dogfight高松の長すぎるひとり言 2001年12月 |
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■リッチな貧乏■飴と鞭■シャットル■迷惑なウイルス■迷惑なウイルス2■迷惑なウイルス3■今時の出来事■鉄とアルミ■マンション管理士■虚しい話■被災宅地危険度判定士■危険な話■星野よ!おまえもか■博打■経済的側面■釣り納め■不審船■クリスマスイブ■年末まで■○○スタン■味噌汁■奇怪な話■Eメールの成熟度■読書総決算■24時間 |
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011201(土)■リッチな貧乏 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
今日から「師走」 キリスト教徒ではありませんが、クリスマスソングに「ああ〜年末なんや」と思います。 相変わらず多忙ですが「仕事ですか?」と問われれば、(収入に繋がる保障がないので…)答えに窮します。 マイクロ企業のオッサン(私も含めて)が寄ると、暗い顔して先行きを嘆いています。不幸にして、倒産の憂き目に合う人もいるけれど、まだ「餓死した」人の話は聞きません。我が国には、ホームレスが暮らせるほど「飽食」が続いているのです。 かく言う私も、絶体絶命のピンチは逃れたように思いますが、いまだに「正月の美酒」が保障されていません。それでもコンサートに行ったり、人妻達を連れて飲んだりして「リッチな貧乏」をしており、心底緊迫感に包まれていません。果して、我が国は本当に経済危機であろうか? Dogfight注:娘達も半数が結婚し「人妻」となっています。先日も、飲兵衛な人妻達に太刀打ちできず、私は先に帰ってしまいました。 久しぶりに中華定食を食べに行きました。 金曜日の日替わり定食は「牛丼」のはずなのに「海老丼」になっていました。これも狂牛病の所為やろな…何処の経営者も「辛い思い」してるね! |
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011203(月)■飴と鞭 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
皇太子妃殿下様内親王ご出産誠に誠におめでとうございます。 我が国に誇りを持ち、歴史を知れば知るほど「皇室の重さ」が判ります。法律を改正(女子への王位継承)してでも、万世一系の家系を守って欲しいと思います。 相変わらず小泉内閣は高い支持率を維持しています。 もう忘れた方が多いと思いますが… 小渕・森の両内閣は短期政権であったこともあり殆ど評価されていませんが、こと「建築の規制緩和」に関しては、なかなかの土産を残してくれました。 2年前、建築基準法が「規制緩和」を目指して改正されました。ただ、法律は「コンセプト」に留め、細則は地自体毎に「条例で定める」ようになっています。最近、その細則が続々と発表され始め、私は頻繁に講習会に参加する羽目になっています。 昭和40年代、政治が「民衆におもねる」時代がありました。 あたかも「国民の生活を守る」がごとくを装い、様々な規制が「指導要綱」の形で制定されました。他人の権利を制約してでも「私の権利を守る」内容でしたが、裏返してみれば判るように、自分が何かをしようと思えば「手枷足枷」になる行政指導ばかりです。結局、それが縛りとなって「土地の持つポテンシャルを生かせない」状況が続いてきましたが、一連の改正は「本来、土地が持つ価値を有効に生かす」ための手法が盛り込まれるようになりました。 先日も講習会があり、行ってきました。 皆様の「財産(不動産価値)」に影響する内容ですから、ご紹介します。 □建蔽率許可制度 住居地域は、常識的に「建蔽率60%」です。 それが「建蔽率許可制度」を活用すると、最大80%まで拡大することができます。勿論、無条件という訳ではありませんが、それなりの手続きと「守りやすい約束事」で実現できます。 私は「都会の過疎化」を問題にしてきました。 地価の値下がりで、近くて便利なところが「手ごろな値段で手に入る」時代がきたため、バブル期に無秩序に広がった新興住宅地が「空洞化・スラム化」してきました。活性化するにも「違反だらけ」で思うに任せません。融資も「違反」故に得られず、スラム化に拍車をかける状況となっています。 Dogfight注:違反建築に対する「住宅ローン禁止」が徹底してきており、建売住宅も合法化が進んでいます 建蔽率許可制度は「守りやすい約束事」で合法的に活性化が計れる制度です。 住居系用途地域では「建蔽率 60%/容積率200%」が一般的です。日影規制の対象にならない「高さ10m(概ね3階建て)以下」では、土地の持つ「容積200%」と言うポテンシャルを生かしきれません。 Dogfight注:建蔽率60%×3階建て=容積率180%/現実には、150%程度が限界です ところが、建蔽率許可制度で建蔽率80%まで持ち上げることができれば、容積200%を有効利用できます。これは、土地の付加価値を高めることに繋がります。これなら違反建築をしなくて済み、住宅ローンも利用できます。 □都市計画法の改正 建築基準法だけではなく、都市計画法の改正も平成13年5月に改正され、大阪府では細則を発表しました。 市街化調整区域でも「建設可能」な建物用途が大幅に緩和され、「不可能な用途はあるやろか?」と思うほどです。 ただ、ここでも「守りやすい約束事」が提示されており、厳しい制約で「違反だらけ」を招くより、守りやすい条件で「秩序を作る」ことに重点が置かれていることが判ります。まさに「飴と鞭」の使い分けです。 専門的なことを避け「変ったこと」だけをご紹介しましたが、「詳しく知りたい」方はdogfightまでメールをください。出来る限りお教えします。 |
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011205(水)■シャットル | ||||||||||||||||||||||||||||||||
