dogfight高松の長すぎるひとり言
2000年11月

雨ニモアテズ補助金不正三都物語特別配偶者控除メル友マンガの衰退原発哀歌権威業界再編甘い卵焼き携帯発電機人間ドックドアボーイ敵対水域方法論教壇夢のあと我が家の危機2カラスコーヒーの話勤労感謝の日蘊蓄門戸開放イメージトレーニングスーパーはくとCO2今年も「クリスマスイブ」
001101(水)雨ニモアテズ
宮沢賢治氏の代表作「雨ニモマケズ」には昔からパロディーが多いのですが、001031産経抄に「雨ニモアテズ」と題してこんな傑作が紹介されていました。
賢治のふるさと盛岡の小児科医三浦義孝氏により、この夏「小児科学会」で披露されたものだそうです。ちなみに作者不祥と案内されています。
同意も得ず、転写致します。(当HPはマイナーだから実害はないでしょう)
雨ニモアテズ 風ニモアテズ 雪ニモ夏ノ暑サニモアテズ ブヨブヨノ体ニ タクサン着コミ 意欲ナク 体力モナク イツモブツブツ 不満ヲイツテイル
毎日 塾ニ追ワレ テレビニ吸ツイテ遊バズ 朝カラ アクビヲシ 集会ガアレバ 貧血ヲオコシ アラユルコトヲ 自分ノタメダケ考エテカエリミズ 注意散漫スグニアキ ソシテスグ忘レ リツパナ家ノ 自分ノ部屋ニ閉ジコモツテイテ 
東ニ病人アレバ 医者ガ悪イトイイ 西ニツカレタ母アレバ 養老院ニ行ケトイイ 南ニ死ニソウナ人アレバ 寿命ダトイイ 北ニケンカヤソシヨウガアレバ ナガメテカカワラズ ヒデリノトキハ 冷房ヲツケ ミンナニ 勉強勉強トイワレ
叱ラレモセズ コワイモノモシラズ コンナ現代ッ子ニ ダレガシタ
如何でしょうか!
001102(木)補助金不正
社会福祉法人による「補助金不正需給」があとを絶ちません。
現在、兵庫県下で重点的に会計監査が行われており、先日も姫路にある特別養護老人ホーム「ネバーランド」が摘発されました。建設費9億3千万円のうち3億円が還流すると言う凄さで「どうすればこんな会計操作ができるのか?」と不思議です。
この事件を報道するマスコミの姿勢を見ていて、不勉強さに呆れるばかりです。
東北を中心に起きた厚生省役人の「岡光事件」以来何年も経っているのに、事件追求の姿勢に何の進歩もありません。補助金不正需給の方法は、事業費(特に建設費)を目いっぱい水増し請求し、実際には「安く建設」して、差額を何らかの方法で還流させるものです。当初から「法人・コンサル・ゼネコン」の共同謀議が不可欠なことは言うまでもありません。
老人福祉施設には多くの種類があります。なのに、補助金不正需給の舞台が何時も「特別養護老人ホーム」になるのは何故だかお判りでしょうか?

馴染みの深い施設だけでも「特別養護老人ホーム(特養)」「老人保健施設(老健)」「軽費老人ホーム(ケアハウス)」があります。それぞれの持つ事情を少しレクチャーします。
老健における補助金割合は15%程度です。
それでも補助金が出れば「役人が大きな顔で口出し」する訳で、それを煩わしく思う法人は「補助金辞退」をするケースも結構多いのです。これが、老健が不正の温床にならない理由です。
次ぎに、ケアハウスをご説明します。
ケアハウスは、特養に比べ補助金単価が低く設定されており、事業費に占める補助割合は60%程度です。事業費と補助金の「差額を入居者が負担」するシステムのため、建設費を水増しなどすれば入居者負担が増え、「競争力を壊失」してしまいます。

特別養護老人ホームには、これらの制約がほとんどありません。運営費を入居者から徴収しないため、事業費とリンクしておらず、目いっぱいの建設費を計上しても、他の施設のように実害がありません。
マスコミは「法人・コンサル・ゼネコンが悪さをした!」「ボランティア精神に反するケシカラン奴め!」と言った報道です。事件の表面はこの通りなのですが、制度にも問題があるように感じています。
しかし、私は現在進行中で老人福祉施設を手がけており、第3者として指摘できる立場にありません。報道記者諸兄に是非研究して欲しい課題です。また私は、これらの施設運営を「ボランティア精神」だけで捉えることに反対します。いかなる理想も、健全経営から生まれることを理解して欲しいものです。

制度の矛盾を感じることもあります。
一つだけご紹介してこの項を終わりたいと思います。町で一番立派な建物は、「老人ホーム」なんてことが日常的に起きています。老人福祉が必要なことは言うまでもありませんが、「豪華である必要はない」と常々思っています。しかし、制度上「メンテ費用の捻出」ができないため、石やタイルと言った「メンテの少ない建材」で施工する例が増えてしまいます。結果として豪華になってしまうところあるのですが、悲劇はこれらの建材が「お年寄には決して優しくない」ことだと思います。
メンテは必要だけど、もっと「安くて優しい建物」が作りたいと思います。
001103(金)文化の日三都物語
仕事でよくJRを利用します。
駅には全国各地の観光を紹介する素晴らしいポスターが張られています。旅が好きな私は、つい見とれてしまい「宝くじが当たったら、ここに張ってある全てのところを旅行したい」等と思ってしまいます。
そんなポスターの1枚に「三都物語」がありました。何と美しい言葉でしょうか…
三都物語の語源が思い出せません。小説だったでしょうか?それとも、詩(うた)だったようにも思います。ご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください。

JRの言う「三都」とは「京都・大阪・神戸」でした。
三都の定義などあるはずもなく、三つの都市を組合せてば良いのでしょうが、イメージとしてちぐはぐな感じがしました。
「歴史ある都」と言う観点で行けば「奈良・京都・大阪」の組合せが素直に感じますが、いかがでしょうか?でも、JRの戦略では奈良ではなく神戸だったのでしょうね…
もっとも、平清盛は福原(現:神戸)に遷都しており、神戸の方が大阪より「古い都」といえるかもしれません。ただ福原遷都は全く不人気で、都の体をさぬまま清盛の死で終焉しました。

