dogfight高松の長すぎるひとり言
2001年4月

モテる条件サイバージャック犯人探し桜の異変いちご欲張りな願い大企業のセンス2複数の価値観刺激の時代管理者不明煮物歪んだ福祉1歪んだ福祉2大企業のセンス3歪んだ福祉3建物の賞味期限■遊びと仕事■男の更年期建築屋の性行誘拐8割の我慢森総理の置き土産睡眠マシンの更新デジカメの話TDLとUSJ田中長野県知事の話相性の悪さ生活の足スーパーバジェット政変
010401(日)モテる条件
事務所の作品集を整理していたら、1982年に竣工した住宅のクライアントと一緒に写した写真が出てきました。

20年前のdogfight
まさに「20年前からの便り」です。
ご覧ください、スリムな体にふさふさで長い黒髪をしています。おまけに、なかなかハンサム?だと思うのですがいかがでしょうか…
今は「チビ・デブ・ハゲ」の醜悪3要素を兼ね備え、当時とえらい違いです。でも、モテないことは「今も昔も」変わりません。そこでモテる条件を考えてみました。
お金
最も古典的条件といえるでしょう。
小説「金色夜叉」を紐解く必要もありません。まして「援助交際」全盛の昨今なら、最強の「モテる条件」です。
評価:今も昔もお金には縁がなく、第1条件は×
職業
医者に弁護士。今なら高級官僚もモテる職業に入るでしょう。
しかし、建築などとてもこの範疇に入りません。知人から面と向かって「建築は下等な職業だ」と罵られたことがありますが、思わず「そやな〜」と肯くほどで、我ながら情けない限りです。
類似する条件に「高学歴」がありますが、親のおかげで高校は卒業したものの、いまさら最高学府は遠すぎる。
評価:職業や学歴は変えられず、第2条件も×

自慢じゃないがハンサムと言われたことがない。
親からもらったこの「顔」を整形する気もなく、「男は顔じゃないよ」と嘯くのが勢いっぱいの虚勢です。
類似する条件に「スタイル」があるが、これも生まれついての「胴長短足」で基本条件を満足していない。
評価:生まれながらの要因は対応できない。第3条件も×
雰囲気
不細工でも「モテる奴」はいるわけで、彼らは一様に「甘い雰囲気」をかもし出している。
類似する条件に「巧みな話術」があろうと思うのですが、職業柄知性とはかけ離れており、前出の知人に「建築をやる奴は下品だ」とも言われました。そんな訳で…
評価:これも「ないものねだりの条件」です。従って、第4条件も×
いかがですか?絶望的な条件ばかりです。最後の砦はこれしかありません!
中年の魅力

