dogfight高松の長すぎるひとり言
2004年10月

エッセイ＆コラム

■集合住宅の新たなトレンド■仮説を楽しむ■イチローと松井■看板方式とジャストインタイム■歴史のビックリ箱｢明日香｣を歩く■江戸時代の「なにわ｣■デジスコを買おう！■曼珠沙華■イチローの記録■市史への取組■昔の光今いずこ■レンタルサーバー費用■首尾一貫せず■受信料支払い拒否■二段人格■危険なメール■中国の高齢化社会■ニンニクと腹痛■鄭成功■バスの座席■最高速ＥＶ■苦しいときのホラ話■公然の秘密■西高野街道を歩く■災害の被害者■言語の侵略■ファッションは我慢■不便なＩＰ電話■新潟県中越地震■被災宅地危険度判定士■蒼穹の昴

集合住宅の新たなトレンド
■041001(金)	dogfight
持ち家比率が飽和点に達して10年以上が経過しましたが､新築需要を支えたのは｢マンション建設｣でした。そこで､大阪を中心とした｢集合住宅の新たなトレンド｣をご紹介したいと思います。この数年間､地下鉄から徒歩5分圏内で『近い・便利・安い』を売りだし､好調なマンション分譲を続けてきました。このことで､不況に喘ぐ建設業を支え続けてくれましたが､流石に流れが変わろうとしています。　・地下鉄の駅が無数にあるわけではなく｢徒歩5分圏内｣に限界が来た　・ゼネコンの体力低下から建設コストが下げ止まっている　・地価が下げ止まったこのような理由から､今後も『近い・便利・安い』を続けることが困難になってきました。かといって､自転車操業のマンションデベが多く､立ち止まることは出来ません。そこで､景気の浮揚感と相まって｢目先を変えた需要喚起｣に作戦変更してきました。交通の便は多少不自由でも､古くからの｢高級住宅地｣として知名度のある処がターゲットで､戸建感覚のタウンハウス(テラスハウス形式）を供給。分譲価格も1000万円ほどＵＰします。付加価値は､高級感だけではなく　・知名度の高い『高級住宅地』に建つ　・各戸に駐車場を持つ『低層・戸建風』の雰囲気　・個性的で､非画一的な作りＭＡＣでも､こんなコンセプトで計画が進んでいます。でも､設計は大変だと思います。設計料が増えるわけではなく､対価は｢自己満足｣といったところでしょうか…

仮説を楽しむ
■041003(土)	dogfight
技術屋は､仮説を立てて思考を重ねる癖があります。私が野鳥に興味を持つようになって､案外短時間で馴染んだ訳に､この｢技術屋の癖｣があったように思います。野鳥を見つけるには｢気配を感ずる｣ことから始めます。興味がない人には聞き逃すような､小さな鳴き声で､方向と野鳥の大きさを想定します。野鳥は大きくなるほど｢悪声｣になります。野鳥といえば､美しい鳴き声を思い浮かべる方が多いと思いますが､思わず聞惚れるさえずりは20ｃｍ未満の小鳥に限られます。大きくなればなるほど｢獣じみた声｣になり､お世辞にも美しいといえません。ただ､逆は必ずしも真なりではなく､コゲラのように悪声(野鳥写真集参照）の小鳥もあります。大きさの想定をする(仮説）ことで｢何処に居るのか｣探しやすくなります。鳴き声で｢種の特定｣は容易ではありません。季節や状況で常に鳴き声は変化します。とはいえ､直感で種をイメージすることは大切です。下枝に止まる野鳥や､天辺に止まる癖のある野鳥もいます。このように｢仮説｣は､野鳥を楽しむ方法の一つです。関係のない追記1 『身近な自然』を分離分割して､独立したページにしました。慣れぬことで､明け方までかかりました。ページは表示できるようになったのですが､それでも「ホンマ大丈夫やろか？｣と疑心暗鬼です。関係のない追記2 昨夜､中日ドラゴンズが優勝しました。近畿では､テレビ放映はなく｢サヨナラ負け｣での優勝だけに､嬉しさも半分です。

イチローと松井
■041003(日)	dogfight
マリナーズのイチロー選手が､昨日､大リーグの年間最多安打新記録を樹立しました。 1920年ジョージ・シスラーが作った257本の記録を84年振りに更新する大記録です。終盤に来て敬遠が目立ちましたが､新記録樹立の障害にはなりませんでした。ジョージ・シスラーが記録を作ったときは､今より7試合少なかったそうで｢新記録に当たらない｣という牽制球もありましたが､一方､1920年当時はこれといった変化球はなく｢フォークボールがあったら257本のヒットはなかった｣という擁護論もあります。マラソンと同様｢様々な状況下での記録｣な分けで､記録に条件をつけても始まらない。この偉大な記録を素直に祝福したいものです。イチロー選手は､大リーグに移籍して4シーズン､毎年のように記録を塗替え､今や大リーグでの扱いも｢特別待遇｣だそうです。もし､アメリカ人に｢一番有名な日本人プレイヤーは誰か？｣と問えば､誰でも『イチローだ！』と答えるであろう。ヤンキーズの主砲・松井選手も偉大なプレイヤーですが､イチロー選手には一歩譲るところでしょう。ようやく､ここに来て大リーグ情報のトップを飾るのはイチロー選手になりましたが､永らくＮＨＫ始め多くのマスコミの報道順序は『1番＝ヤンキース・松井／2番＝マリナーズ・イチロー』でした。その訳は､松井選手をイチロー選手の下位に持って来ることを｢巨人が許さぬ｣のか､それとも単に､マスコミの旧習な体質であろうか？日本で活躍していたころでも､イチロー選手の実力を評価していた評論家は多かった筈です。もし､松井選手がパリーグに所属していたのなら､イチロー選手以上の評価を受けたであろうか？ただ､巨人をないがしろにすれば｢大変なことになる｣ため､評論家諸氏も｢自分の生活を守る｣意識が働いたのであろう。イチロー選手を世間に出したのは､当時のオリックス・迎木監督であった。土井監督(元・巨人選手）はイチロー選手を全く評価せず､2軍に留めた。指揮官が無能だと｢才能が無駄になる｣いやいや！土井監督には見る目があり､松井選手以上の評価を得ることを恐れたのかもしれない。

看板方式とジャストインタイム
■041004(月)	dogfight
いまや､利益が1兆円を超えるという｢世界のトヨタ｣ですが､その成功の秘密は『看板方式』といわれる---無在庫主義の製造システム---です。在庫を持たなければ､資本を寝かすこともなく､場所も必要としません。これほど便利な方式はないのですが､ちょっと考えてみてください､本当は｢誰かが在庫を持たなければ成り立たない｣ことが分かるはずです。自動車はアッセンブリ産業です。製造ラインは､傘下の膨大なパーツ供給会社(部品製造ネットワーク)で成立っています。前日にトヨタから連絡があり､指定された時間に指定された場所まで､指定されたパーツを､指定された数量だけ届けるものです。パーツメーカーは､納品前日まで｢必要な種類や数量が分からない｣分けで､パーツメーカーに過重な負担を掛けていることが容易に想像できます。看板方式が､別名｢下請け泣かせ方式｣といわれる所以です。｢無在庫｣という意味では下請け泣かせですが､生産コストの削減(無駄を省く)意識は相当なもの。民営化の嵐に晒される郵政公社も､ようやくコスト意識が出てきたようです。トヨタから指導を受け､コストダウンに臨んだところ､30％にも及ぶ無駄が省けたそうです。看板方式の凄さを改めてみる反面｢なんと無駄だらけの世界だったのか｣と思ってしまいます。コストダウンに自信を持った郵政公社は｢Ｙouパック｣で宅急便戦争に参加しました。これに対し｢民営圧迫だ！｣とクロネコヤマトが訴訟を起こしました。Ｙouパック参戦の背景に｢トヨタの看板方式｣があったとは面白い話ですね。看板方式とジャストインタイム方式は同じであろうか？どうも､ちょっと違うように思います。私は､本当の意味で｢ジャストインタイム｣を行ってきたのは､建設現場でないかと思っています。それも千年以上昔から… 作業スペースに限りがある建設現場では｢必要なものが必要なときに必要なだけ届く｣ことが絶対条件です。建設業は｢最大のアイテム数｣がある産業といわれます。アッセンブリという意味なら自動車と同じです。それぞれ(サブコン)が､万全の準備をしてスケジュール通りに｢現場へ建材を搬入｣していきます。予定より早く届いても置き場はなく､予定より遅れれば｢流れ(作業全般)が止まり｣ます。まさに『ジャストインタイム』以外に方法がないのです。建築の世界では『段取り八分』と言う言葉があります。これは､段取り(スケジュール調整)が仕事の8割を占めるという意味です。段取りのよい現場監督が名監督と呼ばれる所以です。

