dogfight高松の長すぎるひとり言 2001年7月 |
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■内入り外入りボヤキ過ぎ■追記■客の好み店の拘り■充実感■家庭経済■ダウン■バブルの残滓■佐治村■教科書問題■コメント5■激動の老人福祉施設■激動の老人福祉施設2■海と山で■偏狭な考え■いっき読み■安全■あれから3年■知力体力■不協和音■危険■味噌■地下道 |
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010701(日)■内入り外入りボヤキ過ぎ | ||||||||||||||||
所員に「お宅の所長さん、キツイでっしゃろ!」と言ったり、家内に「ご主人、遣り辛いですやろ!」という方がいらっしゃいます。 これは、私の外入りの悪さに起因しています。Dogfight注:外入り=大阪弁で外面(そとづら)の意 打合せに出かけても、おべんちゃらも言わずお愛想もしません。用件だけ済まして「さっさと帰る」ため、もう少し「世間話をするように」と社長秘書にアドバイスされるほど「私は無愛想」のようです。 私の外入りしかご存じない向きには、事務所内や家庭でも「そのまんま」と受け取られているようで、冒頭の発言に繋がります。 どんな世界でも「仕事は常に戦い」で、勝つときもあれば負けることもあります。 私は格別「出来た人格」を持ち合わせておらず、不機嫌なこともあるのですが、職場や家庭で「当り散らす」ことだけはしません。また、所員を叱ることはめったにありません。MAC3代目のマドンナ陽子ちゃんは、私に「所長は『怒ること』あるんですか?」と尋ねたくらいです。 先般、某メーカーがあまりに怠慢な対応をしたため、日頃温厚な私が珍しく咆哮しました。4代目マドンナのかおりは、入社4年目で初めて私のdogfightの由来を知ったようです。 事ほどさように、私は「内入りが大変良い」のです。 ただ、ストレスが溜まらないわけではありません。私なりの解消法で対応しています。それは… 1に「お酒」 2に「ボヤキ」です。 外でお酒をしこたま飲んで、ストレスを発散させたあと我が家に帰ります。「ご機嫌なご帰還」となるのですが、お酒そのものも決して「荒れた酒」ではありません。案外、人より早くストレスが解消できる性質(たち)らしく、お酒の時間で「イライラが納まる」と言うのが真相です。 「ボヤキ」も重要な要素です。ようは「内に溜めない」訳で、私自身は発散できるのですが、聞かされるほうは「たまったもんじゃない」かもしれません。もっとも、私のボヤキは事件性やドラマ性があり、ある親友など「笑いこけて」聞いています。 ようやく「ピンチを脱出」しつつある我が事務所の経済ですが、昨年末が最高に危機的状況でした。「絶対、沈没なんかするもんか!」と決意を内に秘めながら、外に向かって最高に「ぼやいて」いました。 私はストレス解消方としてぼやいていたのですが、なにせテーマが「お金」だけに、誤解を生んだようです。あの時、親友と思っていたある人物が、急に遠ざかっていきました。きっと「お金の無心」をされると思ったのでしょう。 私は、友人に連帯保証人になること頼んだり、お金を借りたりはしません。それをするくらいなら「事務所をたたむ」ことにします。 でも、この出来事に見るように「ボヤキ過ぎ」は良くないようです。今後注意致します。 追記 内に秘めたる決意とは別に、万一に備え友人の弁護士に「倒産の相談」に行ったことがあります。 私の話を聞き終えるなり、彼は「金は俺が持っていく。会社は潰すな」と言ったのです。勿論謝辞したのですが、去る人もあればこんな素晴らしい友がいることで私は勇気付けられました。 |
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010705(木)■追記 | ||||||||||||||||
ダイエット もう「ビール酵母ダイエット」を始めて1ヶ月がたちます。 連日の猛暑と、超の付くハードワークに関らず、私の体重は一向に減少しません。周りは「白い目」で私を見ており、愛娘かおりまで「所長!もう止めたら如何ですか」と言う始末です。 私も「この辺が潮時か」と思い、昨日から昼食を食べるようにしました。 追記1 久しぶりに昼食を食べに、行きつけの店の「中華定食」に行きました。 この店には、どう見ても私より年上だけど「大柄でアフロヘヤーのケバいママ」がいます。彫りが深く、若い頃は「宝塚で鳴らした」と言われても信用する程「きっと美人だったろうな」と思わせる人です。 昼の忙しいときにも拘らず 「どうしたのよ!随分来なかったじゃないの」 「いや〜ダイエットしていてね、昼は食べていなかったんだよ」 「なんで、ダイエットなんてするのよ!そんなん必要ないじゃん」 と、「美川憲一風の口調」で迫ってきます。私は「何時の間に恋人が出来たんやろ…」と錯覚に陥りそうでした。 追記2 老人性アルツハイマー(痴呆症)が福祉の重要な柱になっています。 最近の研究では、痴呆は「睡眠中に脳細胞に糖分が不足する」ことにより起こるとされているそうです。戦中戦後を潜り抜けてきたお年寄りは、肥満とは無縁でしたが、反面「糖分不足」の生活であったかもしれません。ボケ防止に「寝る前にオハギをどうぞ」と言うことだそうです。 この話をコンサルのHさんから聞いた時、「それってアンチダイエットだよね」と聞いてしまいました。あちらを立てればこちらが立たず…やだね〜 関係のない追記1 地下鉄を降りて、エスカレータでのこと。 前に立っている若い女性の服装は、寸足らずのTシャツにヒップボーンのGパンです。つまり、腰のくびれからヒップの曲線が素肌で見えています。 私は目のやり場に困り、視線を斜め前にずらしました。 