dogfight高松の長すぎるひとり言
2004年6月
エッセイ&コラム
安価な趣味寺料理順法精神の欠如アンチウイルス企業倒産五條市「江戸時代」を歩く商店街のHP何時のことやら御用聞き小学生殺人事件ヤクザの暇つぶしラストサムライ授業料免除雨に煙るアジサイ寺不幸なバランス希薄な危機感探鳥会報告から球団再編携帯電話生存証明工事監理の星矢田丘陵を歩くザル法からの脱却懲りない面々急性低血糖中国への幻想ソーラー発電ソーラー発電2主役交代安価な趣味2


安価な趣味
040601(火) dogfight
ある本に、最も安価な趣味は「歩くこと」とありました。至言と思うのですが「但し書き」が必要なようです。
あまの街道で「歩くことが趣味」とおっしゃる方に出会ったことがあります。そりゃ「安くついて良い」と申し上げたら「目的地(スタート地点)へ行くまでが高くつく」と言うご返事でした。
2週続きで御所市へ出かけてみて、目的へ着くまでの費用がバカにならないことに気付きます。ちなみに、我家から御所までの交通費は往復で約4000円です。食事はコンビニで買った「パンとジュース」で済ませても、交通費は節約のしようがありません。更に「泊りがけ」で遠征するようなことになれば『高価な趣味』になりかねませんね。

私は、数年毎に「趣味が入替る」癖を持っています。昨年からは「野鳥狂い」でしたが、私自身でも「安定期に入ったかな…」と言う思いがあります。さて、次の趣味は?となると定かではありませんが…「史跡を歩いてみたい」と言う気持ちが強く、案外その方向にいくかもしれません。
大阪へ出てきた頃(今から40年前)は、日曜日ごとに「奈良を歩いた」記憶があります。
何せ月給が18000円で、寮費を納めるといくらも残らない。そんな訳で、駅の売店でパンと牛乳を買い求めて「朝から夕方まで歩きながらのスケッチ旅行」が当時の楽しみでした。その意味では「本家帰り」かもしれません。

追記 いつか歩いてみたいところに「みたらい渓谷」と「熊野古道」があります。どちらも峻険な道で、今の私の耐力では不可能です。もっと鍛えなくちゃ…
kankeinonai追記 狭心症の検査中に酷い発作で幽体離脱を経験して1年になりました。検査後のドクターの第一声は「今までよく生きていましたね」でした。私はしぶとく生きて行きますよ!


寺料理
040602(水) dogfight
「歩く楽しみ」を広げようと、古都のお寺を散策するルートを検索中に「心つつしみて」と言うサイトと出会いました。それによれば、近鉄電車沿線の20ヶ寺の「寺料理」が紹介されています。なかなか由緒あるお寺が網羅されており「見て・歩いて・食べる」楽しみがあります。観光だけでは『ちょっと物足りない』向きには最適なシチュエーションではないかと感じ入ったしだいです。20ヶ寺の中には「行ったことがある」処も含まれているのですが、そのような情報を持っていなかったため、私は「知らずじまい」でした。
お寺によっては…
 ・季節限定
 ・予約必要
 ・人数制限あり
こんな要件で「個人の気まま」では何ともならない処もありますが、それなりに準備すれば面白そうです。これから月に一度くらいの割合で観光取材を兼ねて「食べに行こうかな」と考えています。
上手く行けば「私のグルメ」に寺料理の新シリーズが出来るかもしれません!
kankeinonai追記 行きつけの喫茶店。たどたどしい日本語を話す娘がおり、国籍を尋ねたら純粋の日本人でした。何てこった!


順法精神の欠如
040603(木) dogfight
建物を作るには「建築基準法」を始めとする関連法規を遵守して行う必要があります。
一般的には、意匠設計担当がプロジェクト全般を把握して違法行為がないようにコントロールします。その下で、
 ・構造担当・・・構造関連法規、構造基準に基づき構造設計
 ・設備担当・・・設備関連法規、設備基準に基づき設備設計
 ・特殊分野・・・分野を統括する法規や基準に基づき設計
このように、専門分野を担当する設計者が「守備範囲の法規や基準」を遵守して、結果として「何一つ違反がない」設計や施工を行います。ところが…
全く法規を無視する人達がいます。それは、ゼネコンの配下に入らない「店舗内装関係者」です。
厳密に言えば、建築基準法や建築士法に従って届け出の対象のはずなのに、まずそんなものを守っていません。工事に先立っての建築関連諸官庁への届けもしません。
 ・飲食店では保健所の許可がいるので、保険所へは届けますが「建築許可」は受けない。
 ・風俗営業なら警察へは届けるが「建築許可」は受けない。
こんなことですから、防火対策上の問題(防火区画や内装制限とう)や健康を守るためのシックハウス規制、住環境を守る採光換気の規定などヘッチャラで無視します。守る気がないから、法律そのものの存在すら知りません。

仕事上で、店舗内装関係者と共同作業をすることがあるのですが、彼らに法を守ってもらうために、へとへとになります。5年ほど前のことですが、約1万坪の大規模なショッピングセンターの全面リニューアルを指揮したことがあります。核店舗のほか相当数の専門店があり、個々の店舗から「店舗内装関係者」が送り込まれてきます。中には有名なファーストフードなどがあるのですが「法規を守らない・法規を守る気がない」ことは一緒です。何せ私は「防災評定」を受けた当事者で、建物全体の安全性を担保する責任があります。まあ、胃が痛くなるほどで「ホンマ大変でした!」
昨年7月から施行された「シックハウス規制」は実に厳密に運用されています。
シックハウス規制は「内装材や造り付家具」は勿論、密閉された空間(天井裏や押入など)に適用されます。個々には、材料や接着剤と言った素材の管理履歴の提出が義務つけられます。証明資料だけでも膨大で大変なため、公共機関で試験・認定を受け、認定書とともに出荷される製品が増えています。なお、どのくらい厳密に管理されているか?というと、
 ・シックハウス規制対応商品の専用製造ラインが組まれ
 ・専用の運搬車で搬送される(非対応品と混載すると放散された化学成分が移ってしまうため)
何故これほどに厳密に管理されるのか?私自身も驚いていますが、建設関係者が「急に順法精神を持った」分けではないようです。
シックハウス症候群は今や社会問題です。
そのため、建築におけるシックハウス規制も、異例といえる速さで成立しました。このように法整備が出来ると、シックハウス症候群の患者が「建設関係者を訴える」環境が整ったと言えます。いわば「自衛手段」として『法を守っている』と言えます。仮に、訴訟されれば当然「犯人探し」が行われるわけで、どの建材メーカーも『アリバイ作りとして厳密に運用』しています。

ところが店舗内装関係者には、この法律が出来たことすら知らない人がいて驚いてしまいます。だから、店舗内装業者が「検査など関係ないよ」と持ち込む商品から、シックハウス対応がなされている保証が得られません。「意識の差」と片付けるには、あまりに大きな問題だと思います。
追記
テレビで紹介される「ビフォー・アフター」など、インテリア(内装)設計の先生が「あっという間に」家具を作り上げて搬入しますが、このシックハウス規制に触れているのに出会ったことがありません。大丈夫なのであろうか?