それぞれの「心にある三都」を思い描くのも楽しいかもしれません。
私の「三都」はどうでしょうか…
故郷の名前が出てくれば良いのですが、やはり「奈良・京都・大阪」です。大阪は生活の地となり、奈良京都は安らぎをくれる地となりました。
何はともあれ、これから「福井」まで旅をしてきます。ご紹介できるよう取材をしたいと思っています。
001104(土)特別配偶者控除
税金追徴の知らせが届きました。私は脱税をした覚えはなく、問合せをしたところ理由が分かりました。「これはトラブルの種になる」と直感しましたのでお話します。
家内は、私の扶養家族から離れるほどの収入ではありませんが、パートで働いています。配偶者控除を巡り当方にミスがあったのです。今の税制は、配偶者控除と特別配偶者控除の2本立てで構成されており、両者の性格は大変違います。
 配偶者控除
奥様の所得が年103万円未満なら、ご主人の扶養家族となり「控除が適用」されます
 特別配偶者控除
奥様の所得が年1〜38万円まで額に応じて多段階で控除されます
・ 奥様に所得がなければ、ご主人の収入から「配偶者控除と特別配偶者控除」が控除されます。
・ 奥様に「子供の小遣い」程度の所得でもあれば特別配偶者控除が減額されます。
・ 奥様に年38万円を越える所得があれば特別配偶者控除は適用されません。
・ 奥様に年103万円を越える所得があれば配偶者控除は適用されません。
「控除額が減る」と言うことは、ご主人の課税対象額が増えることを意味します。
私がお願いをしている税理士の先生に、家内がパートで働いていることをお知らせしていなかったため、この特別配偶者控除を満額適用すると言う、手続き上のミスがあったのです。
「パート収入を103万円以下に押さえる」ことは広く行われていますが、特別配偶者控除については余り知られていないようです。税理士の先生に私の事例を報告したところ、この制度がよく「トラブルを起こしている」と、説明を受けました。
 例1
化粧品メーカー大手のP社が国税庁から大目玉を食らったそうです。
成績優秀なセールスレディーが、配偶者控除を受けるため(特別配偶者控除の仕組みも知らず)勝手に他人名義を使って「所得分散」したのです。
名義を使われた家では「課税対象額が増えた」ことになり、追徴税通知が届いたのです。身に覚えのない追徴に物議を醸すのは当然のことです。
 例2
大蔵省キャリアの奥さんが「特別配偶者控除」の仕組みを知らず、この脱税をして名義を使われた人から訴えられたことがあるそうです。この時の大蔵省のもみ消し騒動を税理士先生からお聞きしましたが、どうも日本人の納税意識は低すぎるようです。
ちなみに公務員の脱税は「公金横領」になるそうです。奥様くれぐれもご注意を!
001106(月)メル友
メールフレンドを「メル友」と言うそうです。
「昔文通・今メール」とでも言うのでしょうか…ところが、こんなバカな話があります。
娘の一人が、メル友と「ラブ・ラブ」だと言うのです。
「会ったこともないのに」と首を傾げると、「メールで相手が分かる」と言うのです。で、「東京でデートしよう」ということになり、出かけたのですが「顔を見た瞬間嫌になり」帰ってきたそうです。なんともいいかげんな話です!
ところが、こんなことで呆れてはいけない話が報道されました。何と自殺願望のメル友が意気投合して「心中した」と言うのです。
こんな話を聞くと、私は宇宙人になってしまいます。全く理解できません!
いかに文明が発達しようとも電子の流れで「好きになったり」「死んだり」はしたくありません。やはり人間スキンシップが大切だと思います。人と会い、話し、酒を酌み交わす、そんな「off会」の方が楽しいですよね。
001107(火)マンガの衰退
トイレに駈け込むとき掴んだ古い夕刊。
便座に落着いて、開いてみたら「文芸欄」にこんな記事が載っていました。マンガ需要がピーク時の1割程度に落ち込んでいるというものです。もうマンガを卒業して随分経ち、いまだに「マンガの隆盛」を信じていただけに驚きでした。
内容を読んでいて、隆盛が衰退の原因となったことも知りました。
子供から卒業すると同時に「マンガ離れ」をしていたものですが、40代までマンガ世代が続くようになり、おかげで隆盛期を迎えたそうです。ところが、40代を意識した作品が増えるに従い、「子供のマンガ離れが進行した」のが衰退原因と言うから皮肉なものです。
私は、本屋に通うことを日課としています。
ただ、街の本屋さんではなく「大型店」に行っています。理由は、本屋が本屋でなくなってきたからです。街の本屋さんの「半分はマンガコーナー」です。残りの大半が、エロ雑誌で、本来扱うべき小説のたぐいは「何処へ行ったのでしょう?」と言う状況です。
おそらく、街の本屋さんは「生残りを賭けて」変身したのでしょうが、マンガ文化の衰退で新たな苦戦を強いられるのでしょうね…
001108(水)原発哀歌
連休を利用して福井に行ってきました。
美浜原発の見学記をご紹介しよう思い、参考URLを添付するため「原発」をキーワードにして検索をしてみました。まあ、あるわるわ!非難轟々「世の中に原発ほど悪いものは無い」有様です。へそ曲がりの私は、原発を擁護してみたくなりました。
方式 規模 供給の
安定性
立地条件 正常時の
環境汚染
問題点
原子力 海岸線 完璧な安全性が確立されていない
石炭火力 海岸線 広大な用地が必要で、
海岸埋め立てを伴うのが普通。
自然保護団体から猛反対
水力 山間部 水没地域・生態系への影響があり
自然保護団体から猛反対
風力 × 強風地域 自然任せ
潮力 海岸線 自然任せ
地熱 火山帯 耐用年数が極端に短い。
有毒ガスを伴うこともある
太陽光 × 気候温暖 自然任せ。
効率が悪い地球表面を全て覆っても
人類の必要とする電力を賄いきれな
いと言う説がある
私達の生活に「電気」は無くてはならない存在です。
福井県に日本の原発の50%が集中し、関西電力では「美浜・小浜・大飯原発」で55%の供給をしているそうです。ここまで原発頼りの状況になれば「原発止めろ」だけでは済まなくなっています。
私なりに、発電方式と問題を整理しようと思います。
この比較では「過疎地」と言う条件を省いています。何故なら全ての発電方式に当てはまるからです。
我が国でも、「風力発電」の試みはなされています。この写真は、三重県久居市で行われている「実験施設」のものです。1枚の羽で「何10メートル」もあるのでしょうね。

詳しいデータがないのですが、オーストリアの主要な発電は「風力発電」であったと思います。ただ、人口密度も低く、工業化も日本ほど進んでいないので、消費量がまだ少ないように思います。
久居市 http://www.city.hisai.mie.jp/machi/project/power/index.html
上記URLで詳しく「風力発電」が紹介されています。興味ある方はどうぞ!

