dogfight高松の長すぎるひとり言
2004年12月
エッセイ&コラム
日常の素晴らしさ快眠・快食・快便古代史の面白さまかり通る無法指輪歌が唄えない
ああ〜郵政公社年金問題?アンケート調査男の手料理何とならんのか!同姓同名鳥見懺悔困ったもんだ!世間への関心時間配分てんぷら民族の共感「俺」父娘美山町「かやぶきの里」肉じゃがデイトレイプ心にあいた穴危険な代理事業50代のSEX処理出会い


日常の素晴らしさ
041201(水) dogfight
早いものですね、もう師走になりました。

狭山池やあまの街道も「代わり映えのしない」ままです。
変化のない風景に「つまらん」と思いがちですが、私はいつの間にかハンター的な感覚で、ニューフェイスを捜し求めていたようです。
狭山池を歩きながら、そのことにふと気付きました。「そこへ行けば、いつものように、いつもの野鳥がいる」こんな素晴らしいことがあるであろうか!そこには、調和と安らぎがあります。
37年連れ添った家内。あって当たり前のものを突然失ってみて、何の変哲もない「日常」こそ、素晴らしいものであったことが分かりました。「ありふれたものを楽しむ」これこそ、何と幸せであろうか…


快眠・快食・快便
041202(木) dogfight
家内が亡くなって3週間が過ぎました。
葬儀等の慌しさが去って、異常が出てきました。自分でも分かる情緒不安定と、食欲不振・睡眠不足・便秘です。これでは「倒れる」と思い、主治医の忠告に従うことにしました。
ドクターによれば、突然「配偶者を失った」場合、例外なく鬱病になるそうです。私の症状は、まさにそれに相当するとか!テレビは見なくなり、新聞も読む気がしません。自分に閉じこもり、世間の動きに興味がなくなります。ただ、診療所の待合で本を読んでいたら「軽症だね」と先生はおっしゃいました。普通は本など読めないそうです。
精神安定剤と睡眠薬を処方して頂きました。睡眠は7時間確保できるようになりました。食欲も戻りつつあります。トイレはまだ乱れたままです。快眠・快食・快便が戻るにはもう少し時間が掛かりそうです。
追記
「昨日の日記」を復活しましたが、テーマは家内のことばかりです。今は他のことに目が行きません、しばしお待ち頂きますようお願い申し上げます。


古代史の面白さ
041203(金) dogfight
継体天皇の謎(関 祐二/PHP文庫)を読みました。ようは「古代史は分からない」といえそうです。
様々な説が登場しては、考古学(主に発掘調査)で否定されていくそうです。一世を風靡した「騎馬民族説」も、今では全く否定されているとか!

当書で「面白い」と思ったことは、従来の説の全く逆をいっていることです。今までは、九州勢の「東行説」が有力ですが、当書は「ヤマト勢が卑弥呼の国=山門(やまと)を攻め滅ぼし、乗っ取った」としています。このように考えると、考古学的発掘と整合性があるそうです。魏の国から認知された「卑弥呼の国」を乗っ取ることで追認を受けた国、それが「ヤマト(大和)」だとしています。

私には、本当のことは分かりません。各々が我田引水のうちに「定説」なるのもが出来上がり、新たな発見で否定されていく。永遠の謎こそ「古代史の醍醐味」かも知れませんね!


まかり通る無法
041204(土) dogfight
家内は職場で倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。「さよなら」の一言もない、突然の別れでした。
私たち家族の悲しみと関係なく、家内の職場では、単に「パートが一人止めた」に過ぎない扱いです。葬儀へは参列して下さったのですが、現役の職員が突然死したのに、葬儀の手伝い要員は出ませんでした。普通に香典は頂きましたが、死亡退職金も弔意金もありません。劣悪な環境下で10年勤めた家内は、寝言で「仕事の話」をするほど熱心でしたが、ただの片思いであったようです。
くも膜下出血は「労災」に指定されています。
遺品を受取りに職場を訪問した際、せめても「労災申請を」とお願いしたのですが、伝言電話で「無理です」と、何の理由説明もない回答でした。これでは家族の気持ちが治まりません。労災申請しても、認可される可能性は殆どなく、お金を期待しての出来事ではありません。繰返しますが「劣悪な条件下で、長時間ハードな仕事に耐え、文句も言わずに働いた」家内が可愛そうでした。私たちが欲しかったのは、ダメでもよいから「申請を出す」会社側の誠意が欲しかったのです。

