dogfight高松の長すぎるひとり言
2001年10月

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011001(月)老師葬送
私が大変お世話になった老師「根来愛之助先生」が9月27日、ご逝去なさいました。
享年97歳。心からご冥福をお祈り申上げます。
老師は明治生まれ。尋常小学校を卒業後、家業が苦しい中「泣いて頼んで美術学校に進学した」と言う。今でいう、専門学校であろうか。「算数が全くダメで…」と言うのが選択理由ですが、勿論「老師のテレ」に過ぎない。天王寺美術館での「標本画」を皮切りに絵の世界に進む。カラー写真のない当時「細密画」が必要で、いくつか拝見したことがあるが驚嘆する。
その後「商業デザイン事務所に弟子入り」再修業して、一人立ちの道を歩む。不二家の「ペコちゃん」は今も活用されているデザインである。カラー写真がなかった戦前まで、丹頂や森下仁丹のパッケージデザインを一手に手懸けていた。
先生が30代の頃、画家赤松輪作氏らと「大阪デザイン協会」を設立。その後、大阪における各種「絵画組織」の母体となっている。ちなみに先の赤松文部大臣は赤松輪作氏のご子息である。
老師の口癖は「わしは画家ではない」で、度重なる出展要請に応じたことがない。弟子を取ることもなく過ごしながら、フランスで活躍する画家「神下雄吉氏」は今も礼儀を崩さない。
ひょんなことで知り合った私は老師唯一の弟子かもしれない。
ただ、半年で筆を折り「あんたは落第生や」と言っては私を可愛がって頂きました。
老師には物心両面に渡りお世話になりました。資金ショートなど日常茶飯事のMACに取り、老師のご好意がなければ「とうに潰れていた」だろう。
お盆が過ぎ、老師は急速に老衰が見えてきた。立居振舞が無理となり座位さえ保てなくなった。9月になり見舞いに訪れる私も見分けがつかないようでした。

酒を飲み、棺に眠る老師のお顔を拝見しながら通夜を過ごしました。
ご高齢なだけに既にご兄弟も死に絶え、弔問に訪れる誰も彼も高齢で、少し寂しい葬儀でした。
裏方を勤める私は必至で泣くまいと勤めた。葬儀を済ませ「しみじみ泣こう」としていたのに、出棺の折、泣き崩れてしまった。
斎場で、いよいよ「お別れ」がきた、例え遺体とは言え「そこにある」ことが大きいのに。
いま私は涙にかすむ目で入力している。
手元に残る老師の数枚の油絵。先生お世話になりました。ありがとうございました…
011002(火)茶髪
食物と生活習慣の変化であろうか…日本人体型が良くなり、顔まで「脱・アジア化」してきた。男女を問わず「茶髪」が珍しくもない世の中で、「本当に日本人だろうか?」と迷うこともある。
私も「茶髪」にしようと相談したことがある。
 ・ 髪の絶対量が不足している
 ・ 白髪が多く「斑」に染まる
 ・ 家族や取引先から「顰蹙を買う」
で、結局諦めたのですが、今でも願望は続いている。