なれの果て
私の予定では「ロマンスグレー」になる筈でした。
しかし、遺伝のなせる業は恐ろしいもので、先祖代々の「ハゲ」になってしまいました。
ム〜 体型もどうだ!この崩れようは…
(これは遺伝ではない。私の不摂生が原因です)
いずれにしろ整理してみれば分かるように、若いときも今も「モテる条件」を満たしていない。50歳を前にして、「モテることを諦めた」私は気楽になりました。それ以来「安全パイ」となり、可愛い娘たちと「素敵な会話」を楽しんでいます。
追記
20年前の写真を見て驚いてしまいました。
「あの写真」の私と、今の長男の年齢はそんなに変わりません。「あの写真」はまるで長男にそっくりなのです。(ムム〜可哀想な奴め)
010402(月)サイバージャック
日本の歴史教科書の検定をめぐり、韓国の団体がサイバージャックを呼びかけた。
その予告通り、文部科学省・産経新聞社・教科書出版社・執筆者等の運営するホームページが集中攻撃を受けたと報道されました。
一方、国の機関のホームページが「中国語の抗議文」に書き換えられる等、抗議に名を借りた実力行使が続いています。
これら一連の動きに対し外務省は、中国語に書き換えられた件は「犯人不明」だし、韓国の件は「国家としての行動」ではないと言うことで、なんら抗議をする気が無いらしい。
攻撃の対象になった機関に「北海道議会」がありました。
意外な感じを受けたのですが、北海道議会が「近隣諸国条項の削除を求める決議をした」ことに対する抗議だそうな。この「近隣諸国条項」なるものが何なのか説明が無いので良く判らないのですが、どうやら韓国にとって有利な条項の削除と言うことらしい。
これは彼の国対しに「文句をいうな!」、彼の国の「要求には従え!」と言う一方的な態度に他ならない。まさに、教科書問題は「違う考えの方」の存在を許さない体質を如実に表したと言える。
私は、日韓の軋轢に何度も触れてきました。
彼の国の態度は、我が国に対し「奴隷のように振舞う」よう要求している。また、自ら奴隷になりたがる「進歩的文化人」がおり、それが彼の国に一段と「勘違い」を促す結果となっている。
日教組活動50年の成果は、若者に多くの弊害を与えたけれど、日韓隷属関係だけは彼らの思う通りにいっていない。若者にとって、生まれてこの方「懺悔を要求される教育」であったわけで、もう「うんざり」という空気が漂っている。学校によっては、わざわざ韓国に出向き「戦争記念館」で土下座をして懺悔するのが修学旅行だというところもある。「これでもか」と言わんばかりに繰返される要求は逆に作用し、若者の間に韓国蔑視の風潮が広がっていることを感じざるを得ない状況となっている。
理不尽な「韓国・北朝鮮・中国」の要求と、それに付和雷同する知識人?が、若者からリベラルな心を奪い、蔑視の心を育てている矛盾を知って欲しい。
以前、韓国製のコンピュータ用テレビを購入した際、十数カ国の言葉で「説明」が出てくるのに、ついに「日本語」が無かったことをお話しました。このことは、韓国側から「なんら融和する気持ちは無い」と宣言しているに等しい。我が国が譲れば融和が図れるのではなく、譲れば譲るほど「土足で浸入される」現実に、次の世代から「もう韓国や中国と付き合う必要な無いのではないか」と言う雰囲気が伝わってくる。
私は(歳の割りに)若い人と話す機会が多いだけにこのことを真剣に心配している。
010403(火)犯人探し
「010330大企業のセンス」で、事務所の電話が故障したことをお話しました。
電話工事会社にお願いしたところ、NTTコミニュケーションズのアダプターが原因と言うことで、すぐに連絡しエラーを起こしているソフトのインストールをやり直してもらいました。
ところが、まだ電話は復旧しません。
ISDNを音声通信とデータ通信に分け、個別に電話番号を設定しているのに、電話がFAXに繋がったり「メチャクチャ」になってiいます。TA(ターミナルアダプター)のメーカーNECと連絡をとってチェックを受けたところ、今度は「TAが故障」と分かりました。すぐに修理を依頼したのですが「5日間待ってください」ということで、私が激怒したところまでは前回お話しました。
暇な事務所ですが、5日間も「電話なし」ではすみません。
新しいTAを購入し、設定をして「さあもう大丈夫」と思いきや、やっぱり電話は故障です。音声とデータの棲み分けは出来たし、発信も出来るのですが「音声受信」だけが出来ません。これは致命的です。発信が出来ないなら携帯電話の時代だけになんとかなるのですが、受信できないのは困ります。受話機からは「この電話は故障しています」とメッセージが流れてきます。
再度、電話工事店に連絡。嫌がる相手に無理を頼み直ぐに来てもらいました。
半信半疑の工事店さんも電話機の故障を認め、直ぐに新しい電話を手配しました。30分ほどで電話機が届き、「今度こそ」と誰もが思いました。
残念ながらやっぱり受信できません。
さすがにこの辺りから「容易ではない」雰囲気が伝わってきます。NTT回線と直結状態にしても受信できません。こうなれば、ここ(事務所内)に原因がないことが分かります。
NTTと連絡を取ったところ、NTTからの電話は着信するのに一般電話や携帯からはダメなのが分かりました。こうして「犯人」が絞られてきました。最期の犯人は,NTT基地内の装置にあったのです。
・ NTTコミニュケーションズのアダプター
・ NECのTA(ターミナルアダプター)
・ NTT基地内の装置
これだけの装置が故障ないしはエラーを出して、事務所の電話がダウンしていたのです。同時に故障する確立は限りなく少ないはずなのに「こんなことが」あるものなのですね。
3日ぶりに事務所の電話は復旧しました。
でもこの間に掛かった費用は誰が負担するのだろう…憂鬱になります。
010404(水)桜の異変
今年は冬が厳しかったため、「桜が遅いのでは」と思われていました。
ところが、まるで桜の親分がいて命令したかのように、全ての桜がいっきに満開を迎えてしまいました。例年なら、蕾が開き始め、3分咲き5分咲きを経て満開に至るのですが、それこそ「あっ」と言う間のことでした。
咲いた後に降雪があり、温暖な近畿太平洋側でも氷雨が振る寒さでした。そこへ追い討ちをかけるように強風が吹き荒れ、桜にとって散々な環境となりました。
桜の美しさは、全ての段階で「めでること」が出来ることです。
咲き始めや満開だけではなく、散り初めた「桜吹雪」は見事な有終の美を飾ります。ところが、この桜に「異変」が起きています。まるで椿のように「花ごと落ちて」しまうのです。最初は「心無い悪戯をするものだ」と思っていたのですが、そのあまりの多さに天候異変?による落花であることが分かりました。
花びらで散ってこそ美しい桜ですが、丸ごと落花する様は「無残」です。やはり今年は桜にとって厳しい季節であったようです。
010405(木)いちご
花好きな奥様を持つ友人がいます。
あるとき「鉢植えのいちご」を土産に持ち帰ったそうです。いちごの花は小さく白い花であまり観賞用とも思えないのですが、目的は「赤く熟れた実」にあったのです。
名前を忘れてしまったのですが、それはそれは甘い種類のいちごだそうで、楽しみにしていたそうです。
いちごは人工的に受粉してやる必要があるそうで、更に出来た実を「赤く熟れさす」にはどうしても太陽に当てる必要があるとか。そこで、ベランダに出すのですが食べごろになると「雀に食われてしまう」そうです。
この話を聞いて私は嬉しくなりました。
飽食の人間が食べなくても「雀さんのご馳走にやればええやん」と思ったのです。赤く甘く熟れたいちごをすかさず食べにやってくる雀の姿を頭に浮かべてしまいます。
いま、最期の一粒が熟れだしたそうです。「これだけは自分で食べたい」と、雀との攻防戦にファイトを燃やす友人でした。
010406(金)欲張りな願い
私は「神の存在」を信じています。
ただ、何度も触れているように私が信じる神には、釈迦やキリストと言った「固有名詞がない」のです。
もう10年近く、忌中を除き「出雲大社大阪分祀」に月参りをしています。
だからと言って信心深いわけではなく、信者とも言えません。拝礼し、拍手(かしわで)を打ち、真摯に願いをするけれど、祭神「大国主の命」を介して、固有名詞のない神に願いをしているように思います。
出雲大社大阪分祀の神主のお一人に当社のクライアントKさんがいらっしゃいます。
Kさんに言わせれば、願いは「決して欲張ってはいけない」そうで、「一つにするように」とのことでした。
でも、欲張りな私はどうしても二つのお願いをしてしまいます。それは…
「無事息災」と「商売繁盛」です。言い換えれば「健康と仕事」であって、私にはどうしても必要なセットです。神様!欲深い私をどうぞお許し下さい
追記
家族を愛し、結ばれる人たちを祝福し、人の死に心悼める世界に「宗派はない」と信じたい。
010407(土)大企業のセンス2
「010330大企業のセンス」および「010403犯人探し」で、事務所の電話が故障したことをお話しました。結果からみれば、
・ NTTコミニュケーションズのアダプター
・ NECのTA(ターミナルアダプター)
・ NTT基地内の装置
と言う、めったにないトリプルエラーが原因でしたが、原因究明に動いてくれた電話工事会社やNTT系の迅速な対応に対し、NECは「5日間待って欲しい」と言う態度でした。
家庭の電話でも「5日間ストップ」はキツイと思うのですが、暇な事務所とはいえ事業所ともなれば深刻な事態です。
そこで、「5日間待って欲しい」というNECの態度に抗議する意味で、「010330大企業のセンス」と同文をメールしました。それに対し…
> NECホームページをご覧頂きましてありがとうございます。
> NEC Webmaster事務局です。
> 本件のメールを、確かに当方にて受け取りました。
> 追って、担当部門より回答させて頂きますので、
> それまでお時間を頂きたく、よろしくお願いします。
と言う「紋切型」の返事がきたまま1週間が過ぎようとしています。
今時、5日間も電話が不通となっても痛みを感じないNECの企業センスを知りたくて回答を待っているのですが、何もありません。
所詮「吹けば飛ぶような小さな事務所」で、無視すればよい思っているのでしょうか?
このような舐めた態度は決して愉快ではありません。
010408(日)
「婦」という文字は、女が箒を持っている姿から出来たそうです。
古代の中国で、先祖の墓を掃除することは「正妻の特権」だったそうです。言換えれば、正妻の最大の仕事は「先祖の祭祀」と言えそうです。
50歳を超え、老後の門が見えてから「墓」のことが気になりだした。
私の故郷は、愛知県の片田舎。一応、江戸時代末期から120年ほど続いた家系です。格別自慢するほどのことではありませんが、折角だから「もっと続いてほしい」と言う気持ちはあります。それが少し心もとなくなってきました。
8代目を継いだ次兄が早逝したのち、先祖の墓を兄嫁様が守ってくれています。まさに「婦」が墓を守っているわけで、ありがたい限りです。ただ、「その次」となるとやはり心配なのです。姪が故郷にいるのですが、国際結婚をし「クリスチャン」に変わってしまったし、9代目になる甥は中央官庁に勤めているため、故郷の祭祀が困難かもしれません。
私の住まいから1時間あまりのところに、真言宗の霊地「高野山金剛峰寺」があり、塔頭の一つ普門院に先祖代々納骨しています。ここでの祭祀なら、私でも引継げるかもしれませんが、息子達は誰も「婦」を得ておらず(結婚していない)「次の保証がない」ことは、兄嫁様と変わりません。

たとえ祭祀が途絶えてもなんら実害のない時代になりました。
それだけに先祖の祭祀を守りたいと思うこの頃です。
010409(月)複数の価値観
日曜の朝、討論番組を見ていました、論点は『教科書問題』です。
社民党の議員先生は、中国韓国と「共通の歴史認識」を持つ必要性を訴えていらっしゃいます。何故、それぞれの国の歴史があってはいけないのでしょうか!
中国政府が「中国固有の領土」と言う場合、清朝時代の最大占領地を指している。
17世紀初頭、我が国の徳川幕府樹立と時を同じくして、中国では(明が滅び)清朝が起きました。清朝300年間で明朝時代の3倍に領土を拡大していることはあまり知られていません。清朝時に、チベット・モンゴル・新疆ウイグル地区などは無理やり併呑されたもので、いまだに独立運動が盛んな地域です。これらの地域の民族が北京政府と同じ歴史認識を持っているのであろうか?私にはとてもそうは思えない。
社民党の先生の話を聞いていて不思議なのは、歴史認識を「何処に合すのか」と言うことを決して言わないことです。まあ「日本に合す」ことはないだろうくらいの想像はつきますが…韓国中国間で歴史認識の統一が出来ると思っているのであろうか?
次に認識基準が一つ(唯物史観)しかないことに気付きます。
だからこそ「歴史認識を合す」などと暴論が吐けるのでしょう。美人の基準ですら国や時代によって変わるのに、歴史認識を統一するとは驚きです。どうやら議員先生には「民族や宗教を越え、時代を越える普遍的な絶対基準」があるようなので、細部に渉って明らかにして欲しいものです。
以下は、当HP近畿探訪の「終わりに」の一章です。
明治時代を迎え、「富国強兵」が国是として叫ばれます。
その陰で「庶民は苦労した、それが女工哀史だ」と教科書で習いました。本当でしょうか?

