真をお送りし、謝礼についてや、お逢いする日時を決めたいと思います。それではお待ちしております。
早くに「男を卒業した」私は、永らく「男性自身」の耐震強度を試しておりません。また「検証」してくださる方もおりません。このようなメールを頂きましても、お受けできる「強度」を有しているかどうか?
「現役」を豪語する友人達も、最近に「耐震強度偽造」が多いようで、心意気だけでは強度が維持できないようです。あはは〜
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管理組合の顧問 |
■051214(水) |
dogfight |
今年はいくつかのマンション管理組合とご縁がありました。
・某マンションの「日影の影響評価」をしました
・現在、2件の管理組合の顧問をしています。
そこへ、まさかと思う「耐震強度偽装事件」です。次週の日曜日は、管理組合の理事会へ出席です。まず、間違いなく「耐震強度」に関する諮問があるでしょう。このマンションは築後27年を経過しており、旧耐震基準で設計されています。まだ、構造計算が手計算」で行われていた頃で、この度のような「一環プログラムを悪用した強度偽装」など入り込む余地がない時代の建物です。「強度計算の検証」話がでそうですが、旧基準での設計だけに意味がありません。その辺をどのように説明するのか…ちょっと悩んでいます。
マスコミが「新耐震」と言う『絶対神』を作ってしまっただけに、新耐震をクリアできない世間の建物(おそらく9割に達するだろう)は戦々恐々です。
旧基準でも「危険ではない」し、新耐震は「より安全」に過ぎない。何よりも、この世に『絶対安全は存在しない』のだから…
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民間検査機関 |
■051215(木) |
dogfight |
耐震強度偽装事件で批判を浴びている「民間検査機関」ですが、天邪鬼な私は少し擁護をしたくなりました。
赤旗の調査では ・国指定の民間検査機関は49機関ある
・そのうち、40社が株式会社で、資料右の11社が建設業界から出資を受けている
---と、なっています。
しかし、建築確認支援システム運用協議会の資料によれば…
指定確認検査機関の指定状況 http://www.basic.or.jp/j/ken/siteikikan.htm
大臣指定17機関・知事指定等106機関・合計123機関(大臣指定機関では支店を持つものもあり、実数はもっと多い)
※幸い、私が利用しているところはこのリストにはない
※どうも赤旗の調査では、漏れがあるのではないか?
民間検査機関が発足したのが平成10年。発足4年で、審査件数は逆転し、民間が多くなりました。
ただ、私は「大阪」というローカルで仕事をしており、全国の事情に詳しいわけではありません。以下、述べることは「ローカルな感想」とご理解ください。
●誰も指摘しない「民営化の背景」
アメリカの圧力で、規制緩和が必要になった。お手軽な「規制緩和⇒民間開放」の犠牲に『建築の分野』が選ばれました。
・溢れんばかりに続いた法改正(規制緩和と自己責任)
・民間検査機関の創設は、行政改革と公務員の削減
つまり、公務員削減と言う国民の要求を、民間解放という美名で「リストラ」したのです。公務員が、ある日「普通の人」になったわけで、その変身振りには驚いたものです。まあ、JRに匹敵する民営化であったと思っています。
●天下りではなくリストラであった
マスコミは、民間検査機関の人事構成を指して「天下り」としている。そういう部分を全て否定しないが、賛成も出来ない。
建築確認の審査には「建築主事」の資格が必要で、民間開放された当初は、主事資格を有するのは「役人しかいない」状況でした。そして、その主事資格を持った役人が大量解雇されたのです。
●異なる許認可権
確かめる術が無いのですが、よからぬことで名が挙がった民間検査機関に「スポンサー」がついていたことが分ります。
もう一度 指定確認検査機関の指定状況をご覧頂きたい。
許可条件に ・活動地域の制限 ・許認可権の限度といったものが細かくついています。地方認可の民間検査機関では、役人OBが数人集まり「退職金を出しあって設立」したものもあります。こういうところでは、実に堅実に業務が行われていたことを知ってください。
少し、マグマグからの記事を紹介します。
[フォトン・ベルト レポート] 第20号 http://blog.mag2.com/m/log/0000101181
国土交通省が全国の建物の安全性をチェックしたところ、建築基準法で建築主に受験を義務づけている「完了検査」が昨年度だけでも全国で73
%しか実地されていなことが判明したのです。つまり検査が実施されてない27%は違法建築であり、そのすべてが欠陥である恐れがあるというのです。また今から40年前に建築されたすべての建物は、今回偽装した設計士が計算した基準で建てられているので、震度5程度でそれらの建物は崩壊する可能性があるのです。
「なんと乱暴な意見だろう」と言うのが私の感想です。リポートの中で--- 「完了検査」が昨年度だけでも全国で73 %しか実地されていなことが判明したの---とあります。
酷い話ですね!
