dogfight高松の長すぎるひとり言
2005年9月
エッセイ&コラム
オモチャカボチャ拘り拘り2静と動残るは…国籍カメラをぶら下げた男カトリーナと14号治水と利水いすず専門用語を使わない農業と屋上緑化スケールモデル洪水と流量計算秋祭りの中で親子酒悪しからずイヌを飼うなら名月と一人酒木曜日の楽しみ花鳥青嵐吹く一人暮らしの「秋の夜長」100縁の芸術「異聞」アイちゃんの絵


オモチャカボチャ
050901(木) dogfight
打合せのあと、近所の小料理屋へ行った。
友人は、カウンターに乗る「京野菜」も見て喜んだ。1本のツルに色とりどりで形も様々なものが成るという。見ていて実に美しい。名を「オモチャカボチャ」と言うそうで、長年京都で観賞用に栽培されているそうな
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/Cucubita-pepo.html

この野菜?を何とか調理できないものかと板長は挑戦したそうな。しかし「煮ても焼いても食えぬ」と言う。腹が立って、板さんや仲居さん、果てはパートさんまで「食べさせた」ところ、「ゴーやが甘く感じる」くらい苦く、嗽(うがい)くらいでは「舌が戻らない」と板さんはボヤいた。

触ってみると、娘の柔肌のようにすべすべしている。実は「虫も食わぬ」ため、無傷なそうな!みんなで大笑いした


拘り
050902(金) dogfight
mixiで「新着案内」があり、早速コンタクトすると「別のブログへ」と案内される。
まあそれはいいのだが、日記に対しコメントを入れようとすると、mixiでは入らない。コメントを入れるには、相手先のブログで設定から始めねばならない。当然この面倒さをご本人は知らないだろう…な。だから、、、結局「まあいいか」とやめてしまう。

私は、HPとmixiを併用している。
膨大な写真を使ったものはURLでお越し頂くようにご案内している(この場合でもコメントの記入は出来る)が、基本的にmixi画面へはHPをコピーしている。その手間は「ほんの10秒くらい」に過ぎない。
---ご説明---
mixiでは、他のブログで入力すれば自動転記出来る機能があります。しかし、この機能を利用すると、コメントが入力できない。まあ、mixiの意地なんだろう。その代わり、mixi画面にURLさえコピーすれば、すべての機能が利用できる。例えばこんなふうに
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=33878883&owner_id=345665

私は今後も、HPを大切にしていく。その意味では「私にも拘りがある」のですが、mixiのリアルタイムな反応は素晴らしい。ほぼチャットに近い状態で、おそらくチャットより安全であろう。

他のブログとの併用に文句を言っているのではない。ただ、少し拘りを排していただき、10秒の手間を掛けて頂ければ「mixi上で一緒に楽しめるのに」と思う次第です。
    (エッ!大きなお世話ですか。ハイ!ごめんなさい)


拘り2
050903(土) dogfight
「ローなんたら」と言う、ヘソだしルック。きっと「見せたい」のだろうけど…
真冬に青森へ行ったことがある(パック旅行が安かったので)が、コートの下は「ヘソだしルック」の女性と出会った。これも「美しく見られたい女性の拘り」であろう。ところが…

このファッションのお陰で「内臓疾患が増えてきた」そうである。ミニスカートですら「不妊症」が問題になったのに、今度は内臓疾患である。中国の「死を賭けた痩せ薬」も未だに服用が後を絶たない。
本来「美」とは『健康に裏打ちされた』ものであろう。なのに、健康を害してまで追い求める「美しさ」とは何であろう?

彼女達は知っているのであろうか?男の身勝手さを!
連れて歩く女に「細身でヘソだしルック」は歓迎でも、女房には「他人に肌を見せぬ女性を選ぶ」ことを。更には「丈夫で長持ち」の条件は男だけでない、嫁にするなら「健康な女(痩せてはいない)」が最高なのを。なんと悲しい「拘り」であろうか…


静と動
050904(日) dogfight
あなたの本質は「静」ですか?それとも「動」…
そんな質問を受けたらどうなさいますか?
「人はそんなに単純じゃないよ!」と言う答えが返ってきそうです。実は、私もそうです。人の本質を二分するなど乱暴のきわみです。

私を知る人で「静」と評価する方はまずいないだろう。結論を下したことに対する行動は誰よりも素早い、そのため一般的な評価は「動」になっていると思う。
私が「静」を好んでいたことを知るのは亡くなった家内くらいであろう。結構「何もしない」時間を楽しんでいた。ビジネスで海外へ行ったことがない割りに、私の海外旅行は多い。そのくせ、訪問国は酷く少ない。その理由は、忙しく駆け回る旅行を好まなかったからです。家内といったシンガポールでは、プライベートガイド氏に、朝「目的地」に送ってもらい、夕方迎えに来てくれるようお願いしました。その日1日「海辺で本を読んでいた」のです。

ある女性がいました(もう過去のことです)。
最初はぴったりだった感性が、時ともにズレてきました。私は歳とともに「静」の比重が高まったのですが、彼女はどこか自暴自棄で、益々「動」を好むようになった。こうなると、埋め難い溝ができます。

「動」であり続けるには---経済的なゆとりと健康---と言う二つの要素が必要です。それが適わなくなった来たら「自制」が必要になります。経済的な要素はきわめて個人的なことですが、身体能力は誰も年齢とともに低下します。
私の場合は、経済的な要素が大きかったのですが、歳とともに「静な趣味」に変化しました。そのことを良かったと感じています。
最近オンラインコンタクトで励ましてくださる、ある女性。若くて、極めてアクティブで、大変魅力的です。
動から静へのギアチェンジが必要になるのは、まだ数十年先のことですが『変わるべき時』を間違えて欲しくないと願っています。いつまでも、あの魅力を保つために…


残るは…
050905(月) dogfight
無病息災というけれど、歳とともに六病息災になる。私もそれなりに
 ・睡眠時無呼吸症候群
 ・異型狭心症
 ・急性低血糖
まあ、一歩間違えれば命に関わる持病を持っていますが、更に増えそうです。先週採血をしたのですが、主食(お酒)のお陰で、痛風と糖尿病の疑い?があるためです。
男の道楽と言えば、昔から「飲む・打つ・買う」ですが、ハナから博打はしません。男も卒業しました。残るのは「酒」だけです。煙草は6年前にやめました。これで、酒もドクターストップが掛かったら、私の生きる楽しみはどうなる?困ったもんだ!
関係のない追記
昨日日帰りで、大阪−名古屋(マイミクさんと昼食)−刈谷(愛知県)−奈良県天理市−大阪と回ってきました。三重県・奈良県の県境では、すっかり「稲刈り」が済んでいました。季節の変わり目を感じますね!