会社がしないなら、私たち家族で労災申請をしようと、労働基準監督所を訪ねました。
その結果は驚くべきものでした。何と、平成10年に勤務先は「廃業」されており、幽霊会社でした。労働基準監督所に登録さえ行われておらず、労災保険など加入している筈もありません。家内は幽霊パート職員で「本当に幽霊になってしまった」のです。そんなバカな!
労働基準監督所は告発を視野に入れた調査に乗り出すそうです。でも、私たち家族の願いは「根っこから断ち切られた」ままです。

ならば、民事で告発する術はないものかと探してみました。
雇用保険事務所にも連絡しました。労働実態は、法律に定められた「強制加入」ですが、企業と労働者が「労働契約をする」ことが前提にあるそうです。何のことはない!労働契約したにもかかわらず加入手続きをしない場合だけが違反だそうです。ようは、無法な企業が労働契約を締結しなければ、雇用保険による保護さえ受けられない現実が分っただけでした。強制加入と言ってもお役人様は不熱心で「企業の良心次第」でした。

昨年、確定申告をするのに、家内の「源泉徴収票」を要求しましたが、ついに出てきませんでした。本当に税務申告をしているのだろうか?怪しい限りです。ちなみに、家内の死去に伴い今年の「源泉徴収票」を要求しましたが、1ヶ月経った今も出てきません。納税義務を果たしていたか?第三者には情報公開をしないため、事実上「立証不能」です。結局、泥棒に入って、帳簿でも盗まなければ告発も出来ない実態が分かっただけでした。

大阪府の環境衛生課にも尋ねました。
家内がいた職場は、野菜をパック詰めにして「量販店に納入」する業種でした。業法違反で告発をする道はないものかと、尋ねたのですが「野菜に関しては如何なる許認可も存在しない」ことが分りました。

如何ですか?ありとあらゆる「不法がまかり通る」状況にあるわけです。
労働基準監督所による指導が入れば「一時だけ霧散して」何時の間にか幽霊が出来上がるのだろう。こんなことを思うと、我国は「本当に法治国家であろうか?」と思ってしまいます。
政治家が1億円も貰って「記憶にない」がまかり通る国、それが日本です。上が上なら「悪いヤツはいくらでも太る」わけです。無常観が漂います…
追記
家内の勤務先は、パートだけでも20名ほどいます。勤務時間は不規則で身勝手(当日朝に出勤時間が指定される)です。残業代はつきません。日曜日は定休日ですが、日曜出勤の命令を拒否すると「皆勤手当てが取消」になります。皆さん、こんな会社にはお気をつけ下さい!


指輪
041205(日) dogfight
探し物をしていたら「指輪」が出てきました、それを見て私は号泣してしまいました。

周りの反対を押し切っての「早すぎる結婚」をしたお陰で、誰もが予測したとおりの「貧乏」に見舞われました。結婚に際して贈られた言葉で、唯一心に残るものは「貧乏は共有できる」というものでした。反対を押し切っての結婚だけに、私の親族の出席がない結婚式でした。それでも親族への披露を兼ねて、ふるさとへ帰りました。思えば、それが私達の「新婚旅行」でした。
途中、立ち寄った「名古屋のテレビ塔」
そこで売っていた『500円の指輪』が私達の結婚指輪となりました。私はその指輪を直ぐに失くしてしまったのですが、家内は大切にしまっていました。私が発見した指輪はそれでした!家内にとって、如何なる宝石より『大切なもの』だったようです。

値千金…なんと重みのある言葉でしょう。今、私は噛締めています…
追記
久々に母校の「豊橋工業高校裏サイト」に接続したところ、家内の死を悼んで閉鎖されていました。
どなたが管理者か存じませんが、ご厚意に感謝いたします!ありがとうございます。
願わくば、直接御礼を申し上げたいと思います。管理者様よりメールをいただければ幸いです。


歌が唄えない
041206(月) dogfight
「歌」って凄いですね!
何を歌っても私は、涙が出てしまいます。プロの作詞者は普遍的に通用するフレーズを作るのだと思います。お陰で私は「歌が唄えない」状態です。
 ・誰もいない海
 ・遠くへ行きたい
 ・いい日旅立ち
 ・小さな日記
 ・愛の暮らし
 ・21歳の別れ
 ・手紙
ナンにも唄えません。唄えば涙で途切れます。

唄える日が来るときは「あきらめ」がついたときだろう。それって結構寂しいね!


