dogfight高松の長すぎるひとり言
2001年11月

100円ショップ携帯電話依存症保守的飲み屋の料金漁夫の利削除どうでもいい話し父母の思い司馬遼太郎記念館大道芸人診断ワークシェアリング醜悪軟らかなきざし狂牛病の話夜長のひとり言
011101(木)100円ショップ
バブルが弾け、暫くして「価格破壊」が話題になりました。今考えれば、あれが「デフレの始まり」であったことに気付きます。
あれからの流れを見れば、価格破壊など可愛いものだったことがわかります。デフレは進行し、特に資産面(株・土地・建物)ではバブル以前の価格を下回って、投資マインドを冷え込ます原因となっています。
買い物のついでで「100円ショップ」に入って、驚いてしまいました。
一人暮らしに必要な品物なら全て揃いそうです。日用雑貨、食料品、おもちゃ等なんでもありです。物珍しさも手伝って見て回ったのですが「メイドインジャパンはほとんどないな…」という感想です。
Dogfight注:報道によれば、大阪北の繁華街で「1コインバー」がオープンしたそうです。「100円で飲めるスタンドバー」です。凄い時代がきたもんだ!
デフレの中で、最も下がっていないのが人件費です。
バランスよく人件費も下がるなら、国際競争力を取戻す有効な手段(デフレ活用論)になるかもの知れませんが、これには私たちの意識改革が必要です。
Dogfight注:国際競争力の低下で、我が国は「アジアから取り残されようとしている」
この面も不況の大きな原因となっているが、気付いている人は少ないようだ。
いま読んでいる本に中国に関する記述があります。中国は人口爆発で1996年から「食糧輸入国」になっているのに、我が国がセーフガードを発動するほど、農産物を輸出してきます。国内の飢餓問題より個人の利益を優先する「中国人らしい出来事」ですが、我が国の人件費の高さ(農業保護も一因かもしれない)が、外国産野菜を奔流させる原因でもあります。
100円ショップは私に様々なことを考えさせてくれました。
追記
偽装農園の柿の実を「取り放題100円」で解放したらどうであろうか。そうすれば、柿も実をつけた甲斐があるだろうに…料金箱を置いておけば、日本人はちゃんと守ります。
011103(土)携帯電話依存症
携帯電話の普及は世の中の仕組みを変えようとしています。移動先に「情報を届ける機能」を利用し、様々な分野で業務形態を変えた商品と言えます。
反面、携帯電話が「若者文化を破壊している…」そう感じている方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。例えば、折角集まったのに「それぞれに電話がかかり」会話が成立しない。結局、別れた後「メールでやり取り」したなんてバカな話があるように、「生の会話」を奪っています。
今時珍しくもない風景ですが、片手に電話を持ったまま「ラッシュの電車」に乗ってくる若者のなんと多いことか。コールの瞬間に会話できるようスタンバイしているのか?
乗車中「メールの入力」に夢中になっている人も多くいます。これでは、隣で殺人があっても分らないだろう。まるで、携帯電話がなけりゃ「人生が成立たない」と言わんばかりです。
こんな若者を見ていると「携帯電話依存症」こんな病名を付けたい心境になってきます。
追記
若者ファッションも様々です。
いつまでたっても「暖かい日」が続きます。それでも寒暖の差が大きいのに、いまだに「臍だしルックやノースリーブ」の若者がおり「よく、お腹を冷やさないものだ」と感心します。隣では「厚手のコートに襟巻き」をした若者もいて、いくらファッションとは言え「それじゃあ暑かろう」と苦笑してしまいます。自然を無視した「無理なファッション」で個性を演出したり、携帯電話に個性を奪われたり、若者も大変だね。
011104(日)保守的
私が高校3年の社会科の先生は共産党員であることを隠しませんでした。
最期の授業は「悪法について」と言うテーマの作文で、私は「悪法といえども守るべきだが、併せて改正の努力をすべし」と書きました。俺は認めないから「守る必要はない」と言う考えが一番間違っているとも書いたことを記憶しています。