明治の45年間で日本の人口は3千万人増えています。豊かにならなければ決して人口は増えません。それは食糧調達(生産ないしは購入)以上に養えないからです。先に、封建制度700年で人口が1千200万人しか増えなかったことを述べました。それしか食糧増産できず、人々は泣きながら「間引き」をしたのです。
いつの時代も働くことは辛いことですが、女工哀史と引き換えに間引きから開放された当時の人々はどちらを喜んだでしょうか?
如何でしょうか?一面だけでは見えないことを書いたつもりです。
Dogfight注1 江戸末期で我が国の人口は3000万人。明治期の45年間で人口は倍増した
Dogfight注2 間引き:生まれたばかりの子供を殺し人口調整をすること
私はいたって自己主張の強いほうです。それだけに「複数の価値観」の信奉者です。
自分の主張を認めて欲しいからこそ、他の存在も認めるのです。「幸運に恵まれた」出来事も、無宗教の私と、濃厚に宗教を信じる方ではその受け取り方が大きく変わって当たり前だと理解しています。

そんなわけで我が家では「家族の意見を統一する」と言うことをしてきませんでした。
そのことが今、我が家に大混乱を招いています。家族にある出来事(決して私の浮気ではない)があり、その了解を巡ってそれぞれの価値観が錯綜しています。私は家族から「何でそんな簡単に『今までと違う生き方』を許せるねん!」と非難をあびています。
異なる価値観の存在を認めることは、理性で考えるほど容易ではないようです。
010410(火)刺激の時代
最近の若者は「感性をなくした」のではないかと、中年のオッサン(私も含む)で話をしていました。ならば、今を表す最適な言葉は何か?と言うことになり、とっさに出たのが「刺激」でした。
他人の不幸、意味不明な殺人、下火になったパチンコ、存亡の危機を迎えたテーマパーク等々、最近の事象が「刺激」と言うキーワードで簡単に説明がつくことに、私自身が驚いてしまいました。
刺激は感性の対極に位置しており、感性のように心に深く残ることがないのでしょう。
パチンコやテーマパーク等は「刺激」でデビューし、その維持が出来なくなったために、世の中から忘れられようとしています。
一方で「刺激」の時代は、無責任な時代を作るのかもしれません。
刺激のない存在に光を求めないため、それは「消えた」も同じです。
一世を風靡した「架空戦記」ものの本など、『続く』のまま立ち消えとなった作品の何と多いことか。ここには滅びの美学などなく、作家も出版社も、読者から忘れられた作品の責任を取ろうとしません。
案外この傾向は、出版界だけのことではないと思います。
皆様の周りの出来事を「刺激」をキーワードに考えてみてください。今まで理解できなかったものが見えてくるかもしれません。
生きると言うことは「刺激」ではありません。
四季折々の移ろい、人々営み、それらは緩慢で感性に富んでいても、激しさはありません。老境の入り口に立つ私には「刺激の時代」が虚しく見えて仕方ありません。
010411(水)管理者不明
数年前に、インターネットが脚光を浴びる事件がありました。
一個人が、大企業「東芝」を相手取り、インターネットを武器に果敢に戦ったのです。当時記録的なヒット数でniftyがパンクする事態も起きました。ついには「どちらが被害者か?」分からないようになり、急速に終焉したのです。
あの時、インターネットは「第5権力」になるのではないかと感じたことを覚えています。
わが国は三権分立で、マスコミが「第4権力」と称されるようになりました。ペンは銃より強かったからです。

マスコミが第4権力と称されるようになって、「署名記事」が減ってきました。
つまり掲載した記事の文章責任を明確にしなくなったのです。かつて「主張の正当性」を勝取るために、身分を明確にして戦ってきたのですが、「権力が確立」されもはや名乗る必要もないということなのでしょうか。
東芝事件に見るように、インターネットはペンより強いかもしれません。
インターネットの有用性が認識されるに従い、第4権力に似てきたのでしょうか?プロフィールやメールアドレスが掲載されていないHPが多くなったことに気付きます。
個人だけではなく法人のHPでも、代表者やメールアドレスが表示されていないものがあります。異論や反論どころか、質問感想すら受け付けない姿勢で、問答無用の無署名記事と変わりません。
売る為の情報提供には熱心ですが、ビジネス以外のリアクションを好まぬ姿勢はいかがなものでしょうか。本来「双方向」であるべきインターネットを「一方向」だけで利用する姿勢に私は疑問を持っています。
ホームページは、自己主張をもっとも容易に周知できる方法で、一定の費用さえ払えば誰でも出来る手段です。それだけに「誰が責任者か」明示する必要があると思います。
追記
以前、JR協賛のイベントに参加したのですが「危ない」と思うことがあり、その情報を知らせようと思ったのですが、JRのホームページからアドレスを見つけることが出来ませんでした。私なりにかなり努力したのですが見つからず、ひょっとしたら「非表示」かもしれません。
NHKにも視聴者からの意見を送るアドレスがありません。個々の感想や苦情を聞いていたら限りがないと言うことなのかもしれませんが、無責任ではないかと言う気持ちを捨てることが出来ません。
010412(木)煮物
煮物にも「おらが風」があるようで…
関西の煮物は、ほとんど「汁がなくなる」までに煮詰めていきます。まさに「煮しめ」と言うわけです。それに対し、故郷の煮物は「たっぷりと煮汁に浸かって」でてきます。こちらは「煮びたし」と言う名がぴったりです。
煮物も形態が違えば「器」が変わってきます。
関西では「汁気がない」ので浅い器に盛り付けされますが、故郷では「たっぷりな汁」のため深い器が要ります。
勿論、味は大きく変わります。
関西の薄味(薄口醤油)に対し、故郷は濃口醤油で煮るため色黒に仕上がります。関西の塩分の勝った味と違い、見た目ほど辛くなくむしろ「甘味」の勝った味に仕上げられます。
大阪暮らし35年。
慣れたはずの関西風から本家帰りしてきました。最近は「おらが風」が懐かしくて仕方ありません。
010413(金)歪んだ福祉1
かつて共産圏で運営されていた集団農場は非常に効率が悪かったことで知られています。
理由は、努力する人もサボる人も同じ成果を得る「結果の平等」だったため、労働意欲をなくしてしまったからです。その後、限られた範囲で「私有農地」を提供したところ、市場に出回る農産物が飛躍的に増えたことからも、結果の平等が「悪平等」であることが分かります。
福祉にもよく似た側面があります。
福祉大国スエーデンでは、膨大な福祉費用を負担する人と、恩恵を受ける人の生活レベルが同じになってしまったことから「労働意欲の減退」を招いてしまいました。