なんと、そこには「食い入るように」覗き込むご老人がいました。「俺も10年たてばああなるのやろか…」と、思わず考え込んでしまいました。 関係のない追記2 「睡眠時間4時間」の超多忙も、流石に4週目に入り先が見えてきました。 現場の数が、最近始まったリニューアルを含め4物件(工事総額30億円)。 計画進行中が福祉施設3物件に、ホテル2物件、更に工場と合わせて6物件(推定工費30億円)に達します。 それぞれが目いっぱい働いて頑張っていますが、僅か3人の事務所でこれは多すぎます。それでも何とか来週には「減速できるのでは」思っています。 本文 いかに忙しくても「遊びを忘れない」のがMACのモットーです。 来週週末には「日本一星のきれいな村」と称する鳥取県佐治村に社員旅行で出かけます。それぞれ友人を連れてくるため、10名を超える旅行となります。 鳥取に向かう国道53号線には「日本一○○」と言うキャッチフレーズの村が頻繁に出てきます。一々確かめたわけではありませんが、「おらが村が一番」と誇りを持てることは大好きです。 晴れ男の私は当然「晴れ」を前提にしています。きれいな星を眺めながら「バーベキューをしよう」と、かおりも横田君も忙しさに負けず準備しています。 追記の追記 星の翌日は「鳥取で海水浴」です。 金槌の私は泳ぎはせず、セクハラ100%で素肌を見る楽しみにワクワクしています。決して私にあんよを見せようとしない、かおりの水着姿を当HPで公開できることをこよなく期待しています。 |
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010707(土)■客の好み店の拘り | ||||||||||||||||
随分以前に書いたことと一部重複します。ご寛容願います。 富山に、近海ものを主に握って食わせる大変美味しい鮨屋があります。私など「美味しい肴で一杯」が楽しみなのですが、残念なことにこの店では「酒類が禁止」です。客の好みより店主の拘りが優先し「お酒はお断り」だそうです。 大阪の「おでん店」で、客の好みと関係なく「辛子や一味唐辛子」を掛けて来るところがあります。香辛料の苦手な私は、何度も「掛けないで下さい」お願いしたのですが、「これがこの店の味」ですと断られました。 行きつけの店「一休」の店主に、この話をしたら激怒していました。 店主は同年と言うこともあり、結構仲の良い友達付き合いをしています。我侭な私は「メニューに無い料理」をよく注文します。先日も「造りで食べられる新鮮なコチがある」と言うので「魚スキにして」と頼みました。一時(いっとき)うなってから、紙鍋で美味しい魚スキを、忙しいさなか「つきっきりで料理」してくれました。客の願いを適えるのが「この店の拘り」です。 大阪名物「お好み焼き」は焼き方一つで味が変わります。 ところが「セルフで焼くお好み焼きの店」が大阪には結構多いのです。お好み焼きより、更に挙げ方一つで味が変わる「てんぷら」でもセルフの店があります。「食道楽の町」を自称するなら、責任を持って「調理しろ」と私など叫んでしまいます。これなど「店の拘り」ではなく怠慢だと思いますが如何でしょうか… 鳥取に「蟹のシーズンしか開店しない拘りの店」があります。 店主は元関取で、決して客に鍋をさわらせません。私もこの店で、松葉蟹の鍋を食べたのですが、最高の味で食べさせてくれます。 この店にまつわるこんな「オモロイ話」があります。店主が、食べごろを各自の皿によそってくれるので「平も支店長も同じ量が食べられる」と下端サラリーマンに好評だそうです。 |
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010708(日)■充実感 | ||||||||||||||||
約1ヶ月の「超多忙」もようやく先が見えてきました。 「戦い済んで…」と言う気持ちではありませんが、「人事を尽くして天命を待つ」心地に近いものがあります。
左表をご覧下さい。 よくまあこれだけ同時進行したものだと、我ながら呆れる思いです。 今週から来週にかけて、ほとんどの物件で「結論」がでます。 全て「受注できる」と思うほど厚かましくはありません。第一、そんな処理能力は我社にはありません。1/3から半分受注できれば私は「大満足」です。 でも、冒頭の福祉施設A以外「全滅」の可能性もあるわけで、この怖さが脅迫観念となって「心身に鞭打って」全てを追うことになりました。 今週は、これら一連の物件の提出やら打合せで、11日以外は大阪にいません。 仮に全滅の憂き目にあっても、「充実感」があります。日頃「歳の話」が出るようになりましたが、愛娘かおりから「所長はタフですね!」と呆れられるほど「まだ力がある」ことが分りました。 この忙しさで「MACのHP」の更新が全く出来ていません。 現場は順調に進んでおり、約1ヶ月撮り溜めた「現場写真」が未整理のままファイルされています。あと少し経てば、整理できると思います。今暫しのご猶予を! 今月末に、「フォレステージュ谷町」が竣工します。下手な分譲マンションよりよほど充実した内容の建物になりました。詳しくご紹介しようと思っています。 この不況のさなかで、久々の充実感に浸っています。 普段Gパンが私のトレードマークになっていますが、最近は出かけることが多く、今日は「夏のブレザー」を注文に行こうと思っています。その後、明日提出の「ホテルC計画案(2案提案予定)」を仕上げて、まだ時間があれば「福祉施設A」の最終案作りに入ります。 心身ともに「前向き」なうちは、きっと「健康」だろうと思います。週末の「日本一星がきれいな村」で、星を眺めながら「戦友(所員)と酒を飲む」楽しみを思い浮べ、最後のガンバリに入ります。 |
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010709(月)■家庭経済 | ||||||||||||||||