歴史のビックリ箱｢明日香｣を歩く
■041005(火)	dogfight
041003雨にもめげず､歴史のビックリ箱｢明日香｣を歩いてきました。姉妹ＨＰ・身近な自然／近畿探訪／奈良---歴史のビックリ箱｢明日香｣を歩く---を是非ご覧ください。関係のない追記 041003は､地域(狭山を含む南河内全域)のだんじり祭りです。明日香の帰りに､だんじりと出会いパチリ！

江戸時代の｢なにわ｣

■041006(水)

dogfight

040927にアプテック塾があり､行ってまいりました。
｢近世・大阪の居住スタイル---なにわの町屋に見る住まいづくりの知恵と工夫---｣と題し､大阪市立住まいミュージアム｢大阪くらしの今昔館」副館長／新谷昭夫先生を講師にお招きしての講演です。
大変興味深い内容で､とても全部はご紹介できませんが､ダイジェストで…

資料1

資料2

資料3

　資料1
19世紀始めの居住地を示したものです。
　・ピンク＝町家地
　・黄色＝武家地
　・緑色＝寺社地
江戸の町は､武家地が65％､町屋地が15％だったそうです。それに対し､大阪は町屋地が大半を占めています。大阪城の城域を除けば､武家地は殆んどありません。大阪が｢町人の町｣といわれた所以が分かります。
居住地の大きさは､東西・南北ともほぼ4ｋｍ四方です。
現在の中心地｢北｣も｢南｣もピンクの範囲に入っていません。

　資料2
街路は､東西・南北とも40間グリッドで整備されました。
　・東西＝通り
　(当時は幹線道路）
　・南北＝筋
赤線で囲った部分で｢町または丁」を構成。
町は､40間四方で作られたことがわかります。現在も､この単位が｢丁目」として生きています。例えば､ＭＡＣのあるところは｢船越町2丁目｣ですが､江戸時代は､2丁目で｢自治｣が行われていました。

武家は｢警察権｣だけを掌握し､後は｢町｣の自治に任されていたそうです(費用負担を含めて)。｢町｣ごとに式目(掟)があり､詳細に決められていました。

　資料3
現存する町屋の図面を張り合わせたものです。赤く塗ったところが蔵です。
背割り下水に面して蔵を作り｢防火帯｣を構成していました。

■19世紀当時､幹線道路は東西でしたが､現在の幹線道路は南北の｢筋｣になっています。この理由は､鉄道が中心になったからではないかろうか。
■太閤下水
｢町｣の境界を構成する背割り下水。太閤さんが整備したもので､現在も大阪市の下水として利用されているほど優秀なものです。生活排水は､これで海まで流されました。し尿は農家へ売却。では水は…
大阪は海を埋め立てた町で､井戸を掘っても｢塩水｣だったそうです。そこで､淀川（毛馬の閘門)で汲まれた水が町に運ばれ､市民は｢水売り｣から飲料水を購入していたそうです。ちなみに､洗物や風呂水は川を利用していたようです。
■町割が40間四方であったことはお話しました。それに対し､京都の町割りは60間四方だそうです。この奥行きの差が､京都で｢露地の文化｣を生んだのでしょう。
■町人の定義は
　・家持＝家屋敷を所有するもの
　・家守＝借家の管理人(江戸では大家と呼ばれた)
自治に関与できるのは上記の人達で､80％を占める借家人には発言権はなかったそうです。ただ､税負担もなく｢借家人の生活は気楽だった｣ようです。大店の店主でも重い税負担を嫌って｢借家住まい｣をした人がいるそうです。｢大阪らしいセコい話｣で､笑いが起きました。

dogfight注：所得税が出来たのは大東亜戦争末期の｢戦費調達｣からです。それまで借家人には税負担がない時代が続きました。当然､大多数が借家人で｢土地を持つ｣ことは勇気の要ることでした。固定資産税は時価の4％に達し､資産として持つとか､値上がり待ちで土地を遊ばす余裕などありませんでした。土地の有効活用をしなければ､税負担が出来なかった時代背景があります。これでは｢土地バブル｣など起こるはずもありませんでした。税制から建築史を見ると､随分違った風景が見えてきます。

■掟
町式目には､微に入り細に渡って｢定め｣を作っています。町ごとに､
　・職種(店)の制限
　・蔵の位置を定めている
　・景観を詳細に定めている
　・土地家屋売買の承認制

江戸時代の町並みは統一の取れた｢美しい景観｣を保っていただろうと想像できます。秩序ある時代は努力の上に築かれていたことを痛感した講演会でした。

デジスコを買おう！

■041007(木)

dogfight

プロ野球経営陣の｢縮み志向｣を非難しながら､誰よりも私が縮んでいる。ソフトランディングを目指すのはよいとして､どうも小さく纏まろうとし､最近では｢ホラ話｣もしなくなった。これは絶対によくない！

　1.　借金の返済
　2.　ＯＡ機器の更新
　3.　社員全員でヨーロッパ旅行

バブルが弾けた直後､事実上事務所の出直しを行いました。
10名以上の職員を解雇､新たな出発でした。ただ､当時はまだ充分｢ホラとハッタリ｣の元気を持っており､右のような目標を持って進みました。目標は全部達成しました。

その後､再び苦境を迎えました。今度は､うって出る迫力に欠け､縮み志向と共にホラも出なくなりました。愛娘かおりと｢これはよくない｣と話合う。もう一度｢ヨーロッパを目指そう｣といっても､今のＭＡＣはかおりと二人だけ､まさか人妻のかおりと二人で旅行も出来ません。ちょっとトーンダウンして｢デジスコを買おう！｣にしました。

目標は､ＫＯＷＡのデジタルカメラ内臓型フィールドスコープ『ＴＤ１』です。スペックは､
　・450～1350mmプロミナーレンズ
　・F2.8～4
　・有効画素数314万画素
　　（314万画素をフル活用）
　・1.8型液晶モニターを装備
　　（撮影時にも4倍まで拡大表示）
　・ワイヤレスリモコンを標準装備
如何ですか！もうよだれが出そうです。
超望遠撮影におきやすい手ぶれ対策にワイヤレスリモコンを標準装備しており､なんと約1mまで遠隔使用できます。この機能を利用すれば､予めポイントを定めてデジスコをセット､遠くはなれてシャッターを押すことが出来ます。きっと素晴らしい野鳥写真が取れるでしょう！イイね～