ああ〜郵政公社
041207(火) dogfight
家内の死に伴う手続きがようやく終わりました。
銀行は2度で済みました。1度目は預金有無の確認と手続法の確認で、大変親切に教えていただきました。必要書類をそろえて2度目です。煩雑な事務手続きはありました、手際よく終わりました。
最後まで掛かったのが「郵政公社」です。行くたびに「あれが足りない、これが不足」だという。3度目に「不足だ」といわれた書類は見たこともないものです。おまけに、郵政公社側が作成して私がサインするものなのに、公社側に「発行記録がない」ものでした。何のことはない、彼らが作り忘れたのだ。流石に温厚な私?も切れて、声を荒げました。
私の怒鳴り声に恐れをなしたのか?結局その書類なしで、預貯金の相続手続きが済みました。

図らずも、銀行と郵政公社を比較することになりました。
所詮は「サムライ商法」で、効率の悪さに呆れるばかりです。銀行が支店単位で決済していたのに対し、郵政公社は「全て中央にお伺い」でした。銀行ならその場で返ってくる返事が「2週間掛り」ます。
---完全民営化すれば「効率がよくなる」のか?はたまた「倒産」か?---
こんなやり方では後者の可能性が強いのではと思ってしまいます。無税で宅配便事業を営む感覚が、何時までも抜けていない郵政公社でした。


年金問題?
041208(水) dogfight
日いずる国「中国」と、日没する国「日本」の比較が、進歩的文化人や中国礼賛経済学者、TOP経営者の間で持て囃されている。その理由の大きなものに「年金問題」があるそうな。
目の前に迫った、高齢化社会に備え、我国の年金制度の不備が取りざたされています。私も、家内の死を通じて「不備や不公平」をいやっと言うほど感じています。それでも「我国は年金制度」があるのです。我国没落の原因に「年金問題」があるなら、日いずる国「中国の年金」はどうか?

---041017中国の高齢化社会---で取上げたように、中国には年金制度がなく、更には日本より一足早く「高齢化社会が来る」ことを、何故無視するのであろうか?
相も変らぬ、我国リーダーのダブルススタンダードこそ『問題』ではなかろうか。


アンケート調査
041209(木) dogfight
「家族の将来像研究会」なる組織から『多様化する家族生活に関する調査』の協力依頼がありました。解答を書きながら「設問の難しさ」を感じました。
私の場合「やもめ」に成りたてで、回答に窮することが多かった。
例えば、問題が起きた場合「誰に相談するか?」の設問に、1ヶ月前なら無条件で「家内に」と答えたであろう。今は、次のバックグランドができていない。離別・死別の後に「再婚の意思はあるか?」とある。いくらなんでも私には早すぎる質問です。今はそんな気はないが、5年後にどうかと問われれば「分からない」としか言いようがない。解答欄に、この「分からない」という設定がないのです。

浮気に関する質問もありました。私も全く「無罪」というわけではありませんが、回答欄に「罪悪感はある」といったものはなく、正当性を問うものばかりに出会いました。浮気を正当化できるほど理由があるなら「離婚」すればよいわけで、どうも設問方法に疑問を感じました。
最後に『多様化する家族生活に関する調査』とありますが、如何なる目的か?なんら説明がありません。表題通りだ!といわれそうですが、なんとなく「ジャンダーフリー」に利用されるのではないかと、思えてならない。調査代行は「中央調査社」となっているが、やはりジャンダーフリーの調査が多そうだ。


男の手料理
041210(金) dogfight
本来、私は料理が嫌いではない。
当ホームページの「我家のレシピ」に紹介されている料理で『煮豚』以外は、全て私が持ち込んで家内に伝授したものです。ただ、男の「いい加減さ」で、片付けはしないし、食材を買うのに値段も確認しないズボラさがありました。
家内がいなくなって、家事の責任が私の肩に掛かるようになると、値札とにらめっこで買い物をするようになりましたが、いまだに「量」の感覚が分からない。料理を作るたびに、びっくりするようなボリュームとなり、結果として「無駄使い」になっています。
今は「男の手料理」で許されるだろうが、早晩軌道修正を余儀なくされる。早く、プロの主夫になる必要があるだろう…
追記
1月に「鳥の師匠」F・伊藤先生を我が家へお迎えすることになりました。「男の手料理」で歓待したいと思いまし。それまでに磨きを掛けなくちゃ!