澤田ふじ子氏の短編集に「夕鶴恋歌」という作品があります。 この中に収められた「うらのまつやま」は、富農に身請けされ「幸せな暮らしを営む遊女」に、昔馴染みが関係を強要し、思い余って殺してしまうと言う、悲しい物語です。 遊女は、身請けされた記念に「象牙で先端を飾った杼(ひ)」を作り愛用していました。これが凶器となりました。 「杼」といっても、今の若い方で想像がつく人はまずいらっしゃらないと思います。そこで、広辞苑にご登場願いご案内いたします。 ひ【杼・梭】(右図参照) 織機の付属具の一。製織の際、緯(ヨコ)糸を通す操作に用いるもの。木または金属製で舟形に造ったものの両端に、金属・皮革などをかぶせ、胴部に緯管(ヨコクダ)を保持する空所があり、一側にうがった目から糸が引き出され、経(タテ)糸の中をくぐらせる。さす。さい。シャットル はた織機は古今東西を問わず、原理はまるで変っていません。縦糸を機械にかけ、横糸を「杼」に乗せて、縦糸の間を走らせます。横糸を運ぶランナーとご理解ください。 もう8年前になりますが、日本海側に「温泉とカニ」を求めて、仲間と旅行に行ったことがあります。これでは「出張にならない」という不純な動機で、知り合いの伝手を頼んで「丹後縮緬」の工場見学に行きました。ついでのはずが、あまりの見事さに「見惚れた」記憶があります。 熱心にご説明くださいます責任者の言葉に「?」と思ったことがあります。 それは「杼」のことを『シャットル』と呼ばれていることでした。明治の女工哀史の時代。機械化された織物工場で、打ち出されるように往復する「杼」を見て、耳から入った外来語をそのまま使ったのでしょうか? そうです、明らかに「シャトル」が訛ったものに違いありません。しかし、英語が普及した今も訂正されることはなく、広辞苑にも「シャットル」と紹介されるように『日本語化』しています。 澤田ふじ子氏の作品を読みながら、ちょっと楽しく思い出しました。 |
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011206(木)■迷惑なウイルス | ||||||||||||||||||||||||||||||||
昨夜、家に帰ってメールチェックを入れたら、英語で2通入っていました。翻訳ソフトに掛けてみたら、こんなメッセージでした。 NO1 動作削除を持つ12/05/2001 11:26:03上のあなたのメールトラフィックにおいてウイルスWORM_BADTRANS.B を感知した。 NO2 ファイルinfo.DOC.scrにおいてウイルスWORM_BADTRANS.Bを発見したそのファイルは、削除される。 文章にある時間は出勤しており、もとよりコンピュータの電源はoff状態です。どうやら、私宛にウイルスが送られたが、バリヤが正常に機能したということらしい。 念のため「WORM_BADTRANS.B」をインターネットで調べたら、最強のウイルスだそうです。
何が面白くてこんなことをするのでしょうか? 今月だけで2度目のウイルス騒動です。こんな迷惑は止めて欲しいものです。 |
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011207(金)■迷惑なウイルス2 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
昨夜もWORM_BADTRANS.Bが送られてきました。これで今月3度です。 (発信者のドメインは「dion.ne.jp」及び「biglobe.ne.jp」) 腹が立ったので「返信」をしてみましたが、架空のアドレスでした。 ちなみに、私が登録しているアドレスで、ドメインが「dion.ne.jp」及び「biglobe.ne.jp」の方が5名いらっしゃいます。感染しているかもしれません、念のため一度お調べください。 アンチウイルスソフトが「警告」を出したのは初回だけで、以後はありません。2回目以降は自動的に削除しているのかどうか定かではありませんが、その都度ウイルススキャンをかけ「ウイルスはありません」と言うメッセージを確認しています。 アンチウイルスソフトはWORM_BADTRANS.Bに対抗できるよう最新バージョンをダウンロードしており、私としては信じるしかありません。 WORM_BADTRANS.Bは、データを破壊するタイプのウイルスではなく、様々な情報(パスワードといった重要情報)を勝手に外部に送信する、極めて悪質なものです。勿論、情報漏洩の痕跡を残さないため、本人が気付く可能性は極めて低いといえます。 もうカンニンして欲しいものです。 |
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011208(土)■迷惑なウイルス3 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
昨日はBADTRANS.Bが2件届きました。 どうやら非常に感染力の強いウイルスらしく、私の周りでも「酷いこと」になっています。事務所にも、友人の会社からBADTRANS.Bが送られてきました。友人に警告の電話を入れたら「もう10件以上から怒られている」とパニック状態です。彼は「サービスパック2」をダウンロードしていなかったそうで、悔やむこと仕切りでした。 彼宛にウイルスを送ったのは取引先の某大企業で、某社のコンピュータシステムへの侵入は食い止めたけれど、その間に「何万社へ転送されたか判らない」そうです。 某大企業→友人の事務所→MACの伝播は「わずか1時間」で行われたとか。感染者(or社)がどれだけあるか判りませんが、友人のように「被害者と加害者」に同時になったところは、結構あるのではないでしょうか。 かく言う私も、日に2度はウイルススキャンをかけていますが、何せ姿が見えないだけに「自分は汚染されていない」と言う自信がもてなくて困っています。どうやら、私が「原因らしい」と思われた方は、すぐにご連絡ください。お願いします… 追記 ご紹介したように「登録されたアドレスに送付」するだけではなく、メールチェック中に未読メール宛にウイルスを送り付けるそうです。だから、アドレス未登録の相手に送る可能性もあり、知らずの内に「加害者」になる怖いウイルスです。 |
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011209(日)■今時の出来事 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
今年7月に竣工したマンション。 大阪市内。50m道路に面し「地上15階・ファミリータイプ108戸」と言う、今時大きな物件でした。年末も近づき、竣工写真を「年賀状に使おう」と思ったのですがありません。何度も請求したのですが「意味不明の返事」しか返ってきませんでした。 ところが、最近になってやっと理由がわかりました。 竣工写真を請け負った会社が倒産し「ネガが行方不明」になっているそうです。勿論、とっくに入居しており「今更写真の取り直しも出来ない」と言う『今時の出来事』が原因です。 大型倒産ばかりが報道されますが、身近で「笑えない話し」も増えているようです。 追記 MACのホームページも、竣工写真の入手を待って整理しようとしていたのですが、入館許可を頂いて、デジカメで取れる範囲だけでも撮影しようと思っています。 |
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011210(月)■鉄とアルミ | ||||||||||||||||||||||||||||||||
明治村に行くと、有名な建築物だけではなく「民家・銭湯・芝居小屋・工場」といったものまであります。当時の建物が、まさに「手作り」であったことがわかり、先達に対し頭が下がる思いがします。
