dogfight高松の長すぎるひとり言
2003年3月
エッセイ&コラム

心の温度ビフォー&アフター株式会社○○病院景気浮揚?居眠り運転ペースペーカーネット環境陽子ちゃん教育の成果夢とホラ話食探訪(予定)部品の値段先生のメールから迷惑なコンサート北浜界隈2利き酒選手権老々介護絶対安全土日の仕事ネタ切れにつきスニーカーイラク攻撃始まる何もなくて寺内町韓国の核鳥の話青森紀行軍師がいない不正規戦
030301(土)心の温度
「イケイケ・ドンドン」で勢いのあるときは気付きもしませんが、人間落ち目になると様々な人間模様に出会います。
私は「逆境に強い」方だと思うのですが、その秘訣は誰彼なしにボヤいて「ストレスを発散」してしまうことです。ふるさとの小学校時代から友人とメール交換をしていたのですが、ある日事務所の経営が大変なことを告げる「ボヤキメール」を出しました。それ以来、一切彼の方から交流を絶ってきました。想像できることは、私に「金の無心をされる」と恐れたのでしょう。もし当っているのなら、お互いに相手を見誤っていたことになります。

3年前に3000万円あった事務所の借入も、あと180万円までになりました。友人に言わせれば「借金ともいえない」額だそうですが、ボヤきながらも返済に勤めた結果です。いまだかって、返済の遅れや税金の滞納はありません。借入も銀行の正規の融資以外になく、サラ金や町金の利用など一度もありません。私なりに「滅びの美学」があり、高利に手を出して友人や親戚を捲込む気は全くありません。「もうダメだ…」と判断すれば、さっさと自己破産の道を選びます。

この1年は「生き残るため」に下請けを含め様々な仕事をしました。
別に乞食をしたわけではなく、労働の対価を求めたのですが…普段は「偉そうに」しておきながら、費用を請求すれば「不機嫌」になる。人を見下し、散々嫌味を言って値切っておいて、尚且つ払わない。日雇いの「4日分の労働賃金」を4ヶ月たった今も払おうとしない。僅かな金で「ガタガタ言うな」というけれど、僅かな金なら「さっさと払えよ」と思う。まあ、二度と付き合うこともないだろう。

いよいよ「首の皮1枚」となったとき、時の氏神が「降って湧いたような仕事」をもってきてくれた。捨てる神あれば拾う神あり…対価を求めない好意に感謝し、神にお礼を告げました。この数年、様々な「心の温度」を感じてきたように思います。(昨日の「高利貸し」を書きながら感じたこと)
030302(日)ビフォー&アフター
視聴者参加番組ともいえる「ビフォー&アフター」
今や、人気番組らしくどの局でも行っている。視聴者から応募を募り、マイホームのリニューアルの顛末を放映する。まさに「使用前・使用後」番組です。私の家族もこの手の番組が好きでよく見ているようですが、今日は少し「重箱の隅をつついて」みようと思います。
 □法律無視
ビフォー&アフターでは「世の中には法律がある」ことをご存知ないようだ。
既存建物の内装等を撤去していくが、廃材処理は「建設リサイクル法」で厳しく監視されている。放送では無造作に作業をしているが、廃棄に際しては「分別」が徹底しており、釘が打たれたままの「木」はきちんと釘を抜いて分別する必要がある。最終処分地の確認も義務付けられており、いまや撤去費用は、建設費の中で無視できない比重を占めます。

100uを越えるリホームは届け出の必要があります。
ビフォー&アフターでは、風呂や子供部屋などを増築したりしているが、建築基準法に基づく申請に全く触れていない。まさに、違法建築推奨番組の観があります。
また、柱や梁を意図も簡単に抜いている。放送では根拠を示さず「構造に何ら問題はない」とナレーションが入るが、私が見ていても「ホンま大丈夫やろか?」と思ってしまう。この「構造をいじる行為」など明らかに申請対象です。更に『匠・名人・魔術師』と紹介される設計者の資格が紹介されたことがない。日曜大工で「我家を改造」する分には資格は問われないが、仕事として請負えば当然資格が必要となる。ようは、法的なバックグランドを全く紹介しないのがこの手の番組の特長であろう。
 □性能無視
法律無視とも関連するが、ビフォー&アフターでは、性能紹介がまるでない。
建築の世界では規制緩和が激しいが、一方で強化されている部分もあります。その一つが「防火性能の強化」です。また、シックハウス規制のように「建材に含まれる化学薬品」も規制されるようになってきました。でも、ビフォー&アフターでは「ベニヤの使用が多い」ですね。これって、防火も化学薬品も最悪の商品です。正規の建築の世界では「あまり使わなくなった(使えなくなった!)建材」であることをお伝えしておきます。

空間を広げると称して、天井を取ってしまう事例が多いが、断熱性能は明らかに低下している。
天井だけではなく、壁に関しても「このように断熱材を使い、性能の強化をしました」なんぞと紹介されたためしがない。構造強度の低下と相まって、建築屋の目で見れば「危なっかしい」限りといえる。
空間の拡大は「設備負荷の増大」を招きますが、ビフォー&アフターで「クーラー」を見たことがない。どのように負荷の増大に対処しているのであろうか?特に、天井を抜いてしまえばヒートバランスを大きく崩すわけで、サーキュレーション機能が不可欠になるが、こんな問題のあることすら知らないのではなかろうか?
 □収納と安全の無視
また、部屋を広げることに夢中で「収納無視」も目立つ。一見「家具で収納スペースを確保」などといっているが「布団は何処になおすネン!」と突っ込んでしまう。家具を並べて「階段にしました」と紹介。ゲストは「流石は匠ですね!」と感心して見せるが、
 ・手摺は要らないのか?
 ・地震対策はしているのか?
等とつっこんでしまう。事故に繋がりやすい状況の排除も建築の役目だと思うが、その辺りの配慮もおざなりに感じます。

この手の番組は「不愉快」であまり見ることもありません(家族が見るので「耳に入る」だけです)。しかし、飲み屋等で私の職業を知る人から「ネタ振り」されるのですが、困ったものですね…
kankeinonai追記
全国きき酒選手権大会「大阪府代表選考会」の案内状が届きました。勿論、資料の送付をお願いしていたからです。選考会は、3月15日にリーガロイヤルホテルで開かれ、参加費用は2000円です。主催は、大阪府酒造組合と大阪府酒造協同組合で「PRを兼ねたイベント」です。私が参加したところで、きき酒等できるわけがない。ようはきき酒に事寄せて『酒が飲める』に過ぎません。結構な料理もでるそうで、楽しみにしています。
030303(月)株式会社○○病院
「特区に限り」と条件付ですが、株式会社で病院経営ができるように制度を変える審議がなされてきました。結論は「自由診療に限り許可」です、一体審議した人たちは「どんな面で」行ったのでしょうか?私は呆れてしまいました。自由診療=保険が使えない病院に、庶民が行くことなどありえません。兵庫県芦屋市は全国に名の知られた「金持ちが住む地域」です。ここに、自称「庶民の味方」のA新聞社が経営する自由診療の病院があります。勿論、私など縁がありませんので聞いた話しですが、入院ともなれば「月に数百万は必要」だそうです。こんな形式の病院を「開放して」何の意味があるというのであろうか?今まで通り「医療法人」に縛り付けて「厚労省の監視下」におきたい本音がミエミエです。
老人福祉施設も2005年から株式会社での運営を許可することを掲げています。ケアハウスに関しては一足早く、PFI(民間活力導入)に限ってですが2年前から「株式会社OK」になっています。ところが…
 ・一部上場企業であること
 ・税引き後利益が1億円以上であること
 ・福祉事業の経験があること
この3条件をクリアできなければ、ここでいう「株式会社の資格」を満たせません。こんな企業などあるはずがありません!だから2年経った今も「実績0」です。ようは、株式会社への開放など「単なるジェスチャー」に過ぎません。全く、官僚という人種は度し難い連中です。

福祉と医療に垣根があるのは、先進国では日本だけです。
小泉総理は、就任時には熱心でしたが、残念ながら理念は後退する一方です。小泉政権が打ち出したケアハウスは「純ちゃんハウス」と陰口をたたかれるほど斬新な発想でしたが、後退を重ね見る影もありません。ケアハウスは、数ある福祉施設のカテゴリーで、唯一「自立したお年寄り=予防医療の意味がある」が利用できる施設でした。ところが…
噂によれば、競合する「有料老人ホーム」協会から抗議を受けて、介護認定を受けた人しか利用できない「特定施設」を義務付けてしまいました。これでは特別養護老人ホームと何も変わりません。
株式会社○○病院の認可は、後退一方の福祉政策をアクティブに変える起爆剤の可能性を秘めていただけに、ガッカリしてしまいました。小泉よ「お前もか!」の心境です。
030304(火)景気浮揚?
「景気が上向きそうだ」といった個人の判断が「では設備投資の準備をするか」に繋がり、不特定多数の思惑が具体化する分野という意味で、建築の世界は「経済指標」ではなかろうか?好況になるのも、不況にぶれるのも「世間より一足早い」業界です。