ここで、大規模で安定供給できる3方式をもう少し見てみたいと思います。
水力発電:今後新規設置はないだろうと言われています。それほど自然保護団体から嫌われています。
石炭火力発電(石油火力は国際的取決めで設置できない):石炭のストックヤードと、灰の処理のため広大な用地が必要。そのため、海岸の埋立てを伴うのが普通。
原子力発電:私が見学した美浜原発で「敷地面積13万坪」です。石炭火力の1/5程度で済みます。原料(ウラン)は、最も安定して供給を受けています。

「大規模で安定供給できる」方式では、どれも反対のないものはありません。それでも比較論で言うなら、石炭火力になろうかと思うのですが、原発とは出力が違いすぎます。
「全ての原発を廃絶することができるか?」
私は可能だと思っています。
ただ、「電力会社の責任でそれを行え」と言う、従来の反対論では絶対に無理だと思います。我々の使用する電気を半減させ、料金負担を倍にすることが必要でしょう。何故なら、既に「発電量と低コスト」を原発に頼って維持しているからです。他の発電方式では量やコストを確保できません。(使用量を半減させ料金を倍にすれば)企業は競争力をなくし、その結果「失業・インフレ・物不足」と言った社会状況も受入れる必要があるでしょう。

HPの見出しを見たに過ぎませんが「負担を甘受してでも原発をなくそう」と言った意見に出会えそうもありません。原発廃絶に一歩踏み出したドイツで「高負担を受け入れよう」と言う市民の声が上がっているのと対称的です。
更にお怒り覚悟で書き進めます。
それ程原発を擁護するなら「都心での設置を受け入れよ!」と言う声が聞こえそうです。現実の立地が「過疎地」で行われている理由は、土地代と安全性だと思います。

石炭火力ほどではありませんが、原発も広大な用地が必要です。これを土地代の高い都心で求めることは容易でありません。「金さえ出せば用意できる」物ではなさそうですし、仮にあったとしても「コストアップ要因」になるでしょう。
次ぎに「原発は絶対安全」と言う訳ではないと言うことです。
安全への配慮がないチェルノブイリは論外ですが、日本とほぼ同じ安全基準を持つアメリカ・スリーマイル島の事故のように、完璧に「危険の排除」ができているわけではないからです。一抹の不安がある限り「人口密集地に設置しない」のは、冷徹な原則だと思います。

原発と言えども機械装置です。故障もあるだろうに、「全て事故」として報道されてしまいます。「事故と故障の区別くらいしろよ」と言いたくなる時がありますが、全て事故扱いで「なにかあれば止める」という、臆病さが「安全確保」にちょうど良いのだと思っています。
原発を「軍隊が警備していない」のは日本くらいでしょう。
世界の常識では、ミサイル迎撃部隊が駐留するのが普通です。これだけ『危険だ』と言う合唱がありながら、「テロの危険性」を指摘していません。原発をテロに利用すれば「原爆」になり得るのです。だからこそ「軍隊が守る」のです。
美浜原発でも警備は厳重でしたが、もし「ピストルを持った人間が一人いたら」簡単に制圧されるだろうな…と思いました。武器に対し無防備な警戒態勢としか思えないのです。まして「情報公開のため」運転員の顔写真まで公表している様は、「危険音痴」としか思えません。

私も「原発は危険」と思います。そして「必要悪」だとも申し上げます。高負担を含む代替案なくして「原発廃絶」だけを唱えるのは、「平和憲法さえあれば戦争がおきない」論と同程度におろかで無責任だと思います。
001110(金)権威
60万年前の「旧石器時代の発掘」が捏造であったと知って驚きです。
「今にして」と言う話しですが、当時から「あの発掘はオカシイ」と言う意見があったそうです。しかし、権威に抵抗して報道するマスコミもなく、捏造結果だけが宣伝されたのでしょう。
当初から、「オカシイ」と指摘していた学者先生は「あれが本物ならオーパだ」と、憤懣やる方ないといった雰囲気でした。(オーパ:常識では考えられない事象)
しかしこのような「権威」故にまかり通ることって、さまざまな分野であることではないでしょうか?
エイズで問題になった元帝京大教授の事件も根っ子は同じだと思います。あのときも、「今にして」と言う話しがいっぱい出てきました。あの事件は人命が絡んだだけに悲惨な結果になりました。
今回の事件では、戦々恐々の博物館もあるとか!
人命とは異なりますが、「日本の古代史」を汚す重大事件だと私は思っています。
001111(土)業界再編
昨日まで覇を競っていた企業が「突然合併を発表する」と言った、業界再編が進んでいます。今日も、住友化学と三井化学が「合併を目指す」発表をしています。それ程企業環境は「ゆるくない」証であろうと思います。
建築分野とて例外ではありません。
先日も、エレベータメーカーの訪問があり「こんなカタログになりました」と言う。そこには「三菱HITACHIホームエレベータ」とあります、何とあのライバル会社が共同商品を作り出したのです。
ホームエレベータは特殊な商品と言えます。国の強力な指導のもと、200万円程度という低コストと、メンテナンスも年2回という簡易さで家庭への普及を図ったものです。一般のエレベータでは、三菱・日立は双璧のトップ企業ですが、こと「家庭用」となれば松下電気が強く、両社がホームエレベータ分野の生き残りをかけて提携したそうです。

