dogfight高松の長すぎるひとり言
2004年3月
エッセイ&コラム
虫籠窓と三つ巴紋家伝法と補償連想話ストレス解消法短かった冬ピクトサインとジェンダーフリー内緒話只今工事中究極のサバイバル汚点大阪城の梅園環境リスク大阪のゴミ回収きき酒余話美しい話酒豪の裏話ホームページの必要性海上保安庁記憶と記録相棒自ビール初歩的なミス欠陥住宅番組ゲタと靴昔「タマちゃん」今「ハルウララ」送別の唄大阪くらしの今昔館「東街道五十三次」勘違い脱税と違法建築あの手この手逃げ切り成功か?


虫篭窓と三つ巴紋
040301(月) dogfight
例によって格別裏付けもとらず、推測と感想だけで書き進めます。したがって信憑性の程は保証しかねます。
戦国期に起きた「一向一揆」は領主を否定して、門徒による「自治領」を目指しました(現世を否定して来世に賭ける)。有名なものは加賀の一向一揆で、一国を門徒が支配したことがありました。しかし、門徒の総本山が石山本願寺(後の大阪城)に在ったことから、近畿も有力な門徒の支配ゾーンでした。以前、寺内町(=寺を中心とした自治区)に興味を持ち調べたことがあるのですが、圧倒的に近畿地方に分布しています。その近畿でも最も原形を留めているのは、富田林寺内町今井寺内町です。
虫篭窓(富田林寺内町で撮影)
三つ巴の瓦紋(富田林寺内町で撮影)
私が訪れた寺内町は「富田林・橿原市今井・宝塚市小浜・貝塚の4ヶ所です。三つ巴の瓦紋は共通でした

寺内町の建築物の特徴は「虫篭窓と三つ巴の瓦紋」です。
明治の御世になるまで庶民に苗字も許されていなかったのに、庶民の家に家紋などある筈もありません。ところが寺内町に現存する旧家の建物は例外なく虫篭窓と三つ巴の瓦紋があります。
何か特例がなければ紋など使えるはずがありません。そこで、浄土真宗と紋の関係を想像して、私なりにサイトで調べてはみました。しかし、宗紋・寺紋(本願寺)・大谷家家紋との関連は出てきません。

私の住む大阪狭山市も旧家が多く、虫篭窓のある家も多いのですが、不思議と瓦に刻まれた紋は「三つ巴」です。また、先日訪れた天野山金剛寺周辺の旧家の瓦紋(虫篭窓あり)も三つ巴です。

調べる術がないときは想像で補うしかありません。
そこで、私は「虫篭窓と瓦」「紋」の二つに分けて考えました。
虫篭窓と瓦
家屋は「地域で入手しやすい材料=木・紙・藁」で作られたため、ごく最近まで「燃えやすい家屋」でした。歴史的に見れば「塗り壁に瓦屋根」は、現代感覚で言う『耐火構造』です。虫篭窓は「塗り壁」でしかできません。だから---虫篭窓と瓦=当時の耐火構造=富の証---といえます。
虫篭窓は、町屋でしか見られぬデザインです(寺院や城郭建築には見られない)。人気があったのか、それとも「虫篭窓のある家」は成功宣言であったかもしれません。
※「うだつを上げる」という言葉があります。うだつは屋根の上に屋根をかけるもので「功なり名を遂げた」宣言です。虫篭窓はこれと似た意味合いがあるのかもしれません。

僅かですが宗紋が分かりました。しかし、浄土真宗と巴紋の関係は浮かんできません。
高野山真言宗紋 【五三の桐紋 三つ巴紋】 空海は讃岐の豪族佐伯直田の三男で、巴紋は佐伯家の家紋。後に天皇から弘法大師の称号を下賜され、天皇家の家紋「五三の桐紋」を許される。
真宗大谷派宗紋 【抱牡丹と八藤】  時宗宗紋 【折敷に三文字紋】
以下私の想像です。弘法大師の逸話が全国にあるように、庶民に仏教を伝えたのは真言宗(三つ巴紋)です。時代は下り、浄土真宗が庶民の心を捉えたとき「帰依の証」としてDNAに眠る「三つ巴紋」を掲げたのではなかろうか
※大名家の家紋なら問題だが、宗教界の老舗・真言宗の「三つ巴」を瓦に刻む限りは、余り問題にされなかったのではないだろうか。さて、ホンマやろか?
追記 ちなみに、私の実家は「門徒で家紋は二つ巴」でした。門徒と巴紋…なんでやろ?


家伝法と補償
040302(火) dogfight
丹波町の浅田農産船井農場で発生した「鳥インフルエンザ」の報道は、一体何があったのであろうか?当初、行政やマスコミは「腰の引けた態度」だったのに、一転して堰を切ったように非難の嵐です。

鶏から「H5型」のウイルスが検出され、家畜伝染病予防法に従って、出荷自粛要請は「出荷停止命令」に変わりました。更に家伝法に基づき、鶏(20万羽)の「殺処分」が行われました。家伝法に基づく殺処分は損失補償がされるそうです。補償額は
 ・患蓄は評価額の1/3
 ・擬似患蓄は評価額の80%
通報遅れで被害を拡大させた同農場ですが、逸早く「補償請求」が行われたようで、農水省からも非難が起きている。現実的にも問題があるようです。ご覧のように、患蓄と擬似患蓄では補償額がまるで違います。通報の遅れた(通報しなかった)同農場では、大半が「患蓄ではないか!」という見方も成立ちます。また、犯罪性も取りざたされている今回の事件に「補償義務があるのか?」という意見もある。
040301の報道によれば、浅田社長はことが表面化する前に「20万羽を売り抜けよう」としていたようだ。もし「目論見通り」になっていたら、感染は全国に広がり、養鶏・鶏肉・鶏卵関係の信用は地に落ち、壊滅的な打撃を受けたであろう。浅田社長は個人の利益を得るために、業界全体をを売ったことになる。
同社会長は「全国鶏肉協会」副会長だそうで指導的立場にある。協会の設立趣旨に「鳥インフルエンザの予防」が掲げられており、何か『悪い冗談だろう』と思ってしまいます。

指導的立場にあるはずの人物の「犯罪とも言える行為」に呆れているのは私だけではあるまい!