今や我が国も「福祉大国」の仲間入りです。
負担をしている(私のような)労働者より、優雅な暮らしの年金生活者も多く、労働意欲の減退は他人事ではありません。他国と比較等しなくとも、我が国の歴史の中で、最高に「お年寄りが優遇されている」と自信を持って言えることが出来ます。
ただ何事も際限がないようで、先日も「福祉が不充分だ!」と不満をぶちまけるお年寄りに腹を立て、堪忍袋の緒を切った知人がいました。負担する方も「有り余ったお金」を拠出しているわけではありません。それだけに、受ける側に多少は「感謝の念」を持って欲しいと思っています。
福祉には「これで充分」と言う明確なラインがなく、負担する人も恩恵を受ける人にも不満がたまりやすいようです。とは言え、負担する人より「受ける人の方が優雅」なのは、やはり問題であろうと思います。結果の平等に繋がる「福祉」は行き過ぎと思うのですがいかがでしょうか?
010414(土)歪んだ福祉2
2年前、ある訴訟でJRが敗訴したことから、我が国のボランティア活動が歪んでしまいました。当時もこの危惧を表明したのですが、残念ながら予測通りなっています。
これは車椅子利用者が、JR職員から充分な介護を受けられなかったことに腹をたて、憲法に保障された「行動の自由を阻害された」として訴訟を起こしたものです。
JR職員の対応も悪かったようですが、ラッシュアワーで「猫の手も借りたい」時間帯の出来事と言う不幸な背景がありました。
訴訟の結果「JRに介護義務」があると言う判決が出ました。
裁判官はきっと「普遍性を考えず」この判決を出したと思うのですが、ことはJRに留まらず全ての交通機関が対応に追われることになりました。

大阪では…という注訳はつけますが、車椅子利用者は「VIP扱い」です。電車やバスの乗り降りは数人の職員が付きっ切りでお世話をします。事前に連絡を受けた職員は車椅子利用者の乗った号車の前で到着を待ちます。ホームとの隙間に板を渡しホームに誘導すると、次は専用運転する為に「一般客を排除したエスカレータに誘導」します。この間電車は止まり、2〜4人の職員が専従し、まったくの重要人物扱いです。
判決で、交通機関に介護を義務付けたため、腫れ物に触る扱いです。
でも、本来これは「ボランティア」で行われるべきことです。もっと言えば、車椅子利用者だけが「障害者」ではありません。これも「歪んだ福祉」の一つと言えそうです。
010415(日)大企業のセンス3
先月末に、事務所の電話が故障しました。結果からみれば、
・ NTTコミニュケーションズのアダプター
・ NECのTA(ターミナルアダプター)
・ NTT基地内の装置
と言う、めったにないトリプルエラーが原因でしたが、原因究明に動いてくれた電話工事会社やNTT系の迅速な対応に対し、NECは「5日間待って欲しい」と言う態度でした。
この態度に腹をたてNECに抗議をしたのですが、「010407大企業のセンス2」でご紹介したように1週間たっても「説明がない」状態でした。
抗議から2週間たって、下記のような回答がきました。
010413回答文
弊社製品をご愛顧頂き、ありがとうございます。
ご連絡頂いた内容につき回答申し上げます。
代替品の貸し出しについては、現状、サービス拠点の裁量に頼っております。申し訳ございませんでした。
また、修理は装置交換する方式をとっております。予めご連絡を頂くことで素早い交換にて対応できるよう改善してまいります。

ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
今後とも宜しくお願い申し上げます。敬具
横浜にあるサポートセンターの指示で、指定の場所に「修理の連絡」をしたのですが、大阪のサービス拠点では「電話の不通は緊急事態ではない」ようです。
また「修理は装置交換する方式をとっておりますそうですが、そうなら宅急便で代替品を送ってもらえれば翌日には解決でき「5日間待ってください」等と言う、能天気な返事の必要はなかったのではないでしょうか。
まるで「サービス拠点の怠慢」と言う返事ですが、私には意思統一を欠くNEC本体の問題に感じます。
010415(日)歪んだ福祉3
たまには建築屋らしく、建築の話題を…
ほとんどの福祉施設は国や自治体から補助金を受けて建設されます。
この補助金の仕組みを簡単に説明しましょう。補助金は「割合と絶対額」の二つの枠で上限が決められています。
絶対額は、施設の種類ごとに決められている補助金の上限金額です。ただ、どんなものでも上限金額が補助されるわけではなく、それなりの「条件を満たせば」と言うことになります。
次に割合ですが、施設の種類や自治体により多少差があるものの、概ね「工費の75%程度」とご理解ください。
両者の関係を総合すれば、補助金の総額は「上限額内で工費の75%程度」と言うことになります。かりに、ローコスト化に心がけて「上限額内」で計画をしても、やはり25%の負担がついてきます。このように、ローコスト化に留意しても事業主体(法人)にメリットがありません。勢い、上限額目いっぱいの補助金を目指す設計になりがちです。
気になるのは「25%の負担分」です、その扱いを説明します。
用途により、差があるので皆様に馴染みのある特別養護老人ホームの例でお話しましょう。特養ではこの25%に対し「事業団融資」が斡旋されます。条件は「20年償還・無利子」です。すごく優遇された条件ですが、借入金の返済は利益から行うのが常識です。ところが、営利を目的としない特養では「利益」がないことになっています。
では「どうするのか!?」
法人理事長の個人的な浄財(寄付)で返済するのです。
でも20年の永きにわたり、多額の寄付を義務付けることは不自然です。最も多い補助金不正のパターンは「上限目いっぱいの書類を作り、実は費用を浮かして返済に充てる」というものです。私はこの制度(方式)が「不正」を招いていると思います。
制度から不正の温床を排除するには…
割合を定めた限度を撤廃し、ローコスト化の努力をすれば借入なし(補助金だけ)で「施設が建設出来る」制度が望ましいと思います。
村一番の立派な建物は「老人ホーム」と言うのは、やはり異常なことです。恩恵を受ける人たちが、それを支える人より豪華な建物に住むと言う「悪平等」は良くありません。それよりなにより「無借金」で施設運営がスタートできれば、無理な運営は必要なくなり、ここでも不正を防ぐことになろうかと思います。如何でしょうか…
010416(月)建物の賞味期限
建物に「賞味期限とは何事か」とお叱りを受けそうですが、しばしお付き合いのほどを!
建物に「耐用年数」があることは広く知られています。構造種別と用途により20〜50年程度の法定償却年数が定められていますが、これが耐用年数と呼ばれています。しかし、耐用年数の概念は「リニューアルを繰り返せば…これくらいは使える」期間であって、建設後「何もしなくても利用できる期間」ではありません。
世の中の技術革新の速度が速く、建物は何処も傷んでいないのに性能面で「使用に耐えない」状況がおきるようになりました。つまり、賞味期限が切れた状態で耐用年数だけがいっぱい残っているという状態が起きてしまいます。