今どき、設計と言っても街の建築屋がやることは「既製品のアッセンブリ」が殆どです。便利な世の中になったもので、たいがいのものは「既製品」で揃います。 ところが、私も「建築家になる」ことを夢見ていた35年前はどうであったか? □サッシ(窓) 今は「アルミサッシ」が当り前です。でも、35年前はスチールサッシの既製品がようやく世に出てきた頃(アルミサッシはずっと後)です。工場での使用をターゲットにしたローコスト製品で、デザインは面白くもなんともありません。だから「サッシのデザイン」は、設計の重要な要素でした。勿論、ディテールの提示は設計者の役目で、私もサッシメーカーに負けないくらいの知識を持っていました。 □金物 サッシと並んで、手作りが当り前の商品でした。町には「鍛冶屋さん」があり「板金屋さん」があった時代です。「どんなデザインの手摺にしようか」「この壁にはオブジェを付けたい」そんな設計者の気持ちが反映できた時代です。 □照明器具 今どきは「どれを選べばよいのかしら」と言うほど、ラインナップされた照明器具の既製品があります。でも35年前は、蛍光灯を使った施設照明(既製品)はあったものの、気の利いたデザインの照明器具などありません。「表現したい空間にマッチ」する照明器具デザインは設計者の勤めです。勿論、器具は「オーダーメード」が当り前の時代でした。 □家具 家具も「既製品」の時代ではありませんでした。有名な百貨店は「工作部」を持ち、設計を依頼するような建物のインテリアを担当し「家具を製作」していました。勿論、空間にあわせて「家具の基本デザインを作る」のは設計者の重要な仕事でした。 Dogfight注:今では当り前の「システムキッチン」ですが、当時はヨーロッパの写真を手本に見よう見まねで作ったものです。 このように、設計図書の半分が「サッシ・金物・照明器具・家具」の詳細図面で占められる時代でした。 設計が楽になった反面、なくしたものもたくさんあります。 既製品をアッセンブリしたものは、どんなに慎重に選んでも「個性に欠ける」のです。あの「手作り」の味わいは出しようもありません。 「昔に戻れば…」そんな声が聞こえてきそうです。 いいですね!戻りたいですね。でも時代が変ったのです… □ローコスト化 何時の間にか、我が国の人件費は「世界一」になってしまいました。こんなに不況が続いても、賃下げに応じる意識改革はなかなか出てきません。お陰で、機械化された「画一的な商品だけど安い」ものに変ってきました。 □3K 修行を嫌がる風潮が続き「職人の後継者難」の時代となりました。手作りの伝承が出来なくなってきています。 □使い捨て 建物には「メンテナンス」が必要です。でも… 高度成長は「使い捨て」を助長しました。建物とて例外ではありません。この35年で、壁仕上げの90%は「クロスになった」と思います。安価で容易に張替えできるからです。 『手作り』の味わいを楽しむには「修理して使う」という習慣が絶対に必要です。 我が国が一番なくしたものはこれではないでしょうか。 「サッシ・金物・照明器具」これらに共通する素材は『鉄』です。加工が容易で、着色しやすくて強度がある素敵な素材です。しかし『錆びる』と言う欠陥を持っています。 今や、時代の合言葉は「ノー・メンテ」 「メンテナンスなしでも使える建材」が世間から求められるようになりました。つまり「修理の必要がない」ものを求めているのです。その答えが『アルミ』でした。 しかし、アルミには「錆びない」利点はあるもの、加工性・着色性・強度において「鉄には敵わない」のです。それが画一的な既製品の道を歩んだ理由の一つです。 泊りがけの忘年会が真新しいホテルで行われました。鉄骨造で素晴らしいデザインです。あらゆる所に「鉄を加工した」部材が使われ、自由にデザインされています。 設計者は、良きクライアントを得たのであろうか?今後、このホテルの素晴らしさを保つため「呆れるほどのメンテが必要」であろう。羨ましさ80%と、心配が残る建物でした。 関係のない追記 被害者にも加害者になるのも嫌で、プロバイダのウイルスチェック機能(有料)に加入しました。お陰で、使い慣れたハンドル名dogfightは単なる愛称(初期登録名しか使えない)になってしまいました。 これで、セキュリティーホールの閉鎖、アンチウイルスソフトと、3段階防御になりました。只々、無事を祈るばかりです。 |
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011211(火)■マンション管理士 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
今年創設された「マンション管理士」の資格試験が9日(日曜日)にありました。 良好なマンション運営をサポートするために創られた制度です。しかし、建替え時期が迫ってきているマンションもあり、紛争が予想されることから「調停役を作る」のが目的ではないかと、わたしは推測しています。 何はともあれ「こんな時代」です。 資格のもつ迫力は定かではありませんが、「マンション」と言う身近な言葉を冠する資格だけに、持っていれば役に立つだろうと言うことで、全国で11万人が受験するビッグな行事になりました。 私の受けた大阪会場も凄い人並みです。それこそ「なんぞ役に立つだろう」と言うことで、MAC全員(3名ですが)で受けました。 「こんなモン常識だろう」と舐めたところがあり、問題集は買ったものの開くこともなく試験に臨んだのですが、問題を開けた途端「来年があるさ」と思いました。他の連中も同じらしく、途中退場が許されていないため、早々と「腕組み」していました。 合格基準は発表されておらず不明ですが、MACはおそらく全滅だろう。これも「体験」と楽しんできました。 |
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011214(金)■虚しい話 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
あるドクターからこんなお話しをうかがいました。 急患が運び込まれてきたそうです。命にも関る病状で懸命に治療しました。その甲斐あって意識も戻り、更に治療を続けたお陰で退院できるまでになったそうです。 ところが、その患者はドクターに向かい「治療を頼んだ覚えはない」といったのです。 ドクターは、あまりに「虚しい話」に反論の言葉も出なかったそうです。結局その患者は、お礼の言葉もないばかりか「一切治療費を払うことなく退院」していきました。 なんと「人の心を知らぬ話し」でしょうか! この話を聞いて、私まで虚しくなってしまいました。 教訓:信じるものは報われない! |
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011216(日)■被災宅地危険度判定士 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