連想話し
040303(水) dogfight
□三寒四温
三寒四温と言いますが、僅か1日で10℃近くも変動すると体調がおかしくなります。それでも「暑さ寒さも彼岸まで」で、関西では「お水取り=040314」が済むまでは春が来ないと言われます。人間なら、予報を見て衣類で調整も出来ますが、私など「着のみ着ままの野鳥はどのようにして体温調整するのだろう?」と心配してしまいます。
□ペットのファッション
野生とは言い難いペットの世界はどうであろうか?
犬公方(生類憐みの令を出した徳川綱吉)もピックリの過保護ぶりで、寒ければ「衣類を着てのお散歩」です。ペットのファッションは半端ではなく、衣類に美容と留まるところを知りません。
□ペットフード
無責任な浅田農産を原因とする「鳥インフルエンザ」が被害を拡大しています。BSEの恐怖がある牛肉は「履歴管理」が出来上がっていて即応体制がありますが、鶏はそうは行きません。行政の対応の不手際もあり出荷されていない筈の「鶏肉鶏卵」が近畿一円で人の口に入っていました。
未報告の中に「ペットフードに加工されたもの」がありした。動物のほうが感染しやすく、これのほうが怖いと思うのですが、案外無頓着です。何よりも呆れたのは、人間用もペットフード用も「同じ原材料」であることでした。ペットは「飢餓難民が気の毒」なほどの飽食です。
□鶏肉鶏卵
鳥インフルエンザは「70℃で1分加熱」すればウイルスが死ぬそうです。
鶏肉は生では食べませんからよいのですが、鶏卵は「怪しい限り」です。私は毎朝「半熟の目玉焼き」を食べますが、70℃で1分加熱とは言いがたいです。
 ・卵のぶっかけ飯
 ・すき焼きのつけ卵
 ・ケーキのホイップクリーム
如何ですか?未加熱の生卵は結構消費されています。怖いですね!
丹波町に端を発した「鳥インフルエンザ」は、出荷先の兵庫県で確認され、更にその羽毛から香川県でも鳥インフルエンザウイルスが確認されました。ガリガリ亡者の無責任な経営者一人のため、被害を受ける地域の何と多いことか!


ストレス解消法
040304(木) dogfight
建築屋になって38年。昨年ほど「酷い年」はありませんでした。今までもピンチは再三ありましたが、昨年と比べれば「何でもない」ことだったように思います。そんな長いトンネルも、漸く出口の明かりが見えてきた。六占星術によれば、今年は「12年に一度だけの蓄財の年」だそうです。それ程ハッピーとなるかどうか?は神頼みですが、良くぞ「胃の壁に穴もあかずに凌いでいるもんだ(現在も進行中)」と感心しています。
羽振りの良いときはそれなりに楽しみ、逼塞すれば一気に生活パターンを変えられるのが私の特技です。土日以外で、我家で晩飯を食べるなど「年に数度」だった私が、ネオン街とおさらばし、この1年はほとんど家で食事をしています。また、もう一つの趣味「海釣り」も1年以上行っていません。このように禁欲生活?をしても「苦痛とも思わない」自分がいます。普通なら屈託もあるだろうに、神の采配であろうか?「野鳥と出会う」ことで楽しく過ごしています。

出勤すれば愛娘かおりがいます。MACを来訪なさる多くの方が本当の親子と間違えるほど、和気藹々としています。美人で気働きができ、気鬱な出来事があっても私の「心を和ませて」くれます。ストレス解消の秘訣は、案外身近にあるものです。


短かった冬
040305(金) dogfight
野鳥観察をはじめて1年と僅か。こんな駆出しが言えば「生意気な」とお叱りを受けそうですが、そんな私にも感想はあります。平にご容赦を願って、お聞きください。

2月の終り、あまの街道を歩きながら「今年の冬は短かった」という印象を持ち、このことは観察記録にも書きました。年をとると寒さが堪えるようになり「充分寒かった」と思うのですが、野鳥を通じて感じた感性は間違いではなかったようで、気象庁の発表でも「暖冬」でした。またニュースによれば、春のアパレル商品は「例年の5割増以上の売れ行き」だそうで、それぞれの分野で「短かった冬」を感じているようです。
鳥名 今年 昨年
ニュウナイスズメ
カヤクグリ
観察できず 観察できた/中部地方以北の野鳥だが冬が厳しいときは関西でも観察できる
カシラダカ
ホオジロ
3月に入り狭山池湾処の草叢から姿が消えました。/あまの街道や三都神社脇の山裾谷間で、2月28日に観察できたのはカシラダカ1羽だけ 最終観察記録は4月20日
昨年は3月下旬に「カシラダカの渡りが始りました」というニュースを耳にしている
アオジ 2月28日のあまの街道では、僅かに声は聞きましたが姿は確認できず 最終観察記録は4月19日
ヒレンジャク 2月19日に大泉緑地で観察記録あり
(春先の一時期しか日本に来ない珍しい冬鳥---図鑑の表示より1ヶ月早い訪れ)
3月17日に観察
水鳥 狭山池の水鳥の減少が目立つことは、2月の観察記録で度々お知らせした通り 4月でも多くの水鳥が観察できた
ツバメ 3月1日にツバメの飛翔を確認
(1ヶ月早い視認です)
初観察は3月30日
セッカ 秋と共に姿を消したセッカ。040301に狭山池で鳴き声を聞きました。比較対照がないので早いかどうか確認できませんが、印象としては「もう来たのか」でした
早くも、冬鳥や夏鳥が「渡り」を始めたようです。皆様の「冬」は如何だったのでしょうか?


ピクトサインとジェンダーフリー
040306(土) dogfight
--ピクトサイン---と聞いても「何のこっちゃ?」と思われる方が多いと思いますが、モノを見れば「何だ!
これか」とお分かりいただけます。
ピクトサインは図記号でメッセージを伝えるもので、施設案内・注意・警告・指示事項などを「絵」で表示まします。これなら、何ヶ国語もで表示する必要がありません。
 ・国際的に共通なもの
 ・我が国独自のもの
 ・各施設がオリジナルに作るもの
など種類も多くあり、色は単色あるいは2色程度です。
 ・施設案内で性別がある場合は「青=男性/赤=女性」が
  多く、性別のないものは、青または黒が多い(トイレ表示に多い=右上参照)
 ・禁止を示すものは「NO」を図案化した『赤い丸に斜め線』に禁止対象を入れる(交通記号など)
 ・危険表示は黒枠に黄色が多い(踏切や放射線施設)
 ・安全関連は赤または緑が多い
 ・指示事項は明るい青

禁煙(禁止)

注意(危険)

緊急通報(安全)

避難(安全)

お静かに(指示)
思わず「なるほど!」と感心してしまうデザインが収録されています。是非、ピクトサインをクリックしてみてください。結構、楽しいですよ。
ここまではジャンダーフリーと関係はないのですが、右画面は如何でしょうか?
車椅子のピクトは身体障害者用トイレの表示です。ところが、女子トイレ内のピクトまで「青色」で作られています。女子専用のトイレなのだから赤色でも良いのではなかろうか。
次は、オムツの交換が出来るブースの表示(大阪市交通局で使用)で、男子トイレで撮影したものです「子供の面倒を見るのは女性」といわんばかりです。男性トイレには「青色のピクト」のほうが素直ではないかと思うのは行き過ぎであろうか?ジェンダーフリー団体がよく黙っているもんだと感心しています。
某社のピクトサインに病院シリーズがあり「医師は男性モデル・ナースは女性モデル」となっていました。

ジェンダーフリー団体って、案外こんなところに目を配っていないのですね!