こんなことを言いながら「黒髪はとっても美しい」と私は信じている。今となっては「ないものねだり」に近いのであろうか
「何故、茶髪にするのか?」愛娘かおりに聞いたところ、黒髪では「頭が重く見える」という「オジさんには理解しがたい」返事であった。私のように、すっかり薄くなると「重く見える」なんて夢のまた夢である。
011004(木)改革断行
老師の通夜で、椅子に横になって仮眠をしていたら電話がなった。久しぶりの友人からで、用件が済んでから「仕事はどう?」と、世間話になった。
今年の初夏は睡眠時間も思うようにならないほど忙しかったのに、僅かの物件を残し「死に絶えて」しまった。生き残っているものも「さて、いつ動き出すやら…」と言った具合で前途多難です。
友人のところも業種(自動車の生産ライン製作)は違えども「似たようなもの」らしい。
話によれば、以前は赤字覚悟なら仕事があったのに、「今はそれすらない」と言う。ここまでくればどこか「開き直り」の心境で、今のうちに「思いっきり構造改革をして欲しい」と言う話題になった。
例え、従来型の「公共投資」と言うカンフル剤を打ったとて、景気がどうこうなるとはとても思えない。小泉総理は「痛みを伴う改革」と言うけれど、今でも十分痛みはあるわけで、どおせなら「痛み慣れ」している今のうちに「思い切ってやって欲しい」と言う心境です。
GDPに占める公共投資の割合
(OECDの資料より)
日本 6.2%(1998年)
フランス 2.8%
アメリカ 2%
ドイツ 2%
イギリス 1.4%
大規模な「産業別労働人口の移動」が必要なことは、私にだってわかる。建築屋等と言う「野暮な職業」をやっていると、あぶれた連中が雪崩れ込んでくる様が良く見える。ただでさえ「過剰労働人口」なのに、安易な気持ちで「建設労務者でもするか…」とこられても、もはや受け入れる余裕などあるはずもない。
ブルーシートで寝泊りする根性があるなら、手不足な「介護業務」への転職を勉強したらどうであろうか。
Dogfight注:世界にあるゼネコンの数は200万社だそうです。ちなみに、我が国には60万社ある。なんと多いことか!
Dogfight注:小泉総理就任後も景気は低迷続け、成長率は「マイナス」に転じました。それでも支持率が落ちないのは「改革断行」の期待と理解して欲しい。
011005(金)CAD哀歌
手元にある今年の「1級建築士の学科問題集」を眺めていると、難問奇問を通り越し「こんな知識がいるんやろか?」と思える珍問になっています。
昨日掲載したように、我が国の建設労働人口はどう言い訳しても多すぎます。建築士の数も多くて、抑制する意味での珍問であることは分るのですが、適切さを欠く行為はどうであろうかと思います。
先日、建築士試験の学科(4教科)を無事合格し、最後の関門である「製図」を受験する人と話をしてみました。あれだけ珍問の塊を予備校で辛苦して勉強し、やっとパスしても「製図で落ちる」人が実に多いそうです。思わず「なんで?」と尋ねてしまいました。建築士の試験なのだから、「図面を書くのはお手のもの」だろうと思うのですが、なんと最近の人は「最も苦手」なんだそうです。
時代が変わったのでしょうね!
最近はCADで図面を書くので、試験会場で「手書きで図面を書く」のが難しいそうです。確かに、私が修行をした頃は「T定規で図面を書く」のが当たり前でしたが、今の若い人達は「最初からCAD」だと思います。ここでも「世間の当たり前」と試験方法の乖離が受験者を悩ましているようです。
CADの普及は、ベテランと駆け出しの差を一気に埋めたけれど「本当に良かったのかな?」という疑問を私は持っています。
私は徒弟制度の最後の世代と思うのですが、この世界に入る人の最低の素養に「絵」がありました。今のように写真やCGと言った便利な表現方法がない時代、クライアントからの質問に「即座にスケッチで応じる」ことが必要不可欠でした。
当HPでは「昔のスケッチ」を掲載していますが、私の世代ではこの程度は普通にこなしていたように思います。社会が便利になっただけ「素養を要求されない時代」になったのかもしれません。安易な時代になっただけに「より一層の勉学が大切」と思うのは私だけであろうか…
追記
「法令建築士事務所の試験受けないか」という案内があり、受けることにしました。そこで事前講習会に行ってきました。
問題は2グループに分かれており、設問Aは建築士同様「学科」で珍問に近いものがありました。お陰で、得点は40点ほどしかありませんでした。設問Bは図面審査の実技でこちらは日常行っているだけに、100点満点でした。さて本番ではどうなることやら…

続けて「マンション管理士」の試験を受けることにしました。
今年から始まる「国家試験」で、老後は「マンションの管理人で過すのも良いかも」なんて思っています。
011006(土)携帯電話とペースメーカー
携帯電話は新しい文化を創設したけれど、まるで悪性のウイルスのごとく「在来文化を駆逐」しています。携帯電話にかかる費用を捻出するため、CDの売上は激減し「音楽業界が苦境に至る」といった事例です。
更に深刻なことは、携帯電話の普及が若者から「肉声を奪う」という事態を招いています。
若者が集まっても、それぞれに電話が入り「会話が成り立たない」そうで、結局、分かれた後「電話やメールで話す」と言う、笑えない話しが起きています。
命に関る問題で、携帯電話が出す電磁波で「ペースペーカーが誤動作する」と言う。
大阪地下鉄など、駅で携帯が使えるようにしていながら「電源を切って」とアナウンスしており、自己撞着も甚だしい。これだけ普及してしまったのに、今更「電源を切って」といわれも…困ってしまいます。

以前、私は「ペースペーカー側で携帯対策をするべきだ」と言ったことがあるのですが、大変勉強不足でした。ペースペーカーは「超微弱電流」を使用しており、電磁波をノイズとして影響を受けやすいそうです。まして、心臓に電極を埋め体の表面に発信機を設置するため、その経路がアンテナ代わりとなってしまい、ペースペーカー側での対応など不可能だと言う。
では何も方法はないのか?
携帯側に「ペースペーカーの超微弱電流を感知するセンサー」をつけ、感知したら「オートカット」する機能が付けば解決できるそうです。ただ
 ・ 「0円競争」をしている業界でコストアップ要因は辛い。
 ・ 身勝手な利用者から「突然通話が切れた」と言った苦情が出ることが予想される。
このような事情で、携帯電話供給側に取って受入れ難い状況のようです。これも自由主義世界の悪弊の一つと言えそうです。
011007(日)散歩

名前がわからない。花はムクゲに似ているが葉は違う。初夏から咲きだし、まだいっぱい蕾を付けている

梅干ほどの実をつけている。
これも名が分らない

びっしり実を付けた銀杏

見事に咲いたムクゲ
窓越しにダンジリの囃し声が聞こえてくる。明日は三都神社の秋祭り、我が町の神社ながら団地住まいで「氏子」にもなれない。

祝日法の改正で、10月10日であった「体育の日」が第2月曜に変更となった。土曜とあわせて3連休ですが、相変わらず我が家は「すれ違い家族」が続いている。
家内は、世間が休むときが忙しいパート勤めです。僅かに明日が休みなのですが、私が出張で家にいない。そんな訳で、息子の結婚式以降行動を共にしていない。

紅葉を始めた(エゴの木?)

