dogfight高松の長すぎるひとり言
2002年1月
エッセイ&コラム

初めての出来事1円入札未成熟な契約概念PFIの試みなんとなくメルヘンなんやかんやBMI住民運動鳥取のこと有言実行回覧板身近な商品隔世のコンピュータ天才教育と意識年賀状からフリーセックス角膜移植I can notゼネコン哀歌鳥取のこと2安全とはダイエット怪談話

明けましておめでとうございます
2002年元旦
新しい年が「良い年」でありますように


(2001年7月竣工/フォレステージュ谷町・エントランスへのアプローチ)

020102(水)初めての出来事

 明けましておめでとうございます。
昨年秋に息子が結婚して「初めての里帰り」となりました。
嬉しくてたまらないのですが「何をどうすれば良いのか?」戸惑いの中で年末を迎えました。息子夫婦が我が家に着いたのは、大晦日に日付が変わって30分後でした。気さくな嫁で、疲れているだろうに、そのまま酒盛りとなりました。流石は「土佐の女」で、飲めない息子に代わり相手をしてくれます。嬉しさと照れくささが混じる『初めての出来事』でした。
狭い我が家のこと、雑魚寝のような按配にも嫌な顔も見せず、普段は男所帯の家に花が咲いたようです。おかげで私は「酒の抜ける」間もなく、大晦日と元日を過ごしました。

その間、息子は「混乱の極みに」ある我が家のコンピュータのオーバーホールです。
末っ子と二人、それぞれが勝手にソフトをインストール。相性も何もあったものではなく「動かないソフトだらけ」になっていました。これを機に、OSもMEからWindows2000に変更。コンピュータに家族のパスワードを設定して、無秩序な相乗りができないようにしました。

正月の2日は、若夫婦を連れて家内の実家へ新年の挨拶。
その後、息子夫婦は強風寒波の中、高知へ向けて走り出しました。いつか「孫を連れて帰る日もあろう」そんな日を楽しみに、別れを告げました。

生まれ変わったコンピュータで、初の「昨日の日記」を書いています。相変わらずの駄作ですが、旧年同様新年もお付合いのほどをお願い申し上げます。

020103(木)1円入札

高知県宿毛市で「1円入札」があり議論を呼んでいます。
私の知る知識は「日経新聞に紹介されたもの」程度ですが、それでも現行制度の持つ問題点が見えてきます。あまり正月らしくもないテーマですが、お話したいと思います。

宿毛市では、老人福祉施設増築工事の設計を「2段階方式」で発注しようとしました。そこで、まず第1段の「基本設計」を発注するために入札をしたのです。
 ・設計の第1段階:「基本設計」計画内容を具体的にまとめます。
  ポリシーやコンセプト(基本理念)が盛込まれる基本中の基本で、もっとも大切な設計

 ・
設計の第2段階:「実施設計」基本設計に従い、工事用の設計図を作成
多くの自治体で「2段階方式」が行われており、2段階目は「基本設計を提示して、実施設計の入札」を行うものです。いかにもお役所らしい発想ですが、誰が考えても一貫性にかけます。
「基本設計→実施設計→工事監理」は同一人が行うのが最も理に適っています。それを分離して発注しようというのです。ただ現実には、基本設計者が実施設計も受注(談合あるいは暗黙の了解)すること多く、一貫性を保っています。

宿毛の例では、この「暗黙の了解」を悪用したのではないかと思います。
基本設計を受注すれば「実施設計も受注できる」と言うソロバン勘定が働いたのでしょう。2番札が「1万円」であったことからも、エゲツナイ争奪戦があったことが想像されます。
行政の評価は、基本設計料より実施設計料が高く、営業的に「実施設計受注者が利益を得る」構造になっています。
しかし、設計の最前線に立つものから言えば、ノウハウの塊こそ「基本設計」で、しっかりした基本設計があれば「実施設計は人海戦術でもできる」のではないかと思います。つまり、重要度や密度の濃さは基本設計にあります。
では、なぜ基本設計は設計料が安いのか?
設計料算定を「マン・デー」計算で行うからです。つまり「パートタイマーの時給計算」なのです。一人の人間が「才能と知識」の全て傾け作り上げる基本設計より、人海戦術で作り上げる実施設計の方が「時間が掛かる」からです。
才能やノウハウを評価しない日本民族の欠点がここでも出ています。
さらに、「1級建築士なら誰でも能力は同じ」という前提が、設計という「才能差が出る分野」を入札に晒しています。私は「街の建築屋」を自認しており、格別才能豊かと思っていませんが、それでも入札という「能力を置き忘れた制度」に反対です。

私は老人福祉施設を真剣に手がけており、このような施設の設計が「金銭戦略」の対象になっていることが不愉快です。
1円入札が、ボランティア精神に貫かれ「良い施設を作りたい」という心の表れなら嬉しいのですが、報道からはそのニュアンスが伝わってきません。1円入札で権利を確保し、とかくゼネコンと癒着の多いこの分野で「ボロ儲け」をたくらんでいないことを願うばかりです。

020104(金)未成熟な契約概念
「深層水を使った発泡酒を作りたい」
こんな提案がAビールからあり、K県では全面的に協力したそうです。
産業の乏しいK県では、深層水は貴重な財産です。これが活用されるなら「県の発展」につながります。そこで、持てる資料の全てを提供したと言います。共同開発の契約を望むK県に対し、Aビールは言を左右してサインしなかったそうです。
そうこうする内、Aビールは「深層水を使った発泡酒」を発表したのです。

Aビールが「二股」を掛けていたことは明らかにです。K県では県民上げて「怒り狂った」そうです。Aビールの商品排斥運動が起こり、問題の大きさに驚いたAビール社長がK県を訪れ記者会見、そこで「契約もしていないのだから何も悪くない」と発言して、火に油を注ぐ結果になったとか!

この話を聞いたとき、わが国における『未成熟な契約概念』を感じました。
ここには「お人好しな日本人」と「ズルイ日本人」が見えます。西洋とお付合いを始める以前の日本には契約と言う概念はなかったと思います。あったのは「約束を守る」という倫理観でした。封建社会では、現代の感覚で言う「刑法」が存在しなかったにも拘らず、今より遥かに秩序が守られてきました。
今でもこの残滓があり、K県はAビールの申し出に対し「契約は無くとも信義を重んじて」対応したことは想像に難くありません。まして、当時のAビール社長は、財界でも重きをなす有名人だっただけに、なおさらであろうと思います。ところが、Aビールは未契約を楯に「何も悪くない」とプロジェクトの一方的解除を正当化しています。

「約束で始まり未契約で終わる」よくあるパターンです。
ここでは、依頼者側が一方的に有利であることが分かります。「深層水を使った発泡酒」はAビールのアイデアですが、深層水の提供者が必要です。Aビールにとって「どこが一番有利か」だけで、ことが進行(二股をかける)しています。選に洩れたところには、未契約を理由に「何も無かった」ことにしてしまう。
K県とAビールと言う関係ですら「約束で始まり未契約で終わる」くらいですから、市井の出来事でなら、掃いて捨てるほどあります。依頼者側にとって「いいとこ取り」がまかり通る未成熟な社会がここにはあります。悔しいのですが、これに対し有効な対抗手段がありません。

私は、昨年1年間「2階に上がっては梯子を外される」ことが続きましたが、「約束で始まり未契約で終わる」パターンばかりでした。
「契約をお願いします」と言えば、「そんなに私が信用できないのか」と不快をあらわにします。こんな人に限って未契約を楯に「プロジェクトの一方的解除」をします。

未契約=「あんたが勝手にやった」を理由に、費用負担を一切拒否する。そのくせ、成果はちゃっかり取込む。悔しいね…
「社会的地位のある人・インテリと言われる人」に、よりこの傾向が見えます。むしろ「市井の人」の方が信義を守るだけに、日本の先行きに不安を感じます。わが国の経済的地盤沈下に、この『未成熟な契約概念』があるのではないかと私は感じています。