内緒話
040307(日) dogfight
結婚したときの私の体型(21歳)は、身長165cm・体重54kg・ウエスト64cm・胸囲98cmでした。
結婚当初、ご近所の奥様から「セクシーやわ」と言われた体型も、後はひたすら「デブへの道」です。それでもタバコを止めた当時(5年前)で体重64kgでした。タバコを止めた後は、食事に気をつけていたのですが、あれよあれと言うまに76kgまでいきました。その後は「公称73kg」で通してきましたが、1年ぶりに体重計に乗ってみると、なな・・・な〜んと!70kgになっていたのです。
体重減は嬉しいのですが、ひたすら体型は崩れ、私自身には「痩せた」感覚は全くありません。胸囲は僅かに90cmを上回る程度まで落ち、ウエストのほうがとっくに大きくなりました。何処から見ても私はオジンになったのです。そして、我が分身を「目視できなくなる」のも時間の問題であろう。悲しいね!

ついに私の秘密を明かしてしまいました。皆様!くれぐれもご内聞に…


只今工事中
040308(月) dogfight
Windowsに切り替えるとき「ホームページーを作ろう!」とホラを吹いた。ホラの手前、1年後に無理やりHPを立ち上げたものの、格別構想を固めて作ったわけではない。作った本人も、まさか5年以上も続き、容量も90M近くなるなどと思いもよらなかったのです。
気付いてみれば、フォルダー区分も整理もないままに「写真を含めて1万5000からのファイル」が連なってしまった。私の記憶だけで編集していますが、とっくに限界を超えている。整理されていないから「突然ページが消えていた」なんてことも起きだした。

私に「万一のことがあれば」息子に消去して欲しいと思っていたのですが『身近な自然』が始ってから、私の死後もこの部分だけは残して欲しいと思うようになりました。「昨日の日記」のような政治信条や思想の要素はなく、消え行くかもしれない「自然」を記録しているに過ぎません。

新池に降る雪

大項目の数だけフォルダーを作り、更にページ毎にフォルダーで分けをして、同一ページの写真も一緒に収納するようにしました。これなら、消去や存続の判定は『フォルダーで判断』出来る。

この土日の2日間で整理が済んだのは「近畿探訪と私のグルメ」だけですが、小さなものから片付けて「身近な自然=膨大な写真の整理」に行き、最後はファイル数の多い「エッセイ&コラム」で終わろうと思います。容量で見れば「まだ1割程度」で、前途多難ですが綺麗に整理しようと思います。
追記
整理をしながら外を見ると、春の大雪(昨日)でした。


究極のサバイバル
040309(火) dogfight
同業者の友人が「近くに来たから」と、突然訪ねてきました。大声でよく喋る友人は、今年が凌げるか?どうかで「この世界に生き残るか決まるやろ」と言い出した。彼によれば「半分になると違うか」という。私の感想も大きな差はありません。
家電、自動車業界の好調で、数字としては上向いた「経済指標」ですが、超不況業種「建設業界」の真冬はこれからです。余りの不良資産の多さに、処理を急げば金融機関も共倒れになるため「先送り」されてきましたが、景気回復基調で「ゼネコンの始末」に漸く着手しました。
上場ゼネコンの株価は「いかにも回復した」みたいに見えるが、減資による株価調整で「資産内容の改善」が原因ではないと言う。水面下(余りマスコミに報道されない)で経営統合が進んでおり、内情は「リストラの嵐」です。ゼネコン数はなかなか減少しませんが、労働人口は「激減中」というところです。

設計事務所の「行方不明者」も相次いでいます。
MACも同様ですが、長期不況で体力を使い果たしており『トンネルの出口は見えたが、出口まで余力があるか?どうか』が問題です。去年も酷かったが、今年こそ「究極のサバイバル年」という意見が多い。私も早く「トンネルを脱出した!」と言いたいのだか、さて…
追記
鳥インフルエンザで、家伝法違反が取りざたされる「浅田農産」に悲劇が起きました。040307のマスコミとの会見では、相変わらず不遜な態度をとり続け、マスコミだけではなく司法・行政からも指弾を受けていました。そんな折、大変お気の毒に浅田会長夫婦の自殺体が発見(040308朝)されました。察するに「究極のサバイバル」を強いられ、自殺を選択されたのではなかろうか。さて、如何なる展開となるのであろうか?


汚点
040310(水) dogfight
仕事で、あるオーナーをお訪ねしました。本社ビルは、○○先生設計と一目でわかる建物でした。今は世界に冠たる建築家ですが、まだ無名に近い時代の作品です。それでも天賦の才能を充分感じさせる建物です。ところが、私の感覚では「建物規模」の辻褄が合いません。
そこで、お願いして設計図を拝見しました。先生の図面では辻褄が合っているのですが「容易に増床できる」よう工夫が施されています。現に建蔽率も容積率もオーバーして使用されていました。頭脳的な二重帳簿設計と言えそうです。おまけに図面の何処にも○○先生のタイトルがありません。現在は超有名大学の教授を務める○○先生にも「食うために設計した時代があったのか…」と感じました。おそらく先生には「忘れることの出来ない汚点」であろうと思います。
随分あちこちに改造の後があるので、オーナーに感想をお尋ねしました。
オーナーは○○先生に「あんたは美術館の設計だけしとき」と忠告したことがあるそうです。どうやら「住空間」として使うには辛そうでした。


大阪城の梅園
040311(木) dogfight
---写真DE頼り---に掲載
環境リスク
040312(金) dogfight
遍照す日々040310合掌---で環境リスク論が論じられています。読みながら「その通りと思うのに、我が身のダブルスタンダードに気付きます。
甥がBSEの研究をしています。学者らしく慎重な物言いで、かつ「確実なことではない」と前置きして
 ・感染から発病まで15〜20年掛る
 ・BESが原因と断定できる死者は世界で数名に過ぎない
このように説明してくれたことがあります。どうやら感染力は酷く弱いようです。ただ、原因物質のプリオンは「煮ても焼いても死滅しない」そうで、BSE感染牛は入念な焼却処分しかないそうです。

我が国のBSE対策は、履歴管理と全頭検査です。ただ、セットで考えるのではなく「別物」として捉えるべきだと私は思います。家畜の伝染病はBSEだけではないはずで、履歴管理は伝染病の対処には「有効な手法」だと思います。仮に浅井農産の鳥インフルエンザも、履歴管理が完備していたのなら、素早く「心理的影響の拡大防止」が出来たであろう。
一方、全頭検査は「コストへのはね返り」に重大な影響を与えます。これだけ騒がれて「死者は世界で数名に過ぎない」ならば、酷くコストパフォーマンスの悪い話しです。ここに『環境リスク論』が登場する余地があります。

鳥インフルエンザも同様の論理が成立ちます。
人への感染がないなら、伝染病対策は擬似感畜の「殺処分」だけでよく、埋設処分や焼却処分はいらないはずです。殺処分したものは食肉として活用したほうがはるかにコストパフォーマンスがよい。ただ…
日本の常識は世界の非常識だそうだが、アメリカのような「全頭検査によるコストアップを嫌う」コンセンサスが我が国で得られるであろうか?まさにこの1点こそ、環境リスク論を拒むものであろう。仮に、殺処分された擬似感畜を「焼鳥に加工して販売」するとき、当然その旨表示されるであろうが、流通経路で表示が消える危険性が我が国にはある。流通経路の信頼性に難点があることは周知の事実といって差し支えないだろう。