久々の「自分の仕事」で、アウトソーシングの手配をしてみたら「忙しくて…」という返事が多かった。友人にこの雰囲気を尋ねてみたら「何や知らんけど忙しいな」という返事。どうやら世間がざわついてきた。
不評ふんぷんの小泉政権ですが、経済紙も気付かないうちに「浮上」を始めているかもしれない。そうなら良いのにね!(でも、やっぱり一時的現象みたいです)
設備設計事務所が見つからない。
友人を総動員して探してもらい、やっとYさんを紹介していただきました。打ち合わせを終わり「おいくつですか?」とお尋ねしたら「66歳です」とのこと。私より10歳も先輩です!私の「将来の姿」を見つけたようで嬉しくなりました。健康を維持し、10年後も現役でいたいものです。
030305(水)居眠り運転
新幹線の運転手が居眠り運転をしたとして問題になっています。
このニュースに接したとき、私は「睡眠障害」だろうと思ったのですが、原因を究明する人たちはこの可能性に至るまで1週間ほど掛かっています。いまや、睡眠障害は「10人に一人」という病気なのに、JR職員にはいないのだろうか?
睡眠障害から「マシンをつけて眠る」私には、その後の対応も「?」です。
再発防止のため、新幹線運転手を対象にチェックするという。事実上「無人運転」ができる新幹線より、在来線で居眠り運転が起きれば「大惨事」になるわけで、優先順序が違うのではなかろうか?どうやら居眠り運転事故(自動車)の「半数は睡眠障害が原因では」と言われている現実をご存知ないらしい。
ラジオの有名パーソナリティー氏が「薬品で検査」できるような話をしていましたが、これは噴飯モノです。睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群)を見つけるには、入院検査が必要です。
---000706(木)無呼吸症候群入院---を参照してください。では、皆様お気をつけて
kankeinonai追記
沈丁花が咲き始めました。まだ、ささやかやですが香りが漂うようになりました。
030306(木)ペースペーカー
知人に「拡張性心筋症」の人がいます。定期的に検査をする必要があり、検査入院の際に「心筋細動=高円宮殿下の死因」がおき、3度「花園を見た」人物です。
彼との会話で、ペースペーカーのことが気になってちょっと調べてみました。
お恥ずかしい話しですが、ペースメーカーとは「定期的に心臓に刺激を与える装置」と思っていたのですが、実際には遥かに「超微細技術のかたまり」でした。
大きさは500円玉程度で、センサーとペーシング装置から成立っています。
心臓は左右の心室心房の4部位から出来ています。各部は微妙にズレて起きる電気刺激でサイクルを描くように動いています。この一部の信号が不調になるとペースペーカーで補うわけです。センサーは正常に働いている部分の刺激を感知し、ペーシング装置に指示を出す役目です。だから、単に「心臓に電気刺激を送る」と言った単純なものではありません。
また、安静時と運動時で脈拍数は異なります。しかし、全く「脈拍数が変らない」病気もあるそうで、このような方には、運動量を感知して「刺激のピッチを変える」ペースメーカーを埋め込むそうです。
冒頭の知人もペースメーカーを埋め込んでいます。
通常は心臓内に設置したセンサーだけが動いており、細動を感知すれば動き出すそうです。最初は「正常に戻るよう」誘導信号を送るそうですが、これがダメなら「ド〜ン」と大量の刺激を送り覚醒させるそうです。映画で、心停止した人の胸に電気刺激を与えますが、あれと同じ機能です。大量の電気が必要なため、装置はタバコほどの大きさがあるそうです。
心室細動が起きた場合、生死を分けるのは「最初の5分」だそうです。
5分以内に、蘇生処置が行われれば助かるそうですが、よほどの幸運が必要です。何時起こるか分からないため、予防は上記のペースペーカーを埋め込むほかありません。この機械、900万円もするそうで「胸に最高級のベンツ」を埋め込んでいるようなものです。ちなみに、この幸運な人は全国で3000人いるそうで「友の会」が結成されているそうです。猛者になると「28回もド〜ンが作動した」そうです。
面白おかしく話す知人ですが、なんとも怖い話しです。
030307(金)ネット環境
インターネットの普及率は、総務省の発表によれば
特集「IT活用型社会の胎動」の第1節「世界最先端を目指す情報通信ネットワーク」では、国内におけるインターネット利用者は2002年末で5,593万人と報告された。利用者数にはパソコンをはじめとして携帯電話・PHS・ゲーム機なども含まれており、内訳はパソコンからの利用者が4,890万人、携帯電話・PHS・携帯端末からは2,504万人となっている(重複あり)。調査方法は、郵送による世帯主へのアンケートを採用した。なお、今回の対象年齢は6歳以上となっており、昨年の15歳から79歳までと異なるため昨年度と厳密な比較はできないとしている。
このように、国民の半数に達します(NTTは近々に国民の2/3が利用すると予測している)。
インターネットはコンピュータをする人のものだけだという誤解がありますが、コンピュータを使用しない人でも「IP電話」と呼ばれる新しい電話システムの導入が可能になるというメリットがあります。IP電話、電話回線の代わりにインターネット回線を利用するため、通話者の同士の距離に関係なく同じ料金で利用できます(今までと比べて遠距離通話ほど安くなる)。すでにIP電話に050で始まる電話番号を割り当てられ、インターネット接続会社はニュービジネスとして始動しています。

こんな情勢を受けて、建築設計のあり方に変化が起きている。
現在、MACでは「1ルームマンション」の設計が進行していますが、建物内に100M光ファイバーRANを構築し、入居者が自由に使用できる環境を設けます(使い放題でプロバイダ費用込み・月額3500円は「家賃に含まれ」ます)。当然、動画の配信やIP電話、更に将来の「双方向通信」や「ホームオートメーション」も視野においています(1ギガにスピードアップ可能・ルーターを設ければ無限に接続個所が増やせる)。反面、従来型の「電話システム」は設置しません。電話線の玄関とも言うべきMDFを設けず、僅かに「空配管」を設けて、電話の希望があれば「個人的に申込む」ことになります。このように、携帯電話とインターネットの普及は、固定電話の比重を極端に下げてしまいました。言い換えれば、ネット環境がない建物の「資産価値が問われる」時代となってきました。なのに…
相変わらず、我家では「通信障害」に悩まされています。
解決方法は「光ファイバーの導入」しかありません。光ファイバー網の構築をしている複数社から(団地の戸数が多いため)「無料で構築します」と管理組合に申し入れたが、答えは『時期尚早』だそうな。660戸の運営を預かる管理組合の認識に私はガッカリしてしまった。更に、住民に「アンケート調査」すら行う気がないと聞いて「横暴ではないか!」と私は憤っている。
また、管理組合が委託している管理会社が「プロバイダ部門」を持っており、交渉窓口としてここ(商売仇)を指定していることが「光ファイバー網導入」の障害となっている。管理組合は、管理会社のプロバイダ部門を窓口にすれば「住民の利益より会社の利益を優先する可能性」を考えなかったのであろうか?(職業柄、このような報告が私宛に届く)

この問題を解決するには「行動を起こす」しかない。何も行動しなければ「ネット砂漠」で彷徨うことになる。おそらく、もっとも確実な解決方法は、私自身が「管理組合理事となって導入を図る」ことだろう。誰も、理事のなりてがなく毎年「抽選で決めている」だけに、立候補すれば「無投票で当選」ですが、前代未聞の出来事となります。さて、どうする…
030308(土)陽子ちゃん
陽子ちゃんは、愛娘かおりの前任者です。私は安心して会社の代表者印を預けていました。
5年前、突然「結婚します」といって私を慌てさせました。僅か1週間で後任のかおりに引継ぎをしたのが、まるで昨日のことのように思います。
陽子ちゃんの嫁ぎ先は、大阪では珍しい「沖縄料理の店」で、今は若女将として頑張っています。そんな陽子ちゃんからメールが入りました。沖縄料理「梯梧家」が50周年を迎えてイベント中だそうです。これは行かなくちゃ〜と、陽子ちゃんに電話しました。
 「もしもし」
 「陽子ちゃん!」
 「ハ〜イ」
一瞬で、昔のままの陽子ちゃんです。私の頭の中の陽子ちゃんは全く歳をとりません。きっと、70歳になっても「陽子ちゃん」だと思います。花束を持って、かおりと訪れました。昔話に花が咲いたのは言うまでもありません。毎年、娘が増えてゆき、私は嬉しい限りです。
kankeinonai追記
昨夜のこと。およばれで「俳優・緒方拳氏の妹さんが経営するクラブ」へ行ってきました。あのまんま「女にした顔」でした。
030309(日)教育の成果
ある教科書会社が若者にアンケートしたそうです。
質問は「北朝鮮に攻められたどうする?」
それに対し「逃げる」「降伏する」で55%を越えたとか!
島国日本で何処へ逃げるというのであろうか。食べられる野草も見分けられず、スナック菓子をコンビニで買うことしか知らない、言わば「サバイバリティー0」の若者が、山奥に隠れ住めるとでも思っているのであれば「愚か」としか言いようがない。まして、相手が北朝鮮軍ともなれば、車(足弱で歩いていけない)でいける程度の「山奥」などナンセンスであろう。
降伏するのも論外であろう。降伏すれば、現在の北朝鮮以上に悲惨な目に会い「死んだ方がましだ」と思うこと請け合いだ。かの国がハーグ陸戦条約を守るとも思えないし、第一、若者達はこの条約を習っていない。