このような危機感とは無縁な世界もあります。
先日『建築の引合いが増えた』と言うお話しをしました。この事情を反映して、もう「職人の日当」が高騰を始めています。彼らの日当に影響を与える要素は「今忙しいか?!」しかなく、閑になれば投売り、忙しくなればふんぞり返るの繰り返しです。長期ビジョンが持ちにくいことは理解できるのですが、余りに場当たり的で反省の無い世界のように感じます。建築の世界の「近代化」は容易でないようです。
001112(日)甘い卵焼き
私の事務所は総勢3名です。私と横田君(ついに30歳になりました)とかおり(20代半ば)です。
友人は「おまえの事務所は変や!」と言います。何故かと言えば、突然「飯でもいこうか」と提案しても、よほど都合が悪くない限りOKになります。今時「残業代もつかんのに夜まで上司と一緒におられへん」と言うのが相場だそうで、こんな事務所は珍しいという訳です。彼らにすれば、普段より「ちょっと美味しいものが食べられる」のと、決して「2次会がない」気楽さがあるのでしょう。
先日も、5時半予定の打合せ相手が「少し遅れて」来て、6時予定の打合せ相手が「少し速く」来たため、ダブってしまいました。と言ってもいつものメンバーで気心も知れています、早々に打合せを切り上げ「飯でもいこうか」ということになりました。
横田君とかおりを含めて総勢5人で「行き付けの居酒屋」へ。この日は寒く「鍋がええな」と言うことになりました。しかしこの店のメニューに「鍋」はありません。マスターが首をひねって「寄せ鍋ならなんとかできます」と言うのでお願いをしました。メニューにない料理の注文をする常連で、お店も慣れたものです。

鍋の用意ができるまでと、これまたメニューにない「甘い卵焼き」を頼みました。美人の女将は「あいよ」と心地よい返事です。「甘い卵焼き」に、横田君とかおりが笑い出しました。私と同年のO氏は「さかんに頷いて」います。私の子供時代は、「甘い」は贅沢の代名詞でした。家に、塩・味噌・醤油はあっても「砂糖はめったに無い」のが普通でした。そんな訳で、甘い卵焼きは私の憧れなのです。
私は、性格が良くて優秀な社員に恵まれ、甘い卵焼きで「焼酎を飲む」幸せを味わっていました…
001113(月)携帯発電機
「車が運転できない」という、今時珍しい人種をやっていますと、やはり不自由なこともあります。結構「アウトドア」行事が好きなのですが、こればかりは「電車で移動」は不便この上もなしです。ときにはキャンプも楽しかろうと思うのですが、誰かのお誘いに乗せてもらう以外方法がありません。
最近は「オートキャンプ場」も整備されてきましたが、無粋なのは夜のしじまを破る「発電機の音」です。
友人に「キャンピングカー」を持っているのがいるのですが、アウトドア商品の「軽薄短小」化技術はたいしたものだと感心します。ただ、どうして「携帯水力発電機」が無いのでしょうか?
キャンプに「水」は不可欠で、キャンプ地は概ね「川辺や沢辺」だと思います。ガソリンエンジンの代わりに水力用の羽を付け、流れにセットすればいけそうに思うのですが如何でしょうか?当然サイクル数が不規則になるでしょうが、一旦バッテリーにチャージして利用すれば問題ないように思います。
水力発電機レジャーバージョンがあれば、大自然の静寂を破ることなく「ロマンチックな夜」を過ごすことができます。もっとも、私には「もう必要もないこと」ですが…
001114(火人間ドック
健康保険から「人間ドック」の推奨があり、昨日受診してきました。
前夜から食事制限が始まり、検査(001113)に備えました。検査項目は「身長・体重・血圧・検便・検尿・血液・視力・眼底・聴力・肺活量・心電図・エコー・胸部レントゲン・胃部レントゲン・問診」です。結果は後日になりますが…
 身長:165.5(この1年で3ヶ所で測定しました。何と1cm伸びています)
 視力:右0.06/左0.3(なんで眼鏡がないのか聞かれました)
 聴力:左耳高音部に難聴の傾向あり
 血圧:H122/L78 正常
エコー:たいへん長時間になりました。検査技師さんから「内臓の何処も悪くないですか?」と聞かれました。内臓にまで脂肪がたまっており、「一度CTスキャンをお勧めします」とのことでした。ようは「肥満」ですね!ハイ ダイエットの努力をします。
胃部レントゲン:胃の動きを止める注射は止めました。あれを打つと気分が悪くなるからです。何でバリウムってあんなに不味いのだろう
問診:「よくタバコを止めましたね」と、老女医さんから誉められました。私など「ほんの息子」みたいでした 。
さてどんな検査結果が出ることやら、今度ばかりは「無事ではない」ように思います。
001115(水)ドアボーイ
マナーを日本語に訳せば「礼儀」になるのでしょうか。
マナーと礼儀…随分語感が違うように思います。西洋の「マナー」が正義のように思われるのは癪なのですが、皆様もこんな体験をなさっているのではないでしょうか?
ドアを開けました。続いてくる方がいらっしゃいます、そこで「開けたまま」待っていると、まるで私がドアボーイの如く「尊大な態度」で通りぬけて行く人がいます。西洋のマナーならば「受け継いでいく」のが普通ですが、そうはなりません。こんな時どのように感じますか?