追記
息子がアメリカの研究所にいたころ、こんな話を聞きました。
ディベートの結果「補足研究が必要」となった場合、まず「契約に含まれるか?」を検討し、別契約が必要ならその手続きをとるそうです。「契約なくしていかなる研究もしない」という。
面倒な国だな…と思ったのですが、味気なくとも「フェアなビジネス」にはこれくらいが良いのだと思うようになりました。

020105(土)PFIの試み

A市では、市有遊休地を活用して「PFIによる老人福祉施設建設」の試みを考えているそうです。厚労省の構想発表にも拘らずまだ実例が無く、もしこの試みが実現すれば全国で初の事例になります。
私の役目は、ボランティアでこの遊休地に「どの程度の規模の施設が建設可能か?」を事前に検討することです。プロジェクトが始動すれば、私の出番はまったく無く「名実ともにボランティア」ですが、数ある設計事務所の中から指名願いも出していないMACにお声が掛かったことで充分満足しています。これも、日頃の行動が評価されたものと喜んでいます。
今回の試みは、「PFIと民営化(株式会社)」が同時にできる「ケアハウス」で行ってみようと言うことです。建設運営に至るフローチャートを具体的に表記してみましょう。ただまだ不明な点も多く、予測を交えますがご容赦を!

PFIによる「ケアハウス建設」のフローチャート
自治体

企業

条件を発表し「応募企業」を募る
・応募資格は厚労省が検討中

(株式上場企業になる見込み)
・用地は無償提供ないしは廉価で賃貸
・必要規模や費用負担の提示

応募企業は「構想」を作成し提示
・規模内容および予算計画
・運営方針
・事業収支計画
構想や企業内容を検討し
「運営企業の決定」
官有地に施設を建設
建設費は「全額企業負担」

施設完成後、
企業より自治体が「施設を買取」

・国庫補助金を買取費用に充当
・不足分は自治体の起債等で賄う

自治体より「施設の貸与」を受け運営
・自治体に対し賃料を払う
(地代がある場合はこれも含む)
〇国庫補助金(ケアハウスの場合450万円/人)は賃料の対象にならない
〇自治体負担分を「無利子・20年償還」で計算し賃料設定
〇企業は入居者から賃料相当を「家賃として徴収」

一部予測を交えていますが、概ねこのような流れになると思います。
ただ予測のつかない部分もあります。
ケアハウスの補助金は下記の通りです。
間接補助金(民間が施設を所有する場合)670万円/人(A市の場合)
直接補助金(自治体が施設を所有する場合=PFIはこれに相当)
                   900万円/人(A市の場合)

900万円のうち国と自治体が折半で負担します。「900万円/人」で建設費が賄えればよいのですが、常識的には1100から1200万円/人程度は建設費が掛かりそうです。900万円との差額を「誰が調達するのか?」PFIは行政の負担を減らすために考え出された方式です。超過分まで自治体が起債を起こすようでは趣旨に反してしまいます。さてどうなるのでしょう…
次に「20年経過後」どうなるのでしょうか?20年経てば起債分の償還が済むわけで、民間で言う「減価償却完了」です。賃料の見直しになるだろうとは思うのですが、よく分かりません。

このように課題も多いPFIですが、誰かが挑戦して「問題点の洗い出し」が必要だと思います。こんな試みに少しでも関与できることに「胸がわくわく」しています。

020106(日)なんとなくメルヘン

年末年始の9連休も今日で終わりです。
寒波が吹き荒れ、積雪で各地の交通が混乱しています。
皆様はどのようにお過ごしでしたか?私はノンベンダラリと休暇を過ごしたせいか「風邪気味」で、くしゃみと鼻水が止まりません。明日は「かかりの悪いエンジン」で出勤となります。春までに手持ち物件が竣工を迎え、各種検査が続きます。その手続きで「それなりの忙しさ」になると思いますが、さてそれからは…
事務所を構えて25年を迎えます。
よく続いたものだとは思いますが「永続は力なり」と言う実感はありません。多くの方々の援助とステキな社員に支えられ、ちょっぴり努力して「ここまで来た」と思います。それでも、初めて「先の見えない新年」を迎えた不安はあります。「ガンバル」と言う言葉は捨て「淡々」と時代を迎えようと心に念じています。


ホームページを始めて3年になります。
(エッセイは以前から書いており、エッセイの期間とHP開始は一致しない)
日々、感ずるままに「怒り」「感動」「悲しみ」を綴ってきました。冒頭のエッセイは…

  ピピ980909)
ピピ=我が家のペット・背黄青インコ・年齢不詳・性別不明
5年前の5月の日曜日。ベランダの窓に「ゴツン」と音がした。何事かとベランダに出てみたら「背黄青インコ」が気絶していた。窓ガラスに激突して気絶したものらしい。何やら様子が変だ。本人は何も語らないが(当たり前)事情が読めてきた。どうやら、飼われていた家を飛び出し「迷子」になったようだ。ペットは自分で餌を探せない。空腹に耐えかねて、我が家に飛び込もうとしたらしい。一体何日間迷子になっていたのであろうか?

瀕死の状態で、気がついても動けない。餌をついばむ力も無い有り様で、餌をぬるま湯でふやかし「すり餌」にして口に運んでやる。少しずつ食べ出した。ピピが迷い込んで二日後に義母が死んだ。ピピは母の入れ替わりにやってきたようだ。葬儀が済んでもピピは不自由なままである。初めて動物病院を訪ねる、診断は「栄養失調」とのこと。ビタミン剤を水に溶かし飲ませ、餌は高カロリー食に代える。一週間ほどで普通のインコに戻った。その間、飼い主を探したが現れない。結局我が家で飼うことにした。
飼うとなれば「名前」が必要だが、非常に民主的な我が家の弊害が出た。家族それぞれが「勝手な名前で呼ぶ」。収拾がつかない。程なく「ピピちゃん」と自分で言い出した。自主申告に勝るものはなく、「ピピ」に決定。その後次々と言葉をしゃべり出した。よほど大事に育てられたのであろう「自分のことを鳥と思っていない」
大変躾の良いピピである。(途中略)ピピは鳥篭と洗面所そして「なぜか私の肩」でしか糞をしない。篭から出て遊びたいときは、自分で扉を上げて出て行く。水浴びをしたければ台所に来て泣き叫ぶ。遊び疲れて篭に戻りたいときは「篭の上で鳴く」と言ったように「意思表示をちゃんとする」賢いインコである。

そんなピピが近頃変だ。時間の区別がつかないらしい。自分で外に出る体力が無い。言葉も喋らなくなった。老衰現象にしか見えない。ボケも来ているようだ。甥に獣医の卵がいる。「鳥にもボケがあるのか?」と質問したら、あるそうである。
ペットは心をなごましてくれる。でも、辛い別れが必ず来る。その覚悟がボチボチ必要だと家族の話題となっているこのごろである。(追記:980921ピピ死去)

今年の春で「禁煙満3年」を迎える。何事も3年経たなければ「本物ではない」そうで、それもまもなく本物となる。家内など、私の禁煙が「いまだに信じられない」と言う。

  ヘビースモカーの禁煙(990419終日雨)
正月に「狭心症」の診断を受けたが、寒さが恐く充分注意していた。
春を迎え、気温の上昇と共に油断をしたのだろう、先週に続き今日も「発作」が起きた。1回目は夜中に、そして明け方に、更に朝食後「もう大丈夫」と、タバコを一服付けたとたんに発作に見舞われた。こうなれば「タバコ吸うのは命懸け」である。

あるお医者さん(実はお名前も題名も忘れた)が、「暴飲暴食の勧め」と言った内容の本を出されており読んだことがある。勿論「逆説」であることは言うまでもない。
ヤセとデブが手術を受けた、「術後の体力は?」勿論デブがよい!と言った内容で、「デブの方が病気に掛りやすい」といったファクターは無視している。この本によれば「酒もタバコもコーヒーも多いにヤリナサイ」となる。何故なら、病気になった場合「止めるものが有ったほうが治りが早い」ということになる。素直な私は、タバコ・酒・コーヒーを浴びるほど嗜み、肥満体を維持してきた。
でも、わずか数時間で三度の発作に見舞われれば、さすがの私も「タバコは止めた」となる。口寂しくは有るが、意外と素直に「未練を断ちきっている」酒とコーヒーは次のステップに備え「大事に温存」することにしよう(追記:酒とコーヒーは今も続けています。ただ健康のため?酒は焼酎に、コーヒーはブラックに変えました)

