dogfight高松の長すぎるひとり言
2002年3月
エッセイ&コラム

タクシー私のグルメ世相から1000万円戦い巣ごもり定年と倒産友達岸和田城トム・クランシー会社更生法の勉強水に落ちた犬日中韓協議夢を買う一人の巣一人の巣(続き)宮参りケアハウス竣工引越し余話引越し余話2謀略戦線惜別娘の出産ブラックコーヒーああ〜病院九九九先生至る所青山あり如善如水足元と彼方西行法師の弘川寺
020301(金)タクシー
政府が不況対策を発表しても「笛吹けど踊らず」で、デフレは進む一方です。国民それぞれが「ちょっと贅沢」をすれば、消費の増大に繋がり「経済が活性に向かう」と頭では理解するのですが、財布の紐は絞まるばかりです。
我がことを振返ってみても、大きな変化に気付きます。
バブル華やかなころ、常にタクシーチケットを持ち、毎月のタクシー代が10万円を下ることはありませんでした。それが景気後退と共に「節約モード」に入り、昨年5月以降「我家へタクシーでご帰還」がありません。このことは、二つのことを物語っています。
 1.長距離タクシーを全く利用しなくなった
 2.タクシーが必要になる時間まで「お付合い」がなくなった

つまり、盛り場の火が消え、タクシーの行列が出来る原因に私も加担していることがわかります。こんな一人一人の自衛が景気の悪化を加速しているのでしょう。
020302(土)私のグルメ
歳と共に性欲や名誉欲が消え、残ったものは「食欲」だけとなりました。
ホームページを始めてから、私が美味しく感じたものを「昨日の日記」で紹介していたのですが、回が重なるにつれ独立したページに移行しました。ネーミングも最初は「クイシンボくいだおれ」だったのですが、あくまで「個人的な好み」で紹介しているため『私のグルメ』に変更しました。ただ「グルメ」と銘打つことに気恥かしさがあります。
広辞苑で調べれば・・・グルメ【gourmet フランス】食通。美食家・・・このようにあります。
私は、食欲はありますが「食通・美食家」ではありません。
ご紹介しているお店は、私の主観に基づいており、多くのお店から公平に厳選した訳ではありません。また、私が「値段の割に美味い」と感じたところにすぎず、金に明かして選んだ飛び切りの店でもありません。

「高くて美味い」は当たり前。『安くて美味い』と言う費用対効果を求めるのは大阪人特有の感情(勘定)です。
私は庶民に過ぎません。本当の『美食』は、金に糸目をつけない世界にあるのでしょうが、それは「所詮庶民に縁がない」と思っています。
どこにでもいる庶民でも「ちょっと奮発すれば食べられる」そんな料理をこれからも紹介していこうと思います。「私のグルメ」は「私にとっては贅沢な食事」とご理解いただき、ご寛容いただけますように・・・
020303(日)世相から
  仰げば尊し
日教組の牙城として知られる広島県で、30年ぶりに卒業式で「仰げば尊し」が歌われたそうです。
「師を仰ぐように強制出来ない・・・教員と生徒は平等」
「身を立て名をあげやよ励めよ・・・は、競争を煽る」
これが遺棄されてきた理由だそうな!
私の世代では、ごく当り前に歌われた「仰げば尊し」ですが、何とでも理屈をつけるものだと感心しました。ちなみに、式に参列した人は「素直に涙した」そうで、理屈より感性が勝ったことにほっとします。
私は、基本的人権を尊重しますが「教員と生徒は平等」では困ります。指導する人とされる人にはおのずとケジメがあり、基本的人権とは異なる基準が存在すると思っています。
また、人が生きるとは競争に晒されることであり、自尊自立の努力は絶対必要であると思います。それとも、教員とは「何ら切磋琢磨が不要な世界」に住む人々なのであろうか・・・
  雪印してる
でるわでるわ!雪印のあとに、続々と「雪印してる」企業が出てきます。
東証一部上場の食肉卸大手「スターゼン」が、牛肉・豚肉・鶏肉・・・フルエントリーで「雪印」していました。大手ですらこの調子です。信用できるとこなんてあるのやろか?
  ゼネコン整理
かねてより噂されていた準大手ゼネコン「佐藤工業」が、自主再建を断念し「更生法の申請」をするそうです。「フジタ」の経営統合参加に続く動きで、これでゼネコンの整理統合に加速がつくと思います。

佐藤工業には少なからずお世話になりました。
成り行きで「独立」したものの、何の当てもなく「食うに困っていた」時に、手を差し伸べてくれたゼネコンです。約10年、佐藤工業の下請けを続け「OA化の力」を蓄えることが出来ました。OA化と共に自立の道を歩み、長らく「縁が切れていた」のですが、最近ご縁があり工事をお願いしておりました。その物件も、つい先日「引渡し」を済ませたばかりで、更正法申請の報道に感慨深いものを感じています。私にとっても「一つの時代が終わった」ような気がします。
今までのように「信用不安状態」より、更正法が適用されれば「債務が保証される」だけに信用度が増します。今後苦しい「再生への道」を歩むでしょうが、一日も早い再生を願うばかりです。
  忘れられた国
昨年9月の、米国同時多発テロから「アフガン戦争」を経て、テロ組織に多大な打撃を与えることが出来ました。
この間の国際協力をアメリカが発表したのですが、日本が「すっぽり抜けて」いました。
珍しく、法改正までして自衛官を派遣したのですが・・・一体、我が国は「何なんだろう?」
030304(月)1000万円
ペイオフ解禁まで後1ヶ月となりました。皆様にとり「1000万円」は大金でしょうか?
私には、1000万円は気の遠くなる大金です。思えば「お金をためる」と言う習慣がなく、余裕が出来れば楽しく使い、使い果たせば「じっとする」ことの繰り返しでした。
最も余裕があったのはバブルの頃ですが、巡り合わせとはよく出来たもので、当時子供達の「大学進学」が重なり、ピーク時で教育費に年間500万円も必要でした。逆説めきますが、あの頃だからこそ耐えらたものの、同時に「お金を貯める」機会を逸しました。
(もし「貯めて」いても、バブル崩壊で根こそぎ失っていただろうけど・・・)
個人にとり1000万円は大金ですが、企業の資金繰りから見れば「ささやかな金」ではないでしょうか。
MACのような超マイクロ企業でも、1000万円は「安定資金」といえません。かつて、3000万円の定期預金を持ったことがありますが、1年間の業績不振でマイナスに転じてしまいました。やはり、家庭と企業では「必要な資金量が違う」と言うことでしょう。
(それでも、1000万円は事務所運営にとり「精神的安定」のバロメータです。このレベルに回復することがまたあるだろうか・・・)
ペイオフを目前にして、世間に変化が起きつつあるように感じます。
銀行とて「絶対安全」といえないこの頃、分散しての預金にも限度があり「ならば・・・」と言うことで「土地を買い求める」動きがあります。
案外、ペイオフが土地の流動性を高めるかもしれません。
もし、私が肌で感じる変化が当っていれば、経済の専門家も気付かぬ「ペイオフ効果」となります。さて、どうなりますやら・・・
020305(火)戦い
佐藤工業が「会社更生法」の申請をし、3月3日無事受理されました。
現場事務所の扉に「勝手に入るべからず」の裁判所の通知が張り出されています・・・
「倒産するってこう言うことなんや」と感じさせるものがあります。
幸い、ケアハウスの施設は2月28日に引渡しを終えており、新しい建物に「裁判所の通知」が張られることは免れました。しかし、ケアハウスは補助金を得て行う事業であるため、行政(営繕課)による完了検査等の残務がまだあります。
現場に顔を出したら、徹夜で「債務の確定作業」のため赤い目をしながら『元気出そうぜ!』と掛け声をかけながら働く姿がありました。余り世間に知られていませんが、佐藤工業は3000人から「2500人体制」にするためのリストラ中の出来事でした。それが、今回の更生法申請により「2000人体制」を余儀なくされるそうです。彼らの本当の戦いはこれから・・・だけに「力強く生きて欲しい」と心からエールを送りたくなりました。
020307(木)巣ごもり
沈丁花が香り、もくれんの蕾が大きくなりました。
春はそこまできていると言うのに、私は「巣ごもり」をしようとしています。
昨年、積極的に「受注獲得」に動いたのですが、最悪のシナリオとなり「動いただけ体力を消耗した」結果となりました。宝くじに似て「買わなければ当らない」癖に「買っても当るとは限らない」受注業務の悲哀を感じた1年でした。これ以上は、私の力では如何ともし難く、有能な社員である横田君とキュートな愛娘かおりに「巣ごもり」することを告げました。