採点はなく、また出題者である先生の考えを聞かせていただくこともなく、私の学生時代は終わりました。
この考えは今も変ることはなく、私は「ませた高校生」であったようです。
街の建築屋を自認する私ですが、いろんな所で「理不尽な法律」とバッティングします。このような場合、法の弾力運用や解釈の見直しを迫るのですが、多くは「蟷螂の斧」で終わります。
そんな交渉過程で、面白い符合に気付きます。
生真面目な人、法を熟知した人や法で飯を食っている人(弁護士のことではありません)が、案外「法にしがみついている」ことです。法の持つ時代錯誤や、理不尽さを認めながらも「改正にたち上がる」ことを嫌います。
あまりに法に密着し、距離をおいて「法を眺める」ことができないようです。それ故に弊害に対する認識は甘く、むしろ「守ることに生きがい」を感じているように思うことがあります。結果として、彼らは「悪法の守護者」になっています。基本的に日本人は「保守的」なのでしょうか?
011105(月)飲み屋の料金
昨日のこと、近所に住む若夫婦とモーニングコーヒーに出かけました。大変セコイ話しですが、ご紹介します。
大人は若夫婦と私の3人、それに子供です。注文は…
 ・ コーヒー+ヘソパン+ゆで卵=セット料金350円
 ・ コーヒー+ハンバーガー+サラダ=セット料金420円
 ・ コーヒー+ヘソパン+ハムエッグ+サラダ=セット料金460円
それに加えて、子供用に「ハンバーガーセットのコーヒーをミックスジュースに変更して下さい」とお願いしました。ウエイトレスさんは「別料金になりますが…」と断りをいれて注文を受けてくれました。
さて、支払いです。
ハンバーガーとミックスジュースは「単品注文」扱いで、何と「ハンバーガー300円+ミックスジュース500円」となっています。朝の喫茶店で、セットメニュー以外は注文すべきではないと言う教訓です。
随分前のことです。
娘と飲みに行ったのですが、お酒のダメな娘のために「ウーロン茶」を注文しました。帰る段になって、その料金の高いのに驚きました。
「何でや?」
「水割りはセットに含まれておりますが、ウーロン茶は別料金でございます」
何と分かり易い返事でしょうか!
喫茶店で支払いをしながら、私はこの出来事を思い出していました。
011106(火)漁夫の利
「先駆者が時代遅れになる」何とも皮肉なパラドックスです。
我が国の建築設計分野におけるOA化では、MACは先駆者です。CADの普及にも、ささやかながら尽力したのですが、世間にCADが普及したとき「当社のシステムは時代遅れ」になっていました。こんな話は身近に随分あります…
私鉄王国「関西」で最も大手の近鉄は、逸早く「冷房化に着手」しました。まだ冷房が贅沢品と言われた時代でした。ただ、時代背景もあり「扇風機併用」の簡易冷房と言ったものでした。
他社は、遅れて冷房化に着手した反面「完全冷房化」でスタートしています。終わってみれば、近鉄は「完全冷房化に遅れた私鉄」という不名誉を背負う羽目になりました。
Dogfight注:電話通信網の整備が遅れた国は、はなから無線化で対応したため「携帯電話の普及が早かった」という事実があります。よく似た話しですね。
近鉄の経営トップには、生活保護世帯でも「冷房OK」の時代が来るとは思えなかったのでしょう。2度の冷房化投資を強いられ、余裕がなかったのでしょうか?「スルッとKANSAI」のネットワーク整備に全く出遅れてしまいました。
「スルッとKANSAI」は、非JR系の輸送機関(地下鉄・バス・私鉄・フェリーなど)を網羅し、関西一円共通で使用できる「プリペイドカード」によるネットワーク化です。これにJR西日本が対抗して「Jスルーカード」を作りました。両者が熾烈な戦いを繰り広げる中、投資が遅れた近鉄は「一人蚊帳の外」でした。
出遅れた近鉄ですが、今度は「漁夫の利」を占めたのです。
なんと「スルッとKANSAI」「Jスルーカード」双方に加入する離れ業を演じたのです(先行他社は、共通システムの開発を迫られるだろう)。近鉄トップはほくそえんでいることでしょう。

