dogfight高松の長すぎるひとり言
2002年8月
エッセイ&コラム

ONE切りパニック母校のスキャンダル中国不信やり手知事住基NET数字を喰らう報道から住基ネット2女子トイレ都市の漏水ヒートアイランドと屋上緑化緑のダム構想アホばっかり落差大洪水401Kと年金のあり方老人福祉行政のあり方を問うサービス業日本海軟弱な暴走族松食い虫免罪符重い本我が街と新池専守防衛旧暦結節文字民族の独立報道から2日帰りツアー+釣果
020801(木)ONE切りパニック
我国も「モラルが無くなったものだ」と思う出来事が頻繁に起きている。
IT革命は否応なしに我国を変えてしまった。情報線(電話)がない状態など考えられないまでに、経済の中枢に座っている。ところが、この情報線が「大阪では頻繁にダウン」するようになった。毎週のように600万人の情報線を占拠する輩が現れるためです。
NTTが犯人を突き止めたところ、あの悪名高き「ONE切り業者」がコンピュータを使い無作為に「毎分千回線以上」と言う膨大な発信を繰り返すため、大阪のあらゆる回線がパンクいてしまう。
1コールして電話を切り「なんだろう…」と思って、残っている記録に掛けなおすと「H」な音声が流れてくる。「お好きな人」が耳を澄ませば「何十万円」と言う請求が来るらしい。特定の業者によるバカげた電話で、大阪経済がストップすることに「何の罪悪感」も感じないらしい。ここまでモラルが低下したわけだ。ちなみに、この手の「経済破壊行為」が何の犯罪にもならず、防止手段も「NTTと業者で話合う」しかないというから驚いてしまう。
020805から「住民基本台帳NET」がスタートする。賛否こもごもの意見を積み残して強引なスタートとなった。後日改めて意見を述べたいが「暴走するネット犯罪」に、罰則強化もないままIT化を推進することに、私は危機を感じている。
020803追記
ONE切りについて、NTTの契約約款を改正して拒否できるようになった
020802(金)母校のスキャンダル
私の母校は愛知県にある工業高校で、戦後復興と産業振興を目的に創設された高校の一つです。当時は、結構「難関高」でしたが、今は世間並みに「でもしか高」になっているようです。
別に男子校ではなかったのですが、私が入学した頃は女性徒はおらず「パイオニアが現れた」のは1年後輩からで(入試順位がトップだったため入学拒否ができなかったと聞いています)小柄で大変理知的な『素敵な女性』でした。その後、女性徒の入学が相次いだようで、今は全校生徒の2割を占めるまでになったそうです。

女性徒が増えたためか、あるいは世間並にと言うべきか、母校でスキャンダルが起きているそうだ。
「裏サイト」と称する管理者も分からないwebの掲示板で話題になっており、女生徒と男子教師の不倫?やら、女性教師による風紀の乱れが紹介され、口封じの威しまであった?とか。在校生・入学希望者や卒業生・更にその父兄まで加わって侃々諤々となっているが、学校側の反応はない。
(最近更に情報が乱れており「何が真実か?」さっぱり分からない)

私は昭和40年卒業で、在校時は女性徒が2人と女性教師が1人でした。
流石に、女生徒と教師の恋愛物語はありませんでした。他校でその手の問題を起こし、妊娠・結婚を選択して左遷されてきた先生はいらっしゃいました。ただ、これはこれで「愛を貫いた」分けで、不潔には思いませんでした。
私自身も、たった一人の女性先生(母校初の女性教師/美術担当22歳・大変美人でした)から、よくデートに誘われ、最後は「恋人がいますから」とお断りした経験があります。もっとも、今のように「H」などなく、健全なものでしたが。
中学生の「援助交際」も珍しくもない時代に、教師の恋愛だけを責めるのも変な話ではないだろうか?
私は、教師と生徒の恋愛を「ケシカラン」とは思っていません(愛情抜きのH目的は除く)。とは言え、今母校は時代を反映して『凄いこと』になっているらしい。
卒業して38年。卒業者名簿の私の欄は「行方不明」となっていると思いますが、いまだに母校に対しメルヘンを感じています。この醜聞は、私を悲しくさせている。

dogfightの思い出
私の初恋は高校時代。母校の多くの先生に守られ、打算のない(純粋な)恋でした。今も思い出は大切にしています。彼女は今、どうしているのであろうか?きっと幸せな日々をおくっていることだろう…
020804追記
母校の「裏サイト」が全ての掲示板を一旦消去した。
何が本当か?分からなくなってきており「泥仕合」の様相を呈していただけに管理者の行為に賛成します。出来れば「管理者不明」などとせず、堂々と名乗っていただければなお良いのですが…
020803(土)中国不信
許容量を超える農薬まみれの野菜が続いて見つかり、中国不信が広がり始めている。
[020707中国野菜と個人主義]で、遠からず中国農業は壊滅するという某氏の予想をご紹介しました。追いかけるように「中国の公害問題」が報道(報復を恐れ滅多に報道されない)された。中国東北部(旧満州)工業地帯の大気汚染は、我国公害史上ピークと言われる「四日市の事例」の40倍に達すると言う報道もある。
我国の均一性をバカにしない方が良い。
中国野菜に対する一連の過剰な農薬問題。死に至る健康食品。既に街から「ウーロン茶は大丈夫やろか?」と不信の声が聞こえてくる。我国には過剰なまでの「健康」「清潔」好きな国民性がある。不信感が浸透すれば「いくら安くても」誰も見向きしなくなる。

湧上る不信感を静めるため中国政府は、まるで植民地の愚民を慰撫するかのように「過敏に反応しないように」と発表した。何と我国をバカにした言葉であろう!中国は速やかに「消費者の信頼回復を図る」べきなのだ。所詮、中国は軍事政権でしかない。この発言から、民主主義も資本主義の何たるかも理解していないことが分かる。
モラルもルールも違う国を何処まで信用できるのであろうか?
020804(日)やり手知事
地方分権が叫ばれ、大物知事が誕生するようになった。
国会議員は、ほんの一握りを除けば「陣笠」と呼ばれ、投票マシン以上の重みを持つのは容易ではない。我国で、知事は「直接選挙」で選ばれる数少ないTOPで、本人の意思次第で「強大な権力」が揮える。
日曜朝は「政治番組」が多いが、先日も「北川三重県知事」ら数人が出席して怪気炎を上げていた。残念ながら出席者を控えることを忘れてしまったが、やる気満々の名物知事も「グループ化」が進んでいるようだ。本人達は「グループ化の理由」を明かしていないが、人口推移を重ね合すと見えてくるものがある。
2006年から我国の人口は減少を始めるが、これは「平均値」の話に過ぎない。
東京を中心とした関東地区はその後も人口集中が続き、発展を持続する。石原都知事の背後には、関東8都県の「知事会」がある。最も「勝組み」グループで、国に頼らなくても自立できるため「国に敵対する自治拡大もヘッチャラ」のようだ。

北川三重県知事は「東京は地方ではありませんから…」と、統一行動を拒否している。このグループ(出席者を控えることを忘れて残念)は、人口が「現状維持」を続ける地域で「国と協調しながら自治を拡大」することを狙っているようだ。

名物知事で地方で活躍しているのに、北川グループに呼ばれていない人たちがいる。
「中沖富山県知事」「片山鳥取県知事」「平松大分県知事」「橋本高知県知事」こんな面々ですが、この地域は既に人口減少が始まっており、今後も過疎化が進行する予想されている。
こんな風に眺めてみると「やり手知事」も案外パワーポリティカルの信奉者のようだ。
020805(月)住基NET
議論を生んだ「住基ネット」がいよいよ今日からスタートする。
住基ネットを巡り、評論家の櫻井よう子氏と片山総務庁長官が、殆ど「怒鳴りあい」をしていた。私の感想は、両者とも「極論に過ぎる」と言うものです。
好むと好まざるに拘らず「IT化」は進んでいく。その中で、何時までも「手作業で住民基本台帳を管理する」ことが良いことであろうか?住基ネットに問題があるとしても「現状のままでよいのか」という議論もなされるべきだろう。