負債を抱えたままの「巣ごもり」は有得ません。
幸い、昨年1年で大幅に負債を減らしており、残りは所有する不動産の売却で清算するつもりです。
数年前、Nさんから「最後の姿」を尋ねられたとき『一人になること』と答えました。どこかで気力体力の限界も来るだろうし、いつか「一人なる」わけで、予想より「早くきた」に過ぎないと思うようにしています。
思えば「建築しか知らず」他の何ができるわけでもありません。
建設労働人口の適切な規模は400万人だそうです。それに対し、今は680万人・・・
巣ごもり後、時期を見て「一人で出直し」です。
私が400万人の一人なのか?それとも余剰な280万人なのかはわかりません。淡々と生きていければ・・・今はそれを願っています。
追記
「敗軍の将兵を語らず」と申しますが、私は「将」ではありませんので、今後も当HPを続けます。末永くお付き合いのほどを・・・
020308(金)定年と倒産
暗い話題ばかりで恐縮です。避けてとおれない話題でもあり、暫しご辛抱を!
自営業には「定年がない」と、誇らしげに言った若者がいます。
私も、若い頃はそのように思ったのですが、最近は「?」です。定年がないといっても「社会に通用する賞味期限を保つことができれば・・・」という条件がつくわけで、そのためには常に最新情報や技術に接し「自己研磨」する必要があります。私など、サラリーマンも勤まらぬため事業主になった「落ちこぼれ」で、定年は「他人に決めてもらう」方が気楽ではないかと思っています。

事業主に求められる、もう一つの大切なことは「健康」です。
常にタフさが要求されるわけで、世間から見れば「不規則な生活」と思われがちですが、案外「自己管理」に気を使っているものです。また勤務時間も自由が利くことから、ともすればルーズになりやすいのですが、これも「自己規制」で律するしかありません。
商法上の組織は「株式会社」でも、私のような事務所は基本的に「個人企業」に過ぎません。
赤字が出れば「帳簿上のこと」として済ますわけに行きません。そこが銀行に裏付けされ大企業と異なるところです。確実に赤字補填しなければ「倒産」となる訳で、個人企業の代表者が最も責任を持つのが、この『資金繰り』です。そのくせ、黒字になれば個人と法人は厳密に区分され、利益を勝手の処分できるわけではありません。お酒を飲んでも「経費で・・・」などといえる立場ではありません。回りまわって、結局「わがフトコロ」に帰ってきます。私はいま、この「自己責任」に押しつぶされようとしています。
私は、事務所運営の長期見通しが立たず、やむを得ず「巣ごもり」を宣言しました。
考えてみれば、この「巣ごもり」は世間の定義で「如何様になる」のであろうか?
(東京商工リサーチ「倒産の定義」より、ダイジェストしました)
  倒産の意味
会社が倒産するというのは、一体どういう事を意味しているのか?
「倒産」という言葉は、法律的用語ではない。(往々にして「破産」という言葉と同一義にみられがちです)
このように、「倒産」という言葉は通俗的用語としての色彩が強いが、常識的には債務者の決定的な経済的破綻を倒産という。すなわち、弁済期にある債務を一般的に(特定の債務ではなく、どれもこれも)弁済することができなくなり、ひいて経済活動をそのまま続行することが不可能となった事態である。債務者の振り出した約束手形(小切手)が不渡りになり銀行取引停止処分になるというのがその典型であるが、それ以外でも自ら裁判所に対して破産手続きや会社更生手続などの申し立てをしたり、債権者に財産状態の悪化を告げて全面的にその処置を委ねるのも、倒産といってよい。
  銀行取引停止処分
手形交換所は、手形・小切手などの交換決済に関連して、すべての交換手形が不渡りとなることなく円滑に決済されるよう、言い換えれば、手形・小切手の信用を維持向上させるため、不渡りにした者に対する一種の制裁として不渡り処分制度を実施している。 債務者が振り出した手形が、期日が来ても決済できず、不渡り(0号不渡り除く)になった場合、6カ月以内に2回目の不渡りを出すと、「銀行取引停止処分」として取引停止報告に掲載される。その後、処分日から起算して2年間に亘って同一手形交換所に加盟しているすべての金融機関から、当座取引を開設して手形・小切手を振り出すことも、貸付による借入金もできない。この倒産を任意整理または私的整理という。
  会社更生法
窮地にある会社が再建の見込みのある株式会社(限定)について破産を避け、再建を目指す整理方法。
和議法や商法による会社整理の欠陥を補い、株式会社の事業の維持更生を目的とする手続きで、
@事業の継続に著しい支障をきたすことなく弁済期にある債務を弁済することができないとき
A会社に破産の原因とする事実がある場合は、資本の10分の1以上に当たる債権を有する債権者または発行済み株式の10分の1以上の株式を有する株主も申し立てができる。
更生手続き開始と同時に会社は財産の管理処分の権限を失い、管財人がこれを専有する。管財人は更生計画案を作成、裁判所に提出し、関係人集会の賛成と裁判所の認可により成立する。(以下略)
  民事再生法
和議法が、戦前の制定時の骨格を残し、実効性が低く、労働組合関与の規定が全くないなど、重大な問題を持つことから、見直しを求めて平成12年4月より施行されたものである。
(1)賃金債権の優先度確保のための一定の手続規定
(2)再建計画案の作成、認可、営業譲渡などにおける労働組合関与の規定
(3)労働協約と労働契約の継続
(4)担保権消滅の制度化
(5)監督委員の配置による実効性の確保
などに主眼が置かれている。これにより、和議法等で救済し得なかった中小企業等の再建と、労働債権の確保が大きく前進することと期待されている。
  商法による会社整理
和議手続きの直接目的が破産防止にあることから、その消極性を補い、株式会社が支払い不能、債務超過に陥るおそれがあり、または陥ったとき、再建を目的に裁判所の監督下で行われる手続き。(途中略)
会社更生法のように管財人は立てず、経営者が再建に当たる(但し整理委員の協力を受けたり、管理人に管理権が移ることもある)という特徴をもっている。なお、債権者100%の同意が必要である。
※平成12年4月より施行の民事再生法によって、この商法整理も事実上「空文化」となった。
  破産
破産法第132条に基づいて債務者は自ら支払い不能や債務超過を理由に破産の申し立てを裁判所に行うことができる。裁判所は破産原因があると認めると「破産宣告」を行い、破産開始決定を出す。破産では裁判所が任命する破産管財人のもとで資産の整理、債権者への分配が行われ、債権者は原則として個別の権利の行使が禁止される。法的拘束力のきわめて強い手段である。(以下略)
  特別清算
特別清算は、解散後の株式会社につき、清算の遂行の支障または債務超過の疑がある場合に開始される裁判上の特別の清算手続である。申し立ては債権者、清算人または株主で、監査役は認められていない。
  その他
企業が支払不能または債務超過に陥った場合、法的手続きをとらずに一部大口債権者と話し合い、債務の棚上げなどにより、内々に整理を行うのを「内整理」という。即ち、法的整理によらない私的整理である。
その他「休業・廃業・解散・人員整理・手形ジャンプ」などのケースは、企業倒産関連現象ですが、とくに倒産とは言わない。
MACのような例は、その他の「(希望しないが事実上の)休業、人員整理」にあたると思います。
手形や小切手は扱っておらず、返済も一度も遅延していないため「銀行取引停止処分」にもならないが、負債の整理を自ら行う点は「内整理」に相当しそうだ。
020309(土)友達
友達っていいな・・・
多くの方から心温まるメールやお電話を頂きました。ありがとうございます。
巣ごもりを告げたいま「友の暖かさ」を味わっています。
この数日を振り返り、歩きながら私は涙が止まりませんでした。
要るはずがないのに「余った家具やOA機器を買取ろう・・・」と申出てくれた友
「家賃なんか要らないから」と所有するマンションの提供を申出てくれた友
社員の再就職先を世話してくれる友
言葉や態度に、こまやかな気遣いが伝わってきます。
ありがとう・・・
気持ちは大切に頂きます。でも、もう少し甘えずに努力してみようと思います。
020310追記
巣ごもり宣言後「酒蔵の道(近畿探訪に記載)」と「岸和田城」に行っています。
こんな緊急時に・・・と思わぬわけではないのですが「用事のついで」ですからご勘弁のほどを。
気候もよし、歩くことは健康にもよく、お金が要らず、おまけに「心に安らぎ」をくれます。夜のお付き合いが減り、毎日早く帰るこの頃ですが、案外「健康的な日々」なのかもしれません。
020310(日)岸和田城
先日、岸和田市役所に用事があり、出かけました。
用事は直ぐに済んだのですが、岸和田に出向くのは10年ぶりのこと。久しぶりにお堀端を歩きたくなって散歩をしてみました。
岸和田と言えば、ダンジリと岸和田城です。
残念なことに大阪に37年も住みながら、有名な「ダンジリ祭り」にいったことがありません。ダンジリのことは後日にして、今日は「お城」をご紹介したいと思います。
大阪城が余りに有名で、大阪には「さぞやたくさん城があるだろう」と思われる向きがあるかもしれませんね。でも、大阪府に現存する城は2箇所だけです。
大阪府は「和泉・摂津・河内」の3国から出来ていますが、戦国時代は「小豪族」がひしめいていた地域で、強力な権力者が存在したのは「豊臣秀吉」の数十年に過ぎません。(大阪の政治風土は「強力な権力者を嫌った」ようです)
それでも、戦国時代は各地に城らしきものがあったのですが、天守閣を持つ城ともなれば「岸和田城・高槻城(戦国期に棄却)・大阪城」しかなかったようです。
徳川の時代は「天領」となり、城は大阪城と岸和田城だけになったようです。
岸和田城沿革

