dogfight高松の長すぎるひとり言
2001年3月

治療再開Iカップ約定変更宗教文化と破壊珍しく正論隘路の花が消える送別寒い冬凄惨な時代都落ち公共事業見直し論地方自治拡大論オールドタウン愛すべきご婦人情報の共有化花粉症やらず・ぼったくり恥ずかしい話もんくたれ自信がないのですか?勘違い永過ぎた春裏サイト出張旅行親子酒マンション専用ネット待受画面老後と趣味
010301(木)治療再開
昨年、僅かな期間に9本の歯を口腔外科で抜き、治療に一旦休息を得ました。
虫歯が原因での抜歯ではなく、歯槽膿漏で「歯を支えることができない」と言う悔しい原因です。あれ以降、歯茎のマッサージをしてから歯磨きをするようにし、結構快調に過ごしていたのですが、10日ほど前から右上の前歯が痛み出しました。売薬ですましていたのですが一向に良くなる兆しがなく、ついに友人の歯科医を訪ねたのです。
「これも抜かにゃあきませんね」と無情なお言葉です。
今回も、酷く歯茎がはれており「虫歯が原因」ではありません。まさに櫛の歯が欠けるように私の大切な「歯」が減っていきます。来週もう一度治療をして、腫れが引いたら「口腔外科へ行くように」とのこと。
ガッカリ!
これでまた2本減ってしまうよ〜
010302(金)Iカップ
バレンタインデーはチョコレート業界の陰謀だそうな。
しかし、陰謀の対象にもならない哀れな男もいるものです。私もその一人で、予定調和そのままに「かおりからの義理チョコ1個」でした。そうは言っても、私には貴重な1個で「ホワイトデーには何をお返ししようか」と頭を悩ますことに変わりはありません。
ドトールコーヒーで180円のコーヒーをすすりながら「花束プレゼント」のパンフが目に入りました。何事も安直な私は「これだ」とばかりに、ホワイトデーに彼女の自宅に届くよう手配しました。3月14日、綺麗なピンクのチューリップが届くことでしょう。
月が変わって…
コンサルのHさんから「忘れていました」とチョコレートを頂きました。私はこの程度の人物です。それからホワイトデーのことになり、もう随分昔になりますが「ブラジャー」を贈った思い出話となりました。当時、スタッフに女性だけで4人おり、それぞれに「サイズ」を書き出すように伝えたところ、判で押したように「Bカップ」の指定でした。
実は「カップの基準」を私は知らなかったのですが、Hさんから「5cm/カップ」ということを聞きました。バストとアンダーバストの差が5cmなら「Aカップ」、10cmなら「Bカップ」というわけです。
もう10年程前のことです。
付近にストリップ小屋が並ぶ場末のクラブで4〜5人の仲間と飲みました。そのお店に「巨乳のお姉さま」がおり、全員アングリするように見とれていました。一体如何様なサイズかと尋ねたら「Iカップ」という返事です。(今頃サイズ換算して、45cmにもなることを知りました)
そこで、全員でお願いして服の上から「触らせていただく」ことになりました。まあ、呆れるばかりの大きさでした…
お後が宜しいようで(しょうもない話でスイマセン)
010303(土)約定変更
1月に繰上返済を申し出て、昨日やっとその手続きが終わりました。
長引く不況を借入で凌いできたのですが、担保の裏づけなどとっくに使い果たしており、行政の仲介で保証協会に保証をしてもらい銀行から借入をしてきました。
努力の甲斐あり、やっと「0」への回帰行動を起こせるようになりました。
今年は「返済の年」と位置付けて、1月に金融機関へ対し繰上返済を申し入れました。その時点で「誰も問題がある」とは思いませんでした。
ところが、保証協会からクレームがついたのです。
当社と保証協会との契約に「条件変更を認めない」という条項があります。保証協会の担当者によれば「繰上返済は約定変更に当たる」というのです。
私の常識では、変更禁止とは「契約内容悪化の禁止」を意味しており、「繰上返済」のような改善事項は抵触しないと思っていました。金融機関も、仲介にあたった行政も同じ見解だけに、保証協会の態度に「呆然」としてしまいました。
その後粘り強く交渉して、やっと「繰上返済は禁止事項に当たらない」という見解を取り付け、昨日の手続きとなりました。
このご時世に「こんな努力がいる」とは。なんともはや…言いようのない出来事です。
010304(日)宗教文化と破壊
昨日、ケアハウスの理事長ご夫妻を案内して京都東山にある特別養護老人ホームを見学してきました。見学後は、「京都に来るのは20年振り」というご夫妻を案内して、清水寺(写真)まで足をのばしました。
京都を「らしく」しているのは、言うまでもなく「仏教文化」です。
宗教感のファジーな我が国ではあまり意識しませんが、日本は「仏教国」と分類されています。国により、入国審査の宗教欄が空白だと「アナーキスト」と間違えられて逮捕もありうると聞きます。世界の常識では生活と宗教が密接にリンクしているのです。
世界の3大宗教と言えば「仏教・キリスト教・イスラム教」です。
非排他的な仏教の中でひときわ温和な「大乗仏教」の我が国に暮らしていると「宗教戦争」が実感できません。しかしヨーロッパの文化や歴史を、宗教戦争を抜きにしては語ることはできません。十字軍の遠征は「イスラムとキリスト教の戦い」でしたし、新大陸アメリカは「プロテスタントとカソリックの戦い」がなければずっと遅れたかも知れません。
3大宗教の中で最も早く誕生した仏教が温和なのは、教義だけではなく「競争相手がいない」と言う理由があったかもしれません。
最も遅れて誕生したイスラムは過激なまでに排他的です。その進展には、他の宗教を駆逐するしか宗派を伸ばす術がなかったのでしょう。神とは「マホメット」只一人を指し、偶像を禁止しました。そのため、巨大なモスク(イスラム寺院)でも、ご神体すらありません。
アジア全域を覆っていた仏教は、イスラムの侵攻に対し「抵抗もないまま」に撲滅されていったのではないでしょうか。イスラム教圏から「破壊された仏教施設」が多々発見されるように、イスラムの進展はそのまま「仏教文化の破壊」に繋がっています。
インドネシアのボルブドール遺跡を訪ねたとき、プライベートガイド氏に「埋まっていたのですか?」とお尋ねしたら「火山の噴火で埋まったため破壊を免れました」という返事でした。
でもこんなことは「過去の出来事」と思っていたら、まだ生きていました。
アフガン最大のイスラム組織「タリバン」は、世界の文化遺産というべき仏教遺跡に対し、砲列を敷いて攻撃命令を出したです。民族2000年の歴史より「イスラムが大切」という。政治的な駆け引きもあるように聞いていますが、人類の「誇るべき遺跡」を宗派が違うことで破壊する感覚が私には理解できません。
我が国最大の新教宗教も仏教系では珍しく排他的ですが、彼らが政権奪取の暁に「京都を破壊せよ」と命令を出すだろうか?
教義が違えど「そこまではすまい」という安心感を私は持っています。
信じて良いですよね!○○学会さん
010305(月)珍しく正論
今や「死に体」といって差し支えない森総理が珍しいことに「正論」を述べました。
検定中の「歴史教科書」に対し、中国と韓国が内政干渉を行ってきたのですが、森総理が正しく反論をしたのです。
我が国は、彼の国のように国定教科書ではありません。
国定教科書であれば、「国だ定める」わけで、如何様にも国家の都合で教科書の内容を定めることができるでしょう。それでも、他国が日本の教科書内容に「指図」をすることは内政干渉にほかなりません。
我が国の教科書は「検定制度」で作られています。
検定委員は各界の有識者(これが結構偏っているけれど)で構成されており、政府や政治家といえども検定に介入できません。
検定作業中の教科書の内容など「知るはずもない」のに、韓国や中国政府から、「歴史認識の違う教科書があり、不許可にするべきだ」と抗議(ほとんど恫喝)がなされました。
それに対し、森総理は「私ですら知らない検定内容を『他国が知って』おり、不許可を指図するとは何事か」というものでした。
この手の事件はいつも「マッチポンプ」です。
特定のマスコミが、内容を彼の国に「ご注進(リーク)」し、「激怒するのではないか」と憂いて見せる。それからおもむろに「抗議恫喝」という毎度おなじみのパターンです。
今回も、朝日新聞が社説で「知るはずのないこと」を大きく憂いてみせ、2日後に彼の国から恫喝の声明文となりました。
更に今朝は、7時のNHKニュースで「抗議を受入れるべきだ」と叫ばんばかりに流していました。一体ここは何処の国だろうと思ってしまいます。(NHKは中国国営放送日本支部という珍説もあるくらいで…)
2月9日のハワイ沖潜水艦事故のように「原因がはっきりしている」ことですら、アメリカから「日本の態度」に対して批判が出てきたように、物事は見る方向により「違った評価」が出るものです。
まして、異なる民族間での「歴史評価が違う」など当たり前だと思うのですが、中国や韓国は「許せない」そうです。さらに始末の悪いことは、彼の国の「植民地」のごとく、日本が貶められれば「快感」を感じる文化人が、マスコミのリーダーを自認していることです。
自虐の国「日本」
攻撃しやすい国「日本」
反論しない国「日本」
日本人は「誇りを持ってはいけない」民族のようです。
010306(火)隘路の花が消える
戻り寒波
最終電車。家路を急ぎ、タクシーを待つ乗客の列
頬を刺す「春は名のみの風の寒さや」
まもなく鶯が拙い声で鳴き出すだろう…
「010215隘路の花」でお伝えした、線路脇の花が消えようとしている
時は年度末。予算消化の「無理矢理公共事業」だろうか?
法面の自然(花畑)が削り取られて、コンクリートで固める「安全化事業」が進む
季節の花を楽しんでいたのに、無粋なコンクリートに変わってしまいます
010307(水)送別
Kさんは某機械メーカーの大阪支店長です。
この度東京本社への栄転が決まり、昨日彼の部下のNさんと3人でささやかな送別会をしました。
Kさんは私と同じ歳です。
大阪での5年間、色々引合いはあったのですが実現することなく終わってしまいました。結局、仕事関係ではなく「友情」を感じる仲間でした。
宴が引け、一人地下鉄のホーム
電車を待ちながら涙がとめどなく出てきます
私はいつまでたっても「寂しがりや」です
この夜、酔いつぶれるまで私は飲んでいました
Kさんのご活躍を祈ります
010308(木)寒い冬
関西では、お水取りが済むまで「春は来ない」と言われます。
修二会は東大寺の重要な法会です。中でもお水取りは、二月堂を「大松明を持った修行僧」が駆け巡る勇壮で有名な行事です。それも来週に、メインエベントを迎えて終わろうとしています。
広辞苑より
しゅに‐え【修二会】
寺院で、陰暦二月初めに国家の隆昌を祈る法会(現在は三月)。特に、三月一日から一五日間修される東大寺二月堂のそれは、お水取の行事で有名。修二月会。
この冬は、暖冬の予測にもかかわらず「寒い冬」でした。
特に1月の大雪に大寒波が印象的で、それが寒い冬を連想させたのかと思ったのですが、最近気象庁から「厳冬であった」と修正されました。
時間を切っての予報までされるようになり、随分「正確になったものだ」と思うのですが、それでもこれだけの「大外れ」を見ると、「そんなに自然が分かっている分けやないんや」と、ほっとする思いがします。
寒い冬を反映してか梅の開花が遅く、桃とほとんど同時でした。それでも、家を出たら「沈丁花の蕾」がほころんでいました。(写真)
春はそこまで来ているようです…
010309(金)凄惨な時代
打ち続く不況の中、関西の落ち込みが一際酷いと思います。これは私の感想ですが、関西の落込み原因の1つに「商習慣があるのでは」と思っています。