広辞苑より【漁父の利】
[戦国策燕策] 双方が争っているすきにつけこんで第三者が利益を横取りすること。「―を占める」
011107(水)削除
要請を受けて当HPの記載を削除したことが2度あります。
2度とも「出来事」を扱ったものです。筆禍には注意をしているのですが、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
不特定多数(いてはるのやろか?)からは「誰のことか」分らぬようにしていますが、どうしても出来事の関係者には分ってしまいます。誹謗中傷や名誉毀損を避けるよう記載しているのですが、不愉快とか迷惑の判断は出来事の関係者にあり、ままお叱りを受けることになります。なお、ご連絡頂ければ議論なしで「削除」しています。
再発防止には「出来事を扱わない」のがベストなのですが…
 ・ 私事だけでページが作れればよいのですが、それ程「日々波乱万丈」ではない
 ・ 季節の移ろいをテーマにすればよいのですが、それ程「感性が豊か」ではない
 ・ グルメのご紹介に徹すればよいのですが、それ程「小遣いが潤沢」ではない
そんな訳で、今後も注意して「出来事」に触れていきたいと思います。お気付きの点があれば遠慮なく、直接私にご連絡いただけますように。
011108(木)どうでもいい話し
苦境に喘ぐ私ですが、ちょっと嬉しいことがありました。
「溺れる者藁をもつかむ」の例え通り、最近「宝くじ」を買うようになりました。普段の還付金は1割なのですが、昨日売り場でチェックしてもらった宝くじは「6割還付」でした。こんなことは近年にないことです…ひょっとしたら「運が上向く」かな。
家に帰ったら自治会から「お知らせ」が来ていました。団地内にあるカーブミラーが「危険な状態」にあるそうです。その理由は…
管理規約に違反しますが、迷惑にならない範囲で「ペットの飼育」が黙認されています。ペットの多くは犬で、散歩中の「うんちの後始末」がモラル低下として問題になっています。ところが、お知らせには「酸性の強い犬の小便」でカーブミラーのポールが腐り「倒れそう」と言うことでした。
犬の習性を考えれば「あり得ることだ」と妙に感心してしまいました。でも、団地の共有財産だけに感心ばかりしていられません。とは言いながら「なんか解決策あるんやろか?」
011109(金)父母の思い
高知に住む息子夫婦から「出張を兼ね大阪に行く」と言う連絡がありました。
それから家内は、クロゼットにある洋服を取出し「必要か」と訊ねては処分していきました。クロゼットの空いたスペースに部屋の雑物を入れ、狭いマンションながら息子夫婦が泊まれるスペースを無理やり作り上げました。
本社に報告がてら、結婚の内祝いを配って歩くのが目的だったようです。
私も会えるのを心待ちにしていたのですが、予定通りには運ばないもので、結局、我家による時間がなくなってしまいました。「顔だけでも出そうか」と息子から電話があったのですが、「無理しなくても…」と空港に向かうよう返事をしました。
でも、寂しかったことは言うまでもありません。
私も、出張の途中故郷に寄ったりしましたが「ゆっくりしていったら…」と言う父母の言葉に、いつも「忙しいから」と答えていました。あの時、無口な父も本当は「ゆっくりしていって欲しかった」のだと今更ながら気付きました。
11月24日、母の七回忌を迎えます。父が逝ってもう20年になります。私もようやく、父母の思いが分る歳になってきたようです。
011111(日)司馬遼太郎記念館

「司馬遼太郎記念館」全景
正面に見えるのが「ミクロへの回廊」です
河内の国小阪(現:東大阪市)に司馬遼太郎記念館ができ、11月1に開館しました。見学してきましたの、その感想を…
設計は安藤忠雄氏です。司馬遼太郎婦人「福田みどり」氏の個人資産と司馬遼太郎氏のファン(約8000人)の浄財、それに朝日新聞(用地提供?)やNHKの協賛を得て、司馬遼太郎記念館は完成しました。関係者の思い入れが反映された建物で、従来の○○記念館と言った定型を有していません。その意味でも建築家「安藤忠雄」氏の才能が如何なく発揮された傑作だと感じました。
「従来の○○記念館と言った定型を有していない」と感ずる理由は、当文章が「…らしい」としか書きようがないことでも分ります。当記念館は、司馬遼太郎ファンの一人として、また建設地付近の事情に詳しい私でも下記の程度しかわかりません。
 ・ 行政の費用で建設されていない
 ・ 多くのボランティアで運営されている
 ・ 司馬氏の個人邸宅用地と朝日新聞所有地で成立っている
建設にまつわる顛末は一切紹介されておらず、館内展示や案内用のパンフや資料(有料無料を問わず)にも司馬遼太郎氏の「年譜」すら紹介されていません。