めったに感染せず、罹患するリスクよりコストアップリスクが大きいなら、罹患者は己の不幸を『環境リスク」として受容れるべきだ…他人事なら冷静に言えても、それが自分のことならどうであろうか?
日本人は酷く「自己責任が苦手」な民族と私は感じている。
---環境リスク論---に近いことは、あらゆる分野でいえるであろう。
建築の世界では「建物強度を法で決めている」が、私はナンセンスと思っている。千年に一度の天災に備えるために、過剰な強度を求められる。鉄筋コンクリート造建築物の法定耐用年数(有形償却資産)は48年。1000年ならば「20サイクルで1度しか被災しない」ことになる。そのため過剰な強度(コスト)を負担している。ただ、千年に一度の天災は「千年後に来る」わけではない、あくまで割合に過ぎず、それは明日かもしれない。だからこそ「自己責任」でよいと私は思っている。


大阪のゴミ回収
040313(土) dogfight
東京では、カラスや野良猫、ネズミといった野生動物の繁殖が目立ったそうです(最近の事情を存じませんので、今もそうかどうか?分かりません)。繁殖理由は「夜にゴミを出し、朝回収する」ため、ゴミを餌として野生動物が繁殖したことにあります。
それに対し、大阪ではそのような事態は起きていません。その理由も、東京同様簡単明瞭です。それは…

写真右上は、夜11時過ぎの心斎橋通りです。閉店と共に、大阪一有名なアーケード街の店先に、ゴミ満載のポリ袋が並びます。夜を徹して人通りのある心斎橋で、ちょっと異な風景ですが、この後、ゴミ回収業者が現れポリ袋は消えていきます。

右下の写真は、大阪の問屋街「南久宝寺」の歩道に作られたゴミ置場です。各戸の店先に作られており、夕方店を閉めて帰るときに、鉄の扉の中にゴミを入れて帰ります。ゴミそのものは朝の回収ですが、猫もカラスもこの鉄の扉を開けるほどパワーはありません。

単純な方法で、野生動物の餌となるゴミが遠ざけられていることが分かります。案外、解決方法は単純なことなのかもしれませんね…


きき酒余話
040314(日) dogfight
写真上-きき酒風景:はっぴを着た人物が優勝。写真下-表彰風景:私の
隣の人物でした
昨日、全国きき酒選手権大阪府代表選考会があり行ってきました。昨年は、プレイオフまで残ったのですが今年は惨憺たる結果でした。何せ、昨夜の酒(2名で泡盛を1本空けてしまった)がまだ残っていて、まるで「酒がきけない」状態でした。
今年は仲間5人での参加で大変楽しい一時でした。その風景をご紹介しましょう…
生産高で焼酎に抜かれた酒造業界は「逆風の中」にあります。昨年までは全国組織から援助があったのですが、今年から「自費イベント」になりました。
年度 参加費 参加者 プレイオフ
2003年 2000円 104人 11人
2004年 5000円 54人 全問正解1名
+14人

費用が上がり参加者激減ですが、それだけに熱意ある人たちの参加です。正解者の多さでもそのことがわかります。

戦いすんでパーティーです。料理は一瞬にして消えましたが「自費」でのことと納得です。それより、例年通りに「とっておきの酒」が用意されたので一人当たり「倍の量」になりました。
国税庁のきき酒に使われた非売品かつ「自慢の逸品」だけに、その美味さは格別です。ある居酒屋で「酒量記録」を持つ酒豪は『これは酒ではない』と言い出した。「?」と思ったら---コニャックやスコッチのように20〜30年も熟成した酒に匹敵する芳醇さ---と言うことでした。ホントそうなんです!
大阪府下の酒蔵主がホスト役で、楽しいお話が聞けたのも「今年の素晴らしさ」でした。
『荘の郷』の北庄司社長は、酒蔵を解放して「郷土料理付コンサート」を年6回催していたそうですが、事業縮小で「この半年は中断しています」とのこと。私の仲間は、現役時代は錚々たる地位の人物で「今は暇を持て余している」人が多いから、何時如何なるときでもお声をかけていただければ---ボランティアに駆けつけます---と約束しました。
『天野酒』の西條社長とは、メールで遣り取りはありましたが「オフラインコンタクト」は初めてです。そこへ「ビール」の人物が加わり酒談義の盛り上がること!
銘酒居酒屋『酒友』の店主は今年のチャンピオン、名刺交換をして近々に訪問する約束をしました。

仲間たちも加わり「こんな楽しい会はない」と感激しきりです。帰りはとっておきの酒を土産に頂いてお開きです。二日続きの「へべれけ」でした!


美しい話
040314(日) dogfight
我家の書棚のキャパは約4000冊(屋根裏収納庫を含む)で、とっくにキャパオーバーです。更に家族で年間約300冊の新規購入があり、年末に書籍の取捨選択を行います。購入相当量の書籍の処分が必要なわけで、時には涙をのんでの選択になります。そんな中でアンタッチャブルな存在は故藤沢周平氏の作品です。

小説、絵画、音楽などは作者の死と共に供給が止まります。どんなに藤沢周平氏の作品を愛しても新作に触れることは出来ません。藤沢氏の作品は、ストーリーの優秀さだけではなく、気品ある美しい文体が魅力です。我家では、藤沢氏に変わる作家の登場を待ち望んでいましたが、ほぼ固まってきました。
 ・乙川優三郎…藤沢氏に匹敵する美しい文章力/作品にハズレがない
 ・宇江佐真理…藤沢氏に匹敵する美しい文章力/作品にハズレがない
上記両者の作品は、我家の人気NO1で藤沢作品と同列の扱いになりました。次席を占めるのは
 ・澤田ふじ子…美しい文章力で秀作が多いが、作品により家族の評価は時として異なる
 ・佐伯秦英…楽しむ作品。当たり外れが多い
 ・黒川博行…ストーリー性は抜群で軽快な文章ですが、気品にやや欠ける
 ・出久根達郎…小さく纏まる秀作が多い。大作を待っています
以上が我家で共通の評価を得ている作家です。
 ・宮城谷昌光…硬い作品が多く、私以外は読まれない
最近、最も感動した作品は---『雷桜』宇江佐真理/角川文庫---です。すっかり涙もろくなった私は、電車の中で、あるいは食事をしながら「ぼろぼろ涙をだして」いました。読み終えて、解説者が「美しい話」と紹介していました。全く同感です。ハードボイルドや荒唐無稽な話は増えましたが、なんと『美しい話し』の減ったことか!私は大切な基準を見つけた感じがします。


酒豪の裏話
040416(火) dogfight
お酒を造る原理は基本的の同じだそうです。
 ・1次醗酵:原材料に含まれる澱粉を糖質に変える
 ・2次醗酵:糖質をアルコールに変える
 (ワインは、ぶどうの糖分を原料にするため1次醗酵の行程がありません)
酒類の原料になるものは様々ですが、やはり穀類が多いようです。
 ・日本酒:米
 ・焼酎:米・麦・蕎麦・芋など
 ・スコッチウイスキー:麦
 ・ビール:麦
 ・バーボンウイスキー:コーン
 ・コニャック:ぶどう