私は17階に住んでいます。180戸でエレベータが2台という安マンションです。一度エレベータをやり過ごすと「次ぎがなかなか来ません」そこで、チャンスは大事にしています。昨日も、雰囲気で「エレベータが来たな」と分かりました。そこでダッシュを掛けたのですが、先に乗ったご婦人は乗り合わせるのが嫌だったのでしょう、「閉」のボタンを押していらっしゃったのです。時間にして「5秒」です。私のダッシュの方が早く「開」のボタンが間に合い、乗ることができました。下に着くまでの気まずい時間はたとえようもありません。
逆もあります。次ぎが来ているのが分かるので「開」を押して待っているのに「急ぐ風でもなく」悠然と来る方がいらっしゃいます。また、私は「俺はドアボーイ」かと思って自己嫌悪に至ります。
マナーが「守るべきこと」ことなら、礼儀は「思いやり」ではないかと感じています。洋の東西を問わず、周囲への気使いはあって良いように思いますが如何でしょうか…
001116(木)敵対水域
軍事小説と言えば「アメリカ正義・ソ連(今のロシア)が悪役」が相場ですが、始めて、アメリカが「悪玉」の小説を読みました。
敵対水域(ソ連原潜浮上せず)/文春文庫
ピーター・ハクソーゼン イーゴリ・クルジン R・アラン・ホワイト 三宅真理訳
ときは「ソ連崩壊」の直前。
ゴルバチョフ・レーガン両大統領のレイキャビク会談を前にして、冷戦で次第に追い詰められてきたソ連が「核のバランス確保」のため、旧式のミサイル原潜をろくな整備もせぬまま「アメリカの裏庭」カリブ海に送り出していたことからこの事件は始まりました。
これは実話です。
旧式ミサイル原潜「K−219」は、整備不良を抱えたまま出港します。
そこえ極めて挑戦的なアメリカの原潜の登場で事件が起きたのです。車間距離をとらぬ後続車に追突されたように、K−219はアメリカ原潜により損傷を受け、漏れていたミサイル燃料が爆発する事故となりました。
沈没必至の状況から奇跡的に浮上に成功し、生還への努力を続けるK−219に対し、アメリカ原潜はことごとく邪魔をします。救援に来たソ連の貨物船に曳航されたのにその引き綱を切断したり、乗組員の脱出ボートに体当たりを掛けると言う暴挙に出ます。
(アメリカ原潜の艦長は、余りの酷さに「内部告発」で失脚しました)
一方、ソ連海軍上層部の「無責任な態度」も彼らの生還を妨げようとします。
自らを犠牲にして原子炉のメルトダウンを防いだ青年の行為など無視して、「酸素ボンベ」もないのに猛毒ガス渦巻く原潜に留まるよう命令を出し、整備不良や無理なスケジュールを組んだ責任を全て艦長にかぶせようとします。
艦長は実現不可能な命令に逆らい、乗組員を脱出させた後「自沈処理」をしました。
九死に一生を得て帰還した彼らに待っていたものは「暖かい母国」ではありませんでした。それは「収容所と拷問と不公平な裁判」でした。
その昔、漂流の末ロシアから帰国した「大黒屋光太夫(オロシア国酔夢談)」のようです。
艦長は「死刑の判決」を受けたのですが、執行されることなくソ連が崩壊し生き延びました。しかし心の傷は深く、癒えるのに10年の歳月が必要でした。
事件から10年後、メルトダウンを止めた青年を称える像ができました。
その除幕式…
世間を遮断し殻に閉じこもって生きた来た艦長が、長旅の間「握り締めたままの枯れた花」を持って表れたのです。「ウラ〜」の喚声に迎えられ、艦長の長い旅は終わったのでした。
電車の中…読み終えた私の頬は涙にぬれていました。
001117(金)方法論
何度もお話しましたが、私の年代では「腹いっぱい食うためにどうしたら良いか!」から商売を始めた連中がたくさんいます。つまり、腹いっぱい食うと言う「目的」のため、自立と言う「方法」を選んだんのです。私達はこんなことすら目標だったのに、今の若い人は「これだけ満たされて何が不満なんだろう?」と言うことから、息子と議論になりました。
息子は「俺もいっぱい不満がある」と言うのです。
何故なら、方法論は「いっぱい習った」けど、目標を指導されたことがないそうです。例えば、「この成績なら医者になれる」と言った具合で、決して「医者になるためこの勉強が必要だ」とは習わなかったというのです。
溢れるばかりに「何でもある」故に「目標を持てない」、あるいは「目標定める術を知らない」若者が増えていると言うことのようです。
何もない故に「目標」を持った私達の世代は幸せだったのかもしれないと考えてしまいました。
001118(土)教壇
ケアハウスも大詰めを迎えています。
近々に施工者を決める必要があり、その候補者と施設内容の了解を得るため「設立者会議(設立代表人・理事・監事・評議員で構成)」に出席してきました。質疑応答の中で評議員の方(元校長先生)からご質問を頂きました。それは、談話室の一角に寮母室があり「カウンターで仕切っている」ことに対して…
「学校では教壇をなくし、教卓も取り払って『生徒と先生の垣根をなくしている』のに、入居者と寮母の間にカウンターを設け『権威付ける』のは時代遅れではないか」と言うものでした。
こんな考え方もあるのかと驚きながらお答えさせて頂きました。
 ・ 決して権威主義からではない
 ・ 寮母室設置の義務があり、その目安としてカウンターを置いたこと
 ・ カウンターは話好きなお年寄りの「集まりの場」になること
 ・ おやつの時間には「配膳台」にはやがわりする
こんな理由を説明致しました。私は説明しながら、学校には「教壇も教卓もないのか」ともっと驚いていました。
学校の崩壊が深刻さを増しています。
「先生と生徒に垣根がない」時代では「仰げば貴し」も「三歩下がって師の影踏まず」など考えられないのでしょうね。
もう10年以上前のことですが、ある大学の教授が生徒に「学ぶ者のあるべき態度」を求めて、教室から追放する事件がありました。これなど「時代錯誤もはなはだしい」と言うことになるのでしょうか。

「おまえは右翼だ」といわれる私には、生徒と先生が同格とはとても思えません。基本的人権を尊重するものですが、もっとベーシックなことに対して適用されても「教えるものと学ぶもの」が同格と思いたくはないのです。
「教えるものと学ぶもの」この関係を無くすことによって「学校の崩壊が始まった」のではと、考えてしまいました。
先生は「尊敬に値する」よう自分を磨き、生徒は「礼を尽くす」といった、昔ごく普通にあったものがなくなってしまったように思います。
001119(日)夢のあと
写真は、南海高野線某駅前の農地です。
生産緑地のポールが虚しく、雑草が生い茂っています。駅前なのに、売ることも貸すこともできず、農地を偽装する術すら失った姿を晒しています。
戦後、GHQの理想主義者により「農地改革」が行われました。
不在地主から土地を取上げ、土地に掛かる税を1/100に下げて再配分しました。取得費も維持費もほとんどいらない状態で小作農は土地を手に入れたのです。
やがて、正義の味方も時間と共に「悪」に変化したのです。高度成長を迎え「土地神話」が生まれ、彼らは「土地成金」に変貌しました。
新たな「土地不平等」を解消するため、生産緑地に対する法律が制定されました。
都市近郊の農地に関してですが、「宅地並課税を受け入れる」か「売ることも貸すことも禁止され、今後30年間農耕を続ける条件で1/100課税を保持」するか?選択を迫ったのです。