「昨日の日記」も読み返せば「自分史」にほかならず、わが身の出来事を懐かしく思うことが多くなりました。このような「極めて個人的なこと」をインターネットに載せる是非は問われるべきであろうと思いますが「ごまめの歯軋り」に似て、影響力の無いことでご寛容いただきたい。

020107(月)なんやかんや

  
狂牛病以来、牛肉を口にしない友人がいます。
狂牛病を気に病んで「好きな牛肉」を食べないなんて「バカげてる」と忠告するのですが、聞く耳を持ちません。そのくせ、何を食べるのも「油まみれ」の調理が大好きで、ヒザを悪くする(体重オーバー)ほど肥満しています。年末ジャンボに当たるより確率の低い狂牛病など気にせず、日々の健康管理が大切と思うのですが、本人にとって「危機レベル」が違うらしい。
それでも、肥満は気になるようで「やせる薬はないやろか」と血眼です。
こんなバカな話は無い!
きっと食事量を減らさなくても、調理法を変えるだけで10kg以上はやせるだろう。

ただ、私も人のことを言えた義理ではない。肥満は10年来の「頭痛の種」だし、歯槽膿漏で毎年歯が抜けていくのに「熱心に歯茎の手入れをしない」不精者で、酷くなっては友人の歯科医に駆込む身勝手さです。
安易に薬に頼らず「自助努力」が大切ですね!


  痛み
小泉総理の「痛みを伴う構造改革」ですが、痛みはとっくに感じているのに肝心の「構造改革」が見えてこない。何よりも、お役人様が「痛みを感じていない」のはどうしたものだろう。世間の末端は、「賃金カットにボーナスなし」で、明日の不安に耐えているのに、お役人さまのリストラは聞いたことも無い。議員を半減し、ボーナスを返上してはどうか!
バブルが弾けてこの方、企業の資産が減る一方なのに、個人資産は40兆円も増え、外国からは「黄金不況」とあざ笑われているそうな。お上が範を示さなければ「下々は防衛する」典型的な例だろう。


  .B時代
インターネットをやっと覚えたら、今度は「B.B時代」だそうな。
なんのこっちゃ?と思ったら「ブロード・バンド」らしい。もうISDNでは古く、ADSLよりさらに進化して電話と区別がなくなってきた。同じB.B同士なら電話も通話料不要。国内どこでも3分7.5円・海外2分7.5円と、ほんの3年前なら「考えられない」価格破壊で、いまや世界一安い料金になってきたとか。
昔、NECの小林会長が「C&C(コンピュータ&コミュニケーション)」と、電話とコンピュータのセットを唱えたけれど、今はもうその区別さえ「古い時代」となってしまった。とりあえずADSLでも申し込もうか…
dogfightの嘆き:MACでは、ISDN1本を通話線と通信線(FAX+インターネット)で使っている。ところが、ADSLは「周波数帯の使い分け」のため、通話線にFAXが入ってしまう。電話の呼出音を「どうやって区別すればよい」のだろう?先進技術も結構だが、オールドテクノジーの切捨てはカンニンして欲しい。


  図書券
年末に図書券(2000円相当)を頂いた、本ばかり買っている私にはありがたい贈物です。
ところが、文庫本を1冊買っただけで次に使おうとしたら、どこかで磁気にでも触れたのかリーダーに反応せず、無効券となってしまいました。磁気記録しかないカードでは、これが壊れると「残高証明」をする方法が無い。
私は、「スルッとKANSAI」(近畿一円の交通機関で利用できるプリペイドカード)を我が事のように自慢してきました。このカードは「印字記録」という『ローテク』を併用しているため、磁気記録が破損しても残高が証明される(逆に、磁気記録を偽造しても印字記録でチェックアウトされる)優れものです。
ハイテクばかり過信せず、少しは勉強しろよな!


  相性
面白い写真が撮れたので、HPに載せようとUSBに接続した途端にエクスプローラがダメになり、ファイルを開くソフトが使えません。
息子にSOSを入れ復旧です。
セーフティーモードでwindowsを立ち上げ、犯人と思われるドライバーを削除。やっと直ったと思ったら「ホームページ」のファイルが行方不明。それを探しだし、サイトを設定し直して全データをアップロード・・・たまらんね!

どうやら前から問題児となっていたCDRが原因らしい。私の使っているCDRは、windows98までしか対応しておらず、MEやwindows2000と相性が悪い。書き換えしようにも方法が分からず、「外そうか」と思っています。まだ、DVDがあるので、インストールはできますが、CDへの焼付けができなくなりちょっと不便になりそう。
ハイテクは面倒だネ!

020109(水)BMI

狭心症の予防薬が底をつき、診療所に(昨日)行ってきました。
「4ヶ月間検査をしていない」そうで、身長・体重・採尿・採血を行い、それから診察となりました。こんな歳になれば健康管理は絶対必要で、検査はありがたいものです。
ところが・・・身長体重からBMIをチェックされました。
BMIは(体格指数)体重÷身長÷身長で算出されるそうです。

指数18.5以下 やせ過ぎ
18.5-25 普通
25-30 肥満1
30-35 肥満2
35-40 肥満3
指数40以上 肥満4

私のBMIは27で「肥満1」です。「なんだ!たいしたことは無い」と思ったら大間違い。「普通」に戻るには14kgの減量が必要です。これ容易ではありません!そこで栄養指導の先生にご指導願うことになりました。ちなみに、主治医の先生よりの指示は「1850kcal/日」に留めるようにとのことです。
指導によれば、栄養分を4種類に分け「満遍なく摂取する」ことが肝要で、何か欠けるのもがあれば、体は「栄養失調」と勘違いし蓄積を始めるそうです。私のように「極端な野菜嫌い」は、体に栄養失調の信号を送りやすいわけです。そこで、具体的な指導を受けるため、毎日「何時に何をどれだけ食べたか」を記録するよう指示されました。

日頃「小食」を自認していましたが、記録するとなればやっぱり気になります。案外これがプレッシャーとなり、一番「痩せる近道」ではないかと感じています。「ダイエットは明日から」は止め、今日から記録します。

020110(木)住民運動

お得意先へ行くのに利用するJRの駅があります。
各停しか止まらぬ小さな駅ですが、その駅前で市民団体が「○○駅にエレベータを付けよう」と署名運動をしていました。この風景を見て、私はJRが気の毒になりました。
駅にエレベータを付ければ、利用者にとって便利なことこの上もなく、特に身体障害者には福音となります。だから「エレベータ設置運動」に反対するわけではありません。私が「気の毒」に思ったわけは、この駅の抱える環境にあるのです。

○○駅は、高架下の僅かなスペースにあり、他は「商店街」として利用されています。高架下の両脇は道路で、その反対側も商店が建ち並んでいます。つまり、商店街真っ只中にあり、高架上のプラットホームは、最低限の幅で道路上に突き出す形で作られています。
もう、お判りと思いますがこの駅には「エレベータを設置するスペースがどこにもない」のです。どうしても設置するなら、道路を移設して、駅舎の用地を拡張する必要があります。道路を移設するには、反対側にある商店の立退きが必要です。また、高架下商店にも一部立ち退いてもらわなければ「エレベータに至る通路」もできません。更に、現況駅は道路からいきなり階段で1m以上も上がっており、この「段差解消」にスロープなら20mほどの長さが必要になります。勿論、こんなスペースはどこにもありません。早い話が、エレベータを付けるには…
 ・道路を移設
 ・商店街の一部立退きで「駅舎スペースの拡張」
 ・駅舎の抜本的建替え
これだけの条件整備が必要になります。
このように、○○駅にエレベータを付けるには、JRの善意だけでは解決できないことが多すぎます。彼らの署名運動からは、この「苦難に挑戦する熱意」を私は感じませんでした。「住民の利益に繋がる」と言う、コンセンサスを形成するのは「住民自身の責任」と思うのですが、如何でしょうか?