全景

柳に新芽が・・・

桜もスタンバイ
元弘4年(1334)楠木正成の一族「和田高家」が築いたと言われ、別名千亀利(ちきり)城、猪伏山縢(ちぎり)城などと呼ばれている。
・天正15年(1587)に近世の城として小出秀政が大改修を行った。
・慶長2年(1597)五層の天守閣が完成。
・元和5年(1619)松平康重が入封し城下町の整備を行なった。
・寛永17年(1640)岡部宣勝のとき、再び大改修が行われ、伏見城の櫓と城門が移築された。
 このとき、総曲輪を持つ城となる。
・天守閣は文政10(1827)に焼失。
・明治に本丸・二の丸の石垣と水堀を残し破却。
・昭和29年(1954)に岸和田市の意向で3層の天守閣が再建された。
 現在、内部は郷土資料館。春は桜が美しく、毎年4月1日〜5日にお城まつりが行われる。
休館日は毎週月曜、年末年始(12/29〜1/5)、お城まつり(4/1〜15)、9/15。
料金は大人200円、小人100円。
お堀端の柳が綺麗な新芽を出し始めていました。また、開花予想まで後10日と迫った桜は「こぼれんばかりの蕾」となっていました。10年前は、この桜の木に天然記念物の「メジロ」が群れていました。また会えることを楽しみにしていたのですが、残念ながら出会うことはありませんでした。
岸和田の町を歩くと、壮大な旧家に出会います。この地が古くから「豊かな地」であったことを窺わせます。そんな一つに「五風荘」があります。
昭和初期に建てられた、寺田利吉氏(岸和田の財閥で市長でもあった)の別荘で、日本庭園がとても美しいところです。戦後に岸和田市が買取り、今は広く「市民に解放」しているそうです。
まもなく「1年で最も美しい季節」を迎えます。
岸和田にお越しの折は、ちょっと散策してみてください。素敵な町に出会えると思います・・・
020311(月)トム・クランシー
トム・クランシー氏は有名な作家(アメリカ人)です。
パトリオットゲーム」や「今そこにある危機」等の作品で知られ、映画化もされました。
ソ連が健在で、冷戦が続いていた頃は「ソ連を敵役」にした作品を楽しく読んでいたのですが、ソ連崩壊後に目の仇にされたのが「日本」です。氏は「アメリカ良い国、強い国」の信奉者で、作品が増えるごとに『アメリカが正義』の傾向が強まりました。これも程度問題で、日本を敵役にした作品を見ると「人種的偏見があるのではないか」と感じるようになりました。
作品「合衆国崩壊」では、アメリカ議事堂に日本のジャンボ旅客機が突入テロを行い、政府首脳や議員多数を殺すところからスタートです。そのため、大統領継承順位10番以下の「ライアン博士」が大統領に就任。にっくき「日本をやっつける」と言うストーリーです。(まるで、日本はタリバンかアルカイーダみたいです)
更に続く作品は「日米開戦」で、日本
攻撃は止まらなかったのですが、経済の不振から日本が沈没すると、アジア全般が「敵役」になってきました。
余りに酷い偏見とアジア蔑視のため「読むのが嫌になっていた」のですが、最新作「大戦勃発」の敵役は『中国』です。ちょっと興味をそそられ購入したのですが・・・
大戦勃発(新潮文庫)田村源二訳/第1巻67ページにこんな記述があります。
日本は第2次世界大戦中に、ヒトラーが殺したユダヤ人の数よりもはるかに多い中国人を殺したのである。
トム・クランシー氏はいかなる根拠でこのような記述をしたのであろうか!?
ヒトラーはユダヤ人を根絶やしするため、専用の『殺人工場』までつくり計画的にホロコーストを行っている。
アウシュビッツは警告する」では、ホロコーストをこのように紹介している。
1942年1月、ヒトラーはベルリンに近いヴァンゼーで開かれたナチ幹部の会議に対し、ユダヤ人の組織的抹殺によって、「ユダヤ人問題」の「最終的解決」をはかることを具体化するように指示したといわれている。ここに、ユダヤ人隔離政策は明確にユダヤ人抹殺計画として実行に移されることとなった。
それから、第二次世界大戦の終結するまでの約3年間、ポーランドのアウシュビッツを中心とする各地の絶滅収容所で、大虐殺(ホロコースト)が繰り広げられたのである。
その犠牲になった人々はユダヤ人だけでも約600万人といわれている。そして、非アーリア系スラブ人やジプシーも大量に虐殺されており、ホロコーストは人類史上最大の犯罪といわれているのである。
我が国が中国を侵略したのは事実ですが、決して「一般人を計画的にホロコーストした」分けではありません。ほとんどは「戦闘における死者」で、それすら「何百万人」と言われれば否定せざるを得ない。
「南京大虐殺があるではないか!」と、おっしゃる向きがあるかもしれませんが、一度良くお調べいただきたい。当時、南京は「国際都市」で多くの外国人が済んでおり、人口は15万人であった。それがどうして30〜100万人(中国側の主張)も殺すことが出来ようか。東京裁判で、突然「南京大虐殺」が持ち出されるまで、誰も報道しなかった。多くの外国人が済む国際都市で、いかような隠ぺい工作をすれば「人知れず」これだけの人を殺せるのであろうか?
更に言えば、南京に入城した日本兵は、これだけの人を殺せるほど弾薬を所持しておらず、また、これだけの遺体をどうすれば処理できるであろうか!(それ故にナチスは殺人工場を作った)
私は恐れています。
トム・クランシー氏が著名なだけに、この本を読んだ読者は「素直に信じる」だろう。なにもアメリカ人だけではない。日本は悪い国だと教育され、自ら「歴史を学ばぬ」多くの日本の若者も信ずるだろう。
訳者の田村氏は如何様に感じたのであろうか・・・抗議はなさったのであろうか?
仮に私が「小泉首相」にこの事実を伝えたとして、我が国はトム・クランシー氏に訂正を求めるであろうか!
なにやら悲しくなってきました。
020312(火)会社更生法の勉強
言葉として知っていても、当事者にでもならなければ「会社更生法」の中身など知ることもありません。私は、当事者でありませんが「他人事」とも思えず調べてみました。今回も「東京商工リサーチ」のHPを参考にさせていただきます。
 会社更生法(昭和27年8月1日に施行)
この法律は、窮境にあるが再建の見込みのある株式会社について債権者、株主その他の利害関係人の利害を調整しつつ、その事業の維持更生を図ることを目的とするものです。この法は株式会社にだけしか適用されす、適用を受けると管財人が指名され役員は退陣する。申請を出した株式会社の債務は棚上げされ、将来の債務に伴う金利支払が、一時的にせよ良くなる。
(債務の弁済停止で犠牲になるのはたいてい関連中小企業で、これが社会問題となる)
    