葉も花も「額紫陽花」にそっくり
でも、違うよね!

秋の定番:コスモス
昨日は「苦しいときの神頼み(月参り)」に行って来ました。

家にいても「一人」です。ぶらぶら「散歩がてら」横道に逸れては歩いてきました。朝夕は肌寒いくらいなのに、日中はまだ汗ばむ陽気です。

もう秋です。
秋は、春についで「花の多い季節」です。あちらパチリ、こちらでパチリ…ご紹介しましょう
追記
今週の運勢は最悪です。
運勢を聞くまでもなく、今週の予定を見ればうんざりするほど問題山積です。でも、逃げるわけにいきません。そこが経営者の辛いところです。忍耐忍耐…
011008(月)革と帆布
地下鉄で、素敵な先輩(どなたか存じませんが)と出会いました。
髪は私よりずっと多いのですが、すっかり白髪になっています。私のように腹も出ておらず、締った腰に「飴色の革のベルト」が絞めてあり、膝の上にバッグを置いて座っていらっしゃいます。そのバッグもベルト同じ革で出来ていました。
たったこれだけの話しなのですが、なんとも言えない上品な雰囲気が漂ってきます。
調和がとれ、使い込んだ革製品(ノーブランド)に「革製品もいいもんだ…」と一人ごちた。
軽薄短小を最高とする私は、革製品を全く持っていません。「重い」と言う理由だけで遺棄してきました。私のバッグはいつも帆布製です。バッグの中のポーチも帆布製で、結構気に入っています。

幼い頃の刷り込みがあるわけではないのですが…
小学校に入るときの鞄は、革のランドセルではなく「帆布製のショルダーバッグ」でした。奇を衒ったわけではなく、貧乏な我が家は「革のランドセルが買えなかった」に過ぎません。手作りの帆布製のショルダーーバッグに、父が「ヨットの絵」を書いてくれました。
クラスで一人だけ違う鞄が「とっても嫌だった」のですが、ある日上級生が「羨ましげに」眺めたのです。あれ以来「帆布製のショルダーーバッグ」は私の宝になりました。
革も「いいもんだ」と思いながら、私はやっぱり「帆布」に拘っていくのだろうと、幼い日のことを思い出していました。
011009(火)素敵なオーディオルームの作り方
ちょっと物憂げで、ネットサーフしていました。
「dogfight」で検索していたら、ダンケ君のサイトに投稿した「素敵なオーディオルームの作り方」に出会いました。
もう2年程前のもので、懐かしく読み返しました。音楽理論はダンケ君の専門で、私の間違いを修正しかつ補足もしてくれており、なかなかの内容になっています。
ダンケ君との合作「素敵なオーディオルームの作り方」を是非一度お読みください。
   http://village.infoweb.ne.jp/~danke/music5.html
Dogfight注:ダンケ君は長男の友人で、私のHPのテーマ直を作曲してくれた青年です。

運転手さんお薦めの「醤ちく」です。
醤油味で「鯛ちくわ」の出来たてと
下ろし大根がたっぷり入って450円です。
写真左は「冷やし」で右が「熱い」うどんです。
関係のない追記
昨日、日帰りで四国まで行ってきました。
少し誤解があったことも無事氷解し、ほっとしたところで、帰りのタクシーに乗り「美味しい讃岐うどんの店に」とお願いしたところ、とっても美味しいところにご案内いただきました。なんとも良心的な運転手さんで、私たちが「うどんを食べ終わるまで」メーターを倒していませんでした。その後、JRの駅まで運んでもらい、無事大阪に帰りました。