価格はオープンとなっており､明確ではありませんが､三脚・アタッチメント・予備バッテリーやメモリー等で25万円くらいと思っています。さあ､ガンバルぞ！

曼珠沙華

■041008(金)

dogfight

三色の曼珠沙華を見て、ネタ不足に悩む私は1ページ作ることにしました。

ヒガンバナ科／リコリス属（ヒガンバナ属）
学名	正名：Lycoris radiata (L'Herit.) Herb. 異名：Amaryllis radiata L'Herit.、Nerine japonica Miq.
英名	red spider lily, spider lily
和名	ヒガンバナ（彼岸花）
別名	マンジュシャゲ（曼珠沙華）、テンガイバナ（天蓋花）、シビトバナ（死人花）、他、地方名多数
花言葉	悲しい思い出

まず､サイトで｢曼珠沙華｣を拾ってみました。植物の学術的分類って長いのですね。

知っているようで｢知らないもんだ｣と思ったのは､正式な名前が｢彼岸花｣で､曼珠沙華は別名の一つでした。私は逆だと思っていました。
和名は､秋の彼岸頃に咲くことから付いたそうで､別名のマンジュシャゲは梵語の「紅色の花」を意味するとか。日本と中国が原産地ですが､中国産のものが日本に入ってきたと言われているようです。

紅色
041002三都神社にて

白色
041003石舞台にて

ピンク色
040802新池にて

紅色の彼岸花が普通ですが､ご覧のように今年は3色揃い踏みで撮影することが出来ました。
特に､ピンクは｢何の花か？｣分からなかったのですが､彼岸花と知って驚いたものです。そのとき調べて､紅色の他､白やピンクがあることを

041003明日香にて

041001神戸にて

知りました。

追記
変り種の写真もご紹介します。
芙蓉の花といえば､普通は薄ピンクなのですが､鮮やかな赤い芙蓉を見つけました。

神戸では､狂い咲きした紫木蓮の街路樹を見つけました。木蓮は､花が散ってから葉が出るのですが､その順序も狂っています。

イチローの記録
■041009(土)	dogfight
大リーガー・イチロー選手は､年間最多安打記録を『262安打』に延ばしてシーズンを終了しました。記録更新が見えてきた頃から､私には一つの心配がありました。それは､アメリカに潜在する｢人種差別｣でした。かつて、マグワイヤーとソーサーがホームランの新記録を争った際､非白人のソーサーは｢打たせてもらえず｣に記録を逸しています。イチロー選手は記録を更新したのだから｢差別はなかった｣と思うのですが､ホームランバッターでもないイチロー選手が「最多敬遠打席数」であった現実を見ると､本当はどうであったのだろうか？更には､デッドボールの数やフォアボールの多さは呆れるばかりです。つまり､結構「打たせてもらえなかった」逆境下での新記録樹立だっただけに､益々イチロー選手の偉大さが際立ってきますネ！ ---大リーグでは､プレーオフ真っ最中。ヤンキース・松井選手の活躍が光っています！追記　イチロー選手が｢国民栄誉賞を辞退｣していたことが報道されました。イチロー選手はまだまだこれからの選手です。功なり名を遂げて｢引退時に頂きたい｣との申し出に至極頷けます。関係のない追記 10月にもなって､まだ台風がやってくる。数も多けりゃ直撃も多い､まさに台風の当たり年です。｢ここ10年来でもっとも強い台風22号｣と気象庁が会見を開いたほどの台風が時々刻々と近づいているそうだが､5：00現在｢風も雨もない｣。15：00頃に､近畿に最接近だそうで､折角のだんじり祭りもお気の毒としか言いようがない。

市史への取組

■041010(日)

dogfight

来そうで来ない台風22号に痺れを切らし､防水加工のウインドブレーカーを着て傘をさして｢あまの街道｣を歩いてきました。

三都神社へお参りを済ませ､帰路に着きます。
今日明日は､地域全域の｢だんじり祭り｣です。しかし無情のこの雨で､折角のだんじりも繰り出せないでいます。そこで…

だんじりの歴史を知りたくなって､帰りに｢大阪狭山市立郷土資料館｣へ寄ってみました。しかし､殆んど分かりませんでした。
現在､大阪狭山市にあるだんじりの数をお尋ねしたのですが｢15～6台くらいでしょうか｣ということで正確な数は把握していません。当然､
　・どのような地域が所有しているのか
　・神社との所属関係は
　・何時頃からあるのか､その歴史は
といった､狭山の歴史と密着したことも｢分からない｣とのことでした。元来は｢おみこし｣の文化圏だったそうですが､何時の頃からか(これも不明)だんじりに変わったとのことでした。

今年のお盆に､ルーツを尋ねて｢ふるさとの碧南市史資料調査室」を訪ねました。

項目	愛知県碧南市	大阪狭山市
人口	70,347人	57,448人
面積	35.86平方km	11.86平方km
財政状況	きわめて裕福	負債多し
担当部署	史資料調査室 (図書館に間借)	郷土資料館 (専用施設)
専任職員	2名	5人くらい？

ある質問をメールで出したのですが､碧南市文化振興課碧南市史資料調査室田澤様から｢若干資料があります｣とお知らせを頂きました。8月11日に､碧南市史資料調査室をお訪ねしたところ､碧南市文化保護審議会委員・石川繁治先生もご同席くださり､資料だけではなく｢貴重なお話｣も伺うことが出来ました。
---史資料調査室---と名前は立派ですが､図書館に間借りで資料に埋もれた部屋でした。専任職員は2名で｢好きでやっている｣雰囲気がひしひしと伝わってきて､楽しい数時間でした。打てば響くような答えをいただいて､ワクワクしたことを思い出しました。
ふるさとにある｢山車｣にも話題が及んだのですが､歴史的背景から､製作当時のことまで詳しい資料を見せていただきました。対応は大阪狭山市と雲泥の差でした。

大阪狭山市では､折角立派な専用施設もあリ､厳しい財政状況下で維持しているのだから､市民からのこの程度の質問（祭りは生活と密接な行事と思うが如何であろうか？）くらいは､詳細な回答が欲しいものです。

追記
大阪狭山市立郷土資料館では『狭山池築造と須恵器窯』特別展(041002～041128)を開催しています。陶＝すえ＝須恵---あまの街道の｢陶器山｣をはじめ､狭山には｢陶器｣の地名や陶器神社など『須恵器とゆかり』を示す地域が多数あります。
狭山池は古代のダムです。その堰堤を利用して､6～7世紀に登り窯が作られ､須恵器の大規模な工房があったそうです。是非ご覧ください！

昔の光今いずこ

■041011(月)

体育の日

昔は､強いものの例えに『巨人・大鵬・卵焼き』と言ったものですが､時が流れ変ってきたようです。

041005発表の視聴率発表によれば

巨人戦の視聴率は低下一方で､今年の年間平均視聴率が12.2％（関東地区）と過去最低だった。
　・今年は開幕の4月から既に昨年を下回る平均15.0％でスタート
　・アテネ五輪があった8月は8.7％とかつてない低迷ぶり
　・オリンピックが終わった9月に入っても8.8％と回復しなかった
今期最高の視聴率は､6月19日対阪神戦22.8％だったが､1994年の年間平均視聴率23.1％にも及ばなかった。

ご覧のような体たらくです。どうも｢昔の光・今いずこ」といったところです。巨人の神通力は衰え､球界再編問題では､ファンと選手会の抵抗で､巨人の思うようになりませんでした。
四国では｢新リーグ結成｣の産声があがり､地方での｢新球団結成｣の声も聞こえてきます。さて野球の行く末は？