  会社更生法の申請手順

更生手続開始申立て:会社更生法30条
保全処分申請:会社更生法39条(更正手続き開始と同時に保全処分を申請するのが普通)
裁判所の調査を経て、保全命令及び更生手続開始決定
裁判所は、関係者から意見を聞き主として「更生の見込み」を調査。調査結果を踏まえて通常数日以内にまず「保全処分」が出される。さらに調査され、裁判所が更生の見込みがあると判断した場合に「更生手続開始」を決定
更生手続開始決定と同時に裁判所から管財人が任命:会社更生法46.53〜55条
更生管財人の職務は「会社財産の管理処分権・経営権・更生計画案の作成と実行」
更生開始決定と同時に裁判所は、その旨官報に公告し、登記所等に登記させるほか、更生債権や更生担保権の届出期間、調査期間、第一回関係人集会の期日等を定めて関係者へ通知する:会社更生法46.54条
各種権利の届け出:会社更生法125.126.143条
債権者は指定された期間内(通常1ヶ月程度)に更生債権や更生担保権を裁判所に届出なければ、原則として権利を失う。届出に対し、管財人が調査し裁判所が定めた期日にこれを認めるか否かを発表。
債権調査期日と第1回関係人集会(通常同時に開催される):会社更生法135.187.188条
第1回関係人集会は概ね開始決定後2ヶ月以内に開かれ、管財人が「経過報告・将来の方針」等を発表し、債権者は「管財人の選任・会社の業務・財産の管理」等について意見を述べる。
債権調査期日には管財人が前項により届出られた各種債権に対し「諾否を発表」する。(異議ある場合は1ヶ月以内に訴訟)
更生計画案と第2回関係人集会:会社更生法189〜195条
第1回関係人集会の概ね10ヶ月後(裁判所により定められた期間)、管財人らが作成し裁判所に提出した更生計画案を審議する。
第3回関係人集会(多くは第2回と第3回が同日に開催される):会社更生法200〜207条
更生計画案を受諾するか否かの議決が行われる。可決されれば、裁判所の認可決定を経て更生計画案が確定し、以後その計画に基づき債務の弁済等が行われていく。
更生計画案の議決は債権の種別ごとに行う。(債権種別により可決条件がある):会社更生法205条
   
  会社更生法の実態

・更生手続開始の申立ての約2分の1が更生計画認可に至っている。
更生手続開始の申立てが行われても、全てが更生手続が開始されるものではなく、更に更生計画が認可されて更生会社となるものの数はさらに減少する。この減少したものは、破産、和議等に移行したり申立てが取り下げられたりしたものであり、更生計画認可までは、債権者は十分監視しておくことが必要である。
・更生手続開始の申立てから更生計画認可までは通常1〜2年である。
認可案件の約半数は申立てから2年未満で認可となっているが、約5%は4年以上を費やしており、中には12年を費やしたものもある。
・更生計画認可から債権の弁済が最終的に終了するまでには、10年以上を覚悟する必要がある。
・一般更生債権額(担保のない債権額)の7〜8割は弁済されないことを覚悟する必要がある。

これで、会社更生法における「債務者と債権者」の法的な関わりがわかります。しかし「実態は?」となると、別の世界のように思います。
最近、佐藤工業が会社更生法を申請しており、私が見聞したことと合わせて検証してみます。
佐藤工業の場合における流れ 
3月 2日(土) 真夜中に記者会見し「会社更正法」を申請する旨発表
3月 3日(日) 更生手続開始申立ておよび保全処分申請
保全命令、更生手続開始決定および管財人任命
3月 4日(月) 第一回関係人集会の期日等を定めて関係者へ通知
3月12日(火) 第一回関係人集会
どうやら1ヶ月程度で「更生計画案」で提出するらしい
左表をご覧ください。
社更生法は、時間と曜日を選ばず申請できることがわかります。
また、上記「会社更生法の手順」と照し合せて頂きたい。常識では、数日間は掛かりそうな手続きが「電光石火」で決定されていることがわかります。例えば、更正手続き開始には「関係者=債権者、株主、担保権者、会社役員、従業員等」の意見を聞いて調査することになっています。また、更生管財人は「会社側と債権者とで協議してその人選について積極的に裁判所に意見を上申することが必要」とされますが、流れを見てみると、時間的にそんな協議がなされたとはとても思えません。おそらく、経営陣により予め用意されたフローチャートに従い、整然と遂行されているのが実態と思います。
佐藤工業の場合「2000人体制(現行3100人)で再建」と言われていますが、まだ「更生計画案」が発表されておらず、具体的なことはわかっていません。しかし想像は付きそうです・・・
法律では「更生手続開始決定」があれば、業務が再開できることになっています。
特に、官庁物件は「差別が無く」直ぐにでも入札に参加できます。
つまり、官庁営業に関しては「会社更生法申請は影響しない」のです。しかし、民間営業はそうはいきません。誰が「一旦倒産(更生法申請も倒産の一形態)した会社」に発注するであろうか。
このことから、常識で考えれば「官庁関係部隊(主に土木系)が温存され、民間関連部隊(主に建築系)が切捨て」となるだろう。
会社更生法を調べたり見聞すると、再建を目指す企業が優等生に立ち直るために「いかなる切捨ても許される法律」であることが解ってきます。
更正計画に従って再建をすれば「大量首切り」も「借金棒引き」も合法化されます。つまり、更正計画は企業にとって不具合な部分を「遠慮会釈無く切捨て」る裏付けです。それ故に企業が助かっても「社員が助かる」保証はありません。また「一般更生債権額(担保のない債権額)の7〜8割は弁済されない・・・」で、解るように、一般更正債権者=協力会社(下請け)はひたすら切捨てられることになります。

ゼネコンにおける会社更生法適用は、工事を依頼した「発注者」にも多大な迷惑をかけます。
赤字受注の物件なら、工事途中と言えども打ち切りを行います。(これをされたら、発注者は呆然とするだろう)また、新規物件でも「赤字受注」は有得ず、「永い目でみればトントン」と言った建築界の常識(永いお付合い)が通用しません。この世界で人間関係を大切にしてきた営業マンには耐えがたい日々となるでしょう。
調べても、倒産にいたった「経営陣の責任」を追求する条項に行き当たりません。もし、無いのなら、経営陣にとってなんと「お気楽」な法律であろう。和議の延長からできた「民事再生法」では、最後まで経営陣が残り債権を目指すのと対照的です。
更生計画認可から10年も経ち、完全無欠の素晴らしい会社が再生するもしれませんが、その足元には「累々たる屍」が転がっていることだろう・・・
020313(水)水に落ちた犬
「水に落ちた犬はうて」と言う諺があります。
いわば「落ち目のものを糾弾するときは容赦するな!」と言う意味で、苦境に立つ者にとっては「なんとも辛い諺」です。
鈴木宗男議員が証人喚問を受けましたが、今更何を言っても「信用されず」空しい答弁と言えよう。
あらゆるメディアから「非難」が吹き上がっていますが、マスコミとは摩訶不思議な世界らしい。知っているはずなのに、普段は報道せず「水に落ちた」とたんに、これでもかと叩きだす。鈴木氏に対する非難も(政治問題を通り越し)今は「下半身」に集中しています。
政治家で「愛人問題」がない清潔な御仁が居るであろうか?
「女性スキャンダル・・・」このテーマが出てくるともう「人間そのものの全否定」で、もはや鈴木氏が立ち直ることは不可能と思われる。
「口利きビジネス」もマスコミから糾弾されています。
マスコミは今ごろ「このこと」を知ったのであろうか?ならば職業を変えるべき(ジャーナリスト不適格)であろう。こんなことは、建築の世界にいれば「ごく日常的」に見聞できる。
例えば・・・
私は新しい老人福祉施設を模索していますが、いかなる理念を構築しようとも、実現の可能性は「施設整備枠の確保=枠取り」に掛かっています。枠取りは私の仕事ではなく、口利きビジネスの分野(つまり、私には関知できない世界)です。それ故に悔しい思いを重ねてきました。
020314(木)日中韓協議
ニセモノの横行に悲鳴をあげた日本の呼びかけで、日中韓3国の協議が開かれるそうです。
何せ「windowsのニューバージョン」(の海賊版)が、マイクロソフトの発売より早く売り出されると言うお国柄です。中華思想の中国・韓国には「パクル」と言う行為に、何の罪悪感も無いようです(だからこそ「中華思想=自分が中心」と言えるかも)。かつては、特許権に基づく契約も「技術移転が済む」と支払いが行われなくなると言う状態が起きたそうですが、最近はどうなのであろうか?
知的所有権の米中協議で、中国は「漢字の使用料を受取ったことが無い」と言ったそうで、近代的な知的所有権に対する理解に欠けるとことがありました。
ところが、近年、中国が「世界の生産工場」と言われ、安い労働力だけではなく技術の蓄積にも目覚しいものがあると聞きます。いつまでも「パクルのは俺の勝手」とうそぶいていれば、いずれ中国独自のノウハウを守れなくなり「我が首を絞める」ことに気付いたようです。それが、今回の日中韓協議に繋がったようです。