バブルの最中に「持ち家比率が70%」に達しました。 Dgfight注:持ち家比率には、将来親の後を継ぎ「確実に家が手に入る」人も算入されるため、厳密な持ち家の割合ではありません。 一般論として持ち家比率が70%を超えれば、家の需要は頭打ちと言われてきました。ところが、バブルがはじけて10年。最悪の建設業界を何とか下支えしたのは、なんと「マイホーム需要」でした。先日、ある友人からこの現象に疑義が出されたので、私なりに答えました。(これは、学識者の意見ではありませんのでそのおつもりで…) バブルまでと、その以降で「マイホーム需要」に顕著な差が出ています。それは… バブル期までは、新築と中古住宅の値段がきちんとリンクしていたのですが、バブルの終焉と共に、このリンクが崩壊しました。 私の感想では持ち家比率が70%に達したことで、総需要では「飽和状態」に達したと思っています。 若い人中心に「新築需要」はあるのですが、手放した中古住宅の需要が無く、それが「中古市場の値崩れ」となっているのではないかと想像しています。 新しい住居は購入したけれど、今まで住んでいた「中古住宅が売れない」となれば、本来社会問題になってもおかしくないはずです。ところが、現実に表面化していません。これは、我が国の「家庭経済」が驚くほど健全で、そのため「売れない中古住宅」のリスクを自らが吸収しているのではないかと思っています。 ただ何時までもこんなことが続くとは思えません。我が国経済最後の砦「家庭経済」が崩壊するとき、本当の危機がやって来るのでしょう… 関係のない追記 レナード君と姪の間に出来たベビーの写真が送ってきました。 名前は「華綸(けりん)」で、女の子です。ちょっと変わった名前ですが、将来「スリランカ国籍取得」の折を考慮したのではないかと思っています。 姪は、出産後「里で暮らして」します。これも持ち家比率に入るのでしょうね! |
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010712(木)■ダウン | ||||||||||||||||
やはり「歳だな…」と感じさせる1日でした。 もう1ヶ月「超多忙」が続いていますが、タフなはずの私も体力の限界にきたようです。昨日から下痢と腹痛が始まりました。今朝10時から四国で打合せがあるのですが、その資料が出来ていません「資料が出来るまで眠られない」ことは覚悟していました。夜半から「嘔吐」が加わるようになり、体調は絶不調です。 3時間の仮眠の末、シャワーを浴びスーツに着替えて「出張」の準備をしました。 でも、とても遠出できる体調ではありません。這うようにバス停へ行き、何とか駅までは着いたのですが、駅の階段を上がる気力がありません。 四国で落ち合う仲間に携帯で連絡をしたのですが、電話の向こうで呆然としているのが分かります。何せ、数時間前まで「資料作り」をしていたわけで、私の手元にしか資料はありません。今日の用事が「代役の利かない」ことくらい重々承知しているのですが、私の体調は「救急車でも呼びたい」ほど切迫しています。結局一歩も歩けず、タクシーで我が家にUターンしました。 30分ほど横になっていたら、少し体が楽になってきました。 再度連絡をとり「午後1時待ち合わせ」で四国に向かうことにしました。午前中の予定は一部キャンセルしたのですが、どうにも代役の利かない部分は何とかこなすことが出来ました。 毎日「あと少し」と言い聞かせながらの仕事ですが、若い頃のような無茶が出来ないことを知らされた1日でした。 追記 帰りは19:00発の高速艇。130分で大阪まで着いたのですが、船旅を楽しむ余裕など無く「大の字」で横になれたのが最高でした。 |
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010713(金)■バブルの残滓 | ||||||||||||||||
ある地方都市の駅前に「ホテルに最適」の遊休地がありました。 地主を調べ、ダメモトで連絡を入れたところ「門前払い」もなく会って頂くことが出来ました。大変気さくな方で駆け引きなしに話をしてくださいました。 この土地は「バブルの頃、2000万円/坪まで値上がったけど売らなんだ」そうです。当時は、土地神話が生きており「土地は買っておけば儲かる」と、誰もが思った時代でした。土地活用もしないままバブルが弾け「今は700万円/坪くらいやろか」と… ちょっとお気の毒でしたが、正直にお話しました。この土地の路線価は300万円/まで下がっており、それすら「取引事例」が出ないほど、実態とかけ離れています。 今後も有効利用の予定は無く「値段が合えば手放してもよい」という意向だそうです。 経済原則が成り立たねば土地売買は無く、今は「ついでで買っておくか」と言う時代ではありません。土地は、商品の原価を構成する一部としてのみ取引されています。ビジネスとして厳しく値段が検討され、経済ベースに乗らない価格では「取引成立」と行きません。 世間のバブルが終わったことは、皆さんとっくにご承知なのですが、個人のバブルは簡単に終わりません。「俺の土地はまだ値下がっていない」と思いたい気持ちは良く分かるのですが、残念ながら例外はありません。 前出の土地も、近々に開かれる株主総会で「議案」にしてくださるそうです。 エコノミーベース(路線価の半値程度)での土地売却が承認されれば、私にとっても「ビジネスチャンス」が広がってきます。 |
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010716(月)■佐治村 | ||||||||||||||||
近畿探訪番外編「鳥取」佐治アストロパークをご覧下さい | ||||||||||||||||