「北朝鮮に攻められたどうする?」
選択肢は「戦う」以外にありえない。
珍しく、北朝鮮の恫喝(私にはブラフと思えない)に対しマスコミが警鐘を鳴らしているのに、若者にはまるで危機感がない。戦後の「骨抜き教育」が見事に成功した結果といえる。自国を蔑み、愚民教育に血道を上げた進歩的文化人や先生たちは、今頃「胸をドキドキ」させて北朝鮮の侵攻を待っているであろう。自国の惨状を見ながら歓喜の声を上げればよい。
私はまっぴらご免こうむる!
030310(月)夢とホラ話
MACは小さな設計事務所。
一つ仕事が決まれば、愛娘かおりと二人でフル稼働。「もっと動ける筈」という意識とのギャップを感じながら老骨に鞭打ち働いています。それでも「もう一つ仕事が決まったら…」と夢を持ってホラを吹いています。
自宅のパソコンは「ペンティアム3(450MH)」という、博物館入り寸前状態です。事務所に余裕が出来たら買い換えようと思っていました。その可能性がでてきたら、なんと「プロッターが故障」した。カラー出力をコントロールする部品の故障で、今は「モノクロ」で稼動しています。
昨年ベルトが切れて修理代が6万円、今回の修理は12万円とか。これから毎年故障が起き得るわけで、アホらしくなりました。そこで、国産メーカーのプロッターに買い替えようと思い、大容量の「tifデータ」に対応ができるかどうか調査中です。ちなみに定価で35万円、何割引で購入できるのか?合せて調査中です。
---我家のパソコンを新品に!---
やっぱりホラ話で終わりそうです。「飯の種」優先は当り前…まだまだ「夢」は続きそうです。
kankeinonai追記 豊郷町でリコール成立。本当の混乱はこれからか?
030311(火)食探訪(予定)
「私のグルメ」の更新がとどこおっており、どこかで時間を見つけて取材に行きたいと思っています。ご紹介したいところは…
京都「スペイン料理・レバンテ」075-551-8549 京阪七条下車(三十三間堂近く)
本格的なスペイン料理とサングリアを、1人4千円程度でお楽しみいただけます。費用対効果抜群のお店です。
大阪周防町「中華料理・中国坊」06-6245-3210
本格的な広東料理が、飲んで食べて1人4千円程度でお楽しみいただけます。費用対効果抜群のお店です。
究極のお値打ち料理コーナーでご紹介したいのは!
大阪北浜「肉探訪・いけ上」06-6942-2298 大林ビル近く
昼の定食が抜群の費用対効果です。730〜830円で「箸で切れるような柔らかいステーキ」が食べられます。夜も格安の「焼肉の店」です。大変混雑しますのでご予約を。
大阪「自然活魚料理・じねん」06-6244-4111 地下鉄長堀下車
年中無休。寿司とさかなが美味い。特に昼の定食はビックリ!600円で「寿司10巻と味噌汁+茶碗蒸+香の物」が食べられます。勿論、夜もお値打ちです。
大阪法善寺横町「カツ丼の店・喝鈍」
客の顔を見てから、肉を叩いて衣を付け「カツを揚げる」こだわりの店です。でも値段は味噌汁がついて500円!
・カツを2枚・卵2個…といった注文ができる嬉しい店です。
 kakeinonai追記
030308に「あまの街道」で、ムクドリ・キジバト・エナガ・ジョウビタキを私にしては大変綺麗に撮影できました。「あまの街道」でUPしましたので是非ご覧下さい!

 関係のない追記
昨夜、友人のお父さんの通夜に行ってまいりました。焼香が終わり帰ろうとしたら「ちょっと待って」と部屋に呼ばれ、なんと仕事の打合せです。サラリーマンはやっぱり「戦士ナンや」と思わせる出来事でした。
030312(水)部品の値段
私は、長男からプレゼントされたブラウンの電気カミソリを使っています。
ブラウン5800シリーズ(7000シリーズが最新)で、3枚刃です。本体、駆動する「内刃」と「固定された外刃」から成立っています。外刃が肌に接する部分で、極薄のメッシュ状(写真参照)です。このメッシュに僅かでも破れができると肌を傷つけます。この部品がもっとも消耗します。
今回も穴があき、時折怪我するようになったので、部品を購入しました。ただ…
 ・外刃……………………2950円(3回購入)
 ・外刃+内刃……………4500円(2回購入)
 ・カミソリ丸ごと新品…5850円
ちょっとおかしいと思いませんか!
確かにオールドファッションの機種かもしれませんが、今まで私が購入した部品代で「新品が何台も買えた」のかと思うと悔しくなります。「部品がある」と言うことが、あまり現実的ではない事実を突きつけられた思いです。
身近な例では、携帯電話より高い「電池」も、矛盾だらけですね!
建築の事例でも、理不尽なものが多くあります。
 ・床暖房のコントローラ…6万円
  (1ルームマンションのクーラーが取付けこみで実勢価格7万円程度なのに…)
 ・昨年、法規が変わりエレベータの昇降口(乗り場)に遮煙扉が必要になりました。
  1ヶ所80万円ほどかかり、10階建てなら800万円必要。
  でも、エレベータ本体丸ごとで700万円(マンション用)程度です。
如何ですか?部品の方が「本体より高い」なんてアホらし!
030313(土)先生のメールから
    ---あまの街道「030311野鳥写真」をご覧頂いて---
鳥の先生、F・伊藤様から「ジョウビタキの写真、きれいですね」と誉めていただきました。私は、まるで子供のように喜んでいます。あの写真は「近づいては撮り、また近づく、撮ってはまた近づく」ことを繰り返し、最後は5mほどまで接近できました。

私がホオジロと思って掲載した「頬の白い鳥」に違う可能性がでてきました。
頬の白い鳥ですが、ニュウナイスズメという鳥がいます。私は昨年11月に初めて(それも偶然に)撮影することができたのですが、少し特徴を書いてみたいと思います。
 - スズメ ニュウナイスズメ
全長 14.5p 14.0p
体の色 茶褐色 茶色味が強い
(赤茶色という表現の場合もある)
頭の上 体と同色 冬羽では白い眉斑がある
特徴 どこにでもいる 本州中部以北で繁殖
生息地の中部以北、というのが気になりますがニュウナイスズメの可能性もあるかもしれません。
そうですね!私は「スズメより大きい」と感じたのですが、ご覧のようにビフォー・ダイエットという感じです。これがスズメより大きいと感じた理由かもしれません。僅か半年の経験ですが、鳥は「同じ場所で目撃」することが多いので、次ぎはきちんと撮影してみようと思います。もし、ニュウナイススズメだった嬉しいですね!