いかなるときも「旅を楽しむ」dogfightです。
011010(水)老人福祉はどこへ
別タイトル『激動の老人福祉施設』に編集しています。是非覧下さい!
011011(木)老人福祉はどこへ2
別タイトル『激動の老人福祉施設』に編集しています。是非覧下さい!
011014(日)とりとめもなく
  □ポラロイドの倒産
インスタントカメラの覇者「ポラロイド」が倒産したと言う。
建築現場では緊急用に「ポラロイドカメラ」は必需品でした。それが「デジタル化に遅れ」デジカメの前に敗退したのが倒産の主な理由と言う。
言わば「時代が変わった」のです。仮に、ポラロイドがデジカメに乗っても、いずれポラロイドカメラの生産停止に追い込まれていただろう。
かつて「名は体を表す」会社でも、時代と共に生産品目が変わり、意味不明の「カタカナ」社名に変わっているケースがたくさんあります。世界同時不況は過去にもあったが「デフレ下の不況」は初めてと言う。でも、時代に乗った企業が生き残ることに変わりはないだろう。
  □坊主
気分転換に行った釣りも、晴天ベタ凪で「潮も動かず」と、釣りにとって最悪の条件。
24人乗りに船に20人の釣り客とラッシュ(竿は1.2m間隔)で、時間の半分は「お祭り騒動」でした。釣果は3人で「アジ・タイ・ハゲ・フグ・イシモチ」の計5匹、まさに「五目釣り」でした。これでは「坊主」と同じです、気分転換のつもり逆に欲求不満になってしまいました。(今年の釣りは「坊主」続きです)

吉村昭著「アメリカ彦蔵」を読んでいます。
時は江戸時代末期、13歳の彦蔵は破船漂流し、アメリカの交易船に助けられる。呆れるばかりの周りの厚意で「学問や体験を積み」アメリカ国籍取得の上、22歳で帰国。開国したばかりの横浜で「アメリカ領事館通訳」として活躍する、感動の書(実話)です。
これを読んでいると、舵と帆柱を失い漂流するしかない船を「坊主船」と言うそうです。
産業革命の発達は「鯨油の需要」を急増させ、日本近海は「アメリカの捕鯨船」で溢れかえってきました。それにつれて「助けられる漂流民」が急増していることが分ります。
日本の鎖国政策は「外洋に強い船の建造を禁止」したため、遭難し助けられることなく逝った人の何と多きことであろうか。
  □炭疽菌
アメリカで、郵便で「炭疽菌」が送られてきて、知らずに開けた人が「感染死亡」する事件が相次いで起きています。
炭疽菌は「簡単に作れる細菌兵器」だそうで、菌は50年も「粉末状態で生きる」と言う、頑丈さです。おまけに、有効な「ワクチンが製造されていない」と言う、極めつけの「ワル」です。
イスラム原理主義者との関係は取り出さされるものの、確証はなく、「心理的効果絶大」なテロ行為となっています。
過去に、アメリカで「製造過程(軍事用)で漏れ出す事故」があり、根絶まで「40年掛かった」と言う事例があるそうです。生物兵器は「犠牲者を選択する」分けではなく、一歩間違えば「人類絶滅の引き金」になるだけに、憤りを感ずる事件です。
011014(日)坊主
気分転換に行った釣りも、晴天ベタ凪で「潮も動かず」と、釣りにとって最悪の条件。
24人乗りに船に20人の釣り客とラッシュ(竿は1.2m間隔)で、時間の半分は「お祭り騒動」でした。釣果は3人で「アジ・タイ・ハゲ・フグ・イシモチ」の計5匹、まさに「五目釣り」でした。これでは「坊主」と同じです、気分転換のつもり逆に欲求不満になってしまいました。(今年の釣りは「坊主」続きです)