業績不振のご時世で、気分転換と「なんぞの足しに」なるかと、各種の資格に挑戦しています。先日の「マンション管理士」は全く目がありませんが、「被災宅地危険度判定士」は講習を受ければOKと、安直に考えて出かけました。
被災宅地危険度判定士は「阪神淡路大震災」直後、崖地や宅地の安全性を判定するため、そのチェックを住都公団に依頼したことに始まります。不安イッパイの付近住民を安心させるためのジャッジが必要なわけで、基準を作りながらの調査となり、五里霧中苦難の連続であったそうです。 この資格は震災の教訓を踏まえ、緊急時に「災害度をチェック」するボランティアを組織する目的で、平成9年に制度化されました。大阪府では、千人体制を作るため講習会を開いたわけです。 どこかで災害がおき、動員がかけられたとき、素早く対応する必要があります。 ねぐらと食事は提供されるようですが、その他はボランティアです。日頃の罪滅ぼしに私でお役に立てるなら、やってみたいと思っています。 調査マニュアルは整備されてきており、かつて住都公団が味わった混乱(困惑)は避けられそうです。ただ、緊急時の危険度に関するだけに、マニュアルは専門的かつ細密です。いざ本番で、上手く機能するかいささか心もとない気がします。 調査は、1班3名(被災宅地危険度判定士+アシスタント2名)で前線部隊を構成し、統括管理者の指示のもと行動することになります。 ただ、震災と同じ状況なら、交通機関も通信手段(携帯電話も有効に機能しない)も途絶した中での行動になり、住都公団の経験者のお話しでは「タフな人でも3日が限度」と言う、ベビーな業務になりそうです。 |
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011217(月)■危険な話 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
施設整備協議書の提出期限を4日後にひかえた、ある老人福祉施設の施設長氏から「悲鳴にも似た相談」を受けました。 ・ 事前協議より、約100坪面積が広がっており、事業計画から狂っている ・ 施設の出した「駐車場整備」の要件をクリアしていない ・ 近隣と合意した「建設範囲」を大幅にオーバーしている 二度目の施設作りです。施設長氏は建築には詳しくないのですが、こんな状況で進行具合に「肌で危険を感じた」ようです。 補助金を得て行う老人福祉施設建設は、長い事前協議を経て「施設整備協議書」を提出します。よほどの齟齬がなければ不許可になりませんが、反面よほどの理由がなければ「変更も出来ない」と言う、権威ある最終協議書です。その後、内示を下され「入札・契約・着工」と進みます。 言い換えれば、この施設整備協議書の提出までに関係官庁と実質的な協議を済ませ、正式書類さえ提出すれば、すぐ「許可が得られる」まで詰めておく必要があります。国にしても、補助金を決定した施設が「法律違反で許可が得られない」では、面子に関るからです。 お節介と思いながら図面を見て驚いてしまいました。 事前に関係官庁と「内容を詰めた」様子がありません。施設側の要求や近隣合意を無視しているだけではなく、一目見て「齟齬だらけ」です。老人福祉法や建築基準法にも、まるで適合していません。 ・ 建築基準法に定めた「道路斜線制限」をクリアしていない(高さがオーバー) ・ 老人福祉法で、内部階段は「特別避難階段」と定められているのに、適合していない ・ 老人福祉法で、外部階段は「避難階段」と定められているのに、適合していない ・ プライベートな部屋を通過しないと、屋外避難階段に到達できない ・ 老人福祉法で強化された「廊下幅員」に、適合していない ・ 老人福祉法および建築基準法で「居室の採光」を義務付けているのに、 約4割の居室が採光規定をクリアしていない ・ 別棟で計画している大規模な駐車場ビルは、外壁を囲う「クローズ型」であるにも拘らず、 防災設備が計画されていない(機械換気・機械排煙・自動消火設備等) これだけ法規に適合していなければ「許可が得られる」とは思えません。 問題はこれだけではありません。 老人福祉施設は設備工事の比重が高く、工費の約4割を占めます。当然、各所に設備ルートが必要なのに、施設整備協議書に添付予定の計画図には「パイプスペース」がありません。 1階には、水道ガス電気と言った「ライフライン」の接続が必要です。また、スプリンクラーを含む防災設備の拠点ができます。しかし、この計画図には「設備系諸室」は全くありません。僅かに、屋上に小さな「機械室」が表示されているだけですが、いきなり「水道を屋上にひいて」全館に供給するようなバカな話はありません。 どうやら担当した設計事務所氏は、建築関連法規や設備に関し「まったく疎い」ようです。 これらの指摘は出来ても、私に何ができるわけでもありません。私の警告は、最高意思決定機関で生かされることはなかったそうです。 所詮は「他人事」と思うしかありません。 このような「危険な話」が起きる背景に、現行の一級建築士選考方法に問題があると思えて仕方ありません。私の持論ですが、資格試験が「能力判定になっていない」からです。でも、世間から見れば「一級建築士は誰も同じ能力」に見えるだろと思います。これこそ、本当の「危険な話」かもしれません。 |
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011218(火)■星野よ!おまえもか | ||||||||||||||||||||||||||||||||
身内を信用しない球団「阪神」 岡田二軍監督と言う、立派な後継者が育っているのに信用できないらしい。ヤクルトを退団した野村監督をそのまま「阪神監督」に据え、なす術もないまま最下位を続けた。脱税問題を理由に「退団(切捨て)」を迫り、次は『星野阪神』だそうな。 「中身を替えない阪神」 身近に暮らしているとこう思えて仕方ない。熱心なファンが多く、万年最下位でも大入り満員で経営は安泰。金を使って改革しなくても儲かっているので「ラベル(監督)だけ張替えとこ」となる。 中日監督として名を馳せた「星野氏」 更新に道を譲り「活性化」を訴えた、あの格調高き「退団セレモニー」は一体なんであったのだろう?阪神からお声が掛かると、待ってましたとばかり応じた態度に私は呆れている。名監督と誉れも高き星野氏が、その口の根も乾かぬうちに「球界のために」と言う大義名分で、他球団の監督に就任。 生まれてこの方「中日ファン」をやっている私には、せめて「充電期間」を置いて欲しかったし、他リーグにして欲しかったと思っています。想い入れの多いファンになればなるほど「裏切られた」と思うだろう。 まさに「星野よ!おまえもか」です。もう、野球ファンを止めよう… |
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011220(木)■博打 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