民間検査機関が出来る以前の「完了検査」はせいぜい20%くらいなもので、規制緩和と民間検査機関の根気強い指導があって、近年急激に「検査を受ける割合が向上」しています。リポートでは、検査機関の怠慢のように書かれていますが、事実は全く逆です。検査を受けようとしないのは「事業主側」なのです。
更には、民間に検査を譲った行政サイドは「違反摘発」を強化しており、規制緩和とあわせて「飴とムチ」が有効に機能してきたことが、完了検査を受ける割合を大幅に上げました。これも、民間検査機関の功績として挙げても良いと私は思っています。
最後に、
--- 今から40年前に建築されたすべての建物は、今回偽装した設計士が計算した基準で建てられているので、震度5程度でそれらの建物は崩壊する可能性がある---どこにこのような話の根拠があるのであろうか?
・今から40年前に建築されたすべての建物は、今回偽装した設計士が計算した基準
(こんなヨタ話は初めて聞いた)
・震度5程度でそれらの建物は崩壊する可能性
(阪神淡路大震災や中越地震に耐えた建物は何だったのか?)
一つ間違えれば「社会不安」を巻き起こす記事だけに、根拠を明示すべきであろう!
ここでも新耐震を『神格化』した話が一人歩きしている。構造設計の目的は『避難時間の確保』であって、如何なる地震にも無傷であるわけではない。建設業界の4団体は、何故このことをきちんと説明しないであろうか?私は何時も不思議に思っている。
追記
期待していた国会の「証人喚問」
案外、ショウもなかったな・・・
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パニック状態のマンションデベ |
■051216(金) |
dogfight |
耐震強度偽装事件で、世間は大騒ぎ。建設業界は、味噌も糞も一緒・十把一からげで「悪者」にされてしまった。何処へ行っても、言い訳から始めねばならぬ。
耐震強度偽装事件で、マンション販売が「ぴたっと止まった」そうです。
マンションデベは顧客から更なる「安全な証拠」を要求され、パニック状態だと嘆いていました。ただ、同情出来ないような「程度の低い輩」も多く、反省を促す意味で良い機会ではないかと思ったりする。
「耐震強度偽装事件」は悲しいことですが、買う側も今後は用心するだろう。せめてそれくらいの教訓は残して欲しいと願っている。
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アメリカ産牛肉の解禁 |
■051217(土) |
dogfight |
何やかや言いながら「アメリカ産牛肉は解禁」されました。
で、皆さん「食べますか?」
私は食べます。「もうエエやん」と思っています!
アメリカの検査体制が「とても信じられるモンやない」ことは知っています。かといって、我国の検査方法も「完璧ではない」ことも知っています。
日米の基準差(感覚)は「埋まることはないのや」と思っています。
アメリカの論法は「確率論」です。確かに、交通事故に比べりゃ狂牛病に掛かる割合は「無視」できる程度になるのだろう。でも、それが「許せん」のが日本人です。
日本は、オーバークオリティーの世界を作ってきました。そのくせ、大東亜戦争では「確率論」にボロクソに負けました。QCの世界って「確率論」だもんな…
狂牛病は、プリオン侵入から発病まで10〜20年。---それまで「俺が生きてる」可能性の方が低い---それが私の確率論です。何せ「酒が美味い」ので!