中韓両国には、日本蔑視の潮流があり、特に「日本の技術」をパクルことに快感があるかもしれません。パクルものは知的所有権だけではなく、中国では「オートバイ丸ごとコピー」と言った例まで出て、商品のクレームを受けた日本のメーカーが調査して驚いたそうです。
韓国では「日本文化の禁止」という建前で、溢れるばかりに「日本文化のパクリ」が行われています。つまり「あるはずの無い文化」と言うことで野放しにされてきました。なんと音楽のCDやアニメのビデオテープが日本の1/40〜1/60で売られているそうです。これが、韓国国内だけならまだしも「重要な輸出商品」として、アジア諸国を席巻してくると「たかが海賊版」等と悠長に構えていられません。
トラウマは容易に抜けぬようで、中韓両国に対する隷属が終わりません。
小泉総理も「靖国参拝ドタキャン」で、中韓両国に対し「臣下の礼」を約束してしまいました。この内閣に「毅然たる態度」も「独立国としての気概」も期待できません。さて、協議の行方も心もとないものです・・・
020315(金)夢を買う
宝くじをお買い求めになりますか?
私は決めているわけではありませんが、概ね「ジャンボ」は購入しています。宝くじの第一の楽しみは、当選発表までの「夢」にあります。一番長く楽しむ方法は「結果を見ない」ことです。

もし1等が当たったら…どんな夢を創造なさいますか?
私は、余裕のあるときは「豪華客船で世界一周」でしたが、最近のように詰まってくると夢も世知辛くなってきました。まず「借金を返して」次にマンションの購入です。別に住むわけではなく「事務所として利用」するためです。自前の部屋なら「家賃も要らない」という訳です。貧すれば鈍するのたとえ通り、先行き不安に陥ると「固定経費の重さ」がズシリとこたえます。
で、グリーンジャンボの結果を楽しみにしていたのですが、私にとって過去最高額が当たりました。
4等の1万円と最低保証の300円です。
3000円の投資で「〆て10300円!」
事務所の3人で居酒屋でも行こうと思います。
追記
昨日、大阪府庁に用事がありチャリンコで出かけました。その帰りのことです。
気候も良く「こんな時はと・・・」と思い大阪城を一周してきました。西の丸の「梅林」は良く知っていたのですが、あんなに綺麗な「桃林」があることを知りませんでした。カメラを持っていなかったこと悔やむこと仕切りでした・・・
020316(土)一人の巣

10人用の会議スペース

コンピュータ周辺機器群
巣ごもりのための転居先が決まりつつあります。
場所は紆余曲折があり、結局現事務所の近くに決めようと思っています。当面、私の意思と関係なく「逼塞状態」が待ち受けており、できる限り「安い家賃で探した」ため、築後20年の古強者になりました(電気工事をしなおさないとコンピュータも置けません)。

部屋探しを仲介業者に頼むのは初めてです。
まだ、家主さんによる「審査」があるそうですし、連帯保証人も要るとか。今まで「つてを頼って」事務所を借りてきただけに、結構「煩わしいものだ」と感じています。
小さな設計事務所のくせに、贅沢にも「10人用の会議スペース」がありました。さらに、カラーコピー機からA0サイズのスキャナーまで、およそ考えられるOA機器が揃い、会議中に「問題点が処理できる」機能を持っていました。
MACよりずっと大きな企業の担当者が「ここで出来なきゃ会社へ戻っても出来る筈無い」と言ったほどで、会議ともなればMACに集まるのが普通でした。しかし、転居後はそんなスペースが取れるはずもありません。会議が必要なら「私が出向く」ことになります。
今まで22坪の事務所を何不自由なく3人で使っていたのですが、今度は「家賃も広さも半分以下」です。
レイアウトをしながら「あまりの狭さ」に呆然としています。
引越しできる陣容は・・・当然「商売道具優先」です。
・コンピュータは3台にし、残り3台は処分
・A2コピー機および複合機は移設。カラーコピー機は廃棄
・プリンタ類は不便ですが図面ケースの上に設置
・カラースキャナーはハンディータイプに買い換えた
・A0スキャナーとA1カラープロッタは前後において、利用するときに引っ張り出す
・作業デスク(2セット)+打合せスペース(4人用1セット)
・カタログ等資料用ラック(5面)

OA用ローパーテション付きデスク(5セット)や壁面収納庫(7面)は移設スペースがなく全て廃棄するしありません(中に詰まる「25年分の資料」は、友人の倉庫に保管を依頼)。会議用テーブル(2脚)およびイス(12脚)も廃棄処分になります。今は、廃棄に費用が要る時代で、引取り手を募集しています。
眺めてみれば「良い環境」を作るため、とんでもない贅沢をしていたように思います。それだけに「失うものの多さ」に呆然とする思いです。一人の巣は「チームの解散」を意味します。今後、私は二度とチームを持つことは無いだろう。
一人の巣に見合った「ライフスタイル」を見つけるまで、随分時間がかかりそうにです・・・
020317(日)一人の巣(続き)
引越し先の家主殿の了解がまだ得られていませんが、OKが出る前提で準備に入っています。
引越し先の収納能力は、現況の3割程度です。一部は友人のところに預けるとしても「ドラスチックな処分」が必要なことに変わりません。
・カタログ類は大胆に処分しました。必要になれば再徴収します
・事務書類は保存期限の7年にし、それ以前は処分
・設計図書類は5年分を携行し、他は友人宅に預ける
(25〜15年前の図書は「下請け仕事」が多く、これは処分しようと思います)
これで、書類や設計図書は何とかなると思います。
OA危機は、不要なコンピュータは嫁入り先があり、他は有料処分となります。
大量に余る家具類は、現家主氏のご好意で「そのまま」置いていきます。格別痛んでいるわけではなく、有効に利用していただければ…と思っています。
不幸中の幸いで、最も気になっていた「所員の行方」が、上手くいきそうです。
先日、しんどくて出勤が30分ほど遅れたときがありました。地下鉄のホームでボンヤリ立っていたら、肩を叩かれました。振向くと同業の友人です。「巣ごもり」の話をしたところ「所員は?」と心配してくれ、その場からある一部上場ゼネコンの設計部に電話を入れてくれました。お陰で、その2日後に「内定通知」をもらうことができました。(私にもまだ運があるような偶然の出来事でした)ありがたいことです。
愛娘かおりにもお世話くださる方があり、おそらく途方に暮れることは無いと思います。
引越しは多くの友人が手伝ってくれます。潤沢なお金があるわけではなく、プロには頼まない「自力の引越し」にするつもりです。
着々と進む準備
家に帰り、家内に「ボチボチ自分の身の振り方を考えにゃ」と話しながら、例えようのない寂しさがひしひしと迫ってきます…
020318(月)宮参り
近所に住む若夫婦に「3人目」が生まれ、昨日『宮参り』が行われました。
私にも、その祝いのお招きがあり、戸惑いを思えながら行って参りました。神社は、私が毎月「苦しいときの神頼み」に参ります「出雲大社」です。
実は、私は「我が子の宮参り」にも行ったことがない不埒ものです。だから「いかなる手順」で行われるかも存じませんでした。申し込み用紙に記入して神殿で待ちます…

主役:三男まさよし君

長男まさたか、次男まさゆき君

庭に咲いてた「紫ツユクサ」

5組同時の「ご祈祷」となりました。
宮参りは当方だけで、後の4組は新車を購入た人の「交通安全」の祈願です。まあ〜なんと効率の良いご祈祷でしょう。神主さんの祝詞は見事なものです。明らかに「ヘッドボイス」でマイクも無いのに「朗々と響き」ます。
お陰で「孫が出来ても」あたふたせずに、宮参りが出来そうです。
020319(火)ケアハウス竣工
MACで手がけていたケアハウス「丸山の郷」が竣工し、オープンに向けて着々と準備が整っています。竣工式は3月24日、グランドオープンは4月1日の予定です。
建設地
 神戸市長田区雲雀丘1丁目
用途(定員)
・ケアハウス(定員80名)
・老人デイサービスセンター(定員15名)
・訪問看護ステーション
構造規模
・鉄筋コンクリート造7階建て
・延面積4722.56u(59u/人)
工費
・11億6千万円(74.3万円/坪)

まもなく、見学も難しくなると思われます。
私の関係者で見学を希望する人を対象に見学会(3月15日)を開きました。

正面(南側)全景

正面アプローチ

裏山から見る全景
見学者は主にメーカーで、当ケアハウスに製品を納品した人たちです。それも「開発途上で採用した商品」が多くあり、やっと最近カタログが出来た商品もあります。例えば…
 ・居室(個屋)には、関西電力から直接「電気の引込み」をし、基本料金を下げることに成功
 (全国初の事例。検査官も驚いたウルトラCですが、今後この方式に移行するそうです)
 ・エコアイス(深夜電力)採用で、その排熱で「大浴場の湯を沸かす」全国初の事例
 ・寒冷地でもないのに「夜間専用暖房」のシステム設置
 (エコアイスは夜間止まるので補完システムとして設置したのですが、大変好評です)
 ・ヤケド防止のためミニキッチンの「IHヒーター」に赤色灯をつけた(工事中に開発)
 ・フラッシュライトで情報を知らせる簡易な方法を開発して取付け
 ・オール電化の厨房で、工事途中に関電の基準が変ったが「即座に対応」で第1号の建物
 ・トイレ洗面ユニットにシャワー設置(本格設置では日本初)
 ・全面的に木質二重床構造にしたため「足に優しい」建物になった
 (入居予定の方の見学会でも大変好評でした)
メーカーの方たちには「商品を前にした検討会」になりました。より良い商品になればありがたいことです。
上左:3階集会室
上中:各階談話室
上右:西ウイング談話コーナー
 左:5階屋上「日本庭園」
借景と相まって、5階を感じさせない