アンチウイルス
040604(金) dogfight
アンチウイルス用ソフトの有効期限が来て、新しいものを購入しました(ソフト会社が統廃合され、更新ではなく新規購入の必要がありました)。今度期限が来たのは事務所で使っているパソコン2台で、2本パック(有効期限は1年)を購入したのですが「随分安くなったものだ」と思います。
 ・ 2本パック---- 3129円
 ・10本パック---15225円
 ・30本パック---45150円
 ・50本パック---74550円

ご覧のように、概ね1本当たり1500円くらいです。始めて購入したときは、5000円以上した記憶があるのですが、それだけパソコンが普及して安価になったのでしょう。こんなことにも、時代の流れを感じますね!

それでも、感染するパソコンが後を絶たないのは、まだまだ無防備な人がいると言うことだろうか?安全はただではないよ〜
追記 我家にアンチウイルスソフトを作るメーカー名でウイルスが送られてきました。まるでブッラクユーモアですね


企業倒産
040605(土) dogfight
春に民事再生法を申請したゼネコンに勤めていたY君。去就に迷っていたようですが、みるみるうちに落ち込んでいく業績に『倒産』とはどう言うことか、ようやく納得したようです。そこで、踏ん切りをつけて転職先を探しました。
ある人の紹介でみつけた転職先は全国ネットのゼネコンで、この状況下なら「決めてしかるべきところ」と言えそうです。でも「だいぶ給与が下がるので…」と、相談がありました。それに対する私の返事は冷たいものです。
『そんな高給を出してるから倒産するんヤ!』

別にY君に恨みがあるわけではありません。私が言いたいことは、倒産する企業の共通項に「身内に優しい」と言うことがあります。身内への優しさ(高待遇)を続けるため「粉飾決算」をする企業も多く、周りは「倒産の危機」をうわさしているのに、社員はまるで気付かない。要は、真っ先に手をつけて生き残りをかけるべきところを、何もしていないことが目立ちます。
私はとっくの昔に「決断」をして、崖っぷちで踏ん張っています。何時まで持つか?なんて、幸運を待つしかなく全くの神頼みです。これまた情けない話ですね、アハハハ・・・


五條市「江戸時代」を歩く
040606(日) dogfight
昨日、奈良県五條市を歩いてきました。海外旅行は随分しましたが、足元の「歴史ある地域」に全く無知であることを恥じ入っています。

近畿探訪---五條市「江戸時代」を歩く---に掲載しています。どうぞご覧ください!


商店街のHP
040607(月) dogfight
日本一長い商店街として知られる「天神橋商店街」
天神橋商店街を幹として、枝のように広がる商店街もたくさんあります。それぞれの商店街でホームページを持ち、幹とリンクして一体化しています。一時は地盤沈下が激しかった商店街も、この戦略で息を吹き返した観があります。
ところが、この流れに「全く乗り遅れた」商店街があり、一目で不振が目立ちます。
危機感を持った商店会会長の尽力で「商店街として統一ホームページを持とう」と言う合意を取り付け、任期満了を迎えました。複数社から「HP製作費用」の見積もりを取り、順調に進むかと見えたときに異変が起きました。

ホームページなど「無駄遣い」と考える人達(新会長を含む)によって決議が逆転されたのです。
聞くところによれば新会長氏は、コンピュータの心得があるそうで「自分で作ればよい」と考えたようです。この話を聞いたとき「とっても危険な考え」だと思いました。
まず「自分が出来る」と言うことと「誰でも出来る」ことは別です。
 ・40店舗以上ある商店会のHPを、全て新会長自ら作るつもりであろうか?
 (自分の店のページは各自で作る---何てことを前提にしているなら絶対に無理)
 ・HPには、更新やメンテが必要です。新会長氏は「永久に責任を持って続ける」のだろうか?
 (誰もが、更新やメンテが出来るわけではない)
以上の責任がもてないなら、この選択は避けるべきであろう。なぜなら、今できることと継続は別で、次期会長に誰がなろうとも「続けていける」担保がないからです。
新会長が行うべきことは、一時しのぎスタンドプレイではなく「誰でも続けていけるシステムを作る」ことであろう。まあ、お気の毒ですが、この商店街のHPは「永久に無理」でしょうな・・・
dogfight注:商店街としてHPを持たなければ、幹となる天神橋商店街にリンクも出来ない。HPは、活性化に不可欠な第一歩なのですが、危機感がないと「こんなもん」であろうか…


何時のことやら
040608(火) dogfight
私の住むマンションの「光ファイバー導入専門委員会」が、またしても鈍座しているらしい。
委員会が出来たにもかかわらず、開店休業に業を煮やした私は、抗議に次ぐ抗議をして、ようやく今年1月下旬に半年振りに会合が開かれました(この時点で私は辞任)。続いて2月初旬の会合で「事業社へ質問」をすることにしました。NTTからは1週間ほどで回答が来たのですが、Kオプ(関西電力系)からは回答が届かなかったそうです。無回答は「棄権」とみなせばよいと思うのですが、ぐうたら委員長はそれを良いことに「ほったらかし」を決め込みました。

たまたま、KオプのMAC担当者と出会ったので、当マンションのことを尋ねたところ「調べて回答します」とのことでした。直ぐに回答が来て…
当マンション担当者に問題があったようで、何ととっくに立派な調査報告が出来ていました。何はともあれ、ぐうたら委員長と某委員に資料が届くようにお願いしました。
ぐうたら委員長となかなか連絡がつかないため、結局「自宅まで資料お届けしました」そうです。あれから間もなく1ヶ月になろうとしています。某委員からも「資料が届いたはずだから、委員会を開催して」と申し出ているそうですが「なしのつぶて」だとか!

結局、管理組合は「しょうもない面子」に拘って、団地住人全体の利益を無視している。
ぐうたらで能無し委員長の「人権を守る」ため、更迭人事が出来ないなら「神棚に祭り上げて」おけばよい。某委員によれば「やる気のある人」が揃っているそうで、実質的な権限委譲さえあれば実務推進に何の問題もない。
アホな管理組合にぐうたら委員長!最悪の組合せの結果、まったく情けない話になっています。一体、当マンションに光ファイバーが入るのは「何時のこと」であろうか?