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反省と出直し |
■051218(日) |
dogfight |
今年も終わりが近づいた。
前半は「まあまあの成績」であったが、後半はボロボロでした。ただ、誰のせいでもない。私がパートナーを間違え、更にはマンションデにも裏切られたことによる。「おかしい」と思いながら---貧すれば鈍する---の言葉そのままに、危機回避が出来なかった。
半年分の働きをフイにする覚悟を決めて「縁を切りたい」と、かおりに相談した。そうなれば被害が避けられないにも拘らず、かおりが賛同してくれたので「出直し」を決めました。
パートナーを代えることは、まさに「一から出直し」です。直ぐに「月の賄い」が出来るまでには行きませんが、自らの失敗であり、決断したことでもあります。まさに「小さなことからコツコツと」です。
今日は顧問先の会議に出席します。帰りは「雪」かな…
明日は、建売住宅の打合せです。とても「耐震強度偽装」をするような規模ではありません。ありがたいことです!
家内に感謝しました。家内は私を守ろうとしてくれています。ありがとう…
追記
明日の食事を心配しなければいけないのに、テレビを見ながら「旅行へ行きたいな〜」と思いました。この、ノー天気さが健康の秘訣なのだろう。
頑張るのは辛いけど、諦めもしない。生きてりゃきっと「いいこともあるさ!」
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不名誉の排除 |
■051219(月) |
dogfight |
政府や自治体による「耐震偽証事件被害者への具体的な補償内容」が明らかになるに付け、納税者の批判が大きくなってきています。
http://newsflash.nifty.com/news/ts/ts__yomiuri_20051218it03.htm
その、もっとも大きな理由は「過去との整合性」です。
私は、天災に対してはもっと大きな補償をすべきだが、この度のような人災に対しては支援にとどめ、かつ「自己責任も求めるべき」としてきました。
・安物買いの銭失い
・只ほど高いものはない
このような「諺」が昔からあるように、世間相場より遥かに安い買物には「注意」を払うべきであった…と、今でも思っている。
数年前、財務省から金融機関に対し「違反建築物に対する融資の禁止」が通達されており、かなり厳格に守られています。言い換えるなら、金融機関にも融資に対し「検証義務」があるわけで、何故マスコミがこれを問題にしないのか?不思議でならない。
---被害者は自己破産して「(ローンの)免責を受ける」---それでよいではないか!
恥ずかしい話ですが、つい最近「自己破産」をした私から見れば、被害者の「甘え」が見えてくる。
自己破産をして一番困ることは
・戸籍に載る
・最低10年間の「信用失墜」⇒銀行取引停止
これです。
被害者の救済には、これらの不名誉を「事情をかんがみて法で排除」すれば充分ではないかと私は思っている。もう一度言おう!やっぱり自己責任はあると…
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冬の夜長 |
■051220(火) |
dogfight |
秋の夜長というけれど、冬も「夜長」ですね。
私が楽しみにしているテレビは
・水戸黄門/月曜日20:00
・テレビタックル/月曜日21:00
・相棒/水曜日21:00
・そこまで言って委員会/日曜日13:30
これだけです。それも年末年始の特番で、暫くは不定期です。
夜の9時にもなれば食事の片付けも終わり、mixiにも倦んで、蒲団に入ることが増えてきました。
私は、寝るときには暖房器具は使いません。ヒンヤリした空気の部屋で、両腕を出して「本」を読む。これが、最近の「冬の夜長」の過ごし方です。11時頃、腕から肩が冷えてきて「もう寝よう〜」です。
仏壇の写真を見て、ふと思い出す。そういえば、女房も蒲団から腕を出して本を読んでたな〜
お母さん「オヤスミ」
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中仙道 |
■051221(水) |
dogfight |
中仙道を辿る「時代小説」を読んで…
小説は、京を発って、近江・美濃・信濃・甲斐の国と物語の場面が写って行きます。文字の風景と、私の記憶が酷く荒いが「点」として出会う。しばし、厳しい現実から遊離して空想の世界へ〜
・経済的な心配のないニートになることが出来たら、中仙道を「線」で体験してみたい
・大きなバックパックを背負い、移動手段は「二本の足」
・その日の宿は「天気と足任せ」
ホームページの更新…そんなものは関係ない。デジカメもいらない。
葉書くらいの大きさのスケッチブックに携帯絵の具を持っていこう!
不出来でいいさ 「思い出を書く」のだから。今更この世で「見せたい人」がいるわけじゃない。
そうだな〜いつの日か棺おけに入れて運び「女房に見せたいな!」
江戸時代は、京から江戸まで、中仙道の道のりは「15日」が普通だったそうだが、
地酒と土地の美味いものに舌包を打ち、歴史の町並みを絵に書きながら…こんな旅ならどれだけかかるだろう。夢を見るだけなら、今の私にもできる。
行ってみたいな・・・でも、そんな日が来るかな〜
関係のない追記
再び、大きな寒波が近づいているそうな!これから、各地で「大荒れ」の予報。
24日に来阪下さるmixi仲間。25日の「あまの街道・オフ会」 良い天気でありますように!