吉村昭著「アメリカ彦蔵」を読んでいます。
時は江戸時代末期、13歳の彦蔵は破船漂流し、アメリカの交易船に助けられる。呆れるばかりの周りの厚意で「学問や体験を積み」アメリカ国籍取得の上、22歳で帰国。開国したばかりの横浜で「アメリカ領事館通訳」として活躍する、感動の書(実話)です。
これを読んでいると、舵と帆柱を失い漂流するしかない船を「坊主船」と言うそうです。
産業革命の発達は「鯨油の需要」を急増させ、日本近海は「アメリカの捕鯨船」で溢れかえってきました。それにつれて「助けられる漂流民」が急増していることが分ります。
日本の鎖国政策は「外洋に強い船の建造を禁止」したため、遭難し助けられることなく逝った人の何と多きことであろうか。
011015(月)年齢制限
50歳になった時、生命保険の切換えで激怒したことがある。
たまたま、人間ドックに入った直後で詳細なデータがあり、それを健康診断に変えた。日頃不摂生をしているのにも拘らず、私の健康値は健全です。50歳のドックデータも、唯一、血糖値が「105」と正常値(100)を僅かのオーバーしているに過ぎませんでした。
ところが、保険会社がそれを理由に「保険料の追加」を要求してきました。確かに、血糖値は健康値をオーバーしていますが、危険値は「200以上」で、知合いのドクターに言わせれば「誤差の範囲」という。
年齢とともに(切換えの度に)保険料は上がっており、高齢化に伴うリスクヘッジはされているはずです。保険会社の態度は、リスクヘッジ分を徴収しながら、私に「20代の健康」を求めてきたのです。結局、担当員ではラチが空かず、営業所長に「契約解消」を申し出て、やっと保険会社が追加保険料の請求を取り下げました。
長い前振りになりました。
高齢者福祉施設の打合せをしていて、冗談と本気をない交ぜにして「老人福祉施設の設計には年齢制限が必要ではないか」と話すと、爆笑と共に真顔なり、最後は「ホンマやね」と変わっていきます。
MACの作品群をご覧いただければお分かり頂けるように、私は「サイケな色使いが好き」です。ただ、高齢者施設に「原色」は慎むべきだと思っています。
 ・ 色違いの床は「段差がある」と感じる(壁なら出っ張りと間違う)
 ・ 床材の摩擦度が違うと「つんのめる」
 ・ 大きなガラス面は気付かない(歳相応に弱視となる)
 ・ どうしても前屈みになり、少し低い手摺が良い
このように、高齢者の視線で考えると、随分違う世界が見えてきます。おそらく、お年寄りにとって安心できる作りとは「単調なもの」であり、建築家が設計を楽しんだ施設は、お年寄りに辛いかもしれません。
年を越え春が来れば、私は55歳になります。
無理をしなくても「お年寄りの視線に立てる」ようになってきました。ちなみに箇条書きしたことは、最近の「私の体験」であって、知識ではありません。40代の頃は階段の中央を駆け下りたのに、今はごく自然に「手摺を掴まえている」自分に苦笑しています。それでも、歳相応な分野に仕事の比重が変わってきていることを、嬉しく思っています。
011016(火)サイクランドアップ
昨年9月、末っ子が突然「会社を辞めた」と言って帰ってきた。
社員寮に住んでいたので、退社と同時に明渡しとなり「ちょっと置いて」と言って我家へ荷物と一緒に転がり込んだ。私の「趣味の部屋」は一転して彼の部屋となり、遠慮しながら「インターネット」をする羽目に至っている。早く出て行って欲しいのだが、僅かな費用で「掃除洗濯不要・食事付き・光熱費込み」は良い条件で、その気配はない。
失業を良いことに「のんびり」されたら大変と思っていたが、それはなく「次の職場」をすぐ見つけてきた。ただ、ボスを含めて総勢3名と言う「商業デザイン事務所」で、職種は違えども「MACと似たもの」らしい。
長男と違い、どちらかと言うと「マシン音痴」気味であったが、職場が変わり「職業意識」を持ち始めたようだ。我家へ入れる生活費を値切り「自分へ投資」を始めた。業種は営業で、天性の「調子のよさ」を発揮して、それなりに得意先を開拓しいているようであるが、なにせ小さな事務所で「営業以外は出来ません」では通用するはずもない。そこで、カメラを購入し「先生に付いて写真を習う」ようになった。最近では、雑誌に写真が採用されるようになり、本人も満足しているが、まだ「収入には繋がらない」ようだ。
得意先から頼まれ、ホームページのメンテも始めた。
その影響は私にも及んでいる。占拠されたのは部屋だけではなく、コンピュータも今では同居状態で、ホームページのサイトも末っ子の方が多くなった。最初は知識がなく、さして詳しくない私に「質問をしていた」が、今は私が訊ねるようになった。
そんな末っ子がメンテをしているサイトの一つが、リンクを頼まれて貼り付けている「サイクランドアップ」です。ただ、HPのメンテも「まだ収入に繋がらない」ようだ。それでもアクティブに変化していく我が子を頼もしく見ている「親ばか」の私がいる。
私は今「親とは詰まらんもんだ」と、長男の結婚式で行ったスピーチを思い出している…
011017(水)勉強会
別タイトル『激動の老人福祉施設』に編集しています。是非覧下さい!
011018(木)WTC崩壊の分析
建築雑誌で、WTCの崩壊を扱うだろうと予測していました。
購読している「日経アーキテクチャー」でも、ページ数は少ないものの特集を組んでいました。ただ、(論争に巻き込まれることを恐れたのか?)地上部分の崩壊には触れず、下記の2点に絞って分析していました。
 ・ 地下を土圧から支える構造が、WTC建築群全体で構築されていた
 ・ 全館避難が考慮されていなかった
私も「粘りの設計」「粘りの設計2」で、WTCの崩壊に付いて勝手な推論を並べました。その中で「これだけ人が集まる施設が『どこにでもあるビルと同じ基準』で造られたことが問題ではないか」と述べました。日経アーキテクチャーも、文言としては述べてはいないが、文中から伝わるものは「私と同様」ではないかと感じました。
  □地下の構造
航空機突入で、崩壊した「2棟の超高層」だけではなく世界貿易センターを構成する、周辺のビル群が崩壊したのは周知の通りです。私もその原因を理解していなかったのですが、日経アーキテクチャーでは「ローコスト化の手法に問題あり?」と、投げかけています。
地下空間を構成する土圧壁を自立させるのではなく、あの広大なWTCエリア全域の外周で構成し、地下の中間スラブ(鉄筋コンクリート構造の床)を「ツッパリとして使用していた」と言う。
Dogfight注:軍艦は、攻撃で「穴があく」ことを前提にしており、緻密な隔壁を設けて「浸水しても一気に浮力を失わない構造」にしています。民間の船でも概念は一緒で、軍艦ほどの密度はありませんが、複数の隔壁で船倉が仕切られ「安全性を担保」している。
WTCビル群の地下を船に例えるなら、「全く隔壁のない100万トンタンカー」で「僅か1ヶ所の浸水で沈んでしまう構造」だったと言える。超高層部分の崩落で、地下土圧壁のツッパリであるスラブが破られ、地域全体が「陥没」したのです。残念ながら、ローコスト化の前に「公共の安全性が疎んじられた」かもしれない。
  □全館避難
アメリカにも日本同様「防災評価」があり、概念も日本と差はなく「階避難」を基準としていることを始めて知りました。
Dogfight注:階避難=火災発生を「1層のみ」と限定し、その階からの「避難の安全性」を数値化して検証する手法
WTCも、1層だけを対象とする「階避難」で設計されており、航空機突入テロにより「複数階で同時に火災が発生」と言う状況に無力であったことが分ります。この事態はWTCだけの問題ではなく、今後我が国の主要なビルでも「全館同時避難」と言う概念の導入が必要になるであろう。
追記
WTCの超高層ビルは一辺が60m角という規模でありながら、避難のための階段(階段幅も狭い)が3ヶ所しかありませんでした。
1フロア当たり約半分の東京都庁でも「4ヶ所」あります。
用途は違いますが、私が手懸けたショッピングセンターは1フロアの面積がWTCとほぼ同じで「階段は9ヶ所」あります。やはり日本とアメリカで避難に対する基準も違うようです。あのビルの住人達が、狭くて僅か3ヶ所しかない階段に殺到した「地獄絵図」が目に浮かび、私はぞっとしています。
011019(金)苦渋
   □株価
一部上場のゼネコンで額面割れが8社あります。
中には「22円」と言う株価もあり、世が世なら整理ポストではないかという値がついています。当社と縁の深いS社もバブル当時の1/100という低落振りで、愛社精神に燃え自社株を購入した社員の苦渋が見えるようです。
   □仕事と用事
10月も半ばとなり、そろそろ「1年を振返る」時期がきました。
忙しかったか?と聞かれれば、忙しい1年だったと思います。では、運勢にあった「飛躍の年か?」と言えば、残念ながら答えはNOです。
夏が過ぎるまでは「体がもつやろか」と思うほど忙しく、体力との兼ね合いを考えるほどでしたが、一つ消え、二つ消えて、生き残った物件も「時期未定」で、苦しい展開となっています。
口の悪い友人によれば、「収入になってこそ仕事」であって、ただ忙しいのは「用事」に過ぎないと言う。さすれば、私はこの1年「用事を追いかけていたのか」と考えてしまいます。辛いのは世間だけではなく、私にも辛さが押し寄せてきています…
011020(土)burari