愛娘かおりに「大鵬を知ってるかい？」と尋ねたら｢野球選手ですか｣と聞かれてしまった。

大鵬（たいほう）＝第48代横綱。通算成績 69場所 746勝144敗136休優勝32回

凄い横綱だったのですが、かおりが生まれる前に引退してしまいました。大鵬に匹敵する関取がいない現在､こちらも忘れられていく運命にあるようです。

今も人気があるのは『卵焼き』です。行楽にはつき物ですが､これも健康志向で「やや風向きが怪しい」雰囲気があります。
さて？今様に「強いもの」を並べるとしたら､あなたは何を選ぶでしょうか…

関係のない追記
｢昨日の日記｣の仮載換えも終わりました。『dogfight高松の長すぎるひとり言』も､niftyで動いているのは､ほぼindexだけ。かつて120MBあったのに､いまは僅かに5MBです。

レンタルサーバー費用
■041012(火)	dogfight
私がレンタルサーバーを選ぶ過程を公表したことで､息子から怒りを買ってしまった。業務として､　・ホームページの製作､維持管理　・サーバーの確保とドメイン取得代行このようなことをしている息子にとって､レンタルサーバー費用の公表は迷惑だという。しかし､この怒りを私は受け入れがたい。私が公表したレンタルサーバー費用は｢525円／月｣と大変安いのですが､だからといって業務で一連の作業を代替する費用が「安く出来る」訳ではない。独自ドメインは取得しなかったので､ドメイン料（決して安くない）は不要でしたが､他の作業は全て自分で行いました。　・ＨＰの分離分割と編集作業　・レンタルサーバーとの契約およびＵＲＬの取得　・プロバイダー契約の変更と新しいメールアドレスの取得　・新しいＨＰの転送設定および立ち上げこれらの一連作業で掛かった時間に対し､私が｢業務上で請求する日当｣で計算すると40万円ほどに相当します。勿論､本業ではないため､不慣れから来る失敗続きで随分時間が掛かりました。もしプロなら､時間が減るのでもう少し安くつくでしょう。それでも､もし「3年契約」で業務代行を請負ったなら､月額契約金は１万円を越すことになります。例えば｢電化製品の修理｣をお願いすると､部品代はホンの数百円なのに､技術料と出張費で１万円を越えてしまいます。部品代がレンタルサーバー費用で､技術料や出張費は自前で済ませました。つまり､自分が自分に請求するわけではないので､安くつくように見えたに過ぎません。関係のない？追記以前相談を受けたことのある某商店街の統一ＨＰ。新役員の判断で､プロに製作依頼することをやめ｢自分達で創る｣ことにしたのですが（半年以上経って）最近「各自で作って…｣と回覧があったそうだ。どうやら暗礁に乗り上げたようだ。ようは､自分で作る能力もないのに､費用を出すのを嫌がったに過ぎない。この問題は『物事には見える費用と見えない費用がある』ということを知らなかった結果だと思う。おそらく商店街のＨＰは永久に出来ないだろうナ…

首尾一貫せず
■041013(水)	dogfight
今月末にインターネット接続方法が光ファイバーに変わります。それに連れて､私のネット環境も変わります。私は､ＮＴＴに対する反感もあり､eoメガファイバーを選んでのですが､eoも首尾一貫しているとは言いがたく､全て納得しているわけではありません。　・サーバー枠は50MBまで無料ですが､追加費用は異常に高く､かつ最大200MBに制限 eoメガファイバーのサーバー追加料金は315円／5MBです。私が借りたレンタルサーバーは｢300MB／年間6300円｣で､比較すると36倍(1MB・月当たり)の料金に相当します。ただ､eoメガファイバーは接続とプロバイダが業務で､必ずしもサーバー提供の義務はありません。ならば､レンタルサーバー業者と提携してユーザーの便を図るべきであろう。　・同時転送容量を10MBに制限している光ファイバーが時代の要請となってきた背景は｢大容量高速度通信｣が求められてきたからであろう。私の住む団地は､関西初の｢1GBの光ファイバー｣で結ばれます。なのに､何で同時転送容量を10MBに制限しているのであろうか？この制約は何とも不可解です。これでは業務で｢データ転送｣を行うには少なすぎます(設計図の転送では数十メガバイトに達することもある)。安価で無制限なサーバー枠と大容量高速度通信こそ､1GBの光ファイバーを生かす方法であろうに。ＮＴＴは光電話が不便だし､eoはアホな制約が多い。光ファイバーは､国家戦略そのものであり国家的利益を優先すべきなのに､何故か企業利益が優先している。結局､光ファイバー導入のメリットは｢高速｣なだけか？関電の天下りが幅を利かし､優秀なプロパーが冷や飯を食うケイオプティコム(eoメガファイバー)の体制が､正常な発展を妨げている？ＮＴＴと違った障害がここにはあるようだ。結局私は自衛のために､転送量に制限がなく､メールの安全機能が揃ったniftyとの契約を継続することにしました。追記サーバーに余裕を持つと､掲載する写真の大きさが大胆になってきました。これでは｢2年分のキャパ｣も怪しくなりそうです。追記2 遅いながらもアップロードは出来ますが､ダウンロードは｢悲劇｣が続いています。インターネットのトップ画面を表示すのに数分掛かります。殆んど繋がらないＡＤＳＬともあと少しでおさらばです。我慢の日々… 関係のない追記 041011先週に続き---歴史のビックリ箱｢明日香｣を歩く2---に行ってまいりました。是非､近畿探訪｢奈良｣でご覧ください。

受信料支払い拒否
■041014(木)	dogfight
ＮＨＫの海老沢会長は､041007の記者会見で｢相次ぐ不祥事｣を理由とした受信料の支払い拒否が激増していると発表。040915現在17000件だったものが､9月末で31000件に達したそうな。これってホンマやろか？私には､もっと多いように思えて仕方がない。不祥事に対する抗議だけではなく､報道スタンスに対する疑念から拒否をする人も多いのではないか。ちなみに､我家では2年前から受信料支払いを拒否している。理由は､　・中国に異常に傾倒した報道。最近は､韓国ヨイショも目立つ　・アテネ五輪でも目立った､国家国旗の軽視(放送しない自由の活用) 　・皇室軽視(敬語無視)の報道姿勢何度も｢支払いを…｣と訪問があったが､上記の件につき｢納得できる回答が欲しい｣と告げると帰ってしまう。集金担当の方に恨みはないので､答えられる方を是非連れて来て欲しい。その時は､我家全員で熱烈歓迎？するであろう。不祥事だけではなく､このような拒否理由は多いはずです。ＮＨＫもこのあたりで｢何処の国の放送局か？｣旗幟鮮明にするべきであろう。