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煙草の煙 |
■051222(木) |
dogfight |
政府は定率減税を廃止し、更に酒やタバコの増税を考えているそうです。制御装置を持たぬ小泉政権下では「構想=実施」なわけで、まあ「そうなる」のだろう。
自分自身の失敗のせいで、課税最低限を下回る私の年収(申請すれば「生活保護」もOKかな)では、増税も「関係ない」話ですが、しいて言えば「酒税引き上げ」です。それも、普段ビール系は飲まないので、タバコ税ほどの影響はないだろう。
友人に言わせれば「1箱1000円になっても煙草は止められん」そうで、一番弱いところへ矛先を向けた増税といえるだろう。愛煙家にとっては、益々「タバコの煙が目に沁みる」ということであろうか…
タバコをやめて、まもなく7年になろうとしています。
1日4箱の超ヘビースモーカーだった私が、いとも簡単にタバコをやめた理由について不思議がる人も多いが「納得して止めた」に過ぎない。
お陰で私は「山歩き」を楽しんでいる。枯れ葉が堆積する自然の中で「タバコ」ほど危険なものはない。自然を守ることは容易ではないが、失くすことは一瞬で出来る。煙草の煙は目に沁みるだけではない!危険なのだ…
この写真は「あまの街道」の風景です。
あまの街道には、愛好者と同好会はたくさんありますが「組織」はありません。それぞれが、それぞれの価値観で「あまの街道を愛している」のです。あまの街道を、お花畑や公園にしようとしている方がいらっしゃいます。写真は、そんなグループが作った休憩所です。枯葉が堆積する場所に置かれた「タバコ用の大きな缶」
さて、安全は…
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空中戦 |
■051223(金) |
天皇誕生日 |
耐震強度偽造事件は、建築の世界に大変な波乱を起こしています。特に「構造設計」の世界は泥仕合の「空中戦」だとか!
所有する建物の「強度に懸念を持った人」は、「建設時と違う設計士」に検証依頼を出します。これが泥仕合の始まりです。
・安全率を限りなく1.00近くで構造設計を行っているため「アロアランス」がない
・異なるソフトで計算すると、微妙に異なる答えが出る
この結果、異なる構造計算では「ネガティブな答え」がでることが多い。そうなると、建設時の設計士は「自分の正当性」を証明するものを表示して、反証しなければならない。
笑えない笑い話ですが、同一設計士が
・他人の「構造計算」にネガティブな答えをだす
・自分の正当性のため、反証しなければならない
いつの間にか、依頼主ナシで「設計者同士が空中戦に突入」しているという。この作業自体がネガティブで「やり切れん」と声も暗い。嫌な時代になったものだ…
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あまの街道の幽霊 |
■051224(土) |
dogfight |
私は、一応「現役」で、休日以外にあまの街道を楽しむことが出来ません。しかし、あまの街道愛好者の多くの方は、悠々自適の生活で、日々楽しんでいらっしゃいます。そんな先輩達の会話から、
2日も姿を見ないと…「何かあったやろうか?」
3日姿を見なけりゃ…「病気らしいワ」
4日間姿を見せないと…「エエ人やったのに」
と、なり
5日目には「死んだそうや」
・
・
・
久々に姿を見せようものなら〜
ぎゃあ〜「お化けや!」
幽霊にならないように、皆さん健康には「お気をつけて!」
明日は「あまの街道・オフ会」です。全員集合!!