エナガの撮影は苦労したのではありませんか?
全くおっしゃる通りです。一時もジットしていません。別に飛び立つ瞬間を狙ったわけではないのにご覧の通りです。
先生のサイト「鳥と林道」の新しいリンク先を拝見しました。見ながら感じたことは「身近な鳥を観察している」と言うことでした。
インターネットで検索するときは「全国をまたに掛け」あらゆる鳥を網羅したサイトに行き着くことが多いのですが、きっと身近な鳥を楽しんでいらっしゃる方のほうが多いのだろうと思います。
ジョウビタキの写真が「珍しく綺麗に撮れた」ことで、小さな目標ができました。
新池とあまの街道で30種を越える野鳥(あまの街道030202)がいるようです。まだ「目撃をしたこともない」鳥が多いのですが、全ての種類をジョウビタキ並みの写真に撮ってみたいと思います。また、鳴声も全て覚えてみたいと思います。何年掛かるか分りませんが、気の長い楽しみになりそうです。
山野の鳥と海辺の鳥では雰囲気が随分違うように感じます。
先生から「男里川」の存在を教えていただきました。実は、男里川(おのさとがわ)のことはまるで知らなかったのですが、調べて驚きました。
男里川は関空対岸にそそぐ全長2.45kmの2級河川です。我家から車でなら「30分も掛からない」距離ですが、電車で行こうとすれば1時間半は掛かります。この河口が「野鳥の宝庫」らしく、僅か1日で26種を確認できたそうです。また「塩生植物の宝庫」という記録もあり、植生豊かな河口のようです。是非行ってみたいと思います。
030314(金)迷惑なコンサート
ウォークマンのヘッドホン、随分性能の差があるようです。
全く音漏れしないものもあれば、通勤電車の車両中に響き渡るものまである。騒音の定義とは「迷惑に感ずる音」なわけで、あの「シャカシャカ音」って迷惑の最たるものです。第一、漏れる音だけでもあんなに大きいのに「よく鼓膜が破れないもんだ!」と驚いてしまう。

私はシャカシャカ音が聞こえると、全く集中力を奪われてしまいます。好きな読書も出来ず、思考も集中できません。相手に注意するのは「命懸け」で、私はまだ死にたくない。何とかならないものであろうか…
 長すぎる追記
本日、鳥取市から「観光振興ランドマークプロジェクト」のメンバーが研修のため来阪なさいます。私はガイド役です。ご案内するところは
 ・天保山マーケットプレース
 ・海岸通ギャラリーCASO
 ・生駒時計店(登録文化財)
 ・アメリカ村散策
さて、如何なる感想をお持ちいただけるであろうか?
030315(土)北浜界隈2
大阪ブラリ散歩NO3 北浜界隈2(地下鉄/京阪「北浜駅」下車)
鳥取市から「観光振興ランドマークプロジェクト」のメンバーが研修のため来阪なさいまして、私がガイド役をいたしました。ご希望のコースに「北浜レトロビル群」の一つ『生駒時計店』があり、予習をしてみました。
サイトからレトロビルを検索したところ、レトロ建築探訪という素晴らしいサイトと出会いました。大変な労作で、感心しきりですが、その内から「北浜界隈」をピックアップし、レトロ建築群をなぞってみたいと思います。(写真撮影は030313-14)
 大阪市中央公会堂
住所:大阪市北区中之島1-1-27/建築年:大正7(1918)年
設計:辰野片岡建築事務所/施工:清水組
中之島の風景に欠かせないシンボルで、昨年保存補強工事が完了、一般に公開されている。
日露戦争後の熱狂相場で巨万の富を得た株式仲買人・岩本栄之助の寄付により建設されたもの
 ヒサヤ大黒堂玄武会館(旧近畿建築会館, 旧伊藤千太郎邸)
住所:大阪市中央区北浜3-1/建築年:大正15(1926)年
設計:宗建築事務所・大倉三郎/施工:大林組
上部に花十文字をつないだ透彫り、窓の上の飾り十字、窓の下のじょうご形など、スペイン風の意匠である。活用されている様子がないのが、ちょっと寂しい。
 北浜レトロビル(旧林隆産業)
住所:大阪市中央区北浜1-1-27/建築年:大正2(1913)年
設計:不詳/施工:不詳
現在は喫茶店として使われています。愛娘かおりの勧めもあり、行ってみたのですが「紅茶もケーキも大変美味しい」お店でした。
アール・ヌーヴォー風で大変垢抜けた意匠で、様式に囚われない独特の雰囲気をもっている。
 新井ビル(旧報徳銀行大阪支店)
住所:大阪市中央区今橋2-1/建築年:大正11(1922)年
設計:河合建築事務所・河合浩蔵/施工:清水組
近代的なビルが建ち並ぶ堺筋で凛とした厳を保つ、風格ある建物。
現在(1階)はレストランで、現役として立派に働いている。
 八木通商(旧大阪農工銀行)
住所:大阪市中央区今橋3-2-1/建築年:昭和4(1929)年
設計:国枝博/施工:清水組
大正7(1918)年に建築された銀行に、国枝博が改造を加えた(昭和4年)建物。現在も現役で事務所として利用されている。
 高麗橋野村ビルディング(登録有形文化財)
住所:大阪市中央区高麗橋2-1-2/建築年:昭和2(1927)年
設計:安井武雄建築事務所/施工:大林組
取材年月日:1999.10.8
新井ビル、生駒時計店と並んで堺筋を彩る名建築。今様に変身しながら「現役」を続けています。
 大中証券(旧大阪教育生命保険)
住所:大阪市中央区高麗橋2-6/建築年:明治45(1912)年
設計:辰野片岡建築事務所/施工:営繕司直営
浪速教会、芝川ビル、八木通商などレトロビルが立ち並ぶ船場の一角に毅然と建っているレンガ造りの建物。以前は「大阪教育生命保険」という会社が使っていたとのこと。今は「超高級レストラン」として、何度も新聞史上をにぎわしている。
 日本キリスト教団浪花教会
住所:大阪市中央区高麗橋2-6/建築年:昭和5(1930)年
設計指導:ヴォーリス建築事務所/設計施工:竹中工務店
豊郷小学校で「時の人」となっているヴォーリズが関与した建物。今も現役の教会です。訪問したときは、ライブの準備中で、布教だけではなく「地域活動の拠点」としても活躍しているようです。
 芝川ビル(旧芝蘭社学園)
住所:大阪市中央区伏見町3-3-3/建築年:昭和2(1927)年
設計:本間乙彦/意匠:渋谷谷五郎/施工:竹中工務店
このビルはもとは女子教育の校舎を目的とする芝蘭社学園の校舎として建設されたが、今は一階がブティックとして活用されている。
外壁の損傷が激しく、何とか保存補修をして欲しいものだと思ってしまう。1920年代のアール・デコのスタイルを持っていて、四角や丸などの幾何学図形が組み合わされている。
 武田道修町ビル
住所:大阪市中央区道修町3-12/建築年:大正末期
設計:不詳/施工:不詳
武田薬品の旧本社社屋。今も現役で活躍しており、当時としては大きな建物であったであろう。
 伏見ビル
住所:大阪市中央区伏見町2-3/建築年:昭和3(1928)年
設計:不詳/施工:不詳
かつて損傷が激しかった時期もあるようですが、今は修復され現役のオフィスビルとして活用されている。
角の柱につけた細い凸状のアクセント。三階の窓の上にある丸に十字の飾り。
 青山ビル
住所:大阪市中央区伏見町2-3/建築年:大正14(1925)年
設計:大林組/施工:大林組
全面が蔦に覆われ古色蒼然としているが、レストランとして今も人気があるようだ。特に、スペイン風入口が素晴らしい。
 小川香料
住所:大阪市中央区平野町2-5/建築年:昭和5(1930)年
設計:本間乙彦建築事務所/施工:竹中工務店
今も創建当時の用途を保っている。どんな香料を扱っているか知らないが、女性用香料にもピッタリとマッチする雰囲気を持ったビル。
 日本短資大阪支店(旧東京貯蓄銀行大阪支店)
住所:大阪市中央区平野2-4/建築年:大正9(1920)年
設計:不詳/施工:清水組
石造りに加え、壁は重厚・堅固で窓が少ないロマネスク風の特徴がそうした雰囲気を生み出しているが、どうやら閉鎖状態のようだ。
 生駒ビルヂング
住所:大阪市中央区平野町2-2-12
建築年:昭和5(1930)年
設計:宗兵蔵/施工:大林組
創業明治4年の生駒時計店は、御堂筋拡張のために、現在位置にビルを移した。
スクラッチタイルにテラコッタの窓台、よく見れば二階の窓には獣神像が飾られている。大変魅惑的なビルで、耐震補強も完了し、今はなんとモバイルオフィス(2〜7坪に区画されてレンタル)として活躍している。レトロとハイテクの取合せがなんとも絶妙でした。事前に申込めが見学が出来ます。また、1階に喫茶もあるのでご利用いただけます。
 船場ビルディング
住所:大阪市中央区淡路町2-5-8/建築年:大正14(1925)年
設計:村上建築事務所/施工:竹中工務店
欧風の中庭は四階まで吹き抜けになっている。周りを建物がロの字形に囲んで、各階に中庭に面した回廊がある。
今も商業ビルとして活躍している。
 清水猛商店
住所:大阪市中央区淡路町3-5/建築年:大正12(1923)年
設計:小川安一郎/施工:清水千加太
正面には「家具室内装飾・清水猛商店」と書いた看板がかかっており、創建当時のままの用途で活躍している。
こじんまりとしており、北浜レトロビルと並び名建築ではなかろうか。
大阪大空襲でも、奇跡的にエアポケットとなり、僅か500m四方の範囲にこれだけの建物が残りました(この他、江戸時代の木造家屋も多数残る)。言い換えれば、戦争が如何に文化を破壊するものであるか…今も活躍しているレトロビル群が教えてくれます。
030316(日)利き酒選手権
秋10月に東京で「全国利き酒選手権」があるそうです。それに備え昨日、大阪代表を決める選考会があり、参加してきました。格別な参加資格などなく、参加料2000円を払えば「誰でも参加」出来ます。会場はリーガロイヤルホテルNBCで、参加者は104人でした。

私は初参加ですが、慣れた方が多いようで約半数が「天然水のペットボトル持参」です。最初は「?」と思っていたのですが、選考会が始まって直ぐに理解できました。利き酒をクリアにするため「口をすすぐ水」です。さすがは用意周到です!