当時私は相談を受けると、土地利用のフリーハンドと後継者難を理由に「宅地並課税」をお勧めしたのですが、多くは「30年営農」を選択したように思います。彼らは、変節極まりない自民党が「数年もすれば撤廃する」と読んだようです。
しかし彼らは誤算しました。バブルは弾け土地需要が急速にしぼみました。もし、バブルが続き「需要が続騰すれば」撤廃があったかもしれませんが、余るばかりの現状に更なる土地供給を促す「撤廃」などあるはずもありません。あれから十余年…営農以外選択の余地がないにも関わらず、後継者がいない(全国で新規営農参加者は三千人に満たない)のか荒地が目立つようになりました。
先般ご紹介した「湖北のコスモス畑」や私の住む団地前の「柿畑」は、決して穫り入れをしない「偽装農地」です。今は「それさえできない」荒れ農地が出てきたのです。
一方で自給率の低下が危惧され、そのくせ「農家保護」を名目に一般の営農参加を許していません。GHQの「夢のあと」を見る思いがします…
001120(月)我が家の危機2
001007で「我が家の危機」をお話しました。それは…
家内の親父殿が91歳の長寿を保っています。
ただ歳相応に機能低下が激しく、介護が必要になっています。姉妹で介護を分担することになり、家内は「水曜と日曜日」となりました。

私や息子は「土日が休み」で、家内は金・土曜日だけパートに出ています。ここで、日曜日に親父殿の介護で家を空けることになると「完全なすれ違い家族」の出来あがりです。
あれから1ヶ月半。「すれ違い家族」が続いています。
子が「親の世話をする」という、誰も正面切って反対できない出来事のため、毎週日曜日は家内が作った「弁当」で食事を済ますと言う、素晴らしい家族の触れ合い?が続いています。(一体何時まで続くのだろう…)私は親不孝者で、「親のため全てを犠牲にできる」のめり込みができませんでした。

当初危惧したように、事態は深刻化しているようです。
「あなたは冷たい人だ」という非難をされながらも家内に提案した「特別養護老人ホーム」入所の件は、肉親間で話合いすら持たれていません。施設のお世話になることは決して「姥捨て山」ではないということを理解してもらうため、肉親が皆揃って「介護とは!というレクチャーを受ける」と言う提案も、時間がないという理由でほったらかしにされています。

「寝たきり老人は家族が作る」という介護世界の常識そのままに、この1ヶ月半で義父殿は「自助努力をしなくなった」と、家内自身が認め嘆いています。周りの気持ちの空振りで悪化する一方の義父殿。当初「冷たい人」と感じた私の提案を、やっと家内は理解してくれたようです。(この項について001007で詳しく書いています)
結婚相手とは言え、この問題に私がイニシヤチブを取ることはできません。家内にそっとアドバイスすることが限界です。
私は「安息日」として大切にしてきた日曜日を、弁当で暮らすことに「つまらなさ」を感じています。「我が家の危機」が忍び寄っていることに、家内はまだ気付いていないようで…
001121(火)カラス
カラスは大変頭が良いそうです。
学習をし、様々なことを覚えるようです。テレビで、車にクルミの殻を割らせて食べるカラスの報道を見たことがあります。また「人を覚え」一度いじめられた人を繰返し襲ったりするそうです。
理由がわからないのですが、私の街では急速にカラスが増えてきました。
バス停に向かう道にカラスが数十羽たむろしており、脇を通るときなど「ヒチコックの鳥」を想像して恐くなります。下手に追い払ったりして「復習のまと」にされてはかないません。あの太いくちばしは充分恐怖です。
町から隼やトンビがいなくなった今、最も身近な「猛禽類」といわれます。カラスは雑食性で、小鳥を襲って餌にすることがあるからです。
カラスが増えたことで小鳥が減りました。
スズメやハトと言った日常的な鳥たちを余り見かけなくなりました。近くにある竹藪は「スズメのお宿」になっていたのですが、あの姦しい夕方のさえずりがなくなりました。寒くなり、例年ならモズの甲高い鳴き声が聞こえるはずなのにそれもありません。学者ではないので分かりませんが、なにやら「生態系が狂って」いるのではないか感じています。
鳥の世界に何が起こっているのでしょうか?
001122(水)コーヒーの話
事務所からドトールコーヒーまで歩いて5分。
その間に数件喫茶店があるのですが、ケチな私は180円のコーヒーを求めて歩きます。
ドトールコーヒーのセンターテーブルに「ご自由にお取下さい」と書いて小冊子がおいてありました。
表紙には…
「多くの病気を治すと最新研究で続々わかったコーヒーは薬だ!」
(完全保存版別冊付録/「壮快」6月号別冊付録別刷)
大阪薫英女子短期大学教授 河野友美(こうのともみ)監修
そして目次には…
・世界じゅうで大人気のコーヒーは実は病気を撃退する秘薬だった!
 大阪薫英女子短期大学教授 河野友美
・コーヒーはB型肝炎の発症をおさえる働きがあると実験で判明
 富山医科薬科大学名誉教授 難波 常雄(なんばつねお)
・食後にコーヒーを飲むとぜんそくの発作が起こりにくくなる
 大阪薫英女子短期大学教授 河野友美
・コーヒーは飲酒による肝臓の負担を軽減する可能性があると判明
 九州大学医学部教授 古野純典(このすみのり)
 九州大学医学部講師 田中恵太郎(たなかけいたろう)
・今日本人に急増中の肝臓ガンや大腸ガンをコーヒが協力に防ぐと実験で確認
 岐阜大学医学部教授 森 秀樹(もりひでき)
・ガンや老化の元凶「活性酸素」を消去することが新研究で判明したコーヒー
 医学ジャーナリスト 新井史子(あらいのりこ)
・アイスコーヒーを毎日飲むとコレステロール値が下がり心臓病まで防げる
 元三重大学医学部教授 田口 寛(たぐちひろし)
・コーヒーは体内の脂肪を分解する大変優れたダイエット飲料と実験で判明
 筑波大学体育科学系教授 鈴木正成(すずきまさしげ)
・コーヒーは動脈硬化予防に働く善玉コレステロールをふやす
 防衛医科大学助教授 石川俊次(いしかわしゅんじ)
・コーヒーは実は隠れた頭痛薬で特に二日酔いの頭痛に優れた効果を発揮
 新東京病院顧問・医師 清瀬 闊(きよせひろし)
・コーヒーを少量飲むと脂肪の分解が促されるばかりかストレスまで解消
 岐阜大学医学部教授 森 秀樹(もりひでき)
・コーヒーのおいしい入れ方早わかりイラスト図解
 大阪薫英女子短期大学教授 河野友美
如何ですか!
飲兵衛でコーヒー好き、かつ肥満体の私には「福音」とも思える内容ではありませんか。
でも、「1日5〜6杯が限度」とあり、かつ「ブラックで飲むことが望ましい」とありました。毎日10杯以上のコーヒーをのみ、砂糖は使いませんがフレッシュを利用するのは余り良くないようです。
勿論、早速「ブラックで嗜む」練習を始めました…
001123(木)勤労感謝の日
バブルが弾け長い間、最大の日課は「今日、何をしてすごそう…」でした。
お蔭様で最近は1ヶ月の予定表の内2/3が詰まるようになりました。事務所での会話も「忙しいけど閑よりええな…」です。
日々気の張る状態ですが、なにかと気持ちに高揚があり健康にも恵まれています。相変わらず「経済危機」は続いていますが、これだけ働いているのですから神様は私を見捨てはしないと信じてガンバッテいます。
直近の予定もこんな状態です
001123 某マンション計画案作成(推定工費5億5千万円)
001124 某マンション計画案提出/ケアハウス質疑締切/18:00京都にて打合せ
001125 午後より和歌山へ
001126 午後より鳥取出張(息子の友人ダンケの結婚式。2次会参加を辞退)
001127 鳥取Sホテル設計打合せ後、帰阪/ケアハウス質疑回答/18:00某氏会食
001128 ケアハウス定例打合せ(MACホームページ参照)
001130 ケアハウス入札(施工者決定)
001201 鳥取Sホテル諸官庁基礎調査/以降、設計着手
001204 ケアハウス設計説明会
001205 ケアハウス法人設立申請提出
001206 清榮マンション定例会議(MACホームページ参照)
001208 ケアハウス地鎮祭
001209 ケアハウス近隣工事説明会
今日は勤労感謝の日。なかなかプライベートな時間が取れませんが、それなりに幸せを感じています。
001124(金)蘊蓄
話好きの方は何処にもいらっしゃいます。ただ、話し上手だけれど「聞きべた」もいらっしゃいますね。最近私は、上手に歳を取ることは「聞き上手」になることではないかと感じています。
誰にも「主役願望」はあるだろうし、それがケシカランとも思いません。しかし、皆全てがそうであれば「会話」が成立ちません。若い頃はどちらかと言えば「引っ込み思案」だったのに、歳と共に「我が強く」なり、当たりかまわず「話まくる」なんて方もお見かけします。
ところで、人を魅了する話には共通性があると思いませんか?
「自慢話でもホラ話でもなく、心に染み入り、好奇心を掻きたて、決して下品ではない」そんな方の独演会なら「いくらでも聞きたい」と思うから面白いですね。
先日、現場で突然「慰労会」がありました。
大阪鶴橋の朝鮮人街から「トーバンジャに漬け込んだ渡り蟹」を購入してきて「男の手料理」です。たっぷりの漬け汁(トーバンジャ)で、蟹と野菜を炊くもので、何の調味料も要りません。これの美味いこと!
名前を伺ったのですが、覚えることができなかった料理で「手酌酒」を呑み、Nさんの「蘊蓄(うんちく)」を伺うことができました。九州訛りを剥き出しに「訥々」と若き日の出来事を語る口調の楽しさに聞き入っていました。
猪の習性を利用して木刀で「3匹仕留めた」話し、クマンバチに刺され死にかけたこと、スズメ蜂の巣を襲い幼虫を食べたこと、様々な「野鳥の味」と言ったように、話しは尽きません。