有能な大阪商人は「交渉で値切り、契約で値切り、支払いで値切る」といわれます。しかし交渉過程で値切るのは当然として、契約時に値切るのは合意違反ですし、支払いでまたまた値切るのは「契約違反」になります。
大阪では「ごと払い」と称して、毎月支払日が5、10、15、20、25日及び月末に設定され、交通が大変混雑します。これは、これだけ銀行振替が発達しているのに「集金に拘り、支払いで値切る企業が多い」証拠です。
グローバル化するビジネスの中で、これらの悪習(商習慣)は「敬遠される原因」になるのではと危惧しています。
そんな中で「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」が春休みにオープンします。
関西テイクオフの起爆剤になってくれることを祈っています。今は、関係者を招いてのプレオープン行事が続いているようですが、「混雑がきらいな」私などUSJに行くのはいつのことになるやら…

USJオープンが陽なら「陰」も心配されています。
大阪都心の遊園地・フェスティバルゲートは、早くも「倒産必至では」と騒がれています。都心の手軽さはあるものの、USJに太刀打ちできるとも思えません。倒産必至かどうかは分かりませんが、かなりの苦戦になるだろうと予測できます。
苦戦を強いられるのはフェスティバルゲートだけではなく、関西一円のテーマパークに打撃を与えることでしょう。先日も、伊勢にある「スペイン村」が新たな資本参加がなければ危ないという話を耳しました。
パイが大きくなる時代ではなく、同じパイを奪い合う「凄惨な時代」と言えるのではないでしょうか
追記
尊敬する長村さんのHPにこんな卓見が紹介されていました。お許しを得て転載させて頂きます。
宮崎県にある『シーガイア』の経営が破綻したそうだが、あの施設はどうなるのだろう ?
何百億円もかけて建設したのに…経営者がかわったところで、客が増えるはずはなし。当然これ以上銀行は面倒みないし税金をつぎ込むわけにはいかないから、このまま知事と第一勧銀の墓石として朽ち果てていくのかなぁ。
位置的にも施設の魅力としてもリピーターを呼べないところが問題だったので、リゾートやアミューズメント施設としては、もうやっていけないだろうから、別の用途にするしかないだろう。
周辺環境自体はいいし、気候も温暖だから『有料老人ホーム』にしてしまったらどうだろう。ホテルは基本的にバリアフリー的な造りになっているし、プールまであるから水浴リハビリもできるし、良いところばかりだと思うが ?
新しく老人施設を作る費用分国がお金を出して、国立の『老人都市』にするわけだ。
これまでのように客室使用率が低い状態なんて考えられないくらいの人気になりそうで、リピーターを確保するために費やした苦労も必要ないわけだ。 リゾートとして再建するよりよほど現実的だろ思うが如何だろう ? って、再建を考えているようなエライサンはこのサイトなんか見てないよな。

追記の追記
ある地方で、倒産した会員制リゾートホテルを「老人福祉施設に転用できないか」という相談を受け、調査に行ったことがあります。
答えは「NO」でした。
理由は「法規の違い」です。福祉施設の設計基準で、廊下巾は「片廊下w1.8m以上、中廊下w2.7m以上」となっています。この幅員規定を満足できるホテルはまずありません。
実は、何故こんなに「巾が必要なのか?」私も理解できないのです。
今後、シーガイアのような「解決案」を必要とする事例がいっぱいで出てくると思うのですが、必ずこの壁に当たると思います。政府は「特例活性法」みたいなものを作り、救済処置を取るべきだと思います。(マイナーなHPで影響力がないのが残念です)
010310(土)都落ち
復活の兆しを感じさせた景気も「冬」に逆戻りをしてしまいました。
相変わらず関西の落ち込みがひどく、当社も大阪市内での仕事は1ヶ所(8月竣工予定)だけです。話としては後続があるのですが、具体的な日程に上がっておらず、暫く市内で「仕事がない」可能性があります。
仕事が減る一方の状況で、ありがたいことにホテルの引合いが続いています。
ただ「職場が遠くなる」ことが悩みの種です。遠方だからと言って「設計料が多くなる」わけではありませんので、効率良く(経費節減)こなす必要があります。
移動手段一つ取っても、
「高速バス」※夜行バスがあり宿泊費の節約になるが体力が心配
「新幹線+JR特急」※費用の割りに日帰り不可能
「飛行機」※費用は高いが日帰りできる
交通費以外に「宿泊費と疲労度」を考え合わせて決める必要があります。
地方都市の仕事はありがたいのですが、足元(大阪市内)が枯れていく様が寂しく、都落ちの感があるのです。双方が盛りあがってくれれば嬉しいのですが…
010311(日)公共事業見直し論
またぞろ「田中・長野県知事」の周辺がきな臭くなって来ています。
公共事業見直し論で当選した田中知事は、公共事業削減を巡り土木部長と折り合いがつかずついに更迭することにしました。また、側近も辞表を出しているとかで、困難に直面している様子が覗われます。
公共事業削減こそ「正義」と言う風潮がありますが、本当でしょうか?
天邪鬼な「dogfight高松」は疑問に思っています。