こなると賞味期限を視野に入れた設計が必要になりそうです。
一口に「耐用年数」といっても、建物全ての部位が同じ年数ではありません。建物の動脈とも言える「建築設備」は15年が耐用年数とされ、現実にこの程度の年数で「見直し」が必要となってきます。私の考えでは、賞味期限を設備の耐用年数に合せたらどうかと思っています。
建設して15年たったら、ベーシックな部分(柱・梁・外壁・屋根程度)を除いて、全面見直しをしても「惜しくない」程度の設計でよいのではないかと思うようになりました。
私は「10年後を見据えて」設計したいと思っていますが、時の流れの速さはそれを容易に許してくれません。だから賞味期限15年でも、利用者には「我慢が必要」かもしれませんが、耐久消費財と言う性格上「更に短い賞味期限の設定」は経済的に許容し辛いと思います。
このような考えに最も反している建物が「福祉施設」です。
制度上、補修費の計上がほとんど出来ないため、勢い作るときに「豪華で頑丈なもの」にしてしまいます。それが福祉施設の建設費が高い理由の一つであり、「村一番立派な建物」になる理由でもあるのです。
むしろ、ベーシックな部分を除いて15年後には「その時代に最もふさわしい姿」に見直す前提の設計のほうが、ローコスト化ができ賞味期限も保てるのではないでしょうか。
010417(火)遊びと仕事
仕事は暇ですが心労は多く、昨日帰りに「体の異常」を覚え、今日も1日熱が下がらぬまま家で過ごしています。
じっと寝ていることも「シンドク」て、こうしてHPの整理をしています。

食事が終わりご満悦のSさん

某特別養護老人ホーム全景

鮎を肴にdogfight
14.15日は前から「長浜・曳山祭り」の予定があったところに、新しいスタイルの「特別養護老人ホームが出来たので見学に行かないか」と言う誘いを受け、遊びに仕事を兼ねていってきました。

滋賀県のJR草津駅で集合し、いきなり昼食です。
この店は以前から取材に行きたいところでしたので、これも「兼ねて」です。早速「私のグルメ」で紹介しています。是非ご覧下さい。
昼食を終え、見学に…
予約もとらず、いきなりですから場所も定かではありません。「行けば何とかなる」とばかり車で走ったのですが、案の定簡単に見つかりました。
老人ホームは「普段の生活の延長がよい」と言われます。見学に行っても収納スペース一つない部屋を案内され呆然とするのですが、その理由が「普段の延長の為、家具備品は運び入れてもらいます」と言うことです。ならば、普通の家らしく作ればよいと思うのですが、遠くから「一目で分る」作りばかりです。なんとも「建前と違う」世界です。

施設見学は、「責任者が不在だから」と、断られてしまいました。しかし、平面図の載ったハンプが手に入ったので、外観とあわせておおよその想像はつきました。
ちょっと自惚れですが、私が「沖縄の施設」で提案している、ユニット型ケアのスタイルとほとんど変わりません。雁字搦めの規制をクリアして、かつ考えられることはそんなに変わらないものだと妙な自信を持ちました。
これで、フォーマルな予定は終わったので、ゆっくり酒が飲めます。
琵琶湖東岸の美しい青松白砂の浜が続く「あやめ湖岸」にある「鮎屋」で、鮎を肴にちょっと一杯
このあと、長浜に向かいました。
素晴らしい「長浜・曳山祭り」をたっぷりと取材しました。
「近畿探訪」でご紹介していますので、是非ご覧下さい。
010418(水)男の更年期
最近「男にも更年期がある」というテレビ番組を見ました。
お世話になっている先生にこの話をしたら「そういう説もある」ということで、まだ定説と言う分けではないようです。ちなみに、女性の更年期障害発症率も「平均30%」だそうで、全ての方におきるわけではないとか。
デコと鼻の頭に湿疹ができ、皮膚がぼろぼろと剥離するので皮膚科に行ったところ、顔の表面に脂肪が浮きそれが劣化することによる現象で、一種の老化現象という診断でした。また、顔が火照ることが時々あるので、前出の先生に相談したところ、体温調整のバランスが部分的に狂うことによる症状だそうで、これも一種の老化現象だそうです。
どうやら「男の曲がり角」で、更年期障害といったところです。
010419(木)建築屋の性行
随分以前ですが「建築屋は合理主義」というお話をしたことがあります。
建築の世界には「段取り8分」という言葉があるように、限られたスペース(建築現場)で仕事をするため、必要なときに必要な資材が届くことが必須です。いわば、昔から「ジャスト・イン・タイム」方式をしていたわけで、実に合理的です。
私は「複数の価値観」を信奉していますが、これも建築関係者全般に言えることかもしれません。何故なら、設計者も施工者もクライアントの価値観を具現化する仕事をしており、違う価値観に身を置くことに慣れているからです。
また、政治的にはノンポリで無宗教の人も多いようです。
価値観と同様に、政治や宗教でクライアントとバッティングしないよう、仕事上で「口に出す」ことはまずありません。心の中で「信じる」ものを持っていても、無関心を装うことが「習い性」となっているように思います。
合理的・リベラル・ノンポリ
これらは建築屋の性行をあらわす言葉と言えそうです。
下等な職業とさげすまれる割に「高尚ではないか!」と思っています。
010420(金)誘拐
昨日のこと!
昼食を終えて帰り道、事務所のあるマンションの下で私は誘拐されました。
私を誘拐したのはコンサルのHさんで、連れて行かれたのは大阪市内にある某社会福法人でした。そこで、理事長先生と事務局長さんにお会いしました。
私は「突然誘拐されて、何も知りませんが…」と申し上げたら、笑いながら事情説明をされました。それによれば…
この社会福祉法人では特別養護老人ホームを建設中だそうです。
現場から、1階の床に埋め込むコンセントの位置の承認を求められ「何も説明を受けていない」ことに思い当たったそうです。そこでHさんに相談した結果、私の誘拐に繋がったと言うわけです。
突然、是非を問われても私には判断材料がありません。そこで…
建設中の施設の備品レイアウトと運営システムをお尋ねしたところ「何もない」とのこと。今度は私が呆然としました。現行制度では、備品調達(初度調弁という)は法人の責任ですが、コンピュータのネットワークを形成する配線類は備品に入らず、建築工事に分類されます。つまり、運営システムのうち「固定的なものは建築設備」で、可動なものは備品に分類されるわけです。従って、設計者は「備品のことは存じません」と言うわけにはいかないのです。
お断りをして、設計図を拝見しました。
設計事務所は日本でも有名なところです。でも、システムに対する配慮はかけらもありません。特養では、お年寄りの安全を図る為、様々なセンサーが設置されますが、その監視装置が、寮母の常駐するサービスセンターではなく事務室に置かれている有様で、更に、お年寄りの個人履歴を蓄積するコンピュータへの接続端子すら用意されていません。
もっと言えば、館内に張り巡らされるべき制御システムが何もありません。

他の事務所の設計にクレームをつけるのは本意ではありませんが、あまりにも無責任な態度です。既に補助金申請は完了しており、どう少なく見積もっても5000万円は必要な運営システム費用の出何処がありません。
私は費用の捻出方法は提案できませんが、だからと言って「不要な設備」ではありません。特養は介護保険の費用で運営され、その費用請求は「コンピュータを使用したインターネット」で行うことが義務付けられており、必要不可欠なシステムなのです。
設計事務所は「福祉施設のプロ」との評判で、理事長先生も「信頼して任せていました」とおっしゃいます。
私は第3者として、施設側の落ち度を指摘した上、それでも設計事務所の怠慢を告げました。同業者として恥ずべき行為だと思います。
いまさら私が出来ることは多くありません。
理事長先生の同意を得た上で、私が懇意にしているシステムハウスを早急にご紹介しました。費用の工面ばかりはお助けしようがありませんが、運営に支障の無いよう出来上がることを願うばかりです。
追記
この件につき、長村さんにご意見をお聞かせ願いました。了解なしに転記します
確かにその有名設計事務所の怠慢だと思います。
しかし、「信頼して任せていました」という言葉が出る時点で建て主側にも問題があると思います。
設計の業務に家具のレイアウトが入るのかどうか分かりませんが、たいていは、家具備品は別途工事となっていますよね。 設計者の意図に反して、殆どの場合価格で選択されています。 家具に対しての知識のない担当者が、数と価格で選ぶわけですよね。 建築設計者は、家具レイアウトが決まらないと電源や電話線などの位置が決まらないので、それを図面化します。 ならば、家具備品のレイアウトなども設計者に設計料を支払って図面化して貰うのが本筋ではないかと思います。
そのレイアウトもお任せだったか当然設計者がやる仕事だと思われていたのか…信頼しているがタダでやらそうという建て主にも問題があるのではないでしょうか ?その打合せをしなかった設計者に問題があると言う前提での話ですが。