二段人格
■041015(金)	dogfight
地位も名誉もある人物でも｢ヘソから下は別人格｣だそうで､これを友人の弁護士は『二段人格』と言います。ちなみに､二段人格にまつわる相談事は結構多いそうです。また､懇意な司法書士の先生によれば､相続手続きで最も重要なことは｢隠し子探し｣だそうです。人格者で､まさかと思われる人物でも､隠し子がママ見つかるそうです。女は｢灰になるまで｣女だそうですが… 男は？といえば､一般的には｢70代まで現役が男のロマン｣だそうです。でも､諸先輩にお尋ねしたところ､ロマンを達成した方はまだいません。 50代半ばで男を卒業した私には関係ありませんが､同年代の友人達の悩みは｢中折れ｣だそうです。仲間が集まり｢どうすれば中折れを防げるのやろか｣と真顔で相談しあう姿は滑稽です。いわば､意欲と身体能力のギャップに悩んでいるわけです。そんな悩みを解消してくれる｢薬｣も､ＤＭ等を見ますと様々なものがあるようです。でも､やはり代表格は｢バイヤグラ｣でしょう！ただ､この薬も使い方を間違える､結構喜劇になるとか。バイアグラは､効用を発揮するまでに30分必要だそうです(私は心臓疾患でバイヤグラはご法度)。ある人物が､とある女性と｢ことに及ぶ｣ことを想定して服用したところ､偶然ある人物に出会ってしまい｢一杯いかが｣ということになった。彼は合戦場に遅れてしまったのですが､薬は30分後に効用発揮で｢高校生もビックリ｣するくらい立派に勃起。前をカバンで隠して戦場に赴いたそうですが､状況に関わらず勃起するとは困ったモンです。面白いモンです。どうやら世間では｢好々爺｣と見られる人格者も『二段目にはご苦労なさっている』ようでございますネ！

危険なメール

■041016(土)

dogfight

私は余程ＳＫＢに思われているらしい。

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　・ホモ趣味もない
何よりも｢もう男は卒業｣している。だから｢精強剤もいらない｣のだ！
｢好きモノ｣には､有益な情報かも知れないが､男を卒業している私には｢ただただ迷惑なメール｣でしかない。そこでメールの安全性を守るメールボックスサービスを利用して｢着信拒否｣の手続きをとると｢アドレスがない(あるいは不正な)ため拒否できません｣となる。コンピュータに不案内な私には､アドレスなしでメールできる方法すら分からない。どうすれば拒否できるのだろう？

追記
何度読んでも意味不明なメールです。女を紹介する上､10万円の謝礼までくれると言う､一体｢男にナニをさせようというのか？｣私には理解の他です。ただ､とっても危険なメールであろうと思う。

中国の高齢化社会
■041017(日)	dogfight
いまだに中国へ｢草木もなびく｣状態ですが､一方で中国経済を危ぶむ声も出てきました。実際に､中国国内では貧富の差は広がるばかり。公害問題も省エネ技術の開発も置き去りにした｢見せかけの発展｣は､もう限界に来ているのではなかろうか。そこえ､ちょっと意外だったのですが… 日本より一足早く､中国では2020年に人口のピークを迎え､同時に｢超・高齢化社会｣になるそうです(一人っ子政策の成果らしい)。我国では､何かと年金制度の行く末が議論の的になっていますが､中国では｢年金制度そのものがない｣状態です。それまでに｢年金制度が構築｣できなければ､中国経済は墜落激突すると､中国内部から危機感が出ているとか。意識だけが｢大国化｣して､ひずみは拡大するばかり。分裂して軟着陸してくれればよいのですが､デカイままでのハードランディングは｢世界の破滅｣を招きかねない。

ニンニクと腹痛

■041018(月)

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金木犀(写真左・041016撮影)が花盛りです！香りは町中に漂っています。

私は｢香辛料が苦手｣です。よい香りを好む人が多いのですが､私は｢無臭｣が最高です。金木犀も実は苦手です。また刺激物も苦手です。
　・サビ抜きの寿司が好き
　・ラーメンに胡椒はふりかけない
　・うどんに七味はふりかけない
　・おでんに辛子はつけない
でも､ニンニクは嫌いではありません。
例えば､スペイン料理にニンニクは不可欠です。スペイン料理は大好きで､喜んで食べるのですが､覚悟が必要です。それは､嗜好と別で｢体が受付けない｣からです。ニンニクを利かせた料理を食べると､必ず数時間後に腹痛を伴った｢猛烈な下痢｣に見舞われます。
皆様には､このような｢覚悟がいる食物｣はありませんか？

関係のない追記
季節はヘンですが､野鳥はニューフェイスラッシュです。『身近な自然』で紹介していますので是非ご覧ください。
河内長野で行われた町おこしイベント『復活・にぎわいの里』へ行って来ました。近畿探訪｢大阪｣でご紹介しています。これも是非ご覧ください！

鄭成功

■041019(火)

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海のサムライたち(白石一郎／文春文庫）を読みました。その中の｢鄭成功｣に関する感想です。

明朝滅亡に最後まで抵抗した｢国姓爺・鄭成功｣は日中台で人気のある英雄です！

鄭成功(1624～1662)は､中国人・鄭芝龍と日本人・田川マツの間に生まれた混血児。長崎で生まれ7歳まで日本で育ち､中国で英雄となった。明朝最後の将軍として｢塞外民族王朝・清｣に抵抗し､最後は台湾で降伏している。

このような出生にまつわる出来事は､我国の｢鄭成功に関する本｣を読めば必ず出てきます。おそらく､台湾で出版される本にも出ていると思います。でも…
中国人ガイドの案内で旅行をしたとき､鄭成功の話題が出ました。民族の英雄として語ります。そこで｢鄭成功は日本で生まれた混血｣と私が話したら､血相を変えて否定し､最後は私を軽蔑しだしました。中国で｢日本語ガイド｣をするくらいですから､全く教養がない訳ではない筈です。このことから考えられることは､鄭成功が英雄であったことは教育しても｢日本で生まれた混血であった｣ことは教えていないのであろう。

追記
随分以前ですが､中国人ホステスさんで飲んだことがあります。そのとき､彼女が｢日本人は徐福の子孫と習った｣と真顔で言い出し､驚いたことがあります。

徐福伝説　約2200年前の中国に徐福（じょふく）という人物がいた。徐福は秦の始皇帝に｢はるか東の海に蓬莱・方丈・瀛洲という三神山があって仙人が住んでいる。そこへ不老不死の薬を求めに行きたい｣と申し出ました。不老不死を願っていた始皇帝は､徐福の願いを聞き入れ､若い男女ら3000人を伴って大船団で旅立たせた。蓬莱とは日本のことらしく､各地に｢徐福渡来伝説」が存在する。

徐福渡来の可能性はあるが､ＤＮＡから日本人の先祖は｢中国人ではない｣ことが分かっている。
歴史とは､ことほど左様に｢民族教育に利用される｣ものであろう。とてもじゃないが､アジアの｢統一された歴史観｣など持てる筈がないでしょう…ネ！中国さん､韓国さん

バスの座席
■041020(水)	dogfight
我家から駅まで約2ｋｍ。行きは歩き､帰りはバスを利用しています。通勤にバスを利用するなど､普通は｢不便の代名詞｣ですが､ラッシュアワーには1時間20本も出ており､バスの時刻表など見る必要もありません。このバス､身障者対応の低床バスで大変よく出来ています。座席は､二人用のベンチシートが観光バスのように並んでいます。ところが… 必ずシートの通路側に座る中年の女性がいます。どんなにラッシュでも､決して窓側に詰めようとしません。きっと､誰かが隣に座ることを嫌がり､こんな行為に出るのであろう。たまに誰かが尋ねると｢奥へどうぞ｣といいます。そのくせ､立ち上がりません。ゆったり座席の観光バスではなく､このバスは通勤用です。座席間隔は狭く､通路側に誰かが座ったまま奥へ座ろうとすれば｢通路側の人を大きく跨ぐ｣しかありません。つまり｢奥へどうぞ｣は､事実上の拒否宣言です。あるとき､見るからに体の不自由なお年寄りが乗ってきました。そこで｢奥へどうぞ｣をやったので､流石に見かねた人が注意しました。一体この中年女性の思考回路はどうなっているのだろうか？きっと｢思いやり｣という概念がないのであろう。このようにして､我国マナーは滅んでいくのであろうか… 追記超大型で強い台風23号が近づいている。近畿も午後から暴風雨圏に入るようです。今日は1日外回りの予定で､さてどうなるやら・・・