010718(水)■教科書問題 | ||||||||||||||||
扶桑社の歴史教科書問題が緒を引いています。 ある左翼指導者がこれを読み「何処が問題なんだろう?」と言ったとか、店頭で立ち読みした私も同感でした。 鳥取のTさんのお子さんは「日韓交流」の代表の一人に選ばれていたそうですが、教科書問題を理由に交流そのものが取消されたそうです。マスコミによれば、小中学校レベルでもこの手の問題が多く起きているそうで、韓国は国民一人々々に至るまで「政治的民族」であろうかと思ってしまいます。 執拗に繰り返される「歴史観の統一要求」ですが、そんなことが出来るはずもないことは韓国側も先刻ご承知のようです。その証拠に「歴史観の統一」といっても、意見調整を行う訳ではなく、一方的に「韓国の史観に従え」と言うことに過ぎない。 民族が誇りを持つことは大変結構だと思います。 私は、我が民族に誇りを持つから「他民族も尊重できる」と思うのですが、朝鮮民族は「他民族を貶めて」しか誇りを持てないのであろうか… 日本の文化は全て「朝鮮経由で」導入されたと主張し、日本独自の文化の発展をかたくなに否定してきた経緯があります。しかし、これは無理があります。 古代、日本列島には北から北方民族が、南からは海流に乗って南方系民族が渡ってきており、文化の伝播は朝鮮半島経由だけではありません。その証拠に、象の化石(氷河時代大陸と繋がっていた)が発見されるし、先般「古代の米をDNA鑑定した」ところ「大陸系と全く違っていた」そうです。むしろ、朝鮮半島からの渡来は「新参者」であったかもしれません。 韓国が目くじらを立てる古代史の「任那」の存在も… 朝鮮半島から日本列島への渡来の時代→朝鮮海峡をはさみ海洋経済圏の時代→半島と列島の分離(4世紀?)と推移した過程で存在したのではないかと思います。 「半島から列島への渡来」の時代から、いきなり「半島と列島の分離」になったと考えるのは不自然だし、「海峡を挟んだ海洋経済圏の時代」では権益を守るため「半島に出先機関(任那)」があっても少しも不思議ではないと思います。第一、半島に権益を守る出先機関があったとしても、少しも「朝鮮民族の誇りを傷つける」こととは思えません。 平安貴族を「姓」から鑑定したところ「7割が渡来人」であったそうです。反面、日本人はモンゴロイドに分類され、明らかに北方民族の血を濃く残しています。渡来人たちは、日本人の上に支配階級として乗っただろうことが想像されます。だからと言って、全ての文化が「朝鮮色に染められたのだ」と言うのは不遜ではないだろうか。底辺の多くの人達にも「文化はあった」と考えるのが自然だと思います。 民族の優位性を主張するあまり、客観性よりイデオロギーを優先し、それを他国に押し付ける様は「大人気ない行為」と映ります。両国の良好な関係維持のためにも「節度」を持って欲しいものです。 追記 数年前、中国からの留学生と話したことがあります。 彼女は「日本人は『徐福の子孫』と学校で習った」と大真面目で言い出し、私はアングリしてしまいました。 広辞苑より じょふく【徐福】 秦の始皇帝の命で、東海の三神山に不死の仙薬を求めたという伝説上の人物。日本に渡来、熊野また富士山に定住したと伝える。 し‐こうてい【始皇帝】 秦の第一世皇帝。名は政。荘襄王の子。一説に実父は呂不韋。第31代秦王。列国を滅ぼして、前221年中国史上最初の統一国家を築き、自ら始皇帝と称した。(以下略) 日本人が徐福の子孫なら、我が国の歴史は2200年程しかない。ならば、10万年に及ぶ縄文文化は一体なんであろうか? 留学するほどの人が本気でこのように思い込む教育…恐ろしいと思いませんか! |
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010719(木)■コメント5 | ||||||||||||||||
暑中お見舞い申し上げます
軟着陸 明日から待ちに待った3連休です。 1ヶ月強に及ぶハードワークに耐え抜いた体は、緊張感の少し緩んだ今「疲労を訴えて」います。長年の経験で、急激な休息はかえって「寝込む」ことを知っています。少しづつ疲労を解き放っていくことが肝要です。明日は久しぶりに「インターネット三昧」に、明後日は「半夜釣り」に行きます。連休明けはいきなり出張となります。夏バテを起こさないよう軟着陸しようと思います。 あすかロードユースホステル 2年前に竣工した「あすかロードユースホステル」のオーナー中益様から、時々メールを頂きます。ご了解を得ていませんが、大変嬉しいことですのでご紹介します。 5月下旬に月刊誌「日経trendy」より当ユースホステルに取材に来、この月刊誌の8月号の「new weave」というコラムに当ユースホステルが当ユースホステルは小さくですが掲載されることになりましたので、 一度ご覧ください。この雑誌は7月4日発売ですので、まもなく店頭に出ますので、ご覧ください。 さて、本日(7月17日)朝日放送ーチャンネル6が取材にきました。当YHがどの程度時間TVに放映されるかわかりませんが、放送の番組名は「ワイドABCDE〜す」そして、放送日7月19日(木)の15:55〜17:54です。撮影は外観の建物、部屋、トイレ、洗面台、浴室、食堂、玄関、料理等を撮っていました。ご覧ください。 (勿論拝見しました。ちょっと面映く感じました) 格別「芸術作品」ではありませんが、街の建築屋として「くつろいで頂けるユースホステル」になったと思っています。中益オーナーやご利用下さるお客様が喜んでくださることは大変嬉しいことです。 あすかロードユースホステル http://www5b.biglobe.ne.jp/~asuka-rd/ 朝の声 今週、梅雨が明けました。 それまでは、かしましい「鳥の声」で目が醒めていたのに、今は「暴力的な蝉の音」で起こされます。 