国籍
050906(火) dogfight
朝鮮半島に国籍を持つ方(在日)の帰化が増えているそうです。
そこで「民族教育を今後どのように続けていくのか」とシンポジュームがありました(もう10日ほど前です)。我国の人口も減りだし、これからは否応無しに「○○系日本人」が増えていく。
ロンドンの同時多発テロが「アジア系イギリス人」によって行われたことで分るように、国籍が「忠誠の証」を示さない時代の到来です。彼らのアイデンティティーは国籍に対してではなく、民族に対してであろう。

在日・朝鮮半島国籍者の「帰化」は以前から(他の国籍に比べて)門戸が広い。しかし、最近基準が変わったという話も知らない。では、何故急に増えたのか?残念ながら思い当たることがない
いえることは『この国』に愛着を持たぬ日本人が増えるのだろうと、想像できることです。国籍は「記号」に過ぎず、母国足りえない。

外国人に選挙権を言う意見がある。その理由に「税金を払ってる」と言う主張があるが、税金はインフラを利用する対価で、その国に済む限り「当然払うべきもの」に過ぎない。我国にように防衛に関することまで自治体が口を挟むことできる法制度では、地方参政権といえどもバカに出来ない力となる。
国籍と言う記号を変えれば選挙権どころか被選挙権も手にはいる。更にパスポートもぐっと迫力が出る(何せ「名誉白人」まであるのだから)。
私には、彼らの行動に「裏がある」ように感じてられてしかたがない。根拠はないけれど…
関係のない追記
大型の台風14号が接近中、アメリカの二の舞にならなけりゃよいが…


カメラをぶら下げた男
050907(水) dogfight
先日の夕方、通勤の帰り…
向こうから「リュックを背負いカメラをぶら下げた男」が歩いてきた。
私は思わず吹き出しそうになった。年齢も私と同じくらいで、まあその「野暮ったいこと!」

うむ〜
でも、どこかで見た覚えがあるぞ…
そや!何時もの「俺の姿や」
私が、あまの街道やガリバー君旅行をするときの「姿」そのマンマです。
あはは・・・
あんなにカッコウ悪いンや
関係のない追記
新しいブログを試したい気持ちと、読書感想を載せる場所を求めてniftyの「ココログ」を試してみました。http://7964.cocolog-nifty.com/ところが…
ココログには『トッラクバック』と言う機能があります(mixiのコミニュティーに近い機能だと思います)。これは、私の決めたテーマに、私の同意無しに参加できます。
ある日、トッラクバックがありました。迂闊にもクリックしたら、いきなり「Hな画像が…」
急いで消去したのですが、その後も続きます。ニュートンさんに教えていただいて「拒否」方法を知ったのですが、残念ながら「事前チェック」ではなく、こんな迷惑なトッラクバックがあってから「設定」出来るシステムです。

少なくとも、mixiでは「日記に対してコメントがあります」という項目をクリックしても、いきなり『H画像が広がる』ことはありません。まだ、ココログしか比較対照がありませんが、mixiの方が安全なブログかな…と思いました。
関係のない追記2
各地で記録的豪雨を降らせた、心配された台風14号は、今現在(7:00)、島根県はるか沖を通過中。またも大阪は蚊帳の外、時おり強い風が吹く程度です。


カトリーナと14号
050908(木) dogfight
日米ともに自然災害に見舞われました。
アメリカは巨大ハリケーン・カトリーナ、日本は大型台風14号です。
気象学者の解説によれば、脅威の質は違うが「大差ない」ということであった。しかし、被害の差は歴然です。台風14号は、場所によっては1日の降雨量が1000mmに達し「1年分に相当」ほど、記録的な豪雨であった。
14号の被害は皆無ではないが「翌日には水が退いた」のに対し、カトリーナの洪水は「今後数ヶ月に渡る」といわれている。この差は何であろうか
以下は『私見』です。学者ではありませんの、そのつもりお読みください
被害の差を生んだ理由はたくさんあろうが、最大のものは『地形』であろう。
最大の被災地ニューオリンズは、ミシシッピー川の流域に発達した街です。そこで川の比較をしてみます。

 比較1         経路         全長     高低差    流域面積
信濃川       長野県〜日本海へ   367km    約2400m   11900ku
(日本1位)     
ライン川      スイス-ドイツ〜オランダ   1320km   約2200m    224000ku(19倍)
(欧州5位)    
ミシシッピー川   ミネソタ州〜メキシコ湾   6,019km   約450m    3,250,000ku(273倍)
(アメリカ1位・世界3位)        (本流だけで3,779km)

ここでは、欧州で数年毎に氾濫を繰り返すライン川も入れてみました。ミシシッピー川流域が如何に巨大であるかご理解いただけるであろう。ただこれだけでは「脅威」が分り辛いので下記の比較もしてみます。

 比較2        長さ1km当りの高低差      長さ1km当りの流域面積
信濃川        6.5m                   32ku/km  
ライン川       1.7m(源流以降は0.4m)      170ku/km(5倍)
ミシシッピー川   0.3m(本流だけで比較)      540ku/km(17倍)
1km当りの高低差を見れば、ミシシッピーが大平原を流れる川であることがお分かりいただけるだろう。驚くほど高低差が少なく、容易には「流れ去る」ことがない。更に、1km当りの流域面積(雨水が流入する面積)のバカでかさが分るであろう。日本最大の信濃川の17倍にも相当します。

もうお分かりだと思いますが、単位面積当りの降雨量は14号の方が多いと思うのですが、カトリーナでは絶対量で10倍以上の雨水がミシシッピーに押し寄せたであろう。更には、勾配が緩いため「排水能力」が日本の河川より数段劣る。このような要素の積み重ねで『大洪水』になってしまう。