高松駅で讃岐うどんを
昨日、坂出(香川県)まで打ち合わせに行ってきました。
抜けるような青空。急ぐ旅でもないので、帰りは高松に出て「高速バス」で帰途に着きました。

青い海・青い空

刈入れの済んだ田んぼ
稜線を走るハイウエイから見える瀬戸内海の風景が美しい。
青い空と青い海
刈入れの済んだ田んぼ
山はまだ紅葉に早いようです。
朝夕めっきり涼しくなり、毛布だけでは足りず薄い布団を併用する、そんな季節になりました。
私は、バスの車窓から入る陽を「暖かい」と感じていました。

時々カメラを構えていたのですが、いつのまにか眠ってしまったようです。
バスの効用は、安い(JRの約半額)だけではなく「眠りやすい」ことです。先日も「動くのもたいぎ」な体調で鳥取に行ったのですが、鳥取に着く頃はすっかり楽になっていました。JRでは、手足を伸ばして眠ることはできません、高速バスは体力回復にベストです。ただ、私の「イビキ」で周りに迷惑をかけているかもしれません。
睡眠半分、残りは季節と風光を楽しんだ旅でした。
011021(日)モバイルオフィス
先日、某事務家具メーカー主催でDOCOMOの「モバイルオフィス」講演会がありました。
モバイルオフィスってなに?一言で言えば「未来のオフィス」ということのようです。具体的には
 ・ フリーアドレス(固定的な席がない)
 ・ 情報線の無線化
こう言うことらしい。講演後、モデルオフィスの見学となったのですが、私はだんだん腹が立ってきました。建前や歯の浮くセリフが乱れ飛んでいます。例えば「ペーパーレス時代に備え…」といった具合です。「どのような職種を想定していらっしゃいますか?」との質問に、答えはない。
 ・ ペーパーレスにできる分野は「とっくになっている」けれど、それでも紙の消費は増えている。
 ・ フリーアドレスと言うけれど、「絶対に席が必要な職種」が無視されている。
 ・ 無線化も「膨大な投資で大規模に行って」おり、一般的ではない。
このように、吹けば飛ぶような「マイクロ企業向き」ではない。第一、当社など家庭用のコードレスホンで間に合っており「既に無線化している」とニヒルに笑ってしまう。