御用聞き
040609(水) dogfight
建築における「規制緩和」は他の産業を圧倒しているのではなかろうか?国交省は許認可権の多いところです。そこで、私達に縁の深い「建築確認申請」に触れてみたいと思います。

建物を作るには、それに先立って「建築確認申請」が必要です。以下、この申請に基づいて中間検査、竣工検査等のチェックが行われます。この、審査・検査等を民間検査機関に委譲しています。都市部では複数の民間検査機関がしのぎを削り、まさに「競争原理」が働くようになりました。
民間検査機関は全て同じと言うわけではなく、様々な差があります。
 ・2級建築士の権限範囲(主に木造)だけを対象にしている検査機関もある
 ・確認申請だけではなく、公庫審査代行・性能検査・各種評定まで行える検査機関もある
 ・大阪市内だけ審査できる機関から、近畿一円まで対象にする検査機関もある
このように、審査・検査権限の差や、守備エリヤの差があり、どこを選ぶか「ユーザーの勝手」です。その結果、民間検査機関に優劣がついてきました。制度が始まって3年ですが、既に「吸収統合」されて姿を消した組織もあります。一方、業務拡大に伴って「支店網」を作るところも出てきました。先日も、インターホンに出たら、某民間検査機関からの「御用聞き」でした。流石にこれは行き過ぎではないかと思います。

ちなみに、MACが利用している検査機関は、近畿一円を守備範囲としており、評定以外の審査・検査権を持っています。この数年「評定が必要な大規模建築物」を手がけておらず、身にあった機関と言えます。主な担当官とは顔なじみになり、かなり「本音で相談」できる環境にあります。建築基準法は「見解」で運用できる範囲(これも規制緩和で、解釈が多様化している)が多く「本音で相談」出来ることは大きな要素です。
良き設計士と検査機関を見方につけることで、違法建築などしなくても「あなたの希望をかなえる」ことが出来るようになりました。うまくご利用なさいますように…


小学生殺人事件
040310(木) dogfight
少し前の出来事ですが、長崎で小学校6年生の少女(11歳)による殺人事件がありました。
当初「殺す気は無かったのではないか」と思われた事件ですが、時間の経過とともに「用意周到な犯罪」と分かってきました。殺人目的でカッターナイフを購入し、殺す練習も重ねたと言う。
少年法では、14歳未満は「判断能力が無い」と言う理由で、全くの不問です。では、本当に「少女には判断能力が無かった」のであろうか?

少女はホームページを運用していた。このたびの事件では、そのHPの掲示板が原因となっている。もし刑法が定義するように、判断能力もないのにHPを持ち、掲示板を運用していたとするなら「こんな危険なこと」は無い(私など、この歳になっても掲示板の運用に自信が持てずにいる)。インターネットを検索閲覧するのはかまわないが、判断能力もない年少者のネット運用は「親の監督下」で行う必要があるのではなかろうか。驚きとともに「?」の多い事件でした。


ヤクザの暇つぶし
040611(金) dogfight
浅田次郎氏の作品は、軽妙洒脱でつい噴出してしまう。
氏は、人生の最初に挫折(大学入試失敗)があったようで、それが何で「自衛官」なのか?ようわからヘンのですが、とにかく一兵卒(自衛隊員)を経験してから、社会人となっている。体験から、作品の多くに自衛隊のことが登場するのは理解できるとして、更に「ヤクザが主役の作品」が多いのは何でであろうか?

以下のフレーズは「ヤクザの読書好き」を面白おかしく紹介している。ただ、真偽の程は定かではない。とにかく笑わせてもたっらこのフレーズを、ご紹介させていただこう。
---血まみれのマリア(きんぴか2)---より抜粋
誰もが一身上の都合により、常人の十倍以上の読書をしている。半年や一年の小便刑ならばマンガと週刊誌で乗り切れるが、前科五犯の兄イともなると、大河小説・哲学書の類でなければ間が持たない。何だか良くわからんが、とりあえず少量で時間がツブせる吉本隆明・大江健三郎などは隠れたベストセラーなのである。
特に「ノーベル文学賞作家・大江健三郎大先生」が登場するなど最高ではないか!あの「難解な文章」が受刑者(ヤクザ)の『暇つぶしに珍重される』と言うことであろう。もう腹をよじって笑うしかない、アハハハ・・・
関係のない追記
6月5日に死去したレーガン元大統領。就任当時は「映画俳優に何が出来る」と言う声が強かったのですが、歴史は彼を「偉大な大統領」と認識したようです。購読していますアメリカからのメルマガこんな記述がありました。
さて米国ではレーガン大統領の死去にともなって、米国国旗が半旗(ハーフマスト)で掲揚されます。半旗掲揚期間は、最も長い30日間で、夜明けから日没まで掲揚されます。もし、24時間掲揚する場合は、夜の間照明を照らすのがしきたりです。30日間の半旗掲揚を行なうのは1972年のトルーマン大統領の死去から32年ぶりだそうです。---内倉 憲一(kenichi_uchikura@psp.us)---


ラストサムライ
040612(土) dogfight
ビデオで「ラストサムライ」を見ました。
---日本史を研究しつくした作品---と言う触れ込みでしたが、余りにでたらめな「日本の歴史」に、私はアングリでした!
舞台は、1887年に設定されている。我国ではこの年「西南戦争」が起きており、ラストサムライと擬されているのは「西郷隆盛」であろう。ならば政府側高官・大村とは「大久保利道」になる。

朝廷での風景では「土足で畳の上を歩いて」いた。
こんなバカなことは絶対にない!畳の歴史は、板の間の延長です。つまり、板の間に部分的に畳を敷いたことから始まっており、当時の建物は「基本的に板の間」であった。畳を敷いてある部分も、挙げれば板の間が現れるようになっており、戦評定など、この状態で行った。明治時代、建物を土足で使った可能性は高いが、少なくとも「畳は敷いてなかった」はずである。

横浜の町並みが出てくる。道路には電柱が林立し、鬱陶しいほど電線があるのに「提灯で生活」していた。これではマンガではないか!当時の現実は「電信用ケーブルがあった」程度であろう。

戦いは、政府軍は火縄銃で、カツモト率いる反乱軍は刀と弓矢であった。
まったくの噴飯ものである。幕末の長州軍(1867年)は幕府軍を「ゲーベル銃(元込め・火打ち石式)」で迎え撃っているし、西南戦争当時は更に進化して薬莢式のミエニー銃であった。
ラストサムライのクライマックスで、最新兵器としてガットリング銃が登場するが、これも戊辰戦争で越後長岡藩(1868年)が既に使用している。またこの戦いで、山砲(松明で着火させる方式)が登場するが、これも噴飯ものです。1868年、上野に立て籠もった彰義隊を征伐するため、アームストロング砲(現在の砲と同じ方式)が使われています。当時、我国は兵器に関してなら先進国に遜色がなかった。だからこそ、先進国を相手にした日清日露の戦役に勝利している。おそらく、この映画を作った人達は、幕末の日本が自前の技術で蒸気船を作っていた事実もご存じないのだろう。