もう一つ「怖いデータ」をお見せしよう!
http://www2.arajo.ktr.mlit.go.jp/journal/no_523/greeting0411.html
 比較3       最小流量:最大流量
信濃川         1:40
ミシシッピー川    1:3
この数値は、耐洪水能力の目安となります。信濃川が40倍のキャパ(急な増水に耐えられる能力)を持つのに、ミシシッピーは「3倍でオーバーフロー」することが分ります。

私はアメリカに恩も義理もないが、一技術屋として、伝えるべきことを言いたい。
「災害が予測できる」ことと「対策ができる」ことは、別次元です。
ミシシッピーの流域面積は信濃川の273倍もある。洪水のきっかけは「堤防の決壊」と聞いているが、もし決壊しなかったならば、オーバーフローしたのではないか。
日本ならば洪水の脅威は下流域に集中する(上流域では鉄砲水の可能性が多い)であろうが、ミシシッピーは勾配が緩いため、全域で「洪水の可能性」を秘めている。この全てに、日本のような「治水対策=強固な護岸」をするのは、如何に巨大国アメリカでも不可能と思えます。
ただ、事後の危機管理は「アメリカらしくない」お粗末さであった。病めるアメリカを見た思いの方が多かったのではなかろうか…
追記
明治時代、政府の招きで治水事業に訪れたヨーロッパの技術者が、我国の川を見て「これは川ではない。滝だ!」といったそうだ。
欧州で氾濫を繰り返すライン川は源流から70kmで1700mも下ってしまい、後の1250kmで高低差が500mしかない川です。
私は、ネッカー川からライン川流域を旅行しましたが、普段は大変たおやかな川です。この川には、日本的な意味の護岸はなく自然な姿で、水位が1mも上がれば洪水となります。
ライン川は、私が訪れた(1998年)1週間後に「大洪水」を起こしているが、流域面積が多い分、洪水面積も多い。また勾配が少ない分、冠水期間が長い。このときもドイツ国土の1/3が1ヶ月以上に渡り冠水した。

我国の洪水は「土石を含む濁流」で、短期勝負となるが、大平原の洪水は、じわじわ水位が上がり広く冠水する。一気に流れないため、一度冠水すると長期に渡る。このように、洪水被害の質が全く違う。
          ---関連記事を明日掲載します---


治水と利水
050909(金) dogfight
洪水対策は「治水」である。では、それで事足りるのか?
いくら、治水を完璧にしても「水の利用」は出来ない。つまり、利水である。ややこしいのは、治水と利水はまるで条件が違うことです。
まず、治水について考えてみます。治水に関しては、我国は優等生のほうであろう。

少し横道にそれますが…ヨーロッパの植林事業について触れてみます。
ヨーロッパ(西欧)では、洪水防止の一手段として植林事業が奨められています。樹木の葉には、表面張力で保水する能力があり、つもり積もって「ダムと同じ能力」を持ちます。ただ…
西欧は荒野ではありません。---アルプスの少女ハイジ---でお馴染みのように「緑なす大地」です。しかし、注意してみていただければ分るのですが、基本的に草原で「高木」が少ないのです。ここでいう、植物の保水力は「高木が待つ能力」のことです。だから、植林事業です。
西欧は、アルプス山脈の風化岩によって作られた土壌で成り立っています。日本ほど豊穣な土壌ではなく、作物の連作が出来ません。そこで1年交代で土地を休ませるのですが、その時雑草が生えないようにワイルドフラワーが発達しました。私たちが持つ「お花畑のようなヨーロッパ」の正体がこれです。でも、これでは保水力は充分ではありません。
ウイーン森と言えば、なんともロマンチックですが、行ってみるとガッカリします。日本的にいえば「草原にまばらに木が生えている」といった感じです。あれが「森」ならば、毎週私が歩くあまの街道は「密林」になります。

この事業が我国に紹介されるとき「緑のダム構想」と訳されました。これが誤解の素となっています。緑さえあれば良い分けではなく、保水力の高い高木が必要なのです。
そこで我国を見てみます。日本の国土の7割は森林で、それも欧米の大平原と比べるのも野暮なほど樹影が濃く、かつ良好に保たれています。我国でこれ以上「緑の保水力」を高めるには---都市を潰して森にする必要がある---と専門家は指摘しています。それでも時に「鉄砲水」型の洪水が起きるわけで、ここにダムの必要性がでてきます。
次に利水について述べます。
そこで、昨日の資料に再登場してもらいます。
 比較       1km当りの高低差    1km当りの流域面積   最小流量:最大流量
信濃川        6.5m               32ku/km        1:40
ミシシッピー川   0.3m(本流だけで比較)  540ku/km        1:3

利水には「蓄えられた水」が必要です。ところが、我国では流れが速いため川そのものに保水力がありません。つまり、利水が困難な地形なのです。平時は、川の中ほどを「ちょろちょろ流れ」ひとたび大雨が降れば「荒れ狂う濁流」となる。このように、満々たる水を蓄え、とうとうと流れる「大平原の大河」からは想像できない姿があります。

保水力の少ない川を利用するため、我国では川際に住むようになりました。資料によれば---我国では洪水の危険のある区域に、全人口の49%が住み、資産の75%が集中---している。このような集中度は我国の特徴です。
ダムには「治水」と「利水」の目的があります。
緑の保水力は洪水防止能力がある。しかし、葉の表面張力で蓄えられた水分を、土中に蓄えなおす有効な手段がなく、殆ど「蒸発してしまう」ため利水能力はない。
大平原の大河では満々たる水を蓄えており「利水」面で不自由しない。しかし、我国の河川は急流で保水力がなく、水を貯めなければ利水できません。ここでも「ダムの必要性」が出てきます。
上表の「最小流量:最大流量」は、川が持つ排水能力の目安になるが、逆に「利水の難しさ」も表しています。
大平原では、治水の困難さと向合いあうが、我国では「利水の難しさ」と戦う必要がある。
台風14号で、水不足に悩む「早明浦ダム」の貯水率が0.1%から僅か1日で100%に達した。これなど、ダムが持つ治水能力を示すものである(もしダムがなければ鉄砲水型の洪水に見舞われたであろう) 。
長野県は、新規のダム建設を全て破棄しました。「脱ダム宣言」です。
脱ダム宣言の根拠は「遊水地で代替できる」と言うものです。少し考えれば分るが、遊水地構想は「勾配が緩く広大な遊休地がある」ことが条件です。日本一急峻な長野県の何処にそんな適地があるのか?「脱ダム宣言」から7年経過したいまも「遊水地の指定」が出来ていない。