「株は、余裕ある資金でするべき」とおっしゃった大先輩がいます。続けて「こないだ大負けしましてね、ハワイの別荘を手放すことにしました」と。私は博打が好き?な上、資金の余裕があったことがないので、株取引をしたことがありません。 博打と言えば、マージャンを時たまするくらいで、競輪・競馬・競艇にオートバイレースなど手を出したことがありません。興味がないと言うより「のめりこむ自分」が怖くて近づかないと言うのが本音です。 それでも「世間の常識」として株式欄を見るのですが、うむ〜 これでも「公開株か!」と思う値付けです。特に建設株の酷さは、まるで「ゴミ箱」みたいです。(青木建設の会社更生法申請以後、一段と厳しい状況です)バブルの頃、3000円を越え4000円に迫ったのは「一体、何であったのだろうか?」と思います。 株価が企業の実態を表しているとは思えないものの、額面割れの企業が「銀行によって支えられている」共通性をもっています。アップアップの銀行は、自らが「生き残り」をかけており、支援を見放せば「即倒産」となることから、ゼネコンは実態以上に「安く見られる」ようです。 私のように「超マイクロ企業」になれば、銀行に支えられる企業が「羨ましい」ほどです。 設計能力が1チームしかない当社では、相変わらず「0-100ゲーム」です。万年倒産予備軍でありながら、1物件決れば「1年食える」と言う、とんでもない「博打」を毎年繰り広げています。これほどのスリルはなく、よほど胃の壁が厚くなくては勤まりません。 まもなく、今年も終わりです。 来年も、競輪競馬より「博打性の高い仕事」を求めて行動するだろう。なんとヤクザなことであろうか… |
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011222(土)冬至■経済的側面 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
スペインにあるプラド美術館は、世界3大美術館の一つだそうです。 私は縁があり、二度訪れていますが、絵画を中心とした素晴らしい美術館です。作品は、宮廷画と宗教画を中心に膨大な数に及ぶのに「庶民を描いた作品」はほんの数点しかありません。 では、庶民を描く画家がいなかったのか?いたのだと思います。ただ「後世に残らなかった」のだと! パトロン(教会や貴族)に逆らって、美術が成りたたなかったという、現実があったのではないでしょうか。 芸術を権力と切り離して美化する風潮がありますが、絵画・彫刻・建築のどれをとってもパトロンなしで、後世に残る作品を伝える術はありません。ミケランジェロさんとお付き合いはありませんが、きっと「太鼓持ち」的な要素をお持ちであったと思います。 同じく、スペインに世界に誇る建築家がいます。 そうです、サグラダファミリアで知られる「アントニオガウディー氏」です。誰も追随できない感性の持ち主で、思わず見惚れてしまうのですが、あれだけの才能をもちながら「小粒な作品」しか残していません。では当HP「建築あれこれ雑記帳・スペイン紀行」から、ガウディー氏に関する記述をご紹介します。 アントニオガウディーは「グエル家」と言うパトロンを得て開花する。 25年前(最初のスペイン訪問)は感動の連続であったが、今回は少し斜に構えて見てしまったようだ。これはガウディーの芸術性に疑問を挟むものではない。今もこれからも「素晴らしい」であろう。 本来、グエル家の建て売り分譲住宅となる筈であった「グエル公園」。色鮮やかな印象を持っていたのにそれが無い。良く見るとわずかに「色」が残る、保存状態が悪いのである。グエル公園は、グエル家当主の死亡(同時に破産)によって開発が中断される。なんと14年掛けて分譲地の環境整備が終わったに過ぎない。遺族が持ち切れず市に寄贈されたため、公園として存続している。 私が「斜に構えた」のは、ガウディーには経済観念が無いと気付いたからである。名も無い建築士としては、マネージメントが出来なければ致命的である。 世界的な「建築家」でありながら、小粒な作品しか世に残していない。グエル公園しかり、サグラダファミリアに至っては170年を経てろくすっぽ出来ていない。一応2060年竣工予定と発表されたそうであるが、何の保証も無い。もし彼に計画性とマネージメント能力があったのなら、パトロンは倒産しなかったであろうし、もっと規模のまとまった作品群を残したであろう。 私は「街の建築屋」をやっています。もう、35年の永きに渡っていますが、経済を無視した建物を手がけたことはありません。個人住宅と言えども予算はあるし、収益目的の建物なら事業収支シミュレーションを要求されます。 もう30年程前のことですが… 大阪市内で行われた某大企業による「再開発事業」にアシスタントとして参加したことがあります。あるとき、プロジェクト責任者から「事業収支を検討するよう」指示がありました。これが、「事業収支」と言う言葉を始めて聞いた瞬間でした。内容など皆目見当もつきません。本屋に行けば「資料を売っている」時代でもありません。勿論、責任者は私の思考能力をチェックするのが目的で、結果を期待してのことではありません。 試行錯誤で、私なりに資料を構築しました。内容は使い物になるものではなかったのですが、事業収支の要素や概念は大筋当っていたようで、「よくこれだけ考えた」と褒められたことを覚えています。この出来事は私に「建物は経済に裏打ちされている」ことを教えてくれました。 まもなく30歳を迎えるある日、成り行きで独立する羽目になりました。 1枚図面を書いて「なんぼ」の下請け仕事でのスタートでしたが、後にある疑獄事件の場となった建物を手懸けたことで、資金的余裕を得ました。 その資金で、1983年に初めてのコンピュータを購入しました。購入費は300万円。当時6人で事務所を運営していましたが、2か月分の運転資金に相当しました。「そんな金があるなら、給料を上げてくれ」と反乱がおき退社した職員もいましたが、私は強行しました。コンピュータがなければ「夜も昼も明けない」時代を迎えて、あのときの決断が間違っていなかったこと確信しています。 「建物における事業収支の重要性」を感じていた私は、3年間会計事務所に入りびたりで「建物に関する税務会計」を勉強しました。手計算で「気の遠くなるほど」繰り返す、収支のシミュレーション計算に「コンピュータがあればな〜」と常々思っていました。そんな折に、コンピュータを手に入れたのです。ベーシックで動く、今でいえば原始的なコンピュータになろうかと思いますが、当時の事務所にとって強力な武器となりました。高校に入学したばかりの息子に指示をして「事業収支プログラム」を組み、受注活動に活用したのです。これが、下請け事務所から脱皮する原動力となりました。 (後に、ソフトハウスの目にとまり「B/Sチェック」として発売された) 自前の受注が出来るようになり、更なる資金的余裕が「一足早いCAD化」に結びつきました。 ある出来事があり「経済を無視した建物はない」と感じたことから、こんなことを書いてしまいました。 |