何とかならんのか!
041211(土) dogfight
YAHOO経由で送られてくる「猥褻メール」
あれは何とかならんのか!いくら「着信拒否」手続きをしても、無効です。息子からそのテクニックを教えてもらいました。
メールアドレスを幾つかに分割してHTMLファイルで繋げると、発信は有効ですが、素性を辿る場合は、意味もない羅列の「アドレス」になるそうです。方法が分かっているなら、知能集団「YAHOO」なら防止法も考え付くだろうに。まさか、こんな猥褻メールが横行している「事実を知らない」訳ではあるまい。この猥褻メールで迷惑しているのは、一個人ではなくWWWの世界であろう。
ダイエーフォークスを買い取ったYAHOO。携帯電話の分野でも「殴り込み」を掛けたとか。やりたい放題の癖に、こんなことこそ、社会的責任を果たすべきであろう!


同姓同名
041212(日) dogfight
家内が倒れた職場へ、内容証明付き書面で用件を伝え、昨日訪問しました。内容は「やもめ日記041211」でご覧ください。
MACでは、顧客名簿をエクセルで整理しています。
 ・会社名・・・・・・「太陽」
 ・代表者名・・・ 「清水」
家内の勤務先を、顧客名簿に追加したところ「オモロイこと」が分かりました。
何と「太陽」の会社名で、神戸市(食品業)と豊中市(ラブホテル業)で都合2社出てきました。共に、仕事をしたのに費用を払ってもらえなかった『不良顧客』です。そこへ、第三の「太陽」を追加したわけです。それも三社揃ってこれって、代表者名が 「清水○○」です。これって偶然やろか?それとも一族やろか…もし一族なら、我家は三度も騙されたことになる。なんともヌケた話ではないか!


鳥見
041213(月) dogfight
狭山池を周遊する人は多いけれど、狭山池の野鳥に関しては「私が一番詳しい」だろうと思っています。何がいて、何がいないか?何でもないことですが「日々観察」することでしか分からない。そのくせドジも多い。
 ・ある日、臆病なカイツブリをゲットしたけれど、ホンに傍にいたカワセミを見過ごした
 ・新池の声の主を見つけました、鮮やかな色の雄のジョウビタキです。でもカメラはバッグの中
 「♪モズが枯れ木で鳴いている〜」
では、右の写真のどちらがモズかご存知でしょうか?正解は「左側」です。

私も野鳥趣味を始めるまで、ヒヨドリ(右)のことを、ずっとモズだと思っていました。
圧倒的に、ヒヨドリが多数派で、枯れ木に止まる野鳥はヒヨドリの方が多いのです。
でも、秋から春にかけて、モズも珍しい鳥ではありません。とっても綺麗な野鳥ですから是非見つけてください。


懺悔
041214(火) dogfight
私は、赤貧に育ち「自立心の強い」子供でした。闘争的で、粘り強い反面「オレが」という気持ちが前面に出て、鼻持ちならぬ自信家であったと思います。
20歳で結婚。繰返し襲われる「貧乏」の中でも、私は「我侭に生きた」と思います。
「有名な建築家になりたい」という願望がありました。今で言う「作家事務所」へ就職。ろくに給料もない中での結婚でした。長男が「ヨチヨチ歩き」を始めても靴を買う金もなく、家内が端布を重ねて作りました。私は、その姿に涙して「目が覚め」ました。職場を変わり、小憩を得たものの、30歳前に設計事務所を設立。またまた貧乏へ突入でした。

いま、家内をなくし、過去をしみじみと振返るようになりました。
何のことはない、家内の愛に包まれて「褒められ・励まされ」生きてきたに過ぎません。お釈迦まさの手のひらの孫悟空以下の存在です。えらそうに見得を切り、喧嘩をして負けても「逃げて帰る場所」があったのです。
嫌な仕事は断り、下請けを拒否してきました。それが、いつも「貧乏」であった理由です。そのくせ自分だけは「好きなこと」ばかりをしていました。嫌な役回りは、全て「女房の采配」で切り抜けていたのです。お母さんゴメンネ!悔やむことばかりです。