「無駄な公共投資の排除」は必要だが、本当に「長野県では今後のダム建設は不要」なのであろうか?
縷々述べてきたように、遊水地では「鉄砲水型洪水」には対処できないことは明らかです。国民の生命財産を守るのが「政治家の使命」であるならば、もう少し治水の専門家の意見に耳を傾けてはどうであろうか。

追記
台風14号の記録的な豪雨は、九州四国で起きている。もし長野県でこれが起きたなら、田中知事は総選挙の遊説にかまけていられたであろうか?大いに疑問に思っている。


いすず
050910(土) dogfight
10年来次から次へと「ズック製のショルダーバッグ」を使ってきたのですが、いまのものは流石にくたびれてきてボロボロになりました。結構、拘りがあり「気にいった次のもの」がなかなか見つかりません。そこで、ガリバー君旅行用に使うバックパックを、最近は常用しています。

このバックパックには「天河神社のいすず」がついています。http://www.tenkawa-jinja.or.jp/
天河神社の歴史は飛鳥時代まで遡るそうで、普通の神社と随分違います。(近畿探訪---近畿の秘境「天川村」-1-みたらい渓谷近畿の秘境「天川村」-2-龍泉寺と天の川近畿の秘境「天川村」-3-天河神社宵宮祭近畿の秘境「天川村」-4-天河神社本宮祭http://mizikanasizen.web.infoseek.co.jp/kinki-tanbo/nara/tanbo-nara.htm---参照)

写真は、天河神社のお守りともうべき『五十鈴』です。天河神社のHPでは
 五十鈴 http://www.tenkawa-jinja.or.jp/
五十鈴(いすず)は、天河大辨財天に古来より伝わる独自の神器で、天照大御神が天岩屋戸にこもられたとき、天宇受売命(あめのうずめのみこと)が、ちまきの矛(神代鈴をつけた矛)をもって、岩屋戸の前にて舞を舞われ、神の御神力と御稜威をこい願われたことによって、岩屋戸が開かれ、天地とともに明るく照りかがやいたという伝承に登場する、天宇受売命が使用した神代鈴と同様のものであると伝えられています。
このように説明されています。私のお守りは一辺が25mmの可愛いものですが、とっても涼やかな音がします( 五十鈴の音 )。

天河神社宵宮祭で、私はトランス状態になったかもしれません。瞑想の時間を、私は家内と一緒に過ごしました。家内はずっと傍にてくれて、家内の死後あんなにゆっくり話したの初めてでした。それから五十鈴は、思い入れのあるものとなりました。歩きながら「鈴の音」が聞こえると心が安らぎます。

専門用語を使わない
050911(日) dogfight
二日間にわたり「カトリーナと14号」「治水と利水」を書きました。
まあ、私の専門分野に近く、書きやすいテーマなのですが、ややもすれば専門用語の羅列になりやすい危険もあります。そうなれば、結果として「素人を煙に巻く」文章になってしまいます。

折角書くのだから、できるだけ多くの方に読んで欲しいし、理解して欲しい。
私は、自分の専門分野を語るとき「専門用語を使わない」よう注意しています。専門用語以外に置換えが出来ない言葉は「説明を加える」ようにしています。そうすることで「分りやすい文章になる」と思っています。ただ、一歩間違えれば「くどくなる」分けで、私自身も勉強になります。

冒頭の記述は、テーマは割りに評価をいただいたように思います。嬉しかったですね!
(図に乗って「洪水と流量計算」に挑戦しようかなと思っています。まあ、専門用語だらけの分野だけに、何処まで「平容な言葉」に翻訳できるか?自分自身を試そうと思います)
今日は総選挙
どちらの陣営が勝つのか?分りませんが、是非投票に入ってください。投票は「国民義務」です


農業と屋上緑化
050912(月) dogfight
総選挙の陰に隠れて、余り報道されていませんが、今月から「農業への株式会社の参入」が許可されました。

随分以前から私の持論で、HPにも何度も取上げてきたのですが「食料の自給率向上」には
 ・農業への自由な参入
 ・消費地直結の「屋上農園」
これが必要です。

いままで、農地の購入が出来るのは「農家だけ」でした。ちなみに、農家には定義があり、誰でもなれるわけではありません。全て自由になったわけではありませんが、それでも企業の参加が解放されただけでも前進です。
まあ、批判覚悟で言えば、農業は「競争の排除」で保護されてきたのですが、これで「競争原理」が働きそうです。やっと農業の活性化が動きそうですね!
次に是非やってほしいことは「屋上の農場化」です。
京都議定書、地球温暖化、ヒートアイランド…緑化が、光合成でCO2を削減し、ヒートアイランドの防止効果があります。
この数年で、多くの自治体が「一定規模以上の建物」に屋上緑化を義務付けるようになってきました。先見の明のある東京都(流石は石原都知事)では、5年ほど前から補助金すら出しています。
緑化には目的別に
 ・環境に企図する緑化(見える必要はない。だから屋上でもよい)
 ・都市景観に寄与する緑化(美しく見えることが必要で、壁面緑化でもよい)
ところが「遅れている大阪」では、屋上緑化を義務付けしたのに、緑地担当課では「屋上緑化を緑地にカウントしない」し、壁面緑化も緑地と認めない行政を続けています。ここまでアホになると、もう度し難い!