私もうまく歳を取り、聞き上手の話し上手になりたいものです。
001125(土)門戸開放
我が国は世界の各地に「日本人学校」を持っています。
勿論、国内には各国の「外国人学校」があります。格別詳しいわけではありませんが、友人の子供が「帰国子女」として、外国人学校に通っていた経歴があり、以下のように想像しています。
 ・ 希望があれば、国籍が違っても受け入れる
 ・ 所在する国の「基本方針」を受け入れる
前出の子供も、高校まで外国人学校に通い大学は普通に進学しました。
ところがこのような条件をまったく受け入れていない学校があります。
それは「朝鮮学校」です。我が国の制度受入を拒否し「学校」の資格を有していません。北朝鮮国籍しか入学できず、教室には「金正日首領」の写真が飾られ、独自のカリキュラムで教育されていると、ある週刊誌が報道していました。
いつもの私の台詞ですが、「孤高を保つならそれも良いだろう」と思います。
ところが、我が国の方針など論外として受付けないままに「世間並の学校として扱って欲しい」と運動を始めました。それに対し「応援する」マスコミも多いらしく、スポーツの分野でいち早く実現しました。
今、ウインタースポーツの季節を迎えました。
正月の、サッカー高校選手権とラグビー高校選手権に向け予選が行われています。朝鮮高校は共にエントリーし、サッカーでは『大阪代表』に、ラグビーでは「準々決勝で破れ」はしましたが、遠からず大阪代表を飾るだろうと思われます。
「郷に入って」も従わず、「孤高を保つ」分けでもなく…高校選手権に、学校資格のない団体が代表となる「不思議」に、私は疑問を感じています。それならば年齢制限
001126(日)イメージトレーニング
スポーツ選手にイメージトレーニングは欠かせないそうです。
状況を設定し「その時どのように対応するか」というイメージの元、鍛錬を続けるわけです。
近所に知合いの若夫婦が住んでいます。
親父殿から受け継いだ家作が老朽化し、その建替えに関し「ほんの少し」お手伝いしたことで、お礼にと「鯛釣」のご招待を受けました。和歌山の印南(いなみ:日高川河口付近)から出船し太平洋で大物の鯛を狙おうと言うこころみです。私はまだ「大物の鯛」を釣ったことがありません。イメージトレーニングなら電車の中でもできます、その時「慌てない」ため修行を重ねました。