参加者は3ユニット3グループに(ようは9分割)別れ、仲間で申込んでもバラバラにされます。「話し合いを防ぐ」目的があるようですが、参加してみて分ることは「話し合っても何の意味もない」と言うことでした。
選考方法は、ユニットごとに「利き酒会場」に入り、3グループに分かれてテーブルにつきます。写真上のように、10分間7種類の酒を味わい「舌で味を覚えます」
次に、テーブルを移り(写真中)、目隠しした酒を「利く」わけです。
大吟醸酒
吟醸酒
純米酒 ×
本醸造酒
普通酒
低アルコール酒
生酒 ×
7種類の酒は左表をご覧下さい。
○×は私のスコアです。
104人中「0点」が10人。私の両サイドで「薀蓄を語っていた人」は0点で、散々吹いていただけに発表後はそそくさと帰ってしまいました。
出題者が「引っ掛け問題」と称した低アルコール酒(アルコール濃度14%)で足を引っ張られたようで「満点は誰もおらず」私を含めて11人のプレイオフとなりました。
口もすすがず「全部のみ干して」残ったのは私だけでした。もう、プレイオフでは「すっかり酔いがまわり」何の利き分けも出来ませんでした。本気で当てようと思うなら「飲兵衛根性を捨てる」必要があるようです。
会場を移して「表彰式」です。でも、乾杯の挨拶前に「誰も彼も飲み始めて」います。摂津・河内・泉の酒蔵秘蔵の酒が振舞われており『これがお目当て』のようです。料理もたっぷりで、酒の薀蓄花盛りでした。
お土産のお酒を頂いてお開き。まこと「お値打ちな2000円」でした。来年も参加しよう!
030317(月)老々介護
愛読する二つのサイトで「老々介護」問題を取上げていました。直接報道に接したわけではありませんが…65歳の長男が86歳の母親の介護に疲れ「殺した」事件に関したものです。
老人の定義は「65歳以上」で、お年寄りをお年寄りが介護すること「老々介護」といいます。この「老々介護」に潜む背景を考えてみたいと思います。
敗戦から60年、我国の価値観がまるで変りました。家長制や勘当といった、大黒柱(父親)の法的権威を奪い(民主化だそうな)『大家族制度』が崩壊しました。
dogfightの戯言:親父が「怖かった」頃、社会秩序が良く保たれていた。親父の権威を奪い「皆平等にした」ら、社会がバラバラになった。と、思いませんか?
我国には福祉モデルを北欧に求め「福祉の遅れ」を声高に叫ぶ人がいるが、歴史的背景がまるで違うのに「同列に比較」する間違いにまるで気付かない。大家族制度のもとでは「子が親を介護することは当り前」で我国に老人福祉老人問題はありませんでした。また、それが負担に感じない家族構成と精神的伝承がありました。
戦後教育を受けた団塊の世代は『核家族』を選びました。それまで我国にはなかった制度の始まりです。その結果、大家族制度は崩壊し「家族内介護」が物理的に不可能になってきたのに、メンタリティーだけ残っている。これが、我国における老人福祉の問題だと思います。このように、老人福祉問題は「まだ新しい問題」なのです。

義父は91歳。座位は保てるものの「車椅子生活」で、家内とその姉上で介護しています。私は老人福祉施設を勧めたのですが「実の父親を施設に入れるなんて」というメンタリティーがあり、私は白い目で見られます。その結果…日曜日は家内が介護のため実家へ行き、私は弁当で食事を済ませます。こんな「すれ違い家族」がもう2年半続いています(ここに私が「休日の趣味」を持つきっかけがある)。かといって「反対できる」ことではありません。
このような出来事は「我家の特殊な出来事」ではありません。冒頭の事例も「長男」とあるように、他に親族がいるのであろう。「実の親を施設に入れるなんて」という声で家庭内介護にしたものの、大家族ではないため「結局長男に押し付けた」と言うことかもしれない。もっともありそうな話しです。大家族が「一つ屋根の下に住んで」こそ家庭内介護が無理なくできるのです。
「スープの冷めない距離」という言葉があります。
我国の現状(核家族)を考えれば---コミニュケーションを保ちつつ介護を分離した状態---それが「スープの冷めない距離」であり、私は「理想的な老人福祉」を表す言葉だと思っています。老人福祉施設を「姥捨て山」にするのではなく、家族が日常的に訪ねていける施設。当サイト「激動の老人福祉施設」で紹介しています『オール個室・ユニットケア』は、家族が訪問しやすい施設です。ところが「オール個室・ユニットケア」を推進してきた大御所が昨年末にお亡くなりになり、小泉政権の福祉政策も腰砕け状態から、雲行きが怪しくなってきました。今春「介護保険の見直し」が行われたのですが、施設に薄く「家庭内介護に厚く」配分するよう改められました。このことは「家庭回帰」を促す姿勢を物語っています。北欧の福祉政策は「脱・施設化」を目指しており、きっと「北欧を正解とする連中」がバックグランドを無視して政策転換をしたのではないでしょうか?
核家族のまま家庭回帰を目指せば、冒頭の「老々介護」問題は益々深刻になるだろう。私は「薄ら寒い」ものを感じています。
030318(火)絶対安全
(少し前のことですが)3種混合ワクチンの薬過に対し製造者責任を認め、賠償を命令する判決がでました。報道では「副作用の確率」が載っていないため、詳しいことは分りませんが、副作用で3名が亡くなった他、障害例も多いなど何かと問題の多いワクチンのようです。
この問題の是非を判断する知識がないのですが…ワクチンにより予防できる確率と、副作用の確率で判断されるのだろうけれど、どのくらいの確率なら『安全』と認定されるのだろう?まさか「如何なる副作用もなし」を求めているわけではないだろう。

住基ネットへの反発は二つの要素から成立っている。
 ・プライバシーを犯される
 ・コンピュータの安全性
コンピュータをホンの少しでもかじれば「絶対安全」など有得ないことが分る。できることは安全性を高めることでしかない。むしろ「ハッカーやクラッカー(コンピュータの安全性を犯す)に対する刑罰」や「機密漏洩(プライバシー保持を犯す)に対する刑罰」が低すぎることが問題だろう。住基ネットにいくら反対しても「民間におけるネット化」はお構いなく進行しており、ここへ集積されたデータ(プライバシー)が「ダダモレ」していることのほうが遥かに影響が大きい。
「乱暴な意見だ!」とお叱りを覚悟で書き進みます。
ワクチンも住基ネットも「見えることには厳しい」けれど、見えないことにはまるで無警戒ではないかと思う。平穏無事に過ぎていく裏に「途方もない努力がある」ことを、評価しなければ「あつものにこりで膾を吹く」ことになるだろう。
030319(水)土日の仕事
事務所では「残業しない」私ですが、不足時間は「自宅での仕事」で補ってきました。そのため、土日が忙しいかどうか?は仕事量のバロメータとなっていました。ところが…
インターネットのホームページが趣味になり、更に「新池」や「あまの街道」といった『身近な自然』の探訪が始まると、土日の仕事が苦痛になってきました。ようは「生活のパターンが変った」のです。さて?良いことかどうか…
野鳥に興味を持ちだして半年。「鮮明な写真を撮りたい…」この願望は高まるばかりです。
1眼レフのデジカメがあるそうで、直ぐに編集できて「フィルムカメラと遜色のない画質」だそうな。ただし、お値段は30万円はするとか(30万円あれば事務所のプロッターを先に更新したい)。30万円のデジカメは遠い夢だが「これなら買えるかな?」と思う商品がある。
パナソニックから新発売されたデジカメ「PANASONIC DMC-FZ1」です。
 ・200万画素(今までは30万画素で撮っている)
 ・F2.8-12倍の光学ズーム(35〜420mmレンズに相当)で、ズームもレバーで簡単操作
 ・光学式手ぶれ補正機能。動く被写体に常にピントを合わせ続けるコンティニュアスAF
 ・シャッタータイムラグ約0.1秒
 ・シャッター間隔=最大画素数で4コマ/秒、最大7枚までの高画質高速連写が可能
性能は飛躍的に向上し、今のデジカメより軽く(318g)、やや大きい程度です。予備バッテリーと128Mのメディアカードを付けて6万円弱で購入できます。買おうかな…
030320(木)ネタ切れにつき
全く「ネタ切れ」のため、今日はパクリでお茶をにごします。
アット・ニフティからこんなメールが届きました。
(030317)アット・ニフティを6年間ご利用いただきまして誠にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
へえ〜インターネットを始めて6年になるのか…早いもんだ。と、思いながら「まだ6年か」という気持ちがあります。「50の手習い」で始めたインターネットも今ではすっかり生活に溶け込んでいます。