司馬遼太郎邸門
記念館はここから入る

門の表札

氏が愛した庭/右手が書斎

今もそのままの書斎

記念館へのアプローチ
司馬氏が愛した庭を散歩するがごとく誘導され、氏の書斎を見つつ記念館に誘導されます。記念館の長い誘導路は、あたかもミクロへの旅立ちのようです。ドアをくぐると、地下から吹抜けで「高さ11m」に及ぶ書架が目に入ります。そこは、氏の蔵書の一部2万冊が展示された大空間で、中に立つとあたかも司馬遼太郎氏の「脳の中に入ったような」錯覚に陥ります。(撮影不可のためご紹介できません)
年譜すらない展示は、見ることではなく、まるで「感じろよ…」と促しているようです。
   『司馬遼太郎』とは?
何も知らない人が訪れても「ただ不親切な空間」かもしれません。或いは「氏を愛した人しか来て欲しくない」と言う意思表示かもしれません。
(こんなことは一言も書かれていません。すべてdogfightの感想です)
以下、年譜がないので記憶で書きます。間違いは平にご容赦を…
司馬遼太郎(本名:福田定一)氏は大和の国「当麻(たいま)」で育ち、幼年から「古代」に接して育ったようです。「数学が苦手で…」と自己紹介されていましたが、モンゴルに憧れ「大阪外大」に進学、学徒出陣で戦車兵として満州に出兵。敗色濃く、本土決戦に備えて呼び戻されて「生き長らえた」と述懐されています。祖国防衛戦の訓練中、大本営参謀から「国民をひき殺してでも戦場へ向かえ」といわれ、「日本民族とはなんやろ」と感じたという。
戦後、産経新聞に勤め、京都で「宗教担当」となる。この時間と大本営参謀の言葉が、福田定一氏を司馬遼太郎に変えたのではないかと私は思っています。
氏は、1996年2月突然の死(私の記憶に間違いがなければ「腹部大動脈破裂」が死因/このことも一切触れていない)を迎えました。72歳の出来事でした。
50余の作品を精力的に残したものの、晩年は「小説を書かない作家」になっていました。最後の小説は、高田屋嘉兵衛を扱った「菜の花の沖(1982年)」で、氏の命日が「菜の花忌」と呼ばれる所以です。
晩年は「街道を行く」をライフワークとしており、25年続いたこのシリーズが絶筆(濃尾三州記)となっています。
私は読書仲間が多いのですが、話をしていて「氏のファンは2分されている」ことが判ります。それは、歴史小説ファンと、「街道を行く」ファンです。
記念館を訪れながら、この施設が「街道を行く」ファンの思い入れで作られたのではないかと感じました。(当然のように「街道を行く」が大きく扱われ、歴史小説ファンが名付けたであろう「菜の花忌」の文字は何処にもない)
私と司馬遼太郎氏(作品)の出会いは、結婚して耐貧生活を余儀なくされたときに始まりました。まるで漁るように読んだものですが「街道を行く」からは進まなくなり、氏が歴史小説を書かなくなったこともあり、やがて離れてしまいました。
「街道を行く」は、「道・街・歴史」をあわせた紀行文の容を取っていますが、私は氏の「思想の書」と言う感想を持っています。
大変生意気な言い方ですが…
「街道を行く」から伝わる氏の思想に「ついていけない」と感じたことを覚えています。
「街道を行く」は丁度私が事務所を始めた時期に当たり、「食うために」私が変っていった時期と合致しています。
とりとめもなく書きましたが、様々なことを感じ、考えた「司馬遼太郎記念館」でした。
011112(月)大道芸人
ちょいとイッパイ飲んでの帰り…
南海難波駅前で、コロンビアから来た4人組が演奏しながら唄っていました。私は、余りの上手さに聞惚れ、結局CDを買ってしまいました。
…リズム感・演奏の見事さ・素晴らしいハーモニー…
彼らストリートミュージッシャンに敵う「日本人歌手」がどれだけいるのだろう?と思ってしまいます。
我が国も、かつては本当の意味でプロと呼べる人たちがいました。
例えば、アイ・ジョージ(若い人は知らないだろうな)と言う日本人離れした歌手はマイクなしでもホール中に響く声量の持ち主でした。声など電子装置でいくらでも加工できるようになった今日「生の声で勝負」など必要がなくなったのでしょうか…
機会均等の国「日本」ですが、実力と人気ばかりは比例しません。