最高速EV
■041021(木)	dogfight
台台湾で､現時点で世界一ノッポの世界貿易センタービル（Taipei　World Trade Center Building)が完成しました。ＴＷＴＣは101階建て・高さ508ｍでギネスブックに世界一と認定されました。只､来年には上海でもっと高いビルが完成予定だそうです。ＴＷＴＣ１０１階の展望台への直行ＥＶは､これまた世界最速の1010ｍ／分(東芝製)で､現在ギネスブックに申請中だそうです。この速度は､人間工学的に限界だとかで､こちらは当分｢世界一｣が続きそうです。 ◎エレベーターシャフトは｢密閉空間｣で､ここを高速移動することは｢空気との激突｣になります。そのため､エレベータのカゴの外形は｢涙滴型｣で空気抵抗を減らす工夫がなされています。 ◎それでも空気抵抗は強く､猛烈な振動に見舞われるため､エレベータのカゴにはダンパー(振動制振装置)が付けられているとか。 ◎人間工学的に限界と言われる理由は､猛烈な気圧変動で､このエレベータには気圧調整装置が付けられている。どうもここまで来ると､エレベータというよりは｢ロケットに近い｣と言えそうです。さて､どんな乗り心地でしょうか？関係のない追記台風23号は､西日本を中心に｢死者27名・行方不明42名｣という､近年最悪の被害を出しました。まるで我家を目指したかのようなコースでしたが､大阪上陸の段階ではほぼエネルギーを使い果たし､迫力に欠ける台風となっていました。私は､現場で｢台風待機｣する連中と一緒に酒を飲んで､台風をやり過ごしてから帰りました。

苦しいときのホラ話
■041022(金)	dogfight
ＭＡＣはピンチの連続で､この数年苦しい経営を続けてきました。あの手この手と首の皮1枚で凌いできましが､とどめを刺すようなことが起きました。契約に従い業務を終了したのに｢社長は雲隠れ｣で､支払いを受けられません。今回がこの様子では､次回(12月)の支払い分も危ない限りです。両者合わせればＭＡＣの5ヶ月分の売上に相当するだけに大変です。流石の私も､今回ばかりは乗切る自信がありません。当ＨＰも何時まで続けられるか？神のみぞ知るといったところです。独断偏見だらけですが､今後も日記を続行するために､是非私に仕事の紹介をお願いいたします。｢苦しいときの神頼み｣が相場ですが､あんまり頻繁では神様も迷惑だろうと思います。そこで｢苦しいときのホラ話｣に致します。前回のホラ話で､一体型デジカメ『TD-1』を取上げましたが､複数の方からアドバイスが届きました。　・デジスコは3000ｍｍ時代に入っている（TD-1は1350ｍｍ）　・デジカメは500万画素の時代になっている（TD-1は315画素）　・デジカメのタイムラグは短くなっているのに､TD-1はまだ長そうだと､こんな具合です。リモコンシャッターなどメリットも多いのですが｢コンセプトがやや古いかな｣といった感があります。デジスコはフィールドスコープとデジカメをアダプターで組合すのですが､私の場合はちょっと複雑です。その理由は､『あまの街道』に『狭山池』という異なった条件にあります。狭山池は距離があるため､3000ｍｍデジスコが垂涎の的です。一方､あまの街道は｢野鳥園の中を歩く｣ようなもので､スナップ写真が基本です。そのため､ズーム倍率が高くてフットワークのよいカメラが必要です。このようにフットワークのよいカメラとフィールドスコープが組合わせればよいのですが､上手く行きません。あまの街道でベストなカメラ（私がもっとも欲しいカメラ)は､現在使っているカメラの後続機種で､パナソニックのＤＣＭ-ＦＺ20です。　・光学12倍ズーム(36～432ｍｍ）+光学式手ブレ防止機能　・500万画素+ヴィーナスエンジン+レリーズタイムラグ0.008秒　・4種類のオートフォーカス+マニュアル微調整しかし､この素晴らしいカメラとフィールドスコープを組合すアダプターがありません。トップメーカーKOWAに問合せたところ､開発予定はあるそうですが｢何時かは分からない｣とのことでした(いくらホラ話といえども､あまの街道用と狭山池用に別々のカメラを持つような贅沢は出来ません）。ハイ！急ぎませんよ。ホラ話しの実現も｢何時のことか分からない」から… 関係のない追記招待状を頂いて､インテックス大阪で開かれている｢フードテック2004｣に行ってまいりました。昨年は作戦間違いで､食後に行ったのですが､今年は｢朝から｣参りました。何せ､右を見ても左を見ても｢試食コーナー｣だらけで､しこたま食べて愛娘かおり共々腹いっぱいです！お陰で昼食代を浮かしました。貧乏をしていますが､私は｢遊びの天才｣です。野鳥趣味､歴史街道を歩く､そしてこのようなイベントめぐりです。お金を掛けなくても｢生きていく楽しみ｣はいくらでもありそうです。

公然の秘密
■041023(土)	dogfight
明大の一場選手は､将来の大投手らしいが､人間としては全くのクズだ。巨人が作った｢プロ野球をダメにする手段｣の一つ『逆指名制度』を利用して？巨人だけではなく､横浜や阪神からも｢お小遣い｣を貰っていたそうだ。球団オーナーや社長が引責辞任し､かつ｢指名辞退｣となっている。野球ファンとしては､なんとも不愉快な出来事だ！一場選手は､これを｢他人事｣と捉えているのであろうか？彼なりの言い訳や言い分はあるだろうが､結果から見れば｢無分別にお金を貰っていた｣に過ぎない。渡す方も悪いから当然の引責辞任であろう。ならば貰った方は｢何の責任もないのか！｣是非明確にして欲しいものだ。更に言えば､一場選手に金を渡したのは3球団だけであろうか？もし､まだあるのなら､彼のほうから全てを明らかにしたらどうだ。一場選手よ､あなたも責任を取って､プロ選手を断念したらどうですか！この汚名は､あなたに一生ついて回るであろう。そして球界は､もうこんな｢公然の秘密｣など存在できないように制度を改めるべきだ。追記1　次々に､球団オーナーや社長が記者会見を開いては｢お詫び｣を言うが､誰も根本原因の｢制度改正｣を口にしない。所詮､ＮＰＢは｢腐った組織｣というべきか。追記2　日本シリーズは､中日の3勝2敗で｢名古屋へ帰る｣こととなりました。関係のない追記早朝に家を出て､あまの街道から西高野街道(滝谷-三日市間）を歩こうと計画しています。

西高野街道を歩く
■041024(日)	dogfight
041023に西高野街道を歩いてきました。近畿探訪・大阪府｢西高野街道を歩く｣に掲載しましたの是非ご覧ください