住民運動をしている方にこれだけの知識があるだろうか?以下、私の想像です。
私は「街の建築屋」として、住民の建物建設反対運動の矢面に立つことが多くあります。そんな交渉の中で常に感ずることは、自分の権利や環境を守るための検証を、私に要求することです。私が悪人で「全くデタラメな資料で安全です」と言っても、誰も気付かないだろう。ここには、自分を守るために費用をかけない姿があります。
自分のことですらそうなのに、他人(JR)のことになれば、およそ「勉強はしていないだろう」と思う次第です。住民の利害調整もせずに、自分たちはJRに陳情するだけで、実現しないのは「JRのせい…」とならないことを心から願うものです。

020111(金)鳥取のこと
鳥取に通いだして1年2ヶ月になります。
ここでの仕事もまもなく終わりを告げようとしています。私は鳥取を大いに楽しみました。HさんやTさんのご案内で「歴史や人との触合い」それから「グルメを堪能」し、当HPを飾ることがでできました。ありがとうございました。

鳥取は、戦国の雄「尼子氏」以来の城下町です。江戸時代は、池田家の居城として栄えたのですが、昭和期の大火災と震災で、城下町の面影をほとんど残していません。
写真は、旧袋川です。
おそらくお城の外堀を形成していたと思います。川の左岸が町屋で右岸が武家町です。堤の高さが違うことがお分かりになりますか?川が氾濫するときは町屋側に…と言う設定です。
今も僅かに残る「城下町の面影」です。
020112(土)有言実行
我が国では「不言実行」が美徳とされてきました。しかし、周知して行うと言う目的に添えば「有言実行」がベストではないかと思います。
ある建物の竣工を間近に控え、検査受けの準備中ですが「あまりのアホらしさ」に呆れることがありました。
 その1:景観条例
高さが31mを超えると言うことで、景観条例に基づき「ヒアリング」の対象となりました。
県職員と専門委員(地元の設計事務所の先生)4名による尋問です。調和ある街づくりは大切なことですが、県外から来た設計事務所に対する「嫌がらせ」にも似た意地悪なものでした。それでも何とか折り合いをつけ許可を受けました。
いよいよ、建物が出来上がり「検査を…」とお願いしたら、検査制度は無いとのこと!
 その2:福祉の街づくり条例
「福祉対応」は一律の条件で指導されます。だから、どう考えても不要と思われる「オシメの交換場所まで設置」しています。
これも、検査をお願いしました。検査はあるのですが「適合証の交付は無い」とのことです。同一敷地内に20年以上前の建物があり、この建物が「福祉の街づくり条例」を満足していないからです。ちなみに20年前には「福祉の街づくり条例」は無く、適合していなくても不謹慎ではありません。ところが、適合証は「敷地に対し交付」されるため、新設の建物がどんなに「法を守っても」適合にならないわけです。

「なんのこっちゃ?!」
守りづらい条件(規制)と無検査…いかにも日本的ではないですか!
端から「空約束」で申請を下ろし、違反をしても何の処罰もない。これでは「有言不実行」です。もし私が影響力ある政治家なら「守りやすい条件と厳しい罰則」に変えるだろう。これこそ「有言実行」だと思うからです。
020113(日)回覧板

出勤しようと、ドアを開けたら取っ手に回覧板が掛かっていました。
昔ながらのメディアですが、随分変ってきました。何よりも「ヒューマンリレーション」がなくなってきました。回覧板を届けるのに、インターホンも押さず「ドアの取っ手に掛けて」行ってしまいます。「人から人へ」の手渡しがなくなったのです。次の方に渡すのに、私の家ではインターホンで連絡しますが、案外相手は「迷惑」がっているかもしれません。
このように「手渡ししない」ので、相手が旅行にでも行っていようものなら、何日でも止まってしまいます。だから、要件が済んでしまってから届くことも起きてしまいます。

結婚して33年。
公団住宅からマンション暮らしと「団地住い」を続けてきましたが、内容は随分変りました。
公団暮らしでは「熊さん・八っあん」の付合いがあり、女房たちは「味噌醤油の貸し借り」がありました。勿論、回覧板などダベリングの格好の材料でした。誰もがオープンで、慶弔事を大切にしており、ここには「古き良き日本」があったように思います。
マンションを購入し、引っ越したのが13年前。
同じ地域なのに、年齢層がまるで違います。新婚家庭が多く、乳飲み子を抱えるパパママがたくさんいるマンションでした。13年住んでいても、私はお隣のご主人の顔を知りません。まして職業など知る術もありません。プライバシーに関与しない気楽さと、「人殺し!」と叫んだとて誰も来ないだろう不気味さがあります。
回覧板をみて、つい「失ったもの」を考え込んでしまいました…


追記
不思議な光景を見ました。
白人男性と日本女性の「初老のカップル」
話に熱中しているのですが、男性は英語・女性は日本語です。それが、何の淀みもなく展開されています。おそらくお二人ともバイリンガルだからできることだと思うのですが、私から見れば不思議なコミュニケーション風景でした。

020114(月)身近な商品

テレビ・洗濯機・冷蔵庫・電話・電子レンジ・クーラー・マイカー・コンピュータ…
さて、貴方が物心ついたときに既にあった商品はどれだけあるでしょう?
私の場合、正解は「0」です。

小学生のいつ頃だったでしょうか?白黒の「街頭テレビ」が登場しました。力道山が白人プロレスラーをやっつける様に興奮したことを覚えています。
洗濯機が我が国に普及し始めたのが約40年前。冷蔵庫の普及がそれに続きます。
結婚条件に「3C」が必要と言われるようになりました。これは「カラーテレビ・クーラー・カーの3種の神器」です。今から30年ほど昔のことです。
クーラーは贅沢品と言われ、生活保護世帯で付けることは許されませんでした。そのため暑さで死んだご老人がいたなんて話は、若い方には信じられないでしょうね。
我が家に電話が付いたのがやはり30年前です。当時「3か月分の月収に相当」し、私は会社から前借して設置しました。電話は、長い間「財産(それほど高価)」でした。子供ですら、携帯電話を持つ時代が来るなんて想像すらできませんでした。
これがコンピュータともなれば、もっと最近の話なります。
我が国にパソコンが登場したのが今から約30年前。一般への普及の兆しが見えたのはベーシック(コンピュータ言語)ができてからで、今から20年程前のことです。

私が物心付いたころには「無かった商品」ばかりのお話をしました。そんな商品ですら、時代遅れで消え去ろうとしているものがあります。例えば・・・
・私は「ワープロ」にお世話になりましたが、Wordの普及でいまや消えようとしています。
・FAXはE-mailの普及により極端に必要度が落ちました。
・コピー機もレーザープリンタの普及でその地位を脅かされています。
30代の方ならば、当たり前にあった「身近な商品」が、実は近年のものであることに驚かれたかもしれない!なんと私は激動の時代に生きたものであろうか…


追記
今日は「成人の日」 恒例の「荒れる日」となるのであろうか?
「何でもある」なかで育った若者に、激動をくぐり抜けた者の感動や苦悩がわかるであろうか?
成人とは「自分に責任を持つ」ことである。日々に感謝の気持ちを…

020115(火)隔世のコンピュータ

昨年12月、ウイルス攻勢にイラついたものですが、何時の間にか治まったようです。
私がコンピュータをツールとして取入れた頃は、ウイルスの心配など考えられませんでした。昔話になりますが「私とコンピュータの関わり」をお話したいと思います。
まず、MACの「コンピュータの沿革」をご紹介します。

1983年

初のコンピュータを購入(ベーシック)
投資金額300万円(当時、従業員6名の事務所で3か月分の運転資金に相当しました)