環境緑化は「見せる」ことを目的としないのだから、芝生や庭園である必要はない。
だから「農地にしたら」と言うのが私の持論です。
都市の屋上を農地にすれば
 ・消費地で生産できる
 ・見えないため「メンテ不足の屋上緑化」が解消できる
勿論、建築基準法を含めて、関連法規の改正が必要なことはいうまでもない。こんなの、法律の作文で済むわけで、ようは政治家の「やる気」の問題です。選挙も済んだことですから、是非お願いしますね!
関係のない追記
選挙結果は…まあ「勝つやろ」とは思っていたけど、これほどの圧勝とはね!
     日付変更時点(読売TV)で/自民248 公明21 民主81
●亀井静香・・・僅差で勝利/だいぶ「泣き」が入っていたけど、これからあの新党ではジリ貧だろな
●クノイチとか刺客とか…でも、強かったね
●清美ちゃんは小選挙区で破れたけど、比例代表で当選だって。そういえば真紀子ちゃんも!なあ〜秘所給与横領って公金横領だよな。何でそんなんが通るンや
●北海道の宗雄君は?


スケールモデル
050913(火) dogfight
総選挙が終わりました。
自民党の圧勝です! 自民291 公明31 民主113 その他の政党22 無所属18
小泉さんの戦略は単純でした。
 ・郵政民営化が否決されたら解散する
 ・造反議員は許さん
このように公言して、その通りにしただけなのですが、プロ(議員・評論家・マスコミ)は「何かあるはず」と深読みして自滅した。

戦術的にも見事でした、目的を「民営化Y&N」に単純化したことです。
自民党は「造反議員をあぶり出し」て一本化したのに、民主党は左右を抱えたままで「目標の単純化」が出来ませんでした。民主党は踏絵を持っていなかったのです。
それにしても、自民党は勝ちすぎましたね。孫子の兵法に言う『四分六の勝ちが最上』をはるかに通り越しました。むしろこれからが怖いです!

哀れを留めたのは造反組です。無所属で当選した議員は「自民党復帰」の可能性がありますが、新党結成組(当選僅か5人)は復帰の芽もなく、ジリ貧まっしぐらでしょう。
ピエロになったのが新党日本党首・田中長野県知事です。全国遊説して、当選僅か1名。
やったことは「自分の自慢話」だけではないか!長野県での事績を自慢して「長野でできることは全国でできる」と吹いて回ったのです。田中氏は、本当にそう思っているのだろうか?
 ・日本の人口  127,864,589人(2004年10月1日の推計人口)
 ・長野県の人口  2,211,523人(全国16位)
昔、土居社会党が元気な頃「非武装中立」を声高に叫びました。そんな国が何処にあるのか?との批判に答えたのが、人口2万人ほど「マイクロ国家」でした。「ある」ということと、モデルになることには関係ありません。

船・飛行機など縮小モデルで実験を重ねます。それでも実用化には問題が付きまといます。生産業では、スケールの違うものが、そのまま実用化モデルになる分けではない。
では、政治ではOKなのであろうか?
田中知事の「長野県での事績」を全てを否定すわけではないが、彼の考え方や手法は、きっと、国どころか東京都ですらモデルにならないだろう。
このたびの選挙は、井の中の蛙が、外に飛び出して「恥をかいただけ」であったように思っている。
検証1
田中知事は、執務室を1階に下ろしガラス張りして公開している。彼ならば暗殺の対象にはならないだろうが、東京都のGNPは世界に直せば第7位。日本は世界2位です。セキリュティーなしには出来ない
検証2
田中知事は、入札制度の見直しで実績をあげている。しかし、国家事業まで「単なる値段勝負」で許されるであろうか?世界の名建築家・安藤忠雄氏が「入札で安値競争」をする筈がない
検証3
公共事業の大半は「土木事業」です。土木は、建築と違い「清算方式」なので、落札価格の公表だけで、実績評価は出来ない(土木では、清算後に「落札価格の倍に膨れ上がる」ことなど珍しくない)。
検証4
脱ダム宣言に疑問を持っている。詳しくは「治水と利水」を参照されたい
http://www.eonet.ne.jp/~dogfight/nikki2005/n-0509.htm
選挙余話
・広島6区で、僅差で敗れたホリエモン。早くも次期選挙の出馬宣言です。彼は粘っこいよ!亀井静香も「次はない」だろうな
・地域ごとの比例代表に、事務局が党首脳の意思とは関係なく「ついでに追加したメンバー」まで当選してしまった。それでも東京では、当選枠より登録名簿が少なく「他党に議席を渡す」こととなった
・得票率で、民主党の1.3倍の自民党が、獲得議員数は2.7倍。小選挙区制の怖さだね!次は逆転ありだよ
・造反組みに加担した「自民党県連」
これだけ自民党が圧勝すれば「今後が大変」だろうな!


洪水と流量計算
050914(水) dogfight
日米で「台風過」が問題になっています。フランスでも豪雨があったそうですが、フランスにも台風があるのであろうか?

治水は「国の基本」です。どの国も洪水対策に予算の多くをつぎ込んでいると思うのですが、災害が後を絶ちません。そこで、治水の考え方について触れてみます。ただ、必ずしも私の専門分野ではありませんので「単純なモデル」しかお話できません。なお、海のことは分らないので、川についてのみです。

河川ごとに治水対策は立てられます。
雨が降り、水路に集まり、川へ流れ込む。溢れることなく「海へ」流れれば、それで治水はなります。乱暴に言うなら、治水とは「河川への流出量と排水能力のバランス」といえます。
●河川への流入量
河川へは日常的な排水があります。生活排水や灌漑用水、工場からの浄化済み廃水もあるでしょう。これに、非日常的な排水=降雨による増水を加味して「流出量」を想定します。
ここでは、洪水の原因となる『非日常的な排水=降雨による増水量』を、どのようなプロセスで決めるのか?それを説明します。計算式は
 流出量=降雨量×降雨時間×流出係数×流域面積
なお単位は全て「時間あたり」です。では、用語を説明しましょう
○降雨量…1時間当りの降雨量は自治体が定めています。通常は「50〜60mm/h」です。
○降雨時間…それは、こんな「バケツをひっくり返したような雨が降り続くはずがない」との考えから、分単位を設定します。例えば、
 単位降雨量=1時間当りの降雨量×降雨時間=60mm×15分=15mm/時間
  (ホンマ!この程度の設定です)
○流出係数…降った雨が全て流れるわけではありません。そこで、地面に浸透する割合を差引いて「流出係数」を設定します。アスファルトなら100%、農地なら50%といった割合です。
 ここまでの掛け算で「1ku当りの流出量」が計算されます。
○流域面積…川に流れ込む流出量を計算するには「その川がどれだけの面積を受持っているか?」を知る必要があります。それが「流域面積」です。
---4要素を掛け算して、ようやく流出量が設定できます---