ようは、調べもしなければ理解しようともしていない。アメリカの指導層(白人)とは、全く「他国の文化」を理解しない人達と言えよう。ベトナムで失敗し、いまイスラム圏で失敗しようとしている。軍事力で圧倒できても、その国の文化を尊重できないなら友好関係は築けないであろう。
それにしても、こんなデタラメを受け入れた「日本の映画ファン」とは何なのであろうか?ここでも「日教組の成果」が出ていると思うべきなのであろうか…


授業料免除
040613(日) dogfight
大阪府の公立高校の「授業料免除」の割合は22.44%だそうな!
「携帯電話の使用料は払えても授業料は払えないのか」と議会で問題いになっている。
順位 都道府県 滞納率
1 大阪府 22.4%
2 福岡県 10.9%
3 兵庫県 9.8%
4 京都府 9.6%
5 東京都 8.7%
- 全国平均 6.8%
これがどのくらい異常か、表でご覧頂けば一目瞭然であろう。確かに大阪の失業率は全国一ですが、だからと言って年間授業料144,000円が払えない家庭が「こんなにある」理由にはなりえない。ちなみに月額に直せば12,000円で、今時の高校生ならホンの少しバイトすれば稼げる金額に過ぎない。

私は「赤貧洗うが如し」の中で育ちました。
高校へ進学しましたが、授業料どころか生活費丸ごとを稼ぐことが「高校生活が続けられる条件」であった。ちなみに高校時代のバイト収入が月2万円で、就職したときの初任給が18,000円であった。私と同じことをしろとは言わないが、少なくと「授業料くらいは稼げ」と思う。
安易に免除を申し立てる生徒と家庭。容易にそれを認める役人。何時「再建団体」に指定されてもおかしくない大阪府の体質を垣間見るようである。
追記
下半身の人格に欠けた、横山・前大阪府知事。セクハラスキャンダルで辞任に追い込まれたが、先般逮捕されたハンナンの浅田元会長の陰謀説が今も付きまとう。ちなみに、財政再建のため「授業料値上げ」を議会に上程したところでの辞任であった。


雨に煙るアジサイ寺
040614(月) dogfight

ちょっと不気味なdogfight
040612に家族で「奈良」へ出かけました。
040512葛城山/040522葛城の道/040605五條市に続いて、この1ヶ月で4度目の奈良・古都めぐりです。
 ・雨に煙るアジサイ寺
     ・・・『近畿の風物詩』に掲載
 ・矢田寺のアジサイ弁当
     ・・・『心つつしみて』(新シリーズ)に掲載
 ・矢田丘陵を歩く・斑鳩の里を行く
     ・・・『近畿探訪・奈良』に掲載
是非ご覧ください。


不幸なバランス
040615(火) dogfight
私は「消極的な自民党支持者」です。
あえて「消極的」とつける理由は、政権交代を託すに足る政党が見つからないからです。同様に、小泉総理についても「代わりがいない」と言う意味で支持しています。そんな私でも、このたびの年金制度改革は「おかしい」と思っています。明確に欠陥を指摘されているのだから、素直に改めればよい。それが出来ないのは、余程の利権と言うことか?一体どれだけ「巣食う連中」がいるのだろう…
問題点はさておき、このたびの改革案で「出生率の見方が甘すぎる」と指摘されている。現に法案成立直後の公表で、既に「試算根拠の出生率」を下回っている。出生率は、年金負担者の増減を占う重要な要素で、今後の「年金給付率」を左右する出来事であることは分かるのですが…私には不思議に思うことがあります。

もう一つ重要な要素があるのに、誰も「問題にしない」のは何故か?それは「平均余命」です。
つまり、受給者数の推移をどのように予想しているのであろうか?我国は世界に冠たる長寿国で、おそらく今後も「長寿が続く」前提なのだろう。でも「ホンマやろか?」
2025年頃に我国は人口のピークを迎えると予想されている。その時点で「お年寄り」を構成するのは団塊の世代(つまり私の世代)です。でも、私自身や周りを見ても「戦前戦中派のお年寄り」のように、長生きできるとは思えません。戦前戦中派のような節制もせず、食生活の変化(西欧型へ移行)があり、企業戦士として心身ともに痛めつけてきたからです。
 ・予想以上の「少子化」の進行
 ・平均余命の低下
この二つが同時に進行すると「案外、年金はバランスが取れる」のではないかと思っています。
ただ、人口は急速に減少し「国力の衰え」は目を覆いたくなるであろう。もっとも、私はそれまで生きてはいないだろうが…


希薄な危機感
040616(水) dogfight
三菱自動車関連の『欠陥隠し』は呆れるほかない。まあ〜トラックから乗用車まで出るわ出るわ!
040614の発表では「稼動中の大型車の1/3に欠陥がある」そうで、まさに「走る凶器」の野放し状態といえる。工業製品である限り、自動車に欠陥が見つかることはありえる。欠陥が見つかれば「直ちに公表・修理する」のが公正な態度なのに、会社ぐるみで隠蔽に走った。リコール隠しはしても「こっそり修理する」ならば、まだ言い訳もあろうが、修理をすれば「欠陥がバレる」と、修理そのものを放棄してしまった。その結果、欠陥による「死亡事故」も多発する有様となった。更に、企業トップ代々の引継ぎ事項に「欠陥隠し」があったとなると、もう企業倫理も何もあったモンではない。

唯でさえ「負け組み」の企業なのに、一連の不祥事発覚で「自然発生的に不買運動」がおきている。おそらく、企業の存続さえ危ぶまれるのではなかろうか。かつて、1兆円企業と言われた「雪印乳業」が、不祥事隠しからあっけなく消滅した。三菱には、この事実がまるで教訓とならなかったようだ。メガバンクすら「存亡の危機」を迎える時代に「天下の三菱が潰れる訳がない」という考えなど通用するはずがない。危機感のない企業とは「こんなもん」なのであろうか?


探鳥会報告から
040617(木) dogfight
昨年と比べ、野鳥の少ないことを嘆いていたら、日本野鳥の会大阪支部の「探鳥会報告」からも異変が感じられます。
探鳥会・直近開催日・去年実績
枚岡公園 6/5 7月休会
鉢ヶ峯 6/6 通年
緑の文化園 6/6 8月休会
大和川 5/8 通年
大泉緑地 5/9 通年
鶴見緑地 5/15 通年
淀川 5/16
石川 4/18 6・8月休会
くろんど園地 3/27 不定期
南港野鳥園 4/25 6月休会
錦織公園 5/23 通年
探鳥会・直近開催日・去年実績
箕面公園 6/6 通年
牧野 5/2 通年
万博公園 5/8 通年
服部緑地 4/10 8月休会
山田池公園 3/14 12月休会
矢倉海岸 5/15 8月休会
能勢 4/18
男里川 5/22 6月休会
ほしだ園地 4/24 不定期
大阪城公園 3/28 通年
※=原則「通年」だが雨天休会
右表は、040614現在の各地「探鳥会報告」から、今年直近の探鳥会開催日と去年実績を表にしたものです。日付に色塗りしたものは「探鳥会休会中?」と思われるものです。