当面「氏名・住所・性別・年齢」の4項目だけが住基ネットの対象になる。
これは、手作業をIT技術に置き換えたに過ぎない。しかし、住基ネット反対派の論調は下記の2点に収斂されるようだ。
 ・際限もなく「個人情報が集積される」だろう
 ・プライバシー保護が守られる保証がない
心配と期待が背中合わせにある。
情報は「集積されるほど値打ちを増す」面がありる。その意味で、4項目管理だけの「IT化」では、値打ちがないことも事実であろう。手作業による住民基本台帳管理も度々流出事件が起きており、誰でも「ファイルキャビネットを開けている」風景が紹介されたりしている。データ化されたものと「被害の大きさが違う」とは言え、手作業なら安全と言うものでもない。
闇雲に推進することは勿論危険だが、「何でも反対」も時代に逆行する。
「プライバシー保護が守られる保証がない」という意見など、ネット犯罪を意識してのことであろうが、その割に「防止のための法整備」と言う意見が出てこない。住基ネットに限らず、ネット犯罪の被害は想像を絶する規模になる可能性がある。防止システムが完成するまで「運用を待つべきだ」という、至極口当たりの良い意見があるが、ネット犯罪防止が保証できるシステムなど「永遠のテーマ」であろう。軍事技術と同じで「何時までもイタチゴッコ」になる。この意見を取り入れるなら、我国からコンピュータを放逐する必要があろう。
私は、ネット犯罪は「殺人事件」や「国家転覆の陰謀」に匹敵すると思う。
現行制度で、この手の犯罪を裁く方法があるのであろうか?おそらく「軽犯罪法」程度であろう。刑法を強化し、遊び心の「愉快犯」では済まさず「命懸け」であることを知らしめるべきであろう。連想ゲーム的に被害状況を設定し、危険を協調する反対派から「罰則強化」の声が出ないことに私は不信感を持っている。
田中・元長野県知事擁護論に似て、方法論のないまま反対論が大手を振っている。
繰り返すが、一歩間違えればIT化そのものの否定に繋がりかねない。住基ネット反対が、あらゆる分野で「コンピュータ化による便利さの否定」に繋がりはしないだろうか?
私は「4項目管理」に危険性はないと思っているが、項目拡大は慎重にするべきだと思う。
 ・組込む情報種類の公表と「個人の同意」を伴う制度の検討
 ・アクセス権の設定と厳重管理
 ・違反行為に対する罰則強化(死刑も視野に入れて)
空想的な被害ばかりではなく、何よりも実態の紹介をして欲しいものだ。両者とももっと冷静に、問題点を洗い出すべきであろう。
020806(火)数字を喰らう
金融庁の発表(020803)によれば、大手金融機関の抱える不良債権は47兆円に達し、中小金融機関まであわせれば52兆円を超えるそうです。ちなみに、この1年で不良債権は2割も増えている。気の遠くなるほど不良債権を償却しながら、なおかつ「毎年増えている」のは、不良債権の基準を見直したからだそうな。
3行合併で巨大になった「みずほ銀行」だが、相変わらず隣同士に店舗を構えたままだ。数字を喰らって「不良債権が躍っている」気がしてならない。
北朝鮮からの亡命者が、飢餓の発生を「数字を喰らう」からだと説明していた。例えば…
政府から、食料を100万ton生産しろと命令が下る。ところが、天候不順・農薬不足・灌漑の不備などで60万tonしか生産できなかった。しかし「そのまま報告すれば死に繋がる」ため、100万ton生産できましたと報告が上がる。そうすると政府から、地方で消費する分を差し引いて「50万ton上納しろ」と命令が届く。
実際は残り10万tonしかないのに、数字上は50万tonあることになっている。「数字を喰らって」生きていけるはずもなく飢餓が発生する。
韓国の教科書でも「数字を喰らって」いる。(複数の本から)
豊臣秀吉の朝鮮出兵で「400万人が殺された」と教えている。当時の朝鮮の人口は200万人!

日韓併合35年間は「日本の搾取に明け暮れた時代」だそうな。韓国の教科書によれば「GDPの80%が日本に持ち去られた」と教えている。史上最強の悪人レーニンは「占領地域からGDPの50%を収奪」し、餓死者を出す悲惨な状況を作り出した。50%でこうなのだからと、朝鮮研究の盛んなアメリカで「80%の収奪」をシミュレーションしらた「民族絶滅」と答えが出たそうな。
現実はどうか?
併合の35年間で、朝鮮の人口は1000万人から2500万人に増えている。GDPの80%が収奪され、民族絶滅のはずが、35年間で人口が2.5倍になるほど発展している。朝鮮民族は「スーパーマン」だ!
中国でのIT特許申請件数(1998-2000)
連想(コンピュータ) 12
精華同方(情報処理) 16
長虹(家電) 29
海禰(家電) 34
華為(通信機器) 120
フィリップス(オランダ) 545
シーメンス(ドイツ) 631
ソニー 941
NEC 1434
松下電器 1547
サムスン(韓国) 1558
中国政府の公式統計によれば、1997〜2000年までで「GDP(実質国内総生産)が24.7%伸びた」そうだ。ところが、その間のエネルギー消費量は「12.8%落込んだ」と言うから驚いてしまう。省エネ技術は進歩しており、経済成長率ほどエネルギー消費量は増えないが、呆れるほどの経済成長をしながらエネルギー消費量が減ること等ありえない。数字から「経済成長はウソ」と答えが出る。しかし、中国の活況は疑いないことで統計と矛盾してしまう。

中国はロシアと並んで「裏経済」で持っているところがある。
統計は「表経済」で、繁栄は「裏経済」というところらしい。
表をご覧頂きたい。中国経済を支えているのは「技術のパクリ」であることが分かる。もう既に「パクリ」が中国経済の正常な発展に障害を及ぼしていると言う危機感もあるようだ。何時まで「数字を喰らう」つもりであろうか?
020807(水)報道から
 タクシー料金
先日、朝のニュースを見ていたら、大阪のタクシー料金は料金自由化と長引く不況で「8種類」にまで増えたそうです。このことを私はまるで知りませんでした。思えば「全くタクシーを利用しなくなった」ことに気付きます。
タクシーの行列を尻目に、選んで歩く乗客の姿が報道されていました。なかには、5000円を超える分が「半額になる」という長距離狙いの料金制を取るタクシーもあるそうです。もう1年以上も長距離を利用していませんが、南の繁華街から我家まで利用すれば3000円ほども安くなります。

飲みに行っても、最終電車までに切上げて家路につきますが、駅から我家に向うバスは最終に間に合わぬことがあります。この時は、最寄駅から家までタクシーを利用します。
駅前タクシーは「1社独占」で、全く競争原理が働いていません。タクシー運転手の態度は良好と言いがたく、料金も「そのまんま」です。競争のない世界は停滞する!
 絶対評価
夏休み真っ最中。子供達は楽しく遊んでいるであろうか…
「ゆとり教育」の導入で、子供の成績評価も「絶対評価」になったそうです。
絶対評価と言うのは、学校で「到達目標」を定めておき、生徒の達成度を評価するものです。以前の相対評価のように「格差をみる」ことを目的にしておらず、生徒に優しい評価法としている。この方法が有効に働くには二つの前提条件があるように私は思います。
 ・生徒が自己コントロールできること
 ・先生がスーパーマンであること

相変わらず「競争から隔離」することを考えている。今や「切磋琢磨」は悪いことのようだ。
比較を排除することで、先生の「さじ加減」が増える。公正さを保つには先生が「スーパーマン」である必要がある。現実にはあり得ないことで、生存競争渦巻く社会に出たときに「こんな筈では…」となるであろう。
教育とは「愚民化する」ことらしい。あまり長生きをしたくないものだ…
020808(木)住基ネット2
「1車100万」の話が出た。何のことか分からないので尋ねたところ…
友人はゴルフに行って、プレーが終わった後「ビールで乾杯」して帰路についた。ところが、途中で検問があり「飲酒」で捕まった。運転手は罰金40万円、同乗者3名は「飲酒幇助罪で1人20万円」合計で1車100万となった次第とのこと。以後、ゴルフの最後は「ジュースで乾杯」になったそうだ。
刑罰強化の話が出ると必ず登場するのが「性善説に基づく反対」です。しかし、死刑廃止の国では犯罪が増え、死刑復活で「犯罪激減」という、分かり易い現実がある。冒頭の「1車100万」も厳罰主義の一つであろう。このことで「飲酒運転」が減ったことも事実です。
住基ネットは「反対」のオンパレードとなっている。
予想通り「絶対安全が保証できるまで施行するべきではない」というマスコミ報道が大手を振っている。私は、コンピュータのプロではないが、それでも「絶対安全なシステムがない」ことくらいは知っている。だからこそ、様々なセキュリティーを構築し、なおかつ「バックアップ」を欠かさない。マスコミ人もコンピュータと無縁ではなかろうに、こんな「当り前なこと」も知らないのだろうか。もし、本気で「絶対安全」を求めるなら、それは『コンピュータそのものの拒否』と何ら変らない。(少しでも危険性があれば「止めるべきだ」と言うなら、世の中から車だって追放するべきであろう)

システムとして「絶対安全」は不可能としても「かなり安全」なものなら出来る。
その時点では、システムの欠陥による「プライバシーの漏洩」より、杜撰な管理が原因と思われるヒューマンエラーの方が多くなるだろう。だから「ちょっと頼まれたから…」と、気軽に他人のプライバシーを渡してしまうような事件を防ぐことの方が大切に思うが如何であろうか?
「1車100万」の話のように、厳罰にすれば「つい、迂闊に…」といった漏洩は防げるであろう。繰り返して言うが、住基ネットに限らず「ネット犯罪は引き合わない」と思わせるほど厳罰にするべきだ。
性善説を御旗とするマスコミは、この刑罰強化を絶対に口にしない。それほど性善説が信じられるなら「ヒューマンエラー」など心配する必要はない。マスコミの行動は矛盾している。