夏真っ盛り! 息子達から 披露宴の招待客様は、どうやら総勢130名になりそうです。高知にしたら小さい目の披露宴です。 こんなメールが届きました。高知では「130人で小さ目」だそうです。家内と二人驚いてしまいました。 010724追記 娘からこんなメールが届きました。 > フルコースもしくは懐石料理で130名は恐ろしいですが、 >実際会場を見ていただければ「納得」頂けると思います。 > 高知の130名は「恐るるに足らず」です。 うちの妹は350名でした。 これはさすがに大宴会です。 > 円卓の真中に最初から皿鉢料理を据えての「田舎の宴会」です。 > お酒が入ってしまえば,主役はそっちのけ状態になります。 > ですから主賓の挨拶,友人のスピーチなどは, お酒が入る前に全て終わらせるんです。 > 友人のスピーチは,普通会食が始まって座が和んでから頂くものなんですってね。 > 宴席前にスピーチが終わらせるって言ったら,希匠君にも驚かれました。 > 人前式の入場は,父のバイオリンと妹のピアノでバッハで入場に決まりました。 > 司会はプロの友人。 ケーキは趣味が高じた友人。追って詳細はお知らせ致します。 どうも、想像を絶する世界がありそうです。 建設不況 中堅ゼネコン(年商500億円程度)のA社は「夏のボーナスが無い」そうです。準大手ゼネコンB社も、夏のボーナスは「0.5ヶ月」だそうです。思わずため息が出てしまいました。好きな道とは言え「生きていく辛さ」を感じてしまいます。 今年も色々ありますが、不況と暑さに負けず生きていきましょう。 |
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010720(金)■激動の老人福祉施設 | ||||||||||||||||
別タイトル『激動の老人福祉施設』に編集しています。是非覧下さい! | ||||||||||||||||
010721(土)■激動の老人福祉施設2 | ||||||||||||||||
別タイトル『激動の老人福祉施設』に編集しています。是非覧下さい! | ||||||||||||||||
010722(日)■海と山で | ||||||||||||||||
昨日のこと。 「海の日」から1日遅れで、釣りに行ってきました。私にとって何よりのリフレッシュです。 太刀魚が釣りたくて半夜釣りを選んだのですが、待ちきれなくて「波止釣り」から始めました。簡単な仕掛けで「入れ食い」なのですが、これがなんともはや… 狙いは、南蛮漬けに出来る「マメアジ(子アジよりもっと小さい)」なのに、掛かるのは「タイの稚魚」ばかり。グレに三番奏(石鯛の稚魚)やチャリコ(真鯛の稚魚)達です。大きくなって「これだけ釣れりゃ…」とため息交じりです。結局「釣っては放し」の繰り返しで、止めてしまいました。 少し時間を早めて出港。 話しでは、「3人で30枚は堅い」ということでしたが、全く食いが悪く、なんと船頭さんの釣果を入れても小振りの太刀魚8枚でした。(家族で食すには充分ですが、ご近所に配るほどにはなりませんでした) これで3連続不漁です。 一緒に行った近所に住む若旦那など「また信用が落ちる」と頭を抱えています。 ならば、と船頭さんが考えた「ウルトラC」は… 懐中電灯に昆虫ネットと虫篭を装備して、港から一転して山に入りました。クヌギの樹液に集まる「昆虫」が狙いです。釣果?は「大きなカブト虫2匹・小振りのクワガタ2匹と大きなカミキリ虫1匹」でした。海より成績が良かったとご満悦です。 田舎育ちの私ですが、全くの平野で育ったため「デパートで売られている」ような昆虫のことをまるで知りません。あの大きなカブト虫が大木に止まっている姿を始めて見ました。 一番「感動していた」のは私かもしれません… |
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010723(月)■偏狭な考え | ||||||||||||||||
「火中の栗を拾う」人はいるまいと考え、扶桑社の歴史教科書は採用されることは無いだろうと思っていました。 ある日新聞に「私立中学で採用」と言う記事を見て、「そうか、私立なら選ぶことが出来る」と感心しました。ところが… 栃木県と和歌山県で「採択された」と言う報道を見て、「ほう〜勇気ある人がいるものだ」と感服しました。ところが更に… あるイデオロギーを持つ人たちの集中攻撃で「再検討」と言う報道がなされたのです。 教科書は、地域ごとに独立した教育委員会を中心とした組織で選ぶと聞いています。豪腕でなる石原東京都知事ですら「公正に」と呼びかけることはできても、それ以上の強権は発動できません。それを「再検討を」と言わしめるほど圧力をかけられる人たちは、いかなる人たちであろうか? 010726追記 栃木県で採択中止が決定されました。 私は民主主義の信奉者です。 民主主義の眼目は「異なる考え方の存在を認める」ことだと思っています。聞くところによれば、彼らの戦法は「電話FAXで個人攻撃も留まるところを知らず」だったそうです。 彼らの「正義」があり、それ以外の存在を認めず、相手が屈するまで執拗に追い詰めるなど「一種の拷問」ではないかと私は思います。 彼らの「主義主張と違う」としても、人権無視とも言えるこの強引さは、あまりに「偏狭な考え」と私には映るのですが、如何でしょうか? 追記 話題の「扶桑社の歴史教科書」を採択すれば、強烈な「嫌がらせ」が入ることくらい誰でも予想できたはずです。私は偏狭な考えも嫌ですが、採択委員も不甲斐ないのではと思っています。ただ「家族を含む生命の危険」を感ずるほど、酷い脅迫だったのかもしれない。 (成田新空港建設で、土地の強制収用を断念した収用委員の一人は、反対運動に対し「家族を含む生命の危険」を感じたと証言している) |