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011223(日)天皇誕生日■釣り納め■不審船 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
天皇陛下、誕生日おめでとうございます。
寒波による荒天で1日遅れたのですが「80cmのメジロが釣れる」と言う、美味しい話しに目が眩み「真夜中の釣り」に行ってきました。 寒波の最中の海上、それも深夜から明け方にかけて釣ると言うので「それなりの防寒対策」をしたのですが… 上半身:ラクダの長袖下着+毛糸のベスト+厚手のトレーナー+セーター+釣り用合羽 下半身:パンツ+ラクダのパッチ+Gパン+釣り用合羽 カイロ:背中+腹+両足 残念ながら「気休め」でした。その寒いこと! おまけに「80cmのメジロが釣れる」と言うのが、まったくのホラ話と判るまでそんなに時間は掛かりませんでした。乗り合わせたのは8人、その誰もが「80cmのメジロ」など釣っていません。それどころか同じ漁港から出た船は全滅の有様です。 結局、3人で「ゴマサバ3匹・ベラ1匹・オジサン(アマダイに似ている)1匹」の合計5匹でした。 この1年、美味しい話しに釣られたことばかりで、美味しい魚は「さっぱり」釣れませんでした。 これで、今年は釣り納めです。新年は、気持ちも新たに挑戦します! 最強の寒波到来で、1日延ばした「メジロ釣り」 お陰で、不審船の報道が気になったのですが「不審船沈没」のテロップを横目に出かけてしまいました。一夜明けて「要領を得ない報道」に、なにやら怪談めいたものを感じます。 いつまでも「後手は踏まない」と言う決意で、海保と海自の連携プレイで早くから不審船はマークされていたようです。一昨年の悔しさ(快速を生かして逃げた)から、40ノットのスピード(約70km/h)が出る「快速巡視船の造船」と「武器使用緩和の法改正」で手ぐすね引いて待っていたところにやってきました。警告、威嚇射撃と手順を踏んで船体攻撃と進み、包囲停船させたところで「銃撃戦」となり、海保側に怪我人が出ました。報道は、そこから突然「不審船沈没」となってしまいます。 不審船は、中国の漁船を装っていますが、浮遊物からハングル文字が見つかっていること。一昨年の不審船と同型と見られることから「北朝鮮が限りなく黒い」と言えそうです。 ・ 沈没理由が報道されない(海保の20mm機関砲程度では沈没しない) ・ 8隻に及ぶ巡視船に囲まれながら、何故「生存者がいない」のか? など、『沈没の裏側』が気になるのは私だけではないだろう。北朝鮮の工作船なら「投降は許されていない」だろうから、自殺自爆も大いに考えられます。「銃撃戦・沈没・生存者なし」が、北朝鮮の犯行を物語っているように思えてなりません。 この出来事に対し、早くも「やりすぎではないか」と言う批判が出ています。なんともはや、何処までお人よしになれば気が済むのであろうか。 政府は、不審船の引揚も検討しているようです。是非、正体の究明をして欲しいものです。 011225追記 銃撃戦及び沈没の様子が少しづつ判ってきました。 自動小銃の乱射で巡視船に少なからぬ被害が出ています。負傷者が2名で済んだことが不思議なくらいです。巡視船も、自動小銃程度は防げる船体にする必要があるのではないでしょうか!更に、不審船から2発のロケット弾が発射されています。幸い逸れたので被害はありませんでしたが、当っていれば「沈没の可能性」もあったとか。 海保の反撃後4分で不審船が沈没したそうです。軍事評論家は口を揃えて「海保の装備にはそんな能力はない」と言明しており、沈没の際「爆発音が聞こえた」ことから、自爆説が強くなっています。 こうした究明を経て、マスコミの「やりすぎ節」も影をひそめてきました。最も、左寄りで知られる某放送局は、有名な作詞家に「どうして沈没させずに捕まえなかったのでしょう?」と、海保が撃沈したように言わせています。なんと、往生際の悪いところでしょう。 |
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011224(月)■クリスマスイブ | ||||||||||||||||||||||||||||||||
我が国で、クリスチャンが最も増える日です。 幼子は、サンタさんに贈り物を願い 若者達は「甘い夜」を迎えます(若い男性にとって凄い経済的負担らしいネ) そして、私のようなオッサンには「ただ普通の日」です。 我家では「クリスマス風のお好み焼き(どんなんやろ?)作ろか」と言いながら、買い置きのちょっと高いワインを冷やしました。 長男は、小学校の高学年になるまで「サンタさんがプレゼントを運んでくる」と信じていたそうです。団地住まいの我家には、暖炉も煙突もありません、だから「サンタは換気扇から入ってくる」と言うことも信じていたとか。その長男も、いつか「人の親」になることだろう。さて、サンタさんをどのように伝承していくのだろう… 皆様!素敵なイブをおすごしください。 |
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011225(火)■年末まで | ||||||||||||||||||||||||||||||||
年末まで後1週間となりました。 天皇誕生日を挟んだ3連休も正月休みも返上して働くと、所員にも通告していたのに、ぽっかり穴がいてしまった。思えば「2階に上がっては梯子を外される」1年でした。そんな年もあと僅か!早くおさらばして「素敵な新年を迎えたい」気持ちでイッパイです。 釣りで祭日を過し、ラストは「忘年会ラッシュ」です。 25日:鳥取へ日帰り出張。そのまま忘年会会場に直行。やや遅れる見込み 26日:某社と合同忘年会。事務所全員出席予定 27日:ケアハウス本年最終定例会議。雑用を済ませた後、理事長と忘年会 28日:御用納め後、友人(仲間)達と忘年会 29〜30日:年末恒例の「徹夜マージャン大会」 暦の都合で、今年は9連休。さてどんな「正月休」になるやら… まだ「越冬用の本」を購入していません。本と酒でグータラした休みを迎えようと思います。 |
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011226(水)■○○スタン | ||||||||||||||||||||||||||||||||