世界の趨勢は確実に「IT化」に進んでいる。
いかなる分野でもコンピュータ化には「戸籍」が必要になる。だから個人情報をコンピュータ化するには、国民背番号制は絶対不可欠です。「だから住基ネットを進めるべきだ」とはいわない!国民の合意で「ITの後進国になっても良い」と言うなら、住基ネットは何ら必要ない。これも立派に選択肢としてあり得る訳で、マスコミは「ただ反対」するのではなく、きちんと提示するべきであろう。
国が「個人情報の集積」をするとして反対しているが、民間ではとっくに進行している。
既に金融機関は、個人の「預貯金や信用状況」をデータベース化しており運用している。知人の娘さんは金融機関の信用調査部門に勤めており、父親の求めに応じて、個人の資産状況を漏らしている。様々なルートから漏れたデータベースで、個人の「学歴・資格・年収」等が売り買いされている。また、少し意味が違うが、病院のカルテも電子が進んでおり、病院間でカルテの相互乗り入れが始まっている。

このように、個々の分野で「勝手な背番号制」が始まっている。
間違ったデータベースで迷惑を受けても「非公式な存在」なだけに「抗議や修正要求」をする相手がいない。つまり「名誉を回復する」術がない。
無秩序に行われている、データベース化やその漏洩の方がもっと問題だと私は思っている。このように弊害の多い、民間版が蔓延るくらいなら「ルール化された」政府版の方がまだましであろう。
私は持病を抱えている。
また、極端なほど「薬品アレルギー」があり、旅先で倒れたときなど迂闊に薬を使われたら「命にかかわる」ことになる。個人の希望により「載せたい情報」を添付できないものかと思っている。

総務庁が言うほど住基ネットが安全とは思わない。しかし、マスコミが言うほど「危険なだけの存在」でもない。不確定要素を取り除き「有益なデータベース」になるように、もっと前向きな検討が出来ないものであろうか。
あんまり関係のない追記
今日、人事院勧告がありました。それによれば、国家公務員の給与を始めて「2.03%引下げる」そうです。それでも、年収は16.6ヵ月分もあり、中小の民間企業では「ボーナスも出ない」状況なのに、公務員はいいね!
ちなみに、私の年収は『40歳の係長(配偶者+子供2人)』より低いことが分かりました。おまけに「何の保証もない」しさ…たまらんな〜
020809(金)女子トイレ
ふっと昔話を思い出した。
高校時代のこと。女子高から転向してきた先生がいらっしゃいました。私の母校は「事実上の男子校」で、女子高とは対象的です。
で、先生はトイレを見て驚いたそうです。何を?
女子高のトイレは「驚くほど汚く、卑猥な落書きが溢れていた」そうです。女子高ですらこうなどから「男子校なら、さぞや汚いだろう」と覚悟してきたそうです。ところが「落書きなど何処にもなく、あまりに清潔なトイレ」に驚いたと言うわけです。
男女を比較するとき、男の方が「汚い」とイメージされるようですが、事実は逆ではないだろうか。男子の公衆トイレも私の知る限り非常に綺麗です。先日も、家内と出かけた折「女子公衆トイレの汚さ」を嘆いていましたが、同時に入った「男子トイレ」は綺麗なものでした。見た目の綺麗さだけではなく、女子トイレでは「煙がもうもう」らしい。トイレを喫煙所として使う女性がかなり多いと聞きました。

はっとする美人も「一皮向けば」この程度と考えれば、美醜などどうでも良いことに思えてくる。道徳をわきまえ、心栄えの良い「知的な美人」が減ったようで寂しいですね。
(えっ!「お前には関係ないやろ」えらいスンマヘン)
020811(日)都市の漏水
いきなり余談から
小泉内閣がスタートしてから「金がらみ」でダーティーと言われた議員が軒並み辞職した。
辻元清美・加藤紘一・鈴木宗男そして最後まで悪あがきしていた「田中真紀子」です。かくて偶像は落ちた。
上水道の1/3が漏水していることをご存知ですか?ご存知な方でも、これが「利権化」していることは(殆ど)知られていないと思います。
漏水調査費は毎年「何百億円という予算」が組まれており、この予算が「利権化」している。漏水そのものは「知られた事実」ですが、漏水個所が明確に分かっているわけではありません。そこで、適当に見当をつけて「あちこち掘起す」ことになります。私達が「またかいな」と思い「無駄やな…」と眺める風景の何割かは「漏水調査」の道路掘削です。勿論、この事業に参加できる企業は「がっちりスクラム」が組まれています。誰でも参入できる分けではないようです。

某社が、地上から「漏水ヶ所を検知できるシステム」を開発したところ、利権屋さんから猛烈な風圧!?を受けているそうです。
「無駄を省く」ことより『利権の温存が大切』な連中がいるということでしょうね。一体どうすれば「国が大切」と思えるようになるのでしょう。
dogfight注:漏水の効用
世界一の舗装率を誇る我国ですが、お陰で「都市の砂漠化」が進行している。降った雨が、アスファルト舗装や建物屋上から「表面水」として流れ出て、土に帰らないからです。当り前ですが、土には「適度な湿り気が必要」です。この湿り気を供給しているのが「上水道からの漏水」と言われ、これがなくなれば「大変なことになる」と予測なさる学者先生もいらっしゃいます。
さて?利権屋の功罪はいかに!
020812(月)ヒートアイランドと屋上緑化
先日、行政が行ってきた研究結果をニュースで報じていました。
そこで「何も対策を講じなければ将来大阪の気温は43℃まで上昇する」とヒートアイランド現象を警告していました。論旨は「防止のために『屋上緑化』を推進しよう」と言うものです。

この報道を見ながら「今更」と感じます。
具体的に「何℃まで」は分からなかったにしても、ヒートアイランド現象の防止に緑化が有効なことは「周知の事実」です。私は、ニュースを見ながら3年前の出来事を思い出しました。
(建築あれこれ雑記帳・990812「都市景観と緑地」を参照してください)
当時、緑地を巡り大阪市と協議をしていました。結果は「貴方と論議をする気はない」という門前払いで虚しさを味わいましたが、私の言いたかったことは「緑地のあるべき姿」でした。
大阪市は20年以上も前から「建物に緑を」と言う標語を掲げる自治体です。
緑地に関する規定は「敷地面積の6%を緑地にすることを求めており、尚且つ
 ・道路に面して3%以上の緑地を確保すること
 ・緑地は「1m角が内接できる」以上の大きさ(1m以下は緑地として認めない)
 ・バルコニーや庇下は、緑地として認めない(落下物防止ネット等の透過性あるものも含む)
 ・縁石は緑地面積から除外する
このように「緑地とは」の解釈は非常に狭義に行われています。
具体例でいえば…
左:植物以外の存在を認めていないため、水辺や石は除外される
右:塀を覆う壁面緑地ですが、足元の巾が1mないため、大阪市では「緑地」として認めていません。
緑のトンネルのように空中緑地も大阪市では「緑地」として認定されません。理由は、地上にないからです。

緑地には、人々に安らぎを与える「景観緑地」と、ヒートアイランドを押え酸素供給量を増やす「環境緑地」があります。
大阪市の規定は、この使分けがまるでなされていません。
景観緑地なら「壁面緑地」や「空中緑地」でも充分寄与できるわけで『平面積』に拘る必要はないはずです。私が体験した事例では、容積率800%と言う「高密度利用地区」で、緑化論争をしたわけですが、大阪市の規定に従うと「数千万円の経済的損失」がでるケースでした。
環境緑地を求めるなら3%や6%ではまるで不足だし、場所に拘る必要(屋上でも良い筈)もありません。つまり、求めるものにポリシーがないのです。ちなみに、ヒートアイランド報道がなされた今も大阪市の緑化基準は変っていません。お役人とは「危機感も学習効果もない」人たちの集まりなのであろう。