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010724(火)■いっき読み | ||||||||||||||||
いきなり関係のない追記 四国行きの予定がキャンセルになり、ぽっかりと時間ができた。 「仕事は忙しい奴に頼め」の格言の裏返しかもしれない。あの超多忙のとき「時間ができたらあれこれしたい」と思っていたのに、いざ時間ができると「何もする気がなくて」時間を持て余しています。 追記2 今週の私の運勢は「我慢の時」だとか。本当!いっぱい嫌なことが押し寄せて来ています。 この1ヶ月、極端に読書量が減っていました。 原因は言うまでも無く、超多忙で「余裕が無い」ためでした。仕事も一段落し、乾いた砂に水がしみこむように読み始めました。 010709 古着屋総兵衛影始末1 佐伯秦英/徳間文庫 010710 古着屋総兵衛影始末2 古着屋総兵衛影始末3 古着屋総兵衛影始末4 (010714〜010715は社員旅行で読書もお休み) 010717 ハイテク空母戦艦「大和」PART.4 野島好夫/白石ノベルス 010718 密告 真保祐一/講談社文庫 (010720〜010722は3連休で読書もお休み) 010724 密命 佐伯秦英/祥伝社文庫 わずかな期間でこれだけ「いっき読み」しました。 お酒の「いっき飲み」は命の危険がありますが、本のいっき読みは心を潤わせます。ただ「いっき読み」するには条件があるように思います。 1. リズムがあり読みやすい本であること 2. 起承転結がはっきりしており、深読みや裏読みが必要ないこと(早い話しが単純であること) 3. 興味があること 4. 渇望していること 佐伯秦英氏は、最近読み始めた作家で「興味」がありました。「古着屋総兵衛影始末」は作者自身もあとがきで述べているように「活劇のリズム」を大切にし、いっき読みを狙った作品だったようです。私は4作を3日で読み終えました。 真保祐一氏の作風はどちらかと言えば、重厚なテンポなのですが、「密告」は珍しくリズミカルな作品でした。朝から読み出し、移動時間だけで夕刻には読み終えていました。 「密命」は、もっと佐伯秦英氏の作品は無いかと探したもので、期待に違わず「寸暇を惜しんで」読んでいます。しかし「古着屋総兵衛影始末」と違い、ストーリーの組立が緻密で、藤沢周平作品を髣髴とさせるものです。このシリーズはもう1作出ており、今から楽しみにしています。 最後に、私の「いっき読み」記録をご紹介しておきます。 アヘン戦争(陳瞬臣)上・中・下巻全3000ページ 主要な登場人物だけでも200人を超える大作でしたが、24時間で読破しました。 |
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010725(水)■安全 | ||||||||||||||||
ジェノバ(イタリヤ)サミットの開催中に、明石で花火見物の客10人が将棋倒しで死亡する事故がありました。(すごい組合せやね)
ソ連が崩壊して10年、日本経済も崩壊して、気がつけば「アメリカの一人勝ち」です。 サミットも不協和音だらけで「纏まり」があるのか無いのか?今後もこの集まりが必要なのか?と、思わせるものがあります。 第1次大戦が終わり、アメリカの提唱で「国際連盟」を創設しながら、アメリカが参加しないため有効に機能しませんでした。あの頃を髣髴とさせるようです。温暖化防止への「京都議定書」からの一方的離脱、相互確証破壊の核戦略を覆す「ミサイル防衛構想」など、アメリカは世界と強調して進むことを拒否しているようです。 我が国とは異なる意味で「一国安全主義」ではないかと思うこの頃です。 一転して「明石の事故」です。 昨年の大晦日にも「あわや大事故」と言う出来事がったそうで、「危ないと思っていた」と言う声が、警備側からも客側からも上がっています。 お気の毒ではありますが、お子さんを無くしたお父さんの声でもありました。分かっていながらお子さんを行かせたのか?という意地悪な疑問が頭を持ち上げます。 主催者も客も含めて、「自分の安全は『誰かが』守ってくれる」と言う、あなた任せの考えを感じて仕方ありません。 アメリカと対極にある「安全」の概念に、どちらもやりきれない思いです。 |
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010726(木)■あれから3年 | ||||||||||||||||
「毒入りカレー事件から3年が経ちました」と朝のニュースで報じていました。 「そうか、あれから3年たったのか…」私にとっても感慨深いできごとです。当時私は、団地の自治会長をしていました。と言っても人望があってなったわけではありません、誰もなり手が無く「抽選」で当たったに過ぎません。 とは言え「やるからには」と、結構真面目に勤めました。 自治会長職は「地域と私」を真剣に感じ考える機会を与えてくれてと思っています。万葉集にも登場する古い地域だけに、古い因習を持ち「3代経なけりゃ仲間ではない」と新興住宅地は地域の催しに参加させてもらえません。勿論、秋祭りも「蚊帳の外」です。 団地の「夏祭り」はメインエベントです。 早くから準備をして備えていたとき、「毒入りカレー」事件が起きたのです。一斉に自粛モードに包まれ、団地の夏祭りも自粛のやむなきに至りました。ちょっと悔しい思いをしたものです。 追記 連日猛暑が続いています。 最低気温も「30度をわずかに下回る」程度で、我が家のクーラーは有効に機能していません。皆様、お体大切に… |
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010727(金)■知力体力 | ||||||||||||||||