地方に行くと「誰が使うんだろう」と思うようなところに、立派な道路が出来ていたりします。「要るか?要らないか」と言う観点でなら、「そりゃあ要らないでしょう」としか言えないものです。だから「見直すべきだ」と言うのは簡単だけど、それでは本質を見ていないと思います。公共事業の持つ「雇用確保」の側面を考えなければこの答えは出てきません。
「公共事業が最大の産業」と言う地域では、産業及び雇用の創設と言う重要な側面を持っています。単に「要・不要」だけで判断すれば地方は死滅するかもしれません。

私は建築屋ですが、あるとき土木の専門家とこの問題を話したことがあります。土木の専門家に寄れば「同じ工費なら建築より土木は3倍工期が掛かる」そうで、雇用確保の手段として非常に有効だと言うことでした。山の中に立派な道路が出来る理由を、これほど分かりやすく説明されたことはありません。
鳥取県の人口は約70万人。
ここでも、公共事業は「県下最大の産業」です。その公共事業が年々減り、パイの分け前を巡って排他的になってきたそうです。県内ゼネコンと、全国ネットのゼネコンとの共生が図れるほどパイの大きさがなくなったため、全国規模のゼネコンを締出す方向にあると言うのです。さらに、売上の確保だけではなく「利益の確保」を目指しだしたため、「高値安定」傾向が顕著になってきました。
お隣の島根県では、自民党金権体質2代目党首「竹下登氏」のお膝元だけに、もっと酷いと聞きました。

地方での仕事を手がけるようになって「地方の事情」を理解してくると、都会の方が(建設物価が)安いと言う「捩じれ現象」を感じるようになりました。地方では生残るために、競争原理より「排他的共生原理」が濃厚に働いているのです。その結果、地元で協定破りができず「他県に出向いて安値受注する」と言う、不自然な出来事が起きています。それが、010228「鳥取の建設事情」でお話した内容につながっていると思います。
「生残りの手段」と言う側面を無視した『公共事業見直し論』は大変乱暴です。
私自身、産業構造の変革を望み、建設業界が「でもしか」の受け皿になることに反対してきました。もうそんな体力がある産業ではありません。しかし、政府や自治体の対応のまずさに、国民の「改革を恐がる保守性」が災いして、産業構造の変換が進みません。

建設業界の適正な労働人口は400万人程度と思われ、一旦は600万人から550万人に減ったのに、不況感が増したこの1年で650万人に増えてしまいました。この事実は、相変わらず建設が「でもしか」の受け皿(失業者の吸収)になっていることを物語っています。
公共事業を減らせば「食えない」人が出る分けで、必然的に労働人口は減るだろうと言う乱暴な意見もあるかもしれません。しかし、それは生存権を脅かす訳で「流血の惨事」も覚悟する必要があるでしょう。
国家100年を考えるなら、公共事業は削減すべきと思います。
そのために、有効な方法で代替される産業を育成(生残る手段の提供)し、「産業構造の変換」を図らなければ、公共事業見直し論など「無責任な掛け声」に終わるだけです。
繰返します!
公共事業を減らしつつソフトランディングするには、失業者を吸収できる違う産業(建設業以外)の育成が必要なのです。国民も「変化を受入れる」覚悟が必要です。
田中長野県知事が真に有能で県民の信託に答えるならば、具体的な手段を提示し「変化の向こうに見える姿」を指し示す必要があると思います。
010312(月)地方自治拡大論
昨日の続きです。
公共事業見直し論と両輪のように「地方自治拡大」が錦の御旗の如く叫ばれています。
私は、公共事業の見直しも地方自治拡大も基本的に賛成です。「基本的に」と注訳をいれたのは、時期尚早だと思うからです。

地方自治拡大の最低条件として…
財政的に自立できる産業を持つここと
自治体規模を大きくし「運営効率」を上げ、最終的には「道州制」を視野に入れる
国と地方の「住み分け」を明確にする
このような環境整備のプロセスを提示して「地方自治拡大論」をぶち上げるべきです。
現在のように、国からの「地方交付税」で自治体予算を組む現状では心もとない限りです。何事も自立ができて「一人前」です、そのためにも産業の確立が不可欠です。産業の確立には、労働人口の移動を伴う構造改革が必要になります。このように考えてくると二つの問題の根っ子が同じであることが分かります。
自治体規模を持上げ運営効率を計るため、大阪府下でいくつも「合併話」が持ち上がっています。
私の住む大阪狭山市も、隣接する富田林・河内長野市との「3市合併」が議論されています。合併合意できれば「名前をどうする」という議論が起きそうです。どの地名も、万葉集に登場し、太平記のふるさとと言う「由緒ある」ところばかりです。結局「南大阪市」と言った毒にも薬にもならぬ「無難な市名」でおちつくのかなと思ってしまいます。
むしろ、問題は「本当に運営効率が上がるのか?」というところでしょう。3市合併で「南大阪市狭山支部ができただけ」では、何の意味もありません。行政の簡素化と合わせて職員や議員数を半減する必要があります。
地方自治権限の委譲に伴い、住み分けが大事になります。
世界の常識に従えば「国防・外交」は国の権限です。
ひところ、自治体が「非核宣言都市」を議会で議決することが流行りました。こんな馬鹿げたことはありません。核保有国が「非核」を宣言してこそ値打ちがあるもので、持てる筈もない地方自治体が宣言するなど越権行為です。それよりなにより「核を持つか否か」は国が決めることであって、地方自治体が決めることではありません。

徴税権の分離(国税・地方税)は大変重要です。地方の独自性を確立するため、徴税権の確保は不可欠です。
交通や治安(警察や消防)はどうするのでしょう?
アメリカは教育権を地方に委譲していますが、我が国はどうしますか?
今でも国の通達が無視される教育行政下ですから「一緒ではないか」と、言われそうですが「国の未来を背負う人の教育を地方が負う」と言うのは凄い責任を伴います。一部の日教組(組織率は30%を切っている)に牛耳られる現状で本当に大丈夫でしょうか!
2日間にわたり述べてきた根底に「地方の自立」と言うテーマがあります。
自立の基礎ともなる「産業の育成」は言うに易くおこない難いことだと思います。
アメリカが没落し、レーガンにより甦った背景に「アメリカンドリームとの決別」がありました。「親より子供、子供より孫が豊かになる」と言う、当たり前に思ってきたこと(アメリカンドリーム)からの脱却が、アメリカ再生の鍵となりました。今では、アメリカは世界で唯一の大国に甦ったのです。
地方自治の拡大には、「生活レベルの一時的低下」を恐れない、住民意識の変革が不可欠です。何事も他人のせいにせず、「おんぶにだっこ」で頼り切りの生活を改め、ジャパンドリームから覚醒しなければ、自治権拡大など「夢のまた夢」に終わりそうです。