モバイルオフィスを全否定するものではないけれど、全てがこうなるわけでもない。
昔ながらが「やっぱり便利」な社会もあるだろう。資料に埋もれる設計業務など、フリーアドレスに向かないし、図面の遣り取りなど「データ量は膨大」で、電波干渉を受けやすい「無線化」より有線の方が安全です。インテリジェント化が時代の中で霧散してように、モバイルオフィスももっと「地に足をつけた形」で実現していくのだろう。
研究途上にある「ユニットケア」など、ユニット内のモバイル化が不可欠と思われ、先般のメーカーを含む勉強会で「開発課題」として取上げている。しかし、DOCOMOがこの分野の必要性に気付いた様子はない。ここでも「足元を見ていない未来志向」を感じてしまう。所詮、大企業による大企業のための出来事と、私はニヒルに笑っている。
関係のない追記
「尻に火がつく」と言う言葉がありますが、切羽詰って、尻が「チリチリ」する緊張感って結構好きです。いま私は、絶望的な状況下にあるのに、まるで「チリチリ」する緊張感がない。自分の才覚や努力で切り開けることなら至ってファイターなのですが、いま私は「努力の埒外」にいる。
関係のない追記2
昨日、法令建築士事務所登録有資格者のテストを受けてきました。
受験資格が厳格で、かつ「メリットが大阪府下しか及ばない」ため、40人ほどの受験者でした。さて、どうなりますやら…
011022(月)歩く
肥満が原因で始まった私の持病、それが肥満解消どころか「更なる肥満」で事態は深刻になってきて、睡眠時につけるマシン(送風機)も8気圧にアップすることになってしまった。その原因は誰でもわかる!「運動不足とエネルギーオーバー」である。
元来食の細いほうで、自他ともに認める「小食」なのに、体のメカニズムがどうも「効率的」らしくエネルギーオーバーとなってしまう。
食は細くとも「夜、摂取する流動食が原因」との指摘は以前より頂いている。ただ、これは「人生の楽しみ」との兼ね合いがあり、簡単に節制できない。ただ「生きる」だけなら、酒をやめればよいが生きがいを無くすことも確実である。
残りは「運動」しかない。
事務所の近くにある府営のスポーツジムに通う手もあるが、どうも続く気がしない。そこで、我家から駅までを「早足で25分歩く」ことを始めた。タバコを止めたときのように義務感を持たずに「健康のため」と素直に思い、とりあえず週3回ほども実行できれば上出来と考えている。

行程は、最初は下りで途中平坦となりフィニッシュ1/3程が上り坂です。結構息が切れ「ゼイゼイ」していますが、これもいつか慣れてくるだろう。
痩せれば「着られるスーツの何と多いことか!」
それを期待して、続けられればよいと思っている。さあ、歩こう…
011026(金)乙女チック
歩きながら「昔の歌」を口ずさんでいました。余りに乙女チックな曲で気恥ずかしく、思わず周りを見渡してしまいました。