姪からこんな質問がメールで届きました。 アフガニスタンを含めパキスタン・ウズベキスタンなど 国の名前の最後に「・・・タン」とつく名前が多いのですが、この「タン」には何か意味があるのでしょうか? 私も知らなかったのですが、インターネットで調べて答えを見つけました。 質問に答える形式のHPですが、あんまり面白いのでダイジェストしてしまいます。 田島康弘(たじま・やすひろ)さん/鹿児島大学教育学部教授 http://www.minaminippon.co.jp/nie/011014.htm 中央アジアで「タン」という文字のつく国をあげてみましょう。 アフガニスタン、パキスタン、ウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタン、トルクメニスタン。全部で6カ国あります。よく見ると、「スタン」が共通なことが分かりますね。 この「スタン」は、国とか土地をさすペルシャ語です。アフガニスタンは「アフガン族の国」。ウルドゥー語でパキは清らかという意味なので、パキスタンは(イスラム教徒だけの)「清らかな国」の意味になります。ヒンズー教徒の多いインドから独立したときに付けられました。 したがって、中央アジアで「○○スタン」という国名が多い理由は、ペルシャ語の影響力が強い土地だからだということになります。現在、ペルシャ語を公用語にしている国は、イラン以外はアフガニスタンだけです。しかし、今から7、800年ほど前までは、イスラム教が広がるにつれて、ペルシャ語の影響は中央アジアや北インド、西はトルコあたりまでおよびました。その時のなごりが今も残っているのです。 余談ですが、続いて似た例をご紹介します。 「○○ネシア」:ギリシャ語で諸島とか島々の意味。 国名ではインドネシア、ミクロネシア。地名ではポリネシア、メラネシア。 「○○グアイ」:先住民族のグアラニー・インディオ語で川のこと。 国名では南米のウルグアイとパラグアイ。(以下、略) この地は、バーミアンの巨大遺跡で知られ、かつて仏教が花開いた地域です。残念ながら偏狭なタリバンにより、この人類の文化遺産は爆破されてしまいました。 田島教授は軟らかな表現で語っていらっしゃいますが、この地域は「イスラム文化」に占領され、かつての国名も判らぬほど「文化的破壊」を受けたのです。 人類は、かつて「火を恐れ」ました。それがいつしか、人類最初の宗教「拝火教」に?がっていきます。こんなHPを探しました。 拝火教と風葬のヤズド(イラン) イスラム教が信仰される以前のアケメネス朝、ササーン朝時代(5世紀から7世紀)に国教だったゾロアスター教(拝火教)の信徒が今も住む特異な町です。(以下、略) また、拝火教を「宗教のシーラカンス」と紹介しているHPもありました。 華厳経と言う大乗仏教の経典があります。ちなみに、我が国では東大寺が「華厳宗」として知られています。 説教好きな架空戦記作家A氏の著作に「華厳経は釈迦生誕よりはるかに古い」とあり、更に時間の概念を扱っているため「アインシュタインの相対性性理論にも影響を与えた」そうですが、もし本当なら大乗仏教の「懐の深さ」故に飲み込まれたと言えそうです。 その当りをご紹介しようとネットをさまよったのですが解かりません。その代わり… 「インド思想史略説」 こんな凄いところに辿りついてしまいました。このサイトで「ブッダ以前のインドの思想」を詳しく紹介しています。ご興味ある方はどうぞ! ちなみに、○○スタンと表現される国はイランや分離独立前のインドと国境を接しています。どうやら、この地域は「宗教発祥の地」と言って差支えなさそうです。 |
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011227(木)■味噌汁 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
NHKに「ためしてガッテン」と言う番組があります。たまたま早く帰ったその日は「味噌」がテーマでした。 我が国には「米味噌・麦味噌・豆味噌」の3種類があります。 ・ 米味噌は米麹を使用して醸造し、主に東日本で作られている。 ・ 麦味噌は麦麹を使用して醸造し、主に西日本で作られている。 ・ 豆味噌は愛知県(三河)で作られている、麹を使わない味噌 私の生まれ故郷は「三河」で、当然のように「豆味噌」で育ちました。 麹を使用しないだけ甘味(あまみ)に欠けるのですが、豆から出る「旨み(イノシン酸)」が多く「料理の調味料として使えば絶品」と言うのが番組の評価でした。 豆味噌のシェアは5%とローカルな味噌ですが、愛知県は「味噌料理」の本場です。味噌田楽・味噌カツ・味噌煮込みうどんなど美味しい料理?が目白押しなのですが、大阪ではマイナーです。 今年は、随分四国に通いました。結果は「梯子を外されました」が、美味しい讃岐うどんが食べられただけでも「良し」としようと思います。 何故「名物」なのか? ・ 讃岐平野が小麦の産地であった ・ 瀬戸内で塩が取れた 良質の「塩と小麦」これが美味しい讃岐うどんの秘訣だそうです。 では、三河で豆味噌が生まれた理由はどうであろう?原材料は「大豆と塩」だけです。江戸時代、代替食料として「何処でも大豆を作っていた」なら、三河は塩の産地でしたから納得が行きます。 しかし、40%のシェアを持つ信州味噌(米味噌)はどうであろう。原材料の「米・大豆・塩」のうち、大豆以外の産地とは思えません。今でこそ、材料など何処からでも手に入りますが、江戸時代「塩の入手」一つとっても大変であっただろう。最も手近な材料で作ったはずの味噌…ホンマ!なんでやろ? 番組では、人気のなかった豆味噌の「味噌汁」 甘味がないため、慣れない人には美味しくないかもしれませんが、私にはあんな美味い味噌汁はない。特に、小芋(スライスして)と揚げを具にした味噌汁は絶品です。私は毎日でも欲しいのですが、我家でもまったく人気がなく、どうしても欲しいときは「一人分を自分で作る」しかありません。悲しいな… |
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011228(金)■奇怪な話 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
大石英司氏は近未来シミュレーション小説の作家です。 近未来を扱うだけに「予知能力でもあるのやろか」と思うこともしばしばです。随分前に小説の中で外務省ぐるみで不正蓄財をしているストーリーがありましたが、今年「次々と不正が暴かれた」ことは、ご存知の通りです。 大石氏の最新作「石油争覇」では、「金と女」で骨抜きにされ、北朝鮮の言いなりに動く日本の大物政治家が登場します。案外これも「小説に場を借りた告発」ではないかと思っていたら、「やっぱりそうか」と思う出来事がありました。 各地にある北朝鮮系金融機関「朝銀信用組合」が次々と破綻しています。 既に6000億円が投入され、更に4000〜7000億円が必要とされています。人事権を上部組織の朝鮮総連が握っており、個別の金融機関としてそれぞれへの「公的資金投入」はおかしいと言う意見が国民にあります。預金高1兆円の金融機関に1億円の公的資金が必要ということは「まるで預金が残っていない」ことを意味します。これでは、金融機関としての体を為しておらず、およそ日本の法律を守って運用されている形跡がありません。 