例年、夏場に休会することが多いのですが、それは
 ・野鳥が極端に減る
 ・酷暑でキツイ
こんな理由があると思います。ところが、直近の探鳥会報告を見ると、既に野鳥が随分減っていることが分ります。

どうやら野鳥が減ったのは、あまの街道や狭山池だけではなく「大阪府下全域の共通現象」かもしれません。私はほんの駆け出し(2年目)ですが、そんな私でも感ずることが出来るほど、年による変動が激しいのであろうか?
追記
以前、当HPで「探鳥会の予告と経路(地図)の掲載があれば、一般も参加できるのに…」と書いたことがあります。上のデータを調べるため、日本野鳥の会大阪支部のサイトを開いたら、全ての探鳥会ではありませんが「予定と経路」が表示されていました。私の意見が取り入れられたわけではないのでしょうが、嬉しいことですね!いつか私も末席で参加したいと思っています。


球団再編
040618(金) dogfight
膨大な経営赤字にあえぐ、パリーグの2球団(近鉄・オリックス)が合併協議をしていると言う。
早くも「ファン無視の行為」と、球団を非難する意見がでた。僅かな期間なら「犠牲的精神」で乗り切れるかもしれないが、何事も「健全経営」が根底にあってこそ継続できる。ファン無視との批判は的外れであろう。むしろ、ここに至った理由にこそ批判を浴びせるべきである。

理由は言うまでもなく「一極集中」にある。「巨人あってのプロ野球」と考える人達がいて、巨人に有利になることだけを念頭において、制度を変えてきた。
 ・ドラフト会議における「逆指名制度」
 ・フリーエージェント制
この2制度によって、有望新人と各チームの4番打者が巨人に集まった。その結果、選手の年俸高騰を招き、人気の偏りを加速した。巨人以外では、支出が増えたのに観客が減ったところが多い。これこそが「球団経営を圧迫した元凶」に他ならない。
アメリカも、N・ヤンキースが「一人勝ち」して大リーグが衰退したことがあった。その反省から、戦力の均等化に腐心しているが、我国では逆行している。私は、中日ファンであるが「ぼちぼち野球ファンをやめようか」と思っている。それほど戦力に偏りが見られる。
巨人は、この合併協議に非を唱えていない。元々、1リーグ制(巨人のためだけのリーグ)を唱えていただけに、チャンス到来と考えているかもしれない。
もし、2リーグ制を維持したいなら簡単なことだ。それは『巨人Bチーム』をパリーグに参加させることである!それほど、巨人には「戦力が溢れかえって」いる。


携帯電話
040619(土) dogfight
携帯電話も、成熟期を迎えたようです。より多機能化し「通話もできる」電話と、電話本来の目的である「話せればよい」という単純化した機能のものが相次いで発表されました。

いくら「スナップ写真」とはいえ、野鳥を写すには「12倍光学ズーム」が最低限のスペックで、私は常にカメラを持ち歩いています。だから携帯電話のカメラ機能など要りません。メールもパソコンで充分で、電車の中までも「メールを飛ばす」必要などさらさらありません。
そんな訳で、単純な電話機が欲しかったのですが、ようやくソニーやパナソニックから「小型・軽量・単機能」の製品が出ました。永らく携帯電話を代えておらず、ポイントも溜まっているので機種を代えようとDOCOMOを訪れたのですが…なんと!DOCOMOでは、この手の機種を扱っていないそうです。

DOCOMOでは、来月から「携帯電話で支払い」ができるサービスを開始するそうです。益々、多機能化していますが、単純化はしないようです。私の欲しい電話機を手に入れるには「事業者を換える」必要があるのですが、他社にチェンジすると電話番号が変わります。携帯電話は業務の一部を担っており、番号が変わると困るので、それも出来ません。海外では、事業者を換えても「番号の継続」が出来るそうです。ようは技術上の問題ではなく、縄張りの問題と言う。利用者の利便性が置き去りにされた、詰まらんシステムですね!
追記 アメリカからの情報
米国では、一般電話で定額制(AT&T)が始まっているそうです。これは IP 電話ではありません!
 ・米国内1ヶ月電話し放題で $39.95  
 ・米国から日本にかけ放題で月額 $49.95

kankeinonai追記
今日は先週の続きをしようと計画していたのですが、朝5時の天気予報はイマイチです。矢田丘陵のキツイところ(あるHPで「足首が痛くなるほど」と紹介されていた)が予定だけに雨は遠慮したい。そんな訳で次の機会に…


生存証明
040620(日) dogfight
またお中元のシーズンがやってきました。
MACが発送するお中元などささやかなものですが、それでも「究極のサバイバル」を戦っている当社としては、見直しの対象になります。あれこれ悩んだ末「まだ生きてるよ」と言う、生存証明のためにも今年も続けようと決めました。ただ、一段と軽いものになりますが…
虚礼廃止と言いますが、これだけ不況が長引けば「盆暮れの贈り物」は、まさに「企業の生存証明になってきたな…」と感じます。

追記 インターネットでお中元発送を依頼しました。
便利にはなったのですが「味気なさ」を感ずるのは私だけであろうか…

万葉に歌われる二上山

水越峠。右:金剛山/左:葛城山
kankeinonai追記
6:00に撮影した「我家から見る風景」です。二上山の向こうには斑鳩や矢田丘陵があります。
金剛山の向こうは五條市、葛城山の向こうは御所市です。
台風6号は大幅に遅れているようで、矢田丘陵のある奈良県北部の降水確率は10%。いこうかな・・・

工事監理の星
040621(月) dogfight
大阪府知事指定講習会「大阪・工事監理の星」があり、行ってきました。
昨年から発足した制度で『大阪・優良工事監理建築事務所』を認定することが目的です。年1回の講習を3年連続で受講し、その後「実績判定」をして認定するそうです。私は今年から受講することにしましたが、3年後も「事務所があるやろうか?」とちょっと心配です。
玉石混交の建築界でのこと、優秀な設計事務所を見極める制度があればよいと思いますが、受講しながら「こんなんで判定できるのやろか?」と疑問が沸いてきます。まあ、やっぱり発注者(クライアント)が、命を懸けて選ぶほかないだろう。
dogfight注:「命を懸けて選ぶ」と言う表現は決して大げさではない。家を造ることは、貴方の財産の大部分を「委ねる」ことです。まさに、一所懸命なことなのです。

それにしても『工事監理の星』とはどうであろうか?まるで、ラブホテルの命名のノリではないか!
もうちょっと「真剣さ」を感じさせる名前はなかったのであろうか。「私は工事監理の星です」と言って、名刺を出す風景を想像するだけで気恥ずかしさが先に立ちます。