次に、
 ・川の長さに対し「一定距離ごとにチェックポイント」を定めます。
 ・チェックポイントごとに流域面積を積分(下流になるほど負担面積が増える)します。
 ・この面積に1ku当りの流出量を掛けて、チェックポイントごとの『流出量』を計算
 
これで、非日常の流出量に関する資料(設定)が出来上がりです。さらに、日常的な流出量を加えて、チェックポイントごとの流出量が完成です。
●川のポテンシャル(排水能力)を計算します。
 排水能力=川の断面積×流速…1時間当りの排水能力
流速は、川の勾配や川底の形状から想定して算定されます。

●チェックポイントごとの流出量と排水能力を比較--をします
  流出量<排水能力・・・ならば「安全」です。
ところが『流出量>排水能力』だと洪水になり、何らかの改善が必要になります。
 対策1・・・「河川改修」で排水能力を増やす
 ・堤防を嵩上げして「断面積」を増やす
 ・川底を平滑にして「流速」を増やす
皆さんがよく目にするのがこの方法です。

 対策2・・・「流出量」を調整する
川が持つキャパ以上の流出量を「一時的にストックする」方法です。
 ・調整池(団地開発などでは、テニスコートが調整池機能を持つことが多い)
 ・遊水地(大平原モデル)
 ・巨大地下調整槽(この秋、東京都で活躍した)
 ・ダム建設
我国の治水対策は進んでいるのですが、それでも「現実に洪水をおこすヤン」といわれてしまいます。その原因は、降雨量の設定が「現実と合っていない」からです。
つい先日も、東京都杉並区では「1時間に100mmを越える雨が降った」のです。この時、東京都が進めていた「巨大地下調整槽」を使うことで、事無きを得ています。
また台風14号では、1日の降雨量が1000mmを越える地域がありました。

もう、我国も『流量計算』の前提(特に降雨量の設定)を変える必要がありますね。ただ、膨大な予算を伴うことで、公共事業の是非を問うことになりそうです。
更には「なんでそんなに雨が降るンや」ということになります。それは、世界的な気象の変化(温暖化が原因の可能性が高い)としか言いようがありません。人類共通の問題だろう…
追記
降雨量の設定(仮定)が変わったとき「脱ダム宣言」は生きているだろうか?


秋祭りの中で
050915(木) dogfight
家内が逝ってから「死」が酷く身近に感じられます。
私の臨死体験を機に、家族の誰もが「私が先に逝く」と身構えていたのに…
皮肉なもんですね、家族で一番「健康自慢」だった家内が突然逝きました。死の寸前まで働いており、ドクターも「自分が死んだことすら気付かなかったのではないか」と、おっしゃっていました。
「さよなら」の一言くらい言えよ!と当時は腹を立てましたが、思えば「羨ましい死に様」です。今では、私も逝くときは「ああでありたい」と思うようになりました。

私は何時まで生きているのであろうか?そのときが訪れたら
 ・誰にも知らせず、子供達だけで密葬にして欲しい
 ・密葬が済んだら、ホームページとmixiに「私の死」を載せて下さい
mixiはその1週間後に閉鎖してもらおう。HPは、そう…1年くらい置いておいて欲しいな

「あいつ死んだらしいな…」そんな風に友達に伝わってくれれば私は嬉しい。
家内の「一周忌の通知」をだしました。家内と築いたあの「家」で、法要が出来ないことを心苦しく思います。お母さんゴメン
風物詩 予定
15 事務所登録名義変更
16 ニュートンさん
あまの街道へ
17 -
18 ■葛井寺 観音会座(藤井寺)
■百舌鳥八幡宮 秋祭り(堺市)
ふるさとより親族来阪
次男と会えるかな?
19 - 義姉夫婦に事情説明
20 - 自己破産準備完了
いま、心が千路に乱れています。そんな中で否応なしに人生の選択(ニート問題の決着)をしなければならない。
世間では「一番よい季節」を迎えようとしているのに…

体験なくしてニート問題の苦しみは分らないだろう。だから同情はいらない。しかし、お願いだから「非難」だけはしないでくれ!
逃げずに立ち向かおうとする時、非難されるのは「後ろから撃たれる」より辛い。

私は、次男を痛めつけようとしているわけではない。自ら「生きる意志」を持たぬ次男を助ける方法がない。だから、なんとか「生きる意志」を持たすために、自分の持てるものを投げ出している。それも、自己破産してしまえば、もう「命」しか残らぬが…
できるだけ秋祭りに行こうと思う。少しでも冷静にいられるために…
これらは全て、我家から半径10kmほどの祭りです。どれも歴史があり、由緒ある祭りです。それなのに、私はこの地に40年も住みながら、どの祭りも見たことがない。ただ、家族を支えるために働いてきた。
もっと余裕がある時に見たかったね!お母さんと一緒に…
---写真は050914岸和田で「走るだんじり」---


親子酒
050916(金) dogfight
時代小説を読んでいたら、一つ屋根の下に暮らしながら、日常は会話もない親が「酒で語り合う」シーンが出てきました。いいもんだろうな…

私が30歳になるまで酒が飲めなかった。事務所を開設して「自営」になると、そうも言っておられず「飲んでは吐いて、また飲んで…」を繰り返し、僅か数ヶ月で酒を覚えた。やっと「親父と飲める」と思ったときは、父は末期ガンで、酒を受け付けなくなっていた。

私には3人の息子がいる。飲兵衛はニートの次男だけで、なかなか親子酒にならない。
酒は「働いた後」こそ美味い。労働の対価であろう!
働かぬものと酒を酌み交わす気にはなれない。世の中うまくいかないものだ…
今日は、ニュートンさんと「あまの街道でドングリ探し」
二人合わせて115歳。幼稚園の児童23人分の楽しみをしよう。歩いた後は「昼酒を飲もう」
我々は充分働いたのだから許されるだろう…