先日の日曜日、久しぶりに「将棋」番組を見ました。 これまた久しぶりに「男女の棋士対決」で、まるで予定調和といわんばかり、女性棋士の投了で終わりました。将棋だけではなく碁の世界でも女性プロがいるのですが、状況は似たもので女性が勝つことはめったにありません。 格別、女性に偏見があるわけではありませんが、どうもこの世界は「男性向き」ではないかと思います。しかも、スポーツのように「体力差」ではなく、「知力」にはハンディキャップの付けようもありません。 我が国のスポーツや勝負には「ハンディキャップ」と言う概念がありません。ただ、優しさから来る「男女非戦?」はあったように思います。 江戸時代、将軍家指南の「お抱え棋士」が世襲制でありました。ここは「女人禁制」の世界で、碁や将棋にも相撲に通じる「神聖さ」があったのでしょうか? 柔道は、国際化するに従い「精神面」がすっ飛び、女性に開放されると同時に「ハンディ戦」に代わりました。 剣道はどうなのだろうか? 時代劇に「女性剣士」が登場するところを見ると、案外男女差別の無い世界だったかもしれません。柔道ほど国際化していないことで、古来の姿を保っているのは皮肉であろうか。今でも「形や精神面」が重視され、ハンディキャップも用意されていません。 西洋では「ハンディキャップ」は、フェア精神の表れとされます。 それに対し、我が国では「明らかに男女の能力差がある分野」では男女対決を禁止することで、公正を保ってきたように思います。これはある意味で「男性による女性保護」であり、格差をなくす方法であったと思うのですが、急進的な男女平等論者には「差別」と映るようです。 冒頭の「将棋」は、NHK杯の模様です。 放送ゆえの「男女平等」であって、他のタイトル戦は全て「男女別」に行われています。明らかに「男女差」があり、ハンディキャップも付け辛い世界では、あえて平等を装う必要などなく、我が国古来の「女性を『山ノ神』と敬う」精神こそ大切だと思います。古い型の私など、「これぞ男の優しさ」と思うのですが、如何でしょう? |
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010728(土)■不協和音 | ||||||||||||||||
疲労感に包まれた1週間が過ぎようとしています。 超多忙に続いて「超」の付く倦怠感に襲われています。公私共に不愉快な出来事が続き、何故か「運勢占い」通りの週となりました。 無気力を絵に描いたような日々。茹だるような暑さに、不調のクーラー。食欲は確実に下降気味なのに、私のおなかは一向に引っ込む様子がありません。 参院選真っ盛り。 さしもの「小泉政権」の支持率も60%台に落ちたそうです。私は少しほっとしています。全体主義国家でもあるまいに、支持率90%のほうがよほど異常だと思います。 小泉政権発足時に私は二つの懸念を表明していました。 高齢の塩川財務大臣と「構想不明」の田中外務大臣です。 塩川財務大臣は「塩爺」と呼ばれ、若い人にも人気があるようです。大阪弁の飄々とした物言いに、あのオトボケで煙に巻きながら「大胆な改革」を提唱しています。嬉しい誤算です。 反面、田中外相は私の懸念が当たり、いささかうんざりしています。 まるで「中国政府の日本代表部」といわんばかりで、中国の代弁者振りを如何なく発揮しています。更に足元に火がつき「外務省の不祥事」が噴出しています。 近未来小説の第一人者「大石英司氏」は作品の中で外務省の不正蓄財を指摘してこられましたが、またまた氏の予測の正しさが証明されました。 上から下まで「害務省」振りです。さて、我が国はどうなるのでしょうか? |
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010729(日)■危険 | ||||||||||||||||
「出会い系サイト」と言うものがあるそうです。 ある娘など、1日60件以上のメールに悲鳴を上げ、iモードのアドレスを変えてしまいました。 (私にも「出会い系サイト」から届かないものかと思うのですが、残念ながらありません) 最近では、この「出会い系サイト」が犯罪の温床となっており、危険が喧伝されているにもかかわらず被害者が後を絶ちません。 小学校の運動会のプログラムから「競う」という文字が消えて久しくなりました。 100m競争は「100m徒走」となり、ゴール付近で全員が手を繋ぎ「仲良くゴール」が、差別をなくす方法だそうです。 何と馬鹿げたことでしょう! 世の中に厳然としてある「競争」から目をそむけ、競争を排除すれば「差別がなくなる」という建前に呆れるばかりです。人間だけではなく、動物には「個体差」があるものです。その中で「如何に生き抜くか」が大切であり、自分のポジションを見つける術を教えるべきです。 軍隊で言うなら「全員が将軍」では組織になりません。兵、士官、将軍と役割があって成立ちます。 世の中だって同じです。全員が社長では社会は成立ちませんし「ヒラの方が気楽で良い」と思う人がいても良いのではないでしょうか。 義務教育で、競争と並んで教えないものに「危険」があります。 危険から遠ざけることにより、あたかも「世の中に危険はない」と装うことが、どれほど「危険なことか」分からないようです。危険から遠ざけることが「痛みを教えない」教育となり、「刃物を持ち歩く」ことや「いじめ」に繋がり、「手加減を知らない」子供に育っていることをご存知であろうか? [010725安全]で、「自分の安全は『誰かが』守ってくれる」と言うあなた任せの考えがあるのではと述べました。実は「危険」に対する感覚欠如は、この安全に対する感覚欠如と表裏一体ではないかと思います。 諸外国では「ハーグ陸戦条約」を学校教育で教えると知って、ショックを感じたことがあります。