これからは下請けでもなんでもします。お母さんという後ろ盾がない今、がむしゃらしか「生きる術」がありません。
お母さん、お願いです。
後ろから見守ってください。時には前に押してください、危ないと思ったら腕を掴んで下さい。


困ったもんだ!
041215水) dogfight
「NTT何たら」という組織から、頻繁に電話が入る。内容は、当方に加入すれば「電話代が安くなる」という。まるでオームのように「売り言葉」を丸暗記しているようで、てんで知識がない。
我家は「光電話」で、全くNTT回線を利用していない。NTTの回線売りを利用した「再販方式」など、何のメリットもない。電話で売り込んでくるお嬢さんに「我家はIP電話ですから関係ありません」というのに、光電話やIP電話が理解できないらい。「でも、基本料金がいるでしょう」と食い下がる。ホンマ!困ったもんだ。そんな商売に手を出すなら、コンピュータで電話が出来るくらいの知識を持って欲しいもんだ。


世間への関心
041216(木) dogfight
家内が亡くなって、世間への関心がうせました。
これは、連れ合いをなくしたときに起きる鬱病で、例外がないそうです。情緒不安定は随分改善されたように思いますが、睡眠剤への依存は容易に治まりそうもありません。
仕事には完全復帰しました。ドクターによれば「異常に早い回復」だそうです。生活は「待ったなし」で、そんな緊張感のなせる業かもしれません。

亡くなって、1週間ほどで読書は戻りました。最近は、テレビを見るようになりました。ただ、以前は見なかったバラエティー番組で、ニュースに関しては「イマイチ」です。新聞は殆んど読みません。
こんな風で「世間への関心」にはまだまだ時間が掛かりそうです。
「昨日の日記」に辛口コラムが戻るまで、いま少しお時間を頂戴したいと思います。


時間配分
041217(金) dogfight
先週の日曜日。忙しい1日でした
朝の8:00から仕事を始め、夕食の準備が終わったのが19:00でした。11時間のうち仕事が7時間、昼食(具たくさんのラーメン)夕食(てんぷら)と食材の買出しで4時間といった時間配分です。
家内が生きていた頃は、私は仕事だけに没頭できましたが、そうも行かなくなりました。これから忙しくなりそうで、家事と仕事の両立という、普通の主婦が悩むことを経験しそうです。

そんなに忙しければ「出前でも頼めば」といわれそうですが、次元の違う問題です。
「家内」という求心力を失った我が家では、いつでも離散の危機にあります。食事の準備から「一緒にやる」ことで、ささやかな団欒を保っています。いわば「貴重な4時間」です。
さすが疲れて、食後の洗物は息子に頼みました。でも、ちょっと楽しい1日でした。


てんぷら
041218(土) dogfight
親子で「てんぷら」に挑戦しました。
自信はなかったのですが「手の込んだ料理」をこなしてみようとしました。食材を減らすため「寄せ揚げ」中心にしました。食材の購入と下拵えは私がしました。
氷水で卵を溶かし、少しずつ薄力粉を加え、さっくりと混ぜました。これからは分業です。私が丁寧に、かつ薄くころもを付け、鍋に入れていきます。息子が、丁寧に揚げて、油きりをしていきます。

結果は、家内の作ったてんぷらより数倍美味しいものになりました。理由は簡単です。
 ・分業で、少しずつ丁寧に揚げた
 ・少量で揚げるの油温が下がらずカラッと揚がる
家内一人では、丁寧に「ころも」を付けることもできず、急ぐので、一度にたくさん揚げようとしていました。ようは、私達が手伝えばよかったのに、ただ箸を持って待っていただけでした。
何をやっても「反省しきり」です。何もかも「家内任せ」で、私達家族は甘えていたのです。家内は苦にもしない様子でしたが、疲労がたまっただろうと思います。お母さんゴメンネ…