緑化基準を変え「屋上緑化をすれば容積緩和が受けられる」といった『ボーナス制度』を導入すれば、一気に屋上緑化は進行します。
技術的には、保水性を強化した人口土壌ができ「土なしで繁殖する植物」の品種改良がなされています。ようは、行政が「屋上緑化導入のメリット」さえ政策として作れば良いのです。このくらいのアイディアは「事なかれ主義」のお役人でも出せるであろう。
020813(火)緑のダム構想
「緑のダム構想」と言うものをご存知ですか?
これは、民主党代表の諮問機関「公共事業を国民の手に取り戻す委員会」の第一次答申にあり、2000年11月3日、民主党の鳩山代表より発表されました。
当時、マスコミの寵児であった「田中長野県知事の脱ダム宣言」を、後押しした構想です。民主党の公式サイトから「緑のダム構想」の内容を引用させていただきます。
ヨーロッパの河川行政には2つの特徴がある。
1つはライン川やドナウ川といった大きな河川の場合、多くの国を通じて流れているという事である。時代によって各国の利害が優先した事もあるが、近年はEU加盟国全体で市民意識の向上もあり、自治体、国そしてEU全体で環境意識が向上している。
もう一つは近代河川工法についての反省である。1830年すなわち産業革命が進んだ時からこちらも近代河川工法が使われ、川を直線にし、大きな船の航行を可能とするための運河化や、水力発電のためのダムも造られていった。
しかしここでも、アメリカと同じように、1980年代から「川の再自然化」に取り組むようになっている。人間によって利用され尽くした川を、もう一度よみがえらせ、自由に氾濫させる事によって、洪水をやりすごすという、かっての日本がとっていた政策と類似の政策を採用するようになった。
具体的にはこれまで堤防に押し込めてきた水を、堤防に穴を開けたり、あえて氾濫させて氾濫原に水を引きいれるという形で洪水を受け止める
というのである。
ドイツのバーデンブルグ州では、「総合ライン計画」を策定し、13の遊水池を作る予定になっていて、これが完成すると200年に一度の洪水にも対応でき、そのための費用は土地代を入れても日本円でおよそ500億円程度と極めて安いものである。ちなみに洪水が発生すれば6200億円の損害が発生すると予測されていて、コスト的にもこちらの方がはるかに有益である。
このような実験はオランダでも盛んである。オランダは国土の半分が海より低い国であり、このような土地で生きていくために様々な工夫を行ってきた。近代河川工法もそのような工夫の1つとして発達した。この技術が、明治期に日本に取り入れられたものだ。
しかしここでも、近代河川工法の欠陥は、アメリカと同じ様な意味で明らかになった。
そこでオランダでは1995年に国会でライン川について、次のような決定を行った。

)氾濫原を活性化し、ピーク時の川の水位を低くおさえる
)川底を広くし、川の流量を維持する
)自然林や川底を復活させ、川のスピードをゆるめる

そしてその集大成となるのが、2005年までにライン川のハ―リングフリート河口堰のゲートを開放するというものである。
現在、集積した危険物質を多く含む堆砂を取り除く方法を慎重に実験中であるが、ダムの開放は国民が全く新しい川の姿を見るというだけでなく、「川と共生する21世紀のライフスタイル」を作らせるのである。
如何ですか?「緑のダム構想」は民主党のオリジナルではないようです。ライン川を主にしたヨーロッパモデルを参考にしています。
私は、我国の河川事情を語るとき、ヨーロッパをモデルにすることの危険性を度々指摘してきました。民主党の論旨を見ても「日本とヨーロッパの違い」に全く触れることなく、緑のダム構想の正当性を裏付ける事例としてヨーロッパを引き合いにしています。
020708「世相を通してみる風景-報道から-」で、日本とヨーロッパに違いについて語りました。引用します。
私のヨーロッパ滞在期間は3回合計で50日に過ぎない。それでも「ヨーロッパと日本は違う」と思ってしまう。ヨーロッパにはアルプス山脈(フランス-スペイン間にピレネー山脈があるが)しかなく、基本的に「平野の大陸」です。
以下、インターネットの検索から両地域の代表的な川を比較してみる。
比較内容 信濃川
(日本1位)
ライン川
(欧州5位)
経 路 長野県〜
日本海へ
スイス-ドイツ
〜オランダ
全 長 367km 1320km
高低差 約2400m 約2200m
流域面積 11900ku 224000ku
流域/全長 32ku/km 170ku/km
まず川の「1kmあたりの高低差」を見てみる。
 ・信濃川  6.5m
 ・ライン川 1.7m(源流以降は0.4m)
川の持つ危険度がまるで違うことが分かる。
明治時代、政府の招きで治水事業に訪れたヨーロッパの技術者が、我国の川を見て「これは川ではない。滝だ!」といったそうだ。
ライン川は源流から70kmで1700mも下ってしまい、後の1250kmで高低差が500mしかないたおやかな川です。
川の博物館に写真が多くあり、是非ご覧頂きたいのですが「日本的な意味での護岸がない」自然な川で、水位が1mも上がれば洪水となる。(我国ような5mを越すような堤防はない)

私が最後に訪れた1週間後に「大洪水」を起こしているが、勾配が少ない分「流域面積が多く」当然、洪水面積も多い。このときもドイツ国土の1/3が1ヶ月以上に渡り冠水した。
我国のような土石を含む濁流はなく、じわじわ水位が上がり広く冠水する。一気に流れないため、一度冠水すると長期に渡る。このように、洪水被害の質が全く違う。我国のように、突如「鉄砲水が襲う」ようなことはなく、人命に関する危険度は低い。
民主党公式サイトと私のサイトを比較するなど「おこがましい」と言われそうですが、民主党サイトからは「川の持つ危険性」が伝わってきません。

我国では、流れが速いため川そのものに保水力がありません。平時は、川の中ほどを「ちょろちょろ流れ」ひとたび大雨が降れば「荒れ狂う濁流」となる。満々たる水を蓄えとうとうと流れるライン川からは想像できない姿があります。保水力の少ない川を利用するため、我国では川際に住むようになりました。資料によれば、我国では洪水の危険のある区域に、全人口の49%が住み、資産の75%が集中している。このような集中度は我国特徴で、民主党が言うように「遊水地」をメインにすれば、広範な立ち退き問題の生じるだろう。
dogfight注:
民主党公式サイトに「自由に氾濫させる事によって、洪水をやりすごすという、かっての日本がとっていた政策」とある。本当であろうか!
私の知る歴史は「水との戦い」です。民主党は、薩摩藩が長良川治水で流した血を如何に説明するのであろうか?
ライン川流域は呆れるほどの平原です。だからこそ「遊水地」の確保ができる。我国ように「国全体が傾斜地」では、有効に確保できるのであろうか。
田中元長野県知事が、遊水地構想を発表しながら「場所が限定できなかった」背景にこの事情があるのではなかろうか?

次に「緑」について語る必要があります。
「ウイーンの森」ってなんとメルヘンな響きがあるだろう。期待に胸膨らませて訪れてがっかりしました。我国の感覚で言えば「草原にひ弱な木がポツンポツンと植わっている」といったところです。ターザンが綱渡りするような巨木はここにはありません。西ヨーロッパの「森」は、我国の林より貧相で、きっと彼らには「緑なす我国の山河」を想像すらできないだろう。
西欧は、アルプスの風化岩層からなっており、巨木が育つ環境にない。また、豊穣な我国ような土に恵まれていません。地味が痩せており、隔年でしか作物ができないため、休耕地に「花の咲く牧草」を植えたことから『お花畑のような大地』が生まれている。

樹木の葉が持つ「保水力」はバカにできない量だそうです。樹層の薄い西欧では、樹影を濃くすることによって「保水力を高める」ことが可能です。ここから「緑のダム構想」が生まれたのでしょう。
それに比べて我国はどうでしょうか?
日本の国土の7割は森林です。それも西欧とは比べるのも野暮なほど樹影が濃く、かつ「良好に保たれている」のです。正論9月号「レポート・ダムとは何ぞや(片岡友理)」によれば、我国でこれ以上「緑の保水力」を高めるには「都市を潰して森にする必要がある」と言う、専門家の意見が紹介されています。

ダムには「治水」と「利水」の目的があります。
緑の持つ保水力は洪水を防ぐ能力(我国では十分活用されている)があり「治水」足りえるのですが、専門家に言わせれば「樹(緑)に利水能力を求める」のは無理があるそうです。葉の表面張力で蓄えられた水分を、土中に蓄えなおす「有効な手段がない」そうで、殆ど「蒸発してしまう」からです。
dogfight注:
西欧の川は満々たる水を蓄えており「利水」面の必要性は少ない。緑のダムの保水力で「治水」ができれば目的が達成できる。我国とまるで事情が違うことをご理解いただきたい。
我国の河川は急流で保水力に欠けます。水を貯めなければ利水できません。だから、緑のダム構想では「利水は無理」なのです。反対できない「地球に優しい」言葉でキャッチフレーズだけを唱えるのではなく、真摯に「専門家の意見」も聞いてみたら如何でしょうか!
それとも、民主党は本当に「国民の生命財産に責任」を持てるのであろうか?
020814(水)アホばっかり
日本ハムを巡る醜聞…あれはナンヤネン
雪印の不正がばれて、企業の危機が取りざたされていた頃、せっせと不正を仕込んでいたなんて!
最初は「担当者が勝手にやったこと」の筈なのに、今や組織ぐるみであることが分かってきた。それどころか「ハム・ソーセイジ協同組合」も捲込んで大々的にやっていたようだ。なんと学習効果のない業界であろうか。
政府の不手際で始まった「狂牛病の恐怖」
国民の不安を払拭するため、安全の証明のない牛肉を買い取る制度を「企業利益のため悪用」するなど、何とモラルのない業界であろうか!結局、業界最大手の「日本ハム」の不正で、実は『業界ぐるみで食いものにした』と思えるようになってきた。

これでは「政治家を非難できない」ではないか。所詮、国際競争をしていない業界とはこんなものか。アホばっかりやね!
020815(木)落差
愛娘かおりは、四万十川で「カヌー」に興ずるそうな!
今頃は、夏休みを満喫しているであろう。
4月から、かおりの出勤は「隔日」になっている。この勤務体制には慣れたのですが「居るか居ないか」が大きな分かれ目となる。
かおりが居る時は「1時間ごとにコーヒーが出る」が、居ない日は「お湯も沸かさない」し、灯りも点けないで仕事をしている。当然だが「話し相手」もおらず無口な1日となる。適度な休息がないのだろう、かおりの居ない日は疲れが溜まる。