最近、建て主は要求はするが、だすモノはださないという風潮があるように思えます。
ですから、両方の問題だと私は捉えますが・・・
建物は建て主と設計者と施工者の共同の作品だと思っています。ですから、うまく行かなかった場合に誰が悪かったと非難する前に、その二者を選択した建て主にも大いに責任があることを自覚するべきですし、選んで貰った二者は、それに応えるように最大限の努力をするべきだと思います。

いつもながら明快なご意見に感謝します。
長村さんのご指摘通り、円滑に建設を進める条件に「設計者側のボランティア」が前提になっている部分が多々あります。造る側の怠慢だけではなく、発注者側の意識にも問題があると思います。
010421(土)8割の我慢
某大企業に勤めるNさんが定年を迎え、一旦退職後嘱託として同じ職場に復帰なさったそうです。大企業ならではの安定を物語る出来事で羨ましい限りです。
事務所を始めて25年。
定年もない代わりに辞め時の目安がなく、世間からリストラ(事務所の倒産)されそうな危うさの中で日々を送っています。
小さな事務所ですが経営者ともなれば、感情の赴くままでは受注できません。
サマリーマン時代なら「バカヤロー」の一声で席を立つような出来事でも「にっこり笑える」修行が必要になりました。10年余り続いたサラリーマン時代と比べれば、随分「我慢強くなったものだ」と我ながら感心しています。当時「俺は設計の先生だ」とばかりに、感情をあらわにする鼻持ちならぬ人間だったのでは…と我が身を振返っています。
公私共に多難なときを迎えています。
仕事の引合いはありますが「確定」させるにはかなりの交通整理が必要です。こんな時代ゆえに一つの物件に僅かな縁で人が群がることは避けられません。交通整理が綺麗にできなければ「仕事の筋道」がつかないのです。
「焦りは禁物」と自らに言い聞かせながら、家族から責められている(我が家の)出来事に思いを巡らせた。思えば「8割の我慢と2割のやる気」で日々を乗り切っているではないかと、一人つぶやいていました。たとえ「しつこい性格」と言われようと、諦めないことでしか「今」を維持できないのです。
もしも「8割のやる気と2割の我慢」だったら、私はとっくに空中分解していただろう。
誰にも理解されないだろうけれど「8割の我慢」で、胃潰瘍もおこさない私を褒めてやっています。
010422(日)森総理の置き土産
本日、李登輝前台湾総統が来日されます。
総統職を退き、私人として「医療」目的での来日です。従って、ビザの発給は「我が国の判断」で済む筈なのに大きくモメました。
この問題は、教科書同様「わが国に主権はあるのか?」と問い掛けています。
中国は、我が国に対し恫喝を繰り返し、元から弱腰の河野外相は「ビザを発給するように」と言う総理の命令にも容易に従おうとしませんでした。自民党総裁選に立候補している橋本元総理など「問題を残さないで下さい」と、これまた中国の「腰巾着」的発言です。連立を組む公明党も反対を表明しており、NHKは中国国営放送日本支部の面目躍如で「中国が正しい」と言わんばかりの報道です。

国内外から「中国の属国」みたいな反応が出るさなか、あと数日で辞任する森総理が、教科書に続いてビザ問題で珍しく毅然としていました。逆風の中、筋を通して発給に踏切った総理の決断は、まさに「置き土産」と言えそうです。
一方、アメリカ政府からは、中国の顔色しか見ないわが国に対し、対中問題が生じた場合「頼りになる同盟国であろうか?」と疑義が出され、安保見直しまで言及される有様です。
次は「小泉総理」の可能性が高いそうですが、今後は独立国として、速やかに決断して欲しいものです。
010423(月)睡眠マシンの更新
睡眠時無呼吸症候群と言う病気があります。(私も患者です)
最大の原因は「肥満」だそうで、いわば不摂生による病気です。とは言え、睡眠時に呼吸がとまるわけでほっておくわけにはいきません。で…強制的に気管に空気を送る装置をつけて眠るのですが、このマシンが新しくなりました。
性能 新マシン 旧マシン
着装姿
見たくないよな!
着装 鼻腔に軽く引っ掛けるだけで、まったく圧迫しない 顔に跡が残るほど頭全体をベルトで絞めて使用する
圧力 センサーがついており、無呼吸状態になると加圧される 圧力は固定で、正常時でも加圧されており、寝苦しさがある
エヤー漏れ 鼻腔に直接チューブを接続するため、エヤー漏れを起こさない どんなに絞めても、エヤー漏れを起こすため、夜間頻繁に目がさめる
寝返り 自由に出来る ほとんど出来ない
記録 着装中の呼吸状態が全て記録され、3ヶ月ごとに取り出して治療に役立てる -
その他 1年毎にマシンを交換 -
如何ですか!
なかなかの優れものです。使い出してまだ3日ですが、今までより「よく眠れる」と感じています。でも良いことばかりではありません。旧マシンに比べ「排気音」が大きく、同室で寝ている家内には「うるさい」そうです。まあ、亭主の健康のためです「ご勘弁」を…
010424(火)デジカメの話
最近、当HPの写真に「夜間撮影やズームアップ」のものが増えたことにお気づきでしょうか?理由は二つです。

念願かなって、デジカメを買い換えたのです。
事務所の経営は回復傾向にあるとは言え、壊れてもいないデジカメを買い換える程余裕があるわけではありません。そのため、経理担当のかおりからOKがでなかったのですが、突然私に臨時収入があったのです。永い間「空家になっていた1ルームマンション」に借り手がつき、ささやかな敷金が手に入ったからです。
この話には「続き」があります。
少し前に横田君がデジカメを買っており、かおりもデジカメが欲しくて仕方なかったのですが、私が「個人でデジカメを買った」ため、事務所の所有物である(今まで使っていた)デジカメが空いてしまったのです。必然的に、かおり専用になったわけで、娘も「にっこり」です。
次に、少しテクニックを覚えたのです。と言っても僅かなことですが…
画像処理の中で、露出を調整する方法と写真をデータ的に繋ぎ合せる方法をマスターしました。諸兄から「今頃かい!?」と言われそうですが、今まであまり必要を感じなかったのです。
デジタル技術の進歩には驚かされるばかりです。
もう頭が固くなっており、簡単に覚えられませんが、少しずつでもマスターしようと思います。覚えれば「直ぐ自慢する」私ですが、宜しくお付き合いの程を…
追記
建設中のケアハウスの一部を3Dデータ(3次元)にしました。
せっかくCG(コンピュータグラフィック)化したので、HPの中で「動画」に出来ないかとソフトメーカーに問い合わせを出したところ、バージョンアップすれば「簡単に出来る」と言う回答でした。近日中に、また「自慢」すると思いますが宜しく。
010425(水)TDLとUSJ
関西浮上の起爆剤と期待されたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)ですが、どうも期待通りにはなっていないようで、早くも「あんまり持たんのと違うやろか」と言う言葉が、口の悪い連中から漏れるようになりました。