民族の共感
041219(日) dogfight
---第二次朝鮮戦争勃発の日(ファン・セヨン著/芙蓉社ミステリー)---を読みました。
「アメリカは何処までも身勝手で、韓国民は優秀」と言う前提で、描かれています。
読後感は複雑です。ナショナリズムとは「こんなもの」であろうか?この本には、第二次朝鮮戦争が始まれば、韓国のナショナリズムは「アメリカではなく北朝鮮に味方する」と、うたっています。

私は「右翼だ」といわれるほど愛国者ですが、無条件で我国を信じている分けではありません。また、アメリカを信奉しているわけでもありません。それだけに私は、当書より冷静だと思っています。
関係のない追記1
北朝鮮は、またも拉致被害者の「偽の骨」を提出してきました。
「自国の技術で他国を図る」のは、世の常とでも言うのであろうか?技術立国「日本」を騙せると思った方がどうかしている。所詮「井の中の蛙」というべきか!
我国が経済制裁を行えば「宣戦布告」とみなし「物理的な方法で反撃する」という。誰が考えても「戦端を開く」と脅している。こんなことは、少し考えれば分かりきったことではないか。後のない北朝鮮にすれば「経済制裁」は致命的であろう!こうなれば「ダメもと」で戦争に訴えるしかない。私は「勇ましい」制裁論者に、あなたは「本当に戦う意思があるのですか?」問うてきました。何故こんなに簡単な図式が見えないのであろうか?制裁を実行するには「戦う意思」を前面に出すべきである。
関係のない追記2
---沙中の回廊(上)宮城谷昌光/文春文庫---どう考えても「読んだことがある」のですが、新刊になっています。なんでやろ?と思っていたら、昨年1月に「朝日文庫」から出ていて、私は読んでいました。出版社の版権売り買いで「新刊」が出来上がる。騙される読者は「たまらんナア〜」


「俺」
041220(月) dogfight
エレベータに女子高生(複数)と乗り合わせました。盛んに「俺」という言葉が飛び出します。どうやら、自分自身のことらしい。何とまあ〜驚くばかりです。女子高生は、そんな言葉使いが「カッコいい」と思っているようだ!
先日も、女子高生の20人に1人は「レイプにあっている」という報道がありました。ジェンダーフリー教育で、男女区別(差別ではない)を無視した「平等」がまかり通り、結局、女性が無防備になっている。
日本タバコ産業は、今や「若い女性」で持っているといっても過言ではない。
ジェンダーフリーの信奉者は、この現実をどのように感じているのであろうか?ようは「女が女らしさを捨て」て、魅力的になったとでも言うのであろうか?
男らしい男、女らしい女の何処が「差別」なのであろうか?私には理解でない!


父娘
041222(水) dogfight
家内が亡くなって「不自由」なことは多々ありますが、薬もそうです。
生前、家内は「肩こり」に悩まされていました。私も、夏から肩こりに苦しんでおり、脳への一時的血行不良で倒れてこともあります。一時、マッサージに通ったのですが、体質に合わないのか逆に「筋肉の炎症」を起こしてしまいました。そこで最近は、湿布と飲み薬で治療しています。

湿布薬ですが、体の硬い私には、自分で貼ることができません。家内がいれば「何でもない」ことですが、ないものねだりです。今は、愛娘かおりが、私の肩に湿布を貼ってくれています。
実は「もっと困ること」があります。
毎年冬になると「乾燥肌」に悩まされます。背中に乾燥が原因の湿疹が広がります。その防止に保湿剤が欠かせませんが、肩でさえ不自由しているのに、背中など「絶対不可能」です。この話しをしたら、かおりが「私が塗りますよ」と言ってくれました。
従業員にこのようなことを頼むのは、大変心苦しいのですが、かおりにお願いするしか選択肢がありません。実の父娘でも嫌がることが多いと聞くのに、嬉しいことです。かおりは本当に良い子です!