悪しからず
050917(土) dogfight
ホームページをご覧頂く方には、申しわけありません。今日の話題は、mixi(ブログ)に関することです。
mixiでは『マイミク』と言う設定があります。まあ分り易くいえば「お友達」です。マイミクが新しい日記を掲載すると、リアルタイムで表示されます。
私が新規に日記を掲載すれば、マイミクさんに通知が行くわけで、驚くほど早く反応が帰ってきます。私もマイミクさんの日記にはコメントを入れるべきなのですが…

私の知識には酷く偏りがあります。知っていることや興味あることには反応出来るのですが、無知なことや趣味と違うことには、つい二の足を踏んでしまいます。不精をしているわけではありませんが、どうしても「知らないことにコメントできない」のです。あっ、それとユーモアのセンスが欠如しています。
どうぞ、ご理解を頂けますように…


イヌを飼うなら
050918(日) dogfight
・・・これは「夢物語」です

「家を作るなら…」と言うわけではありませんが『イヌを飼うなら』と言うお話しをしたいと思います。
私は無類の動物好きです。特に犬が大好きです。でも、大阪暮らしの40年で、一度もイヌを飼ったことがありません。この『飼う』と言う言葉すら、ペット好きの皆様には「気に入らぬ」のではないでしょうか?
私はイヌをペットにする気はありません。
犬とは主従関係にありたいし、同時にイヌの尊厳を守りたいと思っています。狭い家の中で犬と接したくありません。また、ひ弱な純血種に魅力を感じません。サバイバルに強く、私と一緒に苦難に耐えられる逞しい犬が好きです。

そうですね…
周囲、数kmの一山を買い、フェンスで周囲を囲います。その中は「犬の自由」です。私はリードつけてイヌを縛り付けるのは好きではありません。かといって廻りに迷惑をかけるのも本意ではありません。
だから「一山買って」なのです。
ヤマには「実のなる木」をいっぱい植えたいですね!小鳥がたくさん来るように…
私はふるさとで過ごした少年時代、山はありませんでしたが「300坪の敷地」で放し飼いの動物と過ごしました。
犬はガードマンでした!
ネコや蛇、イタチといった小鳥の大敵から「イヌの傍が安全」です。犬が寝そべる脇でのんびりする小鳥の多かったこと。小鳥を狙う猫に襲い掛かる犬…

部屋の中で、犬と自覚しない純血種のペットと暮らす方には、この感覚はワカラヘンやろナ…


名月と一人酒
050919(月) dogfight
昨夜は中秋の名月。澄み渡った空に綺麗でしたね!
mixi仲間もそれぞれに取上げていらっしゃいました。拝見はしたのですが、なんともブルーな気分で、誰にもレスを入れなかった。
思えば不思議なモンです。
女房が生きている間に「月見」なんぞした記憶がない。一人モンになって、人恋しくなって…
バックパックに、日本酒とぐい飲みを入れて狭山池へ向かいました。初めての「夜の狭山池」です。ちょっと以外だったのですが、涼しい夜風に吹かれてジョギングする人が、案外多いことでした。それとも「名月を見ながら歩こう」と思った人が多かったのやろか?

あずまやのベンチに座り、家内と話しながら一人酒です。

腕力に物を言わせて「家を支配しようとしたニートの息子」から、先に子供を逃がし、私も出たのが4月の始め。半年間「家を維持する」から、その間に自立するよう伝えたのに…
もうその半年がやってきます。なのに、「就職先も探したことがない」という。危機感もなければ何の展望も持たぬ。また、家族の痛みなど感じたことすらないのだろう。何処でどうなって「人の心」を置き忘れた人間になったのだろう?

家内の死後、ようやく就職先を見つけ、一旦は働き出したのですが、僅か2週間で骨折。あれが「神が与えた試練」だったのですね…
左手中指先端の単純骨折で、普通の人なら「仕事を休むこともない」ケガなのに、休業補償費を要求して、ただでさえ狭い世間を閉ざしてしまった。あの骨折は、同時に私への試練でもあったのですね。

批判的だった親戚も、ようやく私の方針に納得してくれたと思います。
「自己破産」
辛い痛みですね!
これしか無気力な次男に「自分の力で生きていく」ことを迫る手段がありません。家があり、所持金がある限りは働かんだろう。更にいえば、私も「家を維持する」余力を使い果たしました。全部なくしての自己破産です。
月が綺麗でした…
女房も許してくれるだろう
「お父さん、もう父親を卒業しても、かまへんよ」そう言ってくれたように思います。


木曜日の楽しみ
050923(金) dogfight
毎週木曜日は「ロト6」の発表日です。
まあ、貧乏にはありがたい宝くじですね!
1〜42までの数字のうち、任意に6つの数字を選び、どれだけ当てるかで決まります。6つ、ドンピシャなら数億円の賞金です。最低の千円でも3つ当てる必要があります。うむ〜これが当たらへん!

宝くじが当ったときの「使い道」は、山ほど考えてあるのですが…
神様!何とかなりまへんか
只今「自己破産」申請中に付き、当っても没収だそうです。
破産手続き完了後の「当選」は---おめでとう---となるわけで、暫しお待ちあれ!


花鳥
050925(日) dogfight
花鳥・藤原緋沙子/学研M文庫

藤原緋沙子氏は私の好きな時代小説作家で、文庫本が出れば「必ず買う」ファンです。シリーズとしては
 ・橋廻り同心・平七郎控
 ・隅田川御用帳
このようなものがありますが、非シリーズ作品も多い。今日ご紹介する作品もシリーズではありません。
徳川幕府第7代将軍「徳川家継」の生母・月光院の生涯を描いたものです。
大奥最大の疑獄事件「絵島・生島事件」の主役、絵島の主人に当る人で、将軍継承問題で「政争に巻き込まれた」人物です。しかし、月光院自身は派閥を作らず、清潔な人物でかつ教養人であったようです。
---吹上御殿での37年にも及ぶ生活の中で、月光院が詠んだ歌は「月光院様御詠草」として、愛知県刈谷市中央図書館に保存されている---
大奥には常時数千人の女性がいたというが、このような「御詠」を残したのは、月光院だけであろう。ただ、残念ながら「何故、刈谷市中央図書館に保存」なのか?触れていない。我がふるさとの近くだけに興味を持ちました。