1987〜1991年

MS-DOS(C言語)の時代を迎えCAD化スタート。製図機械のない設計事務所となる
投資金額(4年間で)4000万円。コンピュータ12台を結ぶ「当時先端的なシステム」を構築

・・・バブル弾け、長く辛い冬の時代を迎える・・・
1997年

世間から随分遅れてシステムをWindowsに全面的切替
投資金額400万円で済み「その安さ」に驚く。コンピュータ4台を結ぶイントラネット構築

2001年

更にシステムを更新
投資金額100万円で終わり「隔世の感」を持つ。

1号機の導入から約20年。CADの本格的稼動から15年が経過しました。導入当初は「ウイルスの脅威」など考慮外のこと、むしろ安定せぬコンピュータの突然のダウンから「如何にCADデータを守るか」に心血を注いだものでした。
1987年、MS-DOS系のコンピュータでCADがスタートしたのですが、当初はFDで運用しており、ハードディスク(HD)を付けたのはもう少し後のことです。当時、HDの最大容量は40MBで、今から見ればオモチャみたいなものです。それすら無数にパーティションで仕切り「ブッ飛んだときの被害を最小限に抑える処置」をしていました。今「100GB時代」を迎え、何の仕切りもなしにHDを運用する信頼性に隔世の感を禁じ得ません。
Dogfight注:当時「HDが画期的に安くなった」と言われ、それでも「1MB=1万円」でした。とてつもない貴重品だったのです。
世間より逸早くCAD化したものの「データの価値」をどのように判断するのかで悩みました。
成果品は「打ち出された図面」ですが、併せてデータも欲しいと言う要望が出てきました。当社は最初からオープンでしたが、データ製作者に著作権があるとして「提供は拒否すべきと」言う論調があった時代です。メールで「データの遣り取り」をする今では、考えられない論点が存在していました。
10台以上のコンピュータを運用してみて、ネットワークの必要性を自然に感じるようになりました。そんな折LANの概念が日本でも紹介されました。
コベルコが大容量のHDを開発中との情報があり「これで繋げばLANになるのでは…」とシステムハウスからアドバイスを頂きました。コベルコとMACの利害が一致し、開発途上の製品を導入(1989年)してネットワークを構築しました。日本製LANで運用した初のパソコン群であったかもしれません。
4年間で4000万円のOA化投資、これは勇気の要ることでした。
当時パソコンには、大型コンピュータから小型化を辿ったEWS(ワークステーション)と呼ばれるライバルがありました。外見上はパソコン(PC)とまったく変わらず「性能も値段もやや上」と言ったものです。コンピュータの未来は「PCか?それともEWSか」と意見が割れており、PCの勝利を信じて投資を重ねてきた私は、もし「EWSに敗れれば」全てを失う恐怖があったのです。
何せPCはEWSと違い「並行処理」ができないのが欠点と言われていました。Windowsで育った方には信じられない話でしょうが、当時は複数のソフトを同時に動かすなど考えられないことでした。

あらゆる意味で、Windowsは革命を起こしたと思います。
ハードに合わせてソフトを作っていたのに、ソフトに合わせたハードを要求したところにビル・ゲイツの凄さがありました。
「PCで並行処理ができる」このことで一気にEWSを突き放しました。また、軍事技術の開放からInternetが生まれ、PCは加速度的に広まりました。
MS-DOSが事業所への普及を促したのに対し、Windows+Internetは家庭への普及を加速しました。加速は低価格化を招き、更に普及に拍車をかける…ハードと通信費の低下は世界を変えたと思います。

バブル崩壊後の「長い冬」を抜け、MACでは世間より遥かに遅れて(1997年)Windowsを導入しました。
弁当箱ほどのハブを見て「こんなんでLANが組めるのか!」と驚き、大きなダンボール箱ほどもあったMOが弁当箱サイズになっているのに唖然としました。HDも500MBから3GBへ・・・なにもかも時代遅れで、私は「浦島太郎」でした。それは「50の手習い」の始まりでもありました。

ただ、変わらないこともあります。
MACは当初から「統一運用」しており、この原則は今も生きています。統一運用には「共通のパーツが必要」と言うことで、初期からパーツ作りをしてきました。今でこそ「電子カタログ」は当り前ですが、概念としては「一歩先行く」ものでした。手前味噌で言えば、今でもこのパーツは利用しており、電子カタログより便利です。電子カタログの欠点は…
主要レイヤ(レイヤ=情報の格納分類)でパーツを作っている。
 パーツは便利ではあっても「脇役」です、主役用のレイヤで作ってどうしようと言うのだろう

原寸(1/1)に耐えられるほど詳細な情報が入っており、情報過剰といえる。
 設計図レベルなら「1/10スケール」程度の情報でよく、過剰な情報は作業を煩雑にする

メーカーから届く電子カタログを、当方に都合よいように加工しないと現実に利用できない。そこで「レイヤの変更」「必要外の情報の間引き」こんな加工のツールを作って欲しいと、システムハウスに働きかけているのですが、未だにできていない。この部分も変わっていないと言える。

こんな激変が僅か15年程で起きている!なんとも過激な世界です。
通信の発達は、家庭から「ソフトを駆逐」するかもしれない。Windowsの終焉など、今は考えられないけれど「どんなことでも起こりえる」予感を捨てることができません。今後どのように流れていくのであろうか…そのとき私は生きているであろうか…そして対応できるのであろうか?

020116(水)天才
神童と思っていても「二十歳過ぎればただの人」が相場ですが、我が子やまして孫ともなれば「特別」らしい。
ジジバカの自慢話を聞きながら、早くから塾に通い「5歳で英語をしゃべる」と言う天才君の様子を見ていました。でも、基礎が必要なことやルールがあるものに関心を示しません。やっぱり「二十歳過ぎればただの人」やろな…と思いました。

世に「天才」と呼ばれる人がいます。
経歴を見れば分かるように「3歳でピアノを始めました」「5歳のとき、将棋で大人を負かしました」といったように、就学以前にその片鱗を見せています。想像ですが、天才と呼ばれる人は、幼少の頃から「退屈な基礎作り」が苦痛ではなかったと思います。
50半ばにして思うことは、何事も積重ねの上に飛躍があり、「近道はない」ということです。
私も孫ができれば、ジジバカになるのやろか?
020117(木)教育と意識
大学受験のシーズンとなりました。
電車の吊広告を見ていて「なんで義務教育ってあるのやろか?」と、われながら変な疑問を感じてしまいました。それなり真剣に考えた答えは「必要だから」でした。「なんのこっちゃ!」と言われそうですが、やはり大切なことだと思います。不要なら「いきなり大学を受ければよい」わけで、義務教育とは「基礎学力」をつける大切な過程であろうと考えた次第です。
ところが、日教組の「愚民教育」が功をそうし、至るところに悪影響を出している。
 ・成人式に見る「荒ぶる若者」
 ・人の迷惑を何よりも快感と捉える「暴走族」
教育の成果に先生方もさぞ「大満足であろう」と思いきや、教師の世界も「モラルとルールの無さ」は相当なもので崩壊寸前に見える。どうやら「どっちもどっち」らしい。

大学生の基礎学力の低下が重大な問題になっているそうです。
義務教育のレベル低下がこの結果を招いている上に、入学後の不勉強も目立つそうで、「退学の勧め」を出すところも現れたとか。
ここには「労働遺棄を目的とした進学(これも教育の成果)」があることを指摘せねばなるまい。社会に出る(働く)のが嫌で「入れるところ」を探して進学する。これでは真面目に学ぶはずが無い。「日本人=勤勉」は昔話になろうとしているのであろうか?
その上「10年一日の如し」という、古ぼけたノートしか読まぬ先生でもいるようで「授業に興味がわかぬ」現実もあるようです。そこで、大学自身のあり方も含め見直そうという機運が出てきた。国公立大学を中心とした「再編活動」が静かに進行しており、単科大学(主に医科大)が総合大学に吸収されるようだ。ただ「自己改革」という奇麗事だけではなく、そこには「少子化に対応する」という危機感もあるように感じます。