私の息子の時代には何とかなるのでしょうか…
010313(火)オールドタウン
タウン誌を見ていたら「金剛団地の人口が激減している」と言う。

新婚早々に住んだ町が「金剛団地」で、私の子供達は皆ここで生まれています。約20年この団地で暮らしたあと、狭山に引越しをしました。都合33年、私は「金剛駅」を利用している。
金剛団地の中でも、子供の成長に合わせ2DKから3LDKに移り住んでいます。だから団地内の2ヶ所に知人がいるわけですが、今も約半数が「団地暮らし」をしています。
私が金剛団地に移り住んだのは、ほぼ「一期生」と言って差し支えない早期に属します。住んでからも5年程は工事が続いており、その間も「新婚さんの流入」が続いていました。右も左も「ベビーラッシュ」で、息子が通った幼稚園はプレハブで増築した仮設校舎でした。10クラス以上もあった幼稚園も、狭山に移るころは2クラスまで減ったと記憶しています。
狭山に移り住んで13年。
外から金剛団地を見ていると、人口の流動が「出る一方」であることに気づきます。
我が家の人口推移は、金剛団地の推移に同調しているはずで、大きくなった子供の多くは別の地に「新居を構えて」いるだろうと思います。そこに残ったのは「子育ての済んだ老夫婦」だけと言う姿が見えてきます。
以前「ニュータウン」と呼ばれた町が、いまや「オールドタウン」に化しています。それが「人口激減」に理由でしょう。この現象は金剛団地に限ったことではない筈で、多くの地域で、老人だけの町が出来つつあると思います。核家族化のツケが今現れてきたようです…
関係のない追記
先日から、エッセイやホームページで利用しているMOディスクのデータが、頻繁に飛ぶようになりました。
最近システムを入れ替えたこともあり、まずシステムを疑ったのですが、どうやら犯人はMOディスク自身らしいと判りました。耐用年数がきたようです。約2年使ったのですが、その間幾度も「上書き」をし、酷使したのでしょう。
昔のバックアップデータやHPからダウンロードしたりして修復して、新しいディスクに変えました。これで3代目です。
初代のディスクが不調になった時は、MOドライブの故障と思い、修理に出すと同時に新しいMOを購入しました。1週間後に「何の故障もありません」と言われて、ディスクを2代目に変えました。ちなみに、初代のMOドライブは今も息子の家で今も生きていると思います。
010314(水)愛すべきご婦人
いきなり余談です。
今日はホワイトデー!業界の陰謀第2弾です。かおりにチューリップは届いただろうか?
街角のお店
おおきな籠に一つづつ包装されたチョコレートが入っており、そこには「手づかみ1回200円」と書かれた札が掛かっています
初老とお見受けしたご婦人が挑戦なさいました
片手で鷲掴みできる量はたかがしれています。ご婦人は、手のひらにもう一方の手でチョコレートを積だしたのです。まるで、幼子が積木に夢中になるように…
もうこれ以上積めなくなって、ご婦人は店員さんを見上げました
ハンサムな青年は「OKです。全然OKです!」と、今風の日本語で大きく頷きました
そして「もう一度どうぞ」と言ったのです
札には( )書きで、『お子さんは2回』とありました

お孫さんの土産にでもするのでしょうか?ご婦人は無心にチョコレートを積んでいます…
私はこの国が「とても好き」になりました
010315(木)情報の共有化
先日ちょっとした出来事がありました。
現場での定例会議(ケアハウス)を終わり、雑談の中で「申請関係の流れを知りたい」と言う申し出が現場サイドからありました。
クライアント(社会福祉法人)
MAC:設計事務所
(設計監理)
(建築関連申請業務)
Hさん:コンサルタント
(施設認可業務)
(補助金申請業務)
ゼネコン(現場サイド)
少し、関係を図で説明します。
当社は、設計監理をはじめ建設に関する申請を担当し、クライアントとゼネコンのパイプ役を果たします。
コンサルのHさんは、施設認可手続きや補助金申請と言った業務の指導助言を行っていきます。
設計事務所とコンサルは、クライアントを助ける両輪の役目を果たしています。当然両者は緊密に連絡をとっており、お互いの業務を補完しあいます。
ところが、コンサルとゼネコンの間には直接的な繋がりがほとんどありません。
この日、コンサルのHさんは虫の居所が悪かったようです。
現場サイド(ゼネコン)のこの申し出に対し、「知る必要はない」と拒否したのです。

関係図で見るように直接の接点はないのですが、だから「知る必要はない」などと私は思えません。共通のプロジェクトで行動している以上、全体の流れの中で自分のいるポジションを常に把握しておくことは大切なことだと思います。
現場サイドは「詳細な報告」を要求したのではなく、「大きな流れを知っておきたい」というもので、円滑なプロジェクトの推進のために「情報の共有化」は大変有意義なことだと私は考えます。
とかく「俺には関係ない」と関与を嫌う風潮の中で、現場所長のこの申し出は「積極性」の表れと私は評価します。皆様の感想はいかがでしょうか?

私は、Hさんと一度話し合い、コンセンサスを作っておきたいと思います。
関係のない追記
ひざの悪い家内のために、Hさんを煩わせて注文していた「浴室用イス」が届きました。(写真)
日頃、介護用品の対応の悪さに苛立ちを覚えている私は、この日も「やっぱり…」と思ってしまいました。
値段は、送料消費税込みで8610円(10%offで)
この値段で事務用イスなら「かなり良いもの」が買えます。以前、軽量の車イスを購入したことがあるのですが、電動自転車が6万円で買える時代に、10万円で「ちょっとお釣りがきただけ」と言う高額さです。介護用品は高すぎます。
パーツで送られてきました。「自分で組立てろ」というわけです、それは良いのですが…
・メイド イン メキシコで、英語の組立説明書があるだけでした。
・専用工具が付いていません。自動車用工具を持ってきてどうにか組立をしました。
(直径6mmのボルトを締める工具が普通の家庭にあると思えない)

さすがはHさん推奨の品で、家内によれば「大変使いやすい」そうです。
しかし、相変わらず「高くて不親切」がまかり通り、『売ってやる』と言う不遜な態度が見える世界です。
010316(金)花粉症
どうやら花粉症にかかったようです。
昨年まで「どうもなかった」のに、くしゃみに鼻水が止まらず、目がとっても痒いのです。おかげで、セクシーな声が一段とセクシーになったと評判です。(誰もゆうてへん)
たまたま、先日の日曜のテレビで「花粉症」を取上げており、興味ある「原因」をあげていました。それは、「あまりに清潔な環境で暮らすようになったからだ」というものです。不潔な環境を排除したことにより、慣れている筈の大気中の浮遊物質に「過敏に反応する」ようになったと言うものです。
確かに、私が育った頃は「アトピーも花粉症」もありませんでした。
同番組で、新しい治療法が紹介されていました。それは、原因物質(花粉)を過激に注入するものです。つまり、人工的に「不潔な環境」を体内に作ることにより、発症を抑える(耐性をつける)考えです。なんとも皮肉な治療法と思いませんか!
以前、当HPで触れたと思いますが…
都会に住むある若者は「花粉症」がひどく、故郷に帰って転地療法することになりました。転地の甲斐あって良くなったので、都会に帰ろうとしたとき気づいたのです…「我が故郷が杉山に囲まれていた」ことを!
あのときは、花粉症も「気分的なもの」があるのかな…と思っていたのですが、杉花粉の飽和状態の中で暮らして「逆に耐性がついた」と言うことなのですね。
そう言えばこんな本を読んだことがあります。
日本人があまりに清潔な環境で暮らしていると「海外旅行に行けなくなるのではないか」と言う警告の本でした。度の過ぎた「清潔な環境」が難病を作り出しているなど、悲しいことではないでしょうか。
010317(土)やらず・ぼったくり
大阪商人は「がめつい」ことで知られますが、それでも基本は「ギブ&テイク」であることに変わりはありません。ただ、ちょっと比率がキツイだけです。
そんな、前近代的な商習慣を持つ大阪でも、さすがに「やらず・ぼったくり」は嫌われます。
これを広辞苑風に表現すれば
【やらず・ぼったくり】
出すものは舌を出すのも嫌がり、得るものは独り占めせんと際限もなく貪欲な様をいう