メルマガからこんなメールが届きました。
  ネット時事川柳 第二回「銀行」優秀作品ベスト20発表
01 そのうちに預けるたびに「手数料」
02 マチ金が優しく見える貸し剥がし
03 金利なの?冗談やめてよ視力でしょ?
04 首脳陣自己資本より自己保身
05 銀行はどんな非行と子が尋ね
06 銀行の瀬戸際手法「北」もどき
07 人並みに悩んでみたいペイオフを
08 頭取は頭取られた人と言う
09 この通帳今はいったいどの銀行
10 新商品手数料ゼロのタンス預金
11 たてこもり日本経済人質に
12 赤字だと俺には国がついている
13 記帳して利子より高いインク代
14 年金の日だけ銀行員が来る
15 したくてもさせてくれない借金を
16 増資る(みのる)ほど株価が下がる
17 渋ったりはがして生きる処世術
18 貰うけど払うの嫌よ税金は
19 資本主義崩れ始める音がする
20 ATMあ(A)なたの手(T)数でも(M)うかります
如何ですか!抱腹絶倒の一品揃いですね。でも、庶民の怒りが溢れています。
関係のない追記
まもなくアメリカによる「イラク侵攻」が始まります。
政府が「アメリカ支持」を打ち出したことに対し、賛否両論が溢れていますが、私は「選択肢がない」という意味で賛成です。もし我国独自のオプションを持ちたいのなら「北朝鮮の挑発に屈しない軍備と意思を持つべき」だ。それが出来ないのならアメリカの庇護下に入る以外に何かあるのであろうか?(何でも「話し合いで解決できる」なんて言わないでネ!)
030321(金)スニーカー
私の日常の履物はスニーカーです。スーツを着るなど「年に何度かのこと」で、当然革靴も滅多に履きません。こうなると、スニーカーには金を掛けますが、革靴はおざなりなものです。
私のスニーカー歴は15年ほどになります。リーボックから始まりナイキとなり、今はニューバランスを履いています。バブルの頃は3万円もするスニーカーを履いていましたが、今は1万円程度のものです。

スニーカーも今は時代を反映して、1万円以上のスニーカーを見つけるのは容易ではありません。
私が今履いているものは、ちょっとした間違いから買う羽目になりますした。1980円のスニーカーを買おうと思いレジに運んだら「2980円です」という。私は、確かに1980円コーナーから選んだのに「何で?」と尋ねたら『誰かが違う棚に置いたのでしょう』と、全く店員らしくない発言です。私は腹を立て「もう要らん」といって店を出てしまいました。別の店に行ったら「現品限り半額」とあり、5800円でニュウバランスのスニーカーが買えるようです。足のサイズを合わせ好きな色を指定してレジに行ったら11600+消費税でした。ハイ!これは「現品限り」ではありませんでした。今更不要ともいえず買うことにしました。

私のスニーカーを見た末っ子は「何でこないに高いモン買うネン」を私を罵倒しました。ところが、自転車レースを始めて「スニーカーが必需品」になると「値打ちの差が分る」ようで、隙あらば私のスニーカーを履いていってしまいます。末っ子も「良いスニーカー」が欲しいようですが、冒頭で述べたように、実に売っていないようです。
私の勘違いで、高額なスニーカーを履いていますが、履き心地はまるで違います。決して無駄使いにはなっていません。皆様も一度如何でしょうか…
kannkeinonai追記/やっぱり買ってしまいました。デジカメ「PANASONIC DMC-FZ1」です。
200万画素ですが、F2.8-12倍の光学ズーム(35〜420mmレンズに相当)で、ズーム操作もレバーで簡単です。これで、綺麗な野鳥写真が撮れなければ「私の腕が悪い」ことになります。
030322(土)イラク攻撃始まる
通告通り、20日に戦端が開かれました。
予想通り米英軍の圧勝の様子です。と言っても、前哨戦ではや決着がついていた観があります。アメリカの情報戦電子戦のすざましさは、想像を絶するようです。未確認情報ですが、あるはずのないスカッドミサイル(射程300km・国連決議で廃棄した筈)で反撃があったとか。アメリカの攻撃をけん制した仏独の甘さが際立ってきました。

この戦争で分ったことは「国連は平和に寄与しない」と言うことです。拒否権というバカなものを作ったため、機能不全となっている。もし、我国が北朝鮮の攻撃を受けたとき、国連決議など待っていたら「国が消滅」しているであろう。我国の安全を担保する存在はアメリカしかいない。小泉総理の「米国支持表明」に対し批判的なマスコミが多いが、他に如何なる選択肢があるというのであろうか?
脱アメリカを目指すなら「戦う意思と戦える環境」も持つべきであろう。「戦争反対」を唱えれば「平和がやってくる」といったバカな考えをやめ、如何に「国を守るか!」という方法を真剣に考えて欲しい。
kankeinonai追記
新兵器、デジカメ「PANASONIC DMC-FZ1」は凄い!
初陣で、野鳥ライブラリーが一気に増えてしまいました。もし、1ヶ月早く決断していたら「冬鳥(もう北へ帰った)」を網羅できたであろう。半年後の到来が待ち遠しい。
030323(日)何もなくて
極端なネタ不足に至っています。つまみ食いでお茶をにごします。
連休も今日で終わりです。息子夫婦が来ており、昨日は雨の中「あまの街道」を案内してきました。新兵器の新しいデジカメは威力絶大で、野鳥のライブラリーが飛躍的に増えそうです。それに連れてコンピュータが心配になってきました。昨夜も、デフラグ(データの並べ替え整理する)をしてみたのですが、HDの残りは2.5GBとなっており、写真を蓄積していけばあっという間に溢れそうです。
私の「鳥狂い」に女房はご機嫌斜めですが「女狂いよりマシやろ」と開き直っています。どうも昔からマイナーな趣味(鳥ファンの皆さんごめんなさい)が好きで、家族や友人の理解を得られません。そのくせ私は「せっかち」なのです。野鳥の趣味には「待つ」ことが必要なのに、私は「歩く」という趣味があり、相反することを同時に求めています。無理を承知でやっているのが「私らしい」ところです。
イラク侵攻は順調なようです。
アメリカに批判的なNHKの番組表を見て苦笑いです。イラク報道と高校野球だけで埋め尽くされています。いくら「編成が自由になる」といってもやりすぎではないの!

サダム・フセイン…息子達も権力振っている。これではまるで「金王朝」と一緒ではないか。彼らの何処に正義があるのか?
kankeinonai追記
昨日、息子夫婦と一緒に「中華料理・中国坊」に行ってまいりました。早速「私のグルメ・道頓堀界隈」にUPしましたのでご覧下さい。
明日から3日間「温泉と酒を求めて」青森へまいります。暫し更新はお休みです
030327(木)寺内町
ある本に「寺内町(じないまち)」が登場し、興味を持ちました。
私の知っている寺内町は富田林と今井町(共に当HP「近畿探訪」で紹介しています)しかありません。でも、どうやら全国にあったかもしれません。そこで、インターネットで「中世・寺内町」をキーワードに探ってみたのですが…残念ながらリスト化され資料はありませんが、かなりの範囲に寺内町があったようです。

寺内町の定義があるどうか分りませんが、できるだけ正確をきそうと調べたら
時空都市辞典 寺内町(1471年−1580年/109年間)
宗教的連帯が生んだ中世の理想都市
寺内町は、戦国期において、浄土真宗などの寺院の境内地との名目で建設された都市であった。これは動乱の時代にふさわしく、濠・土居などで防禦された囲郭都市であり、寺院を中心に道路など整然たる都市計画をもつ都市であった(『講座日本の都市』第1巻所収、脇田修「寺内町の歴史的特質」)。蓮如を主導者とする一向宗寺院などはその一例で、全国各地に作られた宗教的連帯が生んだ中世の理想都市といえる。
「宗教で結ばれた城郭都市」というイメージですが、情報や経済的にもネットワークを構築していたようで、織田信長の「全国制覇」に立塞がり、敗れたことで姿を消していきました。