大学生の「就職希望企業ベスト10」から銀行が消えたそうです。
 1位:ソニー
 2位:NTTドコモ
ランクは、世間で言う「安定企業」の順に過ぎず、銀行が消えたのは「明日をも知れぬ」からに外ならない。学生たちの、なんと変わり身の早いことか!彼らにあるのは「何ができるか」ではなく、「何処が安泰か」に過ぎない。そこにはチャレンジ精神は無く、なんともはや日本の未来の暗いことか。
バブルの頃、一流大学の学生が「猫も杓子も」銀行に入社した。
それは文系だけではなく、工学系も大挙して入社したものです。工学系の学生が銀行に入って何をするのか?私は不要とは思わない。融資先企業の業績や未来を査定するのに「工学系の専門知識が必要」だからです。しかし、彼らがやったことは「チャリンコで得意先周り(預金獲得)」をしたに過ぎない。銀行は「土地」で融資を決め、彼らの能力を使おうとはしなかったし、彼らもまた能力を生かすことを望まなかった。あれだけ優秀な学生?を集めたのだから、有効に活用していれば、今の不良債権はよほど少なかったに違いない。
私は、学生のセンスに「あの頃との違い」を感じない。
安定している…と彼らが思っている企業が変わってきただけだ。ソニーやドコモが、かつての銀行のように「ヤワ」ではないことを願うばかりです。

学生も企業も知っているのであろうか?
一人の人間を大学まで出すのに、2000万円以上の税が使われていることを!
さらに親の負担を考えれば、彼らの行為は「犯罪」にも思えてくる。私は今、本当に怒っている。学生はそれだけの恩恵を受けて世に出ているのだ。あなたには努力、挑戦、飛躍する義務がある。それが社会への貢献(返済)であることを知るべきなのだ。
020118(金)年賀状から

今年頂きました年賀状から、心に残った2通をご紹介します。

000830(水)行方不明のカナちゃんへ
カナちゃんが東京へいって、とっても心配していました。
何時の間にかEメールも通じなくなってしまったのが去年の暮れでした。
純なカナちゃんにとって「東京は刺激が強すぎる」のではと心配していました。
この夏、カナちゃんから暑中見舞いがきて、私は「ほっと」しました。
「早く返事を出さなくちゃ」と思いながら、忙しさにかまけて出来ませんでした。
カナちゃんの元気ですか?
今、何をして暮らしているのでしょうか?
田舎のご両親に心配をかけていませんか?
この手紙が着いたら返事を下さい。
機会があれば、大阪に来てください。
事務所の皆もとっても心配しています。

一昨年の暑中見舞い以後、行方不明になっていたカナちゃんから年賀状が届きました。
カナちゃんは岡山出身で、MACの社員旅行(スペイン紀行参照)で、同じツアー客となりました。とっても気立ての優しい子で、それだけに「東京へ行く」と行って消息が途絶えたことが心配でした。いつか私のホームページを見て「便り」をくれたらと思い、左のようなエッセイを書きました。
カナちゃんは、岡山に帰ったそうです。
きっと、誰よりもご両親がほっとしたことでしょう。賀状にはメールアドレスが記入されており、今後はちゃんとメールの遣り取りができそうです。

もう1通は、大先輩のWさんからです。
賀状で「アフガン」に触れ、戦争ではなく「話し合いをするべきだ」と意見を述べられています。
アフガンに対する考えは、私と正反対ですが、自分の意見をきちんと述べることは大切なことです。

それぞれ「良き1年」でありますように・・・

020119(土)フリーセックス
男女のメル友が始めて出会うために「ホテルを予約した」という。
「いきなりホテルかよ!」と私が叫んだら、娘に白い目で見られた。今時「当り前」らしい。「いったい今の若いもんの貞操観念はどうなってんねん」と聞いたら、「貞操ってなに?」と聞き返された。
 広辞苑より/てい‐そう【貞操】
 〓女子の正しいみさお。女子の節操。
 〓異性関係の純潔を保持すること。みさおの正しいこと。
私が若い頃、我が国の「性のモラル」が緩んできたとて、フリーセックスの時代がくると言われたものです。現実にはそんなことはなく、私の世代は「強固な貞操観念」を持っていた。ところが、そんなものは「どこかに置き忘れた」時代が来てみると、フリーセックスと言う言葉そのものが死語となっている。初体験も早まる一方で、処女を探すには「小学生」を相手にするしかない時代らしいが、男の方も「処女に拘っていない」というから、貞操など「どうでも良い」ことらしい。
私など、見るからにSKB顔で誤解されやすいが、セックスに対し「愛の証」といった概念があり、秘め事にも似た夢を持っている。今時は「Hする」と言うらしいが、行為に対し「精神的な結びつき」があるのであろうか?

子供ができても「誰の子供か?」は女性だけが知る秘密です。男は「我が子と信じるしかない」と言うことを、何かの本で読んだことがある。とは言いながら「他人の子供を育てる」など、私の世代ではレアケースであっただろうが、これからは頻繁に起こるであろう。このことを口にしたら、素直にうなづく若者に「薄ら寒いもの」を覚えた。なんと言う時代であろうか・・・
020120(日)角膜移植

先週、サスペンスドラマを見ていたら、犯罪の動機に「角膜移植」が出てきました。
車を運転中に事故を起こし、同乗していた娘は角膜損傷で「両眼失明」となる。責任を感ずる父親は、角膜移植の順番待ちを繰り上げてもらうため「犯罪に荷担する」と言ったものです。しかし、順番待ち「繰り上げ」などと言うことなど出来る訳もなく「5年待って・・・1週間後に移植が受けられる」という時点で、犯罪が発覚、逮捕されると言うストーリーでした。
このドラマの製作関係者は、どなたも「角膜移植」を調べることなく作ったらしい。テレビで放映するのだから、もう少し正確な裏付けを取るべきであろう、いくつか指摘したい。

長男が、円錐角膜(片目)で「事実上失明」したのが高校生のときでした。
移植すれば治ると聞いていましたが、当時「7年待ち」と言うことでした。その頃には、息子は社会人となっているはずで「息子自身の判断に任そう」と、私は手続きをしませんでした。
(下記のサイトによれば、角膜移植で視力回復する人と移植希望者数に大きな差がある)
ところが・・・

ある時、仕事で知り合った眼科の先生と雑談中にこの話となり「連れておいで・・・」と言われました。大学2回生となっていた息子が夏休みで帰ってきたのを機会に診察を受け、先生の勧めで「移植希望の手続き(1992年)」をしました。
それから3ヵ月後、出勤しようとしたところに電話が鳴りました。
予感があり、受話器を取る前に「移植の連絡や」と叫んでいました。それからが大変です、午後3時まで入院することが条件です。それも「複数に声をかけている」そうで、早い者勝ちとか!
なかなか息子が捕まらず焦ったのですが、何とか連絡をつけ「病院へ直行する」よう言いつけました。幸運にも提供された二つの角膜のうち、一つを移植されました。

移植は、ドナーが現れてこそできるわけで、人の死を前提にしています。だから「来週、移植が受けられる」などと事前に予定が分っているなど有り得ない。さらに、角膜は一定時間内に移植する必要があり、私が体験した「ドタバタ」こそが本当の姿と思います。
ドラマでは「5年待ち」でしたが本当だろうか?
(下記のサイトによれば、待機患者は増えているものの移植実績は増えており、息子が移植を受けた頃より待ち時間は改善されている。「犯罪を犯してまで」繰上げに拘る必要はないようです)

私の場合は異常なくらい早い移植でした。不正をお願いたことはなく、最も気になったことです。ご紹介頂いた先生や、執刀頂きました先生にお尋ねしましたが「不正はない」というお言葉で、私は幸運を素直に喜ぶことにしました。