最近呆れるばかりに「やらず・ぼったくり」の事例に出会いました。
具体的なことをお話できないのが残念ですが、自分のやるべきことを人に押し付け、世間相場から並外れた金額を要求してふんぞり反っているメーカーがいます。
ただ、私の権限外の相手だけになにもできないことが「余計腹立たしい」のです。
「天網かいかい疎にしてもらさず」
いつまでもそんなことが通用すると思っているのでしょうか…
ワールドカップは結局「日本語表記」を止めて、英語表記だけでチケットの販売やらパンフの作成をするそうです。どこの国で開催するやら…
「やらず・ぼったくり」大会になりましたね!
アメリカは不思議な国です。
実習船沈没の原因を作った潜水艦の元艦長は、証言の代わり「免責」を与えられるとか!
あれだけの事故でありながら、責任者の証言拒否が認められ、証言するなら免責だそうな。これでは、「やらず・ぼったくり」ではないかと思うのだが、処罰はないけど「原因」が分かるだけ良いではないかと言うことらしい。
昨夜は夜中まで、飲んで…
まず、ケアハウスのクライアントご夫妻と神戸でドンチャン騒ぎ。
大阪に帰る途中、「ちょっとブルーな」友達から連絡が入り、慰めでまた痛飲。
全部おごりで「ごちそうさん」。
私は「やらず・ぼったくり」状態だったのに、神様はそんなに優しくありません。家までのタクシー代が15000円、ああ〜あ…高こうついた!
010318(日)恥ずかしい話
お恥ずかしい話を…
昨夜、神戸で飲んで深夜のご帰還となったことはお話したとおりです。その後の顛末を!
「江戸文化の根っ子は三河(私の生まれ故郷)にあり」と言えば、大半の人が笑います。
しかし、徳川家康は多くの三河武士を引連れて「江戸文化」を創ったわけで、まんざら「ホラ話」ではありません。
これが原因と言うわけではないでしょうが「宵越しの金を持たぬ」ところがあり、あるだけ使う自分の性格を熟知している私は、普段あまり現金を持ち歩きません。何か入用があれば「カード」で済ましており、これが生活習慣となっています。
昨日も「必要ならカードで」という気持ちで出たため、財布の中は「電車賃程度」しか残っていないのに、結局夜中まで飲み「タクシーで帰る」こととなりました。
カードの不正利用が社会問題となり、関西では「カードでタクシーが利用できない」時代が数年ありました。最近はカードのチェックマシンが付き、大阪のタクシーなら「カードで乗れる」ようになったのですが…

神戸のタクシーは、まだ「ダメ」だそうで、乗ってから支払いが心配になりました。
携帯電話で事前に「お金を用意するように」伝えておいたのですが、これが大変です。給料日(月曜日)直前で、そんなにあるわけではありません。
なんとかタクシーの支払いは済ませたのですが、後が続きません。
土曜日朝から打合せがあり、出かける必要があるのに「軍資金」に事欠く有様です。窮余の一策で「金券」を持って出かけました。食事は「デパートで済ませ」金券で支払いました。いざとなれば、金券ショップで「換金」することも出来ます。
とんだ一日を過ごしたのですが、改めて「別のこと」を考えてしまいました。
大阪で暮らす分には「カードで済ます」習慣は問題ないのですが、神戸でこの有様です。地方に行けば「もっと酷い」経験(まるで通用しない)もあります。
クレジットカードですらこの有様なのに、「電子マネー」の時代が、明日にもやって来るようにマスコミは囃したてます。本当でしょうか?
どなたか、ご意見をいただければありがたいのですが…
010319(月)もんくたれ
政局が混迷すると「首相公選制」待望論が浮上します。
現行制度では、国民の支持と選ばれる人がリンクしておらず、「直接選べたら…」との思いを抱くことはよく理解できます。ただ、制度と民度の両面で問題があるように思います。
まず「首相公選制を導入」するには、法改正が必要です。
この手の法律は詳しくないのでよく判らないのですが、立憲君主国で公選制の国ってあるのやろか?ひょっとしたら憲法改正まで必要かもしれませんね。
次に、民度の点でも問題があります。
「公選制=人気投票」と思っていらっしゃる方のなんと多いことか。選挙で、人気タレントが常に上位当選する様を見ていれば、「公選制が正常に機能するかどうか」を危ぶむのは私だけではないと思います。何も、「タレントだからダメ」と言っている訳ではありません。実績評価や資質を見極める必要を申し上げているのです。
西川きよし参議院議員は善人と思いますが、適任かと問われれば疑問に思います。出馬のたびに「お年寄りを大切に」「福祉の充実を」と言う、誰も反対できないキャッチフレーズで選挙を戦われますが、いまだ具体論を聞いたことがありません。
かっての社会党が、「戦争が好きですか?」と問い掛けて選挙で躍進したことがありました。でも、戦争抑止の方法はついに提示されることはありませんでした。
私は、誰も反対できないスローガンを掲げながら、方法論を示さないのは「卑怯」だと思っています。
青島前東京都知事もこれに類する人でした。現状を批判することで人気を得た人ですが、何か「現状改善を果たした」事例があるのだろうか?
こういう人を、大阪では「もんくたれ」と言います。
公選制を掲げるマスコミが「こんな人を首相にしたい」と言うアンケートを取ると、常にトップに来るのは田中真紀子先生です。
私はこの人ほど「もんくたれ」を知りません。歯切れの良い口調で「明快に切って捨てる」態度が人気の理由のようですが、彼女の「建設的な提案」を聞いたことがありません。
首相公選制は「もんくたれ」を選ぶ可能性が高い制度です。
他人の政策に「文句をつける」ことが得意でも、前向きな提案をできない人がトップになるべきではありません。
我が国の歴史に治績を残した指導者が概ね不人気で、かつ「もんくたれ」に人気が収集する現状を見れば、公選制は我が国に適切ではない制度と思っています。
(今週の調査でも田中先生がトップでした。一言いいたくて!)
010320(火)自信がないのですか?
若い恋人たちの喧嘩を見ているとアホらしくなります。
恋人選びの基本は一にも二にも「顔」だそうで、性格などは「ついで」のことのようです。
生まれてこの方「ハンサム」と言われたことのない私など、「顔で人を判断するな」と喚いていますが、ただ「ひがんでいる」としか受け取られません。
「顔」で選んだくせに、やがて相性に帰結してくるようで、そうなるとまるで包容力がありません、自分のことを棚に上げ相手を非難するばかりです。
自分に自身が持てれば、人は寛大になれます。
若い恋人達の争いを見ていると、「そんなに自信がないのですか?」と問い掛けたくなります。結局「顔」で解決できることはその程度です(ざまあ〜みろ)。
私は、守るべきものをいっぱい持っています。
そのため、常に自信をもって行動しようと心掛けています。
でもそれが揺らぐとき、とても不安になります。
自信を持つには「自分を鍛え、磨く」ことです。
そうすれば、あなたはもっと優しくなれるのに…
010321(水)勘違い
娘が突然「結婚する」と言い出しました。
落ち着きのない娘ですが、彼にあってみて「好青年」でほっとしました。ところが…
結婚にあわせて「4000万円で新居を購入する」と言うのです。格別頭金がある様子ではありません。話を聞いているうちに「そんなアホな」と思ってしまいました。二人の収入を足して「借入限度」を探ってみたら4000万円に行き着いたと言うことのようです。
頭の良い優秀な青年なのですが、「飯の数」でしか学べないこともあります。
ここには大きな勘違いが二つあります。
夫婦の収入を前提にしている
「主婦は家庭にいるべし」といった固定観念はありませんが、一生共稼ぎを前提にすることは無謀過ぎます。出産育児があるのが当然で、共稼ぎをすれば「ベビーシッターの費用がいる」など、足し算だけで済みません。
借りられる限度と「返せる限度」は違う
バブルがはじけ、不良資産が日本経済を揺さぶっていますが、借りられる限度と「返せる限度」が同じだったならば、不良資産は発生しなかった筈です。それ行けドンドンで「借りまくり」、ある日返せないことに気付き、呆然としたはずです。
私も「人様に説教」出来る立場ではなく、バブル崩壊後の10年をギャップ解消に当ててきました。
ローンを組むときは、ある程度の生活水準を維持できる「返済限度」を定め、そこから借入額を逆算するべきなのです。今はひたすら熱くなっている二人ですが、もう少し冷静になったら「この無謀」を諌めようと思っています。
010322(木)永過ぎた春
失恋した娘(010211失恋)は、それなりに葛藤があっただろうけれど、それを乗り越えようとしています。
私が知るだけでも、彼との付き合いは4年ほど続いており、永すぎる春を心配していた矢先の失恋でした。春永すぎて秋(飽き)がくると言う俗説通り、結婚には「勢い」が必要だろうと思います。
娘は明るくなりました。
私に来るメールにも「タメ口」が混じるようになり、束縛から解き放たれたものの気持ちが伝わってきます。先日も、明るいメールが届きました。「スノーボードを始めた」そうで、「これから行って来ます」と言うものでした。新しい光が娘に届きだしたのであろうか…
ならば嬉しいことだと感じたりしています。
追記 こちらの春はこれからです。
沈丁花(左)は今が満開。暴力的なまでに濃密な香りを振りまいています。
ビルの谷間の白木蓮(右)がついに咲き出しました。
(今日から4日間出張です。HP更新は暫くお休みします)
010326(月)裏サイト
母校のホームページがないものかと、検索をしてみました。
答えは2年前と同じで「NO」です。その代わり「豊橋工業高校裏サイト」と言う、きわ物(http://hashikou.hoops.ne.jp/)を見つけました。「管理者は行方不明」と銘打つように、今も「無責任が売り」と言う体質が続いているようです。稼動しているのは「伝言板」だけのようで、主に在校生が無記名で書き込んでいますが、たまに卒業生もいるようです。まだ出来て間もないようで、マイナーな雰囲気でした。