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前夜祭 |
■051225(日) |
dogfight |
昨日は、mixi仲間を迎えて「前夜祭」です。
15:00鶴橋到着。普通に乗り換えて日本橋下車。選択権ナシで探した「ワシントンプラザ」にチェックイン。いよいよ探訪です。
クリスマスのせいか、道頓堀は大変な人出です。
実を言えば、私も久しぶりで「お上りさん」です。
道頓堀のウオーターフロント開発はまだ途中ですが、随分姿を見せてきました。いきなり、観光船に乗ってスタート。この船、橋げたを潜るとき、こんなに屋根を下げます。
時間にして20分。落語家の軽妙な案内で、川から見る道頓堀も、また楽しいものです(乗船料700円)。
次は、道頓堀の「有料」の商店街へ。
2年前の出来ていたのですが、行くのは私も初めてです。
大正レトロに作られて、内部は完全にキャッシュレスシステムです。まあ〜「大阪のアイディア」たっぷり、これが楽しかった。
といっても、朝倉さん・Michanさんと私は、すぐに「立ち飲み居酒屋」に沈没。クレラさんの一人が、占いやたこ焼きと、楽しんでいらっしゃいました。
道頓堀通りも日が暮れて「天使のラブソング」風にゴスペルがクリスマスムードを盛り上げていました。
美味しそうな「焼きガに」を横目に、今日のメインイベント「光のルネッサンス2005」会場へ
地下鉄淀屋橋で下車。会場にはもう溢れんばかりの人です。
居酒屋で「お酒のお代わり」をしたのがたたり、光のタペストリーには近づくことができませんでした。
かなり「斜め」からの見学でしたが、それでも綺麗でした。
この他、光のダンス?などを楽しみ(写真右下はクレラさん)ました。
食事は、沖縄料理の老舗「梯梧屋」です。安くて美味しい料理を頂き、おまけに湯がきたての松葉カニを1匹プレゼント頂きました。私の娘は何時も心優しい…
この後、路上で営業される「本物の上海飲茶料理」を頂いて、前夜祭はお開きです。
さあ〜これから「あまの街道オフ会」の始まりです!
追記
オフ会の様子は「あまの街道」でご覧ください
http://mizikanasizen.web.infoseek.co.jp/amano2005/amano2005.htm
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似て非なるもの |
■051226(月) |
dogfight |
耐震強度偽造事件ほど、真剣に建築に取り組んできた者を「貶める事件」はない。まことに「情けない」思いを味わっています。先日も、ある「ページ」を読んで悲しくなりました。その人は「土建」という言葉で、味噌も糞も一緒にこき下ろしていました。
土建とは「土木と建築」の意味ですが、これほど「似て非なる」世界はない。
私は1級建築士の資格を持っているが、土木の知識は皆無です。逆もそうで、1級土木士でも建築の知識は皆無であろう。
非難の言葉が並ぶページを読みながら、反論する気力さえ失われていきます。
専門知識があるとも思えないのに、よくこれだけ暴言が並べられるもんだ。この手の人(評論家にも結構多い)に「理論を尽くした反証」など無意味であろう。なにせ「姉歯はどうした!」で切り捨てられる。辛いな〜
再発防止には、もっと真摯な提言が必要な筈なのに
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修理に出したのに |
■051227(火) |
dogfight |
愛用の「カメラ・パナソニックFZ-1」が故障して、修理に出していました。年内の修理完了は諦めていたのに、突然の電話で「修理完了」とのこと。喜んで受取りに行ったのですが…
家へ帰って、梱包をあけて、電池を入れてスイッチON
でも、うんともすんとも言いません。何と!電源すら入りません。
修理に出す前は、画像に「横縞」が入ったものの、まだ「写せる」状態でした。修理に出す前より酷くなっているではないか!なんてコった…
カメラは、今朝から再入院することになります。今度は間違いなく「年内は無理」だな。まるで「俺みたいだ…」と笑ってしまった
追記 カメラは
購入したキタムラカメラ⇒メーカー「パナソニック」 と言うルートで修理に出されました。
再入院の手続きで、キタムラカメラを訪れたのですが、係員が見て「こりゃ酷いな!」と
私も気付かなかったのですが、あるべきビスが「2本不足」していました。係員の予測では、分解して組み立てるとき「結線を忘れているのだろう」と言うものでした。何と言うずさんな修理(結果は破壊)でしょう
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バカだな〜 |
■051228(水) |
dogfight |
今日は御用納め。公私にわたり「俺はバカだな〜」と思い知らされた1年でした。
所詮「遊び」なんだから、適当に「ヨイショ」しておけば良いのに、つい本気で心配したり怒ったりしている。我ながら「バカだな〜」と思うが、これが性分なんだろう。「大きなお世話」をしては、ヒール役を演じている。そのくせ「何時かは分かってくれる」と、ノー天気に信じる自分がいる。
世の中には「人の好意にツケ入る」ヤツはいっぱいいる。そのことに気付かぬから「お人好し」だろうな〜
---正義は勝つ---あはは〜そう思って生きてきたンだから、ついでにそのマンマ生きて行こう
ホンマ「「バカだな〜」
追記
耐震偽造マンションに関し「買った人にも責任がある」と発言した自民党・武部幹事長。産経は「暴言」と非難した。ならば、私のページは「暴言だらけ」になる。
そういえば、V氏も---TVで「被害住民 涙の陳情」とかいう特集をやってる居間を「やっすものがいの〜ぜにうしない〜♪」と歌いながら---と書いていたっけ。彼も、暴論になるな!