ドナーは公表されません、提供して頂いたお礼は、私自身を「ドナー登録」することでした。ありがとうございました・・・


020120追記/HPより抜粋

角膜移植と臓器移植法の基本理念−法はどう機能したか− 青野 透
http://www.law.kanazawa-u.ac.jp/aono/kakumakuisyoku.htm
(一部略)
日本の角膜移植は1958年の「角膜移植に関する法律」施行以来、主としてアイバンク(現在51ヵ所)を通じて提供された角膜が用いられ、「過去40年間の登録者は延べ約106万人。献眼者は死後登録を含め2万4308眼で、移植を受けた人は3万6081人」という歴史をもつ。だが、年間2万人近い患者が「移植を受ければ視力を取り戻せるのに」移植が受けられない状態にあり、提供者不足は深刻である。

アイバンクの全国組織である日本眼球銀行協会によると、1998年度の献眼者数は1070人、移植数が1716件で、横ばい状態が続いており、移植待機者数が5582人であった。アイバンクへの新規登録者数は92年度の7万1618人から98年度の3万8136人へと半減し、待機患者が増え続け、1998年度の厚生省の「アイバンク・ネットワークに関する研究」によると、緊急でない場合の待機期間は、1・2年が一番多く、3・4年かかることもある。このため、アイバンクを通じての角膜移植以外に、後述するような輸入角膜による手術が年間約1000例実施されている。(善意ではなく、お金があればアメリカ等で移植も受けられるようです)

臓器移植法の制定によって、従来のアイバンク登録者からの提供と並んで、臓器提供意思表示カード(以下「ドナーカード」)による提供が制度化され、昨年2月末の法に基づく第一例目の脳死者からも角膜が提供された(ただし、その後の5例目まででは角膜の提供はない)。だが、角膜提供について医療者が遺族に説明しても「本人がカードを持っていないので角膜提供してよいか判断がつかない」と、脳死移植と混同されて断られるケースが増えてきたという指摘もある。臓器移植法の附帯決議に基づく国会での報告では「法施行後1999年5月末までに1、788名の提供者から2、895件」の角膜移植となっているが、法制定後、実施件数は増えておらず、アイバンクへの年間登録者数の減少にも歯止めがかかっていない。(以下略)


アイバンク http://www.nishi-ganka.or.jp/eyebank/

我が国には視覚に障害のある人が、35万3千人もおられ、そのうち角膜移植の適応と考えられる角膜疾患のための視覚障害が4万6千人(平成3年度厚生省身体障害者実態調査)もおられます。
これらの方々が光を取り戻すためには、透明な角膜が必要です。今のところ人工的に角膜を作ることが出来ず、亡くなった方の角膜をいただく以外方法がありません。
皆様の善意によりまして、献眼にご協力をお願いいたします。


dogfight注:上の仕切り線をご覧ください!
wordで作った文章をIBMホームページビルダー(vol.6)内に転写して「仕切り線」を挿入したため、上下に行間ができます。
ちなみに、IBMホームページビルダー内で作った文章ならこのような隙間はできない。
さらに、IBMホームページビルダーのバージョンが古い場合も隙間はできない。