花鳥とは「花に戯れる野鳥」の総称で、作品では「鶯」がモチーフになっています。
女として、母親としての悲しみが淡々と描かれており、涙腺のもろい私は通勤の電車にもかかわらず涙していました。是非、ご一読を


青嵐吹く
050926(月) dogfight
青嵐吹く(御算用日記)六道 慧/光文社文庫

新しい作家との出会いです。
今年、117冊目の図書です。只今「自己破産」の申請書類を製作しています。その中に「家計収支表」の記入があり、2ヶ月間の詳細な収支を提出する必要があります。今では、ローン支払い・食費についで、書籍費が3位で、実は飲み代より多い。家内が亡くなって以降、唯一変わらぬ生活が読書です。

本題に入ろう。まず「よき作家との出会い」であったことを報告します。
幕府隠密といえば、「忍者」を思い浮かべますが、主人公「生田数之進」は有能な経理マン。とかく問題のある「藩」に雇われては、藩の財政事情を暴き立てる役どころなのですが…
もって生まれた「経営コンサルタント」能力を発揮して、傾いた藩財政を立て直してしまう。なんとも憎めない役どころです。脇役も「興味津々」の人物が多く、楽しめる作品です。

ちょっと身につまされる記述がありました。少し長いがご紹介します。
---お袋様が死んだあと、親父殿はな。ぴたりと女遊びをやめてしもうたのじゃ。まさかお袋様が泣くのが面白くて、やっていたわけではあるまいが、連れ合いを失くして張りがなくなってしもうたやもしれぬ。めっきり老け込んだうえ、床についてしまい、生きた屍のようになってしもうたのじゃ。おれはそれを見るのが辛いうてな---
主人公の友が、自分の生い立ちを語るシーンです。この親父、まるで「俺やなかい」と、涙しながら妻に詫びた…


一人暮らしの「秋の夜長
050827(火) dogfight
秋分の日も過ぎ、朝晩は肌寒く、すっかり秋めいてきました。
初めて迎える一人暮らしの「秋の夜長」です。加藤登紀子の歌のように「ヒザ小僧が寒かろう」なのですが、如何せん「足が短くて」ヒザ小僧を抱くことも出来ません。

光っている女性!っていますよね
100人の中に混じっても直ぐに分かる、そんな人です。別に、美人でもグラマーである必要もありません。オーラーを発し、豊かな知識を持ち、アクティブで感性豊かな人です。
でも、もしご縁があって、秋の夜長を満たしてくれる人が現われたら、その人はどんな人であろうか?って考えました。きっと、光っている人ではなく、そうですね…
私の好きなケーキとブッラクコーヒーで「箸がこけたような」何気ない会話を交わせる、ごく普通の人。そんな人を選ぶと思います。
(スイマセン、相手にも選ぶ権利があることを忘れていました・・・アハハ)
050927追記
月光院御詠草が何故「刈谷の中央図書館」にあるのか疑問を呈しておいたところ、HPでリンクをお願いしているKiitosさん(http://blog.livedoor.jp/buenasuerte_69130/)から、こんなコメントが届きました。

---そういえば月光院御詠草の件ですが、刈谷の中央図書館に出向けないので自分で少し調べました。第1は寄付、第2は尾張の高原院関係ではないか、と。---

これを頂いて、さらに疑問が湧きました。
 ・月光院は江戸生まれで江戸育ち、生涯江戸を離れたことがない
 ・8代将軍を巡り、紀州と尾張が大紛争となった。それに決着をつけたのが月光院で、8代将軍・吉宗は、終生月光院を大切にしている。

言い換えるなら、月光院は「尾張にとって不倶戴天の敵」になる分けです。なのに、何で尾張に?
歴史はおもしろい


100円の芸術「異聞」
050928(水) dogfight
(本日は実名で書きます。なお、地域は「私が住むエリア---大阪狭山市---」です)

安くて美味しい回転寿司を「100円の芸術」と表現しました。
ところが、ここへ来て「変化が顕著」になってきました。きっかけは、一番遅れて出店した「函館寿司」です!
 ・回転寿司とは名ばかりで、実は注文制
 ・値段が固定されていない
120〜500円まである函館寿司が、一番「行列が出来る」のも、客は100円に拘っていない証であろう。そこで「あきんど」は『1巻100円』の寿司を出した。事実上倍の値段です。そうしたら、くら寿司では『更を二段重ね』して、寿司は1巻と言う商品を出しました。コストにすれば「2巻100円」の4倍に相当します。

それでも、この高額商品の方がよく売れているようです。もう「100円神話の崩壊」です。さて?これから回転寿司各社は「生死を掛けた選択」を迫られるのだろうな…
(あはは・・・「どうでもエエやん」の声が聞こえそうです)
関係のない追記
通勤帰り、歩道ですれ違いざま、いきなりイヌに飛び掛られた。パグ犬だと思うのですが…
勿論、私はただも通行人、何をしたわけではない。とっさに避けたのと、飼い主がリードを絞ったため「噛まれる」ことはなかったが、最近この手の犬が増えたね!
イヌの躾けがなっていない。人との区別(上下関係)を教えないため、ご主人様意外に、当り構わず飛び掛る。もっとも「人も同じや」といわれれば、ニートの息子を持つ私に返す言葉もないが…

今夜は講習会、帰りは遅くなります


アイちゃんの絵
050929(木) dogfight
昨夜は、月1回のアプテック塾。今月からテーマが変わり「デザイン論」です。
講師は、大阪芸術大学デザイン学科学科長・狩野忠正教授で---建築への夢−子供のための落語劇場「天満天神繁盛亭」/上方落語の定席復活プロジェクトを通して都市と建築のありかたを考える---というものです。

メインテーマのご紹介はちょっと(裏話が多くて)…
そこで、前段の導入部に出た話題をご紹介します。
犬山にある京大霊長類研究所では、毎年、大学及び動物園のプロジェクトを組むそうです。今年、相手に選ばれたのは「大阪芸術大学」で、京大霊長類研究所の名画家「アイちゃん」と、学生の「絵比べ」だそうです。
  アイちゃん http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/ai/index.htm
まあ、ご覧ください!素晴らしい絵です。
ちなみに、アイちゃんの絵は数百万円で取引されているとか。狩野先生によれば「学生より上手い」そうです。是非、結果を知りたいモンですね…




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