工業高校で「電子科」もあるようなのに、何で「公式ホームページ」がないのだろう?
「豊橋」をキーワードに検索すれば、卒業生によるHPが上結構位に食い込んでいますし、現役の先生によるHPも見つけました。バックグランドから言えば、「ないのが不思議」なくらいです。ときには「母校を訪れてみたい」との願いを適えて欲しいものです。

大阪暮らしがずっと長くなり、こちらで「友」が出来ただけ、故郷がお留守になっています。生まれ故郷のHPを訪れてみたりしていますが、すっかり同級生と「縁が切れてしまった」寂しさがあります。連絡方法もわからず、クラスメートの名を入れて検索してみたりしますが、案外ないものですね…
追記
なんの断りもなく、私のHPが「豊橋工業高校裏サイト」にリンクされていました。
自称「行方不明の管理者」は大変ケシカラン奴だと思いますが、これがきっかけで同級生からメールでも入れば「儲けもの」かと、諦めました。
010327(火)出張旅行
3月22日から4日間、出張をかねて旅行をしてきました、その顛末をご紹介します。
「春の戸倉峠」を想像(期待)してバスに揺られていました。しかし、雪を知らない私の考えは甘いかったのです。峠に差しかかるに従い「雪深く」なっていきます。とても「春がきた」と言う雰囲気ではありません。新緑の峠越えはまだまだ先のことのようです。
バスの車窓から「播州戸倉」と縦看板が見えます。
「ああ、そうか」と、地図を頭に描いて思わず頷いてしまいました。ここは播磨(兵庫県)と因幡(鳥取県)の国境なのです。
戦国の世、因幡を抑えていた尼子一族を毛利が滅ぼしてしまいました。
鳥取城に篭もる毛利の守将吉川氏を兵糧攻めにし開城させたのは羽柴秀吉です。当時、秀吉は播州姫路の城主で、信長から因幡攻めを命じられたのは「一番近く」だったに相違ありません。
この旅を通じて、鳥取が「関西文化圏」であることを何度も感じました。案外、鳥取に雪崩れ込んだのは羽柴勢だけではなく「文化も一緒」だったのかもしれません。
仕事が3日に個人的な旅行が1日のつもりで出たのですが、仕事はやや不調で決着を持ち越したため、2日で終わってしまいました。
ところがホテルや交通機関は予約済みのため、「空白の1日」が出来てしまいました。そこで、以前から「行きたくて行けなかったところ」に出かけることにしました。
気ままな私にお付き合いいただきましたTさん(写真)がいればこその旅となりました。

3月24日
鳥取砂丘
鳥取と言えば「砂丘」となるように、もっともメジャーなコースです。
中国山脈を分水嶺とし国道53号線に沿って流れる「千代川」(せんだい)の堆積物が砂丘になったと言われるのですが、今の河口と砂丘には距離があり、長い月日で川も移動したことがわかります。

砂丘の文字がぴったりあう「砂の丘」で海面より随分高く盛り上がっています。隆起を含み地形の変動が激しかったのだろうと想像される広い地域です。わが国の海岸と言えば「青松白砂」が有名ですが、この砂丘の砂は「褐色の微粉末」で砂漠の名に相応しいものです。
Tさんによれば「最近、砂丘に草が生え出し」これが悩みの種だそうです。砂漠の緑化に知恵を絞る国が多い中、緑化に悩むとは贅沢なと思うのですが、観光の目玉としては大いに困ると言うことのようです。
「月の砂漠」からヒントを得たのでしょうか?観光駱駝がおり1回2000円で乗せてもらえます。皆様はどうなさいますでしょうか…
鳥取砂丘をあとにして、前回不調に終わった「雨滝」へ
雨滝
日本100名滝の一つ「雨滝」に向かいました。
前回は雪で途中までしか道がなく行けなかったのですが、今回は…やっぱり雪は全部消えてはいませんでした。でも「目の前」にして、俄然「いく気」になりました。
革靴の足首まで雪にはまりながら30Mほどを走破して、「ほとけ谷」まで到着。3種類の滝が一望できます。
沢から一気に落下する「雄滝」。(写真左上)
岩肌から湧き水が噴出する「女滝」。(写真右上)
さらに、この谷に流れ込む雪解け水を集める「名もない滝」(写真左)
冷たい水を手ですくい飲んでみました。ウイスキーが似合いそうな「硬水」です。
誰よりもこの滝を愛すTさんと、「今度は水割りの用意をしてこよう」と誓い合いました。
岩肌を、なめるように流れ落ちる女滝の「色っぽさをめでながら」飲む水割りの味はいかがであろうか!楽しみにしています

一旦、鳥取市内に戻る
時刻は「昼」
昨夜の酒が残り、胃がもたれ気味。軽くうどんが食べたいと言う私の願いを入れていただき、Tさんご自慢のうどん屋さんにご案内いただきました。
この店「平」では、ご主人が足で小麦粉を捏ね手で伸ばした正真正銘の「手打ちうどん」です。太切りですが固くはなく、麺に甘味があり大変美味です。出汁は完璧な関西風。これにホタテと子海老の寄せ挙げで頂きました。700円
食事を済ませ、車は「智頭町」へ
智頭町
以前、ニュースで「古い町並みが残る」智頭町を知りました。それ以来、ゆっくり歩いてみたかった町のひとつでした。
智頭の町は、9世紀初頭の文献に登場し、昔から林業で栄えた町です。水量豊富な千代川の水運を活用したことは想像に難くありません。
今も「杉のまち」と銘打つ智頭町は、川に面して階段を持つ家が多く「生活と川」が密接であったことを覗わせます。
(写真は、智頭川に下りる階段を持つ家並み)
道路の側溝を、昔から「溝(どぶ)」と呼びますが、この言葉には「泥」をイメージさせるものがあります。でも智頭の側溝に流れる水は清く住んでおり、泡だっていないことで「生活排水が混ざっていない」ことがわかります。
溝にはおしゃれな水車(写真左上)が掛かり、生活を楽しむ智頭の茶目っ気が伝わってきます。
地蔵盆(写真左)を大切にし、新酒を知らせる杉玉(写真右上)など「豊かさとは何ぞや…」と問い掛けられるものを感じます。
むかし、大名行列が通った旧街道。
4月の一般公開を急ぐ「本陣」後の復元工事。
(本陣石谷家住宅:写真上/旧塩屋出店:写真右上))
智頭は「観光途上国」なのです。町の観光パンプも駅でお願いして手に入るありさまで、とても「観光慣れ」した雰囲気ではありません。
古い立派なお寺(写真右:光専寺)がありました。声をかけても何方もいらっしゃらないので、勝手に本堂に入ってしまいました。両手を合わせお祈りしている最中に若奥様とお見受けするご婦人と出会い、お茶をご馳走になりました。まだ、嫁いで間がないらしく「土地のことに詳しくない」そうで、あまりお話が聞けなかったことが残念です。
まもなく、千代川の堤に桜が花開くことでしょう。その季節にもう一度行きたいものです。
時間が「15年は遅れている」という智頭の町をあとにする時刻がやってきました。
このまま特急に乗れば「タイムパニック」に至りそうです。
Tさんと「時間調整をしましょう」と言うことになり、喫茶店に入りました。
この店には、壁一面にポートレートが飾ってあります。お尋ねしたら、「マスターの作品」だそうで、大変すばらしいものです。最近では「デジカメ」で取っていらっしゃるとかで、思わず「デジカメでこんなに綺麗に取れるのですか?」と聞き返すほどでした。
Tさんは関西で生まれ育った方ですが、今は「鳥取に暮らせてよかった」とおっしゃいます。ここでは時間が緩やかに流れ、先生と呼ばれる人が「本当に尊敬される」文化があるそうです。お子さんはファミコンをしなくなり、奥様もご近所の方と出かけることが多くなったそうです。そんなTさんから見れば「大阪や東京の便利さは異常だ」そうな。田舎生まれの私にはTさんのこの表現がとっても好きになりました。
そんなTさんが、私といると「面白い」とおっしゃいました。どうやら「大阪丸出し」のあつかましさで、どこでも「話題を作っていく」様が楽しいらしい。こればっかりは私の性分なのでしょう。