020121(月)I can not
windows2000とIBMホームページビルダーの相性が悪く、先日から頻繁にダウンしています。
2000に切替えて以後、エッセイ&コラムの約10page相当がinternetで表示できなくなっていました。様々の方法で修正を試みたのですが治りません、サーバー内のデータもチェックしたのですが異常なく「どうすることもI can not」状態でした。
たいした知識のない私のこと、こうなれば「ファイルを作り変えるしかない」と思い、ファイル名を変える作業に入りました。そうしたら「全角文字でファイル名が付けられている」と言うメッセージが出たのです、まるで狐に抓まれた気持ちです。ファイル名をつけるときは全角文字を使わないよう注意しており、現にエクスプローラでファイルを一覧しても「全角文字」はありません。それでも、IBMホームページビルダーのソフト内では「全角文字」と認識しているようです。そこで表示できないファイルの全てを「半角文字で書換え」をしてみました。なんと、これで治ったのです!
元々Internetで閲覧できていたデータな分けで、何かの拍子にソフト内で「全角文字」と認識してしまったようです。困ったことです。
この文章はIBMホームページビルダー内で書いています。
この場合正常に記入できるのですが、wordで書いた文章をIBMホームページビルダーに転写すると「エラー?の塊」となってしまい、修正に相当の時間が必要です。
転写方法=wordで文章作成→ webpage(HTMLファイル)に変更→IBMホームページビルダー
転写後・・・
 ・wordで書いた文章に仕切り線を入れると上下に行間が空いてしまう→修正不能
 (上の仕切り線はIBMホームページビルダー内で書いた文字に挿入したため、行間があかない)
 ・wordで書いた文章に表を挿入しても行間が空いてしまう→修正不能
 ・wordで書いた文字の「改行」は、1行行間ができる→行ごとに修正作業が必要
この現象をIBMに訴えたのですが「Microsoftの責任」だそうです。
作ったpageのアップロードも「IBM独自のシステムを使う」と言ったように、windowsを目の敵にしているようです。この反目が、相性の悪さになっていることは間違いありません。ユーザーにとっては迷惑な限りです。
項目 数値 正常値
γ-GTP 113 10〜40
中性脂肪 154 40〜149
尿酸 7.8 2.5〜5.4
血液検査の結果が出ました。
35種類の検査中、左記の3項目で「注意」が出ました。正常値から外れていますが、危険値ではなく「要治療」はありません。
「先生、原因は?」
全て、お酒で上がる数値ばかりです
「お酒をやめたら治りますか?」
できますか?
「できません」
そやろね
先生も私のことは良くご存知です。
危険になれば酒をやめるかもしれませんが、今は「I can not」です。
020127(日)ゼネコン哀歌
某社は従業員数3000人の中堅ゼネコン
かつては5000人規模でしたが、バブル崩壊後はお定まりのコースで、銀行支援(債権放棄)を受けても凋落は止まりません。株価も額面を割り、世間から厳しい目で見られています。そこで、一段とリストラ強化策を取り、2500人体制への移管を目指すとか!
世間には公表しないそうですが・・・全国にある支店を統合して、管理部門を縮小統合化するそうです。今時「転送電話しかない支店」はたくさんあるわけで、私など「隠さなくても…」と思うのですが、全国ネットのゼネコンともなれば体面があるようです。
売上を維持して経費だけが減る「理想的なリストラ」はめったにあるものではありません。リストラ(人員整理)を行った企業が至るジレンマに、経費減以上に「収入減」を招く事態があります。
現業部門の規模を維持して非現業部門に手つける…某社の健闘を願うばかりです。
そごう、マイカルと流通企業の倒産が相次ぎましたが、危ぶまれていた「ダイエー」の倒産回避が政府の肝いりで決められました。
株式に疎い私ですが、それでも株価の低さに異常を感じます。「危ないらしい・・・」と言う風評が流れるだけで株価が下がり、資金調達能力を失う。それが引き金となり、倒産へまっしぐら
政府がダイエーに行った支援表明は、この「風評株価」「風評倒産」を許さないと言う意思表示ではないかと私は感じています。
ダイエー支援で「企業は簡単に潰さない」と、世間の見方が変わったと言われます。
あっぷあっぷの建設業界もこの事態に一安心の空気が流れました。ただ建築界は、相変わらず「でもしか産業」で、それにしても「ゼネコンは多すぎる」と言う声があります。産業構造の変革こそ急務と思うけれど、わが身に置き換えれば「私に何ができるだろう・・・」と考え込んでしまうこの頃です。
企業がいかに踏ん張っても、銀行が「支援停止」を表明すれば、即「自主再建断念」となります。吹けば飛ぶような超マイクロ企業と違い、上場企業故の「辛さ」があるようです。
上も下も「哀歌を口ずさむ」お寒い季節でございます。
020128(月)鳥取のこと2
鳥取で手がけていた仕事は無事検査も済み、まもなく引渡しとなります。
せっかく出会えた町なのに「これで終わりか・・・」とちょっと寂しく思っていたところにN先生からご連絡を頂きました。
N先生は、長年「町の発展」に尽力なさっており、その活動の中で私は出会うことができました。私は「街の建築屋」で、格別「都市計画の専門家」ではありません。N先生とのお話も「雑談」の域を出るものではありませんでしたが、このたび「町おこし」の有志の席にお呼び頂けることになりました。
フリートーキングの一員と思っていたら「講師待遇」とのこと、結構プレッシャーを感じています。あまり構えずに、お役に立てる資料が提供できればと準備を始めました。
JR鳥取駅から、北東にある県庁までが「メインストリート」です。
県庁は、鳥取城址「久松山」を背景にしており、久松山そのものが鳥取のランドマークとなっています。標高約200mの山頂からは砂丘も一望できるそうで、鳥取城復元の願いも多いとお聞きしています。
メインストリートは昨年アーケードを一新して、閉ざされたシャッターが減る傾向にあり、町おこし運動(中心部の活性化運動)の第1段成功と言ったところです。ここに更に、市民が集う「町おこしの拠点作り」が構想されており、ささやかながら運動に参加できそうで心躍っています。
鳥取県の人口は約60万人、鳥取市は15万人です。
決して大きな街ではありませんが、際立った特長をたくさん持っています。一昨年、鳥取を訪れ「鳥取給与」と言う言葉に驚きました。全国ネットの企業でも「鳥取の給与基準だけは違う」とかで、やや低いそうです。その理由が良く分からないのですが、食品は「安くて美味い」と言うのが私の感想です。生活費は安いのかな…と思う反面、建設費や宿泊費は高いと感じます。
共稼ぎ日本一の街で、パートタイムではなく「フルタイム」で夫婦が働くため、給与は低くても「夫婦の収入合計は日本一」と言われます。そのためか「豊かな生活」をこの町から感じます。
夫婦共に生活力があり「離婚率日本一?」とか「軽自動車の保有率日本一」などと言われています。
このように我が国より、外国に類型を見出しやすい背景を持つ町です。活性化運度の成功を願うと共に、全国にある「成功例の移植」ではなく、この街独自の容(かたち)を見つけたいと思っています。
020129(火)安全とは
建築屋をしておりますと、近隣住民の方からの要望や苦情などと接することが多くございます。できる限りは、声にお答えするよう心掛けているのですが、無制限とは参りません。そんな中で最も苦慮いたしますのが、「安全に対する」要望でございます。
建設地が河川や崖に面しておりますと、工事中や建設後の安全について、住民の方より「ご意見」が出て参ります。
我が国は法治国家で、住民の方がお感じになる事態は、およそ「法」で定められております。設計に際しては「法と行政指導」のもとに作業を進めてまいります。これは、順法精神の表れだけではなく「安全基準を法に求める」からでもあるのです。規制緩和が進めば、自己責任部分の安全基準は「任意」になる可能性がありますが、このように「公共の安全」に拘る事項は、将来とも公の安全基準が存在すると思います。
ところが、住民の方からご意見ではなく「指示」が出てくると紛糾します。
住民集会で「これこれの基準で設計しております」とお答えすると、「安全を保障できるのか!」とキツイ声が掛かります。更には「○○にしなければ俺は安心できん」という『俺が法律だ』論に発展してしまいます。
誰しも安全は大切なわけで、設計者として安全を無視しているわけではありません。しかし「安全とは」に客観性が欲しいのは当然で、現制度でそれは「法律」であろうと私は思っています。
究極の要求は「何があっても保証しろ」と言うもので、文章での提出を要求されます。生憎ですが、それにはお応えできません。法に定められた安全基準は「既知の事態」に対応したもので、人類が出会ったことのない未曾有の危機に対応しているわけではありません。そう言う意味では、法の定める安全に限界があることは認めるのですが、かといって「神ならぬ身」で全てを保証するなど不可能なのです。
聖徳太子が定めた「17条の憲法」以来、我が国には「和を持って貴しとなす」風潮があります。
残念ながら、一見民主主義に似て、住民の総意で「法を超える」危険性を持っています。「安全とは」裁判にも耐えうる客観性を持って判断したいと思っています。
020130(水)ダイエット
結婚当初54kgであった私の体重は、今は74kgに達しており、30余年で20kgの増加を見ています。
もとより身長は変わっておらず、ひたすら「横への伸張」となっています。無為無策に過ごした訳ではなく、それなりの努力を心掛けてはいたのですが、様々な持病の併発をみるようになり、ここに非常事態宣言となりました。
急がず焦らず確実にダイエット!
そのため、栄養指導を受けることになりました。1年間で10kg減が目標です。
「1日1850kcal」に抑える目標を定め、現状把握のため「食事記録」をつけてカロリー計算をお願いいたしました。その結果…
私の主張通り、小食が裏付け去れました。日々のカロリーは「1600kcal+アルコール」と出ました。血液検査の結果「γ-GTO=135」(結構オーバー)とでており、「アルコールがエネルギーに変わっていると思えない」そうです。この状態で肥満は考えにくいそうですが・・・
 ・摂取する栄養素が日々バラバラ(体が栄養失調と感ずる)
 ・最悪の摂取のタイミング(寝る前に食べる等)
体には、栄養失調と感じると「脂質で蓄積」する習慣があるそうです。そう感じない食事法にすれば「確実に痩せられる」そうで、かなり細かくご指導いただきました。
1週間ぶりに会った友人が「ちょっと痩せた?」と聞きました。ありがとうございます。この励まし(「禿げ増し」ではない)が嬉しいのです。
目標「1ヶ月1kg」ボチボチいきます!
020131(木)怪談話

外務省のドタバタは目を覆うばかりです。
アフガン復興会議に際し、NGOの参加拒否をした外務省の命令系統は「怪談」そのものです。NGO代表の大西氏も政治家や官僚の感情を逆なでするものであったようですが、激怒した鈴木宗男議院運営委員長(外務省とは関係ない)の意向を受けて、外務大臣を蚊帳の外にして、官僚がかってに「拒否通知」を出しものらしい。
多くの関係者が、鈴木宗男氏の関与を証言しているにも拘らず、当人「知らぬ存ぜぬ」です。情けないのは外務省です。「外務大臣はしょっちゅう変わるけれど、鈴木宗男は変わらない」ということで、抵抗勢力の有力者のいいなりです。野上事務次官は明らかに外相ではなく鈴木氏を見ていました。
田中外相の心意気は空回り。省内を掌握できないままに、問題行動の目立つ存在でした。
結局、小泉総理は「関係者全員の更迭」と言う拠に出ました。これで解決とは思わないけれど、田中外相はミスキャストであったと思うし、外務省の愚行も目に余ります。一度解体すべきであろうと私は思っています。

一方、民主党の大橋巨泉氏の「議員辞職」はナンヤネン!
民主党をさんざん批判しての辞職だけど、彼は「何も知らん」と民主党から出馬したのかい。日米安保も、有事立法の必要性を認めていることは、立党以来の現実なのに・・・
結局、あの程度の「出稼ぎ議員」であったのだろう。
国会とは、どっちもどっちの、アホバカ間抜けの集まりかい!

劣等同盟
住友建設と三井建設が「経営統合」するという。
また、報道によれば佐藤工業、狭間組、飛島建設の3社も経営統合の向けて、話し合いを始めたそうです(佐藤工業によれば「全面否定」しています)。各社とも株価は「額面割れ」で、いわば劣等同盟です。早くも先行きを不安がる意見が出ており、私も全く同感です。どうも「傷口を舐めあうだけ」と思えて仕方ない。それぞれの経営統合で「膨大な負債」は間違いなく足し算されるけれど、ビジネスチャンスは加算されるわけではない。どの企業も全国ネットで、支店網も一元化統合しなければ意味はない。そんなよい結果が出るには気の遠くなる時間が掛かるだろうが、悪い方の相乗効果は一気に出てくる。論より証拠に、不健全な銀行同士の統合で「再破綻」を繰り返したのは最近のことです。
この話も怪談に似て、さてどうなるやら・・・



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