来客にも顕著な違いがある。
かおりの居る日に来客が集中する。来る方もローテンションを読んでいるようだ。私だけの日なら「お茶も出ない」が、かおりが居れば「煎れたてのコーヒー」がでる。
なんと言う落差であろう!
dogfightの内緒話
イマイチ、クーラーの効きが悪い事務所。かおりの居ない日は「遠慮なく裸になって」仕事をしている。これだけが取得といったところか
020816(金)大洪水
脱ダム宣言に端を発した混乱で、長野県では知事選が公示されました。田中前知事を含む6名が立候補したそうです。
皮肉なもので、脱ダム派がモデルとした地域で、100年に1度という大洪水が起きている。エルベ川やドナウ川の上流域に当るチェコからドイツに大雨が降り、水位が5〜6mも上昇しているという。平坦で流れも緩やかな川だけに、非常に広範囲に洪水が起き、不幸なことに死者も30名近く(水害規模に比すれば僅か)でています。
上流域は水が引きつつあるそうですが、下流域は「これから増水」するそうで、更なる被害の増大が懸念されています。なにせ平坦地だけに「我国がすっぽり納まるような範囲」が水に浸かり、かつ「長期化」する特徴があります。

ドナウ川の洪水:日本的な堤防がないためこのように浸水する
洪水といっても、我国では激流が「氾濫」し「翌日には爪痕だけ」と言う、激しいけれど短期型です。しかし、かの地では「浸水が延々と続く」状況がニュース映像から伝わってくる。広辞苑では、この差をこのように表現している
はん‐らん【氾濫】〓水のみなぎりあふれること。
しん‐すい【浸水】〓水が入りこむこと。水にひたること。

こんな平坦地では、ダムなど有効ではなく「遊水池」しか対応できないだろう。ただ、今回の大水害はいかなるものでも防止できない規模といえる。
激流の我国では、ヨーロッパと違う対応が必要だろう。選挙戦ではいかなる「見解」が飛び交うのか?私は「耳をすまして」いる。
020818追記
被害はますます広がり、死者は100人を超えたと言う。水位は「史上最高」で、被害額は予想もつかないようだ。マスコミ報道から…
欧州の中・東部を襲った豪雨で史上最悪の洪水被害に見舞われたドイツ東部ドレスデン。市中心部を流れるエルベ川の水位は16日、通常の夏の五倍に達し「バロックの真珠」と呼ばれる歴史的建造物の多くが泥水に漬かった。「こんな災厄は半世紀前(1945年)の米英軍による空爆以来」という
エルベ川右岸の旧市街に並んで立つ有名なツウィンガー宮殿とゼンパー歌劇場は、まるで泥水の池に浮かんだ状態。本来なら観光客でにぎわうはずが、廃虚のように静まりかえっている。フォルクスワーゲンのドレスデン工場が自動車生産を中止するなど経済活動にも深刻な影響が出ている。ドレスデン市長は今回の洪水による被害を1億ユーロ(約118億円)以上と見積もっている。

中東欧を襲っている洪水で、AP通信によると欧州全体の死者は16日までに計104人に達した。ほかに多数の行方不明者がおり、犠牲者はさらに増える見込みだ。
020817(土)401Kと年金のあり方

一世を風靡したアメリカの私的年金制度401K」
我国でも、これを真似て2001年から「日本版401K」の名称で企業年金がスタートしました。401Kってなんだろう?そこで、インターネットから調べてみました。

401Kとは、米国で導入され急成長を遂げた「確定拠出型年金」です。

米国の年金制度は公的年金と私的年金で構成されています。
公的年金は国や地方自治体などが運営する制度で、1935年制定の社会保障法に基づいています。財源は社会保障税であり、現在は収入のほうが給付よりも上回っていますが、急速な高齢化により積立金が将来減少していくことが予想されます。給付水準も低く、現在の支給金額は月額で約780ドルほどです。これは老後の保障としては必要最低限であり生活水準を退職前と同じように保つには十分ではありません。
将来の年金給付積立資産の減少、低年金受給額という2つの大きな不安から米国では公的年金だけでは老後の生活保障を十分に補えないという考え方が広まっており、公的年金の不足分を補うために私的年金、中でも企業年金に頼る割合が大きくなっています。

私的年金は個人年金と企業年金があり、個人年金には個人退職勘定、自営業者退職制度があります。企業年金は確定給付型年金と確定拠出型年金から構成されています。また確定拠出型年金には、従業員貯蓄制度・利益分配制度・株式賞与制度・マネーパーチェス制度があり、このうち「401条k項の要件を満たしたもの」を401kプランと呼びます。

アメリカ経済は、ずっとバブルだと言われてきましたが、ここに来て様々な悪弊が噴出しています。ディスクロージャーが進んでいるはずのなのに、大手企業の不正や倒産が相次ぎ、基本が歪んできています。
401Kも、ご覧のようにずっと「右肩上がりの経済」を前提にした「資産運用」を基本にしており、バブルが弾ければ「立ち行かない」性格のものです。多くの401Kが破綻してきたと報道されました。
本家がこうなのですから、我国の「企業年金」もかなり危なくなっています。こんな経済状況で「運用益」など出るわけがありません。政府が企業年金閉鎖を許可したことから、拠出金を返して閉鎖する組織が増えているそうです。

電電公社や国鉄といった「旧公務員」の年金制度は、とっくに破綻しているのにいまだに高水準を維持しています。サラリーマンの平均給与より多額の年金を受取る彼らを支えるため、現役が苦悩するなど異常な世界ではないか。
401Kの破綻を契機に「年金のあり方」を見直してはどうであろうか

020818(日)老人福祉行政のあり方を問う
本文は、一設計者の立場から老人福祉行政のあり方を問うものです。
老人福祉施設は「官設官営」で始まり、今は「官設民営」の時代となっています。
「なんのこっちゃ?」と言われそうですが、お国が「補助金」を出して、民間が運営する、現在一般的に行われている方式です。では、補助金を受ける一般的な方法をご紹介します。
大都市(政令指定都市)は単独で、他の自治体は「県単位」が受付窓口となります。県下を幾つかの「圏域」に分け、圏域ごとに「長期整備目標」を定めます。
この長期整備目標にしたがって、行政から毎年「整備枠」が公表されます。補助金を希望する組織(既存ないしは設立予定の社会福祉法人・医療法人)は、夏(7〜8月)を目標に『趣意書』を提出します(趣意書が「希望表明」に相当する)。
提出された趣意書を審査して、11月頃に採択事業を公表します。採択されれば、新年度予算の審議に間に合うよう書類を調え、議会承認を得て、厚労省に「施設整備協議書」を提出します。予算の裏付けをつけ、厚労省の承諾を得て「内示」が出ます。これが事実上の認可です。しかるべき手順を経て着工し、建物が出来たら、監査を受けて「正式に認可」されます。
さらっと書けばこうなのですが、幾つか問題があります。
 契約
厚労省内示を得るまでには「膨大な作業量」があります。書類作成にはコンサルタントや設計者の協力が不可欠で、趣意書だけでも行政の求める書式を整備するのに200〜300万円程の経費が掛かります。ただ、これだけの費用をかけても「採択される」保証はありません。採択されれば良いのですが、採択されないときに、この「経費を誰が負担するのか?」が問題になります。採択されたときに「最大の利益を得る」のは法人な分けで、素直に考えれば「法人負担」が原則の筈ですが、ぽしゃったプロジェクトの費用を払うのは嫌なものらしく、トラブルことが多かったようです。このトラブルが「行政に持ち込まれる」のを避けるため、厚労省が定めた規則は「内示がでるまでいかなる契約も禁止する」というものでした(何らかで「契約めいた書類」が発覚すれば、内示取り消しの理由になる)。この結果…
コンサルタントや設計者は、何の保証もなく(無契約のまま)業務をこなすことになり、法人は不採択の場合「なんら費用負担することなく」コンサルタントや設計者を切り捨てることができるお墨付きを得ることとなった。