あまり時間を掛けたわけではありませんので、ちょっとだけですが「近畿にあった寺内町」をピックアップしてみます。
大阪府 摂津石山本願寺寺内町 攝津天満本願寺寺内町  高槻市:富田寺内町 八尾市:久宝寺寺内町 枚方市:招提寺寺内町 貝塚市:貝塚寺内町 富田林市:富田林寺内町 富田林市:大ヶ塚寺内町 守口市:守口寺内町 ?市:大伴寺内町 ?市:鶴原寺内町 
京都府 京都:本願寺寺内町 山科本願寺:山科寺内町 京都六条本国寺:法華宗寺内町
兵庫県 宝塚:小浜寺内町
奈良県 橿原市:今井寺内町
滋賀県 近江堅田:金森寺内町
真宗が宗教王国を築いた北陸にも多くの寺内町があったようです。また、三重県津市:一身田寺内町も立派な寺内町であったようです。
宝塚の小浜寺寺内町や大阪の久宝寺・貝塚など私の知らない寺内町も大変立派なようです。是非行って見たいと思っています。
追記
用事のついでで「貝塚寺内町」を訪れてみました。願泉寺(写真030323撮影)を始め、町並みは途切れ途切れに残っているのですが、残念ながら城郭都市を髣髴とさせるものはありません。寺内町も「富田林・今井町・小浜寺」など綺麗に環濠城塞都市の雰囲気を残すものは希となり、町並み保存の難しさを感じます。また「あったことが分っている」だけの地域も多いらしく、ホームページを見つけることが出来ない寺内町もたくさんあります。昔ほど「情報ネットワーク」がないらしく、寺内町を網羅する統合サイトもありません。ちょっと残念です…
kankeinonai追記
青森旅行のため暫くお休みしていました。近いうちにご紹介したいと思います。
030328(金)韓国の核
砂嵐とイラク兵の抵抗で、米英軍のイラク侵攻速度は鈍っているそうです。そんな折、韓国で新たな動きがありました。
---非戦闘員600名をイラク戦争に派遣するための「採決」を見送った---というものです。その背景には反米感情があり「民族意識」があるようです。アメリカがイラクを落とせば「帰す刀で北朝鮮を攻めるのでは…」という危惧があり、米軍に協力するのは止めようということだそうです。
北朝鮮が恫喝外交を始めた頃「アメリカと北朝鮮が交戦したら韓国はどちらにつくのだろう?」と皮肉を言ったことがあります。今は、これが皮肉ではなく現実問題となりました。「韓国-北朝鮮VSアメリカ-日本」こんな図式が冗談ではなく成立しそうな危険性があり、アメリカも韓国の態度に郷を煮やし「前線(38度線)から米兵の引上げ」を行っています。
北朝鮮の「核開発」に危機感を募らす日米に対し、韓国はまるで波長が合いません。その背景に「北朝鮮の『核』はいずれ『韓国の核』になる」という証言もあります。私など「韓国の金(マネー)はいずれ『北朝鮮の金』になる」と言う危惧を持っているのでが、太陽政策ではそうは見えないらしい。怖い話しです!
030328(金)鳥の話
娘の一人からこんなメールが届きました。
これからは、野鳥が見にくくなる季節です。しかも、えさもたくさんできてくるので、なかなか人間のすんでいる近くに来にくくなります。でも見つけたときは感動しますね。
娘は、高校時代からバードウオッチングをしており、私が鳥に興味を持つきっかけとなった「昨年9月の不思議な鳥」を一番早く「ゴイサギ」と指摘していました。私も娘と同じ感想を「あまの街道」で述べたのですが、間違っていなかったようです。
春本番となり、野鳥も繁殖の季節を迎えたのでしょうか?動きが活発となり、昨日も「藁を運ぶスズメ」を見ました。
追記
神戸の岡本氏と名古屋の箪笥のひきだし氏が野鳥のページを設けました(決して私は勧めていません)。野鳥って可愛いですね!
030329(土)青森紀行
「大阪で3日間酒を飲むより安いで」と誘われて、青森へ行ってきました。費用は顎足付きホテル込みで「2泊3日26000円」です。温泉と酒を求めての格安パック旅行(030324-26)です。
普段は幹事をすることが多いのですが、今回は「ついていくだけ」です。青森といっても広く、私は「何処へいくのか」も知らぬまま旅たちました。
初日の朝が早く「前日から大阪泊まり」で、私は「睡眠マシン(7kg)=睡眠時無呼吸症候群対策」持参の旅となりました。お陰で、イビキで迷惑を掛けることもなくよく眠れたのですが、なにせ「重い」のです。日本製ならきっと「軽薄短小」化するだろうに…
着いた所は青森空港。外はご覧(写真右)のように一面の雪(遠景は八甲田山系)。でも「今年最高の暖かさ」でした。
青森旅行だから当然と思っていたら、最寄は「三沢空港」だそうな。飛行機の都合でこうなったわけで、バスで移動。大阪-青森間90分・青森-三沢間120分。格安パックらしい無駄があります。ホテルには午前中に到着。「酒と温泉」のスタートです。
なかなか良い温泉なのですが、歴史があるわけではない。昭和46年にボーリングされ、48年にオープンした「古牧温泉」です。この辺りは「南部駒(馬)の産地」で古い牧場(古牧)でも在ったのであろう。南部地方には官営(藩直営)牧場だけでも9ヶ所あったそうで、それが地名の「一戸〜九戸」と密接に関係しているそうです。どうやら、部隊の駐屯地でもあったらしい。
 ちょっと余談
夜のショータイムに「民謡」を見ました。民謡歌手氏が「ここは南部で津軽ではありません!津軽弁と南部弁は違い、私は津軽弁を知りません」と紹介しました。観客はジョークと思い爆笑でしたが、結構根深いものがあります。
戦国期、謀略の果てに南部は津軽から分離独立をします。そのため、江戸期を通じて「津軽-南部の憎悪」は相当なものがあったようで、このしこりはいまも抜けないのだろう。津軽-南部は元々一つで違う筈がないのに、本当に違うなら「意地でも変えよう」としなのではなかろうか…

二日目は観光
8:20集合。ホテルのバスで観光(十和田市〜十和田湖町〜奥入瀬渓流〜十和田湖〜谷地温泉〜ホテル)へ
 ちょっと余談
このツアーがなぜ安いのか!の秘訣が「ホテルのバス」にあります。古牧温泉グランドホテルは多数のバスを保有しており、移動も観光も買物(沿道にも諸施設を保有)も、全てグランドホテルで賄います。つまり、他の何処にも「お金が落ちない」徹底した営業戦略があります。それぞれが小なりとはいえ「一国一城の主」だけに感心仕切りでした。
ホテルのバスで、運転手は従業員。ガイドは「テープ」ですが、大変分りやすく満足でした。バスは一路「奥入瀬から十和田湖」を目指して進みます。写真は、十和田市の官庁街で「日本の道・100選」に選ばれた『南部駒街道』です。松や桜等樹種で方角を示すそうで、やがて赤松に変わっていきました。大変美しい街道です。
十和田湖町に入ると奥入瀬川沿いに進みます。

ここから先が奥入瀬渓流

魔女伝説の石ケ戸にて
十和田湖は1万7千年前の噴火でできたカルデラ湖で、日本で3番目に深い湖だそうです。十和田湖からの流出は奥入瀬川のみで、そのうち『上流14.1kmを奥入瀬渓流と呼ぶ』そうです。奥入瀬は「一度行ってみたい」と思っていただけに感激ですが、ご覧のとおり「雪に埋もれた渓谷」です。標高差は200mで散策しやすいそうで、新緑の季節に是非行ってみたいものです。
写真左上は「大きなツララ」です。
写真中上:今は「雪と枝」だけの奥入瀬渓流ですが、雪が解け「ブナ林に新緑を向かえたとき」は本当に綺麗だろうなと思います。
他の写真は、渓流沿いに多くある「滝」です。
(残念ながら、カメラが「雪に露出を合わせて」しまい、どの写真も露光不足です)
十和田湖も今は「オフシーズン」です。観光船(写真左下)は出ているものの、お店は殆どお休みです。
そこで、湖畔の野鳥を見に行きました。100円でパンのヘタを売っており、投げ入れるとご覧の様に寄ってきます。オオハクチョウとホシハジロです。

次は、八甲田山中400年の秘湯と呼ばれる「谷地温泉」へ向かいました。ご覧のように両脇は3mを越える雪の壁です。
この温泉は「硫黄泉」で、昔ながらの湯治湯です。3畳ほどの小部屋があり、自炊をしながら長期逗留します。2〜3日なら「やってみたい」と思いますが、長期となれば自信はありません。(写真右:ブナとカラス)
旅行中、随分カラスを見ました。次にシジュウカラが多く、コゲラとアカゲラの鳴き声に彼方此方で出会ったのですが姿を見ることはありませんでした。
この日の夕食はバイキング料理。小食な私に勝ち目はない。やはり「酒と温泉」に限る!
三日目は自由行動
古牧温泉敷地内の「渋沢公園」を散策。
古牧グランドホテルのオーナーは、我国資本主義の礎を築いた「渋沢栄一翁」と戦後復興時に蔵相を勤めた渋沢敬三氏に使えた執事です。渋沢邸撤去の報に接し「自費(12億円)を投じて移築」し公園として整備しています。他にも様々な文化施設があり、楽しませてくれます。(写真下は復元された渋沢邸)
これで、私のホリデーはお終いです。
帰りは「三沢空港」から…ここは、米軍と自衛他の基地があり、空の守りの要となっています。搭乗待合室から、戦闘機を守るブンカーが見えます(写真右)。滑走路脇にイーグル戦闘機やC-130輸送機が並び、ここが即応基地であることを彷彿とさせます。