いつの頃からでしょうか?歌手を「顔で選ぶ」ようになって、「本物が要らない」時代になったように思います。あんなに素晴らしい人達が大道芸人で暮らすのは寂しいことです。彼らにも「チャンスが巡ってくるように」私は願っています。
追記
買ったCDを、DVDで聞きながら仕事をしています。でも、コンピュータにキャパがないせいか「時折フリーズする」のが玉に瑕です。
011114(水)診断
風邪が流行っています。皆様、お気をつけて!
私もどうやら友人からうつされたようで、咽が痛み唇が渇きます。用事が多く、ゆっくり寝込む暇もないし、ついでがあったので診察をして頂きました。
「先生、咽が痛いのですが…」
「風邪ですか?」
「私は診断できませんので…」
私に病名を訊ねられても困るのですが、とりあえず綜合感冒薬を頂いて帰りました。
こんな話を聞いたことがあります。
遠方からも患者が押寄せる名医がいらっしゃいます。ただ、大変気難しく「先生、風邪をひきました」等と言おうものなら「診断は私がする」と患者を怒鳴りつけるそうです。いくら名医でも、ちょっと怖いですね。
先日読んだ本に、監察医を永年お勤めになった上野正彦先生の「死体は告発する/毒物殺人検証(角川文庫)」があります。先生が同著の中で「患者を叱りつける医師がいるが、これは大人気ないことである」とし、医師ならば「患者の話を聞いて、自分で診断すべし」とおっしゃっています。
家内は、膝の治療に通っています。先生は「水の溜まり具合」を説明した後「水を抜くかかどうか」訊ねるそうです。これが、どうにも「頼りない先生」と映るようです。
しかし、今後このスタンスが増えるのではないかと思います。医療費が高く、医療過誤に対しとんでもない高額の賠償請求をされるアメリカでは、医師が診断を下し「複数の治療法(治療費やリスク)を提示」して患者に選ばせると本で読んだことがあります。
診断に対する医師のスタンスも様々なようですね…
追記 年末も近づいてきました。
年末調整の時期がやってきますが、昨年から医療費が10万円を越すようになり、医療控除の対象となりました。私は、狭心症に睡眠センター更に歯の治療を続けており、家内は膝と高血圧で通っています。今年は医療費が20万円に達しそうです。これも老化のバロメーターであろうか…
011118(日)ワークシェアリング
小泉政権になっても景気は悪化する一方です。
かといって、小泉政権の失政が原因とも思えません。もし責任を問うとすれば、日本という国を作り変える方策作りです。
私自身を含めて「会社が潰れても良いから構造改革を断行して欲しい」という、マイクロ企業のオッサンの声を聞いて欲しい。いまさら公共投資を増やしたところでカンフル剤にもならないだろう。必要なことは「国が潰れても役人は生き残る」と信じている連中を退治し、国を作り変えることです。
大阪府など、デッドサービス比率(収入に対する固定経費の割合)が100%を超えながら何一つ改革が進みません。企業ならとっくに倒産状態のくせに、平均年収が700万円と言うトップ企業もビックリする給与水準です。そのくせ、人員整理も給与カットも進まず、それどころか「闇手当ての撲滅」ですら成ったかどうか怪しいものです。数年後には、都道府県初の「再建団体」の予定となっており、そうなれば給与総額が収入に対して定められるため、否応なく不自由さ(原価管理)を味わうことになります。
Dogfight注:再建団体になれば公共料金も5倍以上に跳ね上がるそうで、府民も「痛み」を味わいます。ただ、府民にも「親方日の丸」意識があり、意識改革に必要なことかもしれません。
このまま不況が続き失業者が増大すれば、欧州の一部で取り入れられている「ワークシェアリング」が必要になるかもしれない。財務大臣の口からも「ワークシェアリング」がでてきており、そんなに遠いことではないかもしれません。
これは、1人分の仕事を「2人で分け合う」もので、労働時間も給与も半減する。つまり、「失業者の群れを作るのか?それとも仕事を分け合うか」と言うものです。以前、ワークシェアリングの考え方を聞いたとき「そんなアホな」と思ったものですが、最近は「これしかない」と思うようになりました。