今や、コンサルタントや設計者は、趣意書作成を「ボランティア覚悟」でしか出来なくなった。反面、法人(あるいは予定者)は費用負担なく応募することができる分けで、趣意書の乱発(ダメモトで申請を出す)に繋がっています。今年(2002年)、大阪府下S市では「採択枠1」に対して28法人が応募する事態となりました。先に述べたように、趣意書作成には200〜300万円も掛かるわけで、壮大な『ただ働き』が行われたことになります(MACは、このボランティアで疲弊してしまった)。
行政にしても「審査」が必要なわけで、制度を改める必要を感ずるのは私だけであろうか?費用負担することで「人は真剣になる」のです。法人に経費負担を義務付け、お気軽な応募を牽制する必要があるだろう。
 不透明な採択決定
どの事業が採択されたかは公表されますが、『何故採択したのか』と言う理由説明は全くありません。言い換えれば「何故採択から漏れたのか?」も全く分からないことになります。先に述べたように、膨大な費用をかけて「博打を強要」されるコンサルや設計者にとって、納得できる理由が欲しいものです。是非、採択に関する流れに「透明性の確保」をお願いしたいものです。
 えげつない建前
採択を受けることは、宝くじに当るような「ラッキーなこと」です。しかし採択後、施設整備協議書を提出するまでに、様々なハードルを越えておく必要があります。
 ・水利権者や近隣関係者から工事に関する「同意」を得ておくこと
 ・建築確認申請以外のあらゆる許認可を得ておくこと
 ・詳細な見積りを用意すること
そのくせ、契約を禁止しているため「設計をしてはいけない」ことになっています。
設計図もなく、権利関係者から同意を得、様々な許認可を得、詳細な見積りをするなど不可能です。だから設計者が勝手に「設計」することになります。

内示を得た日に「設計契約」を行い、翌日には「あらゆる設計図書が完備」などと言う『茶番』が大真面目で行われています。
如何ですか?
これらの背景には、お役所の「事なかれ主義」があることは明白ですが、その皺寄せがコンサルや設計者に押し付けられています。
事実上あらゆる業務を強要しながら、厚労省が契約を禁止しているため、結果として「一方的に法人が保護」され、契約以前なら『何でもあり』になっています。信じられないかもしれませんが、厚労省から内示が出た後でも法人は「設計料の値下げ交渉が可能」で、抵抗するようなら「尽力したコンサルや設計者」を切り捨てることが出来ます。

無事「契約」が出来ても地獄は続きます。
第1回目の補助金が出るのは、10%以上の出来高を計上し、査定を受け、審査を経てからで、着工後5ヶ月は経過します。
この時点でやっと設計料を受取ることが出来ます。あらゆるリスクを負担し、業務を開始して「早くても2年後」のことです。体力のない設計事務所に「2年間飲まず食わず」を強要する官設民営システムには問題が多いと言わざるを得ません。
お年寄りが利用するグループホームの需要は「100万人」と言われていますが、官設民営で整備されたものは「やっと2万人分」です。今後も「あらゆるリスク」を負担して、官設民営に取組むには余りに惨いことが多すぎますし、これでは整備が進みません。

いま「民設民営」の考えが芽生えてきました。
アテものみたいな補助金に頼るのではなく、自助努力で「民間福祉施設の整備」をしようという動きです。社会福祉法人でも医療法人でもない「NPO」の動きを近々にご紹介できると思います。ご期待ください!
020819(月)サービス業
地域のミニコミ誌を見ていたら、やたら「歯科医の広告」が多いことに気付いた。激戦の証であろうか?治療の出前(往診)に日曜開業と、あの手この手で客集めです。究極のサービスは「電話1本でお迎えに上がります」というもので、日曜も「午後5時までOK」とか!
町医者は医療でありながら「サービス業」を余儀なくされている。
建設業界は「不況真っ最中」と言うのに、大手建材メーカーのショールームで「土日はお休み」のところが増えてきた。「当社の商品が欲しいなら勤務を休んで来なさい」と言うことらしい。お客様をどのように捉えているのであろうか?大企業が「役所化」していることが気にかかる。

土日を休む点では行政も同様だ。
市民課等「住民サービスが仕事」の窓口なら『土日営業』が原則と思うが如何であろうか?もし、民間(コンビに)に「業務解放」されたら、真っ先に取って変られる部門であろう。
銀行も「お客様不在」を地で行っている。
お金の出し入れや記帳は「コンビにでも出来る」が、手続きがいる場合は、仕事を抜けて銀行へ出向く必要がある。平日のそれも「3時まで」しかやっておらず、とても「お客様本位」とはいえない。

息子がぼやいていた。
車を買うローンを何処で組もうかと考えていたら、JAに勤めている友人に頼まれて「申し込む」ことにしたそうだ。ところが…
息子は一部上場企業に勤め、出向で某大学の研究員を勤めている。つまり、大企業と国家公務員という「2足の草鞋(身分証明書)」を履いており、世間的評価なら「申し分ない」筈だが『持ち家ではない』と言う理由で、ローンを断られたそうだ。ここには「個人の信用度を評価する」姿勢などあるはずもない。持ち家かどうかだけが評価基準では、とても「プロのサービス業」とはいえない。それとも、金融はサービス業ではないのであろうか?
020820(火)日本海
「日本海」と言う呼称が地図に現れるのは、大航海時代を迎えた「17世紀のヨーロッパ」だそうです。ヨーロッパでは大航海時代でも、我国は「鎖国に入ったばかり」で、ましてやヨーロッパにロビイストがいるわけではない。だから、我国の主張でそうなったわけではない。紅毛碧眼の海の男には、ごく自然に「日本の海」に映ったものであろう。
朝鮮半島の東側が「日本海」で、西側は「黄海」と呼ばれています。
日本海は、日本・ロシヤ・朝鮮(韓国+北朝鮮)に囲まれた海です。周長の半分が日本で、朝鮮は全体の約2割といったところです。当時(17世紀)、日本海に面して領土を有していた中国(後、ロシヤに割譲)やロシヤも、日本海の呼称に対して抗議をしたことがない。勿論、中国の属国であった「李朝朝鮮」からも抗議はない。ところが…

最近になって韓国が、日本海を「東海」と呼ぶよう世界に向けてアピールしだした。
極東の「どうでも良い出来事」とばかり、欧米は「中立」を決め込んだようで、韓国の政治力の強さもあって「地図から日本海が消えつつある」そうだ。ただ、韓国の主張する「東海」ではなく、トラブルに捲込まれるのを面倒くさがって『名無しの権兵衛』となっていく。
韓国は、19世紀末に「軍事力を背景に『日本海の呼称』を強要された」とアピールしている。
竹島の強引な占拠と言い、少し調べれば直ぐわかるような捏造をしてまで、何故このような行動をするのだろう。よほど我国の国民感情を韓国から遠ざけたいらしい。
自国(韓国)の東にあるから「東海と呼べ」など、余りに強引ではないか!韓国が日本海に占める周長は1割ほどしかない。ただただ呆れるばかりだ。現に、ロシヤは韓国の呼びかけを無視している。

韓国の主張は「首尾一貫」していない。自国の東を東海と呼べと言うなら、西の黄海を「西海」と呼ぶよう『中国に抗議すべき』なのだ!と思ったのだが、これは私の間違いと気付いた。朝鮮は、2000年も「中国の属国」であったのだ、きっと気持ちは今もそうなのだろう。こう考えれば、わが国だけに「無理難題」をふっかけてくる韓国の態度の辻褄が合う。
追記
インド洋は、アジア・アフリカ・オセアニアで構成され、国の数で言えば膨大になる。だからといって、歴史ある呼称に対し文句を言う国などない。
2000年も属国をしていると、日本海の呼称の300年など「歴史ではない」のだろうか…
追記2
平城で行われている「日朝赤十字会談」で、またも「木で鼻をくくったような」返事。援助は欲しがるが、行方不明者にはきちんと対応しない。北も南もふざけた話だ!
020821(水)軟弱な暴走族
台風一過で急に涼しくなった。
朝、蝉の声で目を覚ますことは無くなった。たまに聞こえる蝉の声も、弱々しいものでしかない。予報によれば、これで「もう秋」と言うわけではなく、残暑がぶり返すこともあるそうな。相変わらず「真夏日」が続いているが、30℃を僅かに超える程度で「連日の猛暑」に慣れた体には随分涼しく感ずる。

夏と言えば「太陽の季節」
かつては暴走族が暴れたものだが、最近はめっきり軟弱になったようで、熱帯夜が続いている間「影をひそめて」いた。
この数日、涼しさを通り越して「窓を閉めて」寝るようになったら、懐かしい「爆音」が聞こえてきた。私は「バカが騒いでいる…」そう呟いて眠りに落ちた。
追記
世界的に異常気象のようだ。中部ヨーロッパの洪水が連日報道されているが、豪雨禍はアジア各地でも起きている。わが国でも、例年になく「台風の当たり年」となっている。
020822(木)松食い虫
私の住む団地の長い進入路。その道路の松並木が数年前から枯れだして、ついに後1本を残すのみとなった。緑の葉を茂らす1本も、さて?何時まで持つであろうか。
被害にあった松を見ながら、様々な疑問が湧いた。娘の一人に、造園の専門家がいるので電話をしてみたがうまく繋がらない。そこで、インターネットで調べてみました。松食い虫のサイトが多いのに驚いてしまいました。私の疑問の答えもあれば、始めて知ることも多くありました、ご紹介します。
 松食い虫はいない!
松食い虫は、戦後「米軍の進駐」とともに我国に入ってきたそうです。米軍物資に紛れて入った、松を枯らす複数の虫の総称で「松食い虫」の固有名詞を持つ虫はいないそうです。
松に害を加えるゾウ虫科、キクイ虫科、ならびカミキリ虫科に属する約40種類の穿虫をいっかつして「松食い虫」と呼んでいる)
 複合汚染
松枯れの原因については、虫因説と大気汚染公害説が対立しているそうです。
松食い虫説では…
マツノマダラカミキリは、枯れた松の木をエサにして成長する、しかし松を枯らす力はない。マツノザイセンチュウは、自分の力では移動できない。そこでマツノザイセンチュウはマツノマダラカミキリに移動を手伝ってもらい、その見返りとしてマツノザイセンチュウが松を枯らす。このように両者は、お互いの利益のために共同作業を行っている
一方、大気汚染説では…
松枯れの最大の原因は大気汚染であり、マツクイムシは弱った松にとどめを刺すにすぎない」との意見も多くの人の支持を受けているそうです。
dogfight注:かつて、我国は「公害大国」でした。あれから30余年、後進国が相変わらず公害を撒きちらすのに対し、日本は今や「公害対策先進国」となっている。田んぼに、タニシや泥鰌が戻ってきていることでも、環境の改善が判る。私は、公害説に疑問を感じます。