安直な「正義」は楽でイイや
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木曜は楽しみ |
■051229(木) |
dogfight |
経済的不安のないニートになる一番の可能性は「宝くじ」です。
といっても、最低のコスト最大の成果を得るため、私がやっているのは「ロト6」の決めうちです。2種類の数字の組合わせを5週(1000円×2)買っています。コストは、400円/週…もうマンガみたいな「夢」の費用です。既に1年以上になるのに、いまだ最低の1000円も当たっていません。
それでも、抽選のある「毎週木曜日」は、1日夢を見ることが出来ます。
もう、夢が膨らみすぎて、1等賞が当っても、賄いきれないほどになっています。
そんな夢の一つに「中仙道を歩いてみたい」というものがあります。ちょっとネットで調べたのですが、先人がたくさんいらっしゃるものですね…
追記
今夜は、今年最後の抽選日・・・ど〜かな〜
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愛する「野菜」たち |
■051230(金) |
dogfight |
○冬は「鍋」が便利です。
白菜・ブナピー・豆腐を常備しておけば、あとはメインになる肉や魚のチョイスです。何せ事実上の一人暮らしですから、同じ食材が「2日続く」なんて当たり前です。その時は、味の選択で「様々な料理」に変身です。
・水炊きにしてポン酢で
・白だし醤油でサッパリと(生姜を入れると味が引き立つ)
・味噌仕立て(ふるさとの豆味噌で)
・醤油味
組合わせを工夫すれば、案外レパートリーは広がります。
○ジャガイモと茄子は「煮物」でお世話になっています。
肉(鶏や豚肉)やベーコンをだしに煮付けると、これが美味い!それに、数日保存できることが嬉しいですね
○大根も使い道の多い野菜ですね!
味噌汁やおでんの一品。鍋に入れることもあります。
薄くスライスした大根と豚肉で、生姜を利かした出汁でのシャブシャブ…最高です。
○ピーマンや人参は「炒め物」に不可欠です。
炒める相手は、肉であったり、海鮮食材です。食材によって、中華風やら醤油味、更には塩コショウとレパートリーは広いですね!
○キャベツは炒め物に使います。
焼きソバには不可欠ですし、たまには「肉を焼いて」食べますが、その時はお仲間です。ただ、生は苦手です。
○長芋も嬉しい食材です。
多くは「擦って」食べますが、
・短冊にする
・とろろ汁
・焼き物
・てんぷらの食材に
どれも「酒のアテ」になるのが嬉しいですね!
○万能選手のネギ
ネギは欠かせない食材です。あらゆる料理に登場です!脇役ですが、これほど主役を引き立てる「ヤツ」も少ないだろう
ただ、多くの料理は一度作ると「2日間ある」ことが多く、同じ料理で2日過ごすことが増えました。それも今ではすっかり慣れて、決して「我慢」ではなく、普通に受け入れるようになりました。
波状的に寒波が日本を包み「真冬もビックリ」です。やっと「野菜に慣れた」のに、冬野菜の値上がりは「目を見張ります」 また「畑のダイアモンド」の登場か…
追記
最近、話題が「所帯じみて」自分でもイヤになる。他に「何か」ないのか!
追記2
「野菜」さん、1年間お世話になりました!
これからふるさとへ向かいます。
年末の「栄養補給」です。据え膳上げ膳を楽しみます。それから「ふるさとの大晦日」を、氏神様で迎えたいと思いました。大阪には、元旦午前中に帰還の予定
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1年間、ご愛読いただきありがとうございます。
来年も、よろしくお願いいたします |