こんな中で、日本酒の製造方法は特殊だそうです。何が特殊か?と言うと、1次醗酵と2次醗酵を同じ樽内で連続的に行ってしまうところにあります。つまり「澱粉⇒糖質⇒アルコール」ということです。そのため『並行複醗酵』と呼ばれます。他の酒類は完全に別行程として醗酵が行われます。
醸造酒のアルコール濃度は10%程度が相場だそうです。原材料の糖度が高いワインは14%ですが、ビールなど4〜6%程度です。それに対し、並行複醗酵では15〜20%までアルコール濃度を上げることが出来ます。並行複醗酵は、行程の連続性と濃度を高める優れた醸造法なのです。なお、焼酎・ウイスキー・コニャックなどは、醸造後に『蒸留』して40〜60%までアルコール濃度を高めています。
前置きが長くなりましたが、今日のテーマに入ります。

時代小説を読んでいますと、とんでもない酒豪が出てきます。でもこの話しには裏があるのです。
現代の最先端技術で作られる日本酒は、アルコール濃度を20%程度まで高めることが出来ますが、江戸時代の技術では、せいぜい5%程度であったそうです。更に、水で割って飲むのが当時の習慣で、実際に飲むときのアルコール濃度は1度くらいだったと推定されています。
もうお分かりだと思いますが、1升酒でも今なら「0.5〜1合程度の量」にしか相当しません。一斗酒をあおる酒豪が登場しますが、これが今のお酒なら「急性アルコール中毒で入院」間違いなしです。
ここまで薄い日本酒だと「酔うのが大変」だったろうと思いますが、落語に出てくる
 ・じきさめ=店を出たとたんに醒める(直醒め)
 ・むらさめ=村を出る頃には醒める(村醒め)
本当にこんなお酒ばかりだったようです。

では、味のほうは如何だったのであろうか?
これも期待は出来ないようです。当時の精米技術は10%程度しか磨けず、たんぱく質の混じった雑味の多いお酒だったようです。ちなみに、まろやかな大吟醸は65%も磨いて核の部分にある透明な澱粉質だけを使用しています。日本酒ばかりは、今のほうがずっと優れているようですね!
関係のない追記
ホームページのデータ整理が完了しました(部分的な画像の抜け落ちは、今後修理していきます)。index以外はページ毎にフォルダーを持ち、同一ページの文字データ・音データ・画像データがフォルダー内に整理されています。これで、ページの削除や移動が簡単に行えるようになりました。


ホームページの必要性
040317(水) dogfight
突然、Tさんから電話が入りました。工務店にお勤めのTさんから「ホームページは必要でしょうか?」という質問です。どうやら社内で「いる・いらない」の論争があったようです。
ホームページは宝くじと似ていると私は思っています。
宝くじを買っても当たる保証はありませんが、買わなければ絶対に当たりません。ホームページは結果を保証するものではなく、チャンスを得る手段だと思います。

ある大手の広告代理店の責任者とお会いしたとき、こんなお話を伺いました。
「マンションの広告を打っても、来客数は1/10に減りましたが、成約率は10倍になりました」
何のことは無い、結果は今まで通りです。ただ、むやみにやって来るのではなく、インターネットで事前に調査して、確認のために現地を訪れると言う。このように、インターネットで情報を掴むことから「家探し」が始っています。もし、分譲マンションの情報をホームページに掲載しなかったら、それだけで「選択されるチャンスを失う」ことになります。
Tさんの工務店はリフォーム仕事が主で、協会のHPに登録しているそうです。協会のHPにアクセスさえしてもらえれば名前を見つけることが出来るので「チャンスは担保されている」と考えていたようです。しかし、ユーザーは頼みたい内容に「如何様に対応してくれるのか?」答えを知りたくて、会社独自のホームページを持つところに接続していくことになる。やはり、独自のHPを持たねばチャンスを失うことになります。

ウェブデザイン事務所に勤める息子のところにも、ホームページ製作の依頼が急増しているそうです。機会均等の絶対条件にホームページが位置付けられる時代がきた証であろう。
040317追記
息子から抗議がきました。息子の勤務先は「商業デザイン事務所」だという。ただ、それだけでは食えないため「ウェブデザインに手を染めている」に過ぎないと。何故拘るのだろう?私は「食うための手段」とは言え、ウェブデザインが主になっても恥ずかしいことだとは思わない。従って訂正はしません。


海上保安庁
040318(木) dogfight
『波涛の牙』今野 敏著/ハルキ文庫を読みました。海難救助隊の活躍を紹介したもので、自衛隊との確執にもさらっと触れており、秀作だと感じました。そこで今日は海上保安庁について…
dogfight注:海上保安庁は運輸省の外局で、業務は「警備救難業務・灯台業務・水路業務」の 3分野がある。
何処の国も「国境警備隊(大陸国家)や沿岸警備隊(海洋国家)」を有しており、我が国では「海上保安庁」がそれに当たります。多くは正規軍と犬猿の仲のようで、我が国でも自衛隊と海上保安庁は仲が良くないそうです。
大国では、国境警備隊や沿岸警備隊は陸海空軍に序で『第4の軍隊』と言う言う位置付けが多いようです。それ以外でも「準・軍事組織」と位置付ける国が多く、我が国のように---運輸省の外局---は流石に少ないと思います。小説を読んでいても、瞬時の判断を要求される仕事なのに、運輸省の外局と言う立場から適切な指示が出ず、現場担当者のフライングでことに当たる場面が出てきます。
私は「第4の軍隊」の位置付けすべきと思っています。それが無理ならせめて「運輸省の外局」ではなく---独立した省庁に昇格させるべき---という意見に賛成です。

我が国に一朝ことあるときは、自衛隊も海上保安庁も共に国運を賭けて立ち向かう立場にあります。それだけに混乱する要素の排除は行うべきであろう。例えば船舶名は、自衛隊および海上保安庁が独自に行っており、双方で重複する船舶名も多いと聞きます。戦闘中に、船舶名が混乱しないように平時のうちに整理(命名のルール確定)するべきであろう。

案外知られていない海上保安庁の活躍…実態を知る意味でも良い本でした。


記憶と記録
040319(金) dogfight
50代のオッサン二人が安酒を飲みながらコンピュータの話になった。
仕事柄、無理やりコンピュータを使ってはいるが達者なわけではない。やっていることはアナログの延長で、ツールとしてコンピュータに過ぎず体の一部にはなっていない。
会議を開くと熱心にメモを取る若者が多い。メモや資料はデータ化され保存されるが、果たして「見ることがあるやろか?」と話題になった。
私の年代は、余りメモをとる習慣がないように思う。それより、熱心に会議に参加(メモに熱中する人の発言は少ない)し『記憶』という形でデータ化していく。どうも、アナログとデジタルの関係を人間に置き換えれば『記憶=アナログ/記録=デジタル』と言えるのではなかろうか。記録より、記憶で仕事する人の方がチョンボが少ない現実があり、案外デジタル化は脳の思考停止を招くのではなかろうか。

こんなことを書くと「曳かれ者の小唄さ」と声が聞こえてきそうです。
記憶で仕事をする「アナログ人間」にとり---もの忘れが酷くなる---ことがとっても怖いことも告白しておきます。自分に幕引きをするときの基準は「案外こんなこと」かも知れないと思っている。
関係のない追記
苦しみぬいたサッカー・オリンピック予選でしたが、最後の切符をもぎ取りました。おめでとう
中東で行われた第1ラウンドも、日本での第2ラウンドも「アウエイ」の様相でした。更に前代未聞の、細菌性腸炎の集団感染など『一服盛られたか』と私は思っています。そんな苦難を乗り越えての出場権獲得です。本当におめでとう!