何かと東京ディズニーランド(TDL)と比較されるのですが、私は最初から勝負になっていないと思います。
早くもUSJ危機説がささやかれる理由は、既に訪れた方から「リピーターの期待ができるの?」と疑問が出ているからです。TDLが「イベント中心」で運営されているのに対し、USJは「アトラクション中心」です。だから『同じアトラクションを何度も見に来るやろか?』と懸念しているのです。
TDLは世界一リピーターが多いテーマパークだそうです。
ただ、偶然そうなったわけではありません。TDLは完全な民営事業(ディズニーの資本すら入っていない)で、最初から「完成」を目指さない長期展望と戦略があればこその結果です。
友人が、オープン当初の「ランド・マップ」を持っています。
それによれば、現在の約半分の規模でスタートしています。毎年「施設を拡充」し「イベントに工夫を凝らす」努力をし、いつ来ても「初めてのTDL」を保っているのです。つまり、賞味期限をどんどん延ばしているわけで、今後も拡大を続けるだろうと予想されます。現に運用規模の倍の用地を確保しており、それが裏付けとなっています。
それに対し、USJは第三セクター方式ゆえの(官庁並に)予算処置があり、最初から完結する必要がありました。そのため「成長し続ける」と言う構想を持たずにできたプロジェクトです。ジョーズを始め「大規模な映画シーンの再現」と言うアトラクションが売り物ですが、「同じアトラクションが続く」と言う宿命を持っています。
用地も海に突き出た先端で、まったく拡張の余地を持っていません。つまり、将来「エクステンションが見込めない」故の危機説が出始めているのです。
大阪に住む人間として「USJの発展」を望みながら、お役人が関与するプロジェクトの限界を感ずる次第です。
010526(木)田中長野県知事の話
最近こんな本を読みました。
長野県民は知らない田中知事の「真実」/潮匡人著(小学館)
常々、田中長野県知事に「胡散臭さ」を感じていましたが、この本を読んで呆然とする思いがしました。
著者は、田中知事にインタビューを申し入れたのですが、了解を得られなかったため「公正を期す」立場から、誰にも会わず「公開資料」だけで著述する方法を選んでいます。知事自身が作家であり、多くの著作を発表しています。また、公人だけに報道記録も多いので、これらの出典を明らかにしながら「淡々と」書き進んでいます。それだけに重く感じる本でした。
この本は、見事なまでに田中知事の無策振りを描き出しています。
選挙戦では「何も公約がなかった」こと、裏付けもなく突然出された脱ダム宣言、支持者が次々に離れていく現実などが暴かれています。
田中知事が当選したとき、当HPで触れましたが「公共事業見直し」の裏付けとなる代替事業に「何の成算もない」怖さ。皮膚感覚での物言いが炙り出され、長野県に災難が降りかかる予兆を感じさせます。
知事は今も著作を続け、「東京ペログリ日記」なるものを出しているそうです。
ペログリとはセックスを表す言葉だそうで、知事自身が今も続けている、人妻を含む複数の女性との「性の遊び」を綴ったものです。法に触れるわけではないですが、知事と言う「公人」が、人妻との不倫(進行中の体験)を公然と書き続けることに対し「良識があるのか?」と言う疑問は出さざるを得ません。

行政手腕だけではなく人格面でも「?」は多く、やがて「雰囲気先行の選挙の怖さ」を長野県民は知ることになるだろう。
追記
第2次大戦中、連合軍側「最高のアナリスト」は身体障害者だったそうです。
家から一歩も出ることなく、公開されている情報だけで「ドイツ軍の行動」を予測し、9割以上の確率で的中したと言う。
著者の潮氏は元航空自衛官で、案外「インタビューを拒否」された時点で、この事例を意識したのではと想像しています。
010427(金)相性の悪さ
3DデータをHPに展開し、動画を載せようと思い立ち環境整備に入りました。
その第1弾として、今まで使っていたHP用ソフト「IBMホームページビルダー2000」を「IBMホームページビルダー(最新バージョン)v.6」に切り替えをしました。ところが、これが実に相性が悪いのです。
なお、この文章はIBMの名誉を損なうことが目的ではありません。当ソフトには、素晴らしい機能が付加されており私も是非使いたいのですが、「2000で出来たこと」が出来なくなってしまったので悩んでいます。
私は「ワード」を使って日記を書いています。
その日記から「非公開部分」を削除して、「dogfight高松の長すぎるひとり言」に掲載しています。つまり、ワードから転写してHPを作っているわけです、そのOSやソフトの関係を整理してみます。
- Windows Word HPB 備考
第1期 95 95 2000 転写時にHTMLファイルに
変更しておく必要があった
第2期 98 98 2000 wordと同じ状態で、事前
処理なしに転写が出来る
第3期 ME 2000 2000 同上
第4期 ME 2000 V6 問題だらけ
□ 第1期ではHTMLフィルに変更する必要があり、かつ「改行」のコマンドが転写できないためHPのページ内で編集し直す必要があった。しかし、第2〜3期では、ファイル変換も編集もなく転写できるようになった。ところが、V6では「第1期と同じ」症状になってしまった。
□ Wordでは「明朝体」を使用していますが、HPでは「ゴシック」で掲載しています。そのため、書体を変更したいのですが、V6では最初の1行は変更できるのですが2行目から変更ができない。
□ 行間に「水平線の挿入」をつかって、文章の区切りをつけています。挿入は出来るのですが、水平線の前後に「1行分のスペース」が出来てしまう。
2000で出来ていたことが、最新バージョンで出来なくなった苛立ちがあります。
なお、最初からホームページビルダー内で作成した文章ではこのような症状は出ません。IBMサポートセンターの女性と2日に渡り話をしたのですが、実りのない会話に終わりました。
サポートセンターの女性も、この症状を確かめられた上で、「性能向上のためバージョンアップ」であって「wordとの整合性」は当社の責任ではないと言う見解です。
IBMホームページビルダー内では問題ないことなので、私は「バグ」とは一言も言っていません。しかし「ワードで文章を作る」ことなど特殊なこととは思わないので、この相性の悪さに呆然としています。改善要求を出したいのですが…と申し上げたら「改善要求の窓口」もこの女性だそうです。ちなみに、以前のように素直に動く環境を整備するのは「wordの責任」と言う意見でした。つまり、私の希望を「さらに上に伝える」術がないと言うことです。
私は、やむなく「2000」に復帰しました。
ただ、2000とV6を共に活かせるようなので、「使い分け」を考えたいと思っています。
010428(土)生活の足
娘の一人が勤める会社が閉鎖になりました。
九州に本社があるバス会社で「リストラ真最中」らしい。県外の営業所を全て閉鎖し、今年の目標は観光バス部門からの撤退とか。結局、本業の「路線バス」に一本化するわけで、バブル時代に「多角化」したツケを今払っている。