カラオケは日本が生んだ世界の文化です。老いも若きも楽しいものですが、私は唄うことが少なくなりました。
若い人の中に混じると、圧倒されて怖気づいてしまいます。
私の持ち歌は青春時代から一歩も進歩していません。オジサン達が集う席で、曲を聞けば「だいたい年代がわかる」ほどで、何方も青春時代を大切になさっています。
私は、若いころ「女性歌手の歌」が好きだったので、青春時代の歌は「可愛い歌」ばかりです。ところが、齢50の半ばで「チビ・デブ・ハゲ」の3醜態を併せ持つオッサンとなり、乙女チックな歌を唄おうものなら、とっても「危ない雰囲気」になってしまいます。これも「あまり唄わなくなった」理由です。
演歌を唄う「自分に酔った」オッサンが羨ましくあります。やはり「歳相応な好み」が必要やな…と思うこの頃です。
011028(日)遊ぶ
娘の一人に、久しぶりに連絡を入れました。
仕事に繋がる用件を連絡したのですが、その最後に娘から「私と遊んでください」と言われたのです。
私はギョッとしました、初心(うぶ)なオジサンには刺激が強すぎる言葉です。
私たちの世代で「遊ぶ」とは「Hしよう」と言ったアブナイ意味を持っています。しかし、私は娘からそのようなお誘いを受ける間柄ではありません。
そこで、事務所に帰り愛娘のかおりに「言葉の意味」を尋ねてみました。どうやら、私が友達と交わす「今度飲みに行こう」と言う程度のことのようです。日本語の使い方も随分と変わり、オジサンは戸惑うばかりです。
なになに…「ホンマはどうやった」かて?
私は男を卒業して随分たちます。リクエストにお答えできる自信がありませんので「困ったな」と思いました。いや、これホンマ!
011029(月)
日曜日、買い物帰り、「様々な秋」に思いが巡りました。
  □秋祭り
10月も終わりとなれば、近郊の秋祭りも終わりを告げました。
考えてみれば、お祭りに参加したことがありません。35年住んでも「新興住宅地民」の私は相変わらず氏子に入れてもらえず、寂しい思いをしています。
早くにふるさとを出た私は、生まれ故郷の秋祭りに参加する資格もありません。
ふるさとの「秋祭り」は、成人式を迎えた若者(男性)が「講を作る」ことから始まるそうです。毎年費用を積み立て、出番が来るのは「42歳の厄年のとき」です。20年以上積み立て、氏神様の行事費用や氏子に振舞う全ての費用を負担します。(その風景は当HPのルーツの中でご紹介しています)半端な負担ではありませんが、やり遂げた爽快感は「何とも言えない」ものがあるそうで、羨ましく聞いたことがあります。
  □紅葉の秋
出張の高速バス。中国道から見える山々は2週間前と大きく変わり「紅葉が目立つ」ようになってきました。ただ、近畿や中国の紅葉は、東北地方のような艶やかさがありません。寒暖の差が少なく、赤く色付く樹種も少ない。また、植林地が多く「雑木林が少ない」こともあると思います。だから、紅葉と言っても黄色く変化していきます。それだけに「もの悲しさ」を誘う風情に富んでいます。
  □芸術の秋
大変お世話になった方の奥様から「同人展のご案内」を頂きました。
ご主人を亡くされて早2年。見事に立ち直られ、今は画材を担いで全国にお出かけのようです。雰囲気も少し変ったようで、パステルを使ったファンタジーな画風です。
私は、すっかり絵を描く余裕を失っていますが、いつかそんな時を迎えたいと思っています。
老師の満中陰も済み「画材をどうぞ」とおっしゃっていただいています。落第生の私にはそんな資格もなく、ちょっと迷っています…
  □食欲の秋
何かと悩み事が多いのに、食欲は衰えることを知りません。きっと、どこか「いいかげん」で、本当に悩んでいるのでしょうか?
ダイエットはままならず「歩く」運動も効果の程は定かではありません。私にとっては、1年中「食欲の秋」かもしれません。
  □スポーツの秋
相変わらずスポーツには縁がない。
ダイエット目的の歩きを始めたけれど、続く保障も痩せる保障もない。府営のスポーツジム通う話も、かおりに「一緒に行こう」と言うセクハラの道具にしかなっていません。
  □実りの秋
偽装農家の柿をご紹介したけれど、今日も通りがかりの人が非難していました。偽装は本人の勝手だけれど、折角実ったものをただ朽ちさせる行為に悪意を感じます。
世間では、実りを願い求めて果せぬ人が私を含めて多くいるのに…
  □読書の秋
今年の読書量は落ちる一方です。
10月末で121冊です。8〜15冊/月とばらつきがあり、私にとって「読書と季節」に関係はないようです。
何処から「読書の秋」が出たのでしょうか?
秋の夜長は物思いにふけることも多く、ふと寂しさを覚える…そんなものが読書に向かうのでしょうか。
  □秋の夜長
日一日と日暮れが早まり、秋の夜長を迎えてきました。
楽しい秋、寂しい秋…「それぞれの秋」を皆様はどのようにお過ごしでしょうか?
011031(水)おざなりな歩道
人間の創造(想像)力などたかが知れたものかもしれない。
私達は、体験したことを基準に是非を論じていることが多く、「必要は発明の母」という諺があるように、不自由な思いから工夫に至るのが一般的であろう。
あてのないダイエットを求めて「歩き始め」ました。
歩きも3週目に入り、ダイエット抜きでも「楽しみ」を感じるようにって気付いたことがあります。それは、およそ「歩く」ことを前提に歩道が作られていないと言うことです。公園の散歩道や川沿いの整備された遊歩道は別にして、交通量の多い「駅への道」など取って付けたような歩道しかありません。
 ・ 段差やうねり、突起物だらけ
 ・ アスファルトやコンクリートなど異質な材質で無秩序に作られている
 ・ 桝の蓋が無配慮にあり、ときに壊れている
こんな状況で、足元に注意しなければ、こけて大怪我をしそうです。風景や空気を楽しみながら歩くなどとっても無理です。
車社会の到来で「車に便利な道」は随分できましたが「安全で、楽しく歩ける道はこれからの課題だな」と感じました。年度末ともなれば恒例行事となった道路工事。どうせ、無理やり予算を消化するなら「楽しく歩ける歩道つくり」に予算を投じてはどうであろうか!
建築を生業とする私も、今後「心がけたい」ことを見つけた思いです。


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