災害の犠牲者
■041025(月)	dogfight
今年は台風が異常発生しています。例年なら､年に2～3個の上陸なのに､今年はもう10個の台風が上陸しています。更には今週も台風24号が控えており､一体何時まで台風が来るのか､呆れる思いです。台風23号では､90名を超える死者行方不明を出しており､ここ10年来で最大の被害者となりました。台風銀座の沖縄は､上陸数のカウント対象にならないそうです。当然､殆んどの台風が沖縄を通過するわけですが､死傷者はまるで出していません。台風慣れしているという言い方は失礼で､心構えの差であろう。本州における台風死傷者の原因は　・避難命令が遅かったから　・高波を見学に行って飲み込まれた　・暴風雨の中､たんぼを見回りに行って濁流に飲まれた死傷者にはお気の毒ですが､私はあまり同情する気になれません。高波見学は論外です。暴風雨下の見回りも､じっとしていれば問題なかったはずです。更には｢避難命令が遅かった｣論など呆れてしまいます。自分の命を他人に委ねるなど､私には考えられません。こんなことを言えば｢お前は何も知らないくせに｣とお叱りを受けそうですが､私は史上最大の台風であった｢伊勢湾台風｣で､命からがら逃げ延びた一人です。自分の命は自分の判断で守ることをして､今日があります。もっと｢自己責任｣を自覚したいものだと思います。 041023夕刻､新潟県中越地震が発生しました。短時間に強い地震が頻発するという特異なもので､住民の方には心からご同情申し上げます。台風と違い｢予知がない｣だけに､突然恐怖に襲われます。まだ被害の全貌が明らかになっておりませんので､改めて取上げたいと思います。ただ､新幹線についてだけコメントしておきたいと思います。新幹線は､時速200ｋｍで走行中に直下型の地震（1000～1500ガルといわれる強烈な揺れ)に見舞われました。この状況下で｢よく脱線だけで収まったもんだ｣というのが､技術屋としての私の感想です。｢新幹線の安全神話は崩れた｣と､はしゃぐ向きもあるようですが､技術を知らないもののたわごとです。

言語の侵略

■041026(火)

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氾濫している外来語(殆んど英語)が､我家で話題となりました。日本語なら｢会議｣で済む話しを､何故｢コンファレンス」と舌をかみそうな発音をしなければならないのだろう？という訳です。
明治初期､外国との交流が始まり『新たな日本語』をつくらなければ､言葉が通じない時代があったそうです。その後も､外来語の流入は続くのですが､日常使われている日本語まで英語表記する傾向には如何であろうか？英語表現は､日本語に翻訳不能あるいは､日本語訳が定着していないものに限っても良いのではないか。英語の苦手な私はやっかみ半分でそう思っています。

そこで､ちょっと調べてみました。
国立国語研究所「外来語」委員会では､下記のような｢言い換え案｣を発表しています。

外来語	言い換え案	外来語	言い換え案
アカウンタビリティー	説明責任	ドクトリン	原則
イニシアチブ	主導・発議	ハザードマップ	災害予測地図防災地図
カウンターパート	対応相手	パブリックインボルブメント	住民参画
ガバナンス	統治	パブリックコメント	意見公募
コンファレンス	会議	フロンティア	新分野
コンプライアンス	法令遵守	ブレークスルー	突破
サプライサイド	供給側	プライオリティー	優先順位
スキル	技能	プレゼンス	存在感
スタンス	立場	ボトルネック	支障
ステレオタイプ	紋切り型	ポートフォリオ	資産構成・作品集
セーフガード	緊急輸入制限	マンパワー	人的資源
セットバック	壁面後退	ミッション	使節団・使命
ソリューション	問題解決	モビリティー	移動性
ツール	道具	ユニバーサルデザイン	万人向け設計
デジタルデバイド	情報格差	ロードプライシング	道路課金
デフォルト	債務不履行初期設定	リテラシー	読み書き能力活用能力

どれだけ当てられるか？我家でもやってみたのですが､惨憺たるものでした。皆様も一度挑戦してみてください。

外来語の氾濫は我国だけの問題ではなさそうです。これも調べてみたところ､各国の対応が以下のように紹介されていました。
中国
過去には言語の輸出国として日本や韓国に言葉を送り出していた中国だが､日本同様大量に流れ込む英語への対応に頭を悩ませている。中国では､従来外来語の意味を捉えて翻訳した言葉を使用していたが､今では音だけを使う音訳が使われやすい傾向にあるという。よほどのことが無い限り､母国語を変更したり外来語を取り入れないとされていた中国だけにこの変化は大きい。
韓国
韓国では「醇化（じゅんか）運動」と呼ばれる外来語の言い換えを運動を推進するなど､日本での国立国語研究所による母国語推進運動と似通った対応を実施している。また「トレード」「スリム」といった言葉を母国語と合わせ動詞・形容詞として使う例も増えており、この点でも日本の現状に近い。
ドイツ
ドイツでも外来語､特に英語の影響を強く受けている。ドイツ語の30～40万語の中に数百の英語が混じっているとされ､以前のアンケート調査によると回答者の半数以上の人がドイツ語に交え英語を使いすぎていると回答している。こうした英語の使いすぎ理由は「英語表現により国際感覚が身につく」「英語の商品名がおしゃれな感じがする」といったもので､日本人とほぼ同じ感覚で英語が使われている。

上で紹介した国々では、母国語との兼ね合いに戸惑いながらも外来語を認めている部分もある。ところが､一切の外来語を認めないとする国もある。
フランス
1994年に「外国語排除法」が成立。英語の氾濫がフランス語の乱れにつながるという考えの下､法律で特定された外来語はフランス語に言い換える必要があり､違反者には最大１万フランもの罰金を設定している。ところが法案成立後も外来語の流入は止まらず､置換えの強制や罰金は空文化した。
イラン
フランスと同様イランでも外来語排除の運動が行われた。外国語排除法は1996年に国会で採択されており､その法案では「イラン文化が認めたペルシャ語」の利用が官民問わず義務づけられている。その徹底ぶりは､商品名に外来語を使うことも許されていない程だ。
アイスランド
日本同様に孤島に位置するアイスランドでは､国語純正化の意識が過去から形成されており､その意識が現在も受け継がれている。その為､自国語保護目的として言語局を設け外来語を全てアイスランド語に置き換える政策を推進している。

母国語を守るため苦労をしている国が多いようで､外来語を｢言語の侵略｣と捉える国もあるようです。皆様は如何でしょうか？

ファッションは我慢
■041027(水)	dogfight
10月も下旬になり､最高気温も20℃を下回るようになりました。いきおい､服装も｢重ね着｣となり､セーターまで着ているのに｢何でヘソを出しているんだろ？｣更には､マフラーをしっかり巻いている女性を見ると｢そこまで寒くないだろう！」と突っ込みを入れたくなります。今年は記録に残る｢猛暑｣でしたが､あのクソ暑い中で｢ロングブーツ｣を履いている女性が多かったですね。水虫に悩まされる私など､いまだにメッシュのスニーカーを履いていると言うのに… こんな話しをしたら｢ファッションは我慢です｣と教えられました。私のように｢どうすれば快適になるか｣しか考えぬ人間には､理解不能なことです。ファッショナブルな若者よ『ご苦労様！』

不便なＩＰ電話

■041028(木)

dogfight

＠niftyのトップ画面に｢ＩＰ電話＝＠niftyフォン｣のコマーシャルが載っています。これを開いて見ていくと｢ホンマかいな？」と思います。
使っているブロードバンドによって｢電話の掛け方が変わる｣そうです。

@niftyフォン-C⇒提携(無料接続)/有料接続プロバイダーのIP電話の場合は､
　・@niftyフォン-C
　・提携(無料接続)プロバイダー
　・有料接続プロバイダーのIP電話
あらかじめ､上記のように相手方の接続方法を確認の上「050」で始まる相手方のIP電話番号をダイヤルする。※どうやって確認するのやろか？

国内の一般加入電話への発信は､喩え市内同士であっても｢市外局番からダイヤル｣する。

IP電話経由扱いにしたくない場合には､相手方の電話番号の前に「0000」（ゼロを4つ）をつけてダイヤルする

嫌味なくらい｢使い辛い条件｣をつけています。これって｢ＩＰ電話なんか使うな！｣といっているのと同じだと思います。勿論､110番や119番､0120も利用できません。本気で普及させる気があるのやろか？