ちょっとお疲れで帰宅。早々と寝るも、深夜に発作が起きる。ニトロ錠剤4錠で発作おさまる(過去最高)。やはり疲労は禁物のようです。注意!
030330(日)軍師がいない
昨年マスコミを賑わせた「国立市・景観訴訟」はその後どうなったのであろうか?追跡報道はなされているのであろうか。
我国の訴訟には二つの欠陥があるように思う。
 ・時間が掛かりすぎる
 ・勝訴しても実効性の担保がない
国立景観訴訟も「住民勝訴」であるがまるで実効性がない。早い話が、マンションデベが破産してしまえば「被告が霧散」してしまい、その時点で実効性が失われます。今後上級審に委ねられていくであろうが、最終的に敗訴すれば破産の道を選ぶであろう。
失礼を省みず言わせていただければ、弁護士は「勝つこと」に存在意義があるが、実効性は「知ったことではない」であろう。国立景観訴訟を起こした原告住民は、裁判に勝つことを欲したのであろうか?それとも「景観を守る」実効性が欲しかったのであろうか?私は全く疑問に思っている。
実効性の担保は「経済問題」だと私は思っています。もし実効性が欲しかったのなら、資金源として「行政を捲込むべき」であった。この住民運動からは、景観を守るための作戦を感じません。どうやら「利害関係(損得勘定)の末に実効性が生まれる」ことを知る「軍師」がいなかったようだ。
豊郷小学校を巡り、豊郷町長のリコールが成立しました。といっても、あれだけ「マスコミの後押し」がありながら僅差の成立であった。リコール運動では、豊郷小学校の保存を巡る「YESorNO」であったが、出直し選挙では「保存の中身」が問われることになるだろう。この問題には二つの要素がある。
 ・構造強度は大丈夫か?
 ・文化的歴史的価値は?
構造強度の問題は、物理的な劣化診断を前提とした「正確な耐震診断」が必要だと思う。「大丈夫」という言葉の説明はあってもバックデータの公表がない。ここまで来れば客観的な判断を下すべきではなかろうか。
文化的歴史的価値についても、客観性を持たすべきであろう。たしか、建築家で作る「判定委員会」が在ったように思うが、建築界も公式に参加してはいかがであろうか。また、文化財の観点から「判定を受ける」ことも必要であろう。ようは、自己満足の保存運動ではなく「裏付けのある客観性な価値観を共有」するべきであろう。保存を巡る住民運動は
 ・文化的歴史的建造物として保存すべき
 ・使えればよい(まだ使えるのにもったいない)
といった、酷く趣旨の違う「保存派」が同床異夢を見ている。早く「保存の意味」を統一しなければ、運動そのものが空中分解する危険性がある。ここでも「軍師がいない」
 dogfight注:文化的歴史的建造物としての保存の問題点
大阪中ノ島の中央公会堂が「4年の歳月と40億円の費用」を掛けて保存補強工事を行ったように、豊郷小学校を「文化的歴史的建造物としての保存」するには、過疎の豊郷町にとって過大な費用と時間が必要であろう。
保存派住民の言うように「小学校として使いながら」保存補強工事などできるのであろうか?住民もマスコミも真剣に検討すべきことであろう。職業柄私は、元町長の妥協案である「既存校舎は保存し、別に校舎を新築する」考えがもっと現実的だと感じています。

030314に鳥取市から「観光振興ランドマークプロジェクト」のメンバーが研修のため来阪なさいまして、私がガイド役をいたしました。私が依頼されたのは「講師役」で、プロジェクトに対し意見を述べる立場にありません。

鳥取市は
人口約15万人(県の1/4に相当)ですが、市の中心から「若者が姿を消して」おり、ドーナツ化に悩まされている。鳥取駅前から県庁に続く「若桜通り」がメインストリートですが、高校生や大学生から全くそっぽを向かれた通りとなっている。そこで、中心部活性化のため「観光振興ランドマークプロジェクト」が動いています。若桜通りの活性化には、一にも二にも「若者を呼戻す」ことだと思うのですが、お話を聞いていると「観光客誘致」にも色気たっぷりで、ターゲットが絞りきれていない。
活性化のための中心施設予定地は、若桜通りの中ほどに有り「地の利は良い」のですが、面積が500uと決して広くはない。大規模になり得ないだけに「あれもこれも」盛りだくさんにするのではなく、施設としても用途を絞り込むべであろう。また「観光振興ランドマークプロジェクト」だけでは『点』にしかならないが、幸い、市内に同時発生的に「活性化プロジェクト」があるそうで、相互に補完すれば「滋賀県長浜市の黒壁シリーズ」のように『線や面』として生かされるのではなかろうか。
ところが、他の活性化プロジェクトと「横の連携は全くない」そうです!うむ〜
住民運動は時として「ボランティア」の名のもとに美化され、経済的側面が無視されてはいないだろうか。不特定多数を捲込み「物事を動かす」には、作戦が必要であり、利害調整を行い、資金調達(あるいは資金負担)が不可欠なる。岡目八目で眺めていると「軍師がいない」ことに気付きます。
030331(月)不正規戦
イラク侵攻を始めた米英軍は、昔から戒めている重大な間違いを犯したようだ。
 ・戦力の逐次投入
 ・補給の軽視
12年前の湾岸戦争時と異なり、軍事経験が乏しいネオコン(新保守主義)が主導権を握っており、このような間違いを犯したのではと言われている。ただ、腐っても鯛のアメリカだけに、このことに気付いた段階で「侵攻を休止して充足を待つ体制」に入っている。

イラク侵攻の是非を問う意見はあったものの「始まったからにはアメリカに勝って欲しい」と言う声が強いようだ。
精密誘導兵器を狂わす装置をロシアから輸入して装備するイラク軍。そのため、誘導が応をにして外れるようで「市民に被害」が出ている。それに対し、田原総一郎氏は「原爆を落とすような国だから…」と、米軍が意図的に市民を殺しているような報道をしていたが、第2次大戦後に「戦争の形態が変わった」ことをご存知ないらしい。そのくせ、イラクがとっている「更衣兵」を使った不正規戦を非難しない。このように、アメリカに対し正規戦を求めるくせに、イラクの「不正規戦」を咎めようとするマスコミは案外少ない。おそらく、軍事知識も持たぬ従軍記者?が多いのだろう。
戦争にもルールがある、それが「ハーグ陸戦条約」です。
当サイトから、010806「ハーグ陸戦条約」を一部引用してみます。
 第1条「民兵と義勇兵」
戦争の法規及び権利義務は、正規軍だけではなく、下記の条件を満たす民兵及び義勇兵団にも適用する
 1 部下のために責任を負う指揮官が存在すること
 2 遠方より識別できること(統一された服装や軍旗等を有する必要がある)
 3 兵器を隠し持たないこと
 4 戦争法規慣例を尊守すること
 第2条「郡民兵」
占領された地域の住民で、侵入軍隊に対し武器を隠し持つことなく抗敵し、かつ戦争法規を尊守するときは「交戦者」と認める。
 第3条「戦闘員と非戦闘員」

交戦者の兵力は、戦闘員と非戦闘員で構成し、敵に捕らえられたときは両者とも「俘虜の扱いを受ける権利」を有す。
このように、戦闘に一般人が捲込まれることを避けるため、交戦者を厳密に定義している。このルールを守らない者は「ゲリラ」であり、保護の対象になっていない。イラク民兵は、一般人の服装で「保護を求める装い」で近づき「いきなり発砲」している。これこそ「ハーグ陸戦条約で禁止している更衣兵」に他ならない。これでは、米英軍も交戦者(戦闘員と非戦闘員で構成)と一般人の区別が出来ず、一般人を戦闘に捲込む原因となる。イラクが更衣兵を使うような不正規戦で臨んで来ているのに、米英軍に対してだけ「正規戦を求め」一般人の被害を非難するのはフェアではない。所詮、戦争とは理不尽なものなのであろう。
kankeinonai追記
昨日は2時間半の散策で17種の野鳥を観察。写した写真は約100枚、その整理に終日費やし「鳥に取憑かれて鳥疲れ」です。息子に「子供のように熱く鳥を語る」を言われてしまった。
この地に住んで35年。この地がかくも自然豊かで「野鳥の宝庫」であることをつい最近まで知らなかった。自然とは、見ているようで見ていないものだと感じています。


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