おそらく、ワークシェアリングは人件費を引き下げる効果を招くだろう。デフレスパイラルの中で、人件費の引下げがなければバランスが取れません。かつて米国で、レーガノミクスと呼ばれる経済化改革がありましたが、結局は、国民が「賃下げに応じた」ことでアメリカは蘇りました。
ただ賃下げの過程で、個人の「借金圧力」をどのように和らげるかが問題です。これがなければ「1億総破産」となる。
結局「一度日本を潰す」必要があるのかもしれない。明治維新から120年、もっと早く制度を作り変えるべきであったのだろう。
011121(水)醜悪
  □バスの中で
満員の通勤バスの中。二人座席にブランド物のバッグを置き、一人で席を占拠している。通路側に組んだ足を投げ出し、周りの迷惑など気にもしない。メールの入力に熱中しており「満員のバスでの携帯電話はご遠慮ください」というアナウンスも無視。
どうらや本人は美人と思っているらしく「何をしても許されると」と思い込んでいるようだ。
「顔が良い」の「スタイルが良い」など、長い人生の中で「僅かな季節」でしかない。後に残るものは、知性も思い遣りもない「醜悪な女」しか残らないことを彼女は知らないようだ…
  □保守契約
5年前に購入したレーザープリンタ。
事務所ではソフトに付いていけなくなり、我家に持ち帰って「チェック用」に使っています。その機械のメンテ契約が切れ、更新の書類を送ってきた。
それを見て私は呆れてしまった。保守契約料は「年間37100円」となっている。ちなみに、数倍性能の良い「最新機種」が10万円で変える時代です。新品購入代金の37%に達するメンテ料を提示してくるメーカーの神経を疑ってしまいます。
このメーカーは、かつてコンピュータ周辺機器やコピー機分野での覇者でした。
しかし、大名商売が祟り「周辺機器ではエプソンに抜かれ」「プリペイドコピー機やデジカメ分野では大きく出遅れ」ました。

話によれば、「特許を出せ」が企業方針で、多くの特許を持つものの製品開発では遅れをとっているそうです。今は「特許収入」で業績は良いそうですが、販売代理店が「競争できる商品がなく」泣いていることでもわかるように、「もの作りこそ産業の真髄」を忘れているようです。
1枚の保守契約書が、醜悪な企業姿勢を見せてくれました。
011123(金)軟らかなきざし
さしもの嵐もようやく峠を越えたようで、静まるきざしを見せ始めました。
「泣き面に蜂」とはこのことかと思うほど難問が押寄せたのが2ヶ月前。
所詮は「他人のふんどしで相撲を取る」設計稼業だけに、資金力に物を言わせて解決することなど、望むべくもない。そんな私にできることは、どんな嵐にも「逃げない」ことだけでした。格別な解決策も持ち合わせないまま踏みとどまることは辛く苦しいことでしたが、そんな私を神様は哀れんでくださったようです。