相棒
040320(土) 春分の日             
殆どテレビを見ない私ですが、毎週水曜日だけは楽しみしている番組がありました。それは、刑事ドラマで『相棒』という番組です。残念ながら先日終了してしまい、機会があれば半年後に再開されると思います。

我が国のドラマは安直かつご都合主義のものが目立ちますが、相棒は日本のドラマには珍しく「知的な考察」で出来上がっています。刑事ドラマですから---事件が起きる⇒解決---という手順をたどりますが、この番組には毎回唖然とさせられるシチュエーションの素晴らしさがあります。ストーリーの斬新さにシナリオと俳優のベストな組合せが相まって秀作になっています。
斜陽をかこつ映画産業ですが、内容の知的向上を目指せば充分「生き返る」素地を持っているように思います。

追記 言葉はなくとも分かり合える「相棒」
個人企業をやっていると、この相棒のいない寂しさがあります。言い変えれば発展の絶対条件に「信頼できる相棒」があるように思います。
関係のない追記
こんなメールを頂きました---ところで、ファイルを整理されたからでしょうか?ネットスケープ4.7では日記が見えなくなりました。トップページは表示されるのですが、日記に進もうとするとエラーになります---何故なんだろう?分かりません。


自ビール
040321(日) dogfight
酒造所は国税庁の厳重な管理下にあります。
地ビールは解禁されたものの規制が多く、容易に「俺の酒」が出来るわけではないそうです。例えば、地ビールの許可条件に「年間60kリットル以上の製造」を義務付けています。もし自家用に製造許可を受けても「毎日200リットル」も飲む必要があります。これでは、どんな酒豪でも身が持ちません。
Aさんは、自分好みのビールが飲みたくて『自ビール』を造るそうです。
ビールは「ポリバケツ一つあれば出来る」そうで、それも度数8〜9度まで上がるそうです。まさに「濃いビール」の出来上がりです。仲間達とのパーティー用にしか作らず、量はたいしたことは無いのですが、それだけに違反行為となります。Aさんが言うには「税金を払うのがいやで違反をしているのではなく『年間60kリットル以上の製造』という条件が理不尽」だそうです。酒税徴収の手間隙を惜しむため「個人の嗜好が制限される」と憤慨なさっていらっしゃいました。
個人向けの「簡易課税方式」を作り、もう少し自由にしても良いように思います。さて?皆様は如何お思いでしょうか…

Aさんが「何処の誰か」あえてお聞きしませんでした。ただ、次に自ビールが出来上がるときは、是非私を呼んで欲しいと名刺を渡してお願いしました。運がよければ「自ビール」を味わうことが出来るかもしれません。

追記 サイトで『自ビール』を調べると結構出てきます。違反にならぬよう様々な工夫もあるようで、面白いページでした。


初歩的なミス
040322(月) dogfight
全く「長期的展望」を持たぬまま野放図に広がった私のホームページのデータ。もし病気にでもなったら、誰も手がつけられない状況でした。何せ、90MBもあるのに---フォルダー区分は皆無---と言う状況でした。
愛娘かおりにも手伝ってもらい、ページ毎にフォルダー区分しました。このとき、ちょっとだけ学習効果を発揮しました。
 ・ページ名とフォルダー名(ファイル名も)を同じにした
  (以前は、通しナンバーであったため、ページ名とフォルダー名に関連はなかった)
 ・ページ内の文字データと画像データを同じフォルダーに収納
 ・ページ間のリンクを減らした
このように整理したので、ページ毎に削除や移動が容易になりました。
ただ、写真の編集は大変です。以前はフォルダーがなかったので「とりあえず入れる」だけでよかったのです。今は、ページ毎に写真を編集する必要があります。
とり合えず、フォルダー区分を完了してアップしたのですが…
こんなメールを頂きました---ところで、ファイルを整理されたからでしょうか?ネットスケープ4.7では日記が見えなくなりました。トップページは表示されるのですが、日記に進もうとするとエラーになります---何故なんだろう?理由がわからず困惑していたのですが、長男から原因を指摘されました。webのファイル名にはスペースを入れてはいけないのに、私は知らなかったのです。フォルダーを作るとき
 ・昨日の日記=kino no nikki⇒kinono-nikki
 ・エッセイ&コラム=Essay & column⇒Essay&column
 ・身近な自然=mizika na sizen⇒mizikana-sizen
このようにスペースを入れていました。幸い、IBMホームページビルダーやインターネットエクスプローラはルーズに出来ているのか無事作動したのですが、ネットスケープは許してもらえなかったのだろうと思います。

日曜日に、フォルダーやファイル名からスペースを取り除く作業をしました。
エッセイ&コラムと身近な自然だけでデータ量の8割を占めており、本来なら悲劇的な状況の筈なのですが、こまめに区分されていたのと、ページ間のリンクを最小限にしていたため「2時間で修正」が出来ました。
図らずも、私の無知を暴露してしまいました。


欠陥住宅番組
040323(火) dogfight
私は、ビフォーアフターや欠陥住宅を紹介する番組が大嫌いです。
何故って?なんとも報道姿勢が浅く、片手落ちだらけだからです。なのに、家族はこの手の番組が好きで、私に意見を求めてきます。いつもは「建築のことは分からん」と返事しているのですが、先日は余りに腹が立ったので『報道されない真実』をぶちまけました。

滋賀県は、琵琶湖を抱え近州米の産地でもあります。水質に煩いのは構わないのですが、異常に水利組合の強い地域でもあります。中には『敷地からの如何なる排水も許さない』ということを決めている水利組合もあり、悲劇の原因になっています。
テレビで紹介された『欠陥住宅』は、敷地のあちこちで「陥没」がおきだしたものです。どうやら「浸透槽」が原因のようです。
---敷地から排水してはいけない---と強制されると、やむを得ず敷地内に「底のない深い枡」を作り、地面に排水を浸透させます。満遍なく浸透してくれれば良いのですが、時として「水道(みずみち)」を作り、流れに沿って地中に空洞(陥没の原因)を作ることがあります。