 詳しくはMACのHP
設計コンセプト
お年寄りの視点で考えよう
お年寄りに優しいか  
お年寄りにとって安全か
お年寄りが使いやすいか
お年寄りにとって安価か
右上のような「コンセプト」を掲げて、設計も施工も行われました。
試行錯誤もあり、満点ではありませんが、かなりの高スコアは出せたと思います。
設備だけではなく、建築的にも様々な工夫を凝らしました。
 ・タイトな地形を好条件に変えた「全戸南向き・片廊下」の平面
  (真冬でも、良い天気であれば暖房が要らないほど日当たり良好)
 ・300〜400uで「安全区画」を設け、検査官から満点を頂いたほど「安全性に優れ」ている
 ・安全区画が「ユニット」を形成し、ユニットごとに特徴ある空間となった
 (空間を遮る「防煙タレ壁」もなく、空間が美しい)
 ・全面的に木質二重床構造にしたため「足に優しい」建物になった
  (入居予定の見学者からも誉めていただきました)
定員80名ですが、入居希望が200名に達しています。
見学お越しいただいた、入居希望者の「90%が契約する」と言う評価の高さで、俗に言う「ヒヤカシ」がありません。
ケアハウスにおける平均入所者年齢が75歳と言う現実があります。
理事長先生始め、私たちが求めたものは「入所者の若返り」でした。どうしようもなくなって「入る」のではなく、楽しい「ケアハウスライフ」を味わって頂こうとしたのです。その結果…
 ・入所者の平均年齢が60代まで若返っている(60歳以上が入所資格)
 ・夫婦による希望者が多く、危惧された「夫婦室」の方が先に詰まってしまった
 ・男女比率が半々(通常は男女比率=2:8)
狙い以上の結果が出たと私たちは喜んでいます。
敷地の奥行きが最大で20mで敷地内高低差30m…用途は「老人福祉施設」
如何ですか?この敷地条件で設計に挑戦するには勇気が要ります。
終わってみれば、1〜4階までが「避難階(外部に避難できる階)」と言う、超安全設計になりました。
敷地奥行きが無いため、全て「片廊下」となり、建物全長が65mにも達しました。この結果…
 ・居室が全戸南向きになり、廊下を含め「日当たり通風」とも最高になりました。
 (通常は「中廊下」で両側に居室があるため、通風採光が悪い)
 ・地形に従い「変形したため」必然的に「ユニットを形成」した
 ・ユニット化(なってしまった)のため、自然に「安全区画」が出来た
反面、片廊下ゆえの問題もありました。
 ・面積の増大=中廊下のような面積効率はありません。
 (通常「50u/人以下」で納まる施設面積が「約59u/人」に達しました)
 ・面積の増大は「余裕の増大」に繋がります。誰もが「ゆとりを感ずる」建物になりました
 ・工費に制限があり「約73万円/坪」で抑えました。
  (上記工費に、崖地故の「造成工事」を約1億円含んでいます)
 (従来、工費は「90万円/坪」が普通です。面積が増えた分をコストダウンで解決しました)

地形のプレッシャーが好結果を生む面白い仕事でした。
様々な試みができ、反省もあります。ただ惜しむらくは、私自身が「チームを解散」するため、自らこのような事例をこなせなくなることです。
今後は、機会があれば「指揮官」として若い人たちを指導していきたいと思います。
020324追記 今日、たくさんのご来賓をお招きして、竣工パーティーが行われました。私も、晴れがましく表彰状を頂きました。

宮崎理事長

表彰を受けるdogfight

宮崎会長
020320(水)引越し余話
自前で引越しをしようと思っていたのですが、横田君が来週(6月25日)から新会社に勤務することになり、かおりと私だけでは準備が出来なくなりました。そこで、急遽「引越しセンター」を手配することになったのですが…
3月は1年で最も引越しの多い季節です。
電話帳を見ながら電話をするのですが、どこも「満杯でお断り」ばかりです。結局、聞いたこともない引越し会社でやっとOKが出ました。で、昨日「見積もり」に来ていただきました。
内容を話し終えると、即座に「129000円(消費税込み)です」と、簡単明瞭なお応えです。
次の事務所への引越しだけではなく「友人宅」に預ける荷物を含めてこの値段とか。何の事はない「最低限度」の量らしい。
交渉妥結(当方に選択の余地なし)後、雑談となりました。
契約後、1週間以内の「クーリングオフ」は依頼者側だけの特権ではないらしい。有名な引越しセンターはオーバーブッキングを「ヘッチャラでする」そうで、受けるだけ受けてセレクトした上で「逆クーリングオフ」を入れるとか。突然断られた客は呆然とし、パニック丸分かりで、SOSを求める電話をして来るそうです。引越しセンターもランク別に棲み分けがあるようですね。
引越しの準備と言っても、ほとんど「廃棄」作業です。何せ収納能力が3割に落ちるので、必要最小限に絞る必要があります。今まで、なまじ能力があったため「不要なもの」が一杯保存されていました。
そんな中で、こんな懐かしいものが出てきました。星野監督で中日が優勝した折(1回目)に作った「テレカ」です。この『夢』の字が商標登録されていたそうで「物議をかもした」おまけまでつきました。
今は、星野氏は阪神監督です、なんとも複雑な心境です。
020321(木)引越し余話2
引越し準備もついに「事務用品および模型関係(つまり雑品)」のラック整理に入りました。
ここは「私の歴史が詰まった箱」でした…
 □ドラフター定規
私が建築の世界に入って37年。
最初の製図道具は「T定規」でしたが、数年して「ドラフター」と呼ばれる『製図機械』に変わりました。記憶ですが、ドラフター1台で6万円程度(給料より高かった)したように思います。この製図機械の定規が「ドラフター定規」です。いまから15年前(1987年)MACの「CAD化」に伴い不要になったのですが、定規だけは「使えそうな」気がして置いておいたものです。現実には出番もなく、カッターを使うときの定規代わりで傷だらけとなっていました。1セット4000円程度(今ならゆうに1万円を越す)したように思いますが、淋しい終わり方です。約10セットを処分
 □型板
手書き時代に欠かせない道具が「型板」です。
最も代表的なものが「テンプレート」と呼ばれ、数字やアルファベットさらにカタカナを打抜いた型板をなぞって書いたものです。私のような悪筆でも「誰でも読める」文字が書けて、面倒な…と思いながら重宝したものです。今は、文字のホントなど「アホほどあり」印刷屋さんを失業させるほど豊富です。これもコンピュータ社会のなせる技です。
その他、特殊な形をした商品(便器や車)も図面の上で「なぞって書いた」ものです。これもコンピュータの普及で電子化され『今は昔』となりました。これらはすべて処分。
 □特殊定規
雲形定規:複雑な曲線の集まり構成された定規。CADにより出番を失う
鉄道定規:極端に半径の大きい円弧を描くための特殊な定規。CADにより出番を失う
特殊なコンパス(ドイツより輸入):大きな半径の円を描くコンパス。CADにより出番を失う
どれも「相当な費用」を出して購入したものです。捨てがたい思いがあり、脇によけてありますが「結局捨てる」ことになりそうです。
 □カメラ
なんとカメラが5台も出てきました。
8mmビデオカメラ:ソニーが作った世界で初の8mmビデオカメラで、発売日に購入したものです。数年使い、故障後修理せずに放置。廃棄処分
インスタントカメラ:必要に迫られ現場用に購入したものらしい(記憶にない)。廃棄処分
ミニフィルム使用の小型1眼レフカメラ(ペンタックス):軽薄短小を至上とする私は、趣味で随分使用しました。モータードライブが故障後修理せず。廃棄処分
オリンパス・バカチョンカメラ:シンガポール旅行で購入したもの。まだ使えるので事務所要に保存
ライカ・バカチョンカメラ:青春のノスタルジア(欲しくても買えなかった)でドイツ旅行の折購入。我が家に持ち帰ります。
きっと、デジカメのせいで「使うことないやろな…」