喫茶店で現代に戻り、私の旅は次のステージに移ります。
播磨・因幡の国から、プライペートな旅で美作(岡山)を通り讃岐(高松)の国へ参ります。その理由が「私らしい」のです。

大阪の行きつけの店。
料理をつつきながら「牡蠣の話」になりました。仲居さんのお友達が、讃岐の牟礼町で「食べ放題の牡蠣の店」をやっているそうです。「焼き牡蠣と牡蠣ご飯が食べ放題2500円/人」だそうな。
それを聞いたとたん私は電話をしていました。その場で、乗りの軽い連中から「行こう」と返事が集まり、8人で行くことになりました。いくら安いと言っても、交通費や宿泊費を入れれば高くつくのですが、そんな勘定が出来るくらいなら私の「アホな誘い」に乗ってくる筈がありません。
出張は後で入った予定です。結局、四国高松で合流することにしたのですが…
智頭から上郡に出て、更に岡山に向かう途中に「震度6弱」と言う揺れを観測した広島の地震です。JRはストップ、運転再開の目途が立ちません。仲間に連絡したいのですが、携帯電話はパンクです。でも、どうやらメールだけは通じるようです。最近、携帯電話を代え「iモード」が使えるのですが、まだ使用方法を知りません。しかしこれをマスターする以外通信方法がありません。
ひらがなだけの「本文」を作ったのですが、ダイヤルする方法がわかりません。何度も試行錯誤しているうちに、送信方法や漢字変換の仕方がわかってきました。
後で仲間に笑われましたが3往復する間に「普通に出来る」までに上達しました。必要は発明の母であり、「あれば便利」ということが良く分かりました。
高松着が17:38の予定で、瀬戸大橋から「美しい瀬戸内海」を眺めるつもりが、「真っ暗な」中、とろとろと通過。3時間半遅れで21:05に高松に到着。なんと6時間45分の長旅となりました。
夜の早い高松の町で居酒屋を見つけ夕食(酒)。仲間の機転で「食べ放題の牡蠣」は明日に変更。ぐったり疲れて寝るも「風邪」を引いた様子。
明けて3月25日。朝から雨
30年ぶりの栗林公園です。
各種の松で作った名園で、背を抑え借景を引き立たせる工夫は見事です。ここの記憶は曖昧でしたがイメージだけは間違っていませんでした。

公園を見学して、いよいよ本命の「牡蠣料理」です。
高松から車で約30分、海辺の町牟礼町です。
まさに「ワイルド」がぴったりの店で、家族で牡蠣の養殖をなさっているようです。海から引き上げた牡蠣を選別し、来客に備えます。
2月までは「予約を断る」ほど盛況だそうですが、「3月はご覧の通り」とおっしゃるように客は「我々だけ」でした。ご主人いわく「3月に牡蠣は倍ほどに成長し味も良い」のだそうですが、客足はばったり落ちるとか。
大きな鉄板に一輪車で運んだ牡蠣をスコップで並べ、下からバーナーで炙るという原始的なものです。一人一人に軍手とナイフが用意され、焼けたところからナイフでこじ開けレモンを絞ってナイフで食べるという荒いものです。
もともと、10年程前に「少年野球」で振舞ったのが始まりで、いっそ商売にしたらと言うことでこの形態が出来たそうです。
普通「一人30個ほど食べる」そうですが、3月になって大きく育った牡蠣はそんなに入りません。更に「牡蠣だらけの牡蠣ご飯」をたべて、暫く「牡蠣はいらん」と言うほど食べました。両手がふさがり、夢中で牡蠣を剥くためビールも入りません。
人によっては「50〜100個」もいく剛の者もいるとのことですが、いくら食べ放題と言いながら「物には限度がある」ものです。
人数が多ければ多いほど面白いイベントになると感じました。
団体でご利用はいかがでしょうか!
香川県木田郡牟礼町原「牡蠣焼き・鎌倉」087-845-2444
風邪が酷くなり、帰りの車では熱も出てきました。それなりに波乱に富んだ「4日間の出張旅行」もこれで終わりです。最期に「皆様風邪にお気をつけて」
010328(水)親子酒
先日のことです。
妙に寂しい気分になり、息子(末っ子)に電話したところ「まだ南(大阪の繁華街)にいる」と言うので、遅い時間でしたが親子で飲みに出ました。行きつけの店だけに「息子です」と紹介すると、お客様もなにやかやと話し掛けていらっしゃいます。それなりに応答している息子を見て、私はほっとしながらも「気恥ずかしさ」を覚えました。
父は「飲兵衛」でしたが私はダメで、30を迎えるまでまったくの下戸でした。
成り行きで商売を始め、接待の席に出るようになると「お酒がダメで…」とは言えなくなりました。飲んでは「そっと戻して」の繰り返しをしている間にすっかり強くなり、また「お酒がすき」になりました。
「やっぱり、あの親父の息子だ」と言われたものですが、私が飲兵衛になったときに父は既に寝付いていました。癌の進行が父から好きな酒を奪い、もう飲めない状態になっていました。今も私の中に「父と酒が飲めなかった」ことが大きな悔いとなって残っています。
息子と飲む酒は特別な味がします。
京都先斗町のある女将さんが「親子3代を店に迎えるのが夢だ」と仰っていましたが、その気持ちが判ります。私が「孫と酒を飲む」には相当長生きする必要がありますが、どんなに素晴らしいでしょう…
010329(木)マンション専用ネット
数回電話で売り込みがあり、会って話を聞くことにしました。
電話やCATVではなく、インターネット専用のシステムをマンションに設置すると言うものです。セールスマン氏いわく「最近注目をあびている」そうですが、やはり問題が多いように思いました。
このシステムを説明します。
マンション内に「サーバー」を設け、プロバイダの役目をさせます。サーバーから各戸へは有線(イントラネット)で結びます。住人は、このサーバー内にメールアドレスやURLを持つことになります。いわばマンション単位でプロバイダとなりドメインを持つわけです。
このサーバーおよびイントラネットは買取で「7〜10万円/戸」の費用負担となります。この費用は、分譲マンションなら価格に転嫁され「共有財産」となり、賃貸マンションなら当然家賃に跳ね返ります。ここまでは買取ですから、月々の費用が要りません。つまり「接続料とプロバイダ料金が要らない」と言う売り文句です。
(実際には初期投資として高額で買い取っているだけ)
システムを買い取ったあと、サーバーのメンテ料とインターネットまでの専用回線使用料をマンションの住人が月々負担することになります。これが2000円弱/月になり、分譲なら「管理費」で、賃貸なら「共益費」で徴収されるわけです。
では、どんな問題があるのか
これはあくまでビジネスの世界で、NTTやCATVのような公共性はありません。
NTTやCATVならば、彼らが先行投資(リスク負担)し、利用者は使用に応じて支払えばよいのですが、マンション専用ネットでは住人に「選択の自由」はありません。
そこに住むと言うだけで強制加入となるのです。つまり「俺はインターネットなんか使わない」と言う拒否が出来ないのです。
そのくせ「業務用には使わせない」という規則を作るそうです。
当然「なぜ?」が出ます。理由は、「会社の利用はデータ送信などヘビーなことが多く、バランスを崩す(平等の原則に違反)」というのです。自宅を会社として使う人はいるわけで、強制加入させながら一方で「使わせない」と言う矛盾が出てきます。さらに、個人でも「マニアックな方はお断り」だそうです。
だんだん正体が見えてきました。
「何気なく使う人」を対象にしたもので、高度な利用や頻度の高い利用に耐えるシステムになっていないと言うのが本当のところだと思います。
結局、会社利用や高度な利用をする人は強制加入の費用を負担しながら利用を許されず、「別個にシステムを作る必要」があるわけです。