矢田丘陵を歩く
040622(火) dogfight
来そうで来ない台風6号に業を煮やし、040620に「矢田丘陵を歩く」第2回行程を決行しました。気温32℃湿度100%の中、水を浴びたような汗をかき、水分を補給しながら、アップダウンのある13kmです。それでも充分に楽しい矢田丘陵でした!
近畿探訪『奈良』---矢田丘陵を歩く---に掲載しましたので、是非ご覧ください。


ザル法からの脱却
040623(水) dogfight
「大阪・工事監理の星」の講習会で、最近の検査済証の発行率に触れていました。建物を作るときは
   建築確認申請⇒中間検査⇒竣工検査⇒合格すれば検査済証が発行される
このように手続きがとられます。合法建築物には検査済証が発行されますが、大阪市における5年前の「検査済証発行率」は10%台に過ぎませんでした。ところが、昨年はここまで向上したそうです。
   中間検査済証発行率・・・80%超
   竣工検査済証発行率・・・60%超
合格率が過半数を超えるなど、一昔前なら「考えられない」ことでした。この原因について、民間検査機関の存在が挙げられています。勿論、ネガティブな意見も含めて。ようは「検査が甘くなった」と言う意見です。それは否定しませんが、私は良いこともたくさんあると思っています。
---040609御用聞き---で述べたように、違反を出さないよう「相談に乗る」態度は評価すべきであろう。これは、建築基準法が「ローカルルール」に本家帰りした功績です。
本来、建築を規制する法律は「地域習慣に根ざしたもの」であるべきなのに、全国一律に法で定めたことにより「守り辛い法律」になっていたことは否めません。この数年で激変した法体系は、理念を定めるに留め「細則は地方で決める」ことに代えました。その結果、地域事情に根ざしたものに変わり「守りやすくなった」と言えます。これを「飴」とするなら、済証が無いものには「ローンが付かない」と言う「鞭」も有効に機能したと思います。
飴と鞭の効用で、ようやく建築の世界も「ザル法」から抜けられそうです。嬉しい限りですネ!


懲りない面々
040624(木) dogfight
最近読んだ本から、ちょっと感想を・・・
韓国は変わったか?ソウル便り10年の記録(黒田勝弘/徳間文庫)
韓国に25年も駐在する黒田氏。この10年の「韓国リポート」の70%を収録したものです。この10年で変わったこともあれば、何時までも変わらぬことも多い。近親憎悪の不思議さを見る思いです。何でも「日本より上でないと気のすまない」韓国。日本は日本、韓国は韓国で「それぞれよいところ」があっても構わないのに…
韓国は「恨の民族」と言われるように、常に誰かを恨むことでアイデンティティーを保っているようです。恨の対象は、戦後日本がずっと引き受けてきましたが、最近は少し「アメリカが肩代わり」しつつあるとか。
韓国の英語表記『KORIA』も日本の陰謀だそうな。CORIAではなくKORIAのため「JAPANより後で呼ばれる」のは陰謀と言うわけです。勿論、英語表記は日本が決めたわけではない。
久々に、読むのに時間がかかった内容の濃い本でした。

ザ・クーデター(砧 大蔵/実業之日本社)
架空戦記モノです。この手の作家に保守派が多いのですが、その背景に「真摯に日本を憂う」心情がうかがえます。海外派遣された自衛隊が、政治家の身勝手で「膨大な犠牲者」を出し、義憤に駆られてクーデターを起こすと言うものです。荒唐無稽と片付けるのは簡単ですが、法不備の指摘には驚かされます。
 ・世界の常識は「軍隊は独立組織」
しかし、自衛隊は「軍隊ではない」という建前のため独立組織となっていない。そのため海外派遣の際、持参する装備を選ぶ権利がない(政治家が決め、国会承認が必要)。また、その装備は「輸出扱い」のため、通産省へ手続きが必要
 ・海外においても「国内法に拘束される」自衛隊
世界の軍隊は、国際法に定められた「してはいけないこと」以外は自由に判断できる。しかし、自衛隊は独立組織ではないため国内法に縛られ「してもよいこと」以外何も出来ない。例えば、海外派遣中も「医事法」に拘束されるので、戦闘で負傷した兵士の治療は医師しかできない
 ・集団自衛権の禁止
共同で戦闘行為が出来ない(全くの「現実無視」で非常識)
 ・積極防御の禁止
明らかに攻撃を受けることが分かっていても、実際に攻撃があるまで防御が禁止されている。兵器が発達し、第1撃を受けると再起不能な被害をこうむるため「積極防御」が世界の常識
 ・民間人への強制力を持たない
民間人保護に出向いても、拒否されると強制力がない。そのくせ、被害は生じれば非難を受けるのは自衛隊であろう
 ・司令官と言えども「外交権」がない
緊急時でも決断が許されない。しかし、責任だけは取らされるだろうな…

イラクの政権移譲や国連決議を受けて、我国も「多国籍軍」に参加するそうである。しかし、上記に掲げた問題は何一つ解決されていない。私が自衛隊司令官なら、やっぱりクーデターを考えるだろう。


急性低血糖
040625(金) dogfight
思えば私は「持病の多い体」である。
異型狭心症の発作は小康を得ているが、先日は夕食をとろうとして急にシンドくなった。猛烈な空腹なのに箸を持つのも億劫で、呼吸は荒くなり寒気がする。そのまま布団にもぐりこんで横になったのに回復の兆しがない。「救急車を呼ぼうか…」と思いながら、ふと『あれ』ではないかと考えた。そこで、おおきな氷砂糖を頬ばると、嘘のように「シンドさが消えていく」
やっぱり『急性低血糖』であったのだ。私の場合、3年に2度くらいの割合でおきます。この症状が出るときの状況は
 ・疲労蓄積・睡眠不足・空腹時・・・この条件が重なるときです。
急性低血糖は、何らかの理由でインシュリンが異常に分泌され、血糖値が一気に激減。糖分が白濁した小便となって体外に流れてしまいます。症状は、
 ・重度の貧血状態に近い
 ・急に目の前が暗くなり意識が遠のく
 ・体温が急激に下がり、猛烈な尿意を催す
私の体験でも、麻雀中に突然倒れ「雀荘から救急車で搬送される」と言う格好悪い経験があります。
先日は、このことに気付くのが遅れました。その理由は疲労状態ではなく、突然倒れたわけではなかったからです(いわば軽症)。
何処か「気の抜けない体」に困ったモンです。