思えば、バブルは不思議な価値観の時代であった。
多角経営が企業家の使命であり、「有能か否か?」の判定基準ですらあった。今喘いでいる会社の多くは、バブル時に生えた枝葉の切捨てに四苦八苦している。あの頃、臆病で「何もしなかった」経営者は、今「賢明な人」と賞賛されている。
娘のリストラをどこか「対岸の火事」と見ていたのですが、私の足元にも火がついてきました。
私は、南海高野線金剛駅を利用している。
この駅のタクシーは「南海タクシー」が独占しており、他社は入ることが出来ない。その南海タクシーの看板が全て消え、違う社名になっているのに驚いた。運転手さんに尋ねたところ「4月1日に身売りしました」とのことです。従業員はそのまま再雇用だそうですが、「条件がまるで違い悩んでいる」とのこと。
親会社「南海電鉄」の経営強化のため切り離され、幸い他社に買い取られたけれど「条件はきつい」と言うことらしい。運転手氏に言わせれば、団地でしか走らないタクシーに「億単位の金をかけて無線を整備」するなど無駄使いの最たるもので、これが「経営を圧迫した」と憤懣やるかたなしの風情です。最もどっちもどっちで、「いつ食事をしても良い」という労働協約をたてに、36台(金剛駅配車)ある車が「全員で夕食」に行き、その間客は待ちぼうけなどザラと言う、態度の悪さも目に付きました。
タクシーは毎日利用するわけではなく「被害が軽い」のですが、バスはそうは行きません。
聞けば、南海バスも南海電鉄から「7月1日に分離」が予定され、10月までに「買い手がなければ」倒産に憂き目だそうです。現在買い手を捜しているそうですが、未だ決まっていないそうで、非常事態に備え大阪狭山市では「直営バス」も検討中とか。
我が家も「駅まで徒歩30分」あり、とてもバスなしでは生活できません。仮に受皿会社が出てきても「便数の減少と値段の大幅アップ」は避けがたく、由々しき問題になりそうです。
この問題は「バブルのツケ」と言うだけでは済まない要素をもっています。
様々な分野で「規制緩和」が進行しており、タクシーやバス業界も認可制から届け出制に変わります。「公共性」がある故に認可制が取られていましたが、規制緩和されれば新規参入が自由になる代わり「撤退も自由」になるのです。
アメリカ・カリフォルニアでは電力の自由化のため「電気が不自由になった」と言う、シャレにもならない深刻な事態が起きています。これまた対岸の火事ではなく「明日は我が身」の問題です。いかなる自衛策があるのか?結構深刻です…
010429(日)スーパーバジェット
「10分間の身だしなみ」と言う店があります。
元々、本屋さんだった場所がある日突然「床屋」に変わり、こんな看板を掲げたのです。やはり気になるので行ってみました。その報告から…
理髪店は結構な「設備投資が必要」と言うのが常識です。それが、1日で本屋から床屋に変身です。それなりに「種も仕掛け」もある筈です。
■ 店に入ると、自販機で「1000円のチケット」を購入します。順番が来れば、店員さんにそのチケットを渡します。この店では「現金の遣り取り」がありませんし、おそらくチケットで店員の実績をチェックするのだろうと思います。
■ この店には、「カット」しかありません。髭剃りも洗髪もありません。つまり、カット専門の店で「所要時間は10分」と言うわけです。
■ 店の装備は、大きな鏡と上下に動く簡単なイスだけです。お解りですか?この店には「水」がないのです。これが1日で変身できる理由です。
■ さらに、タオルも使いません。首に巻く「頭髪浸入防止用の紙1枚」にカバーをつけて準備完了です。
■ 剃刀はなく、際剃りやもみ上げは専用の電気剃刀が用意されています。カットされた髪は大型の電気掃除機で吸引され、仕上げに使う櫛は「使い捨て」と言った具合で、メンテの必要なものを排除しています。
ローコストを徹底的に追求したら「こんな形になりました」と言わんばかりのシステムです。床屋の持つ「休息」のイメージはありませんが、身だしなみを整えるだけなら十分な内容です。ちなみに東京と大阪で事業展開しており、現在80店舗あるそうです。
10分間の身だしなみを受けながら「スーパーバジェット」と言う言葉を思い浮かべていました。日本語に訳せば『超格安』といった意味でしょうか。
ファッション界の寵児「ユニクロ」もワンポイントやポケットを省き、品質を落とさずに「徹底的にローコスト」を追及した姿勢が「バカ受け」の理由だと思います。
私がお付き合い頂いているホテルチェーンの「スーパーホテル」も、語源はスーパーバジェットホテルで「朝食バイキング付き1泊4800円」と言う破格の値段で、ホテル業界に波乱を呼ぶ暴れ者です。
「ホテルらしさは捨てました」と堂々と語る姿勢は立派です。いかに快適な「睡眠の場」を提供するか!これだけに特化したホテルです。
■ チェックイン時に料金を払い、チェックアウトはありません。清算を必要とする内容を排除しているからです。だから、客室には冷蔵庫や電話がありません。飲み物は自販機、電話は携帯でこと足ります。また、テレビも「ポルノビデオ」はありません。
■ 寝巻きも「必要であれば」棚から各自が持っていくシステムです。
■ ルームキーや夜間のホテルへの出入りは、チェックイン時に渡された「6桁の数値」で管理されており、日々自動更新されます。
■ 朝食バイキングはケータリングを採用しており、完全なアウトソーシングです。
このように、なくても差し支えないサービスを排除して100室の管理運営を「2名でこなす」省力化振りです。
我が国は「デフレの嵐」が吹いています。
こんな風潮が「スーパーバジェット」を時代のニーズにしたのではと、私は思っています。ただ、一頃流行った「いやし系」ではありませんが…
皆様の感想は如何でしょうか?
010430(月)政変
自民党党首に小泉氏が選ばれ、総理に就任しました。
元総理の橋本氏が有利の下馬評を、予備選で党員党友の大多数の支持得て有利に運び、雪崩現象を起こしての逆転勝利になりました。
組閣は、「派閥に拘らない思い切った人事を」と言うように、「女性閣僚5名、民間からの入閣3名」といった大胆なものです。派閥の割り当てを無視した点でも「公約を守った」と言えそうですが、自民党主流派に冷や飯を食わせたと言う「うがった見方」も出来そうで、非主流派による「党内政変」と呼べなくもありません。党運営の要となる幹事長に山崎氏(加藤の乱で唯一最後まで運命を共にした)を起用するなど、主流派の神経を逆なでしています。
発足したばかりで評価は出来ませんが、懸念事項もいくつかあります。
(dogfightの個人的感情むき出し評ですからそのつもりで…)
□ 田中真紀子氏の外相就任(悪口は得意ですが、建設的発言を聞いたことがない)
□ 塩川正十郎の財務大臣(78歳の高齢で大丈夫?/私の選挙区選出ですが…)
□ 首相公選制の提案(憲法改正が必要)
占領下の憲法を見直すことは賛成ですが、首相公選制はいただけません。
国民の直接選挙で選ばれた人は「元首」になるのが世界の常識で、憲法で「国民の象徴」と明記された天皇陛下の存在を否定することになります。私は天皇制廃止に反対です。
次に、民度の問題です。
首相公選制と「人気投票」は紙一重です。アジア諸国で、直接選挙で選ばれた代表が「石持て追われる」惨事を我が国で見たくはありません。田中長野県知事や青島前東京知事のような無能な人をトップに選べば、取り返しのつかない停滞を招かざるを得ません。
小泉新総理が、混迷を深める我が国の良き道標となってくれることを祈るばかりです。
追記
何事も「強運」と言うものがあるようです。
小泉政権誕生前は、非主流派として「冷や飯食い」の立場にあった山崎幹事長ですが、小泉新総理の「憲法発言」を受け、にわかに脚光をあびています。
世論調査をすれば必ず憲法改正派が多数を占めるのに、自民党が「おっかなびっくり」で腰が引け、まともな議論になってきませんでした。そんな中、山崎氏は「憲法改正試案」を5月3日の憲法記念日にあわせて出版準備をしてきました。あのまま、小派閥の長であったなら、注目をあびることもなかったに相違ない著書が、あまりにもタイムリーに出版されるため、一躍注目をあびています。世論も「見直し歓迎」のムードがあり、歴史に残る可能性を秘めています。惨敗必死の「加藤の乱」においても、最後まで節を曲げなかった硬骨漢・山崎氏に栄光あらんことを!


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