美山町「かやぶきの里」
041223(木) 天皇誕生日
家内の49日法要を済ませ、気分転換に---京都・美山町「かやぶきの里」---へ行って来ました。
近畿探訪「京都」に纏めましたのでご覧ください。


肉じゃが
041224(金) dogfight
男の手料理も幅が出てきましたが、挑戦できなかったものが、お袋の味「煮ころがし」です。
肉じゃが、筑前煮、茄子の煮物といった大好物の作り方を私は全く聞いていませんでした。愛娘かおりに「レシピ」をコピーしてもらって作ろうとしたのですが、何と棚の中から「肉じゃがの素」が出てきました。家内は、何時もいつもではなかったようですが、時おり安直にこなしていたようです。

私も安直に、「肉じゃがの素」と「チンジャオロースの素」を使って、二品作ってみました。これが結構いけるのですが、まあ「呆れるほどの量」になってしまいました。なかなか「男の手料理」から脱却できません。ところで、こんなことをご存知ですか?
東郷平八郎元帥がヨーロッパに留学中にあちらで食べたビーフシチュウ。これを、日本へ持ち帰って軍の料理長へ依頼したところ、出来てきたのが「肉じゃが」であったそうです。つまり、肉じゃがは海軍さんのビーフシチュウと言うわけです。面白い話ですね!
追記 49日法要で、ふるさとから様々な食品が届きました。
 ・最高の八丁味噌…熱湯で溶かすだけでグッドなお味です!
 ・最高のシラス…卵とスクランブルにするとグッドな酒のアテになります!


デイトレイプ
041225(土) dogfight
『デイトレイプ』という言葉があるそうです。恋人同士や夫婦間における「レイプ」で、立派に犯罪になるとか!現実に、妻から訴えられる事件が相次いでいるそうです、驚いてしまいました。

冗談めきますが、夫婦間のHも、弁護士同席の上「承諾書を交わす必要」がありそうです。でも、ちょっと待って欲しい。こうなると、昔から言われる「義理マン」とか「お勤め」といわれる、男のノルマはどのような扱いになるのであろうか?
離婚理由に一位を占める「性格の不一致」は、実は「性の不一致」といわれるほどで、男性のお勤め不足が離婚理由になりえます。なのに、妻のウエルカムなしに「ことに及べば」罪になるという。男とは何と辛い立場であろうか…


心にあいた穴
041227(月) dogfight
私の心の真ん中に大きな穴がポッカリと開いている。
言うまでもなく、家内の死が原因です。ただ、我ながら「家内の大きさ」に驚いています。所帯をもって37年、妻がいることが当たり前で、その大きさにまるで気付いていませんでした。この穴を埋め術を私は知りません。あるいは、時間が埋めてくれるかもしれませんが、まだ僅か50日に過ぎません。人恋しくなれば、穴が大きくなるくらいで、薬になるほどの時間ではありません。

先のことは分かりません。奇特ご婦人がいて、ご縁があれば、数年先に再婚することがあるかもしれません。でも、そのことで「大きな穴」を埋めるべきではありません。もしそのような相手が現れたなら、その人ためのスペースを、私の心の中に設けるべきだろう。
私は、心にあいた大きな穴を「思い出」という名で大切にできる日が来ることを願っている。


危険な代理事業
041228(火) 御用納め
まもなく1年が終わります。結果は「事務所の維持費4か月分に相当する踏み倒し」にあいました。その中でも「もっとも危険な出来事」をお話しします。

事業主A氏は、何故か表へ出るのを嫌がり、代理人B氏に事業(マンション建設とその運営)を委ねました。設計はMAC(私)に、施工はC建設が請負い、B氏と契約しました。つまり、本当の事業主A氏と、私もC建設も契約関係にありません。

私とC建設は、B氏の「信用度」に疑問を持っていました。ただ、決定的な対策が取れないまま、最悪の結果を迎えてしまいました。
A氏がB氏に預けた事業資金のうち、約1億5千万円が消え、あわせてB氏も姿を消したのです(未確認ですが、041227に会社整理の手続きに入ったとか)。
建物は竣工したのですが、決済金は消えてしまい、私は設計料を、C建設は工事費を受取ることができません。事業主A氏とは契約関係にないので、請求もできない代わり、建物を引き渡す義務もありません。不幸はこれだけではありません。B氏は運用も任されており、既に多くの入居者が決まっていました。当然、敷金を納め契約をし、引越し準備をしていたはずです。

被害を整理してみます。
 ・事業主A氏は、事業資金を持ち逃げあるいは使い込みされ、マンションを入手できないでいる
 ・私とC建設は、契約を完了したが、総額1億5千万円に及ぶ工事費等を受取れないでいる
 ・入居者は、敷金を払い入居契約をしていたが、入居できないでいる
B氏が元凶であるが、これだけの大金を預け、運用まで任せたA氏に瑕疵は無しと言えまい。
このことは、刑事事件となるであろう。何処へ姿を消したは分かりませんが、思わぬ大金を持ったB氏に「魔がさした」かもしれません。
誰も幸福にならなかった「代理事業」でした。如何なる決着を見るのであろうか…