追記1
息子夫婦が帰ってくると言うので「部屋の片付け」をしました。
コンピュータは先日居間に移したので、モノを整理しながら模様替えです。事務所で行っている作業と「いっしょや」と思いながら、ここでも不要品の多さにあきれます。期限の切れた保証書、とっくに処分したOA機器のマニュアル等々…片付け終わって「こんなに広かったんや」
追記2
今は「分別収集」の時代で、捨てるものも種別ごとに分けていく必要があります。
ダンボールを含む「箱類」はバラして束ねる必要があります。頑丈に組み合わされた箱をバラすのは、結構面倒な作業ですが、バラし終わった容(かたち)を見ると「芸術やな…」と思います。1枚の紙からあんなふうに組立てを考えるなんて!
020322(金)謀略戦線
鈴木宗男議員、加藤元幹事長…下手なドラマ顔負けの出来事がマスコミに格好の話題を提供していました。
それを追求する「正義の味方」辻元清美社民党議員が、今度は「疑惑の主役」として登場です。ご本人は「出る杭は打たれる」とし、悪質な嫌がらせとしていますが、さてどうであろうか?
辻元議員は、鈴木議員を「うそつき」「疑惑の総合商社」などと追い詰め、その活躍が最も目立つ存在でした。「野党のホープ」として注目され、絶頂期にあっただけに『謀略のにおい』がしないでもありません。まだ不明な点が多く、貶めるための罠かもしれませんが、説明不能な事実(国から給与が出る「政策秘書」が偽名を使い二重勤務をしていた)があるなど、辻元議員の「脇の甘さ」も目立ちます。
「奢れるもの久しからずや」は、誰にでもあることです…ご注意ご注意
020325追記
政策秘書の給与を、辻元議員が管理しており、多くの識者によれば「詐欺罪に当る」そうです。
お膝元の社民党からも「辞職論」が出てきています。言い訳不能の雰囲気が漂い出したら、案の定「誰でもしていること」と開き直ってきました。
交通違反と同じで「誰でもしていること」は、免罪符にはならず、「罪になる」ことに変わりはありません。主義主張は違っても「歯切れのよさ」に感心していたのですが、このドタバタを見ると、所詮「子宮でしか考えられない」人だったんや…と思ってしまいます。
020323(土)惜別
ケアハウス「丸山の郷」は、引渡しは済んでいたものの、残務の残るさなかで佐藤工業の「会社更生法申請」となりました。
仕事は済んでも「決済はまだ」で、顔見知りとなった多くの方達が「ただ働き」となりました。それだけではなく「会社の存続も怪しい」なかで、最後までやり遂げようとする姿に、心から敬意を表します。ただ、僅かですが「主要人物」でありながら、最後までやり遂げることを拒否した人もいます。責める気はありませんが、私の美意識と異なります。
関係者は今、少しずつ「それぞれの道」を求めて旅立ちが始まりました。
当社は、直接的な被害は無かったのですが「巣ごもり」を決断するきっかけになりました。
既に引越しの準備も進み、バブル後、私をサポートしてくれた横田君も来週から「新しい職場」に勤めます。
前回の危機と違い、今回は「次の無い別れ」となります。
「人・設備・場所」の全てを縮小するため、再度「チームを編成」することは有得ません。年齢的にも発展より、秩序ある縮小を求めており、今回のきっかけは「いつか来ること」を少し早めたに過ぎないと思っています。
昨夜、送別会をしました。
気持ちは「惜別」ですが、同時に若い人たちの「新たな発展」を望むものでもあります。若者に幸多からんことを…
020324(日)娘の出産
昨年結婚した娘が、出産しました。
どう考えても「スピード違反」でしたが、今時当り前らしい。
1月に産れたはずなのに…連絡がなく、心配していたのですが、やはり大変なことがあったようです。
1月24日男子出産。「礼旺」と書いてレオという名だそうです。
(ひょっとしたら西武ファンだろうか?)
以下、娘の「大変」をメールから引用
陣痛中に赤ちゃんの心音に異常がわかって、緊急の帝王切開になり、赤ちゃんはそのまま「県立こども病院」に救急車で搬送され、私が彼に対面したのは4日後でした。私は手術時の麻酔の後遺症で、首から上が取れそうなくらいの頭痛だったので、車椅子でレオに面会しました。
その時レオは集中治療室の保育器の中で人工呼吸器の管がつながれ、昏睡状態でした。
意識が回復したのは生後12日目で、それからは医者も驚くほどの回復力をみせて、先月の16日に退院しました。
「胎便吸引症候群」といって、陣痛中に何かのストレスで赤ちゃんがお腹の中でウンチをして、それを飲み込んで呼吸困難に陥ったまま生まれてきたのがそもそも原因(途中略)

先週の1ヶ月健診では、今のところは順調に成長しているそうです。日曜日には元気にお宮参りも済ませてきました。今日の写真はそのときのものです。うちの坊ちゃんをご覧ください。しかし、育児って大変ですね…

(赤ちゃんがお腹の中でウンチをする確立は10〜15%で、それを飲み込むのは更にその10%くらいらしい)
こんなことってあるのですね。
礼旺君の健やかな成長をお祈りします。
020325(月)ブラックコーヒー
地下街に異変が起きています。
地下街と言えば、専門店が並ぶ「ファッションと飲食」の店が相場でしたが、不況のあおりを受けてコンビニと安売りショップ」が多数進出しています。お陰で地下街も雰囲気が変ってきています。青空の下にあってこそのコンビニの印象があり、私など「異な感じ」が拭えません。
一方、地下街で「安売りコーヒーショップ」が戦争を繰り広げ始めました。
私は、事務所から3軒の喫茶を通り越して「180円コーヒー」の店まで行っていたのですが、最近「10mほど手前」に更なる安売りショップが出来ました。なんと…「ブラックコーヒー170円」とあります。
なるほど、私などブラックでコーヒーを飲むため「砂糖もフレッシュも使わない」のです。ならば「170円でも良いか〜」と思ってしまいます。僅か10円の違いですが、順番待ちであった180円コーヒーの店に空席が目立つようになりました。
1月半ぶりに床屋へ行きました。
何と「値下げ断行」の値札が貼られています。値段は「1割値下げ」されていました。さらに、洗髪か髭剃りのどちらかをパスすれば、更に「お安くなるコース」も用意されていました。値上げしか知らなかったこの業界も「世間の風潮」には勝てぬようです。
こんなところにも「デフレの嵐」が押し寄せているようです。
栄枯盛衰常ならむ…と言えども、これだけサイクルが早いと「誰も安心できない」時代となりました。何と「落ち着かない」ことであろうか…
020326(火)ああ〜病院
鬼の霍乱でもあるまいが、扁桃腺を腫らし(自己診断)熱で寝込んでいます。
ケアハウス「丸山の郷」の竣工パーティー(020324)の最中に「喉の痛み」を覚えました。しかし、たいして気にすることもなく「美酒」に酔いしれていたのですが、帰りにふらつくようになり「昼酒はよくまわる」などと、ノー天気に思っていました。家に着いたら38度の熱があり、そのままダウン。
今朝(020325)は、まずドタキャン電話を入れて病院に行くことにしました。
私の主治医は、事務所の近くにある某診療所のS先生なのですが、今日は事務所まで出る元気がなく、我が家から最も近い病院に出かけました。
 ■受付
久しぶりなので、診察券(プラスチックカード)と保険証を提出しました。
この病院は、継続治療以外は「保険証と問診表」が必要です。受付のお嬢さんは、問診表を要求しなかったのですが、私は「必要だろう」と書いておきました。
マイクで、私に「受付まで」と呼んでいます。
行くと、ベテランらしい怖い職員が「保険証と問診表」を要求し、途中「あっ」と声をあげました。既に保険証を渡していることで、部下職員のミスに気付いたようです。しかし、この病院は「決して謝らない」ことで定評があります。私は素早く問診表を渡してその場を去りました。
 ■問診表
この病院の問診表ほど「ふざけたもの」はありません。
冒頭に「希望する診療科」に丸を付けるようになっています。しかし、症状によっては「どこが適切か?」分からないことが多いと思います。「どの科の診察を受ければよいか」適切な指示が欲しいのが、患者の心理ではないでしょうか。
 ・大きな病気をしたことがあるか(何が大きな病気か分からない)
 ・食物アレルギーはあるか(薬品アレルギーの質問がない)
 ■検査
血圧、採尿、検温の検査をされました。
悪寒がしており、着膨れするほど着込んでいるにも拘らず、分厚いコートの上から血圧を測られました。「138-70」が今日の血圧だそうな。私はドクターではないが、このダブルスコアの血圧は正常だろうか?私は、狭心症と睡眠障害で定期的に通院しており、素肌で丁寧に血圧を測って頂いているが、普段は「115-70」です。ダブルスコアに対するドクターのコメントはありませんでした。
検温も、耳に一瞬機械を当て「37.4度」と言うことでした。私は、普段36度と体温が低く、めったに熱を出さないかわり「大変熱に弱い」体質です。しかし、熱に関するコメントも質問も何もありませんでした。また、尿検査の結果発表も何もありません。
この病院は「検査をした」と言う、点数稼ぎには熱心ですが、診断に生かされているとは思えません。また、情報を患者に提供することをまるでしません。売上には熱心でもインフォメーションはなし。最低です。
 ■名前
中待合に呼ばれて「待つこと2時間」
3分ごとに「シンドイ」を繰り返す私は注意力も散漫で、待たされることに「怒る」気力もありません。私以外に誰も患者がいなくなり、間違いが分かりました。
ドクターは「タカハシさん」と呼んでは返事がないので、次の患者を呼んでいたのです。私の診察券には「タカマツ・トシオ」と刻み込まれており、カルテにもそのように記入されています。どうすれば「タカハシ」になるのでしょう。ここでも詫びの言葉はありません。
 ■診断
喉が痛く、熱があります。あらゆる関節が痛み、皮膚は過敏になり「ヒリヒリ」します。
風邪との診断ですが、薬がありません。「ピリンは困る」と申出た(聞かれないので)ら、途端に困ったようだ。結局「葛根湯」(総合感冒薬・漢方薬)だけ。私が怪訝な顔をしたら「ビタミン剤を出しましょうか」だそうな。
熱で「シンドイ」し、リンパも脹れだした。私が欲しいのは「熱を下げ、シンドさを和らげてくれる薬」です。
「これ以上熱が出たらどうしましょう?」と尋ねたら、『病院へ行ってください』とのこと!?
私は「いま、何処にいるのだろ」と思ってしまう。
案の定、さんざん待たされたお陰で、家に帰るころには「38.4度」まで熱が上がっていました。
以前、主治医から頂いていた、抗生剤と解熱鎮痛剤を「自分の判断」で飲むことにしました。ちなみに、葛根湯なら私も持っています。
このように「不愉快極まりない」病院での4時間は、私の病状を悪化させただけでした。
解熱鎮痛剤で少し熱が下がってきたので、これを書いています。
いずれ外資が上陸すれば、こんな病院は真っ先に潰れるだろう。早くそうなって欲しいものです。
020326(夜)追記
体調不良でしたが、どうしても用事があり出勤しました。
流石に「ラッシュ」の電車は辛く、今朝は奮発して「特急」に乗りました。なんと!特急券のナンバーを見て驚いてしまいました。ご覧ください『りんかん4号・4号車・44番』と4のゾロ目です。縁起がいいのか悪いのか…これが「7か8」なら喜ぶのにね。