中国への幻想
040626(土) dogfight
正正論7月号に「中国特集」があり、こんな記事が紹介されていました。
先日、某商社の自動車輸出担当と話したことがある。その折、彼は「中国市場重視とよく言われますが、中国の市場というのは、当然ながら13億の人口に比例しているわけではなく、今後も乗用車市場が億に達することは殆んどあり得ないんじゃないですか。まず無電地帯、電気の通じていない地域の住民2億はむろん対象外、さらに極貧の農民8億も外れるでしょう。その他に都市住民でも年収7千円以下が多くて、これだけで10億以上に達してしまう。沿岸部といっても全部豊かではないから、自動車市場はごく限られてしまうんじゃないですか」
中国を「魅力的な市場」と見る向きが多いのですが、視点を変えると「違った風景」が見えるようです。また、中国を「世界の生産工場」と脅威と賞賛を持って見る人も多いようです。私は脅威に感じますが、賞賛に値するかどうか?疑問に思っています。
 ・知的所有権の無視・・・コピー商品の氾濫
 ・環境コストの無視・・・公害のタレ流し
 ・無制限な薬品使用・・・怖い健康食品や農薬まみれの農産品
 ・信義無視・・・身勝手で騙すことなど何とも思っていない
 ・法律無視・・・人治主義、カントリーリスク
ようは「儲けるためなら何をしてもよい」と言う「個人主義」が根底にある。中国は「儒教の国」と言われるが、それは余りにも「人々が規則を守らない」ため、法に服すよう広めた教えです。ルールを守りながら戦って、こんな中国に勝てるはずがない。
kankeinonai追記
昨夜、高知から「本場のタタキ」が届きました(写真右)。
早速、家内と二人で日本酒を飲みながら頂きました。大変美味しかったです!



ソーラー発電
040627(日) dogfight
大阪ガス主催のアプテック塾で「住宅用太陽光発電システムの現状と将来」と言う講演があり、行ってまいりました。講師は「シャープ株式会社ソーラーシステム事業本部・日吉孝蔵事業部長」です。大変内容の濃い講演で、参加者も聞き入っていました。
講演を聴きながらメモを取りました。そのメモからお話をしたいと思います。なお間違いがあれば、私の勘違いです。ご容赦を!
地球温暖化防止のための会議が継続的に催され、1997年「京都議定書」が採択されました。
この目標に向けて、CO2削減の「高いハードル」を越える必要に迫られています。近年、省エネ技術の向上に伴い、産業用の電気需要は横ばいですが、生活電力消費は「増加の一途」です。そこで、生活電力消費におけるCO2削減と併せて、創エネルギー・省エネルギーで「再生可能なエネルギー」としてソーラー発電が注目されています。
政府は「2010年までに100万戸の住宅に設置」を目標に掲げていますが、現時点(2004年)の普及は20万戸程度で、まだまだ「遠い道のり」だそうです。

 ・ソーラーシステムの性能
シリコンを基盤としたセルを集積して、光を電気エネルギーに変換します。セルには単結晶・多結晶・アモルファス等種類があリ、性能に差はあるものの「現在の変換効率は15〜18%程度」だそうです。ちなみに、理論値のMAXは27〜28%とのことでした。
 ・ソーラーシステムのコスト
一般家庭への普及を促す規模は、発電能力で3.9kw〜4.2kwだそうです。1kw当りのイニシャルコストは70万円(これでも10年前の1/5になっている)で、1家庭当りの設備費は280万円前後といえます。これに対して、国から出る補助金は、1kw当り45000円。どうも焼け石に水と言った感があります。
 ・ソーラーシステムの普及
ソーラーシステムの普及を地球規模で見ると、2003年実績で---日本49%・欧州26%・アメリカ14%---となっています。日本がダントツですが、ドイツを中心とした欧州の普及が目覚しく、近いうちに抜かれるだろうとのことでした。その背景に「手厚い補助制度(日本の数倍)」があるようです。
 ・売買電
太陽発電された不安定な電力は、パワーコンデショナ(一時的に蓄電して電圧電流を整え、直流を交流に変換する装置)で整えられ、利用されます。太陽発電ですから日昼の発電量が多く、消費は家族が揃う朝夕が多い。この需給のアンバランスを解決するため、日昼の余剰発電量は「売却」し、朝夕の不足分は「購入」する『売買電』が基本になっています。
「何故、蓄電して自家消費しないのか?」と言う質問が出ましたが、蓄電システムは---バッテリー寿命が短い(7〜8年)*コストが高い*メンテが必要*場所をとる---と、家庭では維持し辛いそうです。
 ・システムの寿命
セルそのものは「100年は持つ」が、国の基準で「メンテフリーで25年」と決まっているそうです。ただ、パワーコンデショナに組込まれているコンデンサー(一時的に蓄電する装置)は15年ほどの寿命で、唯一途中で取替えが必要な部品だとか。
 ・メンテフリー
前項に述べたように「システムはメンテフリー」になっています。コンデンサーも、取替え時期が来れば表示されるそうで、常に監視する必要はない。また、屋外に設置されたソーラーパネルの、汚れによる発電量のバラつきは2%に過ぎず、降雨で自然に洗浄されるので「清掃の必要はない」とのことです。
 ・ペイライン
興味のある「採算ライン」に触れてみます。
エネルギーの採算ライン=製作に必要なエネルギーを何年で回収できるか?答えは2年半。
それに対して、コストの採算ラインはちょっと厳しいようです。ソーラーシステム採用による電気代の低減は「10万円/年」程度で、これでは28年も掛かってしまいます。ただ、このシステムを導入す方は「省エネ意識が高く」トータルでは「15年くらいで回収できる」とのこと。でも、ちょっと苦しい言い訳に聞こえました。
現時点では「環境に貢献する」使命感が必要なようです。そこでメーカーの目標は、こんな努力なしでも「10年で回収できるシステムの構築」を目指しているそうです。

まだ完成とは言いがたいシステムですが、大変興味を持ちました。クライアントの意識を喚起できるなら「採用したいシステム」ですね。せめて、西ドイツ並みの補助制度(日本の4倍)があれば普及しやすいのに。毎年20万戸の普及を目標に、80万円/戸の補助でも、160億円で済みます。これなら「ペイライン=20年で回収」になります!
追記 
ソーラーパネルの生産量は、シャープ一社で「世界の26%」にも達しています。凄いですね!しかし、シャープの売り上げに占める割合は3%に過ぎず、まだまだ「小さな分野」と言えそうです。