50代のSEX処理
041229(水) dogfight
男の性欲をつかさどるホルモンの分泌は、50代がピークだそうな。死別離別とうで「50代のやもめ」が増えており、SEX処理問題の解決が急務だそうです。そのため、高齢者を対象とした「性風俗店」が大繁盛しているとか。

インターネットで「やもめ暮らし」をキーワードに検索してみたら、報道通りで、深刻な問題らしい。亡き妻を偲ぶエッセイに続いて「Hサイト」がリンクされていて、思い出と下半身が別物であることを物語っていました。
「エネルギッシュ」な下半身は、個人差が多いようで、困る人もいるのだろうと思った次第です。

私は、若いころから淡白な方で、もう5年も前に「男を卒業」しており、家内をなくしてもSEX処理で困るようなことはない。私に関しては、これも「神の配慮」であったのかと思います。逆に「朝までトイレが持たない」といった、男の工場閉鎖に伴う、前立腺異常が起きているのではないかと心配しています。

041230(木) dogfight
今年も後1日になりました。今年の漢字は「災」だそうです。
鳥インフルエンザで始まり、間断ない台風、猛暑、地震、凶悪犯罪…これでもかと言わんばかりに続きましたね。私も、不況(踏み倒し)と家内の突然死という二大凶事に見舞われました。

スマトラ島沖大地震から5日、被害が分かるに連れて拡大しています。大津波は、インド洋沿岸12カ国を襲い、今朝現在で「死者74000人を越え」最終的には10万に達するだろうといわれます。被害は、リゾート地を中心に観光客も多く被災しています。
被災地では『地震⇒津波』という知識がなかったようで、全く無防備なまま襲われています。当然、警報システムなどなく、海抜数メートルという、観光で生きる島嶼国家は壊滅的な被害を受けています。
国際的な支援活動が行われていますが、1日も早い復興を祈ります。
追記
奈良県で起きた少女誘拐札時事件。なんとも猟奇的な事件でしたが、ようやく容疑者の絞込みができたと報道されました。年内解決となれば遺族の方も少しは癒されるだろうか…


出会い
041231(金) dogfight
大晦日になりました。皆さん、如何な年でしたでしょうか?
私は「俊王君、よくがんばってね!」と自分を褒めてやります。
家内の葬儀が済んだ後、次男が私達夫婦の出会いを尋ねました。家内に何度か聞いたそうですが、何時も答えをはぐらかされ、知らなかったそうです。でも何でだろう?隠すこともないお話しなのに…

就職先が大阪と決まり、こちらへ出てきたのですが、僅か半年で人員整理にあい解雇。何とか、大阪で次の職場を見つけたのですが、なんとなく不満があり父に相談をしたところ「東京で知合いの息子さんが設計事務所をやっているので、面接を受けてみるか」という。
そんな訳で東京へ行ったのですが、やはり「東京には馴染めそうもない」との思いをいだいて帰路に着きました。
帰りの新幹線、隣の席に名古屋から女性が乗ってきました。それが、37年間連れ添うこととなった女性です。見合いで名古屋へ出向いた帰りだとのことでした。話しをしたのは、京都を過ぎてからで僅か10分足らずでした。新大阪へついて、別れ際に私の名刺を渡しました。また出会える日があれば良いなと思ったからでした。ただ、名前も聞かず、彼女に投げかけたままにしました。

それから数ヵ月後、勤務地に電話が入りました。何と、彼女からでした。
当時、私は派遣社員で「現場を点々」としており、随分探したと思います。
初デートは大阪で、映画に誘われました。「2001年宇宙の旅」という難解な映画でした。私が19歳、家内が23歳の出来事でした。

家族の反対を押し切り、友達に祝福されての結婚式。
あれから、神が私達を分かつまで37年間。素晴らしい人生でした。長い夫婦生活でしたね…という人もいますが、私はもっともっと一緒に暮らしたかった…それでも、この出会いに私は感謝しています。


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