まあ､ＮＴＴ系の回線を利用すると､何処も｢こんな程度｣のようです。少なくとも､光電話に限って言えば､ケイオプティコム系が､圧倒的に使いやすく出来ています。

追記
本日､接続方法が光ファイバー（VDSL)に変わります。電話もＩＰ電話に変わり､これでＮＴＴとオサラバです。正式運用は11月1日からですから､少し混乱があるかもしれません（切替に伴う設定が上手く行くかどうか？心配です）。

呆れた話し
昨日､イラクでテロ組織に日本人が誘拐さて｢24時間以内に自衛隊が撤退しなければ殺す｣としています。誰でも知っている危険地帯へ､反対を押し切っての｢旅行だった｣とか！
テロ組織は､既に多くの外国人を殺しており､おそらくこの若者(24歳)も殺されるだろう。気の毒だが｢誰も同情しない｣究極の自己責任といえる。とき､あたかも新潟県中越地震で10万人を超える被災者の救済におわれており､このような馬鹿者は関心の埒外に過ぎない。首を切られても､恨むなら｢己のノー天気｣を恨みなさい。

新潟県中越地震

■041029(金)

dogfight

10月23日夕刻に起きた巨大地震は､新潟県中越地方を襲いました。僅か1時間あまりのうちに「震度6強」という強烈な揺れが3度も起こリ､その恐怖からショック死した方が多かったことでも､異常な地震であることが分ります。その後も､本震並みの「余震」が続き､041027になってまだ「震度6弱の余震」というエゲツナさです。

阪神淡路大震災と新潟県中越地震では､政府の「危機管理体制」がまるで違いました。勿論「まだまだ」とする向きがあることを知っていますが､阪神淡路大震災の悲惨さを知っている私には、随分改善されたと思います。本震級の余震が延々と続き､馬鹿でかい余震で二次災害の危険がある中での､献身的な自衛隊の活動に､心から感謝する方も多いのではなかろうか。

dogfight注1：大の自衛隊嫌いで有名な当時の兵庫県知事は｢自衛隊の早期災害出動｣を拒んだ。更に､米軍や諸外国のボランティア組織の応援も拒否､いたずらに死者（6000人余）を増やした。人命救助よりイデオロギーを優先したとして､諸外国のマスコミから非難を浴びたが､何故か国内のマスコミは知事を賞賛した。

被災規模が判明するに従い､これが容易ならざる地震であったことが分ってきました。
道路を含むあらゆるインフラが破壊され､通信が途絶した村落も多く､自衛隊のヘリ救出作戦が続けられました。救援物資を届けるのも｢道から造らねばならぬ｣こともあり､ここでも自衛隊の活動に頼ることが多かった。然るに､ＮＨＫは地震翌日に「被災者に充分な救援物資が届かない」と､暗に｢救援体制の不備」と暗示する報道が目立った。いくら政府に批判的なＮＨＫと言えどもこれは非常識であろう。

dogfight注2：通常報道が「震災情報」に切替えられる中､上海リポートだけは変更されることなく報道された。流石は「中国国営放送・東京支部」の面目躍如といったところか！

10万人以上の方が避難生活を余儀なくされ､避難場所も｢強烈な余震｣で安全かどうか？」と言った心細い中で､各救援組織の活躍が伝えられてきます。
母子3人の乗った車が発見された｢岩石崩落現場｣では､レスキュー隊の懸命な救助活動が行われました。救出風景はドキュメンタリーで報道され､涙された方も多かったのではなかろうか。しかし､献身的な作業も虚しく､母親と女の子は既に死亡していました。
車発見当日は雨が降っており､非常に危険な状況のため､救出作業は翌日から行われました。
報道ステーションの古館一郎氏は「前日から救出活動が始まっていれば母娘は助かったかもしれない」と煽情的かつ感情剥き出しの発言をした。あの崩落現場の全景を俯瞰すれば､それが如何に危険な救出活動であったか､誰にでも理解できたであろうに。｢アホにつける薬はない」とは、このことであろう！

dogfight注3：この震災を受けて､建築基準法（主に構造系)が改正されるであろう。
願わくば「平等の原則」を是非変えてほしいものだ。我国の法律では､民家も避難場所に指定された建物も｢同じ強度で設計する｣ことになっている。こんな馬鹿な話はない！避難先が危険に晒されている現実を見れば「おかしい」ことぐらい誰でも分るであろう。避難施設に付いては「免震機能を持つ高強度の建物」を義務つける程度の改正をして欲しいものだ。

追記
私の自衛隊に関する原体験は｢伊勢湾台風｣です。凶暴な台風が去った後､呆然とする住民の前で､黙々と復興作業をする自衛隊員の姿が､今も目に焼き付いています。

被災宅地危険度判定士
■041030(土)	dogfight
『被災宅地危険度判定士』こんな資格があることをご存知ですか？災害発生後､危険な建物や地形に立入って､二次被害を出さぬよう｢素早く危険度を判定｣する資格です。大阪府でも約200人ほどの有資格者がおり､災害本部の要請に応じて出動します。このたびの新潟県中越地震でも、80名ほどの被災宅地危険度判定士が活躍しています。この資格は､阪神淡路大震災の教訓を得て創設されたもので､それなりのベテランがしかるべき講習を受けて登録を致します。『悲惨な状況と向合う』この作業では精神的損耗が激しく、過去の経験から言うと､現地での活動は｢1週間が限度｣だそうです。そのため次々に新手を送り込む必要があります。登録者は招集がかかれば､余程の理由がない限り拒否権はなく､ボランティアと言うよりミッションであろうと思います（無給かつ自費負担）。私も2年前にこの資格を取得しており､召集があれば参加致します。事務所の経営は､相次ぐ契約不履行で｢絶体絶命｣の状況ですが､私は人間として使命に忠実であろうと思っています。関係のない追記昨日､近畿探訪・大阪｢加賀屋新田会所跡と住吉を歩く｣に行ってきました。是非ご覧ください！

蒼穹の昴
■041031(日)	dogfight
浅田次郎著｢蒼穹の昴｣(講談社文庫・全4巻）を読みました。今も続く｢日中間の軋轢｣を生んだ明治期の歴史を､日本側から見つめた名作・司馬遼太郎著｢坂の上の雲｣に対し､日清戦争の背景を清朝側から見た作品です。登場人物も地名も｢中国読みに拘った｣作品で､当初は｢何でやろか？｣と思いましたが､読み進むに連れて､必然性を感ずるようになりました。歴史と歴史小説は違うという。｢歴史上の事実｣が点在しており､如何に小説といえども､それを変える訳にはいきません。歴史小説に許されるのは､点と点をつなぐ｢流れ｣を創造することです。その｢流れ｣こそ､作者の歴史観といえます。私は｢中国の歴史｣をテーマにした小説をよく読んでいます。『蒼穹の昴』を読みながら｢ちょっと違うな｣と反発していました。そして涙していました。清朝最後の実力者｢西太后｣は､我国の歴史観では｢中国の近代化を拒んだ悪役｣として登場します。｢蒼穹の昴｣では､この西太后に光を当て､同郷出身の若者二人が対立しながらも､清朝滅亡を食止めるためにもがく様を描写しています。作品は4巻で終了していますが､結末としては消化不良な読後感です。私には､浅田氏の頭の中には｢第5巻｣が存在しているように思えてならない。浅田氏と話し合うことなど間違ってもないだろうが､万一そんな機会があるなら､第5巻について語りたいと思いました。ご一読を！