午前中の「欠かせない用事」を済ませ、主治医に診察していただきました。医師と患者…信頼は何よりもありがたく感じます。
020327(水)九九九先生
YAHOOで「日教組」を検索すると、トップに出てくるのは「九九九のホームページ」です。
ヒットすると…当然、日教組を賞賛するHPが出てくると思いきや、いきなり「日の丸」が一面に表れ、思わず拍手したくなります。日教組が、子供達に「愚民教育」を施していますが、快く思わぬ国民も多いことを知って欲しいと思います。そう言う人の応援が「九九九のホームページ」をトップに押し上げているのでしょう…
九九九先生は教師(らしい)で、きっと「物凄い逆風(職場環境)」にめげず、トップを維持なさっていると思います。ささやかですが、私も応援させていただきます。

とっても長いHPで、すぐに「全てを読む」ことが出来ませんが、これから時間をかけて読ませていただきます。
先生に共感する「021N」さんが投稿された、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のパロディーは、なかなかの傑作です。題して「過激派市民ニモマケズ」です。是非、一度味わってください。
dogfight注:私も日教組に対し「不快を示す」ページを時々掲載してきましたが「九九九のホームページ」の過激さには『遠く及びません』うむ〜ホンマ凄いよ!
020328(木)至る所青山あり
香港領事佐々淳行(文春文庫)を読みました。
正直、期待せずに購入したのですが、読み進むに従い「感動と笑い」の連続でした。
佐々氏の会話は実に明瞭で分かりやすいことが特徴です。氏の著書は初めてでしたが、口調そのままに簡潔な名文で綴られています。
佐々氏は、我が国では数少ない「危機管理」のスペシャリストです。日本赤軍が篭城した「浅間山荘事件」を指揮した警察官僚ですが、とても「官僚」の枠に収まるような人物ではありません。そんな佐々氏を危機管理のスペシャリストに変身させた過程を著したのが本書です(本書は、1963年ケネディー暗殺から1968年香港領事終了までを綴ったドキュメント)。
戦時中、香港で空襲を受け沈没した軍艦の遺骨収集では、香港政庁の嫌がらせを受けながら「自ら遺骨収集」し、妨害のために立ち会った英軍将兵が感動のあまり「援助に至る」までの記録が綴られています。
また、インド洋で「通商破壊」に携わり、戦後戦犯として「死刑」に処された左近充中将のご子息を、香港政庁高官に偽りの理由をつけ処刑場に案内したところ、最後に「別れを告げることができましたか…」と告げられ、騙された振りをしてくれた高官に感謝するなど、涙なくして読むことなどできませんでした。
広い人脈を持つ佐々氏の「至る所青山あり」を感じさせる出来事です。
領事館員を『簡便供与』と称して「ガイド」代りに利用する、横暴な議員や高級官僚が多い中にあって、まれに見る清廉な政治家や官僚の話が紹介されています。また、言葉の行き違いによる「抱腹絶倒」の出来事など、是非一読をお勧め致します。
020329(金)如善如水
如善如水(じょうぜん水のごとし)
※随分前に書いたものですが、掲載の機会がないまま延びてしまいました。

久しぶりに旨い酒を飲みました。
ついでで訪れた「酒蔵の道」灘の酒どころ「浜福寿」で、杜氏の名を冠する自慢の酒「米次」です。
もう10年以上も前になりますが、やはり酒どころ「白鶴酒造」で利き酒をした折、杜氏さんの目指す酒作りについて「じょうぜん水の如し」とおっしゃいました。あたかも「水の如し」で癖も味もないお酒です。確かに、いくら飲んでも舌に糖分が残らず「その爽やかなこと」思わず『これこそが酒』と思ったものです。このときは、利き酒のルール(飲まずに吐き出す)に反し「全部飲んだ」ためヘベレケになりました。
あれ以来の「旨い酒」でした。
追記(雑学)
生酒:酵母を殺していないお酒。早く飲まないと発酵が進み「酢」になってしまう
原酒:アルコール度を調整していないため「18〜20度」もあり、普通の酒(14〜15度)より濃い
生原酒:上記複合
純米主:でんぷんや醸造用アルコールを添加せず、「米だけ」で作ったお酒
吟醸酒:入念に「米を磨いて」作ったお酒。特に磨き率の多いものを「大吟醸」という
純米吟醸:上記複合
020330(土)足元と彼方
部分的に始まっていますが、明日が引越し本番です。約10年お世話になった事務所…荷造りを終え、まるで廃屋のような空間に、言い知れない寂しさを覚えます。
私の戦略間違いで、職員に迷惑をかけ、この度の「巣ごもり」になりました。
去年1年、私は「彼方ばかりを見て、足元を見ていなかった」ことを反省しています。MACのホームページのキャッチフレーズ「ウサギ小屋から超高層まで」こそ原点であるべきで、大規模物件に目を奪われ、身近な物件をないがしろにしたツケが、今の苦境を招いています。何もかも1/3に縮まる「新しい巣」で、このことを肝に銘じて出直す覚悟です。今後も、相変わりませず「ご支援ご厚情」を賜りますようお願い申し上げます。

如何に言葉を飾ろうと「都落ち」の私に、多くの方から暖かいご声援を頂きました。
落ち目で知る「人の心の温かさ」に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました
020331(日)西行法師の弘川寺
昨日のことです。
引越し本番を明早朝(つまり、今日)に控え、安息日にしました。ところが…
朝のニュースを見ていたら、河南町の「弘川寺」を紹介しています。私は35年も近くに住みながら、この寺のことを知りませんでした。居ても立ってもいられず出かけました。
開闢は7世紀、天智天皇の時代です。この寺を有名にしたのが、歌聖「西行法師」が終焉の地に選んだことです。「願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ」と詠み、希望通り桜の咲く頃に逝ったそうです。
お寺は、伽藍と桜山(散策道)に本坊からなっています。
それぞれ全く異なる趣を持っています。桜山では、野趣溢れる「桜を堪能」し、本坊では「美しく揃えられた桜」を味わいました。
巣ごもりを控えた私には、「ありがたい1日」でした。
詳しくは『近畿探訪』大阪府「西行法師の弘川寺」でご紹介しています。是非ご覧ください!


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