松食い虫が「移動」して、次から次への「松を枯らしていく」なら、如何様にして「移動するのか?」が疑問でしたが、害虫どうしの補完関係で成り立っているなんて!凄いですね。
020823(金)免罪符
私の知り合いに「心臓に爆弾」を抱えている男がいます。心臓が突然止まる病気で、心停止をセンサーが感知すれば「電気ショック」を与える装置を体に埋め込んでいます。ただ、こんなことは数年に一度のことで、通常はごく普通に生活しています。希なことといっても「障害者手帳」が交付され、車には「免罪符」が積まれています。障害者マークのついた免罪符をおいておけば、駐車違反など関係なく「何処でも駐車」できます。

先日のこと…
スーパーマーケットの障害者用駐車場は、店舗入口正面のもっとも便利なところにあります。ここに(一般客が停めるのを防止するコーンを取り払い)堂々と停めようとしている車を見つけました。車から降りてきたのは二人の女性で、何処から見ても障害者に見えません。
遠くまで車を停めに行く一般客から見れば「何するネン」と思ってしまいます。腹が立ったので車を覗いて見たら、障害者マークのついた免罪符がおいてありました。きっと「普段は何の障害もない」障害者なのでしょう。
何か割り切れない気持ちですね!
障害者は保護されるべきですが、不要なときにも「障害者マークのついた免罪符」を使う態度は、やはり不愉快です。
020824(土)重い本
本には「重い本」と「軽い本」があります。と言っても、重量のことではなく「読書感」のことです。
軽い本はトントンと読み進みますが、感動に欠けるきらいがあります。だから「つまらん本」だとは思いません。その時の精神状態で「軽い本」がこよなく欲しいときもあります。
重い本は、読み進むのが大変です。長編にこの手の本が多く、上下2巻ともなると途中で「投げ出そうかな…」なんてしょっちゅう思います。上巻が終わる頃になって「手応え」が見えてきて、下巻の中頃には「何もかも無視」して読みふけっていきます。勿論、感動に打ち震えながら…
「亡国のイージス」福井晴敏著(講談社文庫・上下2巻)がまさにそんな本でした。余りの重さに投げ出しては他の本を読み、それでも気になって「読み続ける」の繰り返しでした。途中10冊ほど浮気を挿んで、最後は一気に読みふけりました。
本の題名が示す通り「軍事関係」の小説ですが、突如我国に未曾有の危機が降りかかり、政治家や組織の高官、現場の自衛官がどのように反応していくかを、心理分析を含めて「木目細かく」描写したものです。「危機管理」を通じて、日本人の苦手(あるいは無関心)な『3C-I』を扱ったものです。
 ・コマンド
 ・コミニュケーション
 ・コントロール
 ・インテリジェンス
軍事に限らず、およそ「世の出来事」は、この4項目の出来で結果が変わってきます。
我国が、如何に「砂上の楼閣」か思い知らされた作品です。
020825(日)我が街と新池
(昨日の出来事です)
団地(我が街)の足元に広がる「新池」
いつもなら、満々たる水をたたえている筈なのに、少雨酷暑の影響で随分干上がってき(水際の白く見える部分)ました。今年は台風の当たり年なのに、見事に近畿を避けている。
狭山といえば「溜池」といわれるほど、溜池の多いところで、少ない河川を補っています。これほど日照りが続いても、豊富な溜池のお陰で旱魃被害は起きていない。

溜池といっても、低地を池にしたものではありません。狭山は、市全体が緩やかな「丘陵地」で、斜面の片側に「ダムを築いて」溜池にしている。新池もダム化された池で、この写真は「堰堤」から写しています。

枯れ枝で身繕いする青鷺

水際で獲物を狙う白鷺
新池は水鳥の宝庫です。
秋の終わりには鴨が飛来し、子育てを終えて春に帰っていきます。今は、小さな水鳥(名前が判らない)と、鷺達が暮らしています。
写真右側の「半島状」に突き出た部分は「個人所有地」で、誰も近づくことができません。ここに「青鷺(写真参照)」が営巣しています。
図体がでかい(羽を広げれば1mはある)五位鷺もよく見かけるのですが、カメラを向けると直ぐ逃げてしまいます。チャンスがあれば、改めてご紹介します。

今日は旧暦の7月16日。
今夜は団地の「夏祭り」です。
私が「抽選で会長になった」のは何年前であっただろうか…
汗みどろになりながら、祭りの準備をしたことが今は懐かしく、ゆっくり祭りを見てきました。
020825追記
買物に行くとき、団地の進入路に「2種類のキノコ」を見つけた。帰りには、枯れ枝に止まる「ツガイ?の青鷺」や「五位鷺」がいて、カメラを持っていないことを嘆きました。
昼寝を済ませ、カメラを持って散歩に出かけたのですが、キノコは既に踏みにじられており、鷺は姿を見せておらず「チャンスを逸す」悔しさだけが残りました。
0208026(月)専守防衛
ハムラビ法典を有名にしたのは「目には目を!」でした。
今もこの法典が生きる国では、公開で「斬首」が行われているそうです。
我国には、制度として「正当防衛」がありますが、有名無実だといわれます。
5人に襲われれば、武術の達人でも「かなり危機」だと思います。誰かに組みつかれれば思うように防御ができません。だから必殺技で「確実に倒して」いかなければなりません。でも、これをやると我国では「過剰防衛」として処罰されます。日本では「戦闘意欲を削ぐ」ことは正当防衛ですが『戦闘力を奪う』ことは過剰防衛なのです。

大東亜戦争に敗れてから、我国は「平和憲法に守られた国」になってしまいました。
「平和」と言うお題目を唱えていれば、争いに巻込まれることはないと信じている人がたくさんいます。いくら「殴られても」仕返しを許しておらず、相互確証破壊(共倒れ・相打ち)の概念とは縁がありません。
我国は「専守防衛」なのです。
家の周りを盗賊が取り囲んでも、防御をしてはいけません。実際に、賊が侵入したら「戦闘OK」です。事前防止は「過剰な反応」として禁止されています。
盗賊が立ち去った後、追尾することも禁止です。専守防衛とは「追い返す」ことだけを許している制度なのです。盗賊の住処(出撃基地)を攻撃することは、他の国では「防衛行為」となっていますが、我国では「とんでもない」ことです。だから、仕返しが出来ないように射程100km以上の「足の長い武器」を持っていません(戦闘機も「空中給油装置」を外して、足を短くしている)。これでは隣国から攻撃されても、打ち返すこともできません。

自衛隊が世界有数の装備を持ちながら、世界から「小バカ」にされる理由がここにあります。
長射程の武器を持たず(反撃力の欠如)、専守防衛で「手足を縛られている」からです。
私は「軍事オタク」ではありませんが、下手なマスコミよりは詳しい方だと思います。
武器がハイテク化した今日「やられてからやり返す」などありえません。『先制攻撃』こそ全てで、第1撃を受けてしまったら「反撃力を壊失」してしまいます。
冷戦が終わり、ロシヤの脅威は減りましたが、北朝鮮や中国の高圧的な態度は強まるばかりです。テロの脅威も無視できません。せめて、世間並(世界の常識)になりたいものです。
関係のない追記
020825産経新聞朝刊に、韓国駐在の黒田勝弘氏の報告が載っている。
それによれば、ソウル大・安教授が「日帝否定一辺倒は誤り」とする認識を発表し、関心を集めているそうだ。
韓国でこのような意見がだされるようになったことは嬉しい変化ですが、「関心云々」となると疑問です。『親日派のための弁明』の著者キム・ワンソプ氏は、事実上の軟禁状態と聞いています。我国ような「言論の自由」があるわけではないのです。日韓併合時代の実態を知る人々が「口を閉ざしたまま」世代交代してしまえば、刷り込み教育を受けた人達だけで歴史が作られてしまうだろう。日韓がますます「遠くなっていく」ことが、何よりも現実を現している。
020827(火)旧暦
(020823の出来事です。悪しからず)
仕事を終えて、川向こうに足を伸ばしてみました。
MACの事務所は大川(旧淀川)の南側(中央区)にあります。
地図で天神橋表示の下に「ジョモ」があります。ここに事務所があります