ソーラー発電2
040628(月) dogfight
昨日の続きです、少し専門的になりますがご容赦を!
シャープでは、研究開発のほか様々な実験を行っており、それを「奈良県新庄工場」で公開しています。私も一度見学に行こうと思っています。
その実験結果を見ると面白いことに気付きます。
 ・発電量と環境
発電量と日射量は密接な関係があります。そのくせソーラーパネルは熱に弱いようで、気温が上昇する季節は逆に発電量が下がります。奈良県新庄工場における実験結果では「5月の発電量がピーク」となっています。どうやら、ソーラーパネルをエネルギーを使わないで冷却できるなら、夏の発電量をもっと上げられるようです。例えば、川の水や雨水を利用して冷却する方法もありそうです。このように、建築サイドのアイディアで発電量に変化が出ます。
太陽の入射角と直角にソーラーパネルを設置するのが「最もエネルギー効率が良い」ことが知られています。しかし、奈良県新庄工場の角度実験では、平面(80%)−30度(100%)−垂直(80%)となっており、何が何でも設置角度に拘る必要はなく、案外有効なもんだと思います。
次に方位に触れます。これも、南面(100%)に対し北面(50%)で、全くの無駄と言うわけではありません。ソーラーパネルがもっと安くなれば、全方位に設置することが有効と言えます。ちなみに、北面設置でも有効な理由は「天空光」にあります。
dogfight注1:天空光=雲に乱反射した太陽光。全方位から降り注ぎ、曇天でも光量は変わらない。
dogfight注2:震災以降、兵庫県での実績が日本一になりましたが、それ以前では長野県でした。意外と「寒冷地に強い」システムだと思います。
 ・インフラ不要
太陽光発電の最大の特徴は、必要なところに設置すればよく、インフラ整備が不要なことです。
講演では、モンゴルの大草原での設置例が紹介されました。まさに忽然とソーラーパネルが現れます。学校・病院・庁舎等に分散設置され、発電設備と需要が直結されていました。
中国における実績は、まだ日本の1/10にも満たないのですが、中国には無電地帯(電気の通じていない地域)の人口が2億人もおり、今後急速に普及すると思われます。
インフラ整備の進んだ先進国で行われているシステムは「売買電」です。しかし、太陽光発電の最大特徴「必要なところに設置しインフラ整備が不要」に反しています。インフラがあることで、太陽光発電を完結させる「蓄電技術」が置き去りにされないことを祈るばかりです。
dogfight注3:我国はインフラ整備が進んでおり、既得権擁護のため「新技術が阻害される」傾向があります。昨日述べたように、補助金の少なさにそれが現れています。携帯電話の普及が遅れたのはNTT擁護のためでした。世界は「衛星電話」の時代なのに、我国では「地上波による多機能化」に走っています。太陽光発電が、携帯電話のように「世界の異端児」にならないように願っています。
 ・目標は8%
太陽光発電の将来目標は「全エネルギーの8%を賄うこと」だそうです。
随分以前ですが、こんな話を聞いたことがあります。「地球の全表面をソーラーパネルで覆っても、人類に必要なエネルギーを賄えない」と言うものでした。この話しの信憑性を確かめる術を持ちませんが、もし本当なら、全エネルギーの8%を賄うことことは大変なことです。
今は、シリコンを素材としたセルが使われています。パッシブ方式で、寿命が100年以上ある反面、理論上のMAXエネルギー効率は低いものです。そこで、科学的に合成した物質でもっとアクティブに発電するセルが開発されています。現行でも28%のエネルギー効率を持ち、衛星等の特殊な用途に使われています。この高効率なセルの一般化が「目標8%」への道だろうと想像します。人類の明日のため、弛まぬ研究を切に願うものです。
kankeinonai追記
末っ子が伊賀まで出張してきました。土産は「伊賀福」デス!
伊勢の名物「赤福」そっくりです。これって「パクリやないか」と家族で大笑いでした。



主役交代
040629(火) dogfight
空き地に生える雑草。その雑草に異変が起きている!
一世を風靡?した『 セイタカアワダチソウ(セイタカアキノキリンソウ) 』が何時の間にか姿を消したことにお気づきでしょうか?あのケバケバしい黄色の花を、誰かが「駆逐した」と言う話しも聞かないので、自然界で「何か異変が起きている」と思った方がよさそうだ。
セイタカアワダチソウは北アメリカ原産の帰化植物。観賞用に導入されたとの説もあるが、急速に広がったのは蜜源植物として優秀なため、戦後「養蜂業者が積極的に種子を散布した」との話もある。
多年生草本で、空地や放棄畑などに繁茂して大群落を形成することや「花粉アレルギーの元凶」と濡れ衣を着せられたこともあって、嫌われる植物になってしまった。セイタカアワダチソウは花粉をミツバチなどの昆虫によって媒介させる蜜源植物で、花粉を風に乗せてばらまく風媒花ではない。
旺盛な成長力を利用し、法面の緑化などへの利用なども検討されたが、イメージが悪いので実施には移されていない。しかしながら、現実に法面表土の流出防止に貢献している。
私は、今回調べるまで「花粉症の原因」と思っていましたが、全くの濡れ衣とのこと。
 ・蜜源植物として優秀 ・流出防止に貢献 このように、なかなか貢献度の高い植物のようです。
セイタカアワダチソウに代わって、肩で風を切るのがヒメジョオンです。写真をご覧になれば「なんだこれか」と思われるでしょう。
ヒメジョオンは北アメリカ原産の帰化植物。堤防の法面や放牧地、道端など様々な立地に生育する植物である。和名は姫女苑。通常、秋に芽生えてロゼットを形成し、そのまま越冬して翌年の初夏から夏に花茎を伸ばして開花する。生育期間は1年未満であるので一年生草本であるが、年を越えるので越年性の二年生草本、あるいはただ単に二年生草本と呼ばれることもある。
菊に似た花で、清楚な雰囲気です。ただ、堤防を埋め尽くすように咲き、見方によっては「ちょっと不気味」です。
ヒメジョオンもセイタカアワダチソウも共に「北アメリカ原産」とあり、外国勢に乗っ取られたことに変りはない。ちなみにサイトで見る限りでは、ヒメジョオンも花粉症の原因ではなさそうです。
関係のない追記
昨日、2日前倒しで突然、イラク人(暫定政権)に主権移譲されました。主役交代が巧くいくことを願うものですが、前途多難な様子です。治安安定を望まぬ勢力(主にアルカイダ系)により、大規模なテロが多発、イラク人自身が多数犠牲になっています。前倒しの委譲も「テロ側の目論見を外す」ことにあったようです。この政権は「直接選挙を行う」ためのもので、名実ともに「イラク人のためのイラク作り」をする基礎だと思うのですが…テロ組織は「非イスラム人によって作られた」ことで、暫定政権を認めません。どうやら私がイスラムの価値観を理解することは、困難なようです。


安価な趣味2
040630(水) dogfight
今年も半年が過ぎようとしています。
月によりバラつきはあるのですが、今年も月平均12冊の割合で本を読んでいます。文庫本しか買わないので(1冊700円前後)月額で8000円ほどの趣味になります。
040601安価な趣味---で触れたように「歩くことはタダ」ですが、目的地へ着くまでの費用がバカになりません。遠征して「歩く」1回あたりの費用と、1ヶ月の図書購入費がほぼ同じです。さすれば、読書とは「何と安価な趣味」であろうか!

カード会社からの請求を見るたびに、思わず笑ってしまいます。
引落しは、インターネット使用料や保険の掛け金といったもので、数年前のように「飲食費やタクシー代金」などまるでありません。カード利用のキャッシュバックだけで「毎年スーツがオーダー出来た」なんて、まるで「昔話」です。もうネオン街を彷徨うこともなくなりましたが、案外「退屈しないもんだ」と感心しています。
そんな訳で、プロフィールの「趣味など」を少し変えてみました、ついでの折にご覧ください。


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