朝鮮総連を指揮するのは北朝鮮そのもので、「不明金」も誰が考えても本国への送金としか思えません。 それを何故、日本国民の血税で補填するのか!不思議でなりません。そんな折、抗議の嵐の中「総連への手入れ」が行われ、日本の警察も「やっとやる気になったか」と思いきや、これが全くの「出来レース」と聞いてガッカリしています。 正論2月号(産経新聞社)野村旗守著「それでも朝銀に公的資金を投入するのか」に寄れば、全く形式的なガサ入れで、総連が用意したダンボールを持ち出したのみという。では、何故そんなことをするのか? 公的資金による保証は「架空講座には適用されない」にも拘らず、その架空講座を調査した形跡がない。内部告発によれば「半数が架空講座」と言う。つまり、朝銀自身が不正を行うための装置にすぎない。これまた「何故か?」 それは「公的資金投入を継続するため」に国民の批判をかわす禊(みそぎ)であるという。 公的資金投入の何割かは、回りまわって「日本の政治家に還流」する。いいかげんにして欲しい、国益を守る義務のある政治家が、犯罪国家北朝鮮のお先棒を担いでどうするのだ! こんな奇怪な話はない。だから日本は舐められる。 日本人拉致 麻薬に偽札 不審船 政治家よ!何処まで自国を貶めれば気が済むのか |
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011229(土)■Eメールの成熟度 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
iモードは日本独自の文化であろうか? それなりに便利で「若者を魅了」しており、かつ「怪しげなビジネス」の温床にもなっています。ただ、私の偏見で言えば、世界の異質文化とも言えるiモードによって、インターネット機能が損なわれているように感じています。そう思う根拠として、今年本当にあった事例をご紹介します。 事例1 ある現場で設計変更が生じました。 「図面の訂正が出来次第メールで送りますので、チェックしてください」と伝え、翌日送りました。その後1ヶ月間「何の連絡もなく」私は了解済みと思っていました。進行中の現場ゆえ、施工はどんどん進みます。そこへ… 「指示通り出来ていない」とクレームが舞い込みました。驚いたのは言うまでもありません。なんと先方は「一ヶ月間メールチェックをしていなかった」のです。そして「メールを送ったと言う連絡がなかった」と私に怒りが向けられました。 事例2 行政との協議により、設計の一部変更が生じました。そこで変更内容を細かく書き「メール」で現場に送りました。 工事が進み、指示通りに出来ていないことが判りました。そこで原因究明です… なんと!この現場では、毎日のメールチェックを事務の女性に任せていたのです。そのため用件が担当者に全く伝わっていなかったのです。FAXと違い記録が確認できるので、私が間違いなく指示を出していたことがわかり、修正してもらいました。 この2例で判ることは… ・ 日々メールチェックしていない ・ 本人がメールチェックしていない 如何ですか!携帯電話の「iモード」なら素早くチェックするのに、コンピュータのEメールは結構おざなりです。そのくせ「急速にビジネスの世界に普及しつつある」という歪(いびつ)な状況を生んでいます。 メールにつけた「添付書類」が、先方に対応するソフトがないと言う理由で「無視」される事例などざらにあります。普及度合いと意識に大きなギャップがあり、成熟度に大きな問題がありそうです。 |
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011230(日)■読書総決算 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
その結果、この1年(正月用のストックも含めて)で「151冊」となりました。複数冊の作品を読んだ作家は表の通りです。◎印は「今年出会った作家」で、私がファンになってしまった方たちです。作家との出会いで言えば恵まれた1年でした。 少し乱暴にジャンルを分けてみました。 お気付きのように、私は読書を「娯楽」と捉えており、大手書店が発表する「ベストテン」に入るようなビジネス書やハウツーモノがありません。それでも、戦記物(近未来シミュレーションを含む)から「先進技術」の知識が得られるし、ハードボイルド(サスペンスやスパイモノを含む)から「社会時評」が得られます。娯楽と同時に「知的興味を得られる」これが嬉しい。もっと正直に言えば、勉強のために本夜読むことは「今でも苦手」です。 気楽に!気楽に…読書を楽しもう 関係のない追記 朝刊に「朝比奈隆先生の訃報」が載っていました。 工業高校を選んだ私の「音楽」は義務教育で終了しました。唄うことが好きな私は、学校で音楽の授業がないことを悔しく思っていました。 社会に出たある日「合唱団員募集」のポスターを見て、己の実力も知らず応募しました。いきなり楽譜を渡され「さあ唄って!」と言われ、ヤククソで声をあげたことを覚えています。ところが、7倍の関門を抜けて「テナー」のパートで合格したのです。しかし、音楽の素養のない悲しさで長続きはしませんでした。 この時の主峰者が朝比奈隆先生でした。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。享年93歳 |
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011231(月)大晦日■24時間 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
今年も、飽きもせず「昨日の日記」書き続けました。 好意的な方は「良くそんな時間があるね」と言ってくださいますが、口の悪いのになると「よっぽど暇なんや」となります。仕事では恵まれない1年でしたが、用事の忙しさはなかなかのもので、決して暇だったわけではありません。 誰でも1日は「24時間」です。 ただ、その使い方は「人それぞれ」で、私自身もこの10年で随分変ってきました。 40代…仕事、余暇の順で時間を大切にしており、いつも睡眠時間が犠牲になっていました。若い頃「タフだった」だけに、やがて私は体力の衰えを自覚するようになりました。それに伴い、価値観や生活パターンにも変化が出てきました。50代も半ば、私は充分な睡眠時間が必要になりました。同時に「何より余暇を大切にする」ように変りました。そんな変化と時代の流れの中にホームページがあったのです。 事務所は「休日出勤も残業もしない」ことを貫いて10年になります。 健康と余暇(生甲斐や趣味)を守り、仕事も大切にします。しかし無理はしません。 こんなご時世となり「ガンバル」ことも止めようと思います。 明日は「新年」です! ゆっくり生きていこうよ… |
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