番組では「欠陥」を声高に報道するが、本当の原因は生活権さえ否定し再三の「違法勧告」にもかかわらず存在しつづける水利組合にある。なのに、この理不尽な利権団体である「水利組合」の存在に一言も触れません。
この手の番組では、
 ・注文主は善
 ・工務店は悪
このステロタイプの前提があります。欠陥住宅を叫ぶくせに「設計者が存在しない」のは不思議でしかない(勿論『設計料』の話もない)。技術を担保するものは「設計」です。ようは、絶対必要なものを抜かしておいて、欠陥だけを非難するのは、注文主側にも「問題がある」ことに眼をつぶるものです。
最大の「欠陥住宅の予防法」は、信頼できる設計者を見つけることであり、それにはコストが掛ります。---安心や安全は只ではない---放送局が本当に「視聴者のため」を思うなら、こんな辛口の話も伝えるべきであろう。


ゲタと靴
040324(水) dogfight
久々の大型物件『某分譲マンション』を共同設計で進めてきました。
ところが、内容も煮詰まってきて「いよいよ実施設計に」というところで異変を感ずるようになりました。設計には「不動の軸」が必要なのに、ブレが生じだしたのです。共同設計の相方と事業主で陰謀が計られ、密かに「販売会社の変更」が行われたようです。当然ですが、販売戦略が変われば「設計方針」も変わります。軸のブレを感じたのは、販売会社が何時の間にか入れ替わっていたからです。

設計に対する姿勢の差も表面化してきました。
無から何かを創り出すときは「可能性の積み重ね」が有効ですが、設計に入ろうかという時点では「現実の積み重ね」が不可欠です。「可能かどうか?」だけで検討すると、コスト無視が必ず生じます。ようは、コスト感覚を持って慎重になるべきなのです。既に事業計画は出来上がっており、枠組み崩すような設計は、ペナルティーの対象になります。

こうなるとチームになっておらず「右足にゲタ、左足に靴」と言った按配で、なんともチグハグです。このままでは何処かで齟齬をきたし「危険」だと本能が警告しています。結局、本来の販売会社と私の二社はこの物件から撤退することにしました。随分、時間と費用を注ぎこみ、収穫を前にしての撤退は辛いものがありましたが、大きなツケがまわってきそうです。
本能の警告は当たっていたようで、撤退から1週間後、突然事務所に「怪しい人」が訪ねてきました。
 ・既に業務から下りていること
 ・報酬は受けていないこと
このことを告げてお引取り願いました。
「捕らぬ狸の皮算用」でもあるまいに、既に分け前の争いが起きているようです。
不況が生んだ「モラルの崩壊」をまたまた感じた次第です。


昔「タマちゃん」今「ハルウララ
040325(木) dogfight
「ハルウララ」が大人気だそうな。
ハルウララは、高知競馬所属の競走馬。100戦以上走って「勝ったことがない」と言うことで人気が出ました。先日は、天才騎手と言われる武豊ジョッキーが騎乗しましたが、結果はビリ2でした。
ギャンブルでありながら「負けるほどに人気が出る」のも不思議な気がします(私はギャンブルをしないため、気持ちが理解できないのだろう)。

でも…確か去年は、アゴヒゲアザラシのタマちゃんが全国の話題をさらいました。
ようは、昔「タマちゃん」今「ハルウララ」です。きっと、お馬さんも移り気な国民にいつか飽きられるのだろう。さて?次は何であろうか…


送別の唄
040326(金) dogfight
もう卒業式シーズンも終わった頃だと思います。
卒業式と言えば「送別の唄」です。戦後直ぐに生れた私の世代では「蛍の光仰げば尊し」が定番でした。この名曲が卒業式から消えたの何時頃のことであろうか?そして「何故消えた」のであろうか?
愚民教育に熱心な日教組にとって『仰げば尊し』は、恥ずかしくて聞けなかったからであろうか?!

今年の卒業式では、森山直太朗さんの「さくら」が多く唄われたそうです。
以前は、武田鉄也氏の「贈る言葉」が唄われました。ちなみに、愛娘かおりの卒業式は「尾崎豊の曲」だったそうです。
仕事をしながらラジオでこんな話を聞きました。
長淵剛さんは九州の出身だそうです。彼の母校の校長先生が「卒業式を最後に定年になる」ことから、卒業生の長淵さんに『式に出演して欲しい』手紙を送ったそうです。長淵さんは快諾し、校長先生と長淵さんの二人だけの秘密で当日を迎えたました。

突然、壇上に現れた長淵氏に卒業生も在校生も盛り上がったことは言うまでもありません。最後は「蛍の光と仰げば尊し」の大合唱で〆たそうです。私は今でも「蛍の光と仰げば尊し」を聞くと、思い出が去来して涙が出ます。つまらん時代になったモンですね…
関係のない追記
日本固有の領土「尖閣列島」に中国人が不法入国して3日になりました。
NHKは、不法入国者を「民間組織」と表現、ひたすら「中国政府の言い分」を紹介していた。中国に民間組織などある筈もないことなど報道機関なら知っているだろうに。3日目にしてやっと「日本の領土である尖閣列島」と表現、かなり抗議が殺到したのだろう。NHKとは不思議な組織だ!


大阪くらしの今昔館
040327(土) dogfight
大阪地下鉄「天神橋6丁目駅」3番出口から出ると『大阪市立・住まいのミュージアム』があります。この建物内でアプテック塾(年間9回)が開かれており、040319に参加してきました。この日の講師はインテリアアーキテクト近藤康夫氏です。---感性ではなく「方法論」です---と、大変楽しい講演でしたが「やっぱり凄い感性だな」というのが感想です。
この講演に先立ち、以前から行ってみたかった「大阪くらしの今昔館」に立ち寄りました。
住まいのミュージアムの8〜10階にあり、入場料は大人600円です。結構楽しめる施設ですが「見学者より職員数がずっと多い」ことが気になりました。お役人独特の無責任体制で無ければよいのですが…

8階で入場券を購入して入場。エスカレータで10階まで上がります。普通のビルなら3層分ほどの高さがあり、高所恐怖症の方なら「かなり怖い」アプローチです。
10階からは『天保年間の大阪の町並み』が俯瞰できるようになっています。表通りのお店や裏長屋がそのまんま再現されており、写真でお分かりのように「24時間」が演出されます。

洗い場から見る石榴口


銭湯もありました。
今の銭湯とは随分違います。唐破風の奥が湯船で、石榴口をくぐって入ります。段の部分に座って入り、お湯は腰までしかなく、湯気で暖まる方式です。くぐって入る石榴口は湯気を逃がさない工夫です。
写真右下の明るい部分が「上がり湯を貰う」ところで、限られたお湯で体を洗ったこと分かります。

小西儀助商店

生駒(時計店)ビル

江戸時代は男女混浴で、湯船や洗い場に仕切りが出来たのは「江戸時代中期」とのこと。脱衣場に仕切りが出来たのは、江戸時代末期だったとか!
若い娘さんなど、銭湯に行くには勇気が言っただろうね。「俺も江戸時代に生れたかった」なんて言わないように…

8階は、ジオラマで昭和初期が再現されていました。
写真右上は、堺筋北浜(事務所の近く)にある「小西儀助商店」です。この一角は「今もこのマンマ」で、指定文化財となっています。ただ、現役で活用されており、見学することは難しそうです。