天神橋を渡れば、日本3大祭り「天神祭り」のお膝元、北区菅原町です。
かつて、菅原町に事務所があったことがあり、この付近は詳しい?のです。
菅原町から左に枝道に入れば、日本一長い商店街「天神橋商店街」です。ここは、天神橋1丁目、詳しいはずの街なのに、まるで「イメチェン」しています。何時の間にか全く新しい街が育ちつつありました。
この日は「天一〜天三(天神橋3丁目)」まで歩いて、居酒屋で一杯やって帰りました。いずれ「私のグルメ」でご紹介したいと思います。
この日は「地蔵盆」で、そろいの浴衣に身を固めた「元・お姉さま」が行交います。どこかで「盆踊り」があるようです。家に帰る途中、小学校の校庭に櫓を組んで「盆踊り」をしていました。

インターネットを広げて「そうなんや…」と一人ごちた。
新暦にすっかり慣れて、季節感をなくしていますが、この日は旧暦の「7月15日」でした。そうです、この日こそ本当の『お盆』なのです。だからこそ、盆踊りがあり、地蔵盆があるのです。空には「満月」があるはずですが、この日は生憎の雨模様で見えません。
新暦では、いつが満月かわかりません(旧暦なら15日が満月)。
お盆も地蔵盆もわかりません。時々「旧暦」を覗いてみようと思いました。
020828(水)結節文字
阪急電車の「路線図」を見て、微笑んでしまいました。

路線図(写真参照)は、組紐を使って表現されています。作者が「誰か?」知る由もないのですが、茶目っ気たっぷりの人物に間違いないようです。 
・組紐の色は、神戸線や京都線と言った「路線」を表しています
・大きな模様で作られた結び目は「乗換駅」
・ちょっと小振りな結び目は「急行停車駅」
・勿論、単純な結び目は「各停駅」

アメリカ人作家「クライブ・カッスラー」は、ヒットメーカーとして有名です。
人気シリーズは、ダーク・ピットが主役を勤める「海洋冒険物」です。同じくアメリカ人作家「トム・クランシー」ほど思想的にも人種的にも偏見がなく、大変楽しく読める人気作家です。
ヒット作品の一つに「インカの黄金を追え」があります(上記リンクをヒットして頂ければ「あらすじ」もご覧頂けます)。その中にチャチャポヤス文化が登場します。冗談みたいな名前ですが、実在した文化です。ただ、日本語インターネットでは、日本人旅行者による「紀行文」しかなく、文化的な背景がわかりません。
クライブ・カッスラー氏の描く「チャチャポヤス文化」が本当かどうか?確かめる術もありませんが、まんざら「デタラメ」を背景に書き上げたものとも思えませんので、小説に登場する「チャチャポヤス文化」をご紹介したいと思います。なお「インカの黄金を追え」は、10年程前に読んだもので、私の記憶間違いがあるかもしれません。確実なところは、作品でどうぞ
チャチャポヤス人は、白人種で「身長は2mを超える」とあります。
いつ始まったのか?不明ですが、太平洋側のペルー〜メキシコ〜フロリダ当りの、中米を中心として「黄金文化を築いた」と言われます。
チャチャポヤスは争いを好まぬ文化で、15世紀に忽然と現れた「インカ帝国」に抵抗することなく組込まれていきます。インカ帝国の支配地に「金の産出地」がなく、インカの黄金文明は「チャチャポヤス文化を吸収」したものだと言われます。
チャチャポヤス人は「独自の文字」を持っていたといわれますが、それが「虹彩結節文字」です。まさに「阪急電車の路線図」なのです。

文字にも様々なものがあるようです。
阪急電車の路線図を作ったデザイナーは、どんな顔をして「発注者を説得」したのだろう。そんな想像をしたら楽しくなりました…
020829(木)民族の独立
(ネタが切れたのでストックから)
民族の独立を阻止することは「悪」とされ、民族自立は神聖な「正義」とされます。
このことに反対はしませんが、天邪鬼な私は「?」な事例をいくつか…
 ・ハワイ
ハワイはアメリカの強引な手法で併合されました。
かといって「独立運動」があるわけではありません。おそらく、アメリカの「州」になったことを喜んでいるのではないだろうか

 ・アルジェリア
第2次大戦の英雄「ドゴール将軍」によって、フランスの植民地は解放されました。それも「住民投票」と言うもっとも民主的手続きによって、住民の意思で決められました。その結果、フランスは「厄介払い」ができ、アルジェリアを始めとする旧植民地は「経済的困難」に喘いでいる。
民族独立がそのまま「自立」に繋がるわけではない。

 ・東チモール
国連の監視団を受け入れ、東チモールはインドネシアから「念願の独立」を果たしました。
「おめでとう」ではなく『ご苦労様』と言葉を送りたい。人口20万人、これといった産業もなく「自立できる環境にない」というのが、経済専門家の意見です。東チモールの生きる道は「物乞い外交」でしかない。独立とは「プライドを無くす」ことかもしれない、果たして幸せであろうか?
フィリピンでも「共産ゲリラ」の独立運動が後を立たない。インドやスリランカでも「シーク教徒」の分離独立運動がある。
本音を言えば、分離した方が権力者にとって楽ではないだろうか?
案外、一番困るのは「分離独立派の指導者」かもしれない。経済的基盤を持たない「独立」は悲惨でしかない。宗主国に「寄生」して、100%自治を勝ち取る「自治州」が一番楽なんだろうに…
関係のない追記
体調ガタガタで、ドクターのところに行きました。
神戸の岡本さんは、甲状腺ホルモンの異常を治療をしたところ「10kg痩せた」そうです。この話をして、私の肥満も病気ではないかと可能性を聞いたが「そんな心配はない」とのこと!ガッカリしました。
ついでだからと、体脂肪率を量ることになりました。
結果は、体脂肪率25.7
(成人男子は17〜23が正常値)で、看護婦さんに言わせば「大したことはない」と残念そう。どうやら、私の体型から「もっと凄い数値」を予想していたようです。もっとも、25以上は「肥満」と言う定義だそうです。
020830(金)報道から2
 出会い系サイト
出会い系サイトが「犯罪の温床」になっているそうです。被害に遭うのは「無防備な女の子」と「スケベなオッサン」が多いようです。今は「格別規制がない」状態で、犯罪防止には「個人の自覚」しかないようです。

早く規制する法律を作れば良いのに…
と思いながら、出会い系サイトにアクセスする方法を知らない自分に気付きました。そんな折、新聞にアクセス方法が載っていました。インターネットで「出会い」と検索すれば、いっぱい出てくるそうです。で、試してみたら「ありますね〜」
でも、怖いから接続はしませんでした。
 快感コンビ
中国と韓国は、我国をいたぶることに快感を持っているらしい。もっとも、我国の政治家にも「いたぶられる」ことにエクスタシーを感ずるご人も多いようだ。

◎[020820(火)日本海]で触れたように、韓国が「日本海を『東海』と呼ぶように」働きかけているが、その後の報道に寄れば、中国との連携プレーであることが分かってきました。道理で、黄海を「西海と呼ぶように」と言わない筈だよ!2000年の上下関係は、変らんようやね。
◎中国がOECDに加入して、少しは変るかと思ったのですが「関係ない」らしい。知的所有権のパクリは「国営企業まで参加」の様相で「止まるところを知らず」のようだ。
中韓両国は経済発展をしながら「世界秩序を守らない国」のようだ。これも彼らの快感であろうか。
(ビジネスの根底に「信用」があることをご存知ないようだ)
020831(土)日帰りツアー+釣果
 ■日帰りツアー
「抽選で、日帰りツアーにご招待」こんな見出しを見て、家内が応募しました。
どうやら、抽選などやっている様子はなく、応募すれば「誰でも当選」が本当らしい。当選券を見て呆れてしまった!何と「4ヶ所の製造直販店見学」が組込まれている。バスツアーというより「送迎バス」といったところか。
おまけに、同伴者は「お一人様9800円」とある。この金額なら、旅行者主催の「本当のバスツアー」に夫婦で参加できる。余りにあからさまな態度に「エゲツナイことに慣れている大阪人」の私も苦笑いでした。
 釣果
九州では台風15号で大荒れの様子。
この台風情報に振り回され「太刀魚釣」は、直前まで決断がつきませんでした。結局、AM3:30に現地から「風もなく穏やかな海」との情報があり、決行となりました。ご紹介します
場所は「大阪湾内多奈川」です。
台風の影響などまるでない「釣日より」で、ご覧のように穏やかな波です。帰り際になって、やや風が強まったものの、素敵な釣果のお陰で「楽しい釣」になりました。
参加者は、dogfightと近所に住む若夫婦(写真左)、かおりとその彼、友人親子の総勢7名です。
太刀魚はまだはしりで、12月まで釣れるそうです。
1ヵ月当り15cm成長するとかで、年内にもう一度行って、大物にアタックしたいと思っています。

愛娘「かおり」

かおりの彼

友人の息子

大物賞は、かおりの彼が釣り上げました

今日の釣果は約30匹
皆で均等に分けました


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