次に、高価な負担をしたシステムが、技術革新の波で陳腐化したらどうするのか!
やはり公共性はないのです。NTTやCATVのように、自ら最新モデルへの衣替えをしてくれるわけではありません。住民の総意で「買い換えてください」と言う明快なお答えでした。
セールスマン氏にとって、私は「いやな奴」だったと思います。
組織の論理に縛られるのが嫌いな私は、「個人の選択を許さない」この方式が好きになれません。
この夏からNTTで100MB通信がサービス開始になります。
私はこちらのほうを注目しています。今後のマンション設計では、個人の選択で大容量高速度通信を選べるよう、建物内に「光ファイバー網(RT)の構築」をしておきたいと思います。
(100戸以上のマンションならば、NTTと交渉で「RT」を設置できる可能性が高い)
010330(金)待受画面(iモード写真)
あるお店で…
興に乗ってデジカメを取り出したところ、お姉さまがすかさず「Vサイン」を出してポーズを決めています。
フラッシュが光り、画面を確認してから「送って頂戴!」と頼まれてしまいました。C調な私は二つ返事でOKしたものの…
教えてくれたアドレスは「iモード」のものでした。コマーシャルによれば「送れるはず」なんですが、誰に聞いても方法を知りません。
やむを得ずdocomo shopに行って尋ねたのです。
綺麗なお嬢様が4人揃ってにこやかに私を迎えてくれました。用件を伝えると、笑顔で揃って「首を傾げる」ばかりです。それでも問い合わせで少し方法がわかってきました。
1. 専門店に出向く
2. iモード仕様にデータを変換してもらう
3. 変換したデータを携帯電話に貼付けて送る
お分かりですか?「手間隙と費用」が必要なのです。
カメラ付きの携帯電話で写したものならもっと簡単なようですが…安請け合いはしないものですね!
追記
息子が送信方法を見つけてくれました。
パソコンがあり、アドレス(iモード用ではない)を持っていれば、無料で出来る方法です。まず…
1. 待受画面(iモードへの転送画面)製作用のソフトをダウンロードし、インストールする(下記のURL参照)
2. どんな方法でも良いからCRT上に送りたい画像を広げておく
3.待受画面用ソフトを立ち上げると、左(写真)のような画面が出てきます。送りたい部分と電話の窓を重ね合わせれば待受画面として送る部分が固定できます。後は手順に従い操作をすれば送信できます。

参考までに無料ソフトがダウンロードできるURLをご紹介します。
ピクネット  http://www.pic-net.com/
ピクチャnet http://webpic.net/k2/index.html
010330(金)大企業のセンス
今、私は怒っています。
1ヶ月ほど前から事務所の電話がおかしいことに気付いていました。インターネット使用中に頻繁に接続が切れてしまうのです。ところが3日前についに電話の発信が出来ないようになってしまいました。
いつも電話工事をお願いしている方に連絡し、直ぐ来てもらったのですが「原因はNTTです」と言うことでお帰りになりました。NTTに連絡したところリモコンで原因を調査され、アダプターのソフトにエラーが出ていることが分り、これも直ちに修理されました。
問題はこれからです。
昨日の夕方から、ワンコールしては切れる電話が続き「えらい、イタズタ電話やな…」と思っていたのですが、今朝出先から事務所に電話して「繋がらない」ことが分りました。もう一度NTTに苦情を言ったら、今度は「当方の責任ではありません」とのこと。どうやら原因はISDNのターミナルアダプター(TA)にあるようです。そこでメーカーのNEC関西支店から連絡を始め、横浜にあるサポートセンターにたどり着きました。数度の遣り取りの結果、メーカーもTAの故障を認め、修理先に連絡するための電話番号を知らせてきました。
このTAは1999年の年末に購入したもので、1年3ヶ月で故障したことになります。
教えられた電話番号に連絡したところ、保障期間(1年間)が過ぎているので「有料でかつ出張費が必要」になり、更に混みあっているので「修理に行くまで5日間待ってください」とのことです。
私は怒りとともに呆れてしまいました。
立場を入れ換えれば分ると思うのですが、もしNEC本社の電話が使えなくなったら「5日間も放置するだろうか」と考えてしまいます。更に、こんなに永く修理に行けないほど「あちこちで故障が起きているのか!」と勘繰ってしまいます。
(格別機械的でもないTAが、わずか1年ちょっとで故障することが意外でした)
今時の事業所で5日間も電話が不通で「支障の無い」ところなどあるのでしょうか!
格別忙しくも無い事務所ですが、それでも致命的な痛手になります。メーカーのこんな馬鹿なセンスに頼っているわけにいきません。直ちに新しいTAを購入し、復旧することにしました。
ISDN1本で事足りる小さな事業所でも「IT」時代の情報線確保が大切なことに代わりありません。願わくば、NECに「待ったなしの商品を扱っている」と言う認識を持って欲しいものです。少なくとも「修理ができるまでの期間、代替するTAを貸し出す」と言った制度は設けられないものでしょうか。
(非力なホームページであることが、つくづく恨めしい)
010331(土)老後と趣味
ケアハウスの打合せで、設備担当から「双方向CATVは不要なのでは…」という質疑が出てきました。何故?と尋ねたら「テレビを見るだけなら一方向CATVで間に合う」と言うものです。30代の設備担当氏は「年寄りがインターネットをする姿」が想像できないようです。
(CATVでインターネットを利用するには双方向が必要)
私もホームページを始めて知ったのですが、70〜80代の大先輩が素晴らしいサイトを展開なさっています。
例えば、「MARKのエッセイのページ」http://member.nifty.ne.jp/markmaeda/index.htm等、私が目標とするHPですし、リンクなさっている各氏のHPなど感嘆の声が出るばかりです。何時かこのリンク集のお仲間に加えていただける日があれば、「なんと素晴らしいだろう」と思っています。
ぼちぼち「老後の門」が見えてきて、趣味を持たず年を取れば「寂しい老後になる」と思うようになりました。更に「年相応の趣味を持つべき」だと思います。この気持ちはますます強くなっており、インターネットは「年相応の趣味」にぴったりではないかと思っています。
ケアハウスは軽費老人ホームと言われるように「有料」の老人ホームです。
有料施設に入居なさる方は、当然「自立の気風」を有している方が多く、平均よりインターネットを活用する方の割合が多いのではと私は想像しています。
鳥取をご案内いただきましたTさんは、若いころ同人誌を作っていらっしゃったそうです。今も「当時の仲間から誘われる」そうですが、ぜひ参加なさることをお勧めします。ただ…
同人誌と言えば、執筆したものを「印刷して…」といったイメージが付きまといますが、これなどインターネットを利用したホームページ形式がぴったりだと思います。HPの管理者は必要ですが、作品発表の場を持ち、広く公開するメディアとしてこれほど手軽で有効なものはありません。
HPと言えば、とかく「視覚的にアピールするもの」を思い浮かべそうですが、よく観察すれば「地べたに足をつけた」個性的な作品が多くあります。
私など「とりとめの無いこと」を書きなぐってHPを作っていますが、リンクをお許し戴いている方のサイトを見ても、奇を衒わず「自己主張」をきちんとなさっています。
建築情報に特化した長村さんhttp://www.incl.ne.jp/~nagamura/StraytSheep.html
デジカメ写真に特化した岡本さんhttp://homepage1.nifty.com/masami_okamoto/
湿原観察に特化した吉田さんhttp://www.tcp-ip.or.jp/~yoshida/
音楽に特化したダンケhttp://village.infoweb.ne.jp/~danke/
また最近、「始めたいな…」と思いながら踏切れないものに「スケッチのページ」があります。インターネットを彷徨っていたら、こんな素晴らしいサイトが見つかりました。
スケッチに特化した「チョチョさんのホームページ」
http://www.geocities.co.jp/Milano-Aoyama/6320/index.html
このサイトを拝見していると、「スケッチを充実しよう」と言う気持ちも腰が引けてしまいます。とは言いながら、それぞれが「自分に合った」スタイルで楽しく作っていけば良いのだと思います。
老後の趣味に「ホームページ」は如何でしょうか!
私も「続く限り」皆様についていきたいと思います。宜しくお願いいたします


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