忙しい最中ですがこれだけは外せません。昨日行ってきました。
日頃の心がけも良く、穏やかな晩秋の1日です。やや雲量は多かったのですが、風もなく波静かで暖かい釣日和です。ところが…
イメージトレーニングの必要は全くありませんでした。釣糸を垂れて2時間、魚信は全くありません。「昼寝でもしようかな」と思った時に、やっと最初の獲物のがありました。激闘5時間?獲物は「イサキ5匹・テンス1匹」です。鯛はイメージだけで終わりました。
001128(火)スーパーはくと
鳥取への出張が決まり、大阪−鳥取間を結ぶ特急「スーパーはくと」のチケットを確保するため時刻表を求めに行きました。しかし、JRの時刻表に「スーパーはくと」は載っていません。最初からそうすれば良かったのですが、インターネットで「スーパーはくと」を見つけ、時間を知ることができました。なんと…
国鉄からJRに生まれ変わるとき「切り捨てられた区間」を母体として生まれた「智頭(ちず)急行」が運行する特急だったのです。
智頭急行のHPからご紹介します。(写真は大阪駅にて)
智頭急行「智頭線」の歴史 1997年3月作成、1997年12月更新
山陽本線の上郡と、因美線の智頭とを結ぶ「智頭線」は、国鉄の路線として 1966年に着工したものの、国鉄の赤字に伴い、1980年に95%が完成した状態で工事は中断。
この路線が完成すれば、鳥取からの大幅な時間短縮ができることは明らかで、 鉄道開業を願う地元の声も強く、1986年に、兵庫・岡山・鳥取の3県が中心に なって、第3セクター「智頭鉄道」を設立(1994年に「智頭急行」に変更)。
残った区間の工事とあわせ、本格的な「連絡鉄道」として機能すべく、国鉄時代には計画になかった「高速化」(一線スルー化、曲線緩和)工事にも着手。 特急列車の130キロ運転可能な線路に生まれ変わって、1994年12月開業。(以下略)
特急「スーパーはくと」は、それまで4時間以上かかっていた、大阪−鳥取間を2時間半で結んでいます。全区間は…
京都−新大阪−大阪−三宮−明石−姫路−上郡−佐用−大原−智頭−郡家−鳥取−倉吉(東海道線−山陽本線−智頭急行−因美線−山陰本線)
全行程の1/5程度を占め、単線非電化の智頭急行が、特急「スーパーはくと」を運行する「アイデア勝ち」が大変面白い。(写真はグリーン車車内)
上郡から智頭急行に入ります。千種川に沿って、中国山脈横断の旅です。紅葉の山間を上り勾配で列車は進んでいきます。大原を過ぎると川幅は急に狭くなってきました。家々は川に面して建てられ、川原に下りる階段を思っています。生活と運搬を支えた「川」であることが分かります。暮れなずむ車窓から、「ゆっくり歩いてみたい…」と思っていました。
まもなく智頭に着こうかというトンネルを過ぎたら、川の流れが逆になっていました。分水れを超えたのです。川の名は「智頭川」となり、日本海にそそぎます。
一路「下り坂」で目的地鳥取へ…

今後、お世話になる特急「スーパーはくと」をご紹介しました。
ちなみに「はくと」は、大黒様が登場する神話「因幡の白兎」から、「しろうさぎ=はくと」としたものです。
001129(水)CO2
ハーグで、地球温暖化の元凶と言われる「CO2削減」交渉が行われていました。

日本が主張する「森林が持つCO2浄化作用を評価すべきだ」という意見に対し、欧州が反対して物別れになりました。
植物が光合成により2酸化炭素(CO2)を酸素に変えることは周知の事実で、「森林のCO2浄化作用」評価を要求する意見は最もだと思うのですが、問題は「どの程度効果があるのか?」だろうと思います。
ヨーロッパ旅行を体験なさった方は多いと思うのですが、「森林」に対するイメージが、日本と欧州とではひどく違うことをご存知でしょうか?
私は、「ウイーンの森」をツアーして、驚いたことがあります。ロビンフッドが活躍する鬱蒼とした森を想像していたのですが、それは日本の感覚で言えば「草原」に近いものでした。
私の知っているヨーロッパはスペイン・イタリア・スイス・ギリシャ・オーストリア・ドイツ・ベルギー・オランダ・フランス・イギリスに過ぎませんが、どの国も(我が国を基準にすれば)地味の痩せたところで、努力を重ねて「農産物を作っている」ことがわかります。
かの国で「千年杉」をイメージするなどとても無理だろうし、あの風景で育った人達が「昼なお暗い我が国の森林」を想像することはほとんど困難だろうと思います。
原体験の違いが「交渉決裂の原因」ではないだろうか…と、報道を聞いていて感じました。
 追記1
CO2問題は、建築にも影響を与えています。
車社会の今日、建物に駐車場は付物です。都会ともなれば駐車場の集約率を高めるため立体化が行われ、万一に備えて消火設備を設けられています。今までは、炭酸ガス消火設備(液化されたCO2を利用)が利用されていたのですが、数年前京都で「CO2削減」の国際会議が行われてから、困難になってきました。代替物質として「窒素」が予定されているのですが、CO2のように「常温で液化保存」出来ません。これが悩みの種になりそうです。
 追記2
なにかと自然保護団体から批判を浴びる我が国ですが、外国から日本を見ると「自然豊かな国」であることに気付きます。
タクラマカン砂漠の上を3時間に渡り飛んだことがありますが、呆れるばかりの「不毛の地」でした。
001130(木)今年も「クリスマスイブ」
ラジオから、山下達郎の「クリスマスイブ」が流れてきました。「今年もそんな季節になったのか…」と、いつも思う曲です。毎年今時になると静かにブームを起こし、クリスマスと共に去っていく名曲です。
  きっと君は来ない/一人きりのクリスマスイブ
  サイレントナイト/ホーリナイト
そんな「胸の痛み」がある人も、ない人も含めて、過ぎ去った青春をちょっぴりほろ苦く思い出せてくれます。子供達も大きくなり、それぞれに「イブを過ごす」ようになって、我が家には「クリスマス」がなくなりました。
長男が高校生になった頃でしょうか、こんな話をしてくれました…
団地住まいで煙突のない我が家には、サンタさんが「換気扇から入ってきてプレゼントを届けてくれる」と、永く信じていたそうです。
明日から師走…クリスマスイブの曲は年末を知らせてくれる曲でもあります。皆様にとって「どのような1年」でしたでしょうか?
後1ヶ月で21世紀です。漠然とですが、私は「21世紀を迎えられないのでは…」と思っていました。でも、余ほどのアクシデントでもなければ「新しい世紀」を迎えられそうです。最近よく「固有名詞を持たない神様」に感謝している自分に気付きます…


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