日本人がこれだけ海外旅行をするようになり、国が指定する「危険地域」にヘッチャラで旅行するくせに、戦争や地域紛争に巻き込まれた場合の「対処法」を知りません。なんとも恐ろしい話だと思います。 dogfight注:ハーグ陸戦条約は「捕虜や民間人」の扱い定義した国際的取決めです。 兵士なら捕虜となることにより「身の安全」を計れますし、民間人なら「戦闘員ではない」という証が必要です。取決めに外れた行動は「ゲリラとして処刑」されます。 追記 大石英司氏の最近著「石油争覇3」にこんな一節がありました。 アメリカは常に若い血を吸収している。だから永遠の若さを保っている。メキシコ国境を越える集団は、あれは美容整形におけるコラーゲンみたいなものね。ヨーロッパは、成熟した後で社会の老成化に突入した。日本は、社会の成熟化と老成化が同時に起こって苦労している。でも中国は違うわ。社会全体がビルトアップする以前に、すっかり老齢化してしまった。有能な若者はどんどん国を捨てて外国に密航するし、この国にバラ色の経済的発展はないのよ。 大石氏の洞察力の鋭さを如何なく表しています。如何でしょうか? |
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010730(月)■味噌 | ||||||||||||||||
家族の夕食の席、息子から「台所は要らないと言う住宅」の設計依頼はなかったか?と質問を受けました。そこまで極端な事例はありませんが、ある奥様が食材を持って娘さんの家庭を訪れたところ、「包丁もまな板もなかった」というお話は聞いたことがあります。若い人の「料理離れ」は我が国に限ったことではないようで、イギリスの料理番組では「卵の割り方」から教えていたそうです。 反面、ファーストフードは隆盛を極め、同時に熾烈な競争にさらされています。 ハンバーガーはニューヨークより安いそうですし、牛丼各社は「200円台の争い」に突入しました。牛丼は寿司に続いて、世界に通用する「我が国の食文化」に成長する可能性を秘めています。 我が国を代表する調味料は「塩・醤油・味噌」ですが、いつまで王者であるかは心もとないものです。ソース・ケチャップ・マヨネーズに取って代られる日も遠くないように思います。 「全国ネット」になるほどメジャーではありませんが、私の故郷は「醸造業」が盛んです。 味噌醤油だけではなく、味醂も作っています。京都を代表する「薄味」は私の故郷だけで作られている「白醤油」があればこそで、煮付けに使用しても「色がつかず」塩分の効いた超薄味です。味醂も「暮らしの手帳」で日本一の折り紙付です。味噌は宮内庁御用達で知られる「八千代味噌」の産地です。ついでで言えば、ミツカン酢も故郷に程近いところが発祥の地です。 故郷を代表する「調味料は?」と問われれば、私は躊躇なく「味噌」と答えます。 「味噌カツ」「味噌煮込みうどん」と言ったように、味噌料理が郷土の味です。故郷で「おでん」と言えば「味噌田楽」が出てきます。 そんな訳で私は、味噌汁が大好きなのですが、我が家で食する機会はめったにありません。 大阪では味噌はマイナーな調味料です。家族もこれだけは馴染んでくれず、私の帰りが不規則なこともあり、食卓に昇ることが珍しいのです。 「せめて日曜だけでも作って欲しい」という私の願いは、「日曜は父の介護で忙しい」という言葉で却下されました。これは日頃「家庭をお留守にしている」男の宿命であろうか… 追記 分析好きな友人がいます。 彼によれば、吉野家の牛丼は「並」400円/「大盛」500円/「特盛」600円(大盛で肉が多い)で、このうち「並」だけ280円に値下がったそうです。この値下げが絶妙と言うのです。 「並を2杯食べる(560円)より、大盛の方が割安」 「特盛より、並2杯の方がたっぷりある」と言った、客の心理を煽る価格設定だとか。(ホンマやろか…?!) ちなみに、コンビに弁当で280円の商品が登場したそうです。吉野家を意識したのは言うまでもありません。うむ〜世を挙げてのデフレ合戦です。 |
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010731(火)■地下道 | ||||||||||||||||
参院選も終わりました。 予想に反し「投票率が低かった」にも関わらず、組織動員力を持つ政党が苦戦しました。それに対し、自民党が小泉人気を有効に生かし勝利、民主党及び自由党が漸増しました。浮気な浮動票も今度ばかりは、自民党に流れたようです。 小泉総理も「勝利の美酒」に浮かれる気になれるかどうか? 「聖域なき構造改革」に便乗してトップ当選したものの、具体的な質問に「そんなことは許しません」と底の浅い答えを出す先生や、真っ向から「改革反対」を掲げて当選した先生も多くいます。まさに呉越同舟の自民党と言ったところです。 更には、田中外相との不協和音は高まるばかりです。 4人の元事務次官の罷免を要求する政府トップの要求に真っ向から対立し、靖国参拝問題でも、総理の意向に従う様子はありません。内閣の「目玉人事」もすっかり裏目に出た様子です。 自民党勝利にもかかわらず、株価は低迷するばかりです。 流石の小泉人気でも景気低迷を浮揚させるパワーはないようです。それどころか「世界同時不況」の足音高く、先行き不安を煽るばかりです。 先日も打合せに出かけ、北浜から淀屋橋まで地下道(約1km)を歩きました。久しぶりに歩いたのですが、あまりの変化に私は驚いてしまいました。 冷房の効いた地下道は「ブルーシーターと思われる人たちの避暑地」と化していました。働くことを諦めた?安易な人たちに占拠され、人通りが少なくる時間帯では、とても「歩く気になれない」無気味な雰囲気です。いったい我が国はどこまで落ちていくのでしょうか… |
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