空襲がなかった北浜では、結構大正から昭和初期の建物が残っています。名建築「生駒ビル」は瓦屋根の町並みに建ったときはオドロキだったろうなと感じさせる風景です。こちらは見学が出来ますの一度お越しなっては如何でしょうか…
住まいのミュージアムにある「大阪くらしの今昔館」をご紹介しました。2時間くらいが丁度いいかな…と言う印象でした。入場は16:30まで、閉館は17:00です。ちょっと忙しないのも「大阪市立だから」でしょうか…


「東海道五十三次勘違い
040328(日) dogfight
はやぶさ新八御用旅(一)東海道五十三次平岩弓枝/講談社文庫---を読みました。はやぶさ新八新シリーズの始まりです。と言っても単行本の発売は2001年3月で、文庫化は040315となっています。貧乏な私は文庫化されるまで買うことはありません。
内容は、主人公の「隼新八郎」が、殿(根岸肥前守)の命令を受けて東海道を下る物語です。記述が愛知県になると、私なりに地理が浮かんできます。私の母校は豊橋工業高校で、実家から片道2時間をかけて通学していました。名鉄を利用しての通学で、ルートは「旧東海道=国道1号線」と重複します。小説を読みながら「?」と感ずることが多く、サイトで調べてみました。答えを先に言えば「私の勘違い」でした。

愛知県内にあった旧東海道宿場町
(記入した青線位置が矢作川)


愛知県下で、東海道にある宿場町は吉田(現:豊橋市)から宮(現:名古屋市熱田区)までです。
東海道に掛っていた『三大橋』とは
 ・吉田橋(愛知県豊橋市…豊川)
 ・矢作橋(愛知県岡崎市…矢作川)
 ・勢田橋(滋賀県…瀬田川)
だそうです。高校時代に、岡崎公園(岡崎城址)にはよく訪れました。城址脇のあの橋が「矢作橋だったのか…」と今にして気付きました。
岡崎を過ぎて「大浜に立ち寄る」と言う記述がありました。大浜は、わがふるさと「碧南市大浜」のはずで、ちょっと寄り道には遠すぎます。そこで、調べてみたら「愛知県安城市宇頭茶屋町大浜屋敷」という地名が出てきました。これなら、ぴったり符合します。でも、作家の平岩氏は「大浜」という繁栄した町が別にあったことはご存知なかっただろうな…
地図でお分かりのように、名古屋市街地は東海道から外れています。ルートからはずれながら「繁栄した町」とは、今の常識では考えられませんね!
関係のない追記
私の初恋の人は「御油」に住んでいました。さて?今はどうなさっているのだろうか・・・


あの手この手
040330(火) dogfight
昨日の「脱税と違法建築」で---合法建築の証「検査済み証」は水戸黄門様の印籠みたい---とお話しました。そこで、実例をお話しましょう。ちなみに「現在進行形」の物件です。
某企業は、敷地面積437uに築後38年経過した共同住宅が建っている物件を購入しました。そこで、
第2種住居地域/許容建蔽率60%/許容容積率300%
既利用建築面積146u 未利用建築面積116u
未利用のキャパを利用できないかと言う依頼です。
既存建物には様々な問題がありました。
 ・現行「日影規制」に抵触している
 ・現行の耐震基準に適合していない
 ・クライアントは現行用途と違う用途(店舗)を希望している
  ⇒建築基準法では、同一敷地に異なる用途の別建物を禁止している
素直に考えば「敷地を分離して計画」します。既設建築物が違反にならないように敷地を切り取ると、新しく建てられる規模は70uに減ることがわかりました。これでは、クライアントの希望する建物規模に達しません。そこで「あの手この手」で方法を探っていきました。

きっかけは建物履歴の調査でした。既存建物の資料が全くないため、行政へ出向いて38年前の記録を調べました。なんと!検査済み証の発行された建物でした。調査をお手伝い頂いた行政官と声を合せて「珍しい」と行ってしまいました。現在ですら、検査済み証の発行率は30%程度です。38年前など「稀なことだった」に違いありません。検査済み証があれば「既存不適格」の認定を受けることが出来ます。これさえ突破できれば後はテクニックの問題です。
 ・店舗は2〜3階に設けて、1階はマンション用途(駐車駐輪場)にすることで、
  異種用途の禁止事項をクリアできました。
 ・全く別棟にすることで、耐震基準の見直しを避けることが出来ます
  (建物増築だと、38年前の建物強度を現行基準でチェックする必要がある)
このようにして、同一敷地での別棟増築の許可を取り付ける筋道が出来ました。おかげで、未利用のキャパを活用できそうです。

如何ですか?検査済み証の霊験はあらたかです。
済み証の有効性を否定すれば、権威の否定になります。そのため何十年経とうと「印籠は有効」なのです。建物価値を長い目で見れば、検査済み証を受けらるよう絶対に『違反建築は止めましょう!』
追記
格別大きな物件でもないのに、クライアントの利益のために粘っては余分な作業をして『経費増』を招いています。何時までたっても商売の下手な私です。


逃げ切り成功か?
040331(水) dogfight
今日で3月も終り「明日から新年度」です。S委員長は「逃げ切り成功」と言ったところか。

とっくに「光ファイバー導入検討・専門委員」を辞退した私ですが、不思議と情報が入ります。
専門委員会は、散々遅延した上で管理組合に直訴、ようやく動き出したと思ったら、また止っているそうな。
 ・2月07日・・・光ファイバー事業者を呼びヒアリング
 ・2月14日・・・委員会で「追加質問」を取り纏め
 ・2月21日・・・回答を持ち寄り協議予定だった
2月14日の委員会で光ファイバー事業者への「追加質問」を取り纏め。担当を決め、NTTとKオプティコムに問合せることを決定。次週に回答を持ち寄り「方向性の決定」と言う段取りだったそうですが、Kオプティコム担当・S委員長の「回答が来ない」という理由で、いまだ開催されていない。

業務上、私はKオプティコムと付き合いがあります。質問をだしても、通常「電話なら即日・文章でも数日」で回答が届きます。質問を出して「1ヶ月も回答がない」など、ちょっと考え辛い状況です。もし、サボタージュの言い訳にKオプティコムが利用されたのなら、迷惑な話だろう。
昨年5月に「専門委員設置」を総会で承認を受け、7月の発足。昨年は、1度も委員会が開かれないま越年。それに激怒して私は辞任。今年になってようやく開かれたと思ったら「また中断」です。

以下想像です。
S委員長は「自分で結論を出したくなかった」のではなかろうか?
だから恥も外聞もなく遅延を計り、管理組合理事の任期切れを待ったのであろう。5〜6回「専門委員会」を開けば結論の出ることを、1年引き伸ばして「方向性すら決まっていない」状況で任期切れ。この負のエネルギーを前向きに使用すれば、とっくに我家に光ファイバーは届いていたであろうに…世の中には不思議な人もいるもんだ!
せめて、専門委員会が「一から出直し」にならないことを祈るばかりです。




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