まもなく師走。いまだに「来年が読めない」私ですが、先行きに「軟らかなきざし」を感じるようになりました。
感謝…
追記 明日は「母の七回忌」
法事でふるさとへ帰ります。少し軟らかな気持ちで「母に話し掛けられそう」です。
011125(日)狂牛病の話
出席者で一番可愛かったのが「華綸(けりん)」です。まだ生後6ヶ月。スリランカの風習で、耳たぶに「ルビーのピアス」をしています。
母の七回忌の法要があり、ふるさとへ帰ってきました。
親族が集まり、話に花が咲いたのですが…
そんな中、狂牛病に関して大変興味深い話を聴くことができました。残念ながらご紹介できませんが、マスコミがセンセーショナルに報道するほど人への感染力は強くなさそうです。
テロを恐れての海外旅行激減や、狂牛病を恐れて「食べない」など、交通事故より低い確率に恐れて「膾を吹く」行動と言えそうです。私は、普段通り肉を食べていますし、お金に余裕ができれば「海外旅行もしたい」と思っています。皆様も如何でしょうか!
011127(火)夜長のひとり言
  □年末ジャンボ宝くじ発売
社運を賭けて「年末ジャンボ宝くじ」を購入しました。金額は3000円。こっれて「経費で落ちるやろか?」会計事務所の先生に尋ねたら「怒るやろな…」
番号は、なんと「199119」です。「1」と「9」ばかり、こりゃダメだと思ったのですが「いく・いく」とも読めるわけで、事務所の救世主になるかも!

銀杏の絨毯
  □木枯らし
最高気温が「12.8度」
時々木枯らしが吹き、冬到来です。綺麗だった紅葉もこの風で「路面に絨毯を敷き」街路樹は枝ばかりになってしまいました。寒がりの愛娘かおりは「厚手のコート」を着て外出していました。
  □牛肉
狂牛病騒ぎで、すっかり人気を無くした「牛肉」ですが、どうやら潜伏期間が長いらしく、年齢により温度差が大きいようです。
若い人は「脳がスポンジ」になることが恐怖のようです。でも、老い先短い私たちの世代では「もう、ええやン」と言う気持ちと、「発病が先か?死ぬのが先か」という気楽さがあります。(私は、お構いなく食べています)
今は全数チェックされており、むしろ「安全な肉」と言えるのではないでしょうか。費用負担の報道がないので良くわからないのですが、どうやら「税金」で検査費用が出ているらしい。いつまでもこんなことは続けられないだろうし、いつか検査費は「コスト加算」されるだろう。そうなれば「高くて怖い牛肉」となる、酪農家受難の時代ですね。
ところで、全数チェックって「日本以外でもやってんのやろか?」
  □懲りない面々
 ・ エイズの「血液製剤」
 ・ ヤコブ病の「こう膜」
 ・ 狂牛病の「肉骨粉」
生産国では「発病の原因物質」とわかった時点で使用を禁止しました。
でも、国際政治は怖いね!自国での使用は禁止しても「輸出は禁止しない」のです。お陰で、この病気は全て我が国に輸入(狂牛病の場合「人への感染」は未知)されました。厚生省(現:厚生労働省)は「何をしていた」と訴訟騒ぎ(狂牛病はまだですが…いずれなるだろう)です。真摯な研究者の姿勢を無にする「行政の怠慢」と、私は思っています。
我が国は「貿易立国」です。輸出国が禁止しない限り「輸入制限は国是にもとる」と言うことであろうか?国民の生命財産を守ることは重要なことと思うけれどな…
  □クラシックコンサート
関西電力主催の「大阪フィルクラシックコンサート2001〜名曲の旋律(しらべ)〜」が今夜あり、招待状を頂いて行ってきました。
下野竜也氏の指揮で
 ・ メンデルスゾーン/交響曲第4番「イタリア」イ長調 作品90(4楽章)
 ・ ラヴェル/ピアノ協奏曲ト長調(ピアノ独奏:仲道郁代氏)(3楽章)
 ・ ラヴェル/ボレロ(本日の演奏で最もポピュラーな曲。最高でした!)
 ・ アンコールに応じて(おそらくメンデルスゾーンだと思う?)
普段は、クラシックなど縁のない私ですが、昨年に続き2度目の演奏会です。とても「薀蓄(うんちく)」を言える知